JP2002109723A - 記録媒体の製造方法 - Google Patents
記録媒体の製造方法Info
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Abstract
不良品発生を低減することができ、サーボ信号の記録〜
ベリファイ工程における得率を向上することができる記
録媒体の製造方法を提供する。 【解決手段】サーボ信号が記録されたディスク状の記録
媒体に物理フォーマットを行い、物理フォーマットされ
た記録媒体にベリファイを行って、ベリファイによって
検出された欠陥セクタの数が所定数未満の記録媒体は正
常品と判定し、検出された欠陥セクタの数が所定数以上
の記録媒体は、記録された信号を消去した後、再度、サ
ーボ信号を記録し、物理フォーマットおよびベリファイ
を行うことにより、前記課題を解決する。
Description
スクやハードディスク等のディスク状記録媒体の製造の
技術分野に属し、詳しくは、ディスク状記録媒体の製造
において、欠陥セクタの発生に起因する得率の低下を低
減することができる製造方法に関する。
シート等からなる円盤状のベースの両面に磁性層を有
し、この磁性層に磁気ヘッドによって信号が記録または
再生されるフレキシブルディスクが、磁気記録媒体の一
種として提供されている。このようなフレキシブルディ
スクは、通常、円盤の中心に硬質のハブが装着され、全
体がプラスチック製のケースに収められたディスクカー
トリッジとして提供されており、その取り扱いの容易性
や、低コストといった利点から、主に、コンピュータ用
の記録媒体として用いられている。
て、信号の記録/再生は、いわゆる磁気ヘッドによって
行われる。記憶容量の少ないフレキシブルディスクで
は、信号の記録/再生の際の磁気ヘッドの位置決めは、
オープンループ制御で行われている。これに対し、記録
密度を高くして記憶容量を大きくした大容量のフレキシ
ブルディスクでは、クローズループ制御によって、磁気
ヘッドの位置決めを行う必要がある。そのために、大容
量のフレキシブルディスクでは、信号の記録/再生の際
の磁気ヘッドの位置決めのための、サーボ信号を記録し
ておく必要がある。
通常、サーボ信号を記録した後、次いで、物理フォーマ
ットが行われて、物理トラックフォーマットが記録(フ
ォーマット)され、あるいはさらに、論理フォーマット
が行われて、市場に供給される。ここで、近年では、記
録密度が向上しており、それに伴って、従来に比して、
より小さな欠陥も見逃すことができなくなっている。そ
のため、この物理フォーマット工程に次いで、ベリファ
イが行われて、欠陥を有するセクタが検出され、そのセ
クタ(欠陥セクタ)は、使用不可にされる。
の欠陥セクタの数が所定数以上の場合には、そのフレキ
シブルディスクは不良品と判定される。特に、フレキシ
ブルディスク上における欠陥位置と、サーボ信号とが重
なった場合には、セクタ不良の発生等、データの記録/
再生に悪影響を与える可能性があるので、その前後の所
定数のセクタも欠陥セクタとして使用不可にしてしまう
場合が多い。そのため、欠陥位置とサーボ信号とが重な
ると、欠陥セクタは急増し、そのフレキシブルディスク
が不良品と判定される可能性は、増大する。
スクは、通常、廃棄処分される。そのため、この不良品
の発生は、フレキシブルディスクの製造において、サー
ボ信号の記録、フォーマットおよびベリファイ工程にお
ける得率を低下させる一因となっており、少ない方が好
ましいのは、当然のことである。また、この点に関して
はは、フレキシブルディスクのみならず、ハードディス
ク等、サーボ信号が記録されるディスク状の記録媒体に
共通である。
従来技術の問題点を解決することにあり、フレキシブル
ディスク等のディスク状記録媒体の製造において、欠陥
セクタに起因する不良品発生を低減することができ、記
録媒体製造におけるサーボ信号の記録、フォーマットお
よびベリファイ工程での得率を向上することができる記
録媒体の製造方法を提供することにある。
に、本発明は、サーボ信号が記録されたディスク状の記
録媒体に物理フォーマットを行い、物理フォーマットさ
れた記録媒体にベリファイを行って、ベリファイによっ
て検出された欠陥セクタの数が所定数未満の記録媒体は
正常品として判断し、検出された欠陥セクタの数が所定
数以上の記録媒体は、記録された信号を消去した後、再
度、サーボ信号を記録し、物理フォーマットおよびベリ
ファイを行うことを特徴とする記録媒体の製造方法を提
供する。
法について、添付の図面に示される好適実施例を基に、
詳細に説明する。
状記録媒体の製造における、サーボ信号記録、物理フォ
ーマットおよびベリファイの工程に関するものである。
なお、以下の説明は、フレキシブルディスクの製造を例
に行うが、本発明はこれに限定はされず、ハードディス
クやMO(光磁気記録媒体)など、いわゆるヘッドによ
って信号(情報)の記録/再生が行われ、かつ、リライ
タブル(再記録可能)な、ヘッドの移動および位置決め
のためのサーボ信号が記録されたディスク状(円盤状)
の記録媒体、全てを対象とするものである。
製造に利用した際の一例のフローチャートを示す。な
お、フレキシブルディスクは、通常、円盤状の磁気記録
媒体の中心にハブ(センターコア)が装着され、さら
に、全体がプラスチック製のケースに収められたディス
クカートリッジとして提供される。本発明の製造方法に
供されるフレキシブルディスクは、ケースに収められた
状態でも、収められていない状態でもよいが、通常は、
フレキシブルディスクは、ケースに収められた状態で本
発明の製造方法に供される。
給され、サーボ(トラック)ライタ等でサーボ信号が記
録されたフレキシブルディスク(以下、ディスクとす
る)には、次いで、物理フォーマットが行われ、前述の
ように、物理トラックフォーマットが記録(フォーマッ
ト)され、各セクタへの物理ブロックアドレス(PB
A)の付与等が行われる。なお、本発明においては、必
要に応じて、サーボ信号の記録工程と、物理フォーマッ
ト工程との間に、クリーニング工程等の各種の工程が入
ってもよい。
ベリファイに供される。このベリファイにおいて、欠陥
を有するセクタ(欠陥セクタ)が検出され、欠陥セクタ
は、ディフェクトリストに登録され、使用不可にされ
る。また、ディスク上の欠陥とサーボ信号(サーボフィ
ールド)とが重なっている場合には、前述のように、デ
ータの記録/再生に与える悪影響を防止するために、そ
のセクタのみならず、その前後の所定数のセクタ、例え
ば、前10セクタ/後45セクタも、ディフェクトリス
トに登録され、使用不可とされる。なお、ディフェクト
リスト(defect list) とは、ディスク上における欠陥の
有様を保管するリストであり、例えば、欠陥セクタの位
置情報や交替セクタの位置情報等が記録されている。
ベリファイは、(フレキシブル)ディスクの製造で実施
されている、通常の方法で行えばよい。また、物理フォ
ーマットとベリファイ(あるいはさらに、後述する次工
程の論理フォーマット)は、同じ装置で行っても、異な
る装置で行ってもよい。さらに、欠陥とサーボ信号とが
重なった場合に、そのセクタの前後において欠陥セクタ
とするセクタの数は、前述の例に限定はされず、そのデ
ィスクに要求される記憶容量や信頼性等に応じて、適宜
決定すればよい。
数が1500未満のディスクは、正常品と判定され、例
えば、次工程(例えば、論理フォーマット)に供され
る。他方、欠陥セクタが1500以上検出されたディス
クは、NG品として、消磁工程に供給される。なお、ベ
リファイは、欠陥セクタの数が1500以上となった時
点で停止してもよく、あるいは、欠陥セクタの数が15
00を超えても、最終のセクタまで行ってもよいが、生
産効率等の点では、欠陥セクタの数が1500以上とな
った時点で停止するのが好ましい。また、ディスクをN
G品と判定する欠陥セクタの数も、1500に限定はさ
れず、要求される記憶容量や信頼性等に応じて、適宜決
定すればよいが、コスト的な観点からは、1500程度
が基準となる。
において全面的に消磁(イレーズ)され、次いで、サー
ボ信号の記録工程に供給され、再度、サーボ信号が記録
される。なお、消磁およびサーボ信号の記録も、(フレ
キシブル)ディスクの製造で実施されている、通常の方
法で行えばよい。ここで、サーボ信号の再記録は、ディ
スク上の欠陥とサーボ信号とが、できるだけ重ならない
ように行うのが好ましい。
ここに欠陥があると、セクタ不良の発生等、データの記
録/再生に悪影響を与える可能性がある。そのため、欠
陥とサーボ信号とが重なると、前後の所定数のセクタ
も、欠陥セクタとされて使用不可となるのは前述の通り
であり、その結果、欠陥セクタの数が増大する。これに
対し、欠陥がデータフィールドにある場合には、欠陥セ
クタとされるのは、そのセクタのみである。また、欠陥
は、ディスクそのものの欠陥、例えば、塗布ムラや異物
の付着などである可能性もあり、その場合には、消磁し
て、サーボ信号の記録および物理フォーマットを行って
も、その位置のセクタは欠陥セクタと判定される可能性
は高い。
ーボ信号とが重ならないように(検出された欠陥の位置
が、可能な限りデータフィールドに位置するように)、
サーボ信号の再記録を行うことにより、欠陥セクタの数
を大幅に低減して、このディスクを正常品にできる可能
性が増大する。
であれば、1トラックにおけるサーボ信号の数は決まっ
ており、また、サーボ信号はディスク(ハブ)の中心か
ら放射状に記録される。すなわち、ディスク上における
全サーボ信号の座標位置は、ハブを中心として、サーボ
信号の記録開始位置によって、一義的に決定することが
できる。従って、先のベリファイの際に、ディスク上に
おける欠陥位置を記憶しておき、その分布状態を計測
し、これに応じて、可能な限り欠陥位置とサーボ信号と
が重ならないように、サーボ信号の記録開始位置を決定
すればよい。
号を記録されたディスクは、同様に、物理フォーマット
され、ベリファイを行われ、その結果、欠陥セクタの数
が1500未満であれば、正常品と判定され、例えば、
次工程に供給される。従って、本発明によれば、従来は
NG品と判定され廃棄されるディスクを、正常品とする
ことができ、サーボ信号記録、物理フォーマットおよび
ベリファイ工程における得率を、向上することができ
る。
リファイを行われても、再度、NG品と判定されたディ
スクについては、もう一度、消磁からやり直し(リトラ
イ)してもよく、あるいは、廃棄してもよい。なお、再
NG品に対して、リトライする回数は、目的とする得率
や生産効率等に応じて、適宜決定すればよい。
て詳細に説明したが、本発明は上記実施例に限定はされ
ず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改
良や変更を行ってもよいのは、もちろんである。
記録媒体の製造方法によれば、フレキシブルディスク、
ハードディスク、MO等のリライタブルなディスク状記
録媒体の製造において、ベリファイによってNG品と判
定されるフレキシブルディスクを低減し、サーボ信号の
記録、物理フォーマットおよびベリファイ工程における
得率を向上することができる。
ディスクの製造に利用した際の一例のフローチャートで
ある。
Claims (1)
- 【請求項1】サーボ信号が記録されたディスク状の記録
媒体に物理フォーマットを行い、物理フォーマットされ
た記録媒体にベリファイを行って、ベリファイによって
検出された欠陥セクタの数が所定数未満の記録媒体は正
常品として判断し、検出された欠陥セクタの数が所定数
以上の記録媒体は、記録された信号を消去した後、再
度、サーボ信号を記録し、物理フォーマットおよびベリ
ファイを行うことを特徴とする記録媒体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000296810A JP2002109723A (ja) | 2000-09-28 | 2000-09-28 | 記録媒体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000296810A JP2002109723A (ja) | 2000-09-28 | 2000-09-28 | 記録媒体の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002109723A true JP2002109723A (ja) | 2002-04-12 |
Family
ID=18779021
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000296810A Pending JP2002109723A (ja) | 2000-09-28 | 2000-09-28 | 記録媒体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002109723A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012038327A (ja) * | 2008-02-29 | 2012-02-23 | Toshiba Corp | 不揮発性半導体メモリドライブ |
-
2000
- 2000-09-28 JP JP2000296810A patent/JP2002109723A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012038327A (ja) * | 2008-02-29 | 2012-02-23 | Toshiba Corp | 不揮発性半導体メモリドライブ |
JP2012053879A (ja) * | 2008-02-29 | 2012-03-15 | Toshiba Corp | 情報処理装置 |
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