JP2002108106A - 湿式画像形成装置 - Google Patents

湿式画像形成装置

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JP2002108106A JP2000300992A JP2000300992A JP2002108106A JP 2002108106 A JP2002108106 A JP 2002108106A JP 2000300992 A JP2000300992 A JP 2000300992A JP 2000300992 A JP2000300992 A JP 2000300992A JP 2002108106 A JP2002108106 A JP 2002108106A
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    • G03G15/10Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing using a liquid developer
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 雰囲気中に含まれる水蒸気を回収することな
く、キャリア液の蒸気の回収を効率よく行う。 【解決手段】 筐体110内部で発生したキャリア液の
蒸気を配管102から液化器101に吸引する。配管1
02の断面積aに対する液化器101の断面積Aを50
倍以上にすることで、液化器101内に吸引されたキャ
リア液の蒸気は断熱膨張することで冷却結露し、キャリ
ア液回収容器105に回収する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は湿式画像形成装置に
係り、筐体内部で発生するキャリア液の蒸気を液化して
回収するための液化器を有する湿式画像形成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】液体現像剤を用いた電子写真記録装置や
静電記録装置などの画像形成装置は、乾式では実現でき
ない利点を有しており、近年その価値が見直されつつあ
る。
【0003】液体現像剤を用いたこれら画像形成装置は
サブミクロンサイズの極めて微細なトナー粒子を用いる
ことが出来るため高画質を実現できること、少量のトナ
ーで十分な画像濃度が得られるため経済的であるうえに
印刷(例えばオフセット印刷)並みの質感を実現できる
こと、比較的低温でトナーを用紙に定着出来るため省エ
ネルギーを実現できること、などが乾式に対する湿式画
像形成装置の主な利点である。
【0004】一方、従来の液体現像剤を用いた画像形成
装置にはいくつかの本質的な問題点が含まれており、そ
のために長い間乾式技術の独壇場を許してきた。これら
の問題の一つとして、液体現像剤に使用されるキャリア
液に関する問題が挙げられる。
【0005】通常キャリア液として使用される液体は、
石油系材料が使用されており、この石油系材料の特有な
臭いを有する。この臭いが筐体外部へ漏出するのを防ぐ
ために、様々な方法でキャリア液を回収除去する工夫が
されてきている。
【0006】例えば特開平11−249445号公報に
は、円筒状の多孔質ローラを可視像が形成された静電潜
像保持体表面に圧接することで、静電潜像保持体表面の
キャリア液を吸収し、多孔質ローラ内部を真空ポンプで
減圧することで多孔質ローラに吸収したキャリア液を除
去・回収する方法が開示されている。
【0007】例えば、キャリア液が除去・回収された可
視像に熱を供給しながら転写すると、その転写効率が向
上するが、前記除去・回収方法では潜像保持体表面のキ
ャリア液を完全に除去することができないために、潜像
保持体表面に残存するキャリア液は転写時の熱によって
気化される。
【0008】また、転写時の加熱以外にも、画像形成装
置内には様々な熱源が存在するため、また、通常使用さ
れるキャリア液は揮発性の高い材料を使用するために、
画像形成装置の作動中には装置内にキャリア液の蒸気が
発生する。
【0009】一方、画像形成装置は、潜像保持体表面に
キャリア液を接触させて可視像を形成し、この可視像を
紙などに転写し、この紙を紙排出口から画像形成装置外
に排出する。そのため画像形成装置を完全な密閉系にす
ることは困難であり、排出口などから画像形成装置外部
へキャリア液の蒸気が拡散してしまう。
【0010】このような問題に対して、キャリア液の蒸
気を画像形成装置外へ拡散させないために、キャリア液
蒸気を回収する方法も種々提案されている。
【0011】例えば、活性炭などの吸着剤にキャリア液
の蒸気を接触・吸着させる方法がある。しかしながら、
活性炭がキャリア液の蒸気を吸着できる能力は、活性炭
の重量に対して10〜30%程度のキャリア液しか吸着
できないために、画像形成プロセスが進行する間、略連
続的に発生するキャリア液の蒸気を吸着・回収するため
には大量の活性炭を画像形成装置に搭載しなければなら
ず、画像形成装置の小型化ができなくなる。
【0012】また、例えば特公平6−58574号公報
には、キャリア液の蒸気を液化器に吸引するとともに、
液化器をペルチェ素子(熱電素子)により冷却すること
でキャリア液の蒸気を液化した後、この液体状態のキャ
リア液を回収する方法が開示されている。
【0013】この方法では、ペルチェ素子を機能させる
ための電源を別途設置しなければならなくなる。また、
ペルチェ素子などで強制冷却すると、キャリア液の蒸気
と共存する水蒸気をも液化し、液化された回収液はキャ
リア液と水との混合液になってしまう。すなわち、本来
回収する必要のない水をも回収してしまうために、回収
液を保持するための容器が大型化したり、あるいは回収
したキャリア液を現像液に再利用する際には、一度水と
分離しなければならなくなるという問題が生じる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、気化
したキャリア液の蒸気を再度液化して回収除去する従来
の方法においては、ピエゾ素子などの強制冷却装置を別
途設けなければならず、それに伴い種々の問題が存在し
ていた。
【0015】本発明は、このような問題に鑑みて為され
たものであり、強制冷却装置を使用せずに、キャリア液
の蒸気を除去できる湿式画像形成装置を提供することを
目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の湿式画像形成装
置は、表面に静電潜像が形成される回転可能な潜像保持
体と、前記静電潜像にトナー粒子およびキャリア液を含
む液体現像剤を供給することによって、前記潜像保持体
上に可視像を形成する現像器と、前記可視像を転写材に
転写する転写装置と、前記潜像保持体、前記現像器およ
び前記転写装置とを収納する筐体と、前記筐体中で気化
した前記キャリア液の蒸気を含むガスを一端から吸引
し、他端から排出する配管と、前記配管の他端と接続さ
れ、前記配管から排出される前記蒸気の進行方向に対す
る垂直方向の断面積が前記配管の断面積の50倍以上で
ある液化器とを有することを特徴とする。
【0017】また、本発明の湿式画像形成装置は、表面
に静電潜像が形成される回転可能な潜像保持体と、前記
静電潜像にトナー粒子およびキャリア液を含む液体現像
剤を供給することによって可視像を形成する現像器と、
前記可視像を転写材に転写する転写装置と、前記潜像保
持体、前記現像器および前記転写装置とを収納する筐体
と、この筐体中で気化した前記キャリア液の蒸気を含む
ガスを吸引する吸引口、および前記蒸気を液化した後に
前記ガスを排出する排出口とを有する液化器と具備する
湿式画像形成装置において、 前記液化器は、前記吸引
口から導入された前記ガスの移動方向を変えると共に、
前記ガスを前記排出口に導く複数の蛇行壁を内部に有す
ることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】液体現像剤を使用する画像形成装
置の第1の実施形態の一例として、図1に湿式電子写真
装置の概略図を示し、以下に図面を参照して本発明の説
明をする。
【0019】図中、感光体層を表面に有する潜像保持体
1は、例えばアルミニウムなどの導電性の剛体基体上
に、有機系もしくはアモルファスシリコン系の感光層を
設けた感光体ドラム使用することができる。さらに、こ
の感光体層の最表面に離型層を設け、トナー粒子が潜像
保持体に固着するのを抑制することが好ましい。なお、
図1ではローラ状の潜像保持体1を用いて説明するが、
例えば弾性体ベルトを環状にし、この弾性体ベルト表面
に感光体層を形成し、回転可能にした潜像保持体を採用
することもできる。
【0020】潜像保持体1は矢印方向に回転し、帯電器
2−1により帯電された後、レーザビーム3−1により
選択的に露光され、潜像保持体1表面には帯電領域と露
光により帯電量が減衰した領域とからなる静電潜像が形
成される。
【0021】なお、レーザビーム3−1乃至3−4は、
それぞれ光源から発せられた光がポリゴンミラー10に
よって反射され、fθレンズ12,13によってビーム
化されたものであり、さらに、レーザビーム3−1はミ
ラー20−2およびミラー20−1により、レーザビー
ム3−2はミラー20−3およびミラー20−4によ
り、レーザビーム3−3はミラー2−5およびミラー2
0−6により、レーザビーム3−4はミラー20−7お
よびミラー20−8により、それぞれ反射され、所定の
位置で静電潜像を露光している。また、ポリゴンミラー
10は、ポリゴンモータ11によって回転することで,
それぞれのレーザビームを潜像保持体1の移動方向に対
して垂直面の方向に走査している。
【0022】静電潜像保持体1表面に形成された静電潜
像は、現像器4−1により現像がなされる。現像器4−
1は、液体現像剤を収納する容器と、潜像保持体1と非
接触で対向するように配置され、現像電圧が印加された
ローラ状の現像電極とを有し、ローラ状の現像電極を回
転させることで現像電極と潜像保持体1との間に液体現
像剤を搬送し現像を行ない可視像化する。
【0023】また、現像電極の下流側に、ローラ状のか
ぶりとり電極を併設し、この電極に非画像部に残存する
トナー粒子を吸引する電位を印加することもできる。ま
た、このローラにより、液体現像剤中のキャリア液をか
きとり、余剰キャリア液の量を予め減量しておくことも
できる。
【0024】なお、液体現像剤は、アイソパーL(エク
ソン社製)などの非極性のキャリア液と、このキャリア
液中に分散させた粒径0.1μm〜2μm程度のトナー
粒子とを含み、現像電極に現像電圧を印加することによ
ってこのトナー粒子を静電潜像に応じて付着させること
で1色目の可視像を形成する。
【0025】現像器4−1、4−2、4−3、4−4
は、それぞれ異なる色のトナー粒子を含んでいる点で異
なるが、それ以外は現像器4−1と同様な構成をしてい
る。また、帯電器2−2,2−3、2−4は帯電器2−
1と、露光装置3−2、3−3、3−4は露光装置3−
1と基本的に同様な構成をしており、帯電器2−2、露
光装置3−2および現像器4−2により、1色目の可視
像上に2色目の可視像を形成し、同様に、帯電器2−
3、露光装置3−3および現像器4−3により、2色目
の可視像上に3色目の可視像を形成し、さらに帯電器2
−4、露光装置3−4および現像器4−4により、3色
目の可視像上に4色目の可視像が順次積層されていく。
【0026】このようにして静電潜像保持体1表面には
可視像を形成するトナー粒子と、除去しきれずに残存す
るキャリア液とが存在する。
【0027】潜像保持体1表面のトナー粒子像(可視
像)は中間転写ドラムなどの中間転写媒体6へ転写され
る。ここでの転写方法は、圧力(必要に応じ圧力及び
熱)による転写方式と、静電転写方式とが挙げられる。
【0028】圧力による転写の場合、中間転写媒体6は
潜像保持体1に圧接されており、トナー粒子の粘着力を
利用して潜像保持体1表面のトナー粒子を中間転写媒体
6へ転写させている。このようなトナー粒子の粘着力を
利用して潜像保持体1表面のトナー粒子を中間転写媒体
6などの転写剤へ転写する時には特に、潜像保持体表面
にほとんどキャリア液が存在しない状態で転写を行うこ
とで転写効率を格段に向上させることが可能になる。そ
のため、現像器4−4と中間転写媒体6との間にヒータ
(図示せず)などを配置し潜像保持体1表面のキャリア
液を気化することで、静電潜像保持体表面のキャリア液
を除去することが有効である。また、中間転写媒体6を
加熱するなどしてトナー粒子の粘弾性を増加させること
も転写効率を向上させるためには有効である。
【0029】静電転写方式の場合、中間転写媒体6に可
視像を構成するトナー粒子をひきつける電位を中間転写
媒体6に供給することで、キャリア液中のトナー粒子を
中間転写媒体6表面へ電気泳動させる。この場合中間転
写媒体6表面にはキャリア液も付着している。このキャ
リア液6をそのまま残存させると用紙9にキャリア液が
浸透してしまうため、中間転写媒体6表面のキャリア液
を気化し、用紙と接触する前にキャリア液を除去してお
くことが好ましい。
【0030】中間転写媒体6へ転写された可視像は、中
間転写媒体6と加圧体7に挟まれて搬送されてくる紙9
などの被記録媒体へと転写され、紙9は筐体110の外
部へ排出される。
【0031】転写後、潜像保持体1表面には、一部転写
残りトナー粒子が残存する。この転写残りトナー粒子
は、クリーナ8によって除去されることで一連の画像形
成プロセスが終了する。そして、潜像保持体1表面には
トナー粒子が存在しない状態で、次の現像プロセスが行
われる。
【0032】例えば、図1に示す湿式電子写真装置にお
いては、筐体110内でのキャリア液の蒸気の発生は、
主に、潜像保持体表面のキャリア液の気化、あるいは中
間転写媒体6表面のキャリア液の気化により生じる。
【0033】本発明においては、このように筐体110
内で発生したキャリア液の蒸気を液化して回収する液化
器101が配置されている。
【0034】この液化器101を用いた、キャリア液蒸
気の回収について以下に説明する。
【0035】図1においては、キャリア液の蒸気発生量
の多い、現像器4−4から中間転写媒体6にかけて回収
用フード100を設け、高濃度のキャリア液の蒸気が拡
散しないように配置されている。
【0036】この回収フード100は配管102の一端
に接続されている。そして、この配管102の他端は液
化器101と接続されている。さらに液化器101はフ
ァン104に接続されている。
【0037】すなわち、回収用フード100内に存在す
るキャリア液の蒸気を含むガスは配管102に吸引さ
れ、配管102と液化器101との接続部(液化器の吸
引口)から液化器101へ吸引され、さらに、この液化
器101中のガスはファン104との接続部(液化器の
排出口)から筐体110の外部へ排出される。
【0038】本発明に係る液化器101は、配管102
から液化器101へ排出される前記蒸気を含むガスのガ
ス流路断面積A(ガスの進行方向に対する垂直方向の断
面積)が、配管102の断面積aの50倍以上である点
で特徴的である。
【0039】図2は、液化器101周辺の一例を示す拡
大斜視図である。
【0040】配管102から液化器101へ排出された
溶媒蒸気を含むガスは、断熱膨張によって冷却され、そ
の結果キャリア液蒸気は結露液化する。液化したキャリ
ア液は自重によって液化器内に落下する。液化器101
底部にキャリア液回収容器105を接続することでキャ
リア液を選択的に回収することができる。その理由を説
明する。
【0041】液化器101内に導入されるガス中に含ま
れる水蒸気量は、大気中に含まれる水蒸気量、すなわち
室温環境下では気相の状態を維持可能な量であるので、
液化器101内の温度を室温まで冷却しても前記ガス中
の水蒸気成分を液化しない。それに対し、キャリア液蒸
気は加熱された状態で発生するため、ガス中のキャリア
液蒸気は室温環境下での飽和蒸気量を超える。例えばキ
ャリア液蒸気の量が加熱された状態で飽和蒸気量にまで
達した場合、前記ガスの温度を低下させると(但し室温
より高い温度)水蒸気を液化せずに、キャリア液のみを
選択的に液化することができる。但し、実際の画像形成
プロセス中に発生するキャリア液蒸気の量は、飽和蒸気
量の90%程度であるため、断面積aに対して断面積A
が50倍よりも小さいと、キャリア液蒸気を液化するに
十分な冷却が行われない。
【0042】一方、断面積Aは、キャリア液回収用に用
いるファンなどの使用エネルギー効率を考慮すると、配
管102の断面積aの1500倍以下に設定される。こ
の程度の断熱膨張によって通常60℃程度になる前記ガ
スを室温以下にまで冷却することはできない。
【0043】また、図2においては、配管102を液化
器101の略中心部に接続している。すなわち、円筒状
の液化器101と配管102とが同軸状に配置されてい
る。このように配管102を液化器101の中心部に接
続することで、配管102から液化器101へ排出され
るガスの断熱膨張率を大きくすることが可能になり、ひ
いてはキャリア液の回収効率を向上させることが可能に
なる。
【0044】なお、キャリア液回収容器105に回収さ
れたキャリア液は、再び現像器4−1乃至4−4に戻
し、再利用しても良いし、クリーナ8でのふき取り用液
として利用しても良い。
【0045】また、液化器101から筐体外部へ排出さ
れるガス中に、液化しきれなかったキャリア液の蒸気が
微量残留している可能性がある。図1に示すように、必
要に応じ液化器101とファン104との間に活性炭な
どの吸着剤103を配置し、筐体外部へ排出されるキャ
リア液蒸気の量をより低減することもできる。
【0046】次に、本発明の第2の実施形態を説明す
る。
【0047】図3は、本発明の第2の実施形態を示す湿
式電子写真装置の概略図である。
【0048】図3に示される湿式電子写真装置は、液化
器131の構造が第1の実施形態に示す湿式画像形成装
置の液化器101の構造と異なる。他の点は第1の実施
形態と同様であり、図中、同一符号のものについては説
明を省く。
【0049】図2に示される液化器131は、内部に複
数の蛇行壁132を具備する点で第1の実施形態に示し
た液化器101と異なる。
【0050】液化器131には、ファン104と連結さ
れた排出口と、配管12と連結される吸引口とが設けら
れており、ファンによって液化器131内部を減圧する
ことで、吸引口からキャリア液の蒸気を吸引している。
【0051】配管102から液化器131に吸引された
キャリア液の蒸気を含むガスは、液化器内に設けられた
蛇行壁132、液化器131の内壁、次に配置された蛇
行壁132、液化器131の内壁・・・と順次衝突し、
進行方向を変えられながら、吸引口から排出口まで蛇行
して進み、排出口から筐体110外部へ排出される。
【0052】一方、液化器131は、中間転写媒体6な
どの発熱源から隔てられて配置することで自然冷却され
ており、キャリア液の蒸気を含むガスは、蛇行壁132
あるいは液化器131の内壁面に接触し、冷却されるこ
とで結露液化する。
【0053】本発明の第2の実施形態においては、キャ
リア液の蒸気を含むガスを液化器内で蛇行しながら排出
口まで搬送させることを特徴としており、前記ガスが蛇
行壁132あるいは液化器131の内壁面に衝突させる
構造にすることで、キャリア液の蒸気を含むガスに微視
的に乱流が発生するために冷媒(蛇行壁あるいは液化器
内壁)との接触確立を高めている。
【0054】その結果、冷媒を極端に低温とすることな
くキャリア液の蒸気を効率よく液化することが可能にな
り、さらに冷媒を極端に低温にする必要がなくなるため
に、前記ガス中に含まれる水蒸気の液化を低減すること
が可能になる。
【0055】図4は本発明の第2の実施形態に係る液化
器の投影図で、図5はその断面図であり、これらの図面
を用いてキャリア液の回収方法をより詳細に説明する。
【0056】前述したように、キャリア液の蒸気を含む
ガスは、配管102から吸引され、入れ子状に配置され
た蛇行壁132間を縫うように進行する。
【0057】蛇行壁132は、前記ガスと接触する面が
重力方向に対して平行になるように配置されているた
め、液化したキャリア液は自重により液化器131の低
面に落下する。液化器131の底面にはキャリア液回収
容器105に向かって下る勾配をもつキャリア液流路溝
111が形成されており、液化器131の底面に落下し
たキャリア液は、溝111をつたってキャリア液回収容
器105へ回収される。
【0058】また、図4に示す蛇行壁132表面には、
蛇行して進む前記ガスの進行方向(矢印で示す)に対し
て垂直成分をもつ溝が形成されており、この溝によって
前記ガスにより確実に乱流を発生させている。
【0059】図6〜8に本発明の第2の実施形態に係る
気化器131の変形例を示す。
【0060】図6に示す気化器131の底面部は、キャ
リア液流路溝111に向かって傾斜するように形成され
ている。底面部にこのような傾斜を設けることで、液化
したキャリア液を溝111へ、さらにはキャリア液回収
容器105へ速やかに回収することが可能になる。
【0061】例えば、ファン104が停止した後、キャ
リア液が液化器131内に残存していると、このキャリ
ア液が再び気化し、筐体外部へ漏出する恐れがあるが、
液化器131の底面部に傾斜を設け、底面部にキャリア
液を残存させないことで、より、キャリア液の蒸気が筐
体外部へ漏出するのを抑制することができる。
【0062】図7は、通気口133を有する複数の蛇行
壁を配置している。このような構造にすることで気化器
131の強度を高めることが可能になる。ただし、この
場合隣合う蛇行壁131の同じ位置に通気口133を設
けず、通気口133から排出されたガスが、次の蛇行壁
131に衝突した後次の通気口に移動するように配置さ
れる。
【0063】図8は、複数の蛇行壁に、それぞれ傾斜を
持たせて配置した例である。このように傾斜を持たせれ
ば、蛇行壁を垂直に配置しなくと液化したキャリア液を
効率よく回収することができる。
【0064】本発明者らは、これらの蛇行壁131を配
置することによるキャリア液の回収効果を次のようにし
て実験確認した。
【0065】図9乃至図11は、この実験で用いた液化
器の模式図である。
【0066】内寸で、幅(配管102間の距離)150
mm、断面積(配管が接続される面の面積)100mm
×100mmの直方体をした液化器131を準備し、こ
の液化器の両端に内寸で断面積100mm2の配管10
2を接続し、片方の配管102からキャリア液の蒸気を
含むガスを25リットル/分(キャリア液蒸気量0.5
g/分)で流し込み、他の配管102から排出した。
【0067】第1の実験では、図9に示すように蛇行壁
132を液化器全体(Full)に等間隔に12枚形成
し、液化器内の流路を長く、蛇行する機会を多く設定し
た。
【0068】第2の実験では、図10に示すように蛇行
壁132を液化器の半分の領域のみ(Half)に5枚
形成し、流路の蛇行する回数を減らした。
【0069】第3の実験では、図11に示すように、液
化器132内には蛇行壁を設けなかった(Emp、本発
明の第1の実施形態の構造)。
【0070】第4の実験では、図11に示すように、液
化器101内には蛇行壁を設けず、また、断面積が10
0mm×50mmの液化器を用いた。
【0071】また、比較のために、配管102同士を、
断面積の等しい配管で接続した(図示せず)。
【0072】これらの液化器を用い、液化器回収したキ
ャリア液の比率を測定した。
【0073】第1の実験では70%、第2の実験では4
0%、第3の実験では30%、第4の実験では10%、
比較の実験では2%であった。
【0074】なお、比較の実験においてキャリア液がわ
ずかに液化したのは、配管102同士の接続部において
乱流が発生しためと考えられる。
【0075】また、回収されたキャリア液中に水(ガス
中の水蒸気成分)が混入しているか調べたが、水は検出
されなかった。
【0076】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば別途強
制冷却装置を使用せずに、キャリア液の蒸気を除去する
ことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態の一例を示す画像形
成装置の図。
【図2】 本発明の第1の実施形態に係る液化器の一例
を示す投影図。
【図3】 本発明の第2の実施形態の一例を示す画像形
成装置の図。
【図4】 本発明の第2の実施形態に係る液化器の一例
を示す投影図。
【図5】 本発明の第2の実施形態に係る液化器の一例
を示す投影図。
【図6】 図6に示す液化器の断面図。
【図7】 本発明の第2の実施形態に係る液化器の一例
を示す投影図。
【図8】 本発明の第2の実施形態に係る液化器の一例
を示す投影図。
【図9】 第1の実験に用いた液化器の断面図。
【図10】 第2の実験に用いた液化器の断面図。
【図11】 第3の実験に用いた液化器の断面図。
【符号の説明】
1…潜像保持体 2…帯電器 3…レーザビーム 4…現像器 6…中間転写媒体 7…加圧ローラ 8…クリーナ 9…用紙 101、131…液化器 102…配管 103…吸着剤 104…ファン 105…キャリア液回収容器 110…筐体 132…蛇行壁

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面に静電潜像が形成される回転可能な潜
    像保持体と、 前記静電潜像にトナー粒子およびキャリア液を含む液体
    現像剤を供給することによって、前記潜像保持体上に可
    視像を形成する現像器と、 前記可視像を転写材に転写する転写装置と、 前記潜像保持体、前記現像器および前記転写装置とを収
    納する筐体と、 前記筐体中で気化した前記キャリア液の蒸気を含むガス
    を一端から吸引し、他端から排出する配管と、 前記配管の他端と接続され、前記配管から排出される前
    記蒸気の進行方向に対する垂直方向の断面積が前記配管
    の断面積の50倍以上である液化器とを有することを特
    徴とする湿式画像形成装置。
  2. 【請求項2】表面に静電潜像が形成される回転可能な潜
    像保持体と、 前記静電潜像にトナー粒子およびキャリア液を含む液体
    現像剤を供給することによって、前記潜像保持体上に可
    視像を形成する現像器と、 前記可視像を転写材に転写する転写装置と、 前記潜像保持体、前記現像器および前記転写装置とを収
    納する筐体と、 この筐体中で気化した前記キャリア液の蒸気を含むガス
    を吸引する吸引口、および前記蒸気を液化した後に前記
    ガスを排出する排出口とを有する液化器と具備する湿式
    画像形成装置において、 前記液化器は、前記吸引口から導入された前記ガスの移
    動方向を変えると共に、前記ガスを前記排出口に導く複
    数の蛇行壁を内部に有することを特徴とする湿式画像形
    成装置。
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