JP2002107432A - 電池の起電力検査装置 - Google Patents

電池の起電力検査装置

Info

Publication number
JP2002107432A
JP2002107432A JP2000300751A JP2000300751A JP2002107432A JP 2002107432 A JP2002107432 A JP 2002107432A JP 2000300751 A JP2000300751 A JP 2000300751A JP 2000300751 A JP2000300751 A JP 2000300751A JP 2002107432 A JP2002107432 A JP 2002107432A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
conductive layer
substrate
layer
battery
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000300751A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Inoue
浩 井上
Satoshi Maruyama
聡 丸山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sakura Color Products Corp
Original Assignee
Sakura Color Products Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sakura Color Products Corp filed Critical Sakura Color Products Corp
Priority to JP2000300751A priority Critical patent/JP2002107432A/ja
Publication of JP2002107432A publication Critical patent/JP2002107432A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Tests Of Electric Status Of Batteries (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 起電力検査装置の寸法を変え、様々なデザイ
ンの起電力検査装置を製造することが可能な電池の起電
力検査装置を提供することを目的としている。 【解決手段】 電極である接触部をフィルム状基板の対
角の位置に設け、導電層をフィルム状基板の対角線上に
形成することで、必要最低限の長さを保ったままフィル
ム状基板の長辺を短くする。また対角線から外れた経路
で導電層を形成し、フィルム状基板にスペースを確保し
て凝ったデザインを施して視覚的に面白いものを提供す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、簡易に電池の起電
力を検査して、電池の良否を判別する電池の起電力検査
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電池の起電力を簡単に検査して電池の良
否を判別する薄板状の装置は、旧来より知られており、
広く使用されている。以下、その典型的な従来の技術を
図4を参照しつつ説明する。従来の電池の起電力検査装
置101はフィルム状基板102の一面に導電層103
と保護層104が積層され、フィルム状基板102の他
面に熱不変色層105と可逆的熱変色層106が積層さ
れて構成されていた。フィルム状基板102は樹脂で作
られた方形状をした薄い絶縁層である。またフィルム状
基板102は熱伝導率の高い材料で構成されている。
【0003】導電層103は電池から電流を流すために
薄い導体の膜で形成されており、電池と接触させる接触
部107及び108を除いて保護層104で覆われてい
る。また導電層103は長さ方向の中心部に向かって徐
々に細くなってゆく形状をしており、この形状によっ
て、中心部に向かうほど内部抵抗による発熱量が大きく
なるように構成されている。また導電層103はフィル
ム状基板102の長辺と平行に形成されている。
【0004】熱不変色層105は変色しない着色された
層であり、フィルム状基板102の一面に積層されてい
る。可逆性熱変色層106は熱によって変色(発色また
は消色)する材質で形成されており、熱不変色層105
に重ねて積層されている。
【0005】熱不変色層105及び可逆的熱変色層10
6は、フィルム状基板2全面に積層されているわけでは
なく、他面に形成された導電層3に沿った範囲に積層さ
れている。
【0006】従来の起電力検査装置101を使用する際
は、接触部107,108をそれぞれ電池の電極に接触
させる。その結果、導電層103に電流が流れ、導電層
103の内部抵抗によって発熱し、その熱がフィルム状
基板102及び熱不変色層105を経て可逆性熱変色層
106に伝わり、これを変色させるというものであっ
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記した従来技
術の起電力検査装置101は、導電層103がフィルム
状基板102の長辺に平行に形成されているため、起電
力検査装置の全長が大きなものとならざるを得ず、携行
が不便であるという問題があった。つまり、起電力検査
装置を使用する際、起電力検査装置を撓ませて電池の電
極と接触部を接触させなければならない。しかしその一
方で、市販の電池の大きさは様々である。そのため、全
ての大きさの電池に使用できるようにするには、導電層
の長さは一番大きな電池に使用できる程度の長さが必要
となる。よって導電層の長さをこの長さより短くしてし
まうと汎用性が失われてしまう。そのため従来技術の起
電力検査装置101は、全長が長い。一方、この種の起
電力検査装置101は、簡易に電池の良否を判定するも
のであり、携行が便利であることが必要である。ここで
一般に携行に使用する道具としては、札入れ、名刺入
れ、定期入れ等があるが、従来技術の起電力検査装置1
01は、札入れには入っても名刺入れや定期入れには入
らない。そのため従来技術の起電力検査装置101は、
持ち運びしにくく、使い勝手が悪い。そこで本発明の起
電力検査装置は、起電力検査装置の全長を縮め、名刺入
れ等に入れて携行が可能な電池の起電力検査装置を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する手段
として、請求項1に記載の発明は、フィルム状基板に熱
変色層及び導電層、又は熱変色性を備えた導電層が積層
され、導電層は他の層に覆われて被覆されていると共に
特定の二箇所が露出して接触部を形成し、接触部を介し
て導電層に通電し、導電層を発熱させて熱変色層又は導
電層自身を変色させ、電池の良否を確認する電池の起電
力検査装置において、フィルム状基板は略長方形であ
り、フィルム状基板の対角の位置に接触部が設けられて
いることを特徴とする電池の起電力検査装置である。
【0009】上記発明は、導電層の電極である接触部を
フィルム状基板の対角の位置に設けることによって、導
電層をフィルム状基板の長辺と非平行に設置したもので
ある。これによってフィルム状基板の対角線の長さが最
も大きな電池、一般的には単1形の乾電池の両電極を繋
ぐことができれば良く、フィルム状基板の長辺の長さを
従来の技術より短くすることができる。また導電層の長
さを従来のまま対角線上に形成するため、短辺の長さが
長くなり、これによってフィルム状基板に大きなスペー
スができる。このスペースに使用方法や注意書き、ある
いは単に模様や写真等を印刷するなどしてデザインの凝
った起電力検査装置が提供できる。
【0010】また請求項2に記載の発明は、導電層は、
接触部同士を直線的に結ぶ線上にあることを特徴とする
請求項1に記載の電池の起電力検査装置である。
【0011】上記発明においては、対角の位置に設置さ
れた接触部を結ぶように、フィルム状基板の対角線上に
導電層を形成することによって、余白部分を多くするこ
とができ、模様等をより多く印刷することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図1を
参照しつつ説明する。図1において(a)は起電力検査
装置1の層構成を示す断面図である。また図1(b)は
(a)の裏面図であり、フィルム状基板2に積層された
導電層3の形状を示す。起電力検査装置1はフィルム状
基板2の一面に導電層3と保護層4が積層され、フィル
ム状基板2の他面に熱不変色層5と可逆的熱変色層6が
順次積層されて構成されている。また、可逆的熱変色層
6のさらに上にもう一層新たに保護層を設けても良い。
【0013】フィルム状基板2は方形状をした適度に薄
いフィルムである。またフィルム状基板2は絶縁体であ
り、可撓性が良好で容易に湾曲及び復元でき、熱伝導性
が良好で、さらに耐熱性が良好な材質であることが好ま
しい。材質は例えばポリイミド、ポリエステル等が使用
され、厚さは0.05mm〜0.8mm程度の範囲であ
る。またフィルム状基板2の材料として、ポリエチレン
テレフタレートや合成紙などの、熱伝導率が0.01〜
0.2w/m・k程度のものがある。これらを使用する
場合は、熱伝導率が前記した材料に比べて低いため、厚
さは比較的薄めに設定する必要がある。その厚さは0.
1〜0.3mm程度である。より好ましくは、熱伝導率
が0.03〜0.15w/m・k程度で、厚さは0.1
5〜0.25mm程度である。尚合成紙には、例えば王
子油化合成紙株式会社製『ユポ(登録商標)』が好適で
ある。
【0014】導電層3はフィルム状基板2の上に帯状に
積層された薄い導体の膜である。導電層3は導電性イン
キの塗布や金属の蒸着等の方法で形成する。導電層3は
発熱の効率を高めるため、中央部に向かうにしたがって
徐々に狭く形成されている。これは導電層3の中央部に
向かうに従って抵抗値を上げ、発熱量に変化を持たせる
ためである。また本発明の特徴的構成として導電層3
は、フィルム状基板2の対角線状に延びている。また導
電層3の両端部には接触部7、8が設けられている。接
触部7、8は保護層4を積層したときに形成され、フィ
ルム状基板2の対角の位置にそれぞれ設けられている。
【0015】また本発明の一つの実施形態として、接触
部7、8はフィルム状基板2の対角の位置に設けられ、
さらに接触部7、8を有する導電層3はフィルム状基板
2の2つの辺に沿うように形成されていても良い。また
導電層3は必ずしもフィルム状基板2の対角線上に延び
ている必要はなく、蛇行していても良い。
【0016】また本発明の別の実施形態として、図2
(a)(b)のように導電層3は発熱にばらつきを持た
せるような欠損部9を設けても良い。該欠損部9は導電
層3の導体に囲まれた部位である。また欠損部9は導電
層3に存在する導体を含まない部位である。欠損部9は
複数配置されていても良く、如何なる形状をしていても
良い。さらに欠損部9は最も大きな発熱を得たい部位に
設けられていることが好ましい。最も高い発熱を得たい
部位とは、フィルム状基板2の導電層3が形成されてい
る面とは異なる面に形成される可逆的熱変色層6の形成
される部位と対応した部位のことである。以下導電層3
の変形例に関するより具体的な説明を、図2を参照して
する。
【0017】(a)に示す導電層3は、フィルム状基板
2の対角線上に設けられた導電層3の中央部に欠損部9
を設けたものである。欠損部9を設けたことにより導電
層3の中央部で電流の流路を二つに分岐し、さらにその
幅を狭くすることによって、より大きなそして広範囲に
わたる発熱を得ることが可能になる。より大きく広範囲
にわたる発熱が得られれば、可逆的熱変色層6の変色が
より早く表れ、検査時間を短縮して電池の消耗を軽減す
ることができる。
【0018】また(d)に示す導電層3の形状は、フィ
ルム状基板1の対角線から外れるように形成されたもの
で、屈折した部位で電流の流路を狭くすることでより大
きな発熱が得られるよう施されている。このようにする
ことで、フィルム状基板1に文字や模様を印刷するなど
した様々なデザインを施すことが可能になり、使用者に
とって見やすく、視覚的に面白いものが提供できる。ま
た(b)は(d)の変形例であり、その屈折した部位に
欠損部9を設けたものである。これによって(d)で得
られる効果に加え、屈折部位においてより大きな、そし
て広範囲にわたる発熱を得ることが可能になり、やはり
検査時間を短縮して電池の消耗を軽減することができ
る。
【0019】さらに(c)に示す導電層3は、電流の流
路を直線ではなく曲線によって湾曲させたもので、やは
り中央部の幅を狭くすることによって中央部で大きな発
熱を得られるように形成されている。またこのような構
成においても、電流の流路が最も狭くなる部位に欠損部
9を設けて流路を二つに分岐し、発熱量を高くしながら
発熱範囲をも広くしても良い。
【0020】また欠損部9は必ずしも設ける必要はな
く、フィルム状基板2や熱不変色層5、そして可逆的熱
変色層6の熱伝導率や厚さによって、適宜設ければ良
い。つまり導電層3で発生した熱が、フィルム状基板2
や熱不変色層5を経て可逆的熱変色層6に伝わる過程で
少なからず損失してしまうため、可逆的熱変色層6の変
色の感度が鈍くなる場合は導電層3で発生する熱を大き
くする必要があるのである。また欠損部9は如何なる形
状でも良く、さらに複数設けても良い。
【0021】保護層4は導電層3の上に積層されてお
り、導電層3の長さ方向の両端のみに検査したい電池の
端子が接触するよう、接触部8及び9を残して導電層3
を覆うように積層された絶縁層である。また保護層4は
導電層3の断線や酸化を防止する働きを担っている。保
護層4の材質は、フィルム状基板2と導電層3との密着
性に優れたものであれば特に限定はしない。通常塗料に
使用されているポリアミド、キシレン樹脂、シクロペン
タジエン樹脂等の合成樹脂、あるいは天然樹脂から成
り、樹脂溶液の塗布により形成される。また保護層4は
ポリエチレンフィルム等をラミネートして形成しても良
く、厚さは通常0.01mm〜0.04mm程度であ
る。また一つの実施形態として、保護層4を形成する樹
脂溶液は平均粒子が0.1μm〜0.5μmの酸化チタ
ン顔料を含んでいても良い。これによって透明の樹脂溶
液を使用した従来技術において、透けて見えていた導電
層103の金属色を接触部を残して白く隠蔽することが
できる。これによって保護層に使用上の注意等を印刷で
きるようになり、使用者が誤った使用の仕方をするのを
防ぐことができる。
【0022】熱不変色層5は着色された層であり、導電
層3から発せられる熱によって変色又は変形しない層で
ある。この着色層は100℃程度までの温度では変色し
ない着色剤とフィルム状基板2に対する接着性に優れた
樹脂との混合物から成る塗布層により形成される。この
ような着色剤としてはフタロシアニンブルー、ファスト
イエロー、カーマインレッド、弁柄等の塗料及びインキ
に使用されている一般の顔料或いは蛍光顔料等が挙げら
れる。また樹脂としては、通常塗料に使用されているポ
リアミド、キシレン樹脂、シクロペンタジエン樹脂等の
合成樹脂、あるいは天然樹脂等が挙げられる。熱不変色
層5の厚さは、通常0.05〜0.3mm程度である。
また熱不変色層5は必ずしも単一の着色材料で構成する
必要はなく、同色の2種以上の着色材料を使用しても良
く、あるいは長さ方向の中央部から両端部にかけて異色
の2種以上の着色材料で模様状に塗り分けても良い。
【0023】可逆的熱変色層6は発色剤、顕色材及び減
感剤を含有する着色材料組成物より構成される。このよ
うな着色材料組成物は、減感剤の種類を適宜選択するこ
とにより任意の温度で変色(発色あるいは消色)させる
ことができる。例えば、常温で可逆的熱変色層6が変色
しては装置として不都合であるため、摂氏40度以上で
変色するように調整する、等である。可逆的熱変色層6
は、このような着色材料と熱不変色層5に対する接着性
に優れた樹脂との混合物からなる塗布層または樹脂によ
りマイクロカプセル化した着色材料を含む印刷層により
形成される。樹脂としては、例えば酢酸ビニル系樹脂、
アクリル系エマルジョン樹脂、そしてこれらの共重合エ
マルジョン樹脂、そしてポリアミド等の合成樹脂等が挙
げられる。また熱変色性着色材料としても、必ずしも単
一の材料を使用する必要はなく、例えば、変色温度の異
なる同色または異色の、2種以上の着色材料で塗り分け
を行っても良い。可逆的熱変色層6の厚さは、着色材料
の被履力によって変わりうるが、通常0.05〜0.5
mm程度である。
【0024】本発明の起電力検査装置を使用して電池の
起電力を検査するには、接触部8及び9をそれぞれ電池
の電極に接触させ押さえつけるだけでよい。すると導体
を使用した導電層3に、電池のプラス極から導電層3を
経てマイナス極に電流が流る。しかしどのような導体も
内部抵抗を持っており、この内部抵抗によって失われた
電子の運動エネルギーは熱として放出される。この熱が
フィルム状基板2、熱不変色層5を経て可逆的熱変色層
6に伝わり、可逆的熱変色層6を変色させる。
【0025】この変色は可逆的熱変色層6が特に発色
剤、顕色剤及び減感剤を含む着色材料組成物より構成さ
れているため、極めて鮮明なものになる。このようにし
て導電層3の内部抵抗によって発熱の前後で、熱不変色
層5と可逆的熱変色層6の複合効果として現れる色が明
確に変化するため、電池の起電力を視覚的に確認でき
る。例えば通電による導電層3の発熱によって可逆的熱
変色層6が消色して透明となり、下地の熱不変色層5の
色が可逆的熱変色層6を透けて外部から見え、電池の起
電力を視覚的に確認することができる。
【0026】本発明の起電力検査装置1の特徴的構成
は、接触部7、8をフィルム状基板2の対角の位置に設
置したことにある。そして導電層をフィルム状基板の長
辺と非平行に設置したものである。これによってフィル
ム状基板の対角線の長さが最も大きな電池、一般的には
単1規格の電池の両電極を繋ぐことができる長さを保ち
ながら、フィルム状基板2の長辺を短く形成することが
可能になった。そのため本実施例の電池の起電力検査装
置1は、名刺入れや定期入れ等に入れて携行することも
できる。また短辺が長くなるため、フィルム状基板に大
きなスペースが取れ、ここに使用上の注意や写真等を印
刷することで、視覚的に楽しい電池の起電力検査装置を
提供することができる。
【0027】さらに接触部7、8をフィルム状基板2の
対角の位置に設置したまま導電層をフィルム状基板2の
対角線から外れた経路に形成した場合、可逆的熱変色層
6を導電層3に添った部位に形成しさえすれば、フィル
ム状基板2に大きなスペースを確保でき、起電力検査装
置1としての機能を持ったままデザインの凝ったものを
提供することが可能になり、使用者にとって視覚的に面
白いという効果が得られる。
【0028】またフィルム状基板2の例として、材料に
透明のポリエチレンテレフタレートを使用したものが挙
げられる。この場合の導電層3は前記した実施例と同様
フィルム状基板2の対角の位置に接触部7、8を設け、
フィルム状基板2の対角線上、もしくはフィルム状基板
2の対角線から外れた経路で形成されている。以下図3
を参照して説明する。
【0029】前記実施例と異なるのは、フィルム状基板
2の片面にのみ可逆的熱変色層6、熱不変色層5、導電
層3、保護層4が順次積層されている点である。前記実
施例におけるフィルム状基板2は透明又は不透明の材料
が用いられているが、本実施例のフィルム状基板2には
透明の材料が使用されている。このためフィルム状基板
の片面に全ての層を積層しても、可逆的熱変色層6の変
色を確認することが可能である。また本実施例のフィル
ム状基板2は、熱伝導率が0.03〜0.15w/m・
k程度で、厚さは0.15〜0.25mm程度と、熱伝
導率が高く、且つ薄く形成されている。
【0030】この構成の利点はその熱の伝達効率の高さ
にある。前記実施例においては、導電層3で発生した熱
はフィルム状基板2と熱不変色層5を経て可逆的熱変色
層6に伝わり、そして可逆的熱変色層6を変色させた。
しかし本実施例においては、導電層3で発生した熱は可
逆的熱変色層6に伝わるまでに、熱不変色層5を通過す
るのみであり、前記実施例に比べて熱の損失が軽減され
ている。またフィルム状基板2には熱伝導率の低い材料
が使用されているため、可逆的熱変色層6に達した熱は
フィルム状基板2を経て外部に逃げず、可逆的熱変色層
6に留まり変色を促進する。よって使用の際に電池を消
耗しないですむ。
【0031】より具体的に述べるならば、従来の技術に
おいては、フィルム状基板102には熱伝導率の高い材
料が使用され、さらに比較的厚く形成されていた。この
ためフィルム状基板102の内部で、熱伝導率が高い故
に熱が拡散しすぎてしまった。実際上、導電層103と
は異なる面に形成されている可逆的熱変色層106は、
フィルム状基板102のごく一部に形成されているのみ
で、導電層103の最も発熱量の大きな部位に対応する
ように積層されている。一方フィルム状基板103内部
においては、可逆的熱変色層106が変色するまでに相
当量の熱がフィルム状基板103内部で拡散してしま
う。つまりフィルム状基板102に伝わった熱のうち、
可逆的熱変色層106の変色に寄与しなかった熱は全て
無駄に消費されることとなる。
【0032】これを軽減するために第2の実施例におい
ては、フィルム状基板2の材料に熱伝導率の低いものを
使用し、さらに薄く形成することによって、フィルム状
基板2の内部での熱の拡散を軽減し、さらに熱が迅速に
伝わるようにした。これによって起電力装置1を使用す
る際に電池を消耗してしまうという矛盾を解決すること
ができる。
【0033】またこの上記構成においても、導電層3に
欠損部7、8を設けても良く、導電層3は必ずしもフィ
ルム状基板2の対角線上に形成されている必要はない。
さらに可逆的熱変色層6は導電層3に沿うように形成さ
れている。またフィルム状基板2に透明のポリエチレン
フタレートを使用するため、熱不変色層5をフィルム状
基板2と同じ寸法で形成し、熱不変色層5に使用方法や
注意書きが印刷されていても良い。
【0034】また近年、これまで据え置とされていた電
気製品が、続々と携帯できるほどの大きさと重量で提供
できるようになった。例えばポータブルヘッドフォンス
テレオやホームビデオ、CDまたはMDプレーヤー、携
帯電話、ノート型パソコン等である。これらの製品には
一般的にニッケル・カドミウム、リチウム・水素等の二
次電池が使用される。本発明の起電力検査装置1は乾電
池のみならず、上記のような製品等に使用される二次電
池にも使用できる。
【0035】また上記した実施例は、いずれも導電層3
と可逆熱変色層6を使用した構成を例示したが、一つの
層をもってこれらの機能を兼ねる構成も採用可能であ
る。すなわち前記した可逆的熱変色層6は、発色剤、顕
色材及び減感剤を含有する着色材料組成物より構成され
るが、これに金属粉等の導電材料を配合し、導電性を付
与させる。その結果、可逆的熱変色性を備えた導電層が
構成され、当該導電層に通電すると、導電層自体が変色
する。
【0036】
【発明の効果】上記のようにフィルム状基板の対角線上
に導電層を設けることにより、導電層の長さを最低限必
要な長さに保ちながらフィルム状基板の長辺を短く形成
することができる。また導電層を対角線から外れた経路
で形成しても、その経路にあわせて可逆的熱変色層を形
成すればフィルム状基板に大きなスペースが確保でき、
印刷するデザインを凝らすことができる。これによって
視覚的にも面白い起電力検査装置を提供することが可能
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の実施例の電池の起電力検査装
置1の層構成を示す断面図であり、(b)は(a)の裏
面図であり、フィルム状基板に積層された導電層の形状
を示す。
【図2】本発明の電池の起電力検査装置の導電層の変形
例を示す概念図である。
【図3】本発明の第2の実施例における電池の起電力検
査装置の層構成を示す断面図である。
【図4】(a)は従来技術のの電池の起電力検査装置1
の層構成を示す断面図であり、(b)は(a)の裏面図
であり、フィルム状基板に積層された導電層の形状を示
す。
【符号の説明】
1 起電力検査装置 2 フィルム状基板 3 導電層 4 保護層 5 熱不変色層 6 可逆的熱変色層 7,8 接触部 9 欠損部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルム状基板に熱変色層及び導電層、
    又は熱変色性を備えた導電層が積層され、導電層は他の
    層に覆われて被覆されていると共に特定の二箇所が露出
    して接触部を形成し、接触部を介して導電層に通電し、
    導電層を発熱させて熱変色層又は導電層自身を変色さ
    せ、電池の良否を確認する電池の起電力検査装置におい
    て、フィルム状基板は略長方形であり、フィルム状基板
    の対角の位置に接触部が設けられていることを特徴とす
    る電池の起電力検査装置。
  2. 【請求項2】 導電層は、接触部同士を直線的に結ぶ線
    上にあることを特徴とする請求項1に記載の電池の起電
    力検査装置。
JP2000300751A 2000-09-29 2000-09-29 電池の起電力検査装置 Pending JP2002107432A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000300751A JP2002107432A (ja) 2000-09-29 2000-09-29 電池の起電力検査装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000300751A JP2002107432A (ja) 2000-09-29 2000-09-29 電池の起電力検査装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002107432A true JP2002107432A (ja) 2002-04-10

Family

ID=18782382

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000300751A Pending JP2002107432A (ja) 2000-09-29 2000-09-29 電池の起電力検査装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002107432A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TW297955B (ja)
KR960013747B1 (ko) 건전지의 기전력체커
US5557208A (en) Battery tester with stacked thermochromic elements
JP4008031B2 (ja) 集積テスターを備えた電気化学セルラベル
JPH04337259A (ja) テスター標識をもつバッテリー
CA1127843A (en) Tear resistant ribbon for non-impact printing
JP2002107432A (ja) 電池の起電力検査装置
CN206907790U (zh) 印刷导电结构以及包括印刷导电结构的发光模块
JPH08153582A (ja) 分散型電界発光素子
JP2002107431A (ja) 電池の起電力検査装置
JP4545300B2 (ja) 電池の起電力検査装置
JP4083217B2 (ja) 一体型テスターを有する電気化学電池ラベル
JPS54112649A (en) Conductive ink type thermal printer
JP2569326B2 (ja) 乾電池の起電力チエツカ−
JPH0239189A (ja) 表示装置
CN218749700U (zh) 一种镭射材料基材及镭射幻彩智能卡
JPS62273472A (ja) 乾電池チエツカ−
JPS5810110Y2 (ja) 熱ペン
JP3013336U (ja) プリペイドカード
JPH01150580A (ja) 印字記録媒体
JPS55150387A (en) Thermosensitive recording head
JP2002168930A (ja) 樹脂成形物および電池
JPS58122589A (ja) デイスプレイ装置
JPH05338350A (ja) サーマルロール紙
JPH03275365A (ja) サーマルヘッド