JP2002107103A - デフキャリアアッセンブリのシム選定用寸法測定装置 - Google Patents

デフキャリアアッセンブリのシム選定用寸法測定装置

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JP2002107103A
JP2002107103A JP2000298362A JP2000298362A JP2002107103A JP 2002107103 A JP2002107103 A JP 2002107103A JP 2000298362 A JP2000298362 A JP 2000298362A JP 2000298362 A JP2000298362 A JP 2000298362A JP 2002107103 A JP2002107103 A JP 2002107103A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、1つの装置で、一対のテーパローラ
軸受のインナレース端面間の寸法測定、サイドベアリン
グ嵌挿部の頂部からドライブピニオン背面側のインナレ
ース端面までの寸法測定とが行えるシム選定用寸法測定
装置を提供する。 【解決手段】本発明のシム選定用寸法測定装置は、デフ
キャリアアッセンブリを、ピニオン支持用軸受部6を上
側、開口部3aを下側に向けて位置決める位置決め部
X、第1当て部35a,35bをサイドベアリング嵌挿
部8,8の頂部に突き当たる当て機構20、第2当て部
44がテーパローラ軸受5のインナレース端面に突き当
たる外筒40と、外筒内蔵の内軸61につながるドロー
バー66を経て当て部材68と係合させて引っ張り込む
クランプ機構60、挟み込んだインナレース端面間を測
定する測定部85と、サイドベアリング嵌挿部8,8の
頂部とインナレース端面との間を測定する第2測定部9
0と有した構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、適正な厚みのシム
を選定するためにデフキャリアアッセンブリ各部を測定
するデフキャリアアッセンブリのシム選定用寸法測定装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のデファレンシャル装置は、ドラ
イブピニオンを有するドライブピニオンシャフトをハウ
ジングに組込んだデフキャリアアッセンブリと、デフケ
ースにリングギヤおよびサイドベアリングを組込んだデ
フケースアッセンブリとを組合わせた構造が採用されて
いる。
【0003】具体的には、デファレンシャル装置は、図
8に示されるようにハウジングaの前部に、先端にドラ
イブピニオンbをもつドライブピニオンシャフトcが回
転自在に組付いたデフキャリアアッセンブリdに対し、
デフケースeの外周部にリングギヤfが組付き、デフケ
ースeの前後部から突き出たスリーブ部g,gの外周部
にサイドベアリングh、hが組付いたデフケースアッセ
ンブリiを、ドライブピニオンシャフトcの軸心と交差
する向きで組合わせて、リングギヤfの歯部jとドライ
ブピニオンbとを噛み合わせている。
【0004】ところで、デファレンシャル装置は、直角
方向に交わるように各ギヤb,fが噛み合うために、大
きな荷重がドライブピニオンbに加わる。
【0005】そのため、デファレンシャル装置は、ドラ
イブピニオンbとリングギヤfとがスムーズに噛み合わ
せるだけでなく、大きなスラスト荷重に耐える性能が求
められる。
【0006】そこで、デフキャリアアッセンブリdで
は、スラストに耐える大きな予圧を与える予圧用のシム
と、リングギヤfとの噛合いを調整する噛合い調整用の
シムとを併用して、これに対処している。
【0007】具体的には、図8に示されるようにドライ
ブピニオンシャフトcの支持構造として、間隔管mの両
側に一対のテーパローラ軸受n,nをそれぞれ反対向き
に配置した軸受部oを用い、このうちの間隔管mの端面
とこれに向き合うテーパローラ軸受nのインナレース端
面間に予圧用のシムpを挟み込ませて、スラスト荷重に
耐える予圧を生じさせ、さらにドライブピニオンbの背
面とこれに向き合うテーパローラ軸受nのインナレース
端面との間やサイドベアリングhの取付面とこれに向き
合うサイドベアリングhのインナレース端面との間に噛
合い調整用のシムqを挟み込ませて、歯当たりの調整を
行っている。
【0008】つまり、デフキャリアアッセンブリdで
は、予圧用のシムpの厚みを変えることにより、所望と
する予圧が得られ、また噛合い調整用のシムqの厚みを
変えることにより、適切な歯当たりが得られるようにし
てある。
【0009】こうしたシムp、qの割り出しを適切に行
うためにデフキャリアアセンブリdは、各テーパローラ
軸受n、nの最外側のインナレース端面間の寸法Aや、
ドライブピニオンbの背面側に配置されるテーパローラ
軸受nのインナレース端面から凹部で形成されるサイド
ベアリングh,hが嵌まるサイドベアリング嵌挿部rの
頂部までの寸法Bやサイドベアリング嵌挿部rの端面と
の間の寸法を測定することが求められる。
【0010】各部の寸法測定には、従来、実開平6−8
7804号や実公平4−30483号などで開示されて
いるように測定場所毎に分けた個別の専用装置を用い
て、各部の寸法を測定することが行われている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、こうした寸
法個所毎に異なる専用の寸法測定装置を用いると、測定
に必要な装置台数の分、多く占有スペースが必要とな
る。しかも、ワークを当該装置間で受け渡す手間が必要
なので効率的な測定が行えない。
【0012】本発明は上記事情に着目してなされたもの
で、その目的とするところは、1つの装置で、一対のテ
ーパローラ軸受におけるインナレース端面間の寸法測定
と、サイドベアリング嵌挿部の頂部からドライブピニオ
ン背面側のテーパローラ軸受のインナレース端面までの
寸法測定とを同時に行えるデフキャリアアッセンブリの
シム選定用寸法測定装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載のシム選定用寸法測定装置は、デフキ
ャリアアッセンブリを、所定位置で、ドライブピニオン
支持用の軸受部側を上側、開口部を下側に向けた姿勢に
位置決める位置決め部と、サイドベアリング嵌挿部の各
頂部と当接可能な一対の第1当て部を有する台部を有し
該台部をセット部の下側から上方向へ変位させて当て部
をサイドベアリング嵌挿部の頂部に突き当てる当て機構
と、台部に支持されて上方向へ延び外周部には下位に配
置されるテーパローラ軸受の下側インナレース端面と当
接可能な第2当て部を有し台部の変位にしたがい第2当
て部がインナレース端面に突き当たる外筒と、外筒内で
スライド可能に支持された上端にドローバーを有する内
軸とテーパローラ軸受の上側インナレース端面と当接可
能でかつドローバーと係脱可能な当て部材とを有しドロ
ーバーを各テーパローラ軸受内を経て上位テーパローラ
軸受の上側で当て部材と係合させて引っ張り込み該当て
部材と第2当て部との間で一対のテーパローラ軸受のイ
ンナレール端面間を挟み込むクランプ機構と、クランプ
機構で挟み込んだインナレース端面間を測定する第1測
定部と、記第1当て部が突き当たるサイドベアリング嵌
挿部の頂部と第2当て部が突き当たるインナレース端面
との間を測定する第2測定部とを有した構成にした。
【0014】これにより、1つの装置で、同時に、イン
ナレース端面間の測定と、サイドベアリング嵌挿部の頂
部とインナレース端面との間の測定とが行える。
【0015】請求項2に記載のシム選定用寸法測定装置
は、さらに一つの装置で、同時にサイドベアリングが嵌
まる両サイドベアリング嵌挿部の端面間の測定も行える
よう、台部に、該台部の両側から第3当て部をそれぞれ
各サイドベアリング嵌挿部へ振り込んで該嵌挿部の端面
に突き当てる振込み機構と、第3当て部が突き当たる両
サイドベアリング嵌挿部の端面間を測定する第3測定部
とを設けたことにある。
【0016】請求項3に記載のシム選定用寸法測定装置
は、高い精度で各部が測定されるよう、外筒の外形を、
各テーパローラ軸受の軸受面、間隔管の内面形状になら
う形状にして、第2当て部がインナレース端面と突き当
たる際、各テーパローラ軸受内および間隔管内が外形部
分で満たされるようにし、筒部を芯合わせの基準として
用いて、寸法測定が行われるようにした。
【0017】請求項4に記載のシム選定用寸法測定装置
は、テーパローラ軸受のばらつきに影響されずに高い精
度で各部が測定されるよう、外筒を、各テーパローラ軸
受をなじませるために回転駆動機構で回転させて、ロー
ラテーパ軸受をなじませるようにしたことにある。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図1ないし図7に
示す一実施形態にもとづいて説明する。
【0019】図1はデフキャリアアッセンブリX(測定
ワーク)のシム選定のための寸法測定を行うシム選定用
寸法測定装置の全体を斜視図で示し、図2は同装置の断
面図(測定時の状態)を示し、図3ないし図5は同装置
の各部の構造を斜視図で示している。
【0020】図1中1は、例えばデファレンシャル装置
の組立ラインを構成するパレット搬送路を示している。
このパレット搬送路1で搬送されるデフキャリア専用の
パレット2により、デフキャリアアッセンブリXが例え
ば分解された状態でパレット2に載せられたまま、左側
から右側へ向かって搬送されるようにしてある。
【0021】ここで、デフキャリアアッセンブリX(測
定ワーク:測定対象)は、「従来の技術」の項でも述べ
たように図2中に示される如くハウジング3の前部に、
間隔管4の両側に一対のテーパローラ軸受5を配置して
なるドライブピニオンシャフト支持用の軸受部6が組付
き、該軸受部6を挟むハウジング3の両側の壁部内面
に、凹部よりなるサイドベアリング嵌挿用の一対のサイ
ドベアリング嵌挿部8が形成されている。なお、ハウジ
ング3の後部には開口部3aが形成してある。このデフ
キャリアアッセンブリXの部品、すなわちハウジング
3、間隔管4、テーパローラ軸受5,5が、図示しない
治具を用いて個別にパレット2に載せてある。但し、ハ
ウジング3は、後部の開口部3aがパレット2に形成し
てある開口部2aに臨むよう下側に向け、前部が上側に
向けた姿勢でパレット2上に載せてある。
【0022】パレット搬送路1の途中には、パレット2
を所定位置に位置決めるパレットストッパー機構10が
設けられていて、パレット搬送路1の途中にシム選定用
寸法測定装置Xの測定ステーションY(位置決め部に相
当)を形成している。そして、この測定ステーションY
において、シム選定の寸法測定に必要な様々な作業、例
えば軸受部7だけで寸法測定を行う作業、軸受部6をハ
ウジング3にセットする作業、軸受部6が組付いた状態
で寸法を測定する作業が行われるようにしている。
【0023】この測定ステーションYの下側には、シム
選定用寸法測定装置の残る主要構造が配設されている。
【0024】同構造について説明すれば、11はリフタ
ー機構である。リフター機構11は、パレット搬送路1
の下側に配設した昇降台12を有している。この昇降台
12は、例えば上側の平板13aと下側の枠板12bと
をスペーサ部材13cを挟んで接合して水平な盤状とし
てある。この昇降台12が、パレット搬送路1の外側に
配設されているガイドレール機構14で昇降可能にガイ
ドされている。詳しくは、ガイドレール機構14には、
昇降台12の側部に、摺動子15aが付いた下方へ延び
る支持ブラケット15を形成し、パレット搬送路1の外
側に、上下方向に延びる一対のガイドレール16aが付
いた受け壁16を配設した構造が用いられ、各摺動子1
5aと各ガイドレール16aとにおける係合により、昇
降台12を上下方向に移動可能にガイドしている。
【0025】そして、この昇降台12の側部は、パレッ
ト搬送路1の外側で、上下方向に延びるように配設され
た昇降シリンダ17の進退杆17aの先端部に連結さ
れ、同昇降シリンダ17の昇降動作により、昇降台12
が水平状態を保ったまま昇降できるようにしてある。
【0026】昇降台12の中央には、当て機構20が据
付けてある。当て機構20は、平板13aの中央に設置
した台部21と、同台部21の上部に組付けた当て部3
0(第1当て部に相当)とを組合わせた構造が採用して
ある。
【0027】すなわち、台部21には、平板13aの中
央に縦向きに据付けた円筒形の支え台22と、この受け
台22の上部に弾性支持された角筒形の移動台23とを
組合わせた弾性式が用いられている。詳しくは、支え台
22の上部中央からは円形の筒部22aが延びていて、
同筒部22aが移動台23の中央に形成してある貫通孔
に挿入されている。これら筒部22aの外面と孔部の内
面との間にはボール24が介装され、該ボール24によ
り移動台23が支え台22から上下方向へ変位できる構
造にしてある。そして、この移動台23の下端部と支え
部22の上端部との間にばね部材、例えば圧縮ばね24
が介装され、移動台23を同圧縮ばね24の弾性力で弾
性支持させている。なお、25は移動台23の下端部か
ら、支え台22の上部外周を囲うように延びたスカート
部を示し、26は移動台23が周方向に振れずに昇降す
るためのガイドローラ機構を示す。
【0028】当て部30には、天秤式アーム31を用い
た構造が用いられている。詳しくは、天秤式アーム31
の支点構造には、図2および図3に示されるように移動
台23の上部形状を外周部の全体が凹んだ形状とし、こ
の凹んだ部分を補うよう枠部材32を配置して、サイド
ベアリング嵌挿部8,8と直交する向きに配置される枠
部材32の両辺の中央部とこれに向き合う移動台23の
壁面部分との間をピン部材、具体的にはベアリング33
aが付いたピン部材33を用いて回転自在に連結した構
造が用いてある。また枠部材32のサイドベアリング嵌
挿部8と同方向に配置される両辺からは、一方は長く他
方は短いアーム34a,34b(ドライブピニオンシャ
フトの軸心からの各サイドベアリング嵌挿部8,8の位
置に合致させるため)が延びている。そして、各端部に
はそれぞれ当て金35a,35b(一対)が連結され、
ピン部材33を支点に天秤式アーム31を平衡に釣り合
わせてある。このうち当て金35aは、上側にサイドベ
アリング嵌挿部8(片側)の頂部に当接可能な当接部3
6aをもち、側部に同サイドベアリング嵌挿部8の側部
に当接可能な当接部36bを有する略三角形状の当て金
部材から形成されている。また他方の当て部35bは、
残る片側のサイドベアリング嵌挿部8の頂部に当接可能
な鋭角的な部分で形成される当接部36cを上部にもつ
帯板状の当て金部材から形成されている。そして、両当
て金35a,35bは、昇降シリンダ17の上昇動によ
り、測定ステーションYの下側に定めてある待機位置か
ら、それより上側に定めてある測定開始地点まで移動す
ると、各開口部2a,3aを通じて、パレット2に搭載
されているハウジング3の各サイドベアリング嵌挿部8
の内腔部に入るようにしてある。この移動により、各当
て金35a,35bが、各サイドベアリング嵌挿部8の
頂部や側部と突き当たり、パレット2からハウジング3
を水平な姿勢に保ちながら所定位置まで持ち上げられる
ようにしてある。
【0029】一方、支え台22および移動台23の各貫
通孔には、図2に示されるように筒体40が貫通して上
下方向に延びている。そして、筒体40の下部は、支え
台33に内蔵してあるスラストベアリング41で回転自
在に支持させてある。また筒体40の残る部分と筒部2
2aとの間には、両者間を埋めるよう回転可能なカラー
42が介在されていて、芯ぶれなく筒体40を回転可能
に支える構造にしてある。この筒体40の上部は、移動
台23から突き出て上方へ延びている。この筒体40の
延出部には、下側から、大径部43、ベアリング当て部
44(第2当て部に相当)、ベアリング嵌挿部45が順
に形成されている。
【0030】このうち、大径部43は、筒体40の外形
より若干大きな部分で形成され、移動体23の上端に設
けたストッパー46の上面で回転自在に受け止められて
いる。ベアリング当て部44は、テーパローラ軸受5
(デフキャリアアッセンブリX)のインナレース端面と
当接可能な環状の当て面48aを上面に有する円錐台状
の台部分48から構成してある。またベアリング嵌挿部
45は、間隔管4およびテーパローラ軸受5,5を組合
わせたときにおける各テーパローラ軸受5の内側の軸受
面、間隔管4の内面形状にならう略円錐状の外形部分で
形成されている。そして、この略円錐状部分を利用し
て、寸法測定を始める際、台部48の直上にテーパロー
ラ軸受5、間隔管4がセット(嵌挿)されるようにして
いる。
【0031】また筒体40は、ベアリング嵌挿部45に
下位に配置されるテーパローラ軸受5、間隔管4をセッ
トしたまま、昇降シリンダ17により上昇動作される
と、テーパローラ軸受5が、ハウジング3内に形成され
ている環状の下位軸受セット部50(環状の段差空間で
形成される下位のテーパローラ軸受5が嵌まる部分)に
嵌まり、さらにはベアリング嵌挿部45が、ハウジング
3内に形成されている環状の上位軸受セット部51(環
状の段差空間で形成される上位のテーパローラ軸受5が
嵌まる部分)の中央を挿通するまで上昇するようにして
ある。つまり、昇降シリンダ17の上昇動作を利用し
て、台部48の当て面48aが、下位軸受セット部50
にセットされる下位スラストローラ軸受5のインナレー
ス端面に対して突き当るようにしてある。
【0032】また筒体40には、ハウジング3の内部に
セットしたまま、間隔管4を含む上/下位のテーパロー
ラ軸受5を予圧状態相当にクランプするクランプ機構6
0が組付けてある。
【0033】クランプ機構60は、図2に示されるよう
に筒体40内にスライド自在に挿通されたシャフト61
(内軸に相当)を有している。そして、筒体40の下端
部と、同下端部から突き出たシャフト61の下端部との
間には、上下一対のばね座62を用いて加圧用のばね部
材、例えば圧縮ばね63が介装されていて、シャフト6
1に筒体40内へ引っ張り込む方向のばね力を与えてい
る。さらにシャフト61の下端部の直下には、例えば枠
板13bに支持されるブラケット64を用いて、進退杆
65aの先端が向き合うよう加圧用のシリンダ装置65
が据付けられている。そして、このシリンダ装置65の
伸長/収縮動作により、該シャフト61を上方へ押し上
げたり(シャフト端を進退杆65aで突き上げることに
よる)、ばね力で引っ張り込む状態に戻す(シャフト端
から進退杆65aを離反させることによる)ことができ
るようにしている。なお、61aはシャフト61の下端
に設けたシリンダ先端を受ける受け部材を示す。またシ
ャフト61の上端部からは、同端部に回転自在に接続さ
れたドローバー66が突き出ている。ドローバー66
は、例えば図2および図7に示されるように下端に錐状
の面67aをもつ偏平状の楔体67を有して構成され
る。そして、この突き出たドローバー66に対して、イ
ンナレース端面押圧用の当て具68が着脱可能に係合さ
れるようにしてある。
【0034】すなわち、当て具68は、内部に隔壁69
を有する環状の当て金70から構成してある。このうち
隔壁69は、例えば直径方向に延びる細長の出入り用通
孔(図示しない)を有していて、同通孔から楔体67を
挿入して反転させてピンなどで拘束することで、ドロー
バー66に当て具68を係合させてある。なお、反対の
作業を行うと係合が解除される。さらに隔壁69の上面
は、錐状の面67aと組み合う錐状の面69aが形成し
てあり、シャフト61から加わるばね力で、当て具68
が引っ張られるようにしてある。また当て金68の周壁
下端には、テーパローラ軸受5のインナレース端面と当
接可能な環状の突条70が形成してあり、引っ張り力が
テーパローラ軸受5のインナレース端面に加わる構造し
てある。
【0035】この構造により、シャフト61の先端側に
間隔管4、下位テーパローラ軸受5をセットし、ハウジ
ング3内に形成されている環状の上位軸受セット部51
に上位テーパローラ軸受5を嵌め込み、その後、シャフ
ト先端側をハウジング3内に挿通させ、シリンダ装置6
5で上位テーパロール軸受5の上側に突き出させてある
ドローバー66に当て具68を装着するという作業を行
ってから、シリンダ装置65を戻せば、ばね力で引っ張
り込まれるドローバー66とベアリング当て部44との
間で、ハウジング3内に組まれた上/下位テーパローラ
軸受5のインナレース端面間が挟み込まれるようにして
いる。このクランプにより、シム選定に求められる予圧
状態に相当する状態が得られるようにしてある。
【0036】また筒体40は、昇降台12に組付けた回
転駆動機構80で回転されるようにしてある。具体的に
は、図2に示されるように平板13aの下面から突き出
た筒体40の下端部外周にギヤ81を取付け、これと隣
接した平板13aの直下の地点に、ブラケット82を用
いてモータ83を上向きに取付け、同モータ83の出力
軸に筒体40側のギヤ81と噛合うギヤ84を取付けた
構造が用いられている。これで、モータ38が回転する
と、筒体40が軸心回りに回転するようにしてある。こ
の筒体40の回転は、上/下位テーパローラ軸受5のク
ランプ後に行われるようにしてあり、このときの回転に
より各テーパローラ軸受5を回転運動させて、各テーパ
ローラ軸受5の各部がなじませるようにしてある。
【0037】一方、測定ステーションXの上方には、軸
受部6のインナレース端面間を測定する測定部85(第
1測定部に相当)が配設してある。
【0038】この測定部85には、基端部が筒体40の
上端部に固定され先端部がドローバー66内を通じて該
ドローバー66の上側へ突き出るピン部材86と、同ピ
ン部材86の上方に配設され該ピン部材86の先端位置
を測定するエアー式のリニアゲージ87(測定素子)と
を組合わせた構造が用いられている。リニアゲージ87
は、ブラケット88を介して、図示しない振込み機構に
吊持されている。そして、リニアゲージ87は、この振
込み機構により、テーパローラ軸受5のなじみ取りを終
えた後、ピン部材86の直上へ振り込まれてピン先端位
置の測定が開始されるようにしてある。なお、リニアゲ
ージ87は、所定位置(ピン先端位置)に位置決めるた
めに、下端に当て具68と係脱可能な係合部87bをも
つ支持筒87aを用いて、上下方向に弾性支持させてあ
る。このときのピン先端位置の測定から、予圧状態下に
あるテーパローラ軸受5,5のインナレース端面間の寸
法測定が行われるようにしてある。
【0039】また移動台23の側面、例えばパレット搬
送方向の前側の側面には、サイドベアリング嵌挿部8の
頂部と下位テーパローラ軸受5のインナレース端面間を
測定する測定部90(第2測定部に相当)が据付けてあ
る。
【0040】この測定部90には、図2および図7に示
されるように移動台23の側面に設置した上部が天秤式
アーム31の支点部を乗り越えるように上方に延びるブ
ラケット91を用いて、ベアリング当て部44と隣接す
る地点にレバー部材92を回動自在に支持させた構造が
用いられている。
【0041】詳しくは、レバー部材92は、図4にも示
されるようにブラケット91で、筒体40の軸心と直交
する方向に回動自在に支持された回転体93の外周部
に、ベアリング当て部44の直下に向かって延びるアー
ム94aとそれとは反対方向に延びるアーム94bとを
形成してなる。そして、レバー部材92は、ばね部材、
例えば圧縮ばね95によって、アーム94a先端が、ベ
アリング当て部44の下面に突き当たる方向に付勢して
ある。またレバー部材92は、例えばアーム94bの下
側で上向きに据付けてあるシリンダ装置96によって、
待機位置あるいは測定位置に切換わるようにしてある。
すなわち、該切換え機構は、シリンダ装置96が伸長す
ると、同装置96の進退杆96aでアーム94bが突き
上げられて、アーム94a先端がベアリング当て部44
の下面から離れる待機位置に位置決められ、シリンダ装
置96が収縮すると、アーム94a先端がばね力でベア
リング当て部44の下面に突き当たる測定位置に位置決
められるようにしてある。
【0042】またアーム94b先端の直下には、エアー
式のリニアゲージ97(測定素子)が上向きに据付けて
あり、同リニアゲージ97の先端で、アーム94b先端
位置を測定するようにしている。そして、レバー部材9
2は、なじみ取りを終えると、切換え機構により、待機
位置から測定位置に切換わるように定められていて、該
切換わりにしたがいリニアゲージ97により、下位テー
パローラ軸受5のインナレース端面位置に相当するベア
リング当て部44の下面位置の測定が行われ、当該下面
位置とサイドベアリング嵌挿部8の頂部との間の寸法測
定が行われるようにしてある。
【0043】他方、移動台23の側面、例えば測定部9
0が据付けてある側面には、ドライブピニオンシャフト
に相当する筒体40を基準に、一対のサイドベアリング
の取付端面に相当する各サイドサイドベアリング嵌挿部
8の端面間を測定する測定部100(第3測定部に相
当)が据付けられている。
【0044】この測定部100には、移動台23の前後
方向の側面(測定部90が設置されている側面を挟んだ
両側の側面)に、一対の振込み機構101を設置した構
造が用いられている。この振込み機構101には、いず
れも図5に示されるようなレバー部材102を有した構
造が用いられている。
【0045】詳しくは、レバー部材102は、図5にも
示されるように移動台23の前後方向側面に据付けたブ
ラケット103で、筒体40の軸心と直交する方向に回
動自在に支持された回転体104の外周部に、上方に向
かって延びるアーム105aと移動台23側に向かって
延びるアーム105bとを形成してなる。そして、レバ
ー部材102は、ばね部材、例えば圧縮ばね108によ
って、アーム105aの先端が、サイドベアリング嵌挿
部8の端面8a(図7にだけ図示)に突き当たる方向に
付勢してある。またレバー部材102は、例えばアーム
105bに連結されているシリンダ装置106によっ
て、待機位置あるいは測定位置に切換わるようにしてあ
る。すなわち、該切換え機構は、シリンダ装置106が
収縮すると、同装置106の進退杆106aでアーム1
05bが押し下げられて、アーム105a先端をサイド
ベアリング嵌挿部8の端面8aから遠ざかる待機位置に
位置決められ、シリンダ装置106の動作が停止する
と、アーム105aの先端がばね力で、サイドベアリン
グ嵌挿部8の端面8aに突き当たるように振り込まれる
ようにしてある。
【0046】またアーム105b先端の直下には、エア
ー式のリニアゲージ107(測定素子)が上向きに据付
けてあり、同リニアゲージ107の先端で、アーム10
5aの先端位置を測定するようにしている。そして、レ
バー部材102は、なじみ取りを終えると、切換え機構
により、待機位置から端面8aと突き当たる測定位置へ
切換わるように定められていて、該切換わりにしたがい
リニアゲージ107により、ドライブピニオンシャフト
の軸心に相当する筒体40の軸心を基準としたサイドベ
アリング嵌挿部8の端面8aまでの測定が行われるよう
にしている。つまり、一対の振込み機構101により、
サイドベアリング取付面間に相当する各サイドベアリン
グ嵌挿部8の端面8a間の寸法測定が行われるようにし
ている。
【0047】こうしたシム選定用寸法測定装置により、
シム選定のために必要な種々のワーク各部の寸法測定が
一度に行えるようにしている。
【0048】すなわち、今、パレット2が測定ステーシ
ョンYに向かい、該ステーションYで、シム選定に必要
な各部の測定が行われるとする。
【0049】このときには、まず、間隔管4および一対
のテーパローラ軸受5を直列に並べた三者だけで、イン
ナレース端面間を測定する作業から始める(ハウジング
3に組込まない状態)。
【0050】具体的には、例えば測定ステーションYの
近傍で、一旦、パレット2を止め、つぎにシャフト61
を押し上げ状態(シリンダ装置65の伸長動作による)
にしたまま、筒体4を所定位置まで上側へ移動(昇降シ
リンダ17の上昇動作による)させる。
【0051】作業者は、この筒体40の先端側のベアリ
ング嵌挿部45へ、図6(a)に示されるように下位テ
ーパローラ軸受5、間隔管4、上位テーパローラ軸受5
の順で嵌める。これにより、ベアリング当て部44上に
は、下位テーパローラ軸受5、間隔管4、上位テーパロ
ーラ軸受5の順で直列に部品が並ぶ。
【0052】この後、上位テーパローラ軸受5の上側か
ら突き出ているドローバー66に、環状の当て具68を
装着し、測定開始のボタン(図示しない)を操作する。
【0053】すると、シリンダ装置65が収縮動作し、
進退杆65aが、シャフト61の下端から遠ざかる待機
位置まで戻る。これにより、シャフト61は、圧縮ばね
63のばね力で引っ張り込まれる。このときの引張力を
受けて、ベアリング当て部44の当て面48aは、下位
テーパローラ軸受5のインナレース端面に突き当たり、
当て具68の突条70は、上位テーパローラ軸受5のイ
ンナレース端面に突き当たり、双方で下位テーパローラ
軸受5、間隔管4、上位テーパローラ軸受5を軸方向か
ら挟み込む。
【0054】ついで、モータ83が作動を始め、筒体4
0を軸心回りに回転させる。この筒体40の回転は、ク
ランプされている各テーパローラ軸受5,5に伝わるか
ら、各テーパローラ軸受5,5のインナレースは回転を
始め、各テーパローラ軸受5,5をなじませる。
【0055】ついで、この誤差やばらつきをなくすテー
パローラ軸受5のなじみ取りが行われると、リニアゲー
ジ87が、当て具68の上端から突き出ているピン部材
86の直上へ振り込まれ、ピン位置を測定する。
【0056】この測定により、下位テーパローラ軸受
5、間隔管4、上位テーパローラ軸受5が隙間なく直列
に並んだときの寸法測定が行われる。図中P1はこのと
きの測定値を示している。
【0057】この軸受部6の単独での測定を終えたら、
リニアゲージ87を戻し、昇降シリンダ65を戻して、
ドローバー66から当て具68を取り外し、さらにベア
リング嵌挿部45から上位テーパローラ軸受5だけを抜
き出してから、筒体4を元の待機位置まで下げる。
【0058】つぎにハウジング3に組付いた状態からの
測定を行う。
【0059】このときには、パレット2を測定ステーシ
ョンYに所定に位置決めてから、先に述べたと同様、シ
ャフト61を押し上げ状態(シリンダ装置65の伸長動
作による)にした筒体4を上側へ移動(昇降シリンダ1
7の上昇動作による)させる。
【0060】ここで、パレット2上には、後部(開口部
3a)が下側に向き、前部が上側に向き、サイドベアリ
ング嵌挿部8が両側に向く姿勢で、ハウジング2がセッ
トされている。
【0061】それ故、ベアリング嵌挿部45は、図2、
図6(b)および図7に示されるように間隔管4、下位
テーパローラ軸受5が嵌まったまま、パレット2の開口
部2a、ハウジング3の開口部3aからハウジング3の
内部に入り、上位/下位軸受セット部50,51の中心
に向かって進む。
【0062】また当て金35a,35bも、パレット2
の開口部2a、ハウジング3の開口部3aからハウジン
グ3の内部に入り、左右のサイドベアリング嵌挿部8、
8に向かって進む。
【0063】そして、昇降シリンダ17が所定の地点ま
で上昇にすると、各当て金35a,35bが各サイドベ
アリング嵌挿部8、8の内腔部に嵌まり、同嵌挿部8を
下側から押し上げ、当て金35a,35bの天秤作用に
より、ハウジング3をパレット2から水平状態を保ちな
がら持ち上げる(圧縮ばね24による弾性支持)。と共
にベアリング嵌挿部45に有る下位テーパローラ軸受5
がハウジング3の下位軸受セット部50に嵌まり合い、
ベアリング当て部44の当て面48aが該下位テーパロ
ーラ軸受5に突き当たる。
【0064】この後、作業者は、上位軸受セット部51
の内面と該軸受セット部51の中央から突き出ているベ
アリング嵌挿部45の外面とで囲まれる空間に、残る上
位テーパローラ軸受5を嵌める。これにより、下位テー
パローラ軸受5、間隔管4、上位テーパローラ軸受5
は、ベアリング当て部44を芯部材として直列に上下に
並ぶ。
【0065】この後、図2および図6(b)に示される
ように上位テーパローラ軸受5の上側から突き出ている
ドローバー66に、環状の当て具68を装着し、測定開
始のボタン(図示しない)を操作する。
【0066】すると、先に述べたと同様、シリンダ装置
65が収縮動作し、進退杆65aが、シャフト61の下
端から遠ざかる待機位置まで戻る。これにより、シャフ
ト61は、圧縮ばね63のばね力で引っ張り込まれる。
このときの引張力を受けて、ベアリング当て部44の当
て面48aは、下位テーパローラ軸受5のインナレース
端面に突き当たり、双方で当て具68の突条70は、上
位テーパローラ軸受5のインナレース端面に突き当た
り、下位テーパローラ軸受5、間隔管4、上位テーパロ
ーラ軸受5を軸方向から挟み込む。
【0067】ついで、モータ83が作動を始め、筒体4
0を軸心回りに回転させる。この筒体40の回転によ
り、各テーパローラ軸受5,5のインナレースは回転を
始め、各テーパローラ軸受5,5をなじませる。
【0068】ついで、この誤差やばらつきをなくすテー
パローラ軸受5のなじみ取りが終えると、リニアゲージ
87が、当て具68の上端から突き出ているピン部材8
7の直上に振り込まれ、ピン位置から上位/下位テーパ
ローラ軸受5のインナレース端面間が測定される。図中
P2はこのときの寸法値を示している。
【0069】ここで、下位テーパローラ軸受5、間隔管
4、上位テーパローラ軸受5は、予圧が与えられてハウ
ジング3に組付いたと同じ状態下になっているから、測
定したピン位置の寸法P2と上記単独で測定したときの
寸法P1との差(P1−P2)がそのまま、予圧調整用
のシム選択を行う寸法値となる。
【0070】一方、レバー部材92は、図2および図6
(b)に示されるようにテーパローラ軸受5のなじみ取
りを終えるにしたがい、ばね力によりアーム94aの先
端がベアリング当て部44の下面に突き当てられる(シ
リンダ装置96による)。そして、このベアリング当て
部44の下面位置(下位テーパローラ軸受5のインナレ
ース端面の位置に相当)がリニアゲージ87で測定され
る。
【0071】ここで、当て金35a,35bは、各サイ
ドベアリング嵌挿部8の頂部に突き当たっているから、
ドライブピニオンとリングギヤとの噛み合わせの基準と
なるベアリング当て部44の当て面48aからサイドベ
アリング嵌挿部8の頂部までの寸法が測定される。
【0072】他方、各振込み機構101のレバー部材1
02は、図7に示されるテーパローラ軸受5のなじみ取
りを終えるにしたがい、ばね力によりアーム105aの
先端がサイドベアリング嵌挿部8の端面8aに突き当て
られる(シリンダ装置106による)。そして、これら
各サイドベアリング嵌挿部8,8の端面位置がそれぞれ
リニアゲージ107で測定される。
【0073】ここで、ハウジング3に組まれた各テーパ
ローラ軸受5,5の内側の軸受面内および間隔管4の内
部は、筒体40の外形部分で満たされて、筒体40がド
ライブピニオンシャフトに相当する芯合わせ部材をなし
ているから、ドライブピニオンシャフトの軸心に相当す
る筒体40の軸心を基準とした左右のサイドベアリング
嵌挿部8,8の端面8aまでの寸法が測定される。
【0074】そして、ベアリング当て部44の当て面4
8aからサイドベアリング嵌挿部8の頂部までの測定値
と、左右のサイドベアリング嵌挿部8の端面間の測定値
と、先に同装置を用いてマスタとなるワーク(図示しな
い)を測定したときの各測定値とを対比して、デフケー
スアッセンブリと適切な歯当たりとなるシム選定を行え
ばよい。
【0075】かくして、1つの装置で、テーパローラ軸
受5,5のインナレース端面間の寸法測定と、サイドベ
アリング嵌挿部8の頂部からドライブピニオン背面側の
インナレース端面までの寸法測定とを同時に測定するこ
とができ、小型化、作業効率の点で優れた寸法測定装置
が提供できる。特に同装置には、左右サイドベアリング
嵌挿部8、8の端面8a間の寸法も同時に測定できるよ
うにしてあるので、面倒とされる3種類の寸法測定を、
より効率良く行うことができ、一層、能率的に寸法測定
作業を進めることができる。
【0076】しかも、同装置は、重筒構造を基本構造に
予圧を付加するクランプ構造や振込み構造や各部の測定
構造を加えた構造なので、簡単な構造ですみ、また占有
面積も少なくてすむ。
【0077】そのうえ、筒体40は、芯合わせ部材とし
て機能させているので、常に高い精度の測定が約束でき
る。
【0078】さらに同装置には、テーパローラ軸受5を
なじます回転駆動機構80も組付けてあるので、テーパ
ローラ軸受5のばらつきや誤差に影響されずに高い精度
で、各部の測定ができる。
【0079】なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々
変更して実施しても構わない。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発
明によれば、1つの装置で、一対のテーパローラ軸受に
おけるインナレース端面間の寸法測定と、サイドベアリ
ング嵌挿部の頂部からドライブピニオン背面側のテーパ
ローラ軸受のインナレース端面までの寸法測定とを同時
に測定することができ、シム選定のための寸法測定を効
率的に進めることができる。しかも、同装置は、重筒構
造を基本構造に予圧を付加するクランプ構造や測定構造
を加えた構造なので、簡単な構造、かつ占有面積の少な
くてすむ。
【0081】請求項2に記載の発明によれば、さらに一
つの装置で、同時にサイドベアリングが嵌まる両サイド
ベアリング嵌挿部の端面間の測定も行うことができ、一
層、効率良くシム選定に必要な各部の寸法測定を行うこ
とができる利点がある。
【0082】請求項3に記載の発明によれば、さらに筒
部を芯合わせの基準に用いて寸法測定ができるので、常
に高い精度で各部の測定ができる利点がある。
【0083】請求項4に記載の発明によれば、さらにロ
ーラテーパ軸受のなじみ取りにより、テーパローラ軸受
のばらつきに影響されずに高い精度で各部の測定ができ
る利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るシム選定用寸法測定
装置の全体の概略構成を示す斜視図。
【図2】同装置の断面図。
【図3】同装置におけるワーク支持系の構造を示す斜視
図。
【図4】同装置におけるテーパローラ軸受間を測定する
ときにおける基準位置を測定する測定系を示す斜視図。
【図5】同装置におけるサイドベアリング嵌挿部の端面
間を測定する測定系を示す斜視図。
【図6】(a)は、テーパローラ軸受、間隔管が組合う
軸受部の単独でインナレース端面間における寸法測定を
行うときを状況を説明するための示す断面図。(b)
は、ハウジングに、テーパローラ軸受、間隔管が組合う
軸受部を組込んで、シム選定に求められる複数箇所を寸
法測定するときの状況を説明するための断面図。
【図7】サイドベアリング嵌挿部の端面間を寸法測定す
るときの状況を説明するための断面図。
【図8】シム選定に際し、デフキャリアアッセンブリの
各部の寸法測定が必要なことを説明するための断面図。
【符号の説明】
3…ハウジング 4…間隔管 5…テーパローラ軸受 6…軸受部 8…サイドベアリング嵌挿部 20…当て機構 35a,35b…当て金(第1当て部) 40…筒体 44…ベアリング当て部(第2当て部) 45…ベアリング嵌挿部 60…クランプ機構 61…シャフト(内軸) 66…ドローバー 68…当て具(当て部材) 80…回転駆動機構 85…測定部(第1測定部) 97…測定部(第2測定部) 100…測定部(第3測定部) 101…振込み機構 Y…測定ステーション(位置決め部)。
フロントページの続き Fターム(参考) 2F062 AA36 BC80 CC26 CC27 CC30 EE01 EE63 EE64 FF03 FF25 GG11 GG37 GG90 HH05 HH12 HH22 MM03 MM06 MM07 MM13 NN01 3J027 FA03 FB02 HA01 HB07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングの前部に、間隔管の両側に一
    対のテーパローラ軸受とを配置してなるドライブピニオ
    ンシャフト支持用の軸受部が装着され、かつ軸受部を挟
    むハウジングの両側部に、一対のサイドベアリング嵌挿
    部を有し、前記ハウジングの後部に開口部を有して構成
    されるデフキャリアアッセンブリを対象として、当該デ
    フキャリアアッセンブリのシム選定に求められる部位を
    測定するシム選定用寸法測定装置であって、 前記デフキャリアアッセンブリを、所定位置で、前記軸
    受部側を上側、前記開口部を下側に向けた姿勢に位置決
    める位置決め部と、 前記サイドベアリング嵌挿部の各頂部と当接可能な一対
    の第1当て部を有する台部を有し、該台部を前記セット
    部の下側から上方向へ変位させて、前記当て部を前記サ
    イドベアリング嵌挿部の頂部に突き当てる当て機構と、 前記台部に支持されて上方向へ延び、かつ外周部には下
    位に配置されるテーパローラ軸受の下側インナレース端
    面と当接可能な第2当て部を有し、前記台部の変位にし
    たがい前記第2当て部が前記インナレース端面に突き当
    たる外筒と、 前記外筒内でスライド可能に支持された上端にドローバ
    ーを有する内軸と、上位に配置されているテーパローラ
    軸受の上側インナレース端面と当接可能でかつ前記ドロ
    ーバーと係脱可能な当て部材とを有し、前記ドローバー
    を各上位及び下位のテーパローラ軸受内を通して上位テ
    ーパローラ軸受の上側で前記当て部材と係合させて引っ
    張り込み、該当て部材と前記第2当て部との間で一対の
    テーパローラ軸受のインナレール端面間を挟み込むクラ
    ンプ機構と、 前記クランプ機構で挟み込んだインナレース端面間を測
    定する第1測定部と、 前記第1当て部が突き当たるサイドベアリング嵌挿部の
    頂部と前記第2当て部が突き当たるインナレース端面と
    の間を測定する第2測定部とを具備したことを特徴とす
    るデフキャリアアッセンブリのシム選定用寸法測定装
    置。
  2. 【請求項2】 前記台部には、当該台部の両側から第3
    当て部をそれぞれ各サイドベアリング嵌挿部へ振り込ん
    で該嵌挿部の端面に突き当てる振込み機構と、前記第3
    当て部が突き当たる両サイドベアリング嵌挿部の端面間
    を測定する第3測定部とが設けてあることを特徴とする
    請求項1に記載のデフキャリアアッセンブリのシム選定
    用寸法測定装置。
  3. 【請求項3】 前記外筒は、前記各テーパローラ軸受の
    軸受面、前記間隔管の内面形状にならう外形部分で形成
    されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の
    デフキャリアアッセンブリのシム選定用寸法測定装置。
  4. 【請求項4】 前記外筒は、回転駆動機構で回転される
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一
    つに記載のデフキャリアアッセンブリのシム選定用寸法
    測定装置。
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