JPS59745B2 - デフアレンシヤルアツシのシム選択方法および装置 - Google Patents

デフアレンシヤルアツシのシム選択方法および装置

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JPS59745B2
JPS59745B2 JP53147438A JP14743878A JPS59745B2 JP S59745 B2 JPS59745 B2 JP S59745B2 JP 53147438 A JP53147438 A JP 53147438A JP 14743878 A JP14743878 A JP 14743878A JP S59745 B2 JPS59745 B2 JP S59745B2
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JP
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ring gear
shim
differential
backlash
thickness
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宣孝 伊勢
嘉昭 杉浦
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Toyota Motor Corp
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Publication date
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Publication of JPS59745B2 publication Critical patent/JPS59745B2/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H48/00Differential gearings
    • F16H48/06Differential gearings with gears having orbital motion
    • F16H48/08Differential gearings with gears having orbital motion comprising bevel gears

Landscapes

  • Testing Of Devices, Machine Parts, Or Other Structures Thereof (AREA)
  • Retarders (AREA)
  • Gears, Cams (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は自動車のデファレンシャルギヤ装置等に用いら
れているデフアレンシヤルアツシのシム選択方法および
装置に係り、特にドライブピニオンに噛み合うリングギ
ヤの両端部に配設される左右のテーパーローラベヤリン
グとデフキヤリヤとの間に介装される左右の適正シム厚
を選択するに好適なデフアレンシヤルアツシのシム選択
方法および装置に関する。
一般に、自動車のデファレンシャルギヤ装置等において
は、第1図に示されるように、デフキヤリヤ2の内部に
相互に噛み合いされているドライブピニオン2およびリ
ングギヤ3が組み込まれ、リングギヤ3の一端部および
リングギヤ3に固定されているデフケース4の端部には
デフキヤリヤ1との間にテーパーローラベアリング5が
介装されている。
このようなデフアレンシヤルアツシにおいては、ドライ
ブピニオン2とリングギヤ3との間のバックラッシュを
所定量に設定するとともに、リーノグギヤ3を軸支して
いる左右のテーパーローラベヤリング5に適正なプレロ
ードを付与して組み付けることが、デフアレンシヤルア
ツシの円滑な回転とテーパーローラベヤリング5の寿命
を長期化するために極めて重要なこととされている。と
ころで、テフアレンシヤルアツシを形成しているデフキ
ヤリヤ1、ドライブピニオン2、リングギヤ3、デフケ
ース4およびテーパーローラベアリング5等は不可避的
に製造時の公差を有して卦り、従つてこれらの部材を単
に組み付けることにより適正なバツクラツシユおよびプ
レロードを得ることは困難である。
3そこで、従来のデフアレ
ンシヤルアツシにおいては、上記バツクラツシユおよび
プレロードを調整可能とするアジアストナットを備える
デフアレンシヤルアツシが提案されているが、このよう
なデフアレンシャルアッシにおいてはアジヤストナ 1
ツトの配設に複雑な構造を伴うとともに、その調整に極
めて高度な熟練を要している。また、従来の他のデフア
レンシヤルアツシにおいては、デフキヤリヤ1、ドライ
プピニオン2、リングギヤ3、デフケース4およびテー
パーロー1ラベヤリング5等のバツクラツシユおよびプ
レロードに影響する部分の全寸法を各別に測定し、それ
らの測定値に基づいてデフキヤリヤ1とテーパーローラ
ベアリング5との間に適正厚みのシムを選択使用する方
法が採用されている。
しかしなが〉ら、このようなデフアレンシヤルアツシに
卦いては、非常に多くの測定機器と測定工数を必要とす
るとともに、測定誤差が累積し信頼度の高い適正シム厚
を選択することはできない。そこで、本出願人は特願昭
52−66279に係る二出願において、デフアレンシ
ヤルアツシの構成部品に公差が存在することを前提とし
て正確なシム厚を選択することができるデフアレンシヤ
ルアツシのシム選択方法および装置を提案している。
すなわちその特願昭52−66279に係る発明に,よ
れば、予めデフアレンシヤルアツシの左右のテーパーロ
ーラベアリング5とデフキヤリヤ1との間にそれぞれ左
側ダミーシム厚TLD、右側ダミーシム厚TRDのダミ
ーシムを介装し、その状態に卦いてリングギヤ3を例え
ば右側から左側に向,けて押圧し左側のテーパーローラ
ベアリング5にプレロードを付与し、ドライブピニオン
2に対するリングギヤ3のバツクラツシユB1を計測す
る。ここで、デフアレンシヤルアツシにおけるリングギ
ヤ3のバツタラツシユBLと、リングギヤ3の軸方向の
組付距離1とは第2図に示されるような直線関係にあり
、その比例定数をKとすればとなる。従つてデフアレン
シヤルアツシのバツクラツシユ適正値をCとすれば、左
側適正シム厚TLはから求められる。
また、右側適正ソム厚TRは、リンクギヤ3を左側から
右側に押圧して右側のテーパーローラベアリング5にプ
レロードを作用した状態で、ドライプピニオン2に対す
るリングギヤ3のバツクラツシユB2を測定しとして算
出されるようになつている。
な卦、ドライブピニオン2に対するリングギヤ3の各バ
ツクラツシユBl,B2は、それぞれリングギヤ3が一
回転する間の等分割複数位置に卦ける訂数値の平均を取
ることが適切であるとされている。しかしながら、この
ような特願昭52−66279に係るデフアレンシヤル
アツシのシム選択方法あ)よび装置に}いては、左右の
適正シム厚を確実に選択することはできるものの、左右
の適正シム厚を選択するのに左右で同一の操作を繰り返
し行なう必要があり、それらの計測操作が煩雑であると
いう問題点がある。本発明は上記従来の問題点に鑑みな
されたものであつて、デフアレンシヤルアツシに組み付
けられる左右のシム厚を確実かつ迅速に選択することが
できるデフアレンシヤルアツシのシム選択方法卦よび装
置を提供することを目的とする。
本発明に係るデフアレンシヤルアツシのシム選択方法は
、予めデフアレンシヤルアツシの左右のテーパローラペ
アリングとデフキヤリヤとの間に左右のダミーシムを介
装し、一方のアーパーローラベヤリングにプレロードを
付与した状態でドライブピニオンに対するリングギヤの
バツクラツシユを計測し、計測バツクラツシユ量と一方
のダミーシム厚との補償差から一方の適正シム厚を選択
し、次に他方のテーパーローラベアリングにプレロード
を付与することによるリングギヤの軸方向移動量を計測
し、左右のダミー姑一普適正シム厚およびリングギヤの
軸方向移動量とから他方の適正シム厚を選択するように
したものである。
また、本発明に係るデフアレンシヤルアツシの・イ2ム
選択装置は、左右のテーパーローラベアリングにブレロ
ードを付与するブレロード機構と、ドライフピニオンに
連結されるドライブピニオン固定回動機構と、リングギ
ヤに連結されるリングギヤ回動機構と、リングギヤのド
ライブピニオンに対するバツクラツシユを計測するバツ
クラツシユ測定機構と、リングギヤの軸方向移動量を測
定する移動量測定機構と、バツクラツシユ測定機構卦よ
び移動量測定機構に連絡されている計算表示機構と、を
有するようにしたものである。
以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。
第3図および第4図は本発明に係るデフアレンシヤルア
ツシのシム選択方法の実施例を示す説明図であり、前記
第1図にあ一けると同様な部材は同一の符号を付すこと
によつて説明を省略する。
第3図は左側適正シム厚TLを選択する状態を示すもの
であり、左側のテーパーローラベアリング5とデフキヤ
リヤ1との間に左側ダミーシム厚TLDなる左側ダミー
シムSLDが装着された状態で、リングギヤ3の右側か
らプツシユロツド6Aが押圧して左側のテーパーローラ
ベアリング5に所定のプレロードが付与されている。こ
の状態に卦いてドライブピニオン2に対するリングギヤ
3のバツクラツシユB1が測定される。左側適正シム厚
TLは、この左側ダミーシム厚TLD卦よびバツクラツ
シユB1とバツクラツシユ適正値Cとから、前記特願昭
52−66279に係るデフアレンシヤルアツシのシム
選択方法において説明した(2)式によつて算出される
。第4図は右側適正シム厚TRを算出する状態を示す説
明図であり、右側のテーパーローラベアリング5とデフ
キヤリヤ1との間には右側ダミーソム厚TRDなる右側
ダミーゾムSRDが装入された状態で、プツシユロツド
6Bによりリングギヤ3を介して右側のテーパーローラ
ベアリング5に所定のプレロードが付与される。
ここで、右側のプツシユロツド6Aに設けられている計
測アーム7と、デフキヤリヤ1の右側面にスプリング9
によつて押圧接触されている接触子8との対向距離は第
3図におけるH1からH2に変化することとなり、リン
グギヤ3の移動量ΔHはH2−H1で算出される。ここ
で、このリングギヤの移動量ΔHは、左右のタミーシム
SLD.SRDが介装されるとともに左右のテーパーロ
ーラベアリング5にそれぞれ所定のプレロードが付与さ
れている状態に訃けるリングギヤ3の移動量であり、従
つて、左右の適正/ム厚TL,.TRとの間になる関係
が成立する。すなわちこの(4)式から右側適正シム厚
TRはに基ついて算出されることとなる。
すなわち、この右側適正ソム厚TRは、先に計測される
左側適正シム厚TLとリングギヤ3の移動量ΔHとによ
つて適正かつ迅速に算出されることとなる。なお、実計
算においては簡単な計算装置もしくは換算計数表等を用
いることによつて容易に計算可能となる。このようにし
て算出された左右の適正シム厚TL,.TRなる適正シ
ムSL,.SRを予め各種サイズで製作されているシム
グループ中から選択し、左右のダミーシムSLD.SR
Dを抜取つた後にこれらの適正シムSL.SRが本組み
ボけされる。このようにして適正シムSL.SRが組み
付けられたデフアレンシヤルアツシにおいては、ドライ
ブピニオン2とリングギヤ3との間に適正バツクラツシ
ユCが付与されるとともに、左右のテーパーローラベア
リング5にはそれぞれバツクラツシユB1、B2が測定
された際に付与された適正なブレロードが付与されてい
ることとなる。第5図および第6図は本発明に係るデフ
アレンシヤルアツシのシム選択装置の一実施例を示す説
明図であり、前記第1図に卦けると同様な部材は同一の
符号を付すことによつて説明を省略する。
このデフアレンシヤルアツシのシム選択装置は、ブレロ
ード付与機構10、ドライブピニオン固定回動機構30
、リングギヤ回動機構50、バツクラツシユ測定機構7
0、移動量測定機構90、計算表示機構100を備えら
れており、デフキヤリャ1内にドライプピニオン2、リ
ングギヤ3を組み込み、デフケース4を介して右側にテ
ーパーローラベアリング5、左側に同じくテーパーロー
ラベアリング5を装入するとともに、デフキヤリヤ1と
テーパーローラベアリング5との間にそれぞれダミーシ
ム厚TLD,.TRDなるダミーシムSLD.SRDを
介装した仮組み付け状態のデフアレンシヤルアツシが固
定治具にセツトされる。このデフアレンシヤルアツシの
セツト状態において、作業者が動作開始時の押ボタンを
押すとともに以下に述べるような順序で自動的に動作が
継続され、計算表示機構100の左右のシムストツクボ
ード101、102にそれぞれ左右の適正シムSL,.
SRの適正シム厚TL,.TRが表示される。すなわち
、まず最初にベツド31に固定されている油圧シリンダ
32が動作され駆動ケース33が上昇すると、駆動ケー
ス33に回転可能に装着されている回転軸34と、回転
軸34に対して図示されないスプラインによつて軸方向
にのみ移動可能に係合されるとともにバネ35を介して
上方に付勢されているスリーブ36とが上昇し、スリー
ブ36に固定されている1駆動ピン37がドライプピニ
オン2に連結されている駆動軸2Aの下端に備えられて
いるフランジに当接してバネ35が所定量だけ圧縮変形
される。次にデフアレンシヤルアツシの右側に備えられ
ているプレロード付与機構10が動作される。
ベツド31に設けられているガイドバー11に左右方向
フローテイング自在に設けられているバネ12によつて
左方向に付勢されているケース13の上部に備えられて
いる油圧シリンダ14を縮少動作させることによつて、
測定ケース15が一体化されているスリーブ16ととも
に左方向へ前進する。スリープ16の先端に設けられて
いるプツシヤ一17がデフケース4の右肩に当接すると
、その反力によつてケース13はバネ12を圧縮して右
方向へ移動しようとするが、ケース13の上端部から突
出しているアーム18の先端部に上下方向摺動可能に装
着されているバネ19によつて下方に押されている反力
受けアーム20もケース13とともに右方向に移動して
デフキヤリヤ1の内側に当接し、この反力受けアーム2
0によつて反力を受ける状態で左側のテーパーローラベ
アリング5に所定のプレロードが印加される。なお、上
記反力受けアーム20を下方に押しているバネ19は、
テーパーローラベアリング5をデフキヤリヤ1のベアリ
ング係合部に反力受けアーム20を介して密着させるよ
うになつている。
このようにして、右側のプレロード付与機構10によつ
て左側のテーパーローラベアリング5に所定のプレロー
ドが印加されると、前述の駆動ケース33に装着されて
いる回動軸34がベペルギヤ38、39を介して油圧モ
ータ40によつて回転駆動される。回転軸34が回転駆
動されるとともにスリーブ36も回転し、ドライブピニ
オン2の駆動軸2Aの下端フランジ面に当接されていた
,駆動ピン37が駆動軸2Aのフランジに設けられてい
る穴にバネ35の付勢力によつて押圧されて係合さ代油
圧モータ40の回転とともにドライブピニオン2訃よび
リングギヤ3が回転,駆動される。この回転駆動状態は
所定時間継続され、この間にプレロードを印加されてい
る左側のテーパーローラベアリング5がスキューインク
を解除される。油圧モータ40が所定時間回転すると、
ギヤ41、42を介して回動されている近接スイツチ用
ドグ43が近接スイツチ44を動作させて図示されない
制御機構によつて油圧モータ40が停止される。この状
態において、駆動ケース33に設けられているチヤツク
用油圧シリンダ45が動作され、前記ドライブピニオン
2の駆動軸2Aのフランジ結合部に外装されているコレ
ツトチヤツク46を固定ガイドを介して緊締し、駆動軸
2Aおよびドライブピニオン2の回動状態が固定化され
る。この状態において、第7図および第8図に詳細に示
されるバツクラツシユ測定機構70が操作される。
すなわち、デフキャリヤ1に当接している。基準プレー
ト71の上部に一体化されているへツド72に備えられ
ている油圧ゾリンダ73を動作させてロツド74を下降
させると、基準プレート71に一体的に延在されている
ガイド75にスライド泪在に係合されているスライダ7
6がバネ17を介して下降される。な卦、このスライダ
76は、シリンダ73が動作してロツド74を上端位置
に引き上げる場合には、ロツド74の下端部74Aに係
止されて上方に引き上げられるようになつている。スラ
イダ76の下降に伴い、スライダ76にヒンジピン78
によつて旋回可能に取り付けられている測定アーム79
も下降され、測定アーム79の下端部に接着されている
ゴム板80かりングギヤ3に取り付けられているデフケ
ース4の円筒外周面に当接して停止する。
スライダ76および測定アーム79が停止した後もロツ
ド74およびロツド74に固定されているロツクプレー
ト81が下降し、シリンダ73の全ストローク伸張した
状態に訃いて、測定アーム79の先端部に接着されてい
るゴム板80は、パネJモVの付勢力によつてデフケース
4の円筒外周面に当接され、リングギヤ3とともにデフ
ケース4が微小回転をする場合に測定アーム79は追従
してヒンジピン78を中心に旋回運動する。
測定アーム79の旋回運動量は、スライダ76の一端に
固定されその先端部を測定アーム79に当接されている
差動変圧器82によつて測定され、その測定値は計算表
示機構100の計算装置103に伝達?れる。な訃、ロ
ツド74の一端に固着されているロツクプレート81は
、ロツド74が最上端位置にある時ロツクプレート81
の端部81Aと測定アーム79の端部79Aとを係合し
て、測定アーム79の旋回運動を規制するようになつて
いる。
この規制は、ロッド74が伸張して測定アーム79の先
端部に接着されているゴム板80がデフケース4に当接
した後、さらにロツド74が伸張する際に解除される。
また、測定アーム79の先端部に接着されているゴム板
80は、測定アーム79がデフケース4の回動運動に確
実に追従することができるように摩擦係数の大きい材質
から形成されている。この状態において次にリングギヤ
回動機構50が操作される。
すなわち、バツクラツシユ測定機構70をデフケース4
に連結した状態で、右側のプレロード付与機構10の測
定ケース15に一体的に設けられているチヤツク用油圧
シリンダ51をその前進位置から後退させると、ロツド
52が後退し、その先端に}いてプツシヤ一17に軸装
されているロツド53を伸張バネ54、カラー55によ
つて後退させ、ロツド53の先端部に設けられているカ
ラー56によつてプツシヤ一17の先端に備えられてい
るチヤツク57を拡張させ、チヤツク57をデフケース
4の右側内径部に固定化させる。この状態において第9
図に示されるように測定ケース15に設けられている油
圧シリンダ58を動作させてピストンロツド59を左方
向に進行させ、左方向進行完了後にピストンロツド59
、補助ピストン60を図に}いて右方向に進行させ、次
に補助ピストン60を左方向に進行させることにより第
9図に示される位置に復帰させる。
ピストンロツド59の上記一連の動作は、ピストンロツ
ド59の軸上に摺動自在に装着されその摺動方向を両側
に介装?れているバネ61で保持されているラツク62
を、バネ61の付勢力で左右に往復駆動させることにな
る。このラツク62は、スリーブ16の内側にベアリン
グにより回転自在に装着されその一端部においてプツシ
ヤ一17と一体化されている軸63の端部に形成されて
いるピニオン64と噛み合いされている。すなわち、前
記ラツク62の左右の動きは、ピニオン64、軸63、
プツシヤ一17、チヤツク57、デフケース4を介して
リングギヤ3を正逆回転1駆動させるごとく動作する。
ここで、前述のようにドライブピニオン2はコレツトチ
ヤツク46によつてその回動状態を固定化されているの
で、リングギヤ3はドライブピニオン2との噛み合いバ
ツクラツシユの量だけ回動することになる。このリング
ギヤ3の回動は、デフケース4、デフケース4に当接し
ているゴム板80を介して測定アーム79をヒンジピン
78を中心として随時変位せしめ、それによつて差動変
圧器82がその変位量すなわちドライプピニオン2に対
するリングギヤ3のバツクラツシユ量を検知して、その
測定値を計算装置103に伝達する。このようにしてリ
ングギヤ3の円周上の一点に訃けるバツクラツシユを測
定した後、油圧シリンダ58を戻し、また油圧シリンダ
51を前進させるとその先端は拡張バネ54に抗してロ
ツド53を前進させて拡張カラー56を前進させ、その
結果チヤツク57はデフケース4に対する回転方向固定
状態を解除し、プツシヤ一17によるプレロード印加状
態のみとされる。
また、油圧シリンダ73によりロツド74を上昇させて
測定アーム79をデフケース4から離反させて訃く。さ
らに、駆動ケース33の油圧シリンダ45を下降させて
コレツトチヤツク46によるドライブピニオン2の駆動
軸2Aと回動軸34の固定状態を解除させる。
この状態に訃いて油圧モータ40を回動させ、ベベルギ
ヤ38、39を介して回動軸34訃よび駆動軸2Aを介
して、ドライブピニオン2訃よびリングギヤ3を回転さ
せる。リングギヤ3が前述のバツクラツシユ測定位置か
らl/3回転されると、近接スイツチドグ43が近接ス
イツチ48を動作させ、油圧モータ40を停止させる。
そこで、油圧シリンダ45を上昇させて再びコレツトチ
ヤツク46によつてドライ7゛ピニオン2をロツクし、
前述と同様にしてブレロード印加状態のリングギヤ3を
油圧シリンダ58によつて回動させ差動変圧器82によ
つてドライブピニオン2に対するリングギヤ3のバツク
ラツシユ量を測定する。このようなプロセスを反復する
ことによつて、右側のプレロード付与機構10の作動に
よつて左側のテーパーローラベアリング5に所定のブレ
ロードを付与した状態でリングギヤ3の円周上の3点に
おけるバツクラツシユ量が測定され、その測定量を計算
装置103に伝達する。
このようにしてバツクラツシユ測定が終了した場合には
油圧シリンダ14の作動を解除してデフケース4の右側
からのプレロード付与を解除してアンロード状態とする
。次に、左側のプレロード付与機構10Aを作動させて
右側のテーパーローラベアリング5に所定のプレロード
を付与する。
左側のブレロード付与機構10Aは、右側のプレロード
機構におけるようなリングギヤ回動機構50を内蔵され
ていないものの、プレロードを付与する方法は右側のプ
レロード機構10と全く同様である。ここで、リングギ
ヤ3に及ぼされるプレロードの方向が変換されたに伴い
、リングギヤ3はデフキヤリヤ1に対して軸方向右側に
移動する。
このニリングギヤ3の軸方向移動量は、リングギヤ3の
右端部に当接されているプツシヤ一17およびプツシヤ
一17と軸方向に一体化されている測定ケース15の移
動を介して、測定ケース15に取り付けられている移動
量測定機構90の差動変圧器こ91によつて検出される
。すなわち、差動変圧器91の測定子は、ケース13と
の間に介装されているスプリング92によつて常時その
先端部をデフキヤリヤ1の右側面に当接されている接解
子93の基端部に当接されて卦り、従つてデフキャリャ
51に対してリングギヤ3が軸方向に移動する移動量
は測定ケース15に取ね付けられている差動変圧器91
によつて測定可能となる。このようにしてリングギヤ3
が左側のテーパーローラベアリング5にプレロードを付
与られてい 4る状態から右側のテーパーローラベアリ
ング5にブレロードを付与されることによつて移動する
際の軸方向移動量が差動変圧器91によつて測定される
と、その測定値は計算装置103に伝達される。
次に計算装置103における計算機構について説明する
差動変圧器82によつて各3点づつ測定されたバツクラ
ツシユ量Bll、Bl2、Bl3は噌巾器111を介し
てセレクタ112により分けられ、続いて演算器113
において平均バツクラツシユ量B1に演算され、さらに
設定バツクラツシユ目標量Cに対するB1−C量の演算
器114に入れられ、さらに演算器115で前述の比例
定数Kを乗せられ、続いて演算器116で左側ダミーシ
ム厚TLDと比較され左側適正シム厚TLが演算され、
左側のシムストツクボード101の各適正厚さのストツ
クシムグループ上の指示ランプP1、P2、P3・・・
を点燈表示する。また、差動変圧器91によつて測定さ
れたリングギヤの軸方向位置H1、H2は増巾器121
によつて増巾された後セレクタ122によつて分けられ
、続いて演算器123に卦いてリングギヤの移動量ΔH
−H2−H1が演算され、さらに演算器124において
右側タミーシム厚TRDを加算され、続いて演算器12
5に卦いて左側ダミーシム厚TLDを加算され、さらに
演算器126において前記演算器116において算出さ
れた左側適正シム厚TLを減算し、右側適正シム厚TR
が演算され、右側のシムストツクボード102の各適正
厚さのストツクシムグループ上の指示ランプQl.Q2
、Q3・・・を点燈表示する。
従つて、左右のシムストツクボード101、102に}
いてそれぞれ支持された適正シム厚TL.TRの左側シ
ムSLおよび右側シムSRを取つて、左右に本格組付す
れば最適シム装備が完了される。
上記実施例によれば、予め左右のダミーシムを介装し、
一方のテーパーローラベアリングにプレロードを付与し
た状態でドライブピニオンに対するリングギヤのバツク
ラツシユを計測し、計測バツクラツシユ量と一方のダミ
ーシム厚との補償差から一方の適正ソム厚を選択し、次
に他方のテーパーローラベアリングにプレロードを付与
することによるリングギヤの軸方向移動量を計測し、左
右のダミーシム厚と一方の適正シム厚およびリングギヤ
の軸方向移動量とから他方の適正シム厚を選択すること
ができ、予め各適正厚さのシムがストツクされている左
右のシムストツクボードからそれぞれ適正なシムを取り
出すことによつて適確にデフアレンシヤルアツシに組み
込むことができ、正確な差動動作を行なうデフアレンシ
ヤルアツシを得ることができる。
以上のように本発明に係るデフアレンシヤルアツシのシ
ム選択方法卦よび装置によれば、左右のシム厚を確実か
つ迅速ほ選択することができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は一般のデフアレンシヤルギヤ装置を示す断面図
、第2図は一般のデフアレンシヤルアツシにおけるリン
グギヤのバツクラツシユとリングギヤの軸方向組付距離
との関係を示す線図、第3図は本発明に係るデフアレン
シヤルアツシのシム選択方法の一実施例において左側シ
ムを選択する状態を示す断面図、第4図は同右側のシム
を選択する方法を示す断面図、第5図は本発明に係るデ
フアレンシヤルアツシのシム選択装置の一実施例を示す
全体断面図、第6図は同要部を拡大して示す断面図、第
7図は同他の要部を拡大して示す断面図、第8図は第7
図の−線に沿う断面図、第9図は第5図の−線に沿う断
面図、第10図は同計算表示機算表示機構を示す系統図
である。 1・・・・・・デフキヤリア、2・・・・・・ドライブ
ピニオン、3・・・・・・リングギヤ、5・・・・・・
アーパーローラベヤリング、10・・・・・・ブレロー
ド付与機構、30・・・・・・ドライブピニオン固定回
動機構、50・・・・・・リングギヤ回動機構構、70
・・・・・・バツクラツシユ測定機構、90・・・・・
・移動量測定機構、100・・・・・−a填表示機構。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ドライブピニオンに噛み合うリングギヤの両端部に
    配設される左右のテーパーローラベヤリングとデフキヤ
    リヤとの間に介装される左右のシム厚を選択するデフア
    レンシヤルアツシのシム選択方法において、予め左右の
    ダミーシムを介装し、一方のテーパーローラベヤリング
    にプレロードを付与した状態でドライブピニオンに対す
    るリングギヤのバックラッシュを計測し、計測バックラ
    ッシュ量と一方のダミーシム厚との補償差から一方の適
    正シム厚を選択し、次に他方のテーパーローラベヤリン
    グにプレロードを付与することによるリングギヤの軸方
    向移動量を計測し、左右のダミーシム厚と一方の適正シ
    ム厚およびリングギヤの軸方向移動量とから他方の適正
    シム厚を選択することを特徴とするデフアレンシャルア
    ツシのシム選択方法。 2 ドライブピニオンに噛み合うリングギヤの両端部に
    配設される左右のテーパーローラベヤリングとデフキヤ
    リヤとの間に介装される左右のシム厚を選択するデフア
    レンシヤルアツシのシム選択装置において、左右のテー
    パーローラベヤリングにプレロードを付与するプレロー
    ド付与機構と、ドライブピニオンに連結されるドライブ
    ピニオン固定回動機構と、リングギヤに連結されるリン
    グギヤ回動機構と、リングギヤのドライブピニオンに対
    するバックラッシュを計測するバックラッシュ測定機構
    と、リングギヤの軸方向移動量を計測する移動量測定機
    構と、バックラッシュ測定機構および移動量測定機構に
    連結されている計算表示機構と、を有することを特徴と
    するデフアレンシヤルアツシのシム選択装置。
JP53147438A 1978-11-28 1978-11-28 デフアレンシヤルアツシのシム選択方法および装置 Expired JPS59745B2 (ja)

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