JP2804383B2 - サイドシム選択機 - Google Patents
サイドシム選択機Info
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、車両の差動装置にお
いて、デファレンシャルケースに組み込まれたサイドギ
ヤの位置調整用サイドシムを選択するサイドシム選択機
に関するものである。
いて、デファレンシャルケースに組み込まれたサイドギ
ヤの位置調整用サイドシムを選択するサイドシム選択機
に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】車両に装備されている差動装置は、例え
ば図７に示す様に、デファレンシャルケース（以下デフ
テースと称す）（１）に貫通固定したピニオンシャフト
（２）の両端にピニオンギヤ（３）（４）を回転自在に
装着し、ピニオンシャフト（２）の両側に直交配置させ
たサイドギヤ（５）（６）を前記ピニオンギヤ（３）
（４）に噛み合わせてあり、デフケース（１）の外周に
形成したフランジ（７）にリングギヤ（８）を取りつけ
た構造となっている。
ば図７に示す様に、デファレンシャルケース（以下デフ
テースと称す）（１）に貫通固定したピニオンシャフト
（２）の両端にピニオンギヤ（３）（４）を回転自在に
装着し、ピニオンシャフト（２）の両側に直交配置させ
たサイドギヤ（５）（６）を前記ピニオンギヤ（３）
（４）に噛み合わせてあり、デフケース（１）の外周に
形成したフランジ（７）にリングギヤ（８）を取りつけ
た構造となっている。
【０００３】上記差動装置は車両に回転自在に装着さ
れ、車輪を連結したドライブシャフト（９）（１０）の
軸端が各サイドギヤ（５）（６）にスプライン結合され
る。そして、エンジンからの駆動力がリングギヤ（８）
を介してデフケース（１）へ伝達され、ピニオンシャフ
ト（２）、ピニオンギヤ（３）（４）、サイドギヤ
（５）（６）を介してドライブシャフト（９）（１０）
を回転させる。直進時はピニオンギヤ（３）（４）が自
転せずに左右へ均等に駆動力を伝達し、左右輪に回転数
差を生じると、ピニオンギヤ（３）（４）が自転してこ
れを吸収する。
れ、車輪を連結したドライブシャフト（９）（１０）の
軸端が各サイドギヤ（５）（６）にスプライン結合され
る。そして、エンジンからの駆動力がリングギヤ（８）
を介してデフケース（１）へ伝達され、ピニオンシャフ
ト（２）、ピニオンギヤ（３）（４）、サイドギヤ
（５）（６）を介してドライブシャフト（９）（１０）
を回転させる。直進時はピニオンギヤ（３）（４）が自
転せずに左右へ均等に駆動力を伝達し、左右輪に回転数
差を生じると、ピニオンギヤ（３）（４）が自転してこ
れを吸収する。
【０００４】上記の如き差動装置は、ピニオンギヤ
（３）（４）とサイドギヤ（５）（６）とのバックラッ
シュを最良にするために、ピニオンギヤ（３）（４）の
背面側に球面状のピニオンシム（１１）（１２）を挿入
し、サイドギヤ（５）（６）の背面側にリング状のサイ
ドシム（１３）（１４）を挿入して位置合わせしてい
る。
（３）（４）とサイドギヤ（５）（６）とのバックラッ
シュを最良にするために、ピニオンギヤ（３）（４）の
背面側に球面状のピニオンシム（１１）（１２）を挿入
し、サイドギヤ（５）（６）の背面側にリング状のサイ
ドシム（１３）（１４）を挿入して位置合わせしてい
る。
【０００５】上記ピニオンシム（１１）（１２）及びサ
イドシム（１３）（１４）は、通常ピニオンシム（１
１）（１２）を一定の厚みにしておき、サイドシム（１
３）（１４）の厚みを変えており、各差動装置毎に最適
な厚みのサイドシム（１３）（１４）を選択している。
イドシム（１３）（１４）は、通常ピニオンシム（１
１）（１２）を一定の厚みにしておき、サイドシム（１
３）（１４）の厚みを変えており、各差動装置毎に最適
な厚みのサイドシム（１３）（１４）を選択している。
【０００６】サイドシム（１３）（１４）の選択は、例
えば図８に示す様に、十字形の測定治具（１５）の一方
の軸部（１６）の両端にピニオンギヤ（３）（４）及び
一定の厚みのピニオンシム（１１）（１２）を装着し、
他方の軸部（１７）の両端にサイドギヤ（５）（６）を
装着し、一対の位置決め金具（１８）（１９）にてピニ
オンギヤ（３）（４）及びピニオンシム（１１）（１
２）を両側から挾んで所定の位置に固定し、次に一対の
押え金具（２０）（２１）にてサイドギヤ（５）（６）
を両側から挾んでピニオンギヤ（３）（４）に押しつ
け、この状態で測定治具（１５）の中心（Ｐ）から各サ
イドギヤ（５）（６）の背面までの寸法（Ｍ3）（Ｍ4）
を測定し、この測定値（Ｍ3）（Ｍ4）とデフケース
（１）の対応する部位の寸法とを比較して、サイドシム
（１３）（１４）の厚みを求め、その厚みのサイドシム
（１３）（１４）を選択して使用している。
えば図８に示す様に、十字形の測定治具（１５）の一方
の軸部（１６）の両端にピニオンギヤ（３）（４）及び
一定の厚みのピニオンシム（１１）（１２）を装着し、
他方の軸部（１７）の両端にサイドギヤ（５）（６）を
装着し、一対の位置決め金具（１８）（１９）にてピニ
オンギヤ（３）（４）及びピニオンシム（１１）（１
２）を両側から挾んで所定の位置に固定し、次に一対の
押え金具（２０）（２１）にてサイドギヤ（５）（６）
を両側から挾んでピニオンギヤ（３）（４）に押しつ
け、この状態で測定治具（１５）の中心（Ｐ）から各サ
イドギヤ（５）（６）の背面までの寸法（Ｍ3）（Ｍ4）
を測定し、この測定値（Ｍ3）（Ｍ4）とデフケース
（１）の対応する部位の寸法とを比較して、サイドシム
（１３）（１４）の厚みを求め、その厚みのサイドシム
（１３）（１４）を選択して使用している。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】 上記サイドシム（１
３）（１４）の選択時、誤差の少ないサイドシム（１
３）（１４）を選択するためには、ピニオンギヤ（３）
（４）とサイドギヤ（５）（６）との噛み合わせを全域
に亘って行ない、所定角度回転毎に各サイドシム（１
３）（１４）の背面までの寸法を測定し、これらの平均
値をもとに厚みを求めるようにすればよい。
３）（１４）の選択時、誤差の少ないサイドシム（１
３）（１４）を選択するためには、ピニオンギヤ（３）
（４）とサイドギヤ（５）（６）との噛み合わせを全域
に亘って行ない、所定角度回転毎に各サイドシム（１
３）（１４）の背面までの寸法を測定し、これらの平均
値をもとに厚みを求めるようにすればよい。
【０００８】 しかし、ピニオンギヤ（３）（４）及び
サイドギヤ（５）（６）を回転させると、ピニオンシム
（１１）（１２）と位置決め金具（１８）（１９）との
間では、ピニオンシム（１１）（１２）に表面処理が施
されているので、焼きつきを生じ難いが、サイドギヤ
（５）（６）の背面側は仕上げ面のままなので、押え金
具（２０）（２１）との間で焼きつきを生じて測定でき
ないことがあった。
サイドギヤ（５）（６）を回転させると、ピニオンシム
（１１）（１２）と位置決め金具（１８）（１９）との
間では、ピニオンシム（１１）（１２）に表面処理が施
されているので、焼きつきを生じ難いが、サイドギヤ
（５）（６）の背面側は仕上げ面のままなので、押え金
具（２０）（２１）との間で焼きつきを生じて測定でき
ないことがあった。
【０００９】 またサイドギヤ（５）（６）と各押え金
具（２０）（２１）との間の摩擦抵抗が大きく、サイド
ギヤ（５）（６）が滑らかに回転しないため、ピニオン
ギヤ（３）（４）との噛み合い状態がよく変化し、安定
した測定を行えなかった。
具（２０）（２１）との間の摩擦抵抗が大きく、サイド
ギヤ（５）（６）が滑らかに回転しないため、ピニオン
ギヤ（３）（４）との噛み合い状態がよく変化し、安定
した測定を行えなかった。
【００１０】 この発明は、サイドギヤの焼きつきを防
止して安定した測定を行えるサイドシム選択機を提供し
ようとするものである。
止して安定した測定を行えるサイドシム選択機を提供し
ようとするものである。
【００１１】
【課題を解決するための手段】 この発明は、十字形の
測定治具と、この測定治具の一方の軸部に装着された一
組のピニオンギヤ並びにピニオンシムを両側から挾んで
位置決めする一対の位置決め金具と、前記測定治具の他
方の軸部に装着された一組のサイドギヤを両側から挾ん
で前記ピニオンギヤへ押しつける一対の押え金具と、前
記押え金具の移動距離を測定して、前記測定治具の中心
から前記各サイドギヤの背面までの寸法を求める一対の
測定器とを備えたサイドシム選択機において、前記押え
金具のサイドギヤ押え面に複数のエアー噴出孔を形成
し、このエアー噴出孔から噴出するエアーにてサイドギ
ヤとの間に静圧軸受を構成したものである。
測定治具と、この測定治具の一方の軸部に装着された一
組のピニオンギヤ並びにピニオンシムを両側から挾んで
位置決めする一対の位置決め金具と、前記測定治具の他
方の軸部に装着された一組のサイドギヤを両側から挾ん
で前記ピニオンギヤへ押しつける一対の押え金具と、前
記押え金具の移動距離を測定して、前記測定治具の中心
から前記各サイドギヤの背面までの寸法を求める一対の
測定器とを備えたサイドシム選択機において、前記押え
金具のサイドギヤ押え面に複数のエアー噴出孔を形成
し、このエアー噴出孔から噴出するエアーにてサイドギ
ヤとの間に静圧軸受を構成したものである。
【００１２】
【作用】 上記サイドシム選択機は、押え金具とサイド
ギヤとの間を流れるエアーにてサイドギヤを非接触で支
えることができ、サイドギヤを回転させても焼きつきを
生じない。またサイドギヤが抵抗なく滑らかに回転する
ので、ピニオンギヤとの噛み合い状態が変化せず、測定
精度も向上する。
ギヤとの間を流れるエアーにてサイドギヤを非接触で支
えることができ、サイドギヤを回転させても焼きつきを
生じない。またサイドギヤが抵抗なく滑らかに回転する
ので、ピニオンギヤとの噛み合い状態が変化せず、測定
精度も向上する。
【００１３】
【実施例】 以下、この発明の実施例を図１乃至図６を
参照して説明する。
参照して説明する。
【００１４】 サイドシム選択機の測定原理は、図５に
示す示す様に、十字形の測定治具（１５）の一方の軸部
（１６）にピニオンギヤ（３）（４）並びにピニオンシ
ム（１１）（１２）を装着し、他方の軸部（１７）にサ
イドギヤ（５）（６）を装着し、、ピニオンギヤ（３）
（４）並びにピニオンシム（１１）（１２）を一対の位
置決め金具（１８）（１９）にて両側から挾みつけ、測
定治具（１５）の中心（Ｐ）から各ピニオンシム（１
１）（１２）の背面までの寸法（Ｌ3）（Ｌ4）を図６に
示すデフケース（１）の中心（Ｏ）からピニオンシム装
着面（２３）（２４）までの寸法（Ｌ1）（Ｌ2）と一致
させて固定し、サイドギヤ（５）（６）を一対の押え金
具（２０）（２１）にて両側から挾みつけ、両サイドギ
ヤ（５）（６）を両ピニオンギヤ（３）（４）へバック
ラッシュが無くなるまで押しつける。そして測定治具
（１５）の中心（Ｐ）から各サイドギヤ（５）（６）の
背面までの寸法（Ｍ3）（Ｍ4）を測定し、この測定値
（Ｍ3）（Ｍ4）とデフケース（１）の中心（Ｏ）からサ
イドシム装着面（２５）（２６）までの寸法（Ｍ1）
（Ｍ2）との差から所定のバックラッシュ分を補正して
サイドシム（１３）（１４）の厚みを求めるものであ
る。厚みが求まると、その厚みのサイドシム（１３）
（１４）をストックしている収容庫から選択して取出
す。
示す示す様に、十字形の測定治具（１５）の一方の軸部
（１６）にピニオンギヤ（３）（４）並びにピニオンシ
ム（１１）（１２）を装着し、他方の軸部（１７）にサ
イドギヤ（５）（６）を装着し、、ピニオンギヤ（３）
（４）並びにピニオンシム（１１）（１２）を一対の位
置決め金具（１８）（１９）にて両側から挾みつけ、測
定治具（１５）の中心（Ｐ）から各ピニオンシム（１
１）（１２）の背面までの寸法（Ｌ3）（Ｌ4）を図６に
示すデフケース（１）の中心（Ｏ）からピニオンシム装
着面（２３）（２４）までの寸法（Ｌ1）（Ｌ2）と一致
させて固定し、サイドギヤ（５）（６）を一対の押え金
具（２０）（２１）にて両側から挾みつけ、両サイドギ
ヤ（５）（６）を両ピニオンギヤ（３）（４）へバック
ラッシュが無くなるまで押しつける。そして測定治具
（１５）の中心（Ｐ）から各サイドギヤ（５）（６）の
背面までの寸法（Ｍ3）（Ｍ4）を測定し、この測定値
（Ｍ3）（Ｍ4）とデフケース（１）の中心（Ｏ）からサ
イドシム装着面（２５）（２６）までの寸法（Ｍ1）
（Ｍ2）との差から所定のバックラッシュ分を補正して
サイドシム（１３）（１４）の厚みを求めるものであ
る。厚みが求まると、その厚みのサイドシム（１３）
（１４）をストックしている収容庫から選択して取出
す。
【００１５】 尚、上記デフケース（１）及びピニオン
ギヤ（３）（４）、ピニオンシム（１１）（１２）、サ
イドギヤ（５）（６）等は夫々セットになっており、選
択されたサイドシム（１３）（１４）と一緒に後工程で
組みつけられる。またデフケース（１）における各寸法
（Ｌ1）（Ｌ2）（Ｍ1）（Ｍ2）は、デフケース（１）の
製作工程で予め測定されて分っている。
ギヤ（３）（４）、ピニオンシム（１１）（１２）、サ
イドギヤ（５）（６）等は夫々セットになっており、選
択されたサイドシム（１３）（１４）と一緒に後工程で
組みつけられる。またデフケース（１）における各寸法
（Ｌ1）（Ｌ2）（Ｍ1）（Ｍ2）は、デフケース（１）の
製作工程で予め測定されて分っている。
【００１６】 上記測定を行うシム選択機は、図２に示
す様に、測定治具（１５）を測定位置（Ａ）と待機位置
（Ｂ）との間で往復移動させる送り手段（２７）と、一
対の位置決め金具（１８）（１９）を測定位置（Ａ）に
たいして接近・離反させてピニオンギヤ（３）（４）の
位置決めを行う位置決め手段（２８）（２９）と、一対
の押え金具（２０）（２１）を測定位置（Ａ）に対して
接近・離反させてサイドギヤ（５）（６）を押える押え
手段（３０）（３１）と、押え金具（２０）（２１）の
移動寸法を測定する測定器（３２）（３３）とを有して
いる。
す様に、測定治具（１５）を測定位置（Ａ）と待機位置
（Ｂ）との間で往復移動させる送り手段（２７）と、一
対の位置決め金具（１８）（１９）を測定位置（Ａ）に
たいして接近・離反させてピニオンギヤ（３）（４）の
位置決めを行う位置決め手段（２８）（２９）と、一対
の押え金具（２０）（２１）を測定位置（Ａ）に対して
接近・離反させてサイドギヤ（５）（６）を押える押え
手段（３０）（３１）と、押え金具（２０）（２１）の
移動寸法を測定する測定器（３２）（３３）とを有して
いる。
【００１７】 送り手段（２７）は、作業テーブル（３
４）の上面に斜方向に走行レール（３５）を敷設し、走
行レール（３５）上にスライドブロック（３６）をスラ
イド自在に装着し、走行レール（３５）の延長線上に設
けた送りシリンダ（３７）にてスライドブロック（３
６）を移動させるようになっている。そして前記スライ
ドブロック（３６）上に測定治具（１５）を取りつけて
いる。
４）の上面に斜方向に走行レール（３５）を敷設し、走
行レール（３５）上にスライドブロック（３６）をスラ
イド自在に装着し、走行レール（３５）の延長線上に設
けた送りシリンダ（３７）にてスライドブロック（３
６）を移動させるようになっている。そして前記スライ
ドブロック（３６）上に測定治具（１５）を取りつけて
いる。
【００１８】 位置決め手段（２８）（２９）は、送り
手段（２７）の走行レール（３５）を挾んで測定位置
（Ａ）の前後に配置され、対称な構造となっており、説
明は一方についてのみ行う。位置決め手段（２８）は図
４にも示す様に、作業テーブル（３４）上に前後方向に
案内レール（３８）を敷設し、この案内レール（３８）
にスライド自在に装着したリニヤスライド（３９）上に
位置決め金具（１８）を設置し、位置決め金具（１８）
をボールネジ（４０）を介してステッピングモータ（４
１）にて往復移動させるようになっている。
手段（２７）の走行レール（３５）を挾んで測定位置
（Ａ）の前後に配置され、対称な構造となっており、説
明は一方についてのみ行う。位置決め手段（２８）は図
４にも示す様に、作業テーブル（３４）上に前後方向に
案内レール（３８）を敷設し、この案内レール（３８）
にスライド自在に装着したリニヤスライド（３９）上に
位置決め金具（１８）を設置し、位置決め金具（１８）
をボールネジ（４０）を介してステッピングモータ（４
１）にて往復移動させるようになっている。
【００１９】 前記ボールネジ（４０）は一端を位置決
め金具（１８）内に設けた軸受（42ａ）にて回転自在に
支持させ、他端を支持ブラケット（４３）に組み込んだ
軸受（42ｂ）にて回転自在に支持させてあり、中間部に
螺合させたナット部材（４４）を位置決め金具（１８）
の背面側へ固定してある。従ってステッピングモータ
（４１）がボールネジ（４０）を正逆回転させることに
より、ナット部材（４４）と一緒に位置決め金具（１
８）が前後動する。
め金具（１８）内に設けた軸受（42ａ）にて回転自在に
支持させ、他端を支持ブラケット（４３）に組み込んだ
軸受（42ｂ）にて回転自在に支持させてあり、中間部に
螺合させたナット部材（４４）を位置決め金具（１８）
の背面側へ固定してある。従ってステッピングモータ
（４１）がボールネジ（４０）を正逆回転させることに
より、ナット部材（４４）と一緒に位置決め金具（１
８）が前後動する。
【００２０】 前記位置決め金具（１８）はピニオンギ
ヤ（３）との接触面（18ａ）をすり鉢状に形成し、かつ
その径を途中で変化させて２種類のピニオンギヤを押え
得るようにしてある。また位置決め金具（１８）の外側
面には接触片（４５）を取付け、原点位置まで戻ったと
きに接触片（４５）がセンサ（４６）をＯＮしてステッ
ピングモータ（４１）を停止させ、位置決め金具（１
３）を常に原点で停止させるようになっている。
ヤ（３）との接触面（18ａ）をすり鉢状に形成し、かつ
その径を途中で変化させて２種類のピニオンギヤを押え
得るようにしてある。また位置決め金具（１８）の外側
面には接触片（４５）を取付け、原点位置まで戻ったと
きに接触片（４５）がセンサ（４６）をＯＮしてステッ
ピングモータ（４１）を停止させ、位置決め金具（１
３）を常に原点で停止させるようになっている。
【００２１】 押え手段（３０）（３１）は、送り手段
（２７）の走行レール（３５）を挾んで測定位置（Ａ）
の左右に配置されて対称な構造となっており、説明は一
方についてのみ行う。押え手段（３０）は図１にも示す
様に、作業テーブル（３４）上に左右方向に案内レール
（４７）を敷設し、この案内レール（４７）にスライド
自在に装着したリニヤスライド（４８）上に押え金具
（２０）を設置し、エアシリンダ（４９）にて押え金具
（２０）を往復移動させるようになっている。また前記
リニヤスライド（４８）の外側面に取付けブラケット
（５０）を介して測定ピン（５１）を位置調整可能に取
りつけてあり、後述の如く測定器（３２）に作用して押
え金具（２０）の位置を測定させる。
（２７）の走行レール（３５）を挾んで測定位置（Ａ）
の左右に配置されて対称な構造となっており、説明は一
方についてのみ行う。押え手段（３０）は図１にも示す
様に、作業テーブル（３４）上に左右方向に案内レール
（４７）を敷設し、この案内レール（４７）にスライド
自在に装着したリニヤスライド（４８）上に押え金具
（２０）を設置し、エアシリンダ（４９）にて押え金具
（２０）を往復移動させるようになっている。また前記
リニヤスライド（４８）の外側面に取付けブラケット
（５０）を介して測定ピン（５１）を位置調整可能に取
りつけてあり、後述の如く測定器（３２）に作用して押
え金具（２０）の位置を測定させる。
【００２２】 押え金具（２０）はサイドギヤ（５）と
対向する面が開放された箱状で、内部にストッパリング
（５２）及びピストン（５３）を設け、ストッパリング
（５２）内でピストン（５３）をスライド自在になし、
ピストン（５３）の外周面に形成した段部（５４）がス
トッパリング（５２）のストッパ面（５５）に当ること
により停止する。前記ストッパリング（５２）の内径
は、図１の上半分に示す様に大形のサイドギヤ（５）の
外径と一致し、ピストン（５３）の内径は図１の下半分
に示す様に小径のサイドギヤ（５）の外径と一致するよ
うになっており、ピストン（５３）の移動により径の異
なる２種類のサイドギヤを押圧させることができる。
対向する面が開放された箱状で、内部にストッパリング
（５２）及びピストン（５３）を設け、ストッパリング
（５２）内でピストン（５３）をスライド自在になし、
ピストン（５３）の外周面に形成した段部（５４）がス
トッパリング（５２）のストッパ面（５５）に当ること
により停止する。前記ストッパリング（５２）の内径
は、図１の上半分に示す様に大形のサイドギヤ（５）の
外径と一致し、ピストン（５３）の内径は図１の下半分
に示す様に小径のサイドギヤ（５）の外径と一致するよ
うになっており、ピストン（５３）の移動により径の異
なる２種類のサイドギヤを押圧させることができる。
【００２３】 前記ピストン（５３）の移動は押え金具
（２０）の背面側に供給したエアー通路（５６）からピ
ストン（５３）の背面へエアーを供給させることにより
行ない、ピストン（５３）を常にストッパリング（５
２）に押し当てておき、サイドギヤ（５）の押圧時、そ
の大きさに応じて移動し、自動的にその大きさに対応す
る。
（２０）の背面側に供給したエアー通路（５６）からピ
ストン（５３）の背面へエアーを供給させることにより
行ない、ピストン（５３）を常にストッパリング（５
２）に押し当てておき、サイドギヤ（５）の押圧時、そ
の大きさに応じて移動し、自動的にその大きさに対応す
る。
【００２４】 またストッパリング（５２）とピストン
（５３）との間に軸方向に沿ってエアー噴出孔（５７）
を複数個形成し、エアー通路（５６）内のエアーの一部
をこのエアー噴出孔（５７）から前方へ噴出させ、押え
金具（２０）とサイドギヤ（５）との間にエアーによる
静圧軸受を構成するようにしてある。
（５３）との間に軸方向に沿ってエアー噴出孔（５７）
を複数個形成し、エアー通路（５６）内のエアーの一部
をこのエアー噴出孔（５７）から前方へ噴出させ、押え
金具（２０）とサイドギヤ（５）との間にエアーによる
静圧軸受を構成するようにしてある。
【００２５】 測定器（３２）（３３）は、夫々押え手
段（３０）（３１）に付設されており、例えばリニヤゲ
ージ（５８）（５９）を各押え手段（３０）（３１）に
設けられた測定ピン（５１）（５１）と対向させて、測
定治具（１５）の中心（Ｐ）から一定距離離れた位置に
位置に取付けられる。従って押え金具（２０）（２１）
が押え動作すると、測定ピン（５１）がリニヤゲージ
（５８）（５９）を押え、その測定距離によって各寸法
（Ｍ3）（Ｍ4）を求めるようになっている。
段（３０）（３１）に付設されており、例えばリニヤゲ
ージ（５８）（５９）を各押え手段（３０）（３１）に
設けられた測定ピン（５１）（５１）と対向させて、測
定治具（１５）の中心（Ｐ）から一定距離離れた位置に
位置に取付けられる。従って押え金具（２０）（２１）
が押え動作すると、測定ピン（５１）がリニヤゲージ
（５８）（５９）を押え、その測定距離によって各寸法
（Ｍ3）（Ｍ4）を求めるようになっている。
【００２６】 上記シム選択機は、待機位置で停止して
いる測定治具（１５）へ夫々ピニオンギヤ（３）（４）
及びピニオンシム（１１）（１２）、サイドギヤ（５）
（６）を装着した後、送り手段（２７）の送りシリンダ
（３７）を短縮動作させて測定治具（１５）を図３に示
す様に測定位置（Ａ）まで移動させる。
いる測定治具（１５）へ夫々ピニオンギヤ（３）（４）
及びピニオンシム（１１）（１２）、サイドギヤ（５）
（６）を装着した後、送り手段（２７）の送りシリンダ
（３７）を短縮動作させて測定治具（１５）を図３に示
す様に測定位置（Ａ）まで移動させる。
【００２７】 次に位置決め手段（２８）（２９）のス
テッピングモータ（４１）を動作させて、各位置決め金
具（１８）（１９）を所定位置まで接近させて、ピニオ
ンギヤ（３）（４）及びピニオンシム（１１）（１２）
を位置決めする。この後、押え手段（３０）（３１）の
エアーシリンダ（４９）を伸長動作させて、エラーを噴
出させた押え金具（２０）（２１）にてサイドギヤ
（５）（６）を押え、ピニオンギヤ（３）（４）とサイ
ドギヤ（５）（６）とのバックラッシュがゼロになった
時点で、測定器（３２）（３３）にて寸法（Ｍ3）
（Ｍ4）を測定する。
テッピングモータ（４１）を動作させて、各位置決め金
具（１８）（１９）を所定位置まで接近させて、ピニオ
ンギヤ（３）（４）及びピニオンシム（１１）（１２）
を位置決めする。この後、押え手段（３０）（３１）の
エアーシリンダ（４９）を伸長動作させて、エラーを噴
出させた押え金具（２０）（２１）にてサイドギヤ
（５）（６）を押え、ピニオンギヤ（３）（４）とサイ
ドギヤ（５）（６）とのバックラッシュがゼロになった
時点で、測定器（３２）（３３）にて寸法（Ｍ3）
（Ｍ4）を測定する。
【００２８】 上記状態で、ピニオンギヤ（３）（４）
及びサイドギヤ（５）（６）を回転させ、その回転途中
で数回上記測定を行ない、最適な厚みのサイドシム（１
３）（４）を選択する。
及びサイドギヤ（５）（６）を回転させ、その回転途中
で数回上記測定を行ない、最適な厚みのサイドシム（１
３）（４）を選択する。
【００２９】 尚、押え金具（２０）（２１）は、一種
類のサイドギヤしか測定しない場合にはピストン（５
３）及びストッパリング（５２）を設ける必要がなく、
単にエアー噴出孔のみ設ければよい。
類のサイドギヤしか測定しない場合にはピストン（５
３）及びストッパリング（５２）を設ける必要がなく、
単にエアー噴出孔のみ設ければよい。
【００３０】
【発明の効果】 この発明によれば、サイドシムの選択
時、サイドギヤの背面を非接触状態で押圧するために、
サイドギヤを回転させても押え金具との間で焼きつき等
を生じない。また回転時の抵抗が小さく、ピニオンギヤ
とサイドギヤとの噛合関係が変らず、安定した測定を行
え、最適なサイドシムを適確に選択できる。
時、サイドギヤの背面を非接触状態で押圧するために、
サイドギヤを回転させても押え金具との間で焼きつき等
を生じない。また回転時の抵抗が小さく、ピニオンギヤ
とサイドギヤとの噛合関係が変らず、安定した測定を行
え、最適なサイドシムを適確に選択できる。
【図１】本発明に係かるサイドシム選択機の押え手段の
断面図
断面図
【図２】サイドシム選択機の全体構成を示す平面図
【図３】シム選択機の測定時の平面図
【図４】サイドシム選択機の位置決め手段の断面図
【図５】サイドシムの選択方法を示す原理図
【図６】デフケースの断面図
【図７】差動装置の断面図
【図８】従来のサイドシムの選択方法を示す原理図
１５ 測定治具 １８．１９ 位置決め金具 ２０．２１ 押え金具 ３２．３３ 測定器 ５７ エアー噴出孔
Claims (1)
- 【請求項１】 十字形の測定治具と、この測定治具の一
方の軸部に装着された一組のピニオンギヤ並びにピニオ
ンシムを両側から挾んで位置決めする一対の位置決め金
具と、前記測定治具の他方の軸部に装着された一組のサ
イドギヤを両側から挾んで前記ピニオンギヤへ押しつけ
る一対の押え金具と、前記押え金具の移動距離を測定し
て、前記測定治具の中心から前記各サイドギヤの背面ま
での寸法を求める一対の測定器とを備えたサイドシム選
択機において、前記押え金具のサイドギヤ押え面に複数
のエアー噴出孔を形成し、このエアー噴出孔から噴出す
るエアーにてサイドギヤとの間に静圧軸受を構成したこ
とを特徴とするサイドシム選択機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11394891A JP2804383B2 (ja) | 1991-04-17 | 1991-04-17 | サイドシム選択機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11394891A JP2804383B2 (ja) | 1991-04-17 | 1991-04-17 | サイドシム選択機 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04322921A JPH04322921A (ja) | 1992-11-12 |
| JP2804383B2 true JP2804383B2 (ja) | 1998-09-24 |
Family
ID=14625223
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11394891A Expired - Fee Related JP2804383B2 (ja) | 1991-04-17 | 1991-04-17 | サイドシム選択機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2804383B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7655409B2 (en) | 2003-12-05 | 2010-02-02 | Life Technologies Corporation | Cyanine dye compounds |
-
1991
- 1991-04-17 JP JP11394891A patent/JP2804383B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7655409B2 (en) | 2003-12-05 | 2010-02-02 | Life Technologies Corporation | Cyanine dye compounds |
| US7842811B2 (en) | 2003-12-05 | 2010-11-30 | Life Technologies Corporation | Cyanine dye compounds |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04322921A (ja) | 1992-11-12 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |