JP2002106941A

JP2002106941A - 分岐・合流用ヘッダーダクトユニット

Info

Publication number: JP2002106941A
Application number: JP2000298445A
Authority: JP
Inventors: Chiaki Tsuchida; 千秋土田; Seigoro Akatsui; 清吾郎赤対; Yoshiaki Wada; 義昭和田; Fumio Motoyoshi; 文雄本吉; Kunihiko Myochin; 邦彦明珍; Junpei Nishida; 純平西田; Hidekazu Masuda; 英一増田
Original assignee: DANREI KOGYO KK; Kajima Corp
Current assignee: DANREI KOGYO KK; Kajima Corp
Priority date: 2000-09-29
Filing date: 2000-09-29
Publication date: 2002-04-10

Abstract

(57)【要約】【課題】スパイラルダクトの分岐・合流部における分
岐・合流管接続するためのダクト工事を省力化および簡
素化するとともに、分岐・合流管の分岐方向や流量調整
あるいは流量配分、さらには将来の増設等に対しても柔
軟に対応できる分岐・合流用ヘッダーダクトユニットを
提供する。【解決手段】スパイラルダクト１の分岐・合流部に設
けられる分岐・合流用ヘッダーダクトユニットであっ
て、前記スパイラルダクト１に接続される主管部３と同
主管部３に対して所定の角度で設けられた分岐・合流管
部４とから分岐・合流用ヘッダーダクト２を構成し、同
分岐・合流用ヘッダーダクト２の前記分岐・合流管部３
に逆流防止用ダンパ９および流量調整用ダンパ１０を付
設するとともに、前記主管部３のスパイラルダクト１へ
の接続部にテーパー差し込み部５を設けた分岐・合流用
ヘッダーダクトユニット。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、建物を含む各種施
設の空調、換気設備における空調風の送風やその他の設
備における流体の搬送に使用するスパイラルダクトにお
ける分岐・合流用ヘッダーダクトユニットに関するもの
である。

【０００２】

【従来の技術】各種施設の空調、換気設備等において
は、空調風等の流体を搬送するスパイラルダクト（円形
ダクト）が広範に使用されている。そして、このスパイ
ラルダクトに分岐管または合流管（以下、分岐・合流管
という）を接続するための附属部品の一つにＹ管と称さ
れている分岐・合流用異形管（４５度）があり、スパイ
ラルダクトの分岐・合流部に接続して使用されている。
一方、同様のスパイラルダクト附属部品として、流体の
逆流防止用ダンパや流量調整用ダンパがあり、これらは
それぞれ独立した部品として製造され、必要により適宜
分岐・合流部におけるダクト中に組み込まれて使用され
ている。

【０００３】このように従来のダクト附属部品は、分岐
・合流用、逆流防止用、流量調整用というように各々機
能毎に独立した単独の部品として別々に製造されてお
り、ダクト工事に際しては、その都度必要な部品をスパ
イラルダクト中に組み入れて接続するようにしていた。
そして、これらのダクト附属部品の接続に際しては、一
般にニップル等の差し込み継ぎ手が使用されていた。

【０００４】しかしながら、近年の省エネルギー化や室
内環境の高度化によって、空調、換気に対し一層精細な
気流制御が要求される状況下、別々の部品をその都度組
み込み接続していたのではダクト工事の煩雑さが増すば
かりという問題があった。また、地球環境保全の観点か
ら、建物の長寿命化に伴って内装間仕切りの可変性、空
調換気設備の改修に対しての柔軟性が求められている
が、ダクト工事の可変性、柔軟性が乏しいため、部品と
しての性能、寿命に支障がないにもかかわらず、除去、
廃棄しなければならないという現実があった。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上の問題
に対処するためになされたものであり、その第一の課題
は、スパイラルダクトの分岐・合流部における分岐・合
流管接続するためのダクト工事を省力化および簡素化す
ることができる分岐・合流用ヘッダーダクトユニットを
提供することにある。また、本発明のもう一つの課題
は、分岐・合流管の分岐方向や流量調整あるいは流量配
分、さらには将来の増設等に対しても柔軟に対応するこ
とができる分岐・合流用ヘッダーダクトユニットを提供
することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ため、本発明にかかる分岐・合流用ヘッダーダクトユニ
ットは、スパイラルダクトの分岐・合流部に設けられる
分岐・合流用ヘッダーダクトユニットであって、前記ス
パイラルダクトに接続される主管部と同主管部に対して
所定の角度で設けられた分岐・合流管部とから分岐・合
流用ヘッダーダクトを構成し、同分岐・合流用ヘッダー
ダクトの前記分岐・合流管部に逆流防止用ダンパおよび
流量調整用ダンパを付設することを特徴とするものであ
る。

【０００７】上記の構成によると、分岐・合流用ヘッダ
ーダクトを構成する分岐・合流管部に逆流防止用ダンパ
および流量調整用ダンパが付設されているため、スパイ
ラルダクトに対して分岐・合流管を接続する場合、その
分岐・合流部にダクト附属部品としての分岐・合流用ヘ
ッダーダクトを接続し、これに分岐・合流管を接続すれ
ばよく、これにより分岐・合流管に対して逆流防止機
能、流量調整機能を同時に持たせることができ、しかも
分岐・合流用ヘッダーダクト自体その接続部をスパイラ
ルダクトに差し込むことにより簡易にスパイラルダクト
に接続することができるため、必要な機能を確保しなが
らダクト工事を少ない部品で簡便に行うことができる。

【０００８】また、本発明にかかる分岐・合流用ヘッダ
ーダクトユニットは、上記した分岐・合流用ヘッダーダ
クトユニットにおいて、前記主管部内に突出する前記分
岐・分岐管部の管体端部に整流ガイドを設けたことを特
徴とするものである。

【０００９】このような構成によると、分岐・合流用ヘ
ッダーダクトユニットの接続後において、分岐・合流管
部の管体端部に設けられた整流ガイドにより、分岐・合
流部における流体の分岐、合流を整流することができ、
流体の分岐・合流部での乱れを抑制して流れ性能を安定
向上させることができる。

【００１０】更に、本発明にかかる分岐・合流用ヘッダ
ーダクトユニットは、上記した分岐・合流用ヘッダーダ
クトユニットにおいて、前記主管部のテーパー差し込み
部を前記スパイラルダクトに対して回転自在に構成し、
前記分岐・合流管部の分岐・合流方向を任意に設定可能
としたことを特徴とするものである。

【００１１】かかる構成によると、分岐・合流用ヘッダ
ーダクトの主管部に設けられているテーパー差し込み部
をスパイラルダクトに差し込んで回転させ、任意の位置
で固定接続することにより、スパイラルダクトに対する
分岐・合流管の分岐・合流方向を３６０度の範囲で任意
に設定することができ、分岐・合流方向の変更等に対し
ても柔軟に対応することができる。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を図１乃
至図３に基づいて説明する。図１は本発明の実施形態に
かかる分岐・合流用ヘッダーダクトユニットの使用状態
を示す平面図、図２は同分岐・合流用ヘッダーダクトユ
ニットの平面図、図３は同分岐・合流用ヘッダーダクト
ユニットの側面図である。

【００１３】図中において、１は断面が円形のスパイラ
ルダクトであり、空調、換気設備等において空調風の搬
送に広範に使用されているものである。なお、ここでは
空調、換気設備における空調風ダクトの分岐・合流部に
使用するユニットを例に説明するが、本発明はこれに限
定されるものではなく、各種設備における気体、液体等
の流体搬送に使用されるダクトの分岐・合流用のユニッ
トとして広く適用できるものである。

【００１４】２はスパイラルダクト１の分岐・合流部に
接続使用される分岐・合流用ヘッダーダクトであり、ス
パイラルダクト１に接続するための主管部３と主管部３
に対して所定の角度（４５度）で設けられた分岐・合流
管部４とから構成される。この分岐・合流用ヘッダーダ
クト２は、主管部３がスパイラルダクト１と同径の円形
断面形状を有し、分岐・合流管部４が主管部３より細径
の円形断面形状を有する、所謂Ｙ管と称されている分岐
・合流用異形管を構成するものである。

【００１５】主管部３の端部にはスパイラルダクト１に
接続するための接続部としてテーパー差し込み部５を設
け、差し込み継ぎ手（ニップル）を使用することなく、
直接スパイラルダクト１に差し込み接続できるようにし
ている。同様に分岐・合流管部４の端部にもテーパー差
し込み部６を設け、フレキシブルダクト７ａやスパイラ
ルダクト７ｂ等からなる分岐・合流管７を直接差し込み
接続できるようにしている。

【００１６】なお、接続部となるテーパー差し込み部
５、６は、各々スパイラルダクト１および分岐・合流管
７に差し込んだ状態でその円形断面によって相対的に回
転できるよう構成されている。また、分岐・合流用ヘッ
ダーダクト２の主管部３と分岐・合流管部４の繋ぎ部分
において、分岐・合流管部４の管体端部を部分的に主管
部３内へ突出させ、この突出端部に整流ガイド８を設置
し、分岐・合流部での気流の分岐、合流を整流して気流
性能を向上させることができるようにしている。

【００１７】一方、分岐・合流用ヘッダーダクト２の分
岐・合流管部４内には、逆流防止用ダンパ９と流量調整
用ダンパ１０が付設されている。逆流防止用ダンパ９
は、分岐、合流により切り替わる気流方向に応じて向き
の異なるもの二種類が用意され、適宜選択して使用され
るようになっている。また、流量調整用ダンパ１０に
は、ダクトの外からダンパ開度を調整できる流量調整ハ
ンドル１１が具備されており、外部からハンドル１１を
操作して適宜流量を設定できるようにしている。

【００１８】しかして、上記の実施形態において、空調
風等の気流はスパイラルダクト１内を矢印Ａ方法に流れ
ており、これに分岐・合流用ヘッダーダクト２を介して
接続されたフレキシブルダクト７ａやスパイラルダクト
７ｂ等の分岐・合流管７からの気流が分岐・合流用ヘッ
ダーダクト２で合流するようになる。なお、ここでは気
流が合流する場合の例を示しているが、スパイラルダク
ト１の流れを分岐・合流用ヘッダーダクト２を介して分
岐・合流管７に分岐するために使用できることは勿論で
あり、本発明はいずれの場合も含むものである。

【００１９】そして、この分岐・合流用ヘッダーダクト
２の分岐・合流管部４に逆流防止用ダンパ９および流量
調整用ダンパ１０を付設しているため、スパイラルダク
ト１の分岐・合流部に分岐・合流用ヘッダーダクト２を
介して分岐・合流管７を接続することにより、分岐・合
流管７に対して逆流防止機能、流量調整機能を同時に持
たせることができる。

【００２０】また、分岐・合流用ヘッダーダクト２は、
そのテーパー差し込み部５、６をスパイラルダクト１お
よび分岐・合流管７に差し込むことにより、簡易にスパ
イラルダクト１および分岐・合流管７に接続することが
できるため、ニップル等の差し込み継ぎ手を使用するこ
となく、必要な機能を確保しながらダクト工事を少ない
部品で簡便に行うことができる。

【００２１】従って、気流の分岐・合流に当たって、逆
流防止用ダンパ９や流量調整用ダンパ１０等の附属部品
を独立に接続する必要がなく、しかもニップル等の特別
な接続部品を使う必要もないため、スパイラルダクト１
における分岐・合流部でのダクト工事を大幅に省力化、
簡素化することができる。また、分岐・合流管部４の管
体端部に整流ガイド８を設け、分岐・合流部において気
流の分岐、合流を整流するようにしているため、気流の
分岐・合流部での乱れを抑制して気流性能を安定向上さ
せることができる。

【００２２】更に、分岐・合流用ヘッダーダクト２側の
テーパー差し込み部５、６は、各々スパイラルダクト１
および分岐・合流管７に差し込んだ状態でその円形断面
によって相対的に回転自在であるため、分岐・合流用ヘ
ッダーダクト２あるいは分岐・合流管７を回転させ、任
意の位置で固定接続することにより、スパイラルダクト
１に対する分岐・合流管７の分岐・合流方向を３６０度
の範囲で任意に設定することができる。

【００２３】このため、将来の分岐・合流方向の変更等
に対しても柔軟に対応することができることは勿論のこ
と、流量配分の変更等にも容易に対応することができ
る。なお、分岐・合流用ヘッダーダクト２は、スパイラ
ルダクト１および分岐・合流管７に差し込み接続後、外
周にテープ等を巻くことにより流体が漏れないように気
密性を確保することができる。

【００２４】また、新設時に予備の分岐・合流用ヘッダ
ーダクト２をスパイラルダクト１中に適宜設置して置く
ことにより、将来の増設に対しても柔軟に対応すること
ができる。この場合、未使用の分岐・合流用ヘッダーダ
クト２の管端開口部にキャップを付けて使用時まで封鎖
しておけばよい。

【００２５】更に、この分岐・合流用ヘッダーダクト２
は、天井内空間に敷設されるスパイラルダクト１に限ら
ず、今後開発が進む二重床下空間のダクト接続にも勿論
適用できるとともに、空調、換気設備に限定されること
なく、各種設備の気体、液体等の流体搬送用ダクトにお
ける分岐・合流用ヘッダーダクトユニットとして幅広く
適用できるものである。

【００２６】

【発明の効果】以上に詳細に説明したように、本発明に
かかる分岐・合流用ヘッダーダクトユニットによると、
分岐・合流用ヘッダーダクトの分岐・合流管部に逆流防
止用ダンパおよび流量調整用ダンパを付設し、逆流防止
機能、流量調整機能を持たせるとともに、テーパ差し込
み部をスパイラルダクトに差し込むことにより簡易にス
パイラルダクトに接続できるようにしているため、必要
な機能を確保しながらダクト工事を少ない部品で簡便に
行うことができ、ダクト工事を省力化および簡素化を図
ることができる。

【００２７】また、分岐・合流用ヘッダーダクトのテー
パ差し込み部での回転により、分岐・合流管の分岐方向
を任意に設定、変更することができるとともに、流量調
整用ダンパにより流量調整あるいは流量配分も任意に設
定、変更でき、さらには将来の増設等に対しても分岐・
合流用ヘッダーダクトの追加設置により柔軟に対応する
ことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施形態にかかる分岐・合流用ヘッダ
ーダクトユニットの使用状態を示す平面図である。

【図２】本発明の実施形態にかかる分岐・合流用ヘッダ
ーダクトユニットの平面図である。

【図３】本発明の実施形態にかかる分岐・合流用ヘッダ
ーダクトユニットの側面図である。

【符号の説明】

１…スパイラルダクト、２…分岐・合流用ヘッダーダク
ト、３…主管部、４…分岐・合流管部、５…テーパー差
し込み部、８…整流ガイド、９…逆流防止用ダンパ、１
０…流量調整用ダンパ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者赤対清吾郎東京都港区元赤坂一丁目２番７号鹿島建設株式会社内 (72)発明者和田義昭東京都港区元赤坂一丁目２番７号鹿島建設株式会社内 (72)発明者本吉文雄東京都港区元赤坂一丁目２番７号鹿島建設株式会社内 (72)発明者明珍邦彦東京都港区元赤坂一丁目２番７号鹿島建設株式会社内 (72)発明者西田純平東京都港区元赤坂一丁目２番７号鹿島建設株式会社内 (72)発明者増田英一東京都中央区八丁堀４丁目１番３号暖冷工業株式会社内Ｆターム(参考） 3L080 AA02 AA04 AA05 AC00 AD00

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】スパイラルダクトの分岐・合流部に設け
られる分岐・合流用ヘッダーダクトユニットであって、前記スパイラルダクトに接続される主管部と同主管部に
対して所定の角度で設けられた分岐・合流管部とから分
岐・合流用ヘッダーダクトを構成し、同分岐・合流用ヘッダーダクトの前記分岐・合流管部に
逆流防止用ダンパおよび流量調整用ダンパを付設するこ
とを特徴とする分岐・合流用ヘッダーダクトユニット。
【請求項２】前記主管部内に突出する前記分岐・合流
管部の管体端部に整流ガイドを設けたことを特徴とする
請求項１に記載の分岐・合流用ヘッダーダクトユニッ
ト。
【請求項３】前記主管部の接続部を前記スパイラルダ
クトに対して回転自在に構成し、前記分岐・合流管部の
分岐・合流方向を任意に設定可能としたことを特徴とす
る請求項１又は２に記載の分岐・合流用ヘッダーダクト
ユニット。