JP2002106615A - デイスクブレーキ用パッド保持部材 - Google Patents

デイスクブレーキ用パッド保持部材

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JP2002106615A
JP2002106615A JP2000300011A JP2000300011A JP2002106615A JP 2002106615 A JP2002106615 A JP 2002106615A JP 2000300011 A JP2000300011 A JP 2000300011A JP 2000300011 A JP2000300011 A JP 2000300011A JP 2002106615 A JP2002106615 A JP 2002106615A
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JP
Japan
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pad
disk rotor
disk
biasing
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JP2000300011A
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English (en)
Inventor
Takahiro Ito
孝浩 伊東
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 デイスクブレーキ用パッド保持部材の凹部内
での回動に起因するブレーキ鳴きを防止できるととも
に、制動操作終了後の摩擦パッドとデイスクロータとの
摺接に起因するブレーキ引き摺りを防止できるデイスク
ブレーキ用パッド保持部材を提供すること。 【解決手段】 凸部32の上面32aおよび先端面32
bと凹部12との間に介在するように凹部12に装着さ
れた基部41aと、基部41aから延在して凸部32を
周方向に付勢する第1付勢部41bと、第1付勢部41
bから延在して、凸部32を、半径方向外方向に付勢す
る第2付勢部41cと、基部41aから半径方向外方向
にまで延在して、押圧手段の部材に当接なし、その反力
が、基部41aをして、反時計回りの偶力を惹起し前記
第1、第2付勢力による時計回り偶力とバランスするよ
うにした第3付勢部41dからなる、パッドの軸方向移
動が円滑になるパッド保持部材とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デイスクブレーキ
用パッド保持部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車輪と一体回転するデイスクロータと、
このデイスクロータの一側にて車両の非回転部材に固定
され前記デイスクロータを跨いで位置するマウンテイン
グ部材と、デイスクロータ周方向に離間した両端の各々
から突出する凸部を有しこれら凸部を前記マウンテイン
グ部材に形成された対応する凹部に装着されデイスクロ
ータ軸線と平行な方向に移動可能な摩擦パッドと、この
摩擦パッドを前記デイスクロータに押圧するための押圧
手段とを備えたデイスクブレーキが既に知られており、
例えば特開平8−320037号に記載されている。
【0003】上記公報に記載されたデイスクブレーキに
おいては、車両走行中の車輪振動による凸部と凹部との
衝突によって発生する衝突音や、車両制動開始時や、制
動終了時に、デイスクロータの周方向における摩擦パッ
ドとマウンテイングとの衝突によって発生する衝突音を
防止する目的で、マウンテイング部材と摩擦パッドとの
間にデイスクブレーキ用パッド保持部材が設けられてい
る。
【0004】このデイスクブレーキ用パッド保持部材
は、一片の板状素材を屈曲成形してなるものであり、凸
部のデイスクロータ半径方向外方向の上面および先端面
と凹部との間に介在するように凹部に装着された基部
と、この基部から延在して凸部をデイスクロータ周方向
へ付勢する第1付勢部と、この第1付勢部から延在し、
凸部をデイスクロータ半径方向外方向へ付勢する第2付
勢部と、第1付勢部から延在しデイスクブレーキ用パッ
ド保持部材をデイスクロータ半径方向外方向へ付勢する
第3付勢部とを備えたものであり、そのことによって、
このデイスクブレーキ用パッド保持部材は、摩擦パッド
をデイスクロータ半径方向外方向およびデイスクロータ
周方向へ付勢する機能を果たしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらのパッ
ド保持部材を用いても、第1付勢部、第2付勢部の働き
がそのアンバランスと、パッドの挙動と相俟って、保持
部材を凹部内において、回転モーメントを惹起し、摩擦
抵抗の不静定関係において、制動に伴う、こじり様の抵
抗を惹起しがちであり、そのことは、パッドの軸方向の
動きに抵抗をおよぼし、ブレーキの引き摺りトルクを発
生させたり、ブレーキ鳴きなどの騒音を誘発することと
なる。そのことを回避するために、特開平09−229
112のごとく、保持部材の付勢力アンバランスによる
時計回りモーメントを打ち消すように、凹部に追加的に
配設した溝部と、溝部に嵌装するように保持部材端部を
成形した例が知られている。しかるにこの技術は、溝部
の切削加工がきわめて困難且つ、コストが高い上に、狭
い空間にレイアウトするため、保持部材の付勢機能のば
ね定数も一層高くなり、寸法精度を一層高める必要があ
るなど、実際的でない傾向がある。
【0006】それ故に、本発明は、かような不具合を解
消せんことを、その技術的課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
るために、請求項1に記載の如く、デイスクブレーキ用
パッド保持部材は、パッド凸部の上面および先端面とマ
ウンテイング部材凹部との間に介在するように凹部に装
着される基部と、その基部は、パッド凸部をデイスクロ
ータの周方向へ付勢する第1付勢部と、第1付勢部から
延在してパッド凸部をデイスクロータの半径方向外方向
へ付勢する第2付勢部と、基部から半径方向外方向へ延
在し、その先端部がパッド押圧手段の構成部材を周方向
にマウントから離反する方向に付勢する第3付勢部とを
備えるように構成される。これによって、第3付勢部の
反作用は、保持部材に、基部のいずれかの部分を支点と
する回転モーメントを付与し、凹部、パッド凸部による
半径方向、周方向の付加荷重、第1、第2、第3付勢部
の間にバランスをもたらし、上記課題を解決することに
なる。なお、基部から第3付勢部までの距離は、従来技
術の凹部内部に設けた溝とは、比較にならない十分なも
のであるため、そのばね定数も小さくする事が可能で、
寸法精度もゆるやかですみ、且つまた、溝の如く、追加
の加工も不用で、現実的な生産に供することが容易であ
る。
【0008】次に、請求項2に記載の如く、前記第3付
勢部の先端部は、カール状に形成されているいることが
好ましい。請求項2にかかる発明によれば、ばね定数の
軽減を果たすことが可能になるとともに、接触部摺動抵
抗が軽減されて、ブレーキの引き摺りが防止される。
【0009】次に、請求項3に記載の如く、前記第3付
勢部の先端部は、弓状に形成されているいることが好ま
しい。請求項3にかかる発明によれば、ばね定数の軽減
を果たすことが可能になるとともに、接触部摺動抵抗が
軽減されて、ブレーキの引き摺りが防止される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
いて説明する。
【0011】図1は、中心線から半分が省略されたデイ
スクブレーキ1の正面図を示す。
【0012】デイスクブレーキ1は、車輪(図示せず)
と一体に回転するデイスクロータ5と、デイスクロータ
5の摩擦面に対面するとともに、デイスクロータ5の周
方向に離間した両端に突出する凸部32を有するパッド
31とを備えている。また、パッド31は、デイスクロ
ータ5を跨ぐようにマウンテイング部材11に支持され
たキャリパ21のキャリパ爪部23と、キャリパ21内
に液密的且つ摺動可能に収容されたピストン22とによ
って、デイスクロータ5の摩擦面に押圧されるようにな
っている。
【0013】マウンテイング部材11は、周知のよう
に、車両の非回転部材(図示せず)に固定されており、
パッド31の凸部32を収容する凹部12が形成されて
いる。また、マウンテイング部材11の凹部12内に
は、デイスクブレーキ用パッド保持部材41が配設され
ている。
【0014】次に、デイスクブレーキ用パッド保持部材
41について、図2乃至図4に基いて説明する。
【0015】図2は、図1に示されたデイスクブレーキ
用パッド保持部材41の断面を示すため、図1のデイス
クロータ5の制動面近傍において、制動面に平行な断面
図であり、図4は、図1、図2のデイスクブレーキ用パ
ッド保持部材41の斜視図である。
【0016】デイスクブレーキ用パッド保持部材41
は、一片の板状素材を屈曲成形してなるものであり、凸
部32の上面32aおよび先端面32bと凹部12との
間に介在するようにマウンテイング部材11に装着され
た基部41aを備えている。この基部41aのデイスク
ロータ半径方向内方向端から斜め下方に且つ凸部32に
向けて、第1付勢部41bが延在しており、第1付勢部4
1bのデイスクロータ5の半径方向内方向端から第2付
勢部41cがデイスクロータ5の周方向に延在してい
る。
【0017】デイスクブレーキ用パッド保持部材41
は、基部41aから凸部32の上面32aにそって延在
し、更に、半径方向外方向に延在し且つパッド押圧手段
の側面に接し、これを周方向に付勢するようになした第
3付勢部41dを有している。このことによって、図2
の矢印に示すように第1、第2付勢部の付勢力と、パッ
ド凸部32の動きによって、デイスクブレーキ用パッド
保持部材41に発生する回転モーメントMaと第3付勢
部41dの周方向反力がバランスするように構成され
る。なお、第3付勢部41dの先端形状は、弓状の弧形
状に形成されており、ばね定数の軽減を果たすことが可
能となるとともに、接触部摺動抵抗が軽減されて、ブレ
ーキの引き摺りが防止される。
【0018】図3は、第3付勢部41dの先端部形状の
他の実施例である。
【0019】図の如く、先端がカールされることによっ
て、一層のばね定数の軽減を果たすことが可能であり、
また、接触部摺動抵抗を軽減するようにした実施例であ
る。
【0020】図4における、41fは爪部であり、マウ
ンテイング部材11を狭着し、デイスクブレーキ用パッ
ド保持部材41の軸方向の固定機能を果たしている。
【0021】
【発明の効果】上記の如く、押圧部材にまで延在して形
成された第3付勢部を設けるという低廉な構造とするこ
とで、デイスクブレーキ用パッド保持部材のマウンテイ
ング部材の凹部内での、回動挙動がなくなり、惹いて
は、拮抗も無くなり、パッドの軸方向移動が円滑なもの
となり、引き摺り、鳴き等を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかわる正面図の中心線から
半分を省略したものである。
【図2】図1のデイスクロータ制動面に平行な面での断
面図である。
【図3】本発明の他の実施例における図1と同じ視図で
ある。
【図4】本発明のデイスクブレーキ用パッド保持部材4
1の斜視図である。
【符号の説明】
1 デイスクブレーキ 41a
基部 5 デイスクロータ 41b
第1付勢部 11 マウンテイング部材 41c
第2付勢部 12 凹部 41d
第3付勢部 22 ピストン(押圧手段) 41f
爪部 23 キャリパ爪部(押圧手段) 31 パッド 32 凸部 32a 凸部の上面 32b 凸部の先端面 41 デイスクブレーキ用パッド保持部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪と一体に回転するデイスクロータ
    と、前記デイスクロータの両側に配設されるとともに前
    記デイスクロータの周方向に離間した両端の各々から突
    出する凸部を有する一対のパッドと、前記パッドの前記
    凸部を収容する凹部を有して前記パッドを前記デイスク
    ロータの軸線と平行な方向に移動可能なように支持する
    とともに車両の非回転部分に固定されたマウンテイング
    部材と、前記パッドを前記デイスクロータに押圧する押
    圧手段とを備えたデイスクブレーキに用いられ、一片の
    板状素材を屈曲成形してなるデイスクブレーキ用パッド
    保持部材であって、前記凸部の上面および先端面と前記
    凹部との間に介在するように前記凹部に装着された基部
    と、前記基部から延在して前記凸部を前記デイスクロー
    タの周方向へ付勢する第1付勢部と、前記第1付勢部か
    ら延在して前記凸部を前記デイスクロータの半径方向外
    方向へ付勢する第2付勢部と、前記基部から半径方向外
    方向に延在し、その先端部が前記押圧手段を構成する部
    材に接し、これを周方向に付勢するようになした、第3
    付勢部とを備えたデイスクブレーキ用パッド保持部材。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のデイスクブレーキにあっ
    て、前記第3付勢部の先端部はカール状に形成されたこ
    とを特徴とするデイスクブレーキ用パッド保持部材。
  3. 【請求項3】請求項1に記載のデイスクブレーキにあっ
    て、前記第3付勢部の先端部は弓状の弧形状に形成され
    たことを特徴とするデイスクブレーキ用パッド保持部
    材。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011012713A (ja) * 2009-06-30 2011-01-20 Hitachi Automotive Systems Ltd ディスクブレーキ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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