JP2002105378A - 顔料水ペースト - Google Patents

顔料水ペースト

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JP2002105378A
JP2002105378A JP2000296704A JP2000296704A JP2002105378A JP 2002105378 A JP2002105378 A JP 2002105378A JP 2000296704 A JP2000296704 A JP 2000296704A JP 2000296704 A JP2000296704 A JP 2000296704A JP 2002105378 A JP2002105378 A JP 2002105378A
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pigment
fatty acid
acid ester
water
water paste
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English (en)
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Nagatoshi Kobayashi
永年 小林
Takashi Sato
隆 佐藤
Akihiro Ogata
晃洋 緒方
Akira Kimura
亮 木村
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DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】石油系溶剤を用いるより環境負荷が小さく、印
刷インキ生産時のフラッシング性が良好で印刷適性に優
れた印刷インキを提供できる顔料水ペーストを提供す
る。 【解決手段】 炭素数8〜24の1価の脂肪酸と炭素数
1〜10の1価のアルコールとから得られた脂肪酸エス
テルと、有機顔料と、水とを必須成分として含有する顔
料水ペースト。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、環境負荷が小さ
く、印刷インキ生産時のフラッシング性や印刷適性に優
れた印刷インキを提供できる顔料水ペーストに関する。
【0002】
【従来の技術】平版インキは、有機顔料を含有する顔料
水ペーストとビヒクルとを混練して、有機顔料をワニス
に移行させて水を遊離する方法により生産されている。
この生産方式をフラッシング法と呼ぶ。容易に水が遊離
する顔料水ペーストが平版インキの生産性、電力負荷の
削減の観点から好まれ、このような顔料水ペーストをフ
ラッシング性が優れていると表現される。
【0003】フラッシング性を改良するため様々な検討
がなされてきた。特開平8−269353号公報には、
モノアゾレーキ顔料スラリーにパラフィン、アロマチッ
ク、ナフテン、オレフィンを成分とする沸点が150℃
から350℃の有機溶剤を添加する方法が開示されてい
る。また、特開平11−323238号公報には、モノ
アゾレーキ顔料スラリーに水酸基を有する脂肪酸と脂肪
酸とのエステル化合物を添加する方法が開示されてい
る。これらの技術は、フラッシング性の改良効果が認め
られる。
【0004】従来、平版インキに使用するビヒクルは、
ロジン変性フェノール樹脂、石油樹脂、アルキド樹脂等
の樹脂と、アマニ油、桐油、大豆油等の植物油と、n−
パラフィン、イソパラフィン、アロマティック、ナフテ
ン、α−オレフィン等の石油系溶剤からなるものが使用
されていた。
【0005】しかしながら、地球環境問題への関心の高
まり、すなわち、石油に依存しない社会の構築を目指す
との観点および、生物分解性の高い物質を使用し生物濃
縮や環境残留期間が短い物質を選択するとの観点から、
平版インキに使用するビヒクルには、n−パラフィン、
イソパラフィン、アロマティック、ナフテン、α−オレ
フィン等の石油系溶剤を使用する事が避けられつつあ
る。また、平版印刷後の乾燥工程において、揮発性が高
いこれら石油系有機溶剤は大気中に放散されるため、V
OC(揮発性有機化合物)削減の観点から使用する事が
避けられつつある。
【0006】最近では、ロジン変性フェノール樹脂、ア
ルキド樹脂等の樹脂と、大豆油とからなるビヒクルを使
用した平版インキが、大豆油インキとして発売され、印
刷インキのユーザーや消費者から高い支持を受けつつあ
る。
【0007】地球環境の高まりから、特開平8−269
353号公報に記載されているような、パラフィン、ア
ロマティック、ナフテン、オレフィンを成分とする沸点
が150℃から350℃の有機溶剤を含有する顔料水ペ
ーストの使用は好ましくないと言われ始めている。
【0008】特開平11−323238号公報に記載さ
れているような、水酸基を有する脂肪酸と脂肪酸とのエ
ステル化合物を含有する水ペーストは、上記の地球環境
問題への関心の高まりという観点からは好ましい方法と
いえる。すなわち、特開平11−323238号公報に
記載されている、水酸基を有する脂肪酸と脂肪酸とのエ
ステル化合物の例示化合物であるハートールQFA−2
(ハリマ化成社製)はヒドロキシ脂肪酸とトール油脂脂
肪酸とのエステルであり、非石油系化合物である、生物
分解性が良好であり、揮発性が低い特徴を有する。
【0009】しかしながら、特開平11−323238
号公報に記載されているような、水酸基を有する脂肪酸
と脂肪酸とのエステル化合物を含有する水ペーストを使
用して得た平版インキは、印刷機上で平版印刷に使用す
る湿し水を多量に含有し、過乳化の状態になり、印刷ト
ラブルを起こす場合があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、例えばパラフィン、アロマティック、ナフ
テン、オレフィンを成分とする沸点が150℃から35
0℃の有機溶剤の様な石油資源に依存しない社会を構築
するとの環境問題への関心に対応し、かつ、過乳化の状
態にならない印刷適性に優れた印刷インキが得られる、
フラッシング性の良好な顔料水ペーストを提供する事に
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、パラフィ
ン、アロマティック、ナフテン、オレフィンを成分とす
る沸点が150℃から350℃の有機溶剤を用いず、か
つ、過乳化の状態にならない印刷適性に優れた印刷イン
キが得られる、フラッシング性の良好な顔料水ペースト
を開発すべく、鋭意研究した結果、特定脂肪酸エステル
を有機顔料に処理する事により得られた顔料水ペースト
がこれらの性能を満足することを見出し、本発明を完成
するに至った。即ち、本発明は上記課題を解決するため
に、炭素数8〜24の1価の脂肪酸と炭素数1〜10の
1価のアルコールとからなる脂肪酸エステル、有機顔
料、水とを必須成分として含有する顔料水ペーストを提
供する。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の顔料水ペーストとは、炭
素数8〜24の1価の脂肪酸と炭素数1〜10の1価の
アルコールとからなる脂肪酸エステル、有機顔料、水と
を必須成分として含有する。
【0013】本発明で使用する脂肪酸エステルは、炭素
数8〜24の1価の脂肪酸と炭素数1〜10の1価のア
ルコールとからなる脂肪酸エステルである。この様な脂
肪酸エステルは、例えば、炭素数8〜24の1価の脂肪
酸と炭素数1〜10の1価のアルコールとを脱水反応さ
せて得られる脂肪酸エステルである。
【0014】本発明で用いる脂肪酸エステルは、分子内
に重合性炭素−炭素二重結合を有していても、有してい
なくても良いが、炭素数8〜24の1価の脂肪酸と炭素
数1〜10の1価のアルコールとからなる、分子内に重
合性炭素−炭素二重結合を有する脂肪酸エステルのみ、
または、炭素数8〜24の1価の脂肪酸と炭素数1〜1
0の1価のアルコールとからなる、分子内に重合性炭素
−炭素二重結合を有さない脂肪酸エステルと、炭素数8
〜24の1価の脂肪酸と炭素数1〜10の1価のアルコ
ールとからなる、分子内に重合性炭素−炭素二重結合を
有する脂肪酸エステルが好適に用いられる。
【0015】すなわち、分子内に重合性炭素−炭素二重
結合を有する脂肪酸エステルは、平版印刷後の乾燥工程
において、熱による重合や、金属石鹸等の触媒による重
合が起こり、大気中への拡散がないため、VOC(揮発
性有機化合物)削減の観点からより好ましいとの特徴が
ある。
【0016】また、クレゾル、ドライソルベント、Aソ
ルベント、Kソルベント、ミネラルスピリット、ハイア
ロム殺虫ソルベント、フォッグソルベント、ノンサルフ
ァーソルベント、LAソルベント、3号ソルベント、4
号ソルベント、5号ソルベント、6号ソルベント、7号
ソルベント、0号ソルベント、1号ソルベント、AFソ
ルベント(日本石油株式会社製)に代表される、パラフ
ィン、アロマチック、ナフテン、オレフィンを成分とす
る沸点が150℃から350℃の石油系の有機溶剤に比
べると、生物分解性が高く、生物濃縮や環境残留期間が
短い特徴がある。
【0017】ちなみに、微生物による分解度試験として
は、「新規化学物質に係る試験の方法について」(環保
業第5号、薬発第615号、49基局第392号、昭和
49年7月13日)に規定する<微生物等による化学物
質の分解度試験>が、コイによる濃縮度試験としては、
「新規化学物質に係る試験の方法について」(環保業第
5号、薬発第615号、49基局第392号、昭和49
年7月13日)に規定する<魚介類の体内における化学
物質の濃縮度試験>がある。
【0018】炭素数8〜24の1価の脂肪酸としては、
具体的には、カプリル酸(炭素数8)、カプリン酸(炭
素数10)、ラウリン酸(炭素数12)、ミリスチン酸
(炭素数14)、パルミチン酸(炭素数16)、ステア
リン酸(炭素数18)、アラギン酸(炭素数20)、ベ
ヘニン酸(炭素数22)、リグノセリン酸(炭素数2
4)に代表される飽和脂肪酸や、ミリストオレイン酸
(炭素数14、二重結合数1)、パルミトオレイン酸
(炭素数16、二重結合数1)、オレイン酸(炭素数1
8、二重結合数1)、バクセン酸(炭素数18、二重結
合数1)、エイコセン酸(炭素数20、二重結合数
1)、エルシン酸(炭素数22、二重結合数1)、セラ
コレン酸(炭素数24、二重結合1)、リノール酸(炭
素数18、二重結合数2)、ヒラゴン酸(炭素数16、
二重結合数3)、リノレン酸(炭素数18、二重結合数
3)、アラギドン酸(炭素数20、二重結合数3)に代
表される不飽和脂肪酸があげられる。
【0019】1価の脂肪酸としては、これら単体でも良
いが、経済的制約から、単離されずに混合された状態の
ものでよい。具体的には、アマ、サフラワー、ヒマワ
リ、大豆、トウモロコシ、落花生、綿実、ゴマ、ナタ
ネ、オリーブ、パーム、ヤシ等に代表される植物から得
られる脂肪酸が推奨される。
【0020】なかでも、平版インキに使用されるビヒク
ルを構成する植物油に近似した脂肪酸を使用すると印刷
インキ物性、なかでも印刷インキの粘弾性に与える影響
が小さい点から、アマ、大豆、ナタネから得られる脂肪
酸が推奨され、特に大豆が好ましい。
【0021】1価のアルコールとしては、炭素数1〜1
0の1価のアルコールがあげられる。具体的には、メチ
ルアルコール(炭素数1)、エチルアルコール(炭素数
2)、プロピルアルコール(炭素数3)、イソプロピル
アルコール(炭素数3)、ブチルアルコール(炭素数
4)、イソブチルアルコール(炭素数4)、sec−ブ
チルアルコール(炭素数4)、tert−ブチルアルコ
ール(炭素数4)、n−アミルアルコール(炭素数
5)、イソアミルアルコール(炭素数5)、ヘキシルア
ルコール(炭素数6)、ヘプチルアルコール(炭素数
7)、オクチルアルコール(炭素数8)、カプリルアル
コール(炭素数9)、ノニルアルコール(炭素数10)
があげられる。
【0022】1価の脂肪酸と1価のアルコールとが10
0%反応すれば、その反応生成物たる脂肪酸エステル
は、理論上酸価が0となるが、場合によっては、反応生
成物中に脂肪酸が残留する結果、酸価が現れる。この脂
肪酸エステルの酸価が高いと顔料の結晶成長を必要以上
に促進し、印刷インキの透明性を損なう傾向があるた
め、この遊離脂肪酸の存在は好ましくなく、酸価は低い
事が好ましい。実用上は酸価が1以下が好ましい。
【0023】また脂肪酸エステルは、前記1価の脂肪酸
及び/又は前記1価のアルコールとして、分子内に重合
性炭素−炭素二重結合を有する化合物を用いることで、
炭素数8〜24の1価の脂肪酸と炭素数1〜10の1価
のアルコールとからなる、分子内に重合性炭素−炭素二
重結合を有する脂肪酸エステルが得られる。分子内に重
合性炭素−炭素二重結合を有する脂肪酸エステルの重合
性炭素−炭素二重結合がヨウ素価である。
【0024】よって、脂肪酸エステルのヨウ素価は、分
子内に重合性炭素−炭素二重結合を有する脂肪酸エステ
ルと分子内に重合性炭素−炭素二重結合を有さない脂肪
酸エステルとの混合割合、例えば脂肪酸エステルの製造
時に使用する1価の脂肪酸中への不飽和脂肪酸の混入度
により決定される。脂肪酸エステルのヨウ素価は、顔料
水ペーストのフラッシング適性の改良効果には大きく影
響を与えないが、印刷インキの乾燥性、すなわち、印刷
物の光沢、耐摩擦性に代表される皮膜適性に影響を与え
る。
【0025】ヨウ素価が小さいと、印刷物の光沢が向上
するが、耐摩擦性に代表される皮膜適性が悪化する傾向
にある。ヨウ素価が大きいと印刷物の光沢が低下する
が、耐摩擦性に代表される皮膜適性が悪化する傾向にあ
る。この点を考慮すると、本発明で用いる脂肪酸エステ
ルとしては、ヨウ素価が20〜150、なかでも、60
〜140、特に80〜130のものの使用が好ましい。
【0026】脂肪酸エステルの性状、粘度は、1価の脂
肪酸と1価のアルコールとの組み合わせにより決定され
る。有機顔料への処理効率を考慮すると、常温で液状の
ものが良く、粘度が低いものが良い。
【0027】脂肪酸エステルの代表例としては、カプリ
ン酸メチル、ラウリン酸メチル、ミリスチン酸メチル、
ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸メチル、パル
ミチン酸イソプロピル、ステアリン酸メチル、ステアリ
ン酸ブチル、オレイン酸メチル、ヤシ脂肪酸メチル、パ
ーム脂肪酸メチル、牛脂脂肪酸メチル、ラードメチル、
大豆脂肪酸メチル、大豆脂肪酸イソブチル、アマ脂肪酸
メチル等があげられる。
【0028】なかでも、印刷インキの乾燥性、すなわ
ち、印刷物の光沢、耐摩擦性に代表される皮膜適性を考
慮すると、オレイン酸メチル(ヨウ素価82〜92)、
ラード脂肪酸メチル(ヨウ素価60〜70)、牛脂脂肪
酸メチル(ヨウ素価42〜52)、大豆脂肪酸メチル
(ヨウ素価110〜125)、大豆脂肪酸イソブチル
(ヨウ素価90〜120)、ナタネ脂肪酸メチル(ヨウ
素価98〜110)、アマ脂肪酸メチル(ヨウ素価12
0〜135)が好ましい。
【0029】特に、平版インキに使用されるビヒクル中
を構成する植物油に近似した脂肪酸エステルを使用する
と印刷インキ物性、なかでも印刷インキの粘弾性に与え
る影響が小さい点から、大豆脂肪酸メチル(ヨウ素価1
10〜125)、大豆脂肪酸イソブチル(ヨウ素価90
〜120)、ナタネ脂肪酸メチル(ヨウ素価98〜11
0)、アマ脂肪酸メチル(ヨウ素価120〜135)が
好ましい。原料である植物の生産量が多く入手が容易な
点、および、平版インキのビヒクルを構成する植物油に
大豆油が使用される事が多い点から、大豆脂肪酸メチル
(ヨウ素価110〜125)、大豆脂肪酸イソブチル
(ヨウ素価90〜120)が推奨される。
【0030】脂肪酸エステルの使用量としては、有機顔
料に対して0.5重量%相当量以上であればフラッシン
グ性が向上し、1重量%相当量以上であれば顕著にフラ
ッシング性が向上するが、20重量%相当量以上添加し
てもフラッシング性の向上は緩やかなものとなる。ま
た、脂肪酸エステルの処理量が有機顔料に対して10重
量%相当量以下であれば平版インキの乳化適性の変化は
印刷適性に影響を与えないが、15重量%相当量以上で
あると、平版インキが印刷機上での動的粘性が低くな
り、印刷物へのちり汚れが発生する傾向が見られる。脂
肪酸エステルの添加量が7重量%を越えると着色力の低
下の傾向が認められるが、5重量%相当量以下では顔料
の分散性が向上するため、着色力の低下が見られない。
したがって、フラッシュ性と印刷インキの過乳化が生じ
ないと顔料水ペーストを与える添加量として最も適切な
量は、有機顔料に対して1〜10重量%相当量、即ち有
機顔料100重量部当たり1〜10重量部である。
【0031】顔料水ペースト中の有機顔料の使用量は、
例えば水ペーストの取り扱いの簡便さから規定できる。
すなわち、顔料水ペースト中の有機顔料の量が少なく、
水が多量の含まれていると顔料水ペーストが液状化し、
運搬およびフラッシュニーダー等の練肉機械への仕込み
が困難となる。また、顔料水ペースト中の有機顔料の量
が多いと顔料水ペーストが堅くなり、フラッシュニーダ
ー等の負荷がかかる事になるため好ましくない。このよ
うな理由から、顔料水ペースト中の有機顔料の使用量
(比率)は、有機顔料に対して20重量%〜60重量%
相当量、好ましくは、25重量%〜50重量%相当量、
最も好ましくは、30重量%〜40重量%相当量であ
る。
【0032】本発明で使用する有機顔料としては、公知
慣用のものがいずれも使用可能であるが、例えばアゾ顔
料、フタロシアニン顔料、キナクリドン顔料、ジケトピ
ロロピロール顔料等である。なかでも、アゾ顔料とフタ
ロシアニン顔料が好ましく、特にフラッシュ性および、
インキの過乳化の防止向上効果が大きく発揮される点で
モノアゾレーキ顔料が好ましい。
【0033】モノアゾレーキ顔料としては、公知慣用の
ものがいずれも使用出来るが、可溶性基を有する芳香族
アミンのジアゾニウム塩とカップラー成分とをカップリ
ングさせたアゾ染料をアルカリ土類金属塩でレーキ化し
たモノアゾレーキ顔料が挙げられる。
【0034】モノアゾレーキ顔料を得る場合の可溶性基
を有する芳香族アミンとしては、例えば4−アミノトル
エン−3−スルホン酸(p−トルイジン−m−スルホン
酸)、1−アミノ−4−メチル−5−クロロベンゼン−
2−スルホン酸、1−アミノ−4−クロロ−5−メチル
ベンゼン−2−スルホン酸、1−アミノ−4−メチルベ
ンゼン−3−スルホン酸、2−アミノナフタレン−1−
スルホン酸、1−アミノ−3−メチルベンゼン−4−ス
ルホン酸等が例示される。
【0035】モノアゾレーキ顔料を得る場合のカップラ
ー成分は、β−オキシナフトエ酸(2−ヒドロキシ−3
−ナフトエ酸)が代表的であるが、β−ナフトール、ア
セトアセトアニライドであっても良い。また、上記カッ
プラー成分の誘導体、例えば、低級アルキル基、アルコ
キシ基またはハロゲン原子で置換された化合物であって
も良い。
【0036】モノアゾレーキ顔料を得る場合のアルカリ
土類金属塩としては、塩化カルシウム、塩化バリウム、
塩化ストロンチウム等が例示される。
【0037】モノアゾレーキ顔料の具体例としては、
C.I.ピグメントレッド48:1、48:2、48:
3、52:1、57:1等があげられる。中でも、顔料
表面の親水性が高くフラッシング性が劣っているC.
I.ピグメントレッド57:1のフラッシング速度の改
良効果が高い。
【0038】本発明で使用する有機顔料がC.I.ピグ
メントレッド57:1の場合、アビエチン酸を主成分と
するロジン、水添ロジン、不均化ロジン、重合ロジン、
マレイン酸変性ロジンから選ばれる処理剤を、C.I.
ピグメントレッド57:1の製造工程で添加、処理した
ものを使用すると、透明性や着色力に優れたインキを得
る事ができ、しかも、フラッシング性の改良効果が大き
い点で好ましい。
【0039】この処理剤は、通常、有機顔料100重量
部当たり、3〜15重量部となる様に使用される。
【0040】本発明の顔料水ペーストは、前記した前記
した特定脂肪酸エステルと有機顔料と水とを必須成分と
して混合することにより得ることが出来る。特定脂肪酸
エステルと有機顔料と水との合計を100重量%とした
場合には、例えば、有機顔料20〜60重量%、脂肪酸
エステルが0.2〜6重量%、残部が水となる様に調製
する。勿論、予め特定脂肪酸エステルと有機顔料とを混
合処理しておいても良い。
【0041】脂肪酸エステルの有機顔料への処理方法と
しては、例えば、脂肪酸エステルを攪拌機や乳化機によ
り水と強制攪拌させる事により乳化またはけん濁状態と
した液、脂肪酸エステルを界面活性剤によりエマルショ
ン化させた液、脂肪酸エステルを界面活性剤により可溶
化させた液、または、脂肪酸エステルを有機溶剤により
溶解させた液等を、有機顔料の水性懸濁液または油性懸
濁液に添加する事により行われる。
【0042】エマルションを調整する場合の活性剤とし
ては、好ましくはアニオン系活性剤、ノニオン系活性剤
が挙げられる。しかしながら、界面活性剤の使用は印刷
インキの粘弾性等に影響を与える事がある。この点か
ら、脂肪酸エステルを攪拌機や乳化機により水と強制攪
拌させる事により乳化またはけん濁状態とした液を有機
顔料の水性懸濁液または油性懸濁液に添加する事が好ま
しい。
【0043】有機顔料が水系で製造される場合、脂肪酸
エステルを添加する条件としては、脂肪酸エステルが加
水分解を起こしにくい条件を選択する事がインキの過乳
化の防止効果が大きくなる点から好ましい。すなわち、
有機顔料の水けん濁液のpHや液温を適切に選択する事
が好ましい。
【0044】有機顔料の水けん濁液のpHとしては、p
H5〜11が好ましく、なかでもpH6〜10が好まし
い。有機顔料を含む水けん濁液中に脂肪酸エステルを添
加する温度は90℃以下が好ましく、なかでも60℃以
下が好ましい。
【0045】本発明において、脂肪酸エステルがフラッ
シング性を向上させる機構は、次の通りと考えられる。 顔料の微細粒子に特定構造の脂肪酸エステルを処理す
る事により顔料表面が疎水化される事によりビヒクルと
の親和性が高まる。および 特定構造の脂肪酸エステルを処理する事により疎水化
された表面同士が緩やかな凝集体を形成し、ビヒクルと
の接触機会が少なくても容易、顔料がビヒクル中へ容易
に取り込まれる。
【0046】したがって、平版インキ製造時、例えばフ
ラッシング工程において、特定構造の脂肪酸エステルを
含まない顔料水ペーストと、特定構造の脂肪酸エステル
と、平版インキ用ビヒクルとを用いたとしてもフラッシ
ング性を充分に改良する事はできない。
【0047】本発明の顔料水ペーストは、印刷インキ用
ビヒクルと、フラッシュニーダーや押し出し機、連続式
混練機等の混練機で混練されて、平版印刷インキに使用
することができる。詳しくは、有機顔料を含有する顔料
水ペーストとビヒクルとを混練して、有機顔料をビヒク
ルに移行させて水を遊離、除去した後、有機顔料とビヒ
クルとからなる混合物に残存する水を減圧脱水により取
り除いて平版ベースインキが生産される。更に通常は、
これとビヒクルとをロール混練することにより、所定有
機顔料濃度とすることができる。
【0048】平版インキに使用するビヒクルは、ロジン
変成フェノール樹脂、石油樹脂、アルキド樹脂等の樹脂
と、アマニ油、桐油、大豆油等の植物油と、n−パラフ
ィン、イソパラフィン、アロマティック、ナフテン、α
−オレフィン等の石油系溶剤からなるものが使用でき
る。
【0049】しかしながら、地球環境問題への関心の高
まり、すなわち、石油に依存しない社会の構築を目指す
との観点および、生物分解性の高い物質を使用し生物濃
縮や環境残留期間が短い物質を選択するとの観点から、
平版インキに使用するビヒクルには、n−パラフィン、
イソパラフィン、アロマティック、ナフテン、α−オレ
フィン等の石油系溶剤を使用する事が避けられつつあ
る。また、平版印刷後の乾燥工程において、揮発性が高
いこれら石油系有機溶剤は大気中に放散されるため、V
OC(揮発性有機化合物)削減の観点から使用する事が
避けられつつある。
【0050】したがって、n−パラフィン、イソパラフ
ィン、アロマティック、ナフテン、α−オレフィン等の
石油系溶剤を含む事なく、ロジン変成フェノール樹脂、
石油樹脂、アルキド樹脂等の樹脂と、大豆油とからなる
平版インキ用ビヒクルを使用する事が好ましい。
【0051】こうして得られた組成物に、例えばマンガ
ン金属石鹸、コバルト金属石鹸等の金属石鹸(乾燥
剤)、必要に応じて、メチルエチルケトオキシム、メチ
ルブチルケトオキシム等の皮張り防止剤等の添加剤を必
要量混合することにより平版インキが調製できる。金属
石鹸の使用量は、分子内に重合性炭素−炭素不飽和二重
結合を有する樹脂不揮発分100重量部当たり、金属石
鹸中の金属が0.001〜1重量部、中でも0.01〜
0.1重量部となる様な使用量とするのが好ましい。
【0052】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明す
る。以下、特に断りがない限り、「部」は重量部、
「%」は重量%とする。
【0053】実施例1 4−アミノトルエン−3−スルホン酸(p−トルイジン
−m−スルホン酸)20部を水300部に分散後、20
%塩酸22部を加え、0℃に保ちながら30%亜硝酸ソ
ーダ水溶液25.1部を滴下し、ジアゾニウム塩溶液を
得た。次に、β−オキシナフトエ酸(2−ヒドロキシ−
3−ナフトエ酸)20.6部を60℃の温水380部に
分散後、48%苛性ソーダ水溶液20.1部を加えてカ
ップラー溶液を得た。カップラー溶液を10℃まで冷却
後、攪拌しながら上記ジアゾニウム塩溶液を滴下した。
10℃で60分間攪拌してカップリング反応を終了さ
せ、染料懸濁液を得た。染料懸濁液に、25%の不均化
ロジンのK(カリウム)塩溶液28.5部(顔料に対し
約8重量%相当量)を添加した。30分攪拌後、粒状の
塩化カルシウム(無水物換算純度72%)22部を水9
0部に溶解した液を加え、60分攪拌してレーキ化を終
了させた。レーキ化反応終了後、30℃で60分間加熱
しつつ攪拌し、カルシウムレーキアゾ顔料(C.I.ピ
グメントレッド57:1)の水中懸濁液を得た。塩酸を
用いてpHを8.5に調整した。
【0054】2.36部のSE−120−1(ニッカ合
成社製 大豆脂肪酸メチルエステルを主成分とする脂肪
酸エステル。酸価0.39、ヨウ素価119、鹸化価1
94)を200部の水に添加後、ホモミキサーを使用し
て高速攪拌して脂肪酸エステルを含む懸濁液を調整し
た。この懸濁液を、上記カルシウムレーキアゾ顔料
(C.I.ピグメントレッド57:1)の水中懸濁液に
添加し、30分攪拌した。その後、60℃まで加熱し、
1時間攪拌した。濾過、水洗して、顔料水ペースト1を
得た。
【0055】顔料水ペースト1は、カルシウムレーキア
ゾ顔料(C.I.ピグメントレッド57:1)47.2
7部、不均化ロジンのカルシウム塩4.03部、脂肪酸
エステル2.36部、水100部からなっている。すな
わち、顔料水ペースト1は、有機顔料31.59重量
%、脂肪酸エステル1.58重量%、水66.83重量
%からなる顔料水ペーストである。
【0056】比較例1 実施例1において、2.36部のSE−120−1の代
わりに、2.36部のAFソルベント7号(日本石油社
製 n−パラフィン、イソパラフィン、ナフテン、α−
オレフィン等の石油系溶剤を主成分とする石油系炭化水
素。蒸留温度258.5〜281.5℃)を使用した事
以外は実施例1と同様にして顔料水ペースト2を得た。
なお、この顔料水ペースト2は、特開平8−26935
3号公報に記載されている顔料水ペーストに相当する。
【0057】比較例2 実施例1において、2.36部のSE−120−1の代
わりに、2.36部の「ハートールQFA−2(ハリマ
化成社製 水酸基を有する脂肪酸と脂肪酸とのエステル
化合物。下記式1においてR1およびR2は炭素数16
〜20でn+mが14の成分を有する)を3.78部の
25%の不均化ロジンのK塩溶液3.78部とともに7
0℃で分散した溶液」を使用した事以外は実施例1と同
様にして顔料水ペースト3を得た。なお、この顔料水ペ
ースト3は、特開平11−323238号公報に記載さ
れている顔料水ペーストに相当する。
【0058】
【化1】
【0059】比較例3 実施例1において、2.36部のSE−120−1を使
用しない事以外は、実施例1と同様にして顔料水ペース
ト4を得た。
【0060】インキ試験1 実施例1、比較例2、比較例3で得られた顔料の平版イ
ンキ試験を実施した。
【0061】平版インキ用ビヒクル(ロジン変性フェノ
ール樹脂を含有し、植物油をベースとする。n−パラフ
ィン、イソパラフィン、アロマティック、ナフテン、α
−オレフィン等の石油系溶剤を含有しない。)200部
と、90℃での乾燥固形分100g相当の顔料水ペース
トを1Lフラッシャーに仕込み、1Lフラッシャーを稼
働し、60℃でフラッシングを行った。顔料水ペースト
を1Lニーダーに仕込み1Lニーダーを稼働し始めてか
ら、顔料水ペースト中より透明なフラッシング排水が遊
離するまでの時間をフラッシング時間として記録した。
このフラッシング時間が短い顔料水ペーストをフラッシ
ング性が優れた顔料水ペーストであると判定する。生じ
たフラッシング排水を除去した後、100℃、70mm
Hgで1時間の減圧加熱脱水を実施した。室温まで冷却
後、ビヒクル84.6部を添加して平版インキ用ベース
インキを作製した。さらに、3本ロールを使用して、こ
のベースインキ66部をビヒクル34部ととを練肉分散
し、平版インキを調整した。尚、この調製には、金属石
鹸の適量を併用した。
【0062】(乳化試験)平版インキを用いて乳化試験
を行った。印刷試験法としては、平版インキ50部と蒸
留水50部とをデューク乳化試験機(Duke乳化試験
機:INK-WATER EMULSIFICATION TESTER ,DUKE CUSTOM S
YSTEMS INC. MODEL D-10)に仕込み、混合した。混合開
始3分後、乳化せずに遊離している水の量を測定し、乳
化した水の量を計算した。遊離した水をデューク乳化試
験機に戻し、再度12分間混合し、乳化せずに遊離して
いる水の量を測定し、乳化した水の量を計算した。混合
3分後の乳化した水の量、混合12分後の乳化した水の
量、乳化した水のの増加量が少ない平版インキを与える
顔料水ペーストを乳化適性が優れた顔料水ペーストであ
ると判定する。
【0063】インキ試験結果を表1に示す。
【0064】
【表1】表 1
【0065】実施例2 2.36部のSE−120−1(ニッカ合成社製 大豆
脂肪酸メチルエステルを主成分とする脂肪酸エステル。
酸価0.39、ヨウ素価119、鹸化価194)の代わ
りに、2.36部のSE−120−IB(ニッカ合成社
製 大豆脂肪酸イソブチルエステルを主成分とする脂肪
酸エステル。酸価0.36、ヨウ素価100、鹸化価1
72)を使用する事以外は、実施例1と同様にして顔料
水ペースト2を得た。
【0066】実施例3 2.36部のSE−120−1(ニッカ合成社製 大豆
脂肪酸メチルエステルを主成分とする脂肪酸エステル。
酸価0.39、ヨウ素価119、鹸化価194)の代わ
りに、2.36部のエキセパールML−85(花王株式
会社製 ラウリン酸メチル主成分とする脂肪酸エステ
ル。酸価0.1以下、ヨウ素価0.5、鹸化価260)
を使用する事以外は、実施例1と同様にして顔料水ペー
スト3を得た。
【0067】比較例4 実施例1において、2.36部のSE−120−1の代
わりに、2.36部の5号ソルベント(日本石油社製
n−パラフィン、イソパラフィン、アロマティック、ナ
フテン、α−オレフィン等の石油系溶剤を主成分とする
石油系炭化水素蒸留温度276〜313℃)を使用した
事以外は実施例1と同様にして顔料水ペースト4を得
た。なお、この顔料水ペースト4は、特開平8−269
353に記載されている顔料水ペーストに相当する。
【0068】インキ試験2 実施例2及び実施例3で得られた顔料水ペーストの平版
インキ試験をインキ試験1と同様の方法により評価し
た。
【0069】インキ試験結果を表2に示す。
【0070】
【表2】表 2
【0071】インキ試験3 顔料水ペースト2を用いてインキ試験法1に従い、平版
インキAを作成した。同様に、顔料水ペースト4を用い
てインキ試験法1に従い、平版インキBを作成した。イ
ンキ試験1、インキ試験2で作成した平版インキ、およ
び、上記平版インキA、平版インキBを紙に印刷した
後、乾燥機に入れ、乾燥させた。平版インキAおよび平
版インキBは、使用した石油系溶剤(AFソルベント7
号、5号ソルベント))が揮発し、石油系溶剤の臭気が
顕著であり、乾燥機内の空気から石油系溶剤が検出され
た。一方、インキ試験法1およびインキ試験法2で作成
した平版インキは、溶剤臭がほとんどなく、乾燥機内の
空気から使用した脂肪酸エステル(SE−120−1、
SE−120−IB、エキセパール−85)は検出され
なかった。脂肪酸エステルが、熱及び金属石鹸により重
合し、空気中への揮発、拡散が起こらなかったためと考
えられる。
【0072】
【発明の効果】本発明の顔料水ペーストは、炭素数8〜
24の1価の脂肪酸と炭素数1〜10の1価のアルコー
ルとからなる脂肪酸エステルを用いているので、地球環
境問題への関心の高まり、すなわち、石油に依存しない
社会の構築を目指すとの観点および、生物分解性の高い
物質を使用し生物濃縮や環境残留期間が短い物質を選択
するとの観点から使用が困難となるn−パラフィン、イ
ソパラフィン、アロマティック、ナフテン、α−オレフ
ィン等の石油系溶剤を使用する事なく、フラッシング性
や乳化適性の優れた平版インキを提供できる。なかで
も、分子内に重合性炭素−炭素二重結合を有する脂肪酸
エステルは、平版印刷後の乾燥工程において、熱による
重合や、金属石鹸等の触媒による重合が起こり、大気中
への拡散がないため、VOC(揮発性有機化合物)削減
の観点からより好ましく、かつ、フラッシング性や乳化
適性の優れた平版インキを提供できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J037 AA30 CA08 CB10 EE28 EE43 FF28 4J039 AB04 AD18 AE02 AE06 AF01 BA12 BC20 BC39 BC50 BC60 BE01 CA06 EA01 EA33 EA48 GA02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭素数8〜24の1価の脂肪酸と炭素数
    1〜10の1価のアルコールとからなる脂肪酸エステ
    ル、有機顔料、水とを必須成分として含有する顔料水ペ
    ースト。
  2. 【請求項2】 前記脂肪酸エステルが、分子内に重合性
    炭素−炭素不飽和二重結合を有する脂肪酸エステルであ
    る請求項1記載の顔料水ペースト。
  3. 【請求項3】 前記有機顔料が、アゾ顔料、フタロシア
    ニン顔料である請求項1または2記載の顔料水ペース
    ト。
  4. 【請求項4】 前記有機顔料が、モノアゾレーキ顔料で
    ある請求項1または2記載の顔料水ペースト。
  5. 【請求項5】 顔料水ペースト中の有機顔料が20〜6
    0重量%、脂肪酸エステルが0.2〜6重量%である請
    求項1、2、3、4記載の顔料水ペースト。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008525559A (ja) * 2004-12-22 2008-07-17 トーヤル ヨーロッパ 金属顔料組成物

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