JP2002104892A - セラミックス複合材料 - Google Patents
セラミックス複合材料Info
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Abstract
うことなく、高温下での酸化及び腐食に充分に耐え、長
時間使用可能な高温構造部材を簡便に提供しようとする
ものである。 【解決手段】焼結SiC繊維結合体の表面が希土類酸化
物を主成分とする層で被覆されたセラミックス複合材料
であって、希土類酸化物を主成分とする層が、一般式:
RE 2Si2O7又はRE2SiO5(式中のREは、Y、
Yb、Er、Ho、Dyからなる群から選ばれる希土類
金属元素を表す。)で表される少なくとも1種の希土類
酸化物からなる第一層と、2種以上の金属の酸化物の組
み合わせで生成され、かつ少なくとも1種の希土類元素
を含有する共晶、又は一般式:RE3Al5O12又はRE
AlO3(式中のREは、Y、Yb、Er、Ho、D
y、Gd、Sm、Nd、Luからなる群から選ばれる希
土類金属元素を表す。)で表される少なくとも1種の希
土類酸化物からなる第二層から構成されていることを特
徴とする。
Description
性と耐酸化性及び耐食性に優れ、長時間使用可能である
セラミックス複合材料に関する。
系セラミック複合材料(SiC/SiC複合材料)は、
高強度で靭性が高く、耐熱性にも優れているため、ター
ビン入り口温度の高温化により熱効率の改善を図ること
を目的としたガスタービンの耐熱構造部品等、高温構造
部材への適用技術の開発が広く進められている。
料をガスタービン部材のような1600℃以上の高温の
高速燃焼ガス流中に曝される部品として長時間使用する
ためには、耐酸化性および耐食性の点で必ずしも十分満
足するものではなかった。これは、1600℃前後もし
くはそれ以上の高温になると表面保護層として形成され
た酸化珪素層の蒸発が顕著に起こり、酸化を抑制できな
くなることに起因する。この酸化現象は、静的な雰囲気
下においても、さらに加熱温度が高くなったり、曝され
る時間が長くなるほど顕著に認められるため機械的特性
の低下が起こるなど、特に高温での長時間利用には支障
が生じるからである。
うな高温高速燃焼ガス気流中に曝される部品に適用した
場合、酸化珪素の蒸発が顕著に起こらない温度域であっ
たとしても、表面に形成した酸化珪素層が高速ガスによ
るエロージョンによって飛散及び形成を繰り返して部品
の減肉が生じるため、高温における強度等の特性が著し
く低下してしまい、構造部品として耐久性、信頼性に欠
けるという問題があった。
における耐酸化性の向上を目的に、酸化物セラミックス
を表面に被覆する研究が進められている。例えば、Jour
nalof American Ceramic Society, 79[3] 620- 626 (19
96)には、ムライトをCVD法で被覆したSiC/Si
C複合材料の耐酸化性について記載されているが、14
00℃以上の高温域における耐酸化性の改善は認められ
ていない。また、特開平11−12050号公報、特開
平11−139891号公報にはSiCを主成分とする
母材と希土類珪酸化合物(一般式:RE2Si2O7、R
E2SiO5、但し式中のREはY、Yb、Er、Dy)
の層を酸化珪素を用いて一体化した積層セラミックス及
びその製造方法を開示している。この方法によれば、1
400℃の大気中で耐酸化試験を行っても、組成的にも
構造的にも変化がないことを示しているが、それ以上の
温度域については言及されていない。
は、主としてSiCの焼結構造からなる無機繊維であっ
て、2A族、3A族及び3B族の金属原子からなる群か
ら選ばれる少なくとも1種の金属原子を含有する無機繊
維が最密充填に極めて近い構造に結合し、繊維間には1
〜50nmの炭素を主成分とする境界層が形成されてな
り、密度が2.7g/cm3以上、弾性率が200GP
a以上であることを特徴とする割れ難い高耐熱性の焼結
SiC繊維結合体が開示されている。この焼結SiC繊
維結合体は、1600℃における強度が室温強度の80
%以上という、極めて優れた高温力学的特性を発現する
ものの、1600℃前後もしくはそれ以上の温度に長時
間保持すると、酸化の進行による劣化が問題となり、高
温での利用には支障が生じる。これは空気中1600℃
以上になると、焼結SiC繊維結合体表面に形成した酸
化珪素の蒸発が激しくなり、材料自身の重量減少が起こ
るからである。
空機用ジェットエンジンの開発は目覚しく、燃焼ガスの
高温化、高圧力化に伴って、使用材料の耐熱性向上、軽
量化などが地球環境保護、省エネルギーの観点からも強
く望まれている。従って、1600℃を超える超高温環
境下でも耐久性を有する材料の開発が可能になれば、ガ
スタービンの熱効率を大幅に改善できる。
00℃以上の温度で強度及び耐熱性に優れ、高温下での
耐酸化性及び耐食性に優れ、長時間使用可能なセラミッ
クス複合材料を提供することにある。
結SiC繊維結合体の表面に希土類酸化物を主成分とす
る緻密な層を被覆することにより、1600℃以上の温
度でも焼結SiC繊維結合体自体の特性を損なわず、耐
酸化性及び耐食性を有するセラミックス複合材料が提供
される。具体的には、空気中1700℃で100時間熱
処理後の強度保持率が70%以上、好ましくは、80%
以上、さらに好ましくは、90%以上である。
スと一般的な酸化物セラミックスでは、SiC系セラミ
ックスより酸化物セラミックスの方が熱膨張率が大きい
ため、既存の単純な方法、例えば、溶射法、焼結法、化
学気相蒸着法、接合法等で表面を被覆した場合、その被
覆プロセスの加熱―冷却過程で酸化物層側に発生する引
張り応力によって、皮膜内部に割れや母材との界面に剥
離を生じるという問題があった。また、仮に被覆できた
としても、使用される高温環境下においては、加熱―冷
却の過程が存在するため、同様の問題が起こった。
を改善するためには母材全体を緻密な酸化物層で覆う技
術の開発と同時に、熱膨張係数のミスマッチを緩和し、
かつ、高温での化学的安定性を有する皮膜組成の開発が
必要不可欠であった。
する組成系としては、ZrSiO4等の珪酸化合物が知
られているが、同時に1600℃以上の高温域で構造安
定性、耐酸化性、耐食性を有する酸化物セラミックスと
しては、一般式:RE2Si2O7もしくはRE2SiO5
(式中のREは、Y、Yb、Er、Ho、Dyからなる
群から選ばれる希土類金属元素)で表される珪酸化合物
があることを見出した。
ガス気流中においても耐久性を有する酸化物としては、
少なくとも希土類酸化物を含む2種以上の金属の酸化物
の組み合わせで生成する共晶、または一般式:RE3A
l5O12もしくはREAlO3(式中のREは、Y、Y
b、Er、Ho、Dy、Gd、Sm、Nd、Luからな
る群から選ばれる希土類金属元素)で表される希土類酸
化物が好適であることを見出した。そして、本発明者等
は、上記二種類の希土類酸化物を組合わせた皮膜を焼結
SiC繊維結合体に溶射法により簡便に被覆・一体化す
ことにより上記目的が達成されること見出し、本発明に
係るセラミックス複合材料を提案するに至った。
体の表面が希土類酸化物を主成分とする層で被覆されて
おり、空気中1700℃で100時間熱処理後の強度保
持率が70%以上であるセラミックス複合材料であっ
て、希土類酸化物を主成分とする層が、一般式:RE2
Si2O7又はRE2SiO5(式中のREは、Y、Yb、
Er、Ho、Dyからなる群から選ばれる希土類金属元
素を表す。)で表される少なくとも1種の希土類酸化物
からなる第一層と、2種以上の金属の酸化物の組み合わ
せで生成され、かつ少なくとも1種の希土類元素を含有
する共晶からなる第二層から構成されていることを特徴
とするセラミックス複合材料に関するものである。
分とする層が、一般式:RE2Si2O7又はRE2SiO
5(式中のREは、Y、Yb、Er、Ho、Dyからな
る群から選ばれる希土類金属元素を表す。)で表される
少なくとも1種の希土類酸化物からなる第一層と、一般
式:RE3Al5O12又はREAlO3(式中のREは、
Y、Yb、Er、Ho、Dy、Gd、Sm、Nd、Lu
からなる群から選ばれる希土類金属元素を表す。)で表
される少なくとも1種の希土類酸化物からなる第二層か
ら構成されていることを特徴とするセラミックス複合材
料に関するものである。
材である焼結SiC繊維結合体について説明する。焼結
SiC繊維結合体を構成する繊維材は、主としてSiC
結晶の焼結構造からなり、良好に焼結した領域ではSi
C結晶間で強固な界面強度を発現しており、破壊はSi
Cの結晶粒内で進行する。本発明の母材を構成する繊維
材は、2A族、3A族及び3B族の金属原子からなる群
から選ばれる少なくとも1種の金属原子を含有する。繊
維材を構成する元素の割合は、通常、Si:55〜70
重量%、C:30〜45重量%、M(2A族、3A族及
び3B族の金属元素):0.05〜4.0重量%、好ま
しくは、0.1〜2.0重量%である。2A族、3A族
及び3B族の金属元素の中では、特に、Be、Mg、
Y、Ce、B、Alが好ましく、これらはいずれもSi
Cの焼結助剤として知られているもので、また有機ケイ
素ポリマーのSi―H結合と反応し得るキレート化合物
やアルコキシド化合物が存在するものである。この金属
の割合が過度に高くなると、粒界破壊が多くなり力学的
特性の低下を招くことになる。
維材の全て或いは大部分は多角形状に変形し、最密充填
構造に極めて近い状態に充填されている。また、それぞ
れの繊維と繊維の境界には、1〜50nmの炭素を主成
分とする境界層が形成されており、これが破壊時に滑り
層として大きな破壊エネルギー、即ち割れ難さを発現さ
せるものである。このような構造を反映して、1600
℃における強度が室温強度の80%以上と言う、優れた
高温力学的特性を有する。この繊維材は、一方向に引き
揃えられたシート状物の積層状態と同様の配向状態、二
次元織物の積層状態と同様の配向状態、三次元織物の状
態と同様の配向状態、あるいはランダム配向状態のいず
れか又はそれらの複合組織からなることができる。
は、希土類酸化物を主成分とする層で被覆される。希土
類酸化物を主成分とする層は、一般式:RE2Si2O7
又はRE2SiO5(式中のREは、Y、Yb、Er、H
o、Dyからなる群から選ばれる希土類金属元素を表
す。)で表される少なくとも1種の希土類酸化物からな
る第一層と、2種以上の金属の酸化物の組み合わせで生
成され、かつ少なくとも1種の希土類元素を含有する共
晶からなる第二層から構成される。また、第一層と第二
層の積層界面は、両者の熱膨張率の差を緩和するため
に、傾斜組成にすることが好ましい。
の組み合わせで生成される共晶は、少なくとも1種の希
土類元素を含有する。共晶を構成する金属としては、A
l、Mg、Ti、Zr、Ca、Ba、Be、Fe、M
n、Co、Nb、Ta、Cr、Sr、Zn、Ni、L
i、Ga、Hf、Th、U、Sn及び希土類金属元素
(La、Y、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、T
b、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Lu)が挙げられ
る。
一般式:RE3Al5O12又はREAlO3(式中のRE
は、Y、Yb、Er、Ho、Dy、Gd、Sm、Nd、
Luからなる群から選ばれる希土類金属元素を表す。)
で表される少なくとも1種の希土類酸化物からなること
が好ましい。
としてSiCの焼結構造からなる無機繊維であって、2
A族、3A族及び3B族の金属原子からなる群から選ば
れる少なくとも1種の金属原子を含有する無機繊維が最
密充填に極めて近い構造に結合し、繊維間には1〜50
nmの炭素を主成分とする境界層が形成されてなる焼結
SiC繊維結合体の表面に、一般式:RE2Si2O7又
はRE2SiO5(式中のREは、Y、Yb、Er、H
o、Dyからなる群から選ばれる希土類金属元素を表
す。)で表される少なくとも1種の希土類酸化物からな
る第一層と、2種以上の金属の酸化物の組み合わせで生
成され、かつ少なくとも1種の希土類元素を含有する共
晶、又は一般式:RE3Al5O12又はREAlO3(式
中のREは、Y、Yb、Er、Ho、Dy、Gd、S
m、Nd、Luからなる群から選ばれる希土類金属元素
を表す。)で表される少なくとも1種の希土類酸化物か
らなる第二層から構成される緻密な皮膜を被覆すること
により製造される。
善するために母材表面にブラスト処理を行い表面を粗
し、かつ、表面を清浄化するために溶射の熱源、プラズ
マの場合はプラズマガス炎自体で予備加熱した後で、実
際のコーテイングを施すことが一般的である。しかしな
がら、本発明のセラミックス複合材料の場合、母材が焼
結SiC繊維結合体であり、その機械的性質は表面の粗
さに敏感であるため、母材表面をブラスト処理する訳に
はいかない。そこで、本発明の皮膜の被覆方法は、母材
の予備加熱温度を高くして付着力を補うと共に、加熱し
ながらコーテイングすることで、皮膜の緻密性を改善す
ることも可能である。
℃、好適には1200〜1400℃に加熱した焼結Si
C繊維結合体に、予め作製した上記組成の原料粉末をプ
ラズマ溶射法、ガス溶射法等の方法により、加熱・熔融
した粒子を吹き付けることによって皮膜を形成し、母材
と一体化させる。原料粉末の粒子径は10〜40μm、
好適には10〜20μmが望ましい。母材の加熱方法は
ガスバーナ、電気炉、炭酸ガスレーザ、YAGレーザな
ど上記温度域に加熱し、温度管理し得る方法であれば何
でも良い。焼結SiC繊維結合体と一体化させる皮膜の
厚さは50μm〜500μm、好適には100〜250
μmが望ましい。第一層と第二層の厚さは特に制限はな
いが、好適には第一層と第二層の組成傾斜層の厚さも含
めて等分の比率で良い。
性、耐食性向上に関するものであるが、母材としては一
般的なSiC系材料なら何にでも適用でき、SiC単結
晶、SiC焼結体やSiC/SiC複合材料にも適用可
能な技術である。また、被覆方法についても特に制限は
なく、溶射法なら熱源はプラズマ、アーク、ガス、電子
ビームいずれも適用可能である。さらに、母材との密着
性及び皮膜の緻密性を確保するためには、母材の予備加
熱過程が必要不可欠であるが、加熱方法についても特に
制限はなく、電気炉、燃焼ガス、直接通電加熱などいず
れも可能であり、製品形状に相応しいプロセスを採用す
れば良い。一方、皮膜の形成についても溶射法に限定す
るものではなく、CVD法、CVI法、PVD法等の物
理化学的方法によっても達成可能である。また、上記組
成の粉末を水あるいはエタノールを溶媒にしてスラリー
化し、それを所定の厚さになるまで塗布―乾燥を繰り返
した後に、1500℃〜1700℃の温度域で焼成して
焼結させ、その表面をプラズマ、アーク、燃焼ガス、レ
ーザー、電子ビームで局部加熱して緻密化させることも
可能である。さらに、予め製品形状に仕上げた焼結Si
C繊維結合体を不活性ガスまたは真空中で溶解された上
記組成の融液に浸漬し、徐々に引き上げて固化させる方
法も可能である。
合体の製造方法について説明する。本発明では、無機化
の方法を変えた2種類の製造方法を提案している。まず
最初の方法では、ケイ素原子に対する炭素原子の割合が
モル比で1.5以上であるポリシラン或いはその加熱反
応物に、2A族、3A族及び3B族の金属元素からなる
群から選ばれる少なくとも1種の金属元素を含有する化
合物を添加し、不活性ガス中、加熱反応して金属元素含
有有機ケイ素重合体を調整する第1工程、金属元素含有
有機ケイ素重合体を溶融紡糸して紡糸繊維を得る第2工
程、紡糸繊維を酸素含有雰囲気中50〜170℃で加熱
して不融化繊維を調整する第3工程、不融化繊維を不活
性ガス中で無機化する第4工程、無機化繊維から予備形
状物を作製し、これを型内に仕込み真空、不活性ガス、
還元ガス及び炭化水素からなる群から選ばれる少なくと
も1種からなる雰囲気中で、1700〜2200℃の温
度範囲で加圧する第5工程からなる。
合体を調製する。ポリシランは、例えば「有機ケイ素化
合物の化学」化学同人(1972年)に記載の方法に従
い、1種類以上のジクロロシランをナトリウムを用いて
脱塩素反応させることにより得られる、鎖状又は環状の
重合体であり、その数平均分子量は通常300〜100
0である。本発明におけるポリシランは、ケイ素の側鎖
として、水素原子、低級アルキル基、アリール基、フェ
ニル基又はシリル基を有することができるが、いずれの
場合も、ケイ素原子に対する炭素原子の割合がモル比で
1.5以上であることが必要である。この条件を満足し
ないと、繊維中の炭素の全てが不融化の際に導入された
酸素と共に、焼結に至るまでの昇温過程でCOガスとし
て脱離し、繊維間の境界炭素層が形成されないので好ま
しくない。
又は環状のポリシランを加熱して得られる、ポリシラン
結合単位に加えて一部にカルボシラン結合を含む有機ケ
イ素重合体を包含する。このような有機ケイ素重合体は
それ自体公知の方法で調製することができる。調製法の
例としては、鎖状又は環状のポリシランを400〜70
0℃の比較的高い温度で加熱反応する方法、このポリシ
ランにフェニル基含有ポリボロシロキサンを加えて25
0〜500℃の比較的低い温度で加熱反応する方法を挙
げることができる。こうして得られる有機ケイ素重合体
の数平均分子量は通常1000〜5000である。
昭53−42300号公報及び同53−50299号公
報に記載の方法に従って調製することができる。例え
ば、フェニル含有ポリボロシロキサンは、ホウ酸と1種
類以上のジオルガノクロロシランとの脱塩酸縮合反応に
よって調製することができ、その数平均分子量は通常5
00〜10000である。フェニル基含有ポリボロシロ
キサンの添加量は、ポリシラン100重量部に対して通
常15重量部以下である。
3B族の金属元素を含有する化合物の所定量を添加し、
不活性ガス中、通常250〜350℃の範囲の温度で1
〜10時間反応することにより、原料である金属元素含
有有機ケイ素重合体を調製することができる。上記金属
元素は、最終的に得られる焼結SiC繊維結合体中の金
属元素の含有割合が0.05〜4.0重量%になる割合
で使用され、具体的割合は本発明の教示に従って当業者
が適宜に決定することができる。また、上記の金属元素
含有有機ケイ素重合体は、ポリシランのケイ素原子の少
なくとも一部が、金属原子と酸素原子を介してあるいは
介さずに結合された構造を有する、橋かけ重合体であ
る。
3B族の金属元素を含有する化合物としては、前記金属
元素のアルコキシド、アセチルアセトキシド化合物、カ
ルボニル化合物、シクロペンタジエニル化合物等を用い
ることができ、例えば、ベリリウムアセチルアセトナー
ト、マグネシウムアセチルアセトナート、イットリウム
アセチルアセトナート、セリウムアセチルアセトナー
ト、ほう酸ブトキシド、アルミニウムアセチルアセトナ
ート等を挙げることができる。これらはいずれも、ポリ
シラン或いはその加熱反応物との反応時に生成する有機
ケイ素ポリマー中のSi−H結合と反応して、それぞれ
の金属元素がSiと直接あるいは他の元素を介して結合
した構造を生成し得るものである。
紡糸繊維を得る。前駆重合体である金属元素含有有機ケ
イ素重合体を溶融紡糸及び乾式紡糸のようなそれ自体公
知の方法によって紡糸し、紡糸繊維を得ることができ
る。
〜170℃で加熱して不融化繊維を調製する。不融化の
目的は、紡糸繊維を構成するポリマー間に酸素原子によ
る橋かけ点を形成させて、後続の無機化工程において不
融化繊維が溶融せず、かつ隣接する繊維同士が融着しな
いようにすることである。酸素含有雰囲気を構成するガ
スとしては、空気、酸素、オゾンが例示される。不融化
温度は50〜170℃であり、不融化時間は不融化温度
に依存するが、通常、数分から30時間である。不融化
繊維中の酸素の含有量は8〜16重量%になるようにコ
ントロールすることが望ましい。この酸素の大部分は、
次工程の無機化後も繊維中に残存し、最終の焼結に至る
までの昇温過程において、無機繊維中の余剰炭素をCO
ガスとして脱離させる重要な働きをする。尚、酸素含有
量が8重量%より少ない場合は、無機繊維中の余剰炭素
が必要以上に残存し、昇温過程においてSiC結晶の回
りに偏析して安定化するためSiCの焼結を阻害し、ま
た、16重量%よりも多い時は、無機繊維中の余剰炭素
が完全に脱離して繊維間の境界炭素層が生成しない。こ
れらは、いずれも得られる材料の力学的特性に悪影響を
およぼす。
で予備加熱することが好ましい。不活性雰囲気を構成す
るガスとしては、窒素、アルゴンなどを例示することが
できる。加熱温度は通常150〜800℃であり、加熱
時間は数分ないし20時間である。不融化繊維を不活性
雰囲気中で予備加熱することによって、繊維への酸素の
取り込みを防止しつつ、繊維を構成するポリマ−の橋か
け反応をより進行させ、前駆体金属重合体からの不融化
繊維の優れた伸びを維持しつつ、強度をより向上させる
ことができる、これにより、次工程の無機化を作業性よ
く安定に行うことができる。
で、アルゴンのような不活性ガス雰囲気中、1000〜
1700℃の範囲内の温度で加熱処理して、無機化す
る。
物、織物形状物又はチョップ形状物に成形後、それらの
少なくとも1種からなる予備形状物を作製する。次い
で、予備形状物を型内に仕込み真空、不活性ガス、還元
ガス及び炭化水素からなる群から選ばれる少なくとも1
種からなる雰囲気中で、1700〜2200℃の温度範
囲で加圧する。尚、第5工程で加圧するまでの昇温過程
において、上記COの脱離を効果的に起こす目的で、あ
る一定範囲内の温度で昇温速度を調整したり、あるいは
ある温度で一定時間保持してもよい。また、その際、C
Oの脱離速度に合わせた加圧プログラムを組み込んでも
良い。
及び比較例を示す。 参考例1 ナトリウム400gを含有する無水キシレンに、窒素ガ
ス気流下にキシレンを加熱還流させながら、ジメチルジ
クロロシラン1Lを滴下し、引き続き10時間加熱還流
し沈殿物を生成させた。この沈殿をろ過し、メタノー
ル、次いで水で洗浄して、白色のポリジメチルシラン4
20gを得た。
を窒素ガス雰囲気下にn−ブチルエーテル中、100〜
120℃で加熱し、生成した白色樹脂状物をさらに真空
中400℃で1時間加熱することによって、フェニル基
含有ポリボロシロキサン530gを得た。
例2で得られたフェニル基含有ポリボロシロキサン4部
を添加し、窒素ガス雰囲気中、350℃で5時間熱縮合
して、高分子量の有機ケイ素重合体を得た。この有機ケ
イ素重合体100部を溶解したキシレン溶液にアルミニ
ウム−トリ−(sec−ブトキシド)7部を加え、窒素
ガス気流下に310℃で架橋反応させることによって、
ポリアルミノカルボシランを合成した。このポリアルミ
ノカルボシランを245℃で溶融紡糸し、空気中140
℃で5時間加熱処理した後、これを更に窒素中300℃
で10時間加熱して不融化繊維を得た。この不融化繊維
を窒素中1500℃で連続焼成し、炭化ケイ素系連続無
機繊維を合成した。得られた連続無機繊維を1方向に引
き揃えたシート状物に成形し、繊維の方向を揃えて積層
し、炭素製の型内に仕込んだ後、50MPaの圧力をか
けながら2000℃まで昇温して焼結SiC繊維結合体
を製造した。
は、Si:67wt%、C:31wt%、O:0.3wt%、
Al:0.8wt%、B:0.06wt%で、原子比でS
i:C:O:Al=1:1.08:0.008:0.0
12で、繊維材は多角形状に変形して最密充填されてお
り、繊維間には、平均で約10nmの境界炭素層が形成
されていた。この焼結SiC繊維結合体の密度は2.9
5g/cm3で、4点曲げ強度及び弾性率は、それぞれ
550MPa及び340GPaで、複合材料特有の破壊
形態を示していた。また、1600℃における4点曲げ
強度は、570MPaで全く強度の低下は認められなか
った。
械加工で直径φ10×長さL50mmの形状に仕上げた
後、一端をチャックで支持して毎分60回の割合で回転
させながら、温度が約1400℃になるように調整した
火炎中に入れて30分間加熱した。次いで、粒子径が1
0〜45μmに調整したY2SiO5粉末をプラズマ溶射
法で、厚さが約100μmに吹きつけ第一層を被覆し
た。さらに、Y2SiO5粉末とYAG(Y3Al5O12)
粉末の供給量の割合が0%から100%になるように変
化させながら約50μmの厚さの組成傾斜層を被覆した
後に、YAG(Y 3Al5O12)粉末を厚さが第一層と同
様100μmになるまで吹き付け第二層を被覆し、セラ
ミックス複合材料を得た。
学顕微鏡により観察した。その結果、焼結SiC繊維結
合体表面にY2SiO5組成の第一層、Y2SiO5組成と
YAG組成の傾斜組成の中間層、YAG組成の第二層が
緻密で亀裂のない、また、各層の界面にも剥離した箇所
はなく、良好な皮膜が形成されていることを確認した。
空気中の1700℃に保持された電気炉中に入れ、10
0時間熱処理を行った後に、重量変化、強度変化の有無
を調べた。その結果、重量の増減は殆ど認められなかっ
た。また、幅W4×厚さT3×長さL36mmの試験片
を作製し、1600℃で4点曲げ強度を測定したとこ
ろ、560MPaの値を示し、初期強度をほぼ維持して
いることを確認した。
機械加工で直径φ10×長さL50mmの形状に仕上げ
た後、空気中の1400℃に保持された電気炉中に入れ
て30分熱処理を行い、表面に約50nmの酸化珪素層
を形成させた。次に、真空溶解保持炉において、Er2
Si2O7組成に調整した粉末をモリブデン坩堝に仕込ん
で、アルゴン減圧雰囲気下で高周波誘導加熱方式により
モリブデン坩堝を加熱して溶解し、融液を保持した。得
られた焼結SiC繊維結合体を機械加工で直径φ10×
長さL50mmの形状に仕上げた後に、一端を断熱性、
絶縁性に優れたアルミナ製の固定治具で挟んで、ゆっく
りと融液中に浸漬し、ゆっくりと取り出す作業を2回繰
り返した。次いで、もう一方を固定して、同様の浸漬を
行って、Er2Si2O7組成の厚さ50μmの第一層の
皮膜を形成させた。次に、その試料をアルミナ製容器中
に入れ、Er3Al5O12組成の粒子径が約1μmの微粉
末を回りに充填し、空気中の1400℃で熱処理して回
りに約20μmのEr3Al5O12層を付着させた。その
後、Er3Al5O12組成に調整した粉末をモリブデン坩
堝に仕込んで、アルゴン減圧雰囲気下で高周波誘導加熱
方式によりモリブデン坩堝を加熱して溶解し、融液を保
持した。得られた試料の一端を断熱性、絶縁性に優れた
アルミナ製の固定治具で挟んで、ゆっくりと融液中に浸
漬し、ゆっくりと取り出す作業を2回繰り返した。次い
で、もう一方を固定して、同様の浸漬を行って、Er3
Al5O12組成の厚さ50μmの第二層の皮膜を形成さ
せ、所望のセラミックス複合材料を得た。
学顕微鏡により観察した。その結果、焼結SiC繊維結
合体表面にEr2Si2O7組成の第一層、Er2Si2O7
組成とEr3Al5O12組成の傾斜組成の中間層、Er3
Al5O12組成の第二層が緻密で亀裂のない、また、各
層の界面にも剥離した箇所はなく、良好な皮膜が形成さ
れていることを確認した。
空気中の1700℃に保持された電気炉中に入れ、実施
例1と同様に100時間熱処理を行った後に、重量変
化、強度変化の有無を調べた。その結果、重量の増減は
殆ど認められなかった。また、幅W4×厚さT3×長さ
L36mmの試験片を作製し、1600℃で4点曲げ強
度を測定したところ、550MPaの値を示し、初期強
度をほぼ維持していることを確認した。
を機械加工で直径φ10×長さL50mmの形状に仕上
げた後、一端をチャックで支持して毎分60回の割合で
回転させながら、温度が約1400℃になるように調整
した火炎中に入れて30分間加熱した。次いで、粒子径
が10〜45μmに調整したEr2SiO5粉末をプラズ
マ溶射法で、厚さが約100μmに吹きつけ第一層を被
覆した。さらに、Er2SiO5粉末とAl2O3/Er2O3=5
7.5/42.5mol%比に調整した混合粉末の供給
量の割合が0%から100%になるように変化させなが
ら約50μmの厚さの組成傾斜層を被覆した後に、Al2O
3/Er2O3=57.5/42.5mol%比に調整した混
合粉末を厚さが第一層と同様100μmになるまで吹き
付け第二層を被覆し、セラミックス複合材料を得た。
学顕微鏡により観察した。その結果、焼結SiC繊維結
合体表面にEr2SiO5組成の第一層、Er2SiO5組
成とErAlO3とEr3Al5O12共晶の傾斜組成の中間層、
ErAlO3とEr3Al5O12からなる共晶の第二層が緻密で
亀裂のない、また、各層の界面にも剥離した箇所はな
く、良好な皮膜が形成されていることを確認した。
空気中の1700℃に保持された電気炉中に入れ、10
0時間熱処理を行った後に、重量変化、強度変化の有無
を調べた。その結果、重量の増減は殆ど認められなかっ
た。また、幅W4×厚さT3×長さL36mmの試験片
を作製し、1600℃で4点曲げ強度を測定したとこ
ろ、560MPaの値を示し、初期強度をほぼ維持して
いることを確認した。
械加工で直径φ10×長さL50mmの形状に仕上げた
後、一端をチャックで支持して毎分60回の割合で回転
させながら、温度が約400℃になるように調整した火
炎中に入れて30分間加熱した。次いで、粒子径が10
〜45μmに調整したY2SiO5粉末をプラズマ溶射法
で、厚さが約100μmに吹きつけ第一層を被覆した。
さらに、Y2SiO5粉末とYAG(Y3Al5O12)粉末
の供給量の割合が0%から100%になるように変化さ
せながら約50μmの厚さの組成傾斜層を被覆した後
に、YAG(Y3Al5O12)粉末を厚さが第一層と同様
100μmになるまで吹き付け第二層を被覆し、セラミ
ックス複合材料を得た。
学顕微鏡により観察した。その結果、焼結SiC繊維結
合体表面にY2SiO5組成の第一層、Y2SiO5組成と
YAG組成の傾斜組成の中間層、YAG組成の第二層が
付着しているが、気孔が多く、亀裂のある皮膜が形成さ
れていることを確認した。
空気中の1700℃に保持された電気炉中に入れ、10
0時間熱処理を行った後に、重量変化、強度変化の有無
を調べた。その結果、重量が約50%減少していること
が分かった。また、幅W4×厚さT3×長さL36mm
の試験片を作製し、1600℃で4点曲げ強度を測定し
たところ、わずか60MPaの値を示さず、初期強度の
ほぼ1/10の強度しか維持していないことを確認し
た。
C繊維結合体の強度特性を損なうことなく、高温下での
酸化及び腐食に充分に耐え、長時間使用可能な高温構造
部材を簡便に提供することができる。
Claims (5)
- 【請求項1】 焼結SiC繊維結合体の表面が希土類酸
化物を主成分とする層で覆われており、空気中1700
℃で100時間熱処理後の強度保持率が70%以上であ
ることを特徴とするセラミックス複合材料。 - 【請求項2】 希土類酸化物を主成分とする層が、一般
式:RE2Si2O7又はRE2SiO5(式中のREは、
Y、Yb、Er、Ho、Dyからなる群から選ばれる希
土類金属元素を表す。)で表される少なくとも1種の希
土類酸化物からなる第一層と、2種以上の金属の酸化物
の組み合わせで生成され、かつ少なくとも1種の希土類
元素を含有する共晶からなる第二層から構成されている
ことを特徴とする請求項1記載のセラミックス複合材
料。 - 【請求項3】 希土類酸化物を主成分とする層が、一般
式:RE2Si2O7又はRE2SiO5(式中のREは、
Y、Yb、Er、Ho、Dyからなる群から選ばれる希
土類金属元素を表す。)で表される少なくとも1種の希
土類酸化物からなる第一層と、一般式:RE3Al5O12
又はREAlO3(式中のREは、Y、Yb、Er、H
o、Dy、Gd、Sm、Nd、Luからなる群から選ば
れる希土類金属元素を表す。)で表される少なくとも1
種の希土類酸化物からなる第二層から構成されているこ
とを特徴とする請求項1記載のセラミックス複合材料。 - 【請求項4】 第一層と第二層の積層界面が傾斜組成に
なっていることを特徴とする請求項2又は3記載のセラ
ミックス複合材料。 - 【請求項5】 焼結SiC繊維結合体が、主としてSi
Cの焼結構造からなる無機繊維であって、2A族、3A
族及び3B族の金属原子からなる群から選ばれる少なく
とも1種の金属原子を含有する無機繊維が最密充填に極
めて近い構造に結合し、繊維間には1〜50nmの炭素
を主成分とする境界層が形成されてなることを特徴とす
る請求項1〜4記載のセラミックス複合材料。
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