JP2002104884A - セラミック部材の製造方法、ウェハ研磨装置用テーブルの製造方法 - Google Patents

セラミック部材の製造方法、ウェハ研磨装置用テーブルの製造方法

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JP2002104884A
JP2002104884A JP2000296203A JP2000296203A JP2002104884A JP 2002104884 A JP2002104884 A JP 2002104884A JP 2000296203 A JP2000296203 A JP 2000296203A JP 2000296203 A JP2000296203 A JP 2000296203A JP 2002104884 A JP2002104884 A JP 2002104884A
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silicon
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Tokuji Mishima
篤司 三島
Shoji Takamatsu
昇司 高松
Hiroyuki Yasuda
裕之 安田
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Ibiden Co Ltd
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Ibiden Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱伝導性に優れるとともに、破壊しにくくて
長期信頼性に優れたセラミック部材を比較的簡単に製造
できる方法を提供すること。 【解決手段】 あらかじめ金属を含浸した基材11Aを
少なくとも最上部に配置した状態で、複数枚の基材11
A,11Bを積層する。この状態で基材11A,11B
を金属の溶融温度に加熱する。その結果、多孔質含珪素
セラミックからなる複数枚の基材11A,11Bが積層
され、それら同士が金属からなる接合層14を介して接
合されたセラミック部材2を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セラミック部材の
製造方法、ウェハ研磨装置用テーブルの製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、珪素を含むセラミックの一種とし
て炭化珪素(SiC)が知られている。炭化珪素は、熱
伝導性、耐熱性、耐熱衝撃性、耐摩耗性、硬度、耐酸化
性、耐食性等に優れるという好適な特性を有する。
【0003】ゆえに、炭化珪素は、メカニカルシールや
軸受等の耐磨耗材料をはじめとして、高温炉用の耐火
材、熱交換器、燃焼管等の耐熱構造材料、酸やアルカリ
に晒されやすいポンプ部品等の耐腐食材料など、広く利
用可能な材料であるといえる。また、近年では上記の諸
特性、特に高い熱伝導性に着目し、炭化珪素の多孔質体
を半導体製造装置(例えばウェハ研磨装置等)の構成材
料として利用しようとする動きがある。これに加え、炭
化珪素からなる多孔質体に存在する開放気孔中に金属を
含浸することによって、非含浸体よりもさらに熱伝導性
に優れた炭化珪素・金属複合体を製造することも提案さ
れている。
【0004】ウェハ研磨装置とは、半導体ウェハのデバ
イス形成面を研磨するためのラッピングマシンやポリッ
シングマシンのことを指す。この装置は、プッシャプレ
ートと、炭化珪素・金属複合体からなる複数枚の基材か
らなるテーブル等を備えている。各基材同士は、積層さ
れた状態で有機系接着剤により接合されている。テーブ
ルにおける接合界面には流路が設けられ、その流路には
冷却水が循環される。また、プレートの保持面には、半
導体ウェハが熱可塑性ワックスを用いて貼り付けられ
る。回転するプレートに保持された半導体ウェハは、研
磨パッドが貼り付けられたテーブルの研磨面に対して上
方から押し付けられる。その結果、テーブルに対して半
導体ウェハが摺接することにより、ウェハの片側面が均
一に研磨される。そして、このときウェハに発生した熱
は、テーブル内を伝導した後、流路を循環する冷却水に
より装置の外部に持ち去られるようになっている。
【0005】炭化珪素・金属複合体製の基材は高熱伝導
性等の特性を有しており、このような基材を用いて構成
されたテーブルは、均熱性や熱応答性に優れたものとな
ると考えられる。従って、かかるテーブルを用いて研磨
を行えば、大口径・高品質の半導体ウェハが得やすくな
るものと考えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、基材同士を
接合している有機系接着剤の熱膨張係数と、炭化珪素・
金属複合体の熱膨張係数とは大きく異なるため、接合界
面にクラックや剥がれが発生しやすかった。ゆえに、ヒ
ートサイクルを受けるとテーブルが破壊しやすく、長期
信頼性が低かった。また、接着剤層の接着強度を高めよ
うとすると、接着剤の選定や接着時の条件設定等が非常
に面倒になり、必然的にテーブルの製造が困難になると
いう問題があった。
【0007】さらに、接着剤の熱伝導率は基材の熱伝導
率に比べて低いため、接着剤が接合界面における熱抵抗
の増大をもたらし、テーブル全体として熱伝導率の低下
を来していた。従って、熱伝導率の高い炭化珪素・金属
複合体を基材に用いているにもかかわらず、実際上は十
分な均熱性や熱応答性を実現することができなかった。
【0008】本発明は上記の課題に鑑みてなされたもの
であり、その第1の目的は、熱伝導性に優れるととも
に、破壊しにくくて長期信頼性に優れたセラミック部材
を比較的簡単に製造できる方法を提供することにある。
【0009】本発明の第2の目的は、大口径・高品質ウ
ェハの製造に好適なウェハ研磨装置用テーブルを比較的
簡単に製造できる方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明では、多孔質含珪素セラミ
ックからなる複数枚の基材が積層され、前記基材同士が
金属からなる接合層を介して接合されているセラミック
部材を製造する方法であって、あらかじめ金属を含浸し
た前記基材を少なくとも最上部に配置した状態で複数枚
の前記基材を積層し、この状態で前記基材を前記金属の
溶融温度に加熱することを特徴とするセラミック部材の
製造方法をその要旨とする。
【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1におい
て、前記基材を減圧下にて加熱するとした。請求項3に
記載の発明は、請求項1または2において、前記複数枚
の基材はいずれも多孔質炭化珪素からなる基材であり、
前記金属は金属シリコンであるとした。
【0012】請求項4に記載の発明は、請求項3におい
て、前記基材における接合面の表面粗さ(Ra)は0.
5μm以下であるとした。請求項5に記載の発明では、
多孔質炭化珪素からなる複数枚の基材が積層されかつ前
記基材同士が金属シリコンからなる接合層を介して接合
されている積層構造物の上部に、ウェハ研磨装置を構成
しているウェハ保持プレート上に保持されている半導体
ウェハが摺接される研磨面を有するとともに、前記接合
層のある接合界面に流体流路を備えるテーブルを製造す
る方法であって、あらかじめ金属シリコンを含浸した前
記基材を少なくとも最上部に配置した状態で複数枚の前
記基材を積層し、この状態で前記基材を前記金属シリコ
ンの溶融温度に加熱することを特徴とするウェハ研磨装
置用テーブルの製造方法をその要旨とする。
【0013】以下、本発明の「作用」について説明す
る。請求項1〜4に記載の発明によると、最上部に位置
する基材中の金属の一部が熱によって再溶融して下方に
移動し、基材同士の界面を濡らす。その結果、前記金属
からなる接合層を介して基材同士が接合される。従っ
て、接着剤を用いることなく基材同士を接合することが
できるとともに、接着剤の使用に伴う諸問題も解消され
る。
【0014】また、含浸される金属と一般的な有機系接
着剤とでは前者のほうが熱膨張係数が小さいため、基材
と接合層との熱膨張係数差は比較的小さいものとなる。
このため、接合界面におけるクラックや剥がれの発生を
防止することができる。ゆえに、ヒートサイクルを受け
ても破壊しにくく、長期信頼性に優れたセラミック部材
を製造することができる。また、含浸される金属は一般
的な有機系接着剤に比べて格段に高い熱伝導率を有する
ため、接合界面において熱抵抗を増大させるという心配
もない。よって、熱伝導性に優れたセラミック部材を製
造することができる。
【0015】請求項2に記載の発明によると、基材同士
の界面から気体が抜け出しやすくなることから、当該界
面全体を金属が濡らしやすくなる。また、酸素の少ない
雰囲気になることから、接合強度低下の原因となる基材
表層の酸化や金属シリコンの酸化を防止することができ
る。これらの結果、接合強度がよりいっそう向上し、接
合界面におけるクラックや剥がれの発生を確実に防止す
ることができる。
【0016】請求項3に記載の発明によれば、多孔質炭
化珪素はとりわけ高い熱伝導率を有するため、熱伝導性
に極めて優れたセラミック部材を製造することができ
る。また、多孔質炭化珪素という同種のセラミックから
なる複数枚の基材を用いたことにより、基材間の熱膨張
係数差を完全になくすことができる。しかも、接合層が
金属シリコンからなるため、基材との熱膨張係数差も極
めて小さくなる。これらの結果、接合界面におけるクラ
ックや剥がれの発生を確実に防止することができる。
【0017】請求項4に記載の発明によれば、基材の接
合面が鏡面になるため、いわゆるリンギング作用によ
り、両面が密着して離れにくくなる。従って、接合強度
がよりいっそう向上し、接合界面におけるクラックや剥
がれの発生をより確実に防止することができる。この場
合、基材における接合面の表面粗さRaが0.5μmを
超えると、リンギング作用が起こりにくくなり、接合強
度を十分に向上させることができなくなるおそれがあ
る。
【0018】請求項5に記載の発明によれば、最上部に
位置する基材中の金属シリコンの一部が熱によって再溶
融して下方に移動し、基材同士の界面を濡らす。その結
果、前記金属シリコンからなる接合層を介して基材同士
が接合される。従って、接着剤を用いることなく基材同
士を比較的簡単に接合することができる。
【0019】また、含浸される金属シリコンと一般的な
有機系接着剤とでは前者のほうが熱膨張係数が小さいた
め、基材と接合層との熱膨張係数差は比較的小さいもの
となる。このため、接合界面におけるクラックや剥がれ
の発生を防止することができ、ヒートサイクルを受けて
も破壊しにくくなる。この結果、流体流路からの流体漏
れも未然に防止され、長期信頼性に優れたテーブルとな
る。また、含浸される金属シリコンは一般的な有機系接
着剤に比べて格段に高い熱伝導率を有するため、接合界
面において熱抵抗を増大させるという心配もない。よっ
て、熱伝導性に極めて優れたテーブルとなる。従って、
テーブル内部に温度バラツキが生じにくくなり、極めて
高い均熱性及び熱応答性が付与される。
【0020】以上のように本発明によれば、大口径・高
品質ウェハの製造に好適なテーブルを比較的簡単に製造
することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態のウェハ研磨装置1を図1〜図3に基づき詳細に説
明する。
【0022】図1には、本実施形態のウェハ研磨装置1
が概略的に示されている。同ウェハ研磨装置1を構成し
ているテーブル2は円盤状である。テーブル2の上面
は、半導体ウェハ5を研磨するための研磨面2aになっ
ている。この研磨面2aには図示しない研磨パッドが粘
着材を介して貼り付けられる。かかる研磨パッドは必須
要素ではないため省略されてもよい。本実施形態のテー
ブル2は、冷却ジャケットを用いることなく、円柱状を
した回転軸4の上端面に対して水平にかつ直接的に固定
されている。従って、回転軸4を回転駆動させると、そ
の回転軸4とともにテーブル2が一体的に回転する。
【0023】図1に示されるように、このウェハ研磨装
置1は、複数(図1では図示の便宜上2つ)のウェハ保
持プレート6を備えている。プレート6の形成材料とし
ては、例えばガラスや、アルミナ等のセラミックス材料
や、ステンレス等の金属材料などが採用される。各ウェ
ハ保持プレート6の片側面(非保持面6b)の中心部に
は、プッシャ棒7が固定されている。各プッシャ棒7は
テーブル2の上方に位置するとともに、図示しない駆動
手段に連結されている。各プッシャ棒7は各ウェハ保持
プレート6を水平に支持している。このとき、保持面6
aはテーブル2の研磨面2aに対向した状態となる。ま
た、各プッシャ棒7はウェハ保持プレート6とともに回
転することができるばかりでなく、所定範囲だけ上下動
することができる。プレート6側を上下動させる方式に
代え、テーブル2側を上下動させる構造を採用しても構
わない。ウェハ保持プレート6の保持面6aには、半導
体ウェハ5が例えば熱可塑性ワックス等を用いて貼着さ
れる。半導体ウェハ5は、保持面6aに対して真空引き
によりまたは静電的に吸着されてもよい。このとき、半
導体ウェハ5における被研磨面5aは、テーブル2の研
磨面2a側を向いている必要がある。
【0024】次に、テーブル2の構成について詳細に説
明する。図1,図2に示されるように、本実施形態のテ
ーブル2は、2枚の炭化珪素・金属複合体製の基材11
A,11Bからなる積層セラミック構造体である。上側
基材11Aの裏面には、流体流路である冷却用水路12
の一部を構成する溝13が所定パターン状に形成されて
いる。2枚の基材11A,11B同士は、接合層14を
介して互いに接合されることにより、一体化されてい
る。その結果、基材11A,11Bの接合界面に前記水
路12が形成される。下側基材11Bの略中心部には、
貫通孔15が形成されている。これらの貫通孔15は、
回転軸4内に設けられた流路4aと、前記水路12とを
連通させている。
【0025】水路12の一部を構成する溝13は、上側
基材11Aの裏面を生加工後かつ焼成前に研削加工する
ことにより形成された研削溝である。溝13の深さは3
mm〜10mm程度に、幅は5mm〜20mm程度にそれぞれ設
定されることがよい。
【0026】前記基材11A,11Bは、含珪素セラミ
ックからなる多孔質体17の開放気孔中に金属シリコン
24を含浸したセラミック・金属複合体18である。本
実施形態において具体的には、炭化珪素多孔質体(多孔
質炭化珪素)17の開放気孔中に金属シリコン24を含
浸した炭化珪素・金属複合体18が選択されている。
【0027】多孔質体17の多孔質組織を構成する炭化
珪素結晶21,22の平均粒径は、20μm以上という
比較的大きな値に設定されることがよい。熱が結晶の内
部を伝導する効率は、熱が結晶間を伝導する効率に比べ
て一般に高いため、平均粒径が大きいほど熱伝導率が高
くなるからである。また、多孔質組織の気孔率は30%
以下という小さい値に設定されていることがよく、この
ような設定にすれば熱伝導性の向上を確実に図ることが
できる。即ち、気孔率が小さくなると多孔質組織内にお
ける空隙が減る結果、熱が伝導しやすくなるからであ
る。
【0028】ここで、炭化珪素結晶21,22の平均粒
径が20μm未満であったり、気孔率が30%を超える
ものであると、含浸を行ったとしても熱伝導率を160
W/m・K以上の高い値にすることが困難になる。従っ
て、均熱性、熱応答性及び形状安定性の向上を十分に達
成することができなくなる。なお、熱伝導率の値は16
0W/m・K以上であることが好ましく、さらには18
0W/m・K〜280W/m・Kであることがより好ま
しく、200W/m・K〜260W/m・Kであること
が特に好ましい。
【0029】炭化珪素結晶21,22の平均粒径は、2
0μm〜100μmに設定されることが好ましく、30
μm〜90μmに設定されることがより好ましく、40
μm〜70μmに設定されることが最も好ましい。平均
粒径が大きくなりすぎると、複合体18が過度に緻密化
してしまうおそれがある。
【0030】開放気孔の気孔率は、10%〜50%に設
定されることが好ましく、10%〜40%に設定される
ことより好ましく、20%〜30%に設定されることが
最も好ましい。
【0031】また、前記複合体18は、平均粒径が0.
1μm〜1.0μmの細かい炭化珪素結晶21(以下、
細結晶21という)を10体積%〜50体積%含み、か
つ、平均粒径が25μm〜150μmの粗い炭化珪素結
晶22(以下、粗結晶22という)を50体積%〜90
体積%含むものであることが好ましい。
【0032】上記のように、細結晶21と粗結晶22と
が適宜の比率で含まれる複合体18の場合、粗結晶22
間に形成される空隙が細結晶21で埋まった状態となり
やすく、実質的な空隙の比率が小さくなる(図2(b)
参照)。その結果、複合体18の熱抵抗がよりいっそう
小さくなり、このことが熱伝導性の向上に大きく貢献し
ているものと考えられる。
【0033】細結晶21の平均粒径は、0.1μm〜
1.0μmに設定されることがよく、0.2μm〜0.
9μmに設定されることがより好ましく、0.3μm〜
0.7μmに設定されることが最も好ましい。細結晶2
1の平均粒径を極めて小さくしようとすると、高価な微
粉末の使用が必要となるため、材料コストの高騰につな
がるおそれがある。逆に、細結晶21の平均粒径が大き
くなりすぎると、粗結晶22間に形成される空隙を十分
に埋めることができなくなり、複合体の熱抵抗を十分に
低減できなくなるおそれがある。
【0034】複合体18において細結晶21は、10体
積%〜50体積%含まれることがよく、15体積%〜4
0体積%含まれることがより好ましく、20体積%〜4
0体積%含まれることが最も好ましい。細結晶21の含
有比率が小さくなりすぎると、粗結晶22間に形成され
る空隙を埋めるのに十分な量の細結晶21が確保されに
くくなり、複合体18の熱抵抗を確実に低減できなくな
るおそれがある。逆に、細結晶21の含有比率が大きく
なりすぎると、前記空隙を埋める細結晶21がむしろ余
剰となり、本来熱伝導性の向上に必要な程度の粗結晶2
2が確保されなくなる。従って、かえって複合体18の
熱抵抗が大きくなるおそれがある。
【0035】さらに、複合体18において粗結晶22の
平均粒径は、25μm〜150μmに設定されることが
よく、40μm〜100μmに設定されることがより好
ましく、60μm〜80μmに設定されることが最も好
ましい。粗結晶22の平均粒径を極めて小さくしようと
すると、前記細結晶21との粒径差が小さくなる結果、
細結晶21と粗結晶22との混合による熱抵抗低減効果
を期待できなくなるおそれがある。逆に、粗結晶22の
平均粒径が大きくなりすぎると、粗結晶22間に形成さ
れる個々の空隙が大きくなることから、たとえ十分な量
の細結晶21があったとしても当該空隙を十分に埋める
ことは困難になる。よって、複合体18の熱抵抗を十分
に低減できなくなるおそれがある。
【0036】複合体18において粗結晶22は、50体
積%〜90体積%含まれることがよく、60体積%〜8
5体積%含まれることがより好ましく、60体積%〜8
0体積%含まれることが最も好ましい。粗結晶22の含
有比率が小さくなりすぎると、本来熱伝導率の向上に必
要な程度の粗結晶22が確保されなくなり、かえって複
合体の熱抵抗が大きくなるおそれがある。逆に、粗結晶
22の含有比率が大きくなりすぎると、相対的に細結晶
21の含有比率が小さくなってしまい、粗結晶22間に
形成される空隙を十分に埋めることができなくなる。よ
って、複合体18の熱抵抗を確実に低減できなくなるお
それがある。
【0037】上述したように、炭化珪素多孔質体17の
開放気孔中には、金属シリコン24が含浸されている。
金属シリコン24の含浸を行うと、金属シリコン24が
多孔質体17の開放気孔内に埋まり込むことによって見
かけ上は緻密体となり、結果として熱伝導性及び強度の
向上が図られるからである。
【0038】ここで、含浸用金属として特に金属シリコ
ン24を選択した理由は、金属シリコン24は元来炭化
珪素との馴染みがよい物質であることに加え、それ自体
が高い熱伝導率を有しているからである。ゆえに、金属
シリコン24を多孔質体17の開放気孔内に充填するこ
とによって、熱伝導性及び強度の向上を確実に達成する
ことができるからである。また、金属シリコン24は、
接着剤のような有機系材料とは異なり熱膨張係数が炭化
珪素と極めて近似しているため、接合層14の材料とし
て好適だからである。
【0039】金属シリコン24は、炭化珪素100重量
部に対して15重量部〜50重量部含浸されていること
がよく、さらには15重量部〜45重量部含浸されてい
ることがよりよく、特には15重量部〜30重量部含浸
されていることが好ましい。含浸量が15重量部未満で
あると、開放気孔を十分に埋めることができなくなり、
複合体18の熱抵抗を確実に低減できなくなるおそれが
ある。逆に、含浸量が30重量部を超えるようになる
と、結晶部分の比率が相対的に低下してしまう結果、場
合によってはかえって複合体18の熱伝導率が低下する
可能性がある。
【0040】また、金属シリコン24からなる接合層1
4の厚さは、10μm〜1500μmであることがよ
く、さらには100μm〜500μmであることがより
よい。その理由は、接合層14が10μmよりも薄い
と、十分な接合強度が得られなくなるおそれがあるから
である。
【0041】次に、このテーブル2の製造手順を図3に
基づいて説明する。炭化珪素の多孔質体17は、粗粉末
に微粉末を所定割合で配合して混合する材料調製工程、
成形工程及び焼成工程、金属含浸工程、積層工程、接合
工程を順に経て製造される。
【0042】前記材料調製工程においては、平均粒径5
μm〜100μmのα型炭化珪素の粗粉末を100重量
部用意する。これに対して平均粒径0.1μm〜1.0
μmのα型炭化珪素の微粉末を10重量部〜100重量
部を配合し、これを均一に混合することを行う。
【0043】α型炭化珪素の粗粉末の平均粒径は、5μ
m〜100μmに設定されることがよく、15μm〜7
5μmに設定されることがより好ましく、25μm〜6
0μmに設定されることが最も好ましい。α型炭化珪素
の粗粉末の平均粒径が5μm未満になると、異常粒成長
を抑制する効果が低くなるおそれがある。逆に、α型炭
化珪素の粗粉末の平均粒径が60μmを超えると、成形
性が悪化することに加え、得られる複合体18の強度が
低くなるおそれがある。
【0044】α型炭化珪素の微粉末の平均粒径は、0.
1μm〜1.0μmに設定されることがよく、0.1μ
m〜0.8μmに設定されることがより好ましく、0.
2μm〜0.5μmに設定されることが最も好ましい。
α型炭化珪素の微粉末の平均粒径が0.1μm未満にな
ると、粒成長の制御が困難になることに加え、材料コス
トの高騰が避けられなくなる。逆に、α型炭化珪素の微
粉末の平均粒径が1.0μmを超えると、粗結晶22間
に形成される空隙が埋まりにくくなるおそれがある。な
お、微粉末としてα型を選択した理由は、β型に比べて
熱伝導率がいくぶん高くなる傾向があるからである。
【0045】前記微粉末の配合量は、10重量部〜10
0重量部であることがよく、15重量部〜65重量部で
あることがより好ましく、20重量部〜60重量部であ
ることが最も好ましい。微粉末の配合量が少なすぎる
と、粗結晶22間に形成される空隙を埋めるのに十分な
量の細結晶21が確保されにくくなり、複合体18の熱
抵抗を十分に低減できなくなるおそれがある。また、2
0μm以上という所望の気孔径を得るために焼成温度を
極めて高温に設定する必要が生じ、コスト的に不利とな
る。逆に、微粉末の配合量が多すぎると、熱伝導性の向
上に必要な程度の粗結晶22が確保されなくなる結果、
複合体18の熱抵抗が大きくなるおそれがある。また、
強度に優れた複合体18を得ることも困難になる。
【0046】上記の材料調製工程においては、前記2種
の粉末とともに、成形用バインダや分散溶媒が必要に応
じて配合される。そして、これを均一に混合・混練して
粘度を適宜調製することにより、まず原料スラリーが得
られる。なお、原料スラリーを混合する手段としては、
振動ミル、アトライター、ボールミル、コロイドミル、
高速ミキサー等がある。混合された原料スラリーを混練
する手段としては、例えばニーダー等がある。
【0047】成形用バインダとしては、ポリビニルアル
コール、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース、ポリエチレングリコ
ール、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂等
がある。成形用バインダの配合割合は、一般に炭化珪素
粉末の合計100重量部に対し、1重量部〜10重量部
の範囲であることが好適である。この比率が1重量部未
満であると、得られる成形体の強度が不十分となり、取
扱性が悪くなる。逆に、この比率が10重量部を超える
ものであると、乾燥等によって成形用バインダを除去す
る際に成形体にクラックが生じやすくなり、歩留まりが
悪化してしまう。
【0048】分散溶媒としては、ベンゼン、シクロヘキ
サン等の有機溶剤、メタノール等のアルコール、水等が
使用可能である。また、上記原料スラリー中には、さら
に炭素源となる有機物が炭素重量換算値で1重量%〜1
0重量%、特には6重量%〜9重量%配合されているこ
とがよい。即ち、前記有機物に由来する炭素が焼結体の
炭化珪素の表面に付着することにより、含浸してきた金
属シリコン24と炭素とが反応し、そこにあらたに炭化
珪素を生成する。従って、そこに強いネッキングが起
き、これにより熱伝導性及び強度の向上が図られるから
である。
【0049】ここで、成形体における前記有機物の分量
が少なすぎると、焼結体表面を覆う酸化珪素膜が厚くな
り、焼結体側に金属シリコン24が入りにくくなる結
果、そこにあらたに炭化珪素が生成しにくくなるおそれ
がある。
【0050】逆に、成形体における前記有機物の分量が
多すぎると、例えば樹脂を選択した場合において、成形
時の離形性が悪化するおそれがある。また、炭化珪素の
焼結が阻害される結果、強度低下を来すおそれがある。
【0051】前記有機物としては、例えばフェノールレ
ジン、カーボンブラック、アセチレンブラック、ピッ
チ、タールなどがある。このなかでもフェノールレジン
は、ボールミルを用いた場合に原料を均一に混合できる
という点で有利である。
【0052】次いで、前記原料スラリーを用いて炭化珪
素の顆粒が形成される。炭化珪素粉末を顆粒化する方法
としては、噴霧乾燥による顆粒化法(いわゆるスプレー
ドライ法)のように、従来からある汎用技術を用いるこ
とができる。即ち、原料スラリーを高温状態に維持した
容器内へ噴霧し、急速に乾燥を行う方法などが適用可能
である。
【0053】続く成形工程においては、材料調製工程に
より得られた混合物からなる顆粒を所定形状に成形して
成形体を作製する。その際の成形圧力は、1.0t/c
2〜1.5t/cm2であることがよい。その理由は、
成形体密度及び焼結体密度が高くなる結果、熱伝導率が
高くなるからである。また、成形体の密度は、2.0g
/cm3以上に設定されることがよい。その理由は、成
形体の密度が小さすぎると、炭化珪素粒子相互の結合箇
所が少なくなるからである。よって、得られる多孔質体
17の強度が低くなり、取扱性が悪くなる。
【0054】続く焼成工程においては、成形工程によっ
て得られた成形体を1700℃〜2400℃の温度範囲
で、好ましくは2000℃〜2400℃の温度範囲で、
特に好ましくは2000℃〜2300℃の温度範囲で焼
成して多孔質体17を作製する。
【0055】焼成温度が低すぎると、炭化珪素粒子同士
を結合するネック部を十分に発達させることが困難にな
り、高熱伝導率及び高強度を達成できなくなる場合があ
る。逆に、焼成温度が高すぎると、炭化珪素の熱分解が
始まる結果、多孔質体17の強度低下を来してしまう。
しかも、焼成炉に投じる熱エネルギー量が増大する結
果、コスト的に不利となる。
【0056】また、焼成時において焼成炉の内部は、例
えばアルゴン、ヘリウム、ネオン、窒素、水素及び一酸
化炭素の中から選択される少なくとも一種からなるガス
雰囲気(即ち非酸化性雰囲気、不活性雰囲気)に保たれ
るべきである。なお、このとき焼成炉内を真空状態にし
てもよい。
【0057】さらに焼成時においては、ネック部の成長
を促進させるために、成形体からの炭化珪素の揮散を抑
制することが有利である。成形体からの炭化珪素の揮散
を抑制する方法としては、外気の侵入を遮断可能な耐熱
性の容器内に成形体を装入することが有効である。前記
耐熱性の容器の形成材料としては、黒鉛または炭化珪素
が好適である。
【0058】続く金属含浸工程では、以下のようにして
未含浸の多孔質体17に金属シリコン24を含浸する。
金属シリコン24の含浸に際し、前もって多孔質体17
に炭素質物質を含浸しておくことが好ましい。このよう
な炭素質物質としては、例えばフルフラール樹脂、フェ
ノール樹脂、リグニンスルホン酸塩、ポリビニルアルコ
ール、コーンスターチ、糖蜜、コールタールピッチ、ア
ルギン酸塩のような各種有機物質が使用可能である。な
お、カーボンブラック、アセチレンブラックのような熱
分解炭素も同様に使用可能である。前記炭素室物質をあ
らかじめ含浸する理由は、多孔質体17の開放気孔の表
面に新たな炭化珪素の膜が形成されるため、これによっ
て金属シリコン24と多孔質体17との結合が強固なも
のになるからである。また、炭素室物質の含浸によっ
て、多孔質体17自体の強度も強くなるからである。
【0059】次いで、2枚の多孔質体17の上面に、そ
れぞれ固体状の金属シリコン24を載置しておく(図3
(a),(b)参照)。固体状の金属シリコン24として、本
実施形態では塊状のものが用いられている。このほかに
も、例えば粉末状のもの、粒状のもの、シート状のもの
等を用いても構わない。また、固体状の金属シリコン2
4に代えてペースト状の金属シリコン24を用い、それ
を上面に塗布しておくようにしてもよい。
【0060】そして、各々の多孔質体17を加熱炉内に
セットし、所定時間かつ所定温度にて加熱する(図3
(c),(d)参照)。その結果、固体状またはペースト状
であった金属シリコン24が溶融するとともに、多孔質
体17の開放気孔内を通り抜けて流下する。その結果、
多孔質体17内に金属シリコン24が含浸され、所望の
炭化珪素・金属複合体18(上側基材11Aと下側基材
11B)が得られる。
【0061】このときの加熱温度は、金属シリコン24
が溶融する温度、具体的には1500℃〜2000℃に
設定されることが好ましい。その理由は、1500℃よ
りも低いと、金属シリコン24を完全に溶融させて流動
化させることができず、複合体18内に未含浸部分が生
じるおそれがあるからである。逆に、2000℃よりも
高いと、金属シリコン24が気化(昇華)するおそれが
あるからである。しかも、加熱時における熱エネルギー
の浪費につながって、経済性や生産性が低下するおそれ
があるからである。
【0062】また、加熱時間は1時間以上に設定される
ことが好ましい。その理由は、1時間未満であると、複
合体18内に未含浸部分が生じるおそれがあるからであ
る。多孔質体17の加熱は減圧下において、特には5t
orr以下の条件下において行われることが好ましい。
その理由は、減圧下であると多孔質体17内の空気が開
放気孔から抜け出しやすくなり、その分だけ金属シリコ
ン24をスムーズに含浸させることが可能になるからで
ある。
【0063】続く積層工程では、金属含浸工程を経て得
られた2枚の基材11A,11Bを重ね合わせる。この
とき、下面に溝13が形成されている基材11Aを上層
側に配置し、溝13が何も形成されていない基材11B
を下層側に配置する(図3(e)参照)。
【0064】なお、基材11A,11Bを積層する前
に、両基材11A,11Bにおける接合面の表層にある
酸化層を除去する前処理を行っておくことが好ましい。
このような処理としては、例えばシリカを溶かしうるエ
ッチャントを用いたエッチング等が挙げられる。
【0065】続く接合工程では、以下のようにして基材
11A,11B同士を接合する。2枚の基材11A,1
1Bからなる積層物を加熱炉内にセットし、1500℃
〜2000℃で所定時間加熱する(図3(f)参照)。そ
の結果、基材11A,11B内の金属シリコン24の一
部(具体的には基材11A,11Bの表層部に位置する
金属シリコン24)が熱によって再び溶融し、流動可能
な状態になる。このとき、主として、上側基材11A中
の金属シリコン24が下方に移動することにより、その
金属シリコン24によって基材11A,11B同士の界
面が濡らされる。その結果、金属シリコン24からなる
接合層14を介して基材11A,11B同士が接合され
る。
【0066】本工程における加熱時間は金属含浸工程に
おける加熱時間よりも短く設定されることがよく、具体
的には1時間以下に、より具体的には10分〜30分に
設定されることが好ましい。別の言いかたをすると、本
工程における加熱は金属含浸工程における加熱よりも穏
やかな条件に設定されることがよい。
【0067】加熱時間が1時間を超えると、金属シリコ
ン24が流動化しすぎて外部に漏出してしまう結果、金
属シリコン24の総量が減少するおそれがあるからであ
る。一方、加熱時間をあまりに短く設定しすぎると、金
属シリコン24に流動化が起こらず、金属シリコン24
による基材11A,11B同士の界面の濡れが不十分に
なるからである。よって、金属シリコン24からなる接
合層14を介して基材11A,11B同士を強固に接合
できなくなる可能性がある。
【0068】積層物の加熱は減圧下において、特には5
torr以下の条件下において行われることが好まし
い。その理由は、減圧下であると基材11A,11B同
士の界面から気体が抜け出しやすくなる結果、当該界面
全体を金属シリコン24が濡らしやすくなるからであ
る。また、酸素の少ない雰囲気になることから、接合強
度低下の原因となる基材11A,11B表層の酸化や金
属シリコン24の酸化を防止することができるからであ
る。
【0069】本工程においては、積層された基材11
A,11Bに対してその厚さ方向に押圧力を加えながら
加熱を行うことがよい。押圧力が印加されていると、両
基材11A,11B間の隙間が小さくなる結果、金属シ
リコン24によって当該隙間が埋まりやすくなる。この
ため、隙間が金属シリコン24により万遍なく均一に埋
められ、接合強度の向上が図られる。なお、押圧力は1
0g/cm2〜100g/cm2に設定されることが好ま
しい。
【0070】基材11A,11Bにおける接合面の表面
粗さ(Ra)は、接合時において0.2μm以下になっ
ていることがよい。その理由は、基材11A,11Bの
接合面が鏡面になるため、いわゆるリンギング作用によ
り、両面が密着して離れにくくなるからである。この場
合、接合面の表面粗さRaが0.2μmを超えると、リ
ンギング作用が起こりにくくなり、接合強度を十分に向
上させることができなくなるおそれがある。
【0071】以下、本実施形態をより具体化したいくつ
かの実施例及び比較例を紹介する。 [実施例1]実施例1においては、出発材料として,平
均粒径30μmのα型炭化珪素の粗粉末(#400)
と、平均粒径0.3μmのα型炭化珪素の微粉末(GM
F−15H2)とを準備した。そして、100重量部の
前記粗粉末に対して、前記微粉末を30重量部を配合
し、これを均一に混合した。
【0072】この混合物100重量部に対し、ポリビニ
ルアルコール5重量部、フェノールレジン3重量部、水
50重量部を配合した後、ボールミル中にて5時間混合
することにより、均一な混合物を得た。この混合物を所
定時間乾燥して水分をある程度除去した後、その乾燥混
合物を適量採取しかつ顆粒化した。このとき、顆粒の水
分率を約0.8重量%になるように調節した。次いで、
前記混合物の顆粒を、金属製押し型を用いて1.3t/
cm2のプレス圧力で成形した。得られた円盤状の生成
形体(700mmφ,5mmt)の密度は2.6g/c
3であった。
【0073】続いて、後に上側基材11Aとなるべき成
形体の底面を研削加工することにより、深さ5mmかつ
幅10mmの溝13を底面のほぼ全域に形成した。次い
で、黒鉛製ルツボに前記生成形体を装入し、タンマン型
焼成炉を使用してその焼成を行った。焼成は1気圧のア
ルゴンガス雰囲気中において実施した。また、焼成時に
おいては10℃/分の昇温速度で最高温度である220
0℃まで加熱し、その後はその温度で4時間保持するこ
ととした。
【0074】続く金属含浸工程では、得られた多孔質体
17にフェノール樹脂(炭化率30重量%)をあらかじ
め真空含浸し、かつ乾燥した。そして、2枚の多孔質体
17の上面に塊状の金属シリコン24をそれぞれ載置し
ておく。なお、ここでは純度が99.99重量%以上の
塊状の金属シリコン24を使用した。そして、塊状の金
属シリコン24が載置された多孔質体17を加熱炉内に
セットし、これを1torrの減圧下で加熱して、最高
温度1800℃で約3時間保持した。このような処理の
結果、固体状であった金属シリコン24を溶融させ、多
孔質体17内の全体に金属シリコン24を含浸させた。
【0075】続く積層工程では、金属含浸工程を経て得
られた2枚の基材11A,11Bを、エッチングによる
前処理を行ったうえで重ね合わせた。なお、接合時にお
ける接合面の表面粗さRaが0.1μm未満になるよう
に、焼成工程後にあらかじめ鏡面加工を行っておいた。
【0076】続く接合工程では、2枚の基材11A,1
1Bからなる積層物を加熱炉内にセットしこれを1to
rrの減圧下で加熱して、最高温度1800℃で30分
間保持した。その結果、金属シリコン24からなる接合
層14を介して基材11A,11B同士を接合した。な
お、このとき両基材11A,11Bに対してその厚さ方
向に5g/cm2の押圧力を加えておくようにした。
【0077】そして最後に上側基材11Aの表面に研磨
加工を施して、所望のテーブル2を完成した。なお、本
実施例の製造方法によれば、特に困難さを伴うことなく
テーブル2を比較的簡単に製造することができた。
【0078】本実施例のテーブル2における基材11
A,11Bでは、多孔質組織における開放気孔の気孔率
が20%、全体としての熱伝導率が210W/m・K、
全体としての密度が3.0g/cm3 であった。炭化珪
素結晶21,22の平均粒径は30μmであった。具体
的には、平均粒径が1.0μmの細結晶21を20体積
%含み、かつ、平均粒径が40μmの粗結晶22を80
体積%含んでいた。また、本実施例の多孔質体17の熱
膨張係数は4.0×10-6/℃であった。一方、金属シ
リコン24からなる接合層14の熱膨張係数は4.2×
10-6/℃であり、多孔質体17のそれと極めて近似し
ていた。金属シリコン24からなる接合層14の熱伝導
率は150W/m・Kであり、高熱伝導体といい得るも
のであった。
【0079】このようにして得られた実施例1のテーブ
ル2の曲げ強度を従来公知の手法により複数回測定した
ところ、その平均値は250MPaであった(表1参
照)。図2(b)において概略的に示されるように、多
孔質体17内に含浸されている金属シリコン24と、接
合層14を構成する金属シリコン24とは、境目なく連
続的に存在した状態にある。ゆえに、このことが曲げ強
度の向上にいくぶん寄与しているものと考えられてい
る。
【0080】また、ヒートサイクルを一定時間行った
後、テーブル2を厚さ方向に沿って切断し、その切断面
を肉眼及び顕微鏡により観察した。その結果、接合界面
におけるクラックや剥がれは全く確認されなかった(表
1参照)。
【0081】さらに、実施例1のテーブル2を上記各種
の研磨装置1にセットし、水路12内に冷却水Wを常時
循環させつつ、各種サイズの半導体ウェハ5の研磨を行
った。そして、各種の研磨装置1による研磨を経て得ら
れた半導体ウェハ5を観察したところ、ウェハサイズの
如何を問わず、ウェハ5には傷が付いていなかった。ま
た、ウェハ5に大きな反りが生じるようなこともなかっ
た。つまり、本実施例のテーブル2を用いた場合、大口
径・高品質な半導体ウェハ5が得られることがわかっ
た。 [実施例2〜5]実施例2においては、接合工程におけ
る加熱時間を180分と長めに設定したことを除き、基
本的には実施例1の方法に準拠してテーブル2を製造し
た。
【0082】実施例3においては、接合面のRaを3.
0μmと大きめに設定したことを除き、基本的には実施
例1の方法に準拠してテーブル2を製造した。実施例4
においては、接合工程における加熱時の圧力状態を変え
た(即ち常圧下で加熱を行った)ことを除き、基本的に
は実施例1の方法に準拠してテーブル2を製造した。
【0083】実施例5においては、接合面の酸化物を除
去するための前処理を省略したことを除き、基本的には
実施例1の方法に準拠してテーブル2を製造した。それ
らの結果は表1に示すとおりであり、曲げ強度及びクラ
ック等の発生について、いずれも好適な結果が得られ
た。
【0084】さらに、実施例2〜5のテーブル2を用い
て各種サイズの半導体ウェハ5の研磨を行ったところ、
ウェハサイズの如何を問わず、ウェハ5に傷が付かなか
った。また、ウェハ5に大きな反りが生じるようなこと
もなかった。つまり、実施例2〜5のテーブル2を用い
たとしても、大口径・高品質な半導体ウェハ5が得られ
ることがわかった。 [比較例]比較例においては、あらかじめ多孔質体17
ごとに別個に金属シリコン24の含浸を行って基材11
A,11Bを作製し、次いで樹脂製接着剤(セメダイン
社製)を用いて基材11A,11B同士を接着すること
とした。それ以外の条件については、基本的に実施例1
と同様にして、テーブル2を作製した。なお、前記接着
剤の熱伝導率は、金属シリコン24のそれよりも大幅に
低く、0.162W/m・Kであった。同接着剤の熱膨
張係数は65×10-6/℃であり、金属シリコン24の
それよりも相当大きいものであった。
【0085】次に、得られたテーブル2について曲げ強
度を複数回測定したところ、その平均値は50MPaで
あり、各実施例よりも相当低い値を示した。また、一定
時間のヒートサイクル後にテーブル2の切断面を観察し
たところ、接合界面においてクラックや剥がれが顕著に
発生していた。
【0086】
【表1】 従って、本実施形態によれば以下のような効果を得るこ
とができる。
【0087】(1)本実施形態では、主として、上側基
材11A中の金属シリコン24の一部が熱によって再溶
融して下方に移動し、基材11A,11B同士の界面を
濡らすようになっている。その結果、金属シリコン24
からなる接合層14を介して基材11A,11B同士が
強固に接合される。よって、従来のような有機系接着剤
を用いることなく、基材11A,11B同士を接合する
ことができる。また、かかる接着剤の使用に伴う諸問題
(接着剤の選定や接着時の条件設定等が非常に面倒であ
るという問題)も解消される。即ち、テーブル2を比較
的簡単に製造することができる。
【0088】(2)本実施形態の場合、基材11A,1
1Bと接合層14との熱膨張係数差は相当小さいものと
なる。このため、接合界面におけるクラックや剥がれの
発生を防止することができる。ゆえに、ヒートサイクル
を受けても破壊しにくくなる。この結果、水路12から
の水漏れも未然に防止され、長期信頼性に優れたテーブ
ル2を製造することができる。
【0089】また、含浸される金属シリコン24は一般
的な有機系接着剤に比べて格段に高い熱伝導率を有する
ため、接合界面において熱抵抗を増大させるという心配
もない。よって、熱伝導性に優れたテーブル2を製造す
ることができる。従って、テーブル2内部に温度バラツ
キが生じにくくなり、極めて高い均熱性及び熱応答性が
付与される。
【0090】以上のように本実施形態によれば、大口径
・高品質ウェハの製造に好適なテーブル2を製造するこ
とができる。 (3)本実施形態では、多孔質炭化珪素からなる基材1
1A,11Bを選択するとともに、それらの基材11
A,11Bにおける含浸材として金属シリコン24を選
択している。従って、熱伝導性に極めて優れるととも
に、破壊しにくくて長期信頼性に優れたテーブル2を確
実に製造することができる。
【0091】(4)本実施形態では、積層工程前におい
て接合面の前処理を行うとともに、接合面の表面粗さR
aを0.2μm以下に設定し、さらに接合工程において
両基材11A,11Bを真空に近い減圧条件下にて加熱
している。以上のことから、両基材11A,11Bの接
合強度をよりいっそう向上させることができ、接合界面
におけるクラックや剥がれの発生を確実に防止すること
ができる。
【0092】なお、本発明の実施形態は以下のように変
更してもよい。 ・ 含珪素セラミックからなる多孔質体17として、炭
化珪素以外のもの、例えば窒化珪素等を用いてテーブル
2を製造してもよい。また、同種のセラミックからなる
複数の複合体18を用いることに代え、異種のセラミッ
クからなる複数の複合体18(例えば炭化珪素と窒化珪
素との組み合わせ)にしてもよい。
【0093】・ 2層構造をなす実施形態のテーブル2
に代えて、3層構造をなすテーブルに具体化してもよ
い。勿論、4層以上の積層構造にしても構わない。以上
のような構造を採用した場合であっても、基本的には実
施形態の方法により多層構造のテーブルを製造すること
が可能である。
【0094】・ 実施形態では、あらかじめ金属シリコ
ンを含浸した2枚の基材11A,11Bを積層し、この
状態で基材11A,11Bを金属シリコン24の溶融温
度に加熱することを行っていた。この方法に代えて、金
属シリコン24を含浸していない下側基材11B上に、
あらかじめ金属シリコンを含浸した上側基材11Aを積
層し、この状態で上記加熱を行うようにしてもよい。こ
の方法により製造されるテーブル2では、下側基材11
Bの熱伝導率が上側基材11Aの熱伝導率に比べて相対
的に低くなる。ゆえに、テーブル2の下側への熱伝導が
起こりにくくなり、温度制御性に優れたものとなる。な
お、3層構造をなすテーブルを製造する場合には、あら
かじめ金属シリコン24を含浸した基材を上から1層め
(または1層及び2層め)に配置した状態で3枚の基材
を積層し、この状態で上記加熱を行うようにすればよ
い。
【0095】・ 本実施形態のテーブル2の使用にあた
って、水路12内に水以外の液体を循環させてもよく、
気体を循環させてもよい。さらに、このような水路12
を省略した構成にすることもできる。
【0096】・ 積層工程において、積層された複数枚
の基材11A,11Bに対してその厚さ方向に押圧力を
加えることなく、加熱するようにしてもよい。 ・ 含浸されるべき金属は、実施形態のシリコンに限定
されることはなく、例えばアルミニウム等に変更される
ことが可能である。
【0097】・ 接合面に対する鏡面加工を省略しても
よい。 ・ 本発明のセラミック部材は、ウェハ研磨装置におけ
るテーブル2として具体化されてもよいほか、テーブル
2以外の部材(ウェハトッププレート等)に具体化され
てもよい。勿論、本発明のセラミック部材は、ウェハ研
磨装置用テーブル2等に代表される半導体製造装置の構
成材料に具体化されるのみにとどまらない。例えば、同
セラミック部材を電子部品搭載用基板の放熱体、メカニ
カルシールや軸受等の耐磨耗材料、高温炉用の耐火材、
熱交換器、燃焼管等の耐熱構造材料、ポンプ部品等の耐
腐食材料などに具体化することも勿論可能である。
【0098】次に、特許請求の範囲に記載された技術的
思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技
術的思想を以下に列挙する。 (1) 請求項5において、金属シリコンを含浸してい
ない下側基材上に、あらかじめ金属シリコンを含浸した
上側基材を積層し、この状態で前記基材を前記金属シリ
コンの溶融温度に加熱すること。従って、この技術的思
想1に記載の発明によれば、温度制御性に優れたテーブ
ルを提供することができる。
【0099】(2) 請求項5において、あらかじめ金
属シリコンを含浸した複数枚の基材を積層し、この状態
で前記基材を前記金属シリコンの溶融温度に加熱するこ
と。従って、この技術的思想2に記載の発明によれば、
上記の優れたテーブルをより簡単に製造することができ
る。
【0100】(3) 請求項1乃至5、技術的思想1,
2のいずれか1つにおいて、積層された複数枚の基材に
対してその厚さ方向に押圧力を加えながら加熱するこ
と。従って、この技術的思想3に記載の発明によれば、
接合強度をよりいっそう向上させることができる。
【0101】(4) 技術的思想3において、前記押圧
力は10g/cm2〜100g/cm2であること。従っ
て、この技術的思想4に記載の発明によれば、接合強度
をよりいっそう向上させることができる。
【0102】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜4に記
載の発明によれば、熱伝導性に優れるとともに、破壊し
にくくて長期信頼性に優れたセラミック部材を比較的簡
単に製造できる方法を提供することができる。
【0103】請求項5に記載の発明によれば、大口径・
高品質ウェハの製造に好適なウェハ研磨装置用テーブル
を比較的簡単に製造できる方法を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した実施形態におけるウェハ研
磨装置の概略図。
【図2】(a)はウェハ研磨装置に用いられるテーブル
の要部拡大断面図、(b)はそのテーブルの接合界面を
さらに拡大して概念的に示した断面図。
【図3】(a)〜(f)は、同テーブルの製造工程を説
明するための概略断面図。
【符号の説明】
1…ウェハ研磨装置、2…セラミック部材としてのウェ
ハ研磨装置用テーブル、2a…研磨面、5…半導体ウェ
ハ、6…ウェハ保持プレート、11A,11B…基材、
12…流体流路としての水路、14…接合層。
フロントページの続き (72)発明者 安田 裕之 岐阜県揖斐郡揖斐川町北方1の1 イビデ ン 株式会社大垣北工場内 Fターム(参考) 4G026 BA14 BB14 BD12 BD14 BF31 BG02 BG23 BH01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多孔質含珪素セラミックからなる複数枚の
    基材が積層され、前記基材同士が金属からなる接合層を
    介して接合されているセラミック部材を製造する方法で
    あって、 あらかじめ金属を含浸した前記基材を少なくとも最上部
    に配置した状態で複数枚の前記基材を積層し、この状態
    で前記基材を前記金属の溶融温度に加熱することを特徴
    とするセラミック部材の製造方法。
  2. 【請求項2】前記基材を減圧下にて加熱することを特徴
    とする請求項1に記載のセラミック部材の製造方法。
  3. 【請求項3】前記複数枚の基材はいずれも多孔質炭化珪
    素からなる基材であり、前記金属は金属シリコンである
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のセラミック
    部材の製造方法。
  4. 【請求項4】前記基材における接合面の表面粗さ(R
    a)は0.5μm以下であることを特徴とする請求項3
    に記載のセラミック部材の製造方法。
  5. 【請求項5】多孔質炭化珪素からなる複数枚の基材が積
    層されかつ前記基材同士が金属シリコンからなる接合層
    を介して接合されている積層構造物の上部に、ウェハ研
    磨装置を構成しているウェハ保持プレート上に保持され
    ている半導体ウェハが摺接される研磨面を有するととも
    に、前記接合層のある接合界面に流体流路を備えるテー
    ブルを製造する方法であって、 あらかじめ金属シリコンを含浸した前記基材を少なくと
    も最上部に配置した状態で複数枚の前記基材を積層し、
    この状態で前記基材を前記金属シリコンの溶融温度に加
    熱することを特徴とするウェハ研磨装置用テーブルの製
    造方法。
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