JP2002104810A - 自己発熱型水素発生器 - Google Patents

自己発熱型水素発生器

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JP2002104810A
JP2002104810A JP2000335195A JP2000335195A JP2002104810A JP 2002104810 A JP2002104810 A JP 2002104810A JP 2000335195 A JP2000335195 A JP 2000335195A JP 2000335195 A JP2000335195 A JP 2000335195A JP 2002104810 A JP2002104810 A JP 2002104810A
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Hiroyuki Fujii
宏之 藤井
Toshihiko Yanai
俊彦 谷内
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Nippon Yakin Kogyo Co Ltd
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    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面に絶縁層を有する発熱体で構成された自
己発熱型メタルハニカム構造体を有する自己発熱型水素
発生器を提供する。 【構成】 平板状のステンレス鋼箔と波板状のステンレ
ス鋼箔とを、積層または捲回して形成されたメタルハニ
カム構造体よりなる自己発熱型水素発生器であって、前
記ステンレス鋼箔の少なくとも一方の表面が等軸晶およ
び/または柱状晶からなるα−Al絶縁層で覆わ
れており、さらに、前記メタルハニカム構造体のメタル
ハニカム表面上に炭化水素又はアルコールを水素および
炭酸ガスを主体としたガスに改質する触媒を担持したこ
とを特徴とする通電により自己発熱可能な水素発生器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面に絶縁層を有
する発熱体で構成された自己発熱型メタルハニカム構造
体を有する自己発熱型水素発生器に関する。
【0002】
【従来技術】近年、地球環境や都市環境改善の観点よ
り、発電効率が高いことから二酸化炭素の発生量が少な
く、また、一酸化炭素や窒素酸化物などの有害物質の発
生量が極めて少ない燃料電池が注目を集めており、家庭
用、自動車用、発電用に開発が急がれている。
【0003】燃料電池の燃料としては、メタン、エタ
ン、プロパン、ブタン、ガソリン、灯油、軽油などの炭
化水素やメタノールなどのアルコール類などが考えられ
ており、触媒を用いて水蒸気改質や部分酸化反応させる
ことにより水素を主体とするガスを得ることができる
が、これらの反応を適切に進行させるためには、触媒を
適切な温度とすることが必要である。特に起動時には触
媒が常温となっているので適温まで迅速に昇温させる必
要があるが、従来の触媒プロセスで採用されている外部
加熱方式では、間接加熱方式のため昇温に時間がかかる
ので、前記用途(家庭用,自動車用,発電用)に使用さ
れる場合には、自己発熱型メタルハニカムの使用が、立
ち上げ時間の短縮に有効である。
【0004】水素発生器を構成する自己発熱型メタルハ
ニカムとは、Fe−Cr−Al系フェライトステンレス
鋼箔の平板と波板とを積層または捲回したハニカム構造
体で、このハニカム構造体に通電し、発熱させるのであ
るが、その際、平板と波板との接触部が絶縁されていな
ければならない。ところで、特公平5−41297号公
報にはFe−Cr−Al系フェライトステンレス鋼箔の
平板と波板とを積層または捲回したハニカム構造体にお
いて、平板と波板との接触部がAlウイスカー被
覆層により絶縁されていることを特徴とするハニカム構
造体が開示されている。しかしながら、均質なAl
ウイスカーを生成させるためには、真空雰囲気で短時
間加熱後、大気中で長時間酸化処理する必要があった。
例えば、前記特公平5−41297号公報には、その実
施例として、100Vの耐電圧を得るために、2×10
−5Torr真空雰囲気下,900℃で1分間加熱後、
900℃大気中で16時間加熱、酸化させてウイスカー
生成熱処理を実施している。このようにウイスカーを生
成させるためには、真空雰囲気下での予備熱処理、
大気中での長時間加熱処理が必要であり、このような処
理は生産性向上のための阻害要因となっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者は上
記の点を改良すべく種々検討したところ、ステンレス鋼
箔の表面に等軸晶および/または柱状晶からなるα−A
絶縁層を形成することによって自己発熱型ハニ
カム構造体を形成した場合、平板と波板との接触部が絶
縁されることを見いだし、本発明を完成したもので、そ
の目的とするところは、自己発熱型メタルハニカム構造
体を有する水素発生器を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、平板状
のステンレス鋼箔と波板状のステンレス鋼箔とを、積層
または捲回して形成されステンレス鋼箔の少なくとも一
方の表面が等軸晶および/または柱状晶からなるα−A
絶縁層で覆われており、さらに、メタルハニカ
ム構造体のメタルハニカム表面上に炭化水素又はアルコ
ールを水素および炭酸ガスを主体としたガスに改質する
触媒を担持したことを特徴とする通電により自己発熱可
能な水素発生器であり。該自己発熱可能な水素発生器の
等軸晶および/または柱状晶からなるα−Al
縁層の厚みXμmが必要とする耐電圧Y(ボルト)に対
して X≧(Y+8)/430 以上であることが好ましい。なお、ここにいう耐電圧
(Y:ボルト)とは、箔一枚の絶縁層に必要とされる耐
電圧をいい、ハニカム構造体全体として必要とされる耐
電圧を意味するものではない。即ち、本発明において等
軸晶および/または柱状晶からなるα−Alの絶
縁層は、後記するように簡便な熱処理でステンレス鋼箔
の表面に生成させることができ、α−Alの絶縁
層を有するステンレス鋼箔を常法によって、メタルハニ
カム構造体を製作し、これに電流を導通した場合、箔の
内部は導電性であるが、表面は絶縁性であるため平板と
波板との接触点における絶縁性を確保でき、その結果、
ステンレス鋼に沿って電流が流れるので通電により発熱
させることができるので、メタルハニカム構造体の表面
に、炭化水素またはアルコールを水素および炭酸ガスを
主体としたガスに改質する触媒を担持することによって
迅速に起動可能な水素発生器を得ることが出来るのであ
る。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に述べ
る。本発明におけるステンレス鋼を形成する素材として
は、酸化により表面に等軸晶および/または柱状晶から
なるα−Al被膜が生成するものであればどのよ
うな化学成分のものでもよく、例えばCr:10〜30
%,Al:2〜10%,残部Fe、および不可避的な不
純物、あるいは必要に応じ、他の成分を含むことができ
るステンレス鋼等である。或いは蒸着Alメッキ層を有
するステンレス鋼でも良い。等軸晶および/または柱状
晶からなるα−Al被膜はAlフェライトステン
レス鋼を大気中で酸化することによって形成する。Al
フェライトステンレス鋼を大気中で酸化すると、はじめ
に網目状のポーラスな酸化被膜が形成され、被膜と鋼素
地界面には空隙が認められるが、更に酸化を続けると表
面形態は緻密かつ平滑な等軸晶からなる酸化皮膜とな
り、そして更に酸化を続けると、表面形態は緻密かつ平
滑で、被膜は表層の等軸晶と下層の柱状晶からなる。な
お、更に酸化すると、鋼中のAlが枯渇し、異常酸化し
始めるため,(Fe,Cr)を主体とする酸化物
が被膜を破って表面まで成長する。表面に形成される等
軸晶および/または柱状晶からなるα−Alの形
態の一例の写真をもって示す。図1は、Fe−20%、
Cr−5%、Alステンレス鋼圧延箔の母材表面の写真
であり、図2は前記ステンレス鋼圧延箔を大気中で酸化
処理して等軸晶よりなるα−Alを生成させた表
面の写真である。これらの写真は倍率5000倍であ
る。なお、Alフェライトステンレス鋼の酸化皮膜の形
態変化については日新製鋼技報、第65号、P1〜12
に報告があり、等軸晶の例としてPhoto、4
(a),(b)があり、等軸晶および柱状晶の例として
photo、3の(b),(e)やphoto、4の
(b),(c),(e),(f)がある。
【0008】等軸晶および/または柱状晶からなるα−
Al生成は高温短時間の処理で可能であり、被膜
酸化の温度条件としては約900℃〜約1300℃であ
り、処理時間としては約1時間未満〜16時間程度であ
る。そして、図3に示されているように、(図3の生成
条件は参考例1参照)低温で長時間処理するより、高温
で短時間処理した方がα−Al被膜は厚くなり、
α−Al被膜の絶縁破壊電圧は、絶縁体であるα
−Al被膜が厚くなるほど高くなる。等軸晶およ
び/または柱状晶からなるα−Alの絶縁破壊電
圧に及ぼす酸化時間、酸化温度、酸化物の形態の影響を
図4に示す。(なお、図4の生成条件は参考例1参照)
図4より、α−Al被膜は、同一酸化温度であれ
ば、等軸晶および/または柱状晶からなるα−Al
よりウイスカー状のα−Alの方が成長は速い
ため厚くなりやすく、より短時間の熱処理で絶縁破壊電
圧を高くすることができるものの、酸化温度を高温とし
てもα−Alの成長速度が速くなるため、α−A
被覆層を厚くでき、これをもって絶縁破壊電圧
を高くすることが可能である。
【0009】本発明にかかる等軸晶および/または柱状
晶からなるα−Al層がウイスカー状α−Al
層より優位である理由としては次のように考えられ
る。 (i)等軸晶および/または柱状晶からなるα−Al
層はウイスカーα−Al層より緻密なため大
気中の酸素の内方拡散に時間がかかり、耐酸化寿命が向
上する。 (ii)酸化膜厚が同一であれば等軸晶および/または
柱状晶からなるα−Al層の方がウイスカーより
耐電圧に優れている。メタルハニカム構造体は、平板状
金属箔と波板状金属箔を重ね合わせたものであるが、通
電により自己発熱するメタルハニカム構造体において
は、金属箔が通電経路となるため外形が同じでも、重ね
合わせ方法によって電気抵抗値が異なる場合や隣り合う
箔にかかる最大電圧も変わる場合があり、また当然のこ
とながら、製造コストにも関わってくるので、用途に応
じて総合的に判断し、適切な手段をとることができる。
【0010】その重ね合わせ方の断面形状の数例を、図
5から図8に示す。これらのメタルハニカム成形手段に
ついて述べると、図5は割れ目を有する芯棒(割ピン)
に波板形状金属箔と平板形状金属箔の始端部を割りピン
にはさみ込み、芯棒に巻きつけた後に、芯棒をはずすこ
とにより製造される。なお、このとき波板が発熱体とな
る方が電流の経路が長く抵抗値が大きくなるため有利で
あるが、平板もしくは両方が発熱体となっても構わな
い。また、両方が発熱体となる場合、両者を直列接続し
ても並列接続しても構わない。図6は波板形状金属箔と
平板形状金属箔の始端部が電気的に接続されており、こ
の始端部を割りピンにはさみ込み、芯棒に巻きつけた後
に、芯棒をはずすことにより製造される。図7は、波板
形状金属箔の中央部と2枚の平板形状金属箔の始端部を
割りピンにはさみ込み、芯棒に巻きつけた後に、芯棒を
はずすことにより製造される。図8は、波板形状金属箔
を折り曲げる度に、波板形状金属箔間に平板形状金属箔
をはさみ込んでいくことにより製造される。
【0011】上記の方法で得られたハニカム構造体の表
面に炭化水素またはアルコールを水素および炭酸ガスを
主体としたガスに改質する触媒を担持させることによっ
て自己発熱可能な水素発生器とする。使用する触媒とし
ては、使用する燃料に応じてCu−Zn系、Ni系、P
t系、Pd系、Rh系、Ru系の触媒から1種以上を選
択すればよく、触媒を坦持させる方法としては浸漬法を
用いる。
【0012】
【実施例】参考例1 Fe−20%Cr−5%Alフェライト系ステンレス鋼
の50μmの冷間圧延箔を用いて、900〜1300℃
で1時間未満〜16時間大気中において酸化処理して、
絶縁破壊電圧に及ぼす酸化時間,酸化温度,表面酸化物
の形態の影響を調査した結果を図4に示し、同時に比較
例として同一の材料を用いて900℃でウイスカー生成
処理(2×10−5Torr,900℃で1分間熱処理
後、大気中,900℃で2〜14時間熱処理)した材料
の調査結果も示す。
【0013】図4からわかるように、同一温度(900
℃)で酸化処理した場合には、等軸晶および/または柱
状晶からなるα−Al被膜よりウイスカー状Al
を生成させた方が、絶縁破壊電圧は高くなるが、
酸化温度を高温にしても同様の効果があり、1000℃
で1時間以上の酸化処理をすれば900℃−14時間の
Alウイスカー生成処理したのと同等以上の効果
があることがわかる。しかしながら、酸化処理温度が高
温になるに従い、腹伸びやねじれなどの箔の変形が目立
ち始め、その後のハニカム成形時に波板と平板との間に
隙間が生じたり、真っ直ぐに捲き回しや積層するのが困
難になるという問題が発生し、1300℃で2時間酸化
処理したものが、その後にハニカム成形するに際しての
限界であった。
【0014】参考例2 Fe−20%、Cr−5%、Alフェライト系ステンレ
ス鋼の50μmの冷間圧延箔を用いて、900〜130
0℃で1時間未満〜16時間大気中において酸化処理し
て図2に代表される等軸晶および/または柱状晶からな
るα−Al被膜を生成させ、絶縁破壊電圧に及ぼ
す等軸晶および/または柱状晶からなるα−Al
の酸化膜厚の影響を調査した結果を図3に示す。上の酸
化処理をすれば900℃−14時間のAlウイス
カー生成処理したのと同等以上の効果があることがわか
る。しかしながら、酸化処理温度が高温になるに従い、
腹伸びやねじれなど箔の変形が目立ち始め、その後のハ
ニカム成形時に波板と平板との間に隙間が生じたり、真
っ直ぐに捲き回しや積層するのが困難になるという問題
が発生し、1300℃で2時間酸化処理したものが、そ
の後にハニカム成形するに際しての限界であった。
【0015】実施例1 水素発生器の製作は、下記にその詳細を示すように、自
己発熱型メタルハニカムを製作後、このハニカムに触媒
を坦持し、電気的に直列に継続してハニカム連結体とす
ることにより行った。 1.自己発熱型メタルハニカムの製造 Fe−20%、Cr−5%、Alフェライト系ステンレ
ス鋼の板厚50μm、板幅20mmの冷間圧延箔の平板
と400セル/inchの波板を大気中で1000
℃、1時間処理後、波板の両端に電極をスポット溶接し
た。この平板と波板を重ねて捲き回して外筒に挿入し、
直径が55mmの3ケのハニカムを製作した。 2.メタルハニカムへの触媒の坦持 (1)予備処理 硝酸でpH2に調整したアルミナ分5%のアルミナゾル
にメタルハニカムを浸漬し、熱風炉で80℃、1時間乾
燥した。 (2)触媒坦持 硝酸でpH1とした溶液(Ni系触媒:18%、γ−ア
ルミナ:20%、アルミナゾルゾル:2%、水分:残)
を調整し、予備処理後のハニカムを浸漬→乾燥(80℃
−1時間)を2回繰り返して、約0.1mmのコーテイ
ング層をハニカム表面に形成させる。なお、ここで用い
たNi系触媒は、市販の都市ガス改質用触媒である。そ
の後、溶媒中の安定化剤の熱分解やゾル中のアルミナ分
の脱水を目的として、電気炉で500℃、4時間加熱し
た。 3.水素発生器 触媒を坦持した3ケのメタルハニカムを電気的に直列に
接続した後、外筒をTIG溶接で接合し、ふたを溶接し
て、通電加熱が可能な水素発生器とした。このように製
作した水素発生器を100ボルト電源に接続して通電
し、800℃までの昇温実験を実施したところ図10に
示すような結果を得た。また、本発生器を用い、メタン
ガスを燃料とし、S/C=2.5、反応温度700℃の
条件で水素発生実験を行ったところ、水素:72%、一
酸化炭素:3%、二酸化炭素:10%、メタンガス(未
反応):5%のガスを得ることができた。
【0016】
【発明の効果】以上のように、本発明による箔表面の等
軸晶および/または柱状晶からなるα−Al被膜
は良好な絶縁性を示し、このような箔で製造した自己加
熱型メタルハニカムは昇温速度が迅速であるので、この
メタルハニカム表面に炭化水素やアルコールを水素や炭
酸ガスを主体とするガスに改質する触媒を担持させるこ
とによって、所定の温度まで急速に昇温できる炭化水素
やアルコールなどの燃料から燃料電池の直接の燃料であ
る水素を製造する装置とすることが出来、しかも、この
水素発生器は起動時間が短縮されるので大幅に利便性が
改善される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 Fe−20%、Cr−5%、Alフェライト
系ステンレス鋼の酸化処理前の金属箔表面の写真(倍率
5000倍)
【図2】酸化処理後の金属箔表面に生成したα−Al
等軸晶および/または柱状晶の一例の写真(倍率5
000倍)
【図3】 Fe−20%、Cr−5%、Alフェライト
系ステンレス鋼における絶縁破壊電圧に及ぼす等軸晶お
よび/または柱状晶からなるα−Al被膜厚の影
響の図である。
【図4】 Fe−20%、Cr−5%、Alフェライト
系ステンレス鋼箔において、絶縁破壊電圧に及ぼす酸化
時間の影響を酸化温度,表面酸化物の形態との関係で調
査した結果の図である。 ○ 900℃ 等軸晶および/または柱状晶 ● 900℃ ウイスカー △ 1000℃ 等軸晶および/または柱状晶 ◇ 1100℃ 等軸晶および/または柱状晶 □ 1200℃ 等軸晶および/または柱状晶 * 1300℃ 等軸晶および/または柱状晶
【図5】 メタルハニカム構造体断面図の一例
【図6】 メタルハニカム構造体断面図の他の一例
【図7】 メタルハニカム構造体断面図の他の一例
【図8】 メタルハニカム構造体断面図の一例
【図9】 複数個のメタルハニカム構造体を直列に接続
した図
【図10】図9の場合の通電時間に対する温度の関係図
である。
【符号の説明】
1 電気接点 2 平板 3 波板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C01B 3/32 C01B 3/32 A H01M 8/06 H01M 8/06 G Fターム(参考) 4G040 EA02 EA03 EA06 EB14 EB22 EC02 EC03 EC08 4G069 AA01 AA11 BA01A BA01B BA18 BC31A BC35A BC68A BC68B BC70A BC71A BC72A BC75A CC17 CC25 CC32 EA21 EA24 EC22X EC22Y ED10 EE03 FA04 4G140 EA02 EA03 EA06 EB14 EB22 EC02 EC03 EC08 5H027 AA02 BA01 MM21

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平板状のステンレス鋼箔と波板状のステン
    レス鋼箔とを、積層または捲回して形成されたメタルハ
    ニカム構造体よりなる自己発熱型水素発生器であって、
    前記ステンレス鋼箔の少なくとも一方の表面が等軸晶お
    よび/または柱状晶からなるα−Al絶縁層で覆
    われており、さらに、前記メタルハニカム構造体のメタ
    ルハニカム表面上に炭化水素又はアルコールを水素およ
    び炭酸ガスを主体としたガスに改質する触媒を担持した
    ことを特徴とする通電により自己発熱可能な水素発生
    器。
  2. 【請求項2】 等軸晶および/または柱状晶からなるα
    −Al絶縁層の厚みXμmが必要とする耐電圧Y
    (ボルト)に対して X≧(Y+8)/430 以上であることを特徴とする請求項1記載の通電により
    自己発熱可能な水素発生器。
  3. 【請求項3】前記炭化水素またはアルコールを水素およ
    び炭酸ガスを主体としたガスに改質する触媒が、Cu−
    Zn系、Ni系、Pt系、Pd系、Rh系、Ru系のう
    ちの少なくとも1種以上を含んでいることを特徴とする
    請求項1または2記載の自己発熱可能な水素発生器。
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