JP2002104750A - エレベータのかご位置調整装置 - Google Patents
エレベータのかご位置調整装置Info
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- JP2002104750A JP2002104750A JP2000290820A JP2000290820A JP2002104750A JP 2002104750 A JP2002104750 A JP 2002104750A JP 2000290820 A JP2000290820 A JP 2000290820A JP 2000290820 A JP2000290820 A JP 2000290820A JP 2002104750 A JP2002104750 A JP 2002104750A
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- JP
- Japan
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- car
- guide rail
- adjusting device
- position adjusting
- pressing member
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- Lift-Guide Devices, And Elevator Ropes And Cables (AREA)
- Maintenance And Inspection Apparatuses For Elevators (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 乗かごを変位させるために多大な力を必要と
せず、シューメタルの交換作業や非常停止装置の位置補
正が容易に行える、エレベータのかご位置調整装置を提
供すること。 【解決手段】 かご位置調整装置5が、雌ねじ部51c
のねじ孔をガイドレール3の側面3aに対向させた状態
で乗かご1の一部に取付可能な固定部材51と、雌ねじ
部51cに螺合させるための雄ねじ部52aを有する押
圧部材52とを備え、押圧部材52の先端部(当接部)
52cをガイドレール3の側面3aに当接させた状態で
雄ねじ部52aを雌ねじ部51cに対し螺進させること
により、乗かご1がガイドレール3に対して変位するよ
うにした。これにより、押圧部材52に多大な操作力を
加えなくても、容易に乗かご1を変位させることができ
る。
せず、シューメタルの交換作業や非常停止装置の位置補
正が容易に行える、エレベータのかご位置調整装置を提
供すること。 【解決手段】 かご位置調整装置5が、雌ねじ部51c
のねじ孔をガイドレール3の側面3aに対向させた状態
で乗かご1の一部に取付可能な固定部材51と、雌ねじ
部51cに螺合させるための雄ねじ部52aを有する押
圧部材52とを備え、押圧部材52の先端部(当接部)
52cをガイドレール3の側面3aに当接させた状態で
雄ねじ部52aを雌ねじ部51cに対し螺進させること
により、乗かご1がガイドレール3に対して変位するよ
うにした。これにより、押圧部材52に多大な操作力を
加えなくても、容易に乗かご1を変位させることができ
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エレベータの乗か
ごに設けられたガイドシューのシューメタル交換作業等
の保守作業時に、ガイドレールに対して乗かごを変位さ
せるために用いられる、エレベータのかご位置調整装置
に関する。
ごに設けられたガイドシューのシューメタル交換作業等
の保守作業時に、ガイドレールに対して乗かごを変位さ
せるために用いられる、エレベータのかご位置調整装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は一般的なエレベータの乗かごの外
観図である。同図に示すように、乗かご1には複数のガ
イドシュー2が設けられており、各ガイドシュー2のシ
ューメタル2aを、昇降路内で鉛直方向に延びるガイド
レール3に係合させている。なお、昇降路内にはガイド
レール3が一対立設されていて、各ガイドレール3にそ
れぞれシューメタル2aを係合させている。また、乗か
ご1の底部には非常停止装置4が設けられており、乗か
ご1が一定速度以上の過速昇降を行うと、この非常停止
装置4のウエッジがガイドレール3を挟圧して、乗かご
1を非常停止させるようになっている。
観図である。同図に示すように、乗かご1には複数のガ
イドシュー2が設けられており、各ガイドシュー2のシ
ューメタル2aを、昇降路内で鉛直方向に延びるガイド
レール3に係合させている。なお、昇降路内にはガイド
レール3が一対立設されていて、各ガイドレール3にそ
れぞれシューメタル2aを係合させている。また、乗か
ご1の底部には非常停止装置4が設けられており、乗か
ご1が一定速度以上の過速昇降を行うと、この非常停止
装置4のウエッジがガイドレール3を挟圧して、乗かご
1を非常停止させるようになっている。
【0003】前記シューメタル2aは乗かご1の昇降に
伴いガイドレール3に沿って摺動するため、乗かご1が
長期間運転されるとシューメタル2aは次第に摩耗して
いく。そのため、乗かご1の保守作業のひとつとして、
定期的にシューメタル2aを新規のものと交換する必要
がある。かかるシューメタル2aの交換作業には、従
来、特開平9−156849号公報に開示されているよ
うな交換治具が用いられ、ガイドシュー2を保持してい
る軸をガイドレール3から離れる向きに引っ張って乗か
ご1を所定量変位させる。こうして乗かご1の位置を調
整しておけば、ガイドレール3に邪魔されずにシューメ
タル2aを交換することができる。
伴いガイドレール3に沿って摺動するため、乗かご1が
長期間運転されるとシューメタル2aは次第に摩耗して
いく。そのため、乗かご1の保守作業のひとつとして、
定期的にシューメタル2aを新規のものと交換する必要
がある。かかるシューメタル2aの交換作業には、従
来、特開平9−156849号公報に開示されているよ
うな交換治具が用いられ、ガイドシュー2を保持してい
る軸をガイドレール3から離れる向きに引っ張って乗か
ご1を所定量変位させる。こうして乗かご1の位置を調
整しておけば、ガイドレール3に邪魔されずにシューメ
タル2aを交換することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術で
は、シューメタル2aの交換作業時に、交換治具を用い
ても乗かご1を変位させるために多大な力を必要とする
ので、作業効率が悪いという問題があった。また、乗か
ご1が長期間運転されると非常停止装置4のウエッジと
ガイドレール3との相対位置関係にも狂いが生じるが、
上述した従来の交換治具を利用して非常停止装置4の位
置補正を行うことは容易でなかった。
は、シューメタル2aの交換作業時に、交換治具を用い
ても乗かご1を変位させるために多大な力を必要とする
ので、作業効率が悪いという問題があった。また、乗か
ご1が長期間運転されると非常停止装置4のウエッジと
ガイドレール3との相対位置関係にも狂いが生じるが、
上述した従来の交換治具を利用して非常停止装置4の位
置補正を行うことは容易でなかった。
【0005】本発明はこのような従来技術の課題に鑑み
てなされたもので、その目的は、乗かごを変位させるた
めに多大な力を必要とせず、シューメタルの交換作業や
非常停止装置の位置補正が容易に行える、エレベータの
かご位置調整装置を提供することにある。
てなされたもので、その目的は、乗かごを変位させるた
めに多大な力を必要とせず、シューメタルの交換作業や
非常停止装置の位置補正が容易に行える、エレベータの
かご位置調整装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため、本発明は、昇降路に立設されたガイドレールにガ
イドシューを係合させた乗かごが、前記ガイドレールに
案内されつつ前記昇降路内を昇降すると共に、この乗か
ごに設けた非常停止装置のウエッジが過速昇降時に前記
ガイドレールを挟圧するようになしたエレベータの保守
作業時に、前記ガイドレールに対して前記乗かごを変位
させるための装置において、雌ねじ部を有して該雌ねじ
部のねじ孔を前記ガイドレールの側面に対向させた状態
で前記乗かごの一部に取付可能な固定部材と、前記雌ね
じ部に螺合させるための雄ねじ部を有する押圧部材とを
備え、この押圧部材の先端部を前記ガイドレールの側面
に当接させた状態で前記雄ねじ部を前記雌ねじ部に対し
螺進させることにより、前記乗かごが前記ガイドレール
に対して変位するように構成した。
ため、本発明は、昇降路に立設されたガイドレールにガ
イドシューを係合させた乗かごが、前記ガイドレールに
案内されつつ前記昇降路内を昇降すると共に、この乗か
ごに設けた非常停止装置のウエッジが過速昇降時に前記
ガイドレールを挟圧するようになしたエレベータの保守
作業時に、前記ガイドレールに対して前記乗かごを変位
させるための装置において、雌ねじ部を有して該雌ねじ
部のねじ孔を前記ガイドレールの側面に対向させた状態
で前記乗かごの一部に取付可能な固定部材と、前記雌ね
じ部に螺合させるための雄ねじ部を有する押圧部材とを
備え、この押圧部材の先端部を前記ガイドレールの側面
に当接させた状態で前記雄ねじ部を前記雌ねじ部に対し
螺進させることにより、前記乗かごが前記ガイドレール
に対して変位するように構成した。
【0007】乗かごの一部に固定した前記固定部材の雌
ねじ部に対して前記押圧部材の雄ねじ部を螺進させてい
くと、この押圧部材の先端部がガイドレールの側面に当
接した後、押圧部材および固定部材を介して、乗かごを
ガイドレールの側面と直交する方向へ移動させることが
できるので、ガイドレールの一側面に摺接しているシュ
ーメタルを該側面から引き離すことができる。このと
き、先端部をガイドレールの側面に当接させた押圧部材
を螺進させる作業に多大な力は要求されず、かつ乗かご
を僅かに変位させればすぐにシューメタルとガイドレー
ルとの間に間隙を確保することができるので、シューメ
タルの交換作業が容易に行えることとなる。また、非常
停止装置のウエッジの挟圧方向が上述した乗かごの変位
方向と同じなので、押圧部材および固定部材を用いて乗
かごを適宜変位させておけば、非常停止装置の位置補正
も容易に行える。
ねじ部に対して前記押圧部材の雄ねじ部を螺進させてい
くと、この押圧部材の先端部がガイドレールの側面に当
接した後、押圧部材および固定部材を介して、乗かごを
ガイドレールの側面と直交する方向へ移動させることが
できるので、ガイドレールの一側面に摺接しているシュ
ーメタルを該側面から引き離すことができる。このと
き、先端部をガイドレールの側面に当接させた押圧部材
を螺進させる作業に多大な力は要求されず、かつ乗かご
を僅かに変位させればすぐにシューメタルとガイドレー
ルとの間に間隙を確保することができるので、シューメ
タルの交換作業が容易に行えることとなる。また、非常
停止装置のウエッジの挟圧方向が上述した乗かごの変位
方向と同じなので、押圧部材および固定部材を用いて乗
かごを適宜変位させておけば、非常停止装置の位置補正
も容易に行える。
【0008】また、前記固定部材が、前記ウエッジを収
納している非常停止装置のボックスに取付可能な構成に
しておけば、前記雌ねじ部をガイドレールの近傍でその
側面に対向させやすくなるので、前記押圧部材の短寸化
等、かご位置調整装置の小型軽量化が図れて好ましい。
納している非常停止装置のボックスに取付可能な構成に
しておけば、前記雌ねじ部をガイドレールの近傍でその
側面に対向させやすくなるので、前記押圧部材の短寸化
等、かご位置調整装置の小型軽量化が図れて好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態例を図面を参
照して説明すると、図1は本実施形態例に係るかご位置
調整装置の正面図、図2は該かご位置調整装置を用いて
乗かごを変位させた状態を示す平面図、図3は図2の状
態にある乗かごの底部を示す要部説明図である。なお、
これらの図において、先に説明した図4と対応する部分
には同一符号が付してある。
照して説明すると、図1は本実施形態例に係るかご位置
調整装置の正面図、図2は該かご位置調整装置を用いて
乗かごを変位させた状態を示す平面図、図3は図2の状
態にある乗かごの底部を示す要部説明図である。なお、
これらの図において、先に説明した図4と対応する部分
には同一符号が付してある。
【0010】図1〜図3において、符号5で総括的に示
すかご位置調整装置は、乗かご1の一部に取り付けられ
る固定部材51と、この固定部材51に螺着されてガイ
ドレール3からの反力を受ける押圧部材52とによって
構成されている。図1に示すように、固定部材51は、
クリップ51aと、このクリップ51aに螺合するボル
ト51bと、クリップ51aに一体化されて側方に突出
する雌ねじ部51cとからなり、雌ねじ部51cにはね
じ孔が形成されている。本実施形態例において固定部材
51は、乗かご1に設けられた非常停止装置4のボック
ス4bに固着させてある。そして、固定部材51をボッ
クス4bに取り付ける際には、雌ねじ部51cのねじ孔
がガイドレール3の側面3aと対向するように取付位置
を決めてから、ボックス4bにクリップ51aを外挿し
て、ボルト51bをクリップ51aに対し螺進させるこ
とにより、クリップ51aの内面とボルト51bの先端
とでボックス4bを挟圧する。一方、押圧部材52は、
雌ねじ部51cに螺合させるための雄ねじ部52aと、
この雄ねじ部52aの基端側に設けられて図示せぬスパ
ナ等で回転操作される操作部52bと、雄ねじ部52a
の先端に位置しガイドレール3の側面3aに圧接される
当接部52cとからなる。したがって、非常停止装置4
のボックス4bに固着された固定部材51の雌ねじ部5
1cに、押圧部材52の雄ねじ部52aを螺合させたう
えで、操作部52bを回転操作して雄ねじ部52aを螺
進させれば、押圧部材52の当接部52cをガイドレー
ル3の側面3aに当接させることができる。また、その
状態で雄ねじ部52aをさらに螺進させていくと、押圧
部材52にガイドレール3の反力が作用するので、この
反力が雄ねじ部52aを介して固定部材51に作用し、
それゆえ固定部材51を介して乗かご1にガイドレール
3からの反力が作用する。なお、非常停止装置4のボッ
クス4bにはウエッジ4aが収納されていて、乗かご1
が一定速度以上の過速昇降を行うとウエッジ4aがガイ
ドレール3を挟圧して、乗かご1が非常停止されるよう
になっている。
すかご位置調整装置は、乗かご1の一部に取り付けられ
る固定部材51と、この固定部材51に螺着されてガイ
ドレール3からの反力を受ける押圧部材52とによって
構成されている。図1に示すように、固定部材51は、
クリップ51aと、このクリップ51aに螺合するボル
ト51bと、クリップ51aに一体化されて側方に突出
する雌ねじ部51cとからなり、雌ねじ部51cにはね
じ孔が形成されている。本実施形態例において固定部材
51は、乗かご1に設けられた非常停止装置4のボック
ス4bに固着させてある。そして、固定部材51をボッ
クス4bに取り付ける際には、雌ねじ部51cのねじ孔
がガイドレール3の側面3aと対向するように取付位置
を決めてから、ボックス4bにクリップ51aを外挿し
て、ボルト51bをクリップ51aに対し螺進させるこ
とにより、クリップ51aの内面とボルト51bの先端
とでボックス4bを挟圧する。一方、押圧部材52は、
雌ねじ部51cに螺合させるための雄ねじ部52aと、
この雄ねじ部52aの基端側に設けられて図示せぬスパ
ナ等で回転操作される操作部52bと、雄ねじ部52a
の先端に位置しガイドレール3の側面3aに圧接される
当接部52cとからなる。したがって、非常停止装置4
のボックス4bに固着された固定部材51の雌ねじ部5
1cに、押圧部材52の雄ねじ部52aを螺合させたう
えで、操作部52bを回転操作して雄ねじ部52aを螺
進させれば、押圧部材52の当接部52cをガイドレー
ル3の側面3aに当接させることができる。また、その
状態で雄ねじ部52aをさらに螺進させていくと、押圧
部材52にガイドレール3の反力が作用するので、この
反力が雄ねじ部52aを介して固定部材51に作用し、
それゆえ固定部材51を介して乗かご1にガイドレール
3からの反力が作用する。なお、非常停止装置4のボッ
クス4bにはウエッジ4aが収納されていて、乗かご1
が一定速度以上の過速昇降を行うとウエッジ4aがガイ
ドレール3を挟圧して、乗かご1が非常停止されるよう
になっている。
【0011】上述したかご位置調整装置5は、乗かご1
に設けられたガイドシュー2のシューメタル2aを交換
する際や、非常停止装置4のウエッジ4aの位置補正を
行う際に、ガイドレール3に対し乗かご1を変位させて
作業を円滑に行うために用いられる。例えば、乗かご1
を長期間運転してシューメタル2aの摩耗が進行した場
合、このシューメタル2aとガイドレール3との間に所
望の間隙が形成されるように雄ねじ部52aを螺進させ
て、ガイドレール3の反力で乗かご1を変位させた後、
シューメタル2aの交換作業を行う。すなわち、当接部
52cをガイドレール3の側面3aに当接させている押
圧部材52の雄ねじ部52aを、雌ねじ部51cに対し
て螺進させていくと、ガイドレール3に阻止されて前進
できない押圧部材52が雌ねじ部51cを介して固定部
材51を後退させるので、この固定部材51と一体的に
乗かご1が後退していく。したがって、雄ねじ部52a
を螺進させて乗かご1を所定量変位させれば、図2,3
に示すように、シューメタル2aとガイドレール3との
間に所望の間隙を確保することができて、シューメタル
2aの交換作業が容易に行える。
に設けられたガイドシュー2のシューメタル2aを交換
する際や、非常停止装置4のウエッジ4aの位置補正を
行う際に、ガイドレール3に対し乗かご1を変位させて
作業を円滑に行うために用いられる。例えば、乗かご1
を長期間運転してシューメタル2aの摩耗が進行した場
合、このシューメタル2aとガイドレール3との間に所
望の間隙が形成されるように雄ねじ部52aを螺進させ
て、ガイドレール3の反力で乗かご1を変位させた後、
シューメタル2aの交換作業を行う。すなわち、当接部
52cをガイドレール3の側面3aに当接させている押
圧部材52の雄ねじ部52aを、雌ねじ部51cに対し
て螺進させていくと、ガイドレール3に阻止されて前進
できない押圧部材52が雌ねじ部51cを介して固定部
材51を後退させるので、この固定部材51と一体的に
乗かご1が後退していく。したがって、雄ねじ部52a
を螺進させて乗かご1を所定量変位させれば、図2,3
に示すように、シューメタル2aとガイドレール3との
間に所望の間隙を確保することができて、シューメタル
2aの交換作業が容易に行える。
【0012】また、非常停止装置4のウエッジ4aがガ
イドレール3に対して位置ずれを起こしている場合に
は、その位置補正を行う必要があるが、ウエッジ4aが
ガイドレール3を挟圧する方向は、かご位置調整装置5
による乗かご1の変位方向と同じなので、固定部材51
の雌ねじ部51cに対して押圧部材52の雄ねじ部52
aを螺進させて、乗かご1を適宜変位させておけば、ウ
エッジ4aの位置補正も容易に行える。
イドレール3に対して位置ずれを起こしている場合に
は、その位置補正を行う必要があるが、ウエッジ4aが
ガイドレール3を挟圧する方向は、かご位置調整装置5
による乗かご1の変位方向と同じなので、固定部材51
の雌ねじ部51cに対して押圧部材52の雄ねじ部52
aを螺進させて、乗かご1を適宜変位させておけば、ウ
エッジ4aの位置補正も容易に行える。
【0013】このように本実施形態例に係るかご位置調
整装置5は、押圧部材52を螺進させて得られるガイド
レール3の反力を利用して、ガイドレール3の側面3a
に対し直交する方向(昇降路の前後方向)へ乗かご1を
変位させるというものなので、その方向へ乗かご1を変
位させるために多大な操作力を必要とせず、かつ、その
方向へ乗かご1を僅かに変位させるだけでシューメタル
2aとガイドレール3との間に所望の間隙を確保するこ
とができる。それゆえ、このかご位置調整装置5を採用
することにより、摩耗したシューメタル2aの交換作業
を容易に行うことができる。また、かご位置調整装置5
にて乗かご1を適宜変位させることにより、非常停止装
置4のウエッジ4aの位置補正も容易に行える。
整装置5は、押圧部材52を螺進させて得られるガイド
レール3の反力を利用して、ガイドレール3の側面3a
に対し直交する方向(昇降路の前後方向)へ乗かご1を
変位させるというものなので、その方向へ乗かご1を変
位させるために多大な操作力を必要とせず、かつ、その
方向へ乗かご1を僅かに変位させるだけでシューメタル
2aとガイドレール3との間に所望の間隙を確保するこ
とができる。それゆえ、このかご位置調整装置5を採用
することにより、摩耗したシューメタル2aの交換作業
を容易に行うことができる。また、かご位置調整装置5
にて乗かご1を適宜変位させることにより、非常停止装
置4のウエッジ4aの位置補正も容易に行える。
【0014】なお、本実施形態例のように固定部材51
を非常停止装置4のボックス4bに取り付ければ、雌ね
じ部51cをガイドレール3の近傍でその側面3aに対
向させやすくなるので、押圧部材52の短寸化等、かご
位置調整装置5の小型軽量化が図れる。
を非常停止装置4のボックス4bに取り付ければ、雌ね
じ部51cをガイドレール3の近傍でその側面3aに対
向させやすくなるので、押圧部材52の短寸化等、かご
位置調整装置5の小型軽量化が図れる。
【0015】
【発明の効果】本発明は以上説明したような形態で実施
され、以下に記載されるような効果を奏する。
され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0016】乗かごの一部に固定した固定部材の雌ねじ
部に対して押圧部材の雄ねじ部を螺進させるというかご
位置調整装置であり、押圧部材に多大な操作力を加えな
くても容易に乗かごを変位させることができるので、ガ
イドシューのシューメタルとガイドレールとの間に所望
の間隙を確保する作業が効率よく行え、よって摩耗した
シューメタルの交換作業が容易に行える。また、このか
ご位置調整装置は、非常停止装置のウエッジの挟圧方向
に乗かごを変位させるというものなので、非常停止装置
の位置補正も容易に行える。
部に対して押圧部材の雄ねじ部を螺進させるというかご
位置調整装置であり、押圧部材に多大な操作力を加えな
くても容易に乗かごを変位させることができるので、ガ
イドシューのシューメタルとガイドレールとの間に所望
の間隙を確保する作業が効率よく行え、よって摩耗した
シューメタルの交換作業が容易に行える。また、このか
ご位置調整装置は、非常停止装置のウエッジの挟圧方向
に乗かごを変位させるというものなので、非常停止装置
の位置補正も容易に行える。
【図1】本発明の実施形態例に係るかご位置調整装置の
正面図である。
正面図である。
【図2】該かご位置調整装置を用いて乗かごを変位させ
た状態を示す平面図である。
た状態を示す平面図である。
【図3】図2の状態にある乗かごの底部を示す要部説明
図である。
図である。
【図4】一般的なエレベータの乗かごの外観図である。
1 乗かご 2 ガイドシュー 2a シューメタル 3 ガイドレール 3a 側面 4 非常停止装置 4a ウエッジ 4b ボックス 5 かご位置調整装置 51 固定部材 51a クリップ 51b ボルト 51c 雌ねじ部 52 押圧部材 52a 雄ねじ部 52b 操作部 52c 当接部
Claims (2)
- 【請求項1】 昇降路に立設されたガイドレールにガイ
ドシューを係合させた乗かごが、前記ガイドレールに案
内されつつ前記昇降路内を昇降すると共に、この乗かご
に設けた非常停止装置のウエッジが過速昇降時に前記ガ
イドレールを挟圧するようになしたエレベータの保守作
業時に、前記ガイドレールに対して前記乗かごを変位さ
せるための装置において、 雌ねじ部を有して該雌ねじ部のねじ孔を前記ガイドレー
ルの側面に対向させた状態で前記乗かごの一部に取付可
能な固定部材と、前記雌ねじ部に螺合させるための雄ね
じ部を有する押圧部材とを備え、この押圧部材の先端部
を前記ガイドレールの側面に当接させた状態で前記雄ね
じ部を前記雌ねじ部に対し螺進させることにより、前記
乗かごが前記ガイドレールに対して変位するように構成
したことを特徴とするエレベータのかご位置調整装置。 - 【請求項2】 請求項1の記載において、前記固定部材
を、前記ウエッジを収納している前記非常停止装置のボ
ックスに取り付けることを特徴とするエレベータのかご
位置調整装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000290820A JP2002104750A (ja) | 2000-09-25 | 2000-09-25 | エレベータのかご位置調整装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000290820A JP2002104750A (ja) | 2000-09-25 | 2000-09-25 | エレベータのかご位置調整装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002104750A true JP2002104750A (ja) | 2002-04-10 |
Family
ID=18773988
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000290820A Pending JP2002104750A (ja) | 2000-09-25 | 2000-09-25 | エレベータのかご位置調整装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002104750A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011093641A (ja) * | 2009-10-28 | 2011-05-12 | Hitachi Building Systems Co Ltd | エレベータのガイドシュー交換治具 |
CN114538241A (zh) * | 2020-11-19 | 2022-05-27 | 株式会社日立制作所 | 紧急停止装置的调整夹具、紧急停止装置以及电梯的调整方法 |
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2000
- 2000-09-25 JP JP2000290820A patent/JP2002104750A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011093641A (ja) * | 2009-10-28 | 2011-05-12 | Hitachi Building Systems Co Ltd | エレベータのガイドシュー交換治具 |
CN114538241A (zh) * | 2020-11-19 | 2022-05-27 | 株式会社日立制作所 | 紧急停止装置的调整夹具、紧急停止装置以及电梯的调整方法 |
CN114538241B (zh) * | 2020-11-19 | 2024-05-07 | 株式会社日立制作所 | 紧急停止装置的调整夹具、紧急停止装置以及电梯的调整方法 |
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