JP2002104712A - 用紙処理装置および用紙処理システム並びに用紙処理方法 - Google Patents

用紙処理装置および用紙処理システム並びに用紙処理方法

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JP2002104712A JP2000294777A JP2000294777A JP2002104712A JP 2002104712 A JP2002104712 A JP 2002104712A JP 2000294777 A JP2000294777 A JP 2000294777A JP 2000294777 A JP2000294777 A JP 2000294777A JP 2002104712 A JP2002104712 A JP 2002104712A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 中綴じされ2つ折りされた用紙束をより多く
積載可能とし、また、2つ折りしない通常の用紙の排紙
トレイと共用できる使い勝手に優れた中綴じ・中折り機
能を備えた用紙処理装置を提供する。 【解決手段】 折りローラより排出された用紙束は、加
圧板343の上にスタックされる。1部目がスタックさ
れると下側積載トレイ301が下降し、同時に加圧板3
43が後退して用紙束は下側積載トレイ301上に載
る。下側積載トレイ301が所定の距離下降して停止す
ると、加圧板343が再び用紙束の上に突出し、さらに
下側積載トレイ301が上昇して用紙束を前記加圧板3
43との間に挟み込み、膨らみを押さえる。順次排出さ
れる用紙束について上記動作を繰り返えして、下側積載
トレイ301上に2つ折りした用紙束を整合をとった上
で多数積載する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、用紙に対して綴
じ、穿孔、折りなどの用紙処理を行う用紙処理装置およ
び用紙処理システム並びに用紙処理方法に係り、用紙処
理装置単体で、または複写機、プリンタ、ファクシミ
リ、印刷機などの用紙出力装置に組み込まれて一体とし
て、さらには、前記用紙出力装置に付設されて前記機能
を実現する用紙処理装置および用紙処理システムならび
用紙処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば複写機、プリンタ、ファクシミリ
などの画像形成装置によって画像が記録された用紙に対
して綴じたり、ファイリングのための穿孔を行ったり、
綴じた用紙を折ったりするなどの処理を行う用紙処理装
置は従来から種々提案されている。この例として、例え
ば特開平10−279163号公報や特開平11−19
3162号公報に開示されているような複数枚の用紙の
中綴じと中折りを行う機能を備えたシート処理装置が公
知である。これらのシート処理装置では、用紙束の中央
部で綴じ(中綴じ)、さらに中央部で2つ折りにした
(中折り)用紙束を排出ローラと排出コロによって中折
りされた用紙束を積載トレイ上に排出するように構成さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の用紙
束の中央を綴じて2つ折り処理することができる簡易製
本機能付き用紙後処理装置においては、中央部で綴じ、
更に2つに折った用紙束を排出して積載する場合、用紙
束の綴じ折りされた側を用紙搬送方向に向けて、言い換
えると用紙後処理装置本体から離れる側に位置するよう
にトレイ上に積載させている。このような形で積載する
と、用紙の両端部側の折られていない側の方が膨らむこ
とになる。
【0004】一方、トレイは一般的には排紙方向下流側
が上がっているので、積載数が増えると、本来下がって
いる側の用紙束の嵩が高くなり、排紙方向下流側の用紙
束積載面の方が低くなる。このような前下がりの状態の
用紙束積載面上に用紙束が排紙されると、用紙束積載面
から落下して積載トレイ上にうまく積載することができ
なくなる。これを回避するためには、積載量を制限する
必要がある。このように積載量を制限すると、その積載
量に対応する用紙の処理枚数で画像形成を止めなくては
ならず、処理効率の低下を招く結果となる。また、2つ
折りする用紙束の厚さや枚数、あるいは腰の強さなどに
よって膨らむ量が異なってくるので、積載量を制限した
としてもトレイ上に積載されない場合も起こり得る。
【0005】また、前記従来例では、トレイは水平に配
置されているので、前記前下がりの傾向はさらに強くな
る。積載量は当然少なくなるので、これを抑制するため
に、排紙口の上側に支点を有し、自由端側で用紙束を押
さえるシート押さえアームが設けられている。しかし、
このようなシート押さえアームでは、押さえられる範囲
はアームの長さとアームの取り付け位置の関係で制限さ
れ、シート積載量を大きく増やすことはできない。ま
た、用紙束上面との接触が点接触もしくは線接触に近い
ので、十分に押さえ切れておらず、用紙束は膨らんだ状
態で積載されることになる。そのため用紙束の積載量も
制限される。
【0006】さらに、前記従来例では、中綴じされ、2
つ折りされた用紙束を積載する積載トレイは、専用に設
けられており、トレイの傾斜が専用(水平)に設定さ
れ、また、固定されている。このように専用のトレイを
設けた場合、用紙後処理装置全体の機構が複雑になり、
その分、コストが高くなることは否めない。また、専用
トレイを設けるスペースが必要となるため、装置全体が
大きくなり、省スペース化および小型化の要求には応え
ることはできない。
【0007】また、中綴じ、中折りされた用紙束を排紙
方向下流側が上側に傾斜した積載トレイに折り側先端で
排紙すると、用紙束のサイズによって膨らんだ部分の位
置が異なり、膨らんだ部分が用紙束のどこに生じるかに
よって図36に示すような積載状態になり、このような
状態も積載状態が不安定で、積載トレイから落下したり
する事態も発生する。そのため、やはり積載量も多くす
ることができない。
【0008】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たもので、その目的は、中綴じされ2つ折りされた用紙
束をより多く積載可能な用紙処理装置を提供することに
ある。
【0009】また、他の目的は、2つ折りしない通常の
用紙の排紙トレイと共用できる用紙処理装置を提供する
ことにある。
【0010】また、他の目的は、大型化することなく2
つ折りした用紙束を積載可能な用紙処理装置を提供する
ことにある。
【0011】また、他の目的は、このような用紙処理装
置と画像形成装置とからなる画像形成システムを提供す
ることにある。
【0012】さらに、他の目的は、中綴じされ2つ折り
された用紙束をより多く積載可能な用紙処理方法を提供
することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、中綴じ手段
と、中折り手段と、排紙された用紙もしくは用紙束を積
載する積載トレイとを備え、用紙出力装置側から送られ
てきた用紙束の中央部を前記中綴じ手段によって綴じ、
綴じた用紙束を前記中折り手段によって2つ折りした
後、排紙手段により排紙して前記積載トレイに積載する
用紙処理装置において、前記積載トレイの排紙方向上流
側で前記用紙束を整合する整合手段と、前記積載トレイ
に積載された用紙束を整合端側で押さえる押さえ手段と
を備えた構成とした。
【0014】この場合、前記整合手段による用紙束の整
合は、用紙束の折り側で行われるようにする。そのた
め、前記整合手段を、搬送方向下流側が上流側よりも高
くなるように傾斜した積載トレイと、この傾斜した積載
トレイを昇降自在に支持するとともに当該積載トレイ上
に排紙された用紙の端縁が当接する後端フェンスとから
構成する。その際、前記用紙束の折り側で整合させるた
め、前記2つ折りされた用紙束は折り側を先端にして排
紙され、前記折り側が整合手段側に位置するように用紙
束を反転させる反転手段を設ける。
【0015】前記押さえ手段は、例えば、用紙の上面に
接触する押さえ部材と、この押さえ部材を用紙束の整合
端が当接する前記後端フェンスの当接面から出没させる
駆動手段とから構成される。前記押さえ部材の出没動作
は直線的に行われる。あるいは、直線的に行わずに、突
出時には、前記積載トレイの用紙積載面に対して上向き
の角度で突出し、最大限突出したときは前記積載トレイ
の用紙積載面に対して下向きの角度を保持するように動
作させてもよい。この場合、没入時にはこの逆の動作と
なる。
【0016】また、前記積載トレイを昇降させる昇降手
段を備え、当該昇降手段は前記積載トレイ上に位置する
用紙束の上に前記押さえ部材が突出している状態で前記
積載トレイを上昇させ、前記押さえ部材と前記積載トレ
イ間で用紙束を押さえて用紙束の膨らみを抑制する。こ
れにより、多数部積載したときの嵩が小さくなり、より
多くの部数の積載が可能になる。
【0017】その際、前記用紙束を押さえる押圧力を検
知する検知手段を設け、前記昇降手段は前記検知手段に
よって前記押圧力が所定値以上になったことを検知した
ときには、上昇動作を停止するようにする。これによ
り、常に一定の押圧力で用紙束を押さえることができ
る。この押さえを確実に行うために、前記押さえ部材と
前記後端フェンスとのなす角(用紙束排紙側おいて)を
θf、前記積載トレイと前記後端フェンスのなす角(同
じく用紙束排紙側において)をθtとしたときに、前記
昇降手段による前記積載トレイの前記上昇動作が停止し
た際、 θf≧θt となるように前記押さえ部材の突出方向と前記積載トレ
イの積載面とのなす角を設定する。これにより、綴じ側
で膨らんでいても用紙束が逃げることがなく、確実に押
さえることができる。
【0018】なお、前記検知手段としては、例えば、前
記押さえ部材を支持する部材を前記昇降手段の上昇動作
に対向する方向に付勢する付勢手段と、前記支持する部
材の位置を検出する位置検出手段とから構成し、前記位
置検出手段によって検出された前記支持する部材の位置
から前記押圧力が所定値以上になったか否かを検知する
ようにする。
【0019】用紙束の排紙は、前記押さえ部材が突出し
ている状態で前記排紙手段により行われ、前記排紙手段
が用紙束を排紙し、前記押さえ部材の上面に積載された
後、前記駆動手段により前記押さえ部材は前記後端フェ
ンスの内側に没入する。そして、前記押さえ部材が没入
した後、前記昇降手段は前記積載トレイを所定量下降さ
せる。この所定の下降量は前記用紙束の綴じ枚数に応じ
て可変に設定される。
【0020】また、前記反転手段としては、例えば、2
つ折りしない通常排紙の場合に比べて前記積載トレイの
角度が急角度になるよう積載トレイの角度を変更する角
度変更手段が導入でき、この角度変更手段として、前記
積載トレイの予め設定した位置を支点として前記積載ト
レイから立ち上がる補助トレイを用いることができる。
この場合、前記予め設定した位置としては、A4サイ
ズ、レターサイズ、リーガルサイズなどの一般に使用さ
れている用紙にサイズを勘案して後端フェンスから、言
い換えれば前記積載トレイの用紙積載面の下端から40
mm±10mmの範囲に設けられる。そこで、前記押さ
え部材が突出するときの突出量を、後端フェンス(前記
積載トレイの用紙積載面の下端)から前記積載トレイの
角度の前記変更個所、言い換えれば、前記補助トレイの
支点までの距離とほぼ同等の距離に設定するとよい。な
お、前記押さえ部材が突出するときの突出量は、前記積
載トレイに積載される用紙束の積載枚数の増加に対応し
て少なくなるように設定することも、綴じ枚数に応じて
可変に設定することもできる。
【0021】前記押さえ部材は用紙束の中央部に関して
対称に設定された所定範囲を押さえることができる寸法
(用紙搬送方向に直交する所定長さを押さえることがで
きる寸法)に設定すれば、確実に押さえることができ
る。また、より簡略に用紙束の中央部に関して対称な位
置を押さえることができるように複数分割して設けるよ
うにすることもできる。いずれにしても、中央に対して
対称な位置が押さえられていることが肝要である。さも
ないと、積載状態が不安定になり、積載量の増加を図る
ことができない。
【0022】また、前記押さえ部材は、上面の摩擦係数
が下面よりも高く設定され、出没動作時に用紙束の位置
を乱すことのないように考慮されている。同様の考えで
前記押さえ部材の先端部に、少なくとも前記押さえ部材
の突出時には回転可能に設定されたローラを設けてもよ
い。
【0023】また、本発明は、前記各構成要素を備えた
用紙処理装置、および入力された画像データに基づいて
画像を形成する画像形成手段と、少なくとも用紙束の中
央部で綴じる中綴じモードおよび用紙束の中央部で2つ
折りする中折りモードをユーザが選択するための入力手
段とを含む画像形成装置からなり、前記画像形成装置か
ら排紙された用紙束に対して処理の処理を実行する画像
形成システムにおいて、前記用紙処理装置の各部の制御
を司る第1の制御手段と、前記第1の制御手段と相互に
通信を行い、第1の制御手段に制御情報を送信するとと
もに、前記画像形成装置の各部の制御を司る第2の制御
手段とを備え、前記用紙処理装置は、前記画像形成装置
側から中綴じモードかつ中折りモードが設定された場合
には、排紙された用紙を積載する積載トレイを当該積載
トレイに積載された用紙束を整合端側で押さえる押さえ
板の配設位置よりも下方の予め設定した位置まで下降さ
せ、前記用紙処理装置に設定されている反転手段により
用紙束を反転させて前記積載トレイに積載し、前記押さ
え板と前記積載トレイにより用紙束を綴じ側で押さえる
ように構成されている。
【0024】さらに、本発明は、前記目的を達成するた
め、用紙の中央部で綴じられた用紙束を前記中央部で2
つ折りにして所定の積載トレイに積載する用紙処理方法
において、用紙束を中央部で2つ折りにした後、積載ト
レイに積載する際に、前記用紙束を反転させて綴じ側で
整合を行い、整合された前記用紙束の上方に押さえ板を
突出させ、前記用紙束の上面を前記押さえ板で押さえた
状態で前記積載トレイを上昇させ、前記押さえ板と前記
積載トレイ間で所定の押圧力を加えて用紙束の膨らみを
抑えて前記積載トレイに整合された用紙束を積載するよ
うに構成されている。
【0025】これらの各構成により、中綴じされ2つ折
りされた用紙束をより多く積載可能な用紙処理装置を提
供するができる。その際、2つ折りしない通常の用紙の
排紙トレイと共用でき、大型化することなく2つ折りし
た用紙束を積載できる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図面を参照して説明する。
【0027】1.全体構成 図1は複写機に接続された用紙後処理装置の概略構成を
示す図である。この図を参照し、各部の構成と動作につ
いて説明する。
【0028】用紙後処理装置2は複写機1の用紙排出口
に接続されている。これにより、複写機本体1から排出
されたコピー用紙は用紙後処理装置2の入り口ガイド板
201から用紙後処理装置本体内に搬入され、搬送ロー
ラ202,203によって用紙後処理装置2内に搬送さ
れる。分岐爪211,221の上流側には周知のロータ
リパンチ501が設けられ、複写機1側から穿孔動作の
指示があれば、ロータリーパンチ501を駆動して用紙
の所定位置(用紙後端部)に穿孔する。
【0029】前記複写機本体1の操作部12(後述の図
30参照)においてノンステイプルモードが選択された
場合は、用紙は分岐爪211,221を通過して(通常
前記分岐爪211,221はノンステイプル搬送経路2
20方向に位置している)排紙ローラ211によって下
側積載トレイ301または上側積載トレイ321に排出
され積載される。この時排紙ガイド板231は閉じた状
態にあり、排紙コロ232は排紙ローラ211に当接し
ている。
【0030】前記下側積載トレイ301及び上側積載ト
レイ321はそれぞれ独立した図示しない駆動部により
昇降移動可能に設けられており、それぞれ前記排紙ロー
ラ211の用紙排出位置に移動可能である。選択される
排出モードによって前記下側積載トレイ301および前
記上側積載トレイ321が移動して、積載トレイを切り
替えることが可能となっている。また、この用紙後処理
装置には、割り込みトレイ214が設けられており、前
記複写機1本体の操作部12において割り込みトレイ排
出モードが選択された場合、前記分岐爪211が回転
し、用紙は割り込みトレイ搬送経路210に搬送され、
排紙ローラ213によって前記割り込みトレイ214に
排出され、積載される。また、前記排紙ローラ211お
よび折りローラ451の用紙排出位置には、前記上側積
載トレイ321または前記下側積載トレイ301上の用
紙の紙面を検知するためのセンサS1,S2が設けられ
ており、紙面センサS1,S2の検出出力と下側積載ト
レイ301および上側積載トレイ321のそれぞれの位
置とによって積載量を知ることができるようになってい
る。なお、紙面センサS1は後述の紙面センサ332に
対応している。
【0031】前記複写機本体1の操作部12においてス
テイプルモードが選択された組合は、前記分岐爪221
が動作して用紙をステイプル搬送経路240に搬入さ
せ、搬送ローラ241によってステイプル搬送経路24
0をステイプルトレイ402側に搬送し、さらに用紙は
ステイプルトレイ排出ローラ242によってステイブル
トレイ402に排出され、ステイプルトレイ402上に
積載される。前記ステイプルトレイ402に排出された
用紙はたたきコロ250によって用紙1枚毎に前記ステ
イプルトレイ402の下方向に落とされ、用紙後端基準
フェンス410に押し当てられ、用紙後端を整合させ
る。更にジョガーフェンス422によって1枚毎に用紙
幅方向(用紙搬送方向に直交する方向)の整合が行われ
る。なお、ステイプルトレイ402は用紙揃え、中綴じ
(ステイプル)、中折りなどの各機能を実行するときに
使用され、用紙処理トレイとして機能する。
【0032】モード選択時に前記操作部12から端綴じ
がさらに選択された場合は、前記排紙ガイド板231が
図14に示すようにカム234の回転によってリンク2
33を介して開いた状態にあり、用紙後端の綴じを選択
した場合は前記ジョガーフェンス422によって最終紙
が整合された後、端面綴じステイプラ401によって用
紙束後端の所定の位置に1個所、または2個所の綴じ処
理が施される。そして、綴じ処理が施された用紙束は放
出ベルト(図示しない)と一体になった放出爪423に
よって、少なくともその先端部が前記排紙ローラ211
位置に達するまで持ち上げられる。その後、前記排紙ガ
イド板231がカム234の回転によって閉じた状態に
なり、排紙ガイド板231の自重によって前記排紙ロー
ラ211に加圧され、用紙束は前記排紙ローラ211に
よって前記下側積載トレイ301または上側積載トレイ
321に排出され積載される。
【0033】1.1 用紙積載トレイ 図2は前記上側積載トレイ321の昇降移動機溝を示す
図、図3および図4はその動作を示す図である。これら
の図を参照し、上側積載トレイ321の構成と動作につ
いて説明する。なお、同図(a)は一部を断面した正面
図、同図(b)は要部を示す平面図である。
【0034】同図において、前記上側積載トレイ321
は受台322に固定されており、前記受台322が昇降
駆動を伝達するベルト(図示しない)に固定されてい
る。前記受台322にはDCソレノイド325、レバー
326、クラッチ324、ビニオンギヤ323が設けら
れており、エンド(後端)フェンス331はラック33
3と、前記ピニオンギヤ323を介して一体に昇降移動
することができるように横成されている。
【0035】通常、前記DCソレノイド325がOFF
の場合は、前記クラッチ324は図中の矢印A方向にの
み回転可能な設定になっているため、前記エンドフェン
ス331は前記ラック333とピニオンギヤ323によ
って下方向の自重による移動が妨げられ、前記上側積載
トレイ321との位置関係を維持したまま昇降移動する
ことができる。前記上側積載トレイ321が用紙排出位
置にない揚合、すなわち、前記排紙ローラ211の上方
に待機している場合、または、前記待機位置から排紙位
置に下降する場合、排出位置から待機位置に上昇する場
合には、前記DCソレノイド325はOFFの状態であ
り、前記上側積載トレイ321とエンドフェンス331
は一体となって移動する。前記DCソレノイド325が
ON状態になると、前記レバー326が矢印B方向に引
っ張られ、前記クラッチ324のロックが解除される。
これによって、ピニオンギヤ323は双方向に回転可能
となり、前記エンドフェンス331の下方向の妨げがな
くなり、上下方向に移動可能な状態になる。
【0036】前記上側積載トレイ321が待機位置(図
1−実線位置)から排紙位置(図1−1点鎖線位置)に
移動する際、前記DCソレノイド325はOFFの状態
であり、前記上側積載トレイ321とエンドフェンス3
31とは一体に下降し、前記エンドフェンス331が所
定の排紙位置に達すると、ストッパ(図示しない)によ
って停止する。前記上側積載トレイ321はさらに所定
の距離下降した後(この時、前記クラッチ324のロッ
ク方向により、前記エンドフェンス331がストッパに
よって停止していても、前記上側積載トレイ321のみ
下降することができる)、前記DCソレノイド325が
ONすると同時に前記クラッチ324が開放され前記上
側積載トレイ321のみが上昇し、図3に示すように前
記上側積載トレイ321が紙面検知センサ332に達す
ると停止し、前記DCソレノイド325もOFFする。
【0037】用紙が前記上側積載トレイ321に順次排
出される場合は、前記複写機本体1から用紙排紙信号を
受け取る(図30参照)と同時に前記上側積載トレイ3
21は前記紙面検知センサ332位置から所定の距離下
方に下降して停止し、排出された用紙の後端が前記紙面
検知センサ332に検知されると再び所定の距離下降す
る。また前記上側積載トレイ321は、排出される用紙
の所定の枚数毎に、前記DCソレノイド325のON・
OFFとともに、前記紙面検知センサ332位置まで上
昇、および所定の距離下降を繰り返す。この動作により
前記排紙ローラ211による用紙排出位置と、用紙の積
載面位置との距離が保たれる(図4参照)。
【0038】前記複写機本体1の操作部12において割
り込みトレイ排出モードが選択された場合は、前記分岐
爪211が回転し、用紙は割り込みトレイ搬送経路21
0に搬送され、排紙ローラ213によって割り込みトレ
イ214に排出され、積載される。
【0039】前記複写機本体1の操作部12においてス
テイブルモードが選択された場合は、前記分岐爪221
が動作して用紙をステイブル搬送経路240に搬入さ
せ、さらに用紙はステイブルトレイ排出ローラ242に
よってステイブルトレイ402に排出積載される。前記
ステイブルトレイ402に排出された用紙はたたきコロ
250によって用紙1枚毎に前記ステイブルトレイ40
2下方向に落とされ、用紙後端基準フェンス410に押
し当てられ、用紙後端を整合される。更にジヨガーフェ
ンス422によって1枚毎に用紙幅方向を整合される。
【0040】ステイブルモード選択時、前記排紙ガイド
板231がカム234の回転によってリンク233を介
して開いた状態にあり、用紙後端の綴じを選択した場合
は前記ジヨガーフェンス422によって最終紙が整合さ
れた後、端面綴じステイプラ401によって用紙束後端
の所定の位置に1個所、または2個所の綴じ処理が施さ
れ、綴じ処理の施された用紙束は放出ベルト(図示しな
い)と一体になった放出つめ423(図14参照)によ
って少なくともその先端部が前記排紙ローラ211位置
まで持ち上げられ、停止した後、前記排紙ガイド板23
1がカム234の回転によって閉じた状態になり、前記
開閉ガイド板231の自重によって前記排紙ローラ21
1に加圧され、前記排紙ローラ211によって前記下側
積載トレイ301または上側積載トレイ321に排出さ
れ積載される。
【0041】1.2 中綴じ処理機構部 図5は中綴じ処理を行う機構部の概略構成を示す図であ
る。
【0042】モード選択時に前記操作部12から中綴じ
がさらに選択された場合は、ジョガーフェンス422に
よって最終紙の整合が行われた後、用紙束は前述のよう
に放出爪423によって中央部が中綴じ位置に位置する
ように上方に持ち上げられ、用紙搬送方向に直交する方
向に所定の間隔(本実施形態においては120mm)を
隔てて設けられている2個の中綴じステイプラ403に
よってその中央部に2個所綴じ処理が施される。中綴じ
ステイプラ403に対向する位置には、回転可能に取り
付けられた固定部材408に取り付けられた2個のクリ
ンチヤ407が図6の動作説明図に示すように偏芯カム
409の回転により中綴じステイプラ403方向に移動
して所定の位置に停止し、中綴じステイプラ403がク
リンチヤ407方向に動作することによって用紙束を挟
み込み、用紙束の所定の位置に綴じ処理を行う。この動
作を図7にさらに詳細に示す。
【0043】すなわち、図6および図7に示すような動
作で中綴じされた用紙束は、前述のように放出爪423
によって上方に持ち上げられ、中綴じステイプラ403
によって綴じられた針の位置が所定の位置に達すると停
止する。次いで、図14で鎖線で示す開いた状態にある
排紙ガイド板231が実線で示すように閉じた状態にな
り、用紙束先端付近を挟み込む。さらに、排紙ローラ2
11の図示しない駆動モータがロックして排紙ローラ2
11が固定されて用紙束先端部を固定し、図15に示す
ように折りプレート466が用紙束の針位置を対向する
折りローラ451,452方向に押圧し、前記折りロー
ラ451,452によって用紙中央部に折り処理を施し
た後、用紙束を前記下側積載トレイ301に排出し積載
させる。
【0044】このように用紙束先端部を排紙ガイド板2
31によって固定すると、折りプレート466が押すこ
とによって生じるたわみに起因する用紙束の移動は、固
定されていない用紙束の後端の一定方向からのみとな
り、折り位置が安定する。また、排紙ローラ211をロ
ックすることにより排紙ガイド板231による用紙束の
固定を確実にすることができる。
【0045】なお、中綴じ後、中折りを行わない場合の
用紙束の排出動作は前述の端部綴じの場合と同様であ
り、排紙ローラ211を経て排紙される。
【0046】1.3 折り処理機構部 図8は用紙折り処理を行う機構部の概略構成を示す図で
ある。
【0047】同図において、折りプレート466は、こ
の折りプレート466に一体となった軸部464がガイ
ド溝465に沿って移動可能に設けられており、折りプ
レート駆動モータ461の回転駆動力が中間ギヤ462
を介してカム452に伝達され、リンク463によって
折りプレート466の往復移動が行われる。また、図9
の折りプレート466と折りローラ451,452の位
置関係を示す斜視図から分かるように、折りプレート4
66の先端部には3個の凸部466a,466b,46
6cが設けられており、両側の2個の凸部466a,4
66cは中綴じステイプラ403の針位置と同位置(本
実施例では120mm間隔)になるように設けられてい
る。また中央の凸部466bは前記中綴じステイプラ4
03の2個所の針位置の中央部に位置するように設けら
れている。
【0048】図8に示すように折りローラ451,45
2は折りローラ駆動モータ453の駆動力をタイミング
ベルト454を介して駆動ギヤプーリ455に伝達し、
その駆動力をさらに中間ギヤ456と従動ギヤ457に
伝達して、両折りローラ451,452を共に回転駆動
するように構成されている。駆動ギヤプーリ455、中
間ギヤ456および従動ギヤ457はアーム458,4
59によって連結されており、各軸間を維持したまま移
動可能な構成になっている。これによって折りローラ4
51,452間に用紙束が挟まれてローラ間が離れた状
態においても確実に両折りローラ451,452に対し
て回転駆動力を伝達することができる。また、前記折り
ローラ451,452は図示しない引張りスプリングに
よって互いに近接する方向に弾性付勢され、ニップ部に
おいて所定の力で圧接している。
【0049】1.4 折り処理の動作 図10は折りプレート466によって用紙束を折り、排
出するときの動作を示す動作説明図である。
【0050】これらの図において、折りプレート466
の凸部466a,466b,466cが後述の図12に
示すように用紙束の針位置を押圧し、折りローラ45
1,452のニツプ位置からさらにオーバラップした位
置まで前進して、折りローラ451,452の圧接と回
転により用紙束の中央部に折り処理を施す。折りプレー
ト466の凸部466a,466b,466cと折りロ
ーラ451,452によって挟まれた用紙束の部分は、
折りローラ対451,452が直接圧接できないため、
折りプレート466の厚み分、折り状態が悪くなる。針
位置の折り状態については針の厚みによって折りが針の
ない所に比べ悪くなるので、折りプレート466の凸部
466a,466cを図11および図12に示すように
用紙束の針位置と一致させることにより、折り状態が悪
くなる位置が針位置と一致し、最低限の折りの状態を確
保することができる。
【0051】また、折りプレート466の凸部466
a,466b,466cが用紙束を押圧し、前記折りロ
ーラ451,452のニツプ位置からオーバラップした
位置で用紙束先端部を固定し、折りプレート466が用
紙束の針位置を対向する折りローラ451,452方向
に押圧し、前記折りローラ451,452によって用紙
中央部に折り処理を施した後、用紙束を積載トレイ30
1に排出し、積載させる。その際、前述したが図15に
示すように用紙束先端部を排紙ガイド板231によって
固定することにより、折り位置が安定する。また、排紙
ローラ211をロックすることにより排紙ガイド板23
1による用紙束の固定を確実にすることができる。
【0052】また、図13に示すように折りプレート4
66の凸部466a,466b,466cが用紙束を押
圧し、折りローラ451,452のニツプ位置よりオー
バラップした位置まで前進して、折りローラ451,4
52の圧接と回転により用紙束の中央部に折り処理を施
す動作において、前進した折りプレート466の凸部4
66a,466b,466cが折りローラ451,45
2と用紙束の加圧状態から後退する必要があるが、この
時、折りプレート466が折りローラ451、452に
挟まれている部分は凸部466a,466b,466c
のみであり、面積が小さいため折りローラ451,45
2の摩擦力が少なく、後退する時の駆動部の負荷が少な
くて済む。
【0053】また、前記折りプレート466の凸部が2
個所である場合、用紙束を前記折りローラ451,45
2に押圧する時に用紙束の中央部が完全に押圧されずた
わんでしまい、折り状態で中央部にしわが発生するた
め、3個所の凸部466a,466b,466cが設け
られている。また、折りプレート466は中綴じステイ
プラ403によって綴じられた針位置の直上を押し(図
11、図12)、前記排紙ガイド板231によって先端
部が固定されている用紙束の針を引っかけて摩擦による
抵抗を受けながら前記折りローラは451,452方向
に押し込む(図13)。これによって用紙束の針位置と
折り位置とが確実に一致した折り処理を施すことができ
る。
【0054】1.5 折り処理が施された用紙束の排出
およびスタック機構および動作 図13および図15示すように用紙束の中央部で折りプ
レート466によって折りローラ451,452間に押
し込まれ、中折りされた用紙束は、そのまま折りローラ
451,452によってエンドフェンス331に開口し
た排紙口から排出される。排出された用紙束は図18の
反転状態を示す説明図から分かるように折りローラ45
1,452から用紙束の折り側Fから先に排出される
が、下側積載トレイ301上もしくは下側積載トレイ3
01上に積載された用紙束上に積載される際には、前記
折り側Fがエンドフェンス331側に向いて、いわば反
転した状態で積載される。
【0055】このように用紙束を反転させるために、こ
の実施形態では、図16の開閉エンドフェンス部分(排
紙口)と下側積載トレイ301とを示す要部正面図から
分かるように前記エンドフェンス331の排紙口部分に
開閉エンドフェンス311が設けられている。すなわ
ち、前記折りローラ451、452によって折り処理が
施された用紙束は、開閉エンドフェンス311を押し開
き、前記下側積載トレイ301上に排出される。前記開
閉エンドフェンス311は弾性部材(図示しない)によ
って閉じ方向に付勢され、また、前記開閉エンドフェン
ス311には閉状態を検知するセンサ313が設けられ
ている。このセンサ313は中綴じ用紙束が排出途中に
おいて異常停止した場合の検知を行う。開閉エンドフェ
ンス311は最大開閉角度が設定され、前述のように閉
方向に弾性付勢されている。このように構成しないと、
図17に示すように折りローラ451,452から排出
された用紙束は反転することなく、用紙束の折り側Fが
排紙方向下流側に位置した状態で下側積載トレイ301
に積載され、前述の問題が生じる。また、開閉エンドフ
ェンス311は図18に示すように通常排紙の場合に
は、前記弾性部材による弾性付勢によってエンドフェン
ス331と面一の状態になっており、下側積載トレイ3
01あるいは上側積載トレイ321のエンドフェンス3
31に沿った昇降動作の障害にならないように構成され
ている。なお、ここでは開閉エンドフェンス311はエ
ンドフェンス331と面一に設定されているが、エンド
フェンス331から後退していてもよい。
【0056】前記下側積載トレイ301は前記複写機本
体1によって中綴じ処理モードおよび中折りモードが選
択され、転写が開始されると同時に、前記排紙ローラ2
11付近のノンステイブル排出紙、および端面ステイブ
ル紙束積載位置からエンドフェンス331に沿って下降
し、前記エンドフェンス306の下方に設けられた、中
綴じ用紙束の綴じ側の膨らみを押さえる加圧板343よ
り所定の距離下方まで下降し停止する。
【0057】また、図20の内部構造を示す正面図およ
び図21の平面図に示すように、用紙束を押さえる押さ
え手段は、加圧板343と、この加圧板343を出没動
作させる加圧板駆動モータ345と、加圧板駆動モータ
345によって駆動されるカム346と、前記加圧板駆
動モータ345を固定するモータ固定板342と、支点
342aを中心として前記モータ固定板342を常時図
示反時計方向に弾性付勢するスプリング348と、前記
モータ固定板342の位置を検出するセンサ346とか
ら基本的に構成されている。
【0058】そして、前記下側積載トレイ301が停止
した直後、加圧板駆動モータ345がカム346を回転
させ、モータ固定板342に設けられたガイド軸344
に沿って前記加圧板343を前進させる。加圧板343
は、前記エンドフェンス331の基準面から所定量突出
した位置に停止する。停止直後、前記下側積載トレイ3
01が再び上昇を始め、前記加圧板343を持ち上げて
前記モータ固定板342の一部を加圧板センサ347が
検知するまで上昇する。前記モータ固定板342は筐体
341と回転可能に一体となって設けられており、前記
筐体341は前記エンドフェンス331に固定されてい
る。また前記モータ固定板342は前記筐体341とス
プリング348によって連結されている。これによって
前記加圧板343は前記下側積載トレイ301の上面を
加圧することが可能になる。
【0059】加圧板343は直線的に出没動作を行う
が、加圧板センサ374が検知したときの用紙束排紙側
においてエンドフェンス331とのなす角をθf、用紙
束排紙側において下側積載トレイ301の積載面とエン
ドフェンス331とのなす角をθtとしたとき、 θf≧θt となるように加圧板343と下側積載トレイ301の積
載面とのなす角が設定されている。このようにして、押
さえたときに用紙束が逃げることがないように配慮され
ている。
【0060】なお、図20および図21に示した例で
は、加圧板343は直線的に出没動作を行うが、用紙束
との干渉を考慮して、加圧板343は突出時には、前記
積載トレイの用紙積載面に対して上向きの角度で突出
し、最大限突出したときは前記積載トレイの用紙積載面
に対して下向きの角度を保持し、前記θf≧θtの角度
関係を保持するように動作させることもできる。その
際、エンドフェンス331内部への没入時には、この逆
の動作を行うことになる。このような動作は前記加圧板
343を所望の動作形状に設定したカムを使用すれば容
易に実現できる。
【0061】また、図21では、加圧板343は1個示
されているが、この用紙束を押さえるためには、用紙束
の中心部を対称に複数設けられる。1個で押さえるため
には、用紙束の中心を対称に所定幅を持った加圧板34
3を使用する必要がある。これらは設計目的に応じて適
宜選択される。
【0062】図22はスタック動作と加圧板343の動
作を示す説明図である。同図において、前記折りローラ
451,452より排出された用紙束は、図19にも示
したように折り側Fが先行して排出され、前記開閉エン
ドフェンス311によって垂直下方向に落下させられ、
前記下側積載トレイ301上で反転して折り側Fが下方
向(前記エンドフェンス331方向)を向いて加圧板3
43の上にスタックされる(図24(a)なお、図24
では、後述の補助トレイ302を使用した状態を図示し
ている)。1部目がスタックされると前記下側積載トレ
イ301が下降し、同時に前記加圧板343が後退して
用紙束は前記下側積載トレイ301上に載る(図24
(b))。前記下側積載トレイ301が所定の距離下降
して停止すると、前記加圧板343が再び用紙束の上に
突出し、さらに前記下側積載トレイ301が上昇して用
紙束を前記加圧板343との間に挟み込み、膨らみを押
さえる(図24(c))。次いで、次の用紙束が排出さ
れ、反転した状態で加圧板343上に積載される(図2
4(d))。順次排出される用紙束について上記動作を
繰り返すことにより、多部数の用紙束を積載することが
可能になる。また前記下側積載トレイ301の1部毎の
下降距離は、排出される用紙束の綴じ枚数によって、枚
数が多くなると距離が増加する設定になっている。この
制御によって排出される用紙束の綴じ枚数が増加するこ
とによる折り部の膨らみを、確実に前記加圧板343で
押さえることが可能になる。この実施形態では、用紙束
は折りローラ451,452のニップから離脱した後、
開閉エンドフェンス311で落下方向を規制された状態
で自由落下するので、下側積載トレイ301もしくは下
側積載トレイ301上積載された用紙束の最上位の用紙
面と前記折りローラ451,452のニップ部分、もし
くは用紙束の離脱部分との距離Hは、2つ折りした用紙
束の搬送長さよりも大きくなるように設定されている。
これにより、自由落下が保証される。
【0063】なお、上記のような動作を行わせる際に
用紙束と加圧板343の無用な干渉を防ぎ、整合性をよ
り高めるためには、前述のような加圧板343の非直線
動作を行うことの他に、加圧板343の下面側は摩擦係
数を小さく、上面側は摩擦係数を大きくするとよい。こ
れによって加圧板343を突出させる場合には、用紙を
押し出して積載された用紙束の積載状態を乱すことな
く、後退時には摩擦係数を高くしたことにより、用紙束
をエンドフェンス331側に戻して整合性を高めること
ができる。
【0064】同様のことから、例えば図35に示すよう
に、加圧板343の先端部に図中反時計方向にのみ回転
可能な表面が高摩擦係数のローラ部材349を設け、用
紙を加圧するときに用紙束が下側積載トレイ301の図
中上側に逃げるのを防ぎ、加圧板343が突出する場合
には、下側積載トレイ301にすでに積載されている用
紙束の上面を転動して用紙を押し出して積載された用紙
束の積載状態を乱すことのないようにすることもでき
る。なお、ローラ部材349は、この実施形態では図示
時計方向の回転を禁止しているが、トルクリミッタなど
を用いて所定量負荷が与えられたら回転するようにする
こともできる。
【0065】また、前記下側積載トレイ301には図2
3に示すようにあらかじめ設定された個所を支点として
所定角立ち上げ可能な補助トレイ302が設けられてお
り、この補助トレイ302を立ち上げることによって前
記下側積載トレイ301の用紙積載面角度を変えること
ができる。補助トレイ302は図23に示すように水平
状態から測った前記下側積載トレイ301の積載面角度
θ1に対してθ2の角度に変更することができる。本実
施形態では、 θ1=30° θ2=55° に設定してある。この補助トレイ302によって積載面
角度をθ1からθ2に変更し、積載面の角度を急にする
のは、中綴じ処理を施された用紙束を排出するときのみ
で、前記下側積載トレイ301が中綴じ処理モードの位
置に移動したときのみ前記補助トレイ302を立ち上げ
ることができるようになっている。これによって中綴
じ、中折り処理された用紙束は、確実に反転して前記下
側積載トレイ301上に積載され、またノンステイブル
排出紙や端面ステイプル排出紙には積載に最適な角度で
積載トレイを設定することができる。
【0066】1.6 補助トレイの機構と動作 図25は下側積載トレイ301と補助トレイ302の位
置と作動状態を示す図、図26は補助トレイ302の立
ち上げ機構(回転機構)の詳細を示す図、図27は通常
排紙に使用した場合の補助トレイの立ち上げ機構の状態
を示す図である。
【0067】補助トレイ302は、図26に示すように
下側積載トレイ301に対して傾斜方向下側の端部を支
点301aとして所定範囲回転可能に取り付けられてい
る。また前記下側積載トレイ301には押え棒304、
アーム303が設けられており、前記アーム303はス
プリング305によって図中矢印C方向に引っ張られて
いる。前記下側積載トレイ301が中綴じ排出以外の排
出モード位置にあるときは、前記押え棒304はエンド
フェンス331によって押され、前記アーム303を回
転させることにより前記補助トレイ302を前記積載ト
レイ301の上面に一致させている(図25)。これに
対し、下側積載トレイ301が中綴じモード時に所定の
位置に下降する揚合は、前記押え棒304が前記エンド
フェンス331の凹形状部307に達して前記エンドフ
ェンス331による押えが開放され、前記スプリング3
05によって前記アーム303が起き上がり、前記補助
トレイ302が図示時計方向に立ち上がる。補助トレイ
302の裏面側には突起部308が設けられ、この突起
部308の下端に前記アーム303の先端が当接し、こ
のように補助トレイ302の角度、言い換えれば積載面
の角度が急角度になった状態で保持される。また、中綴
じ排出紙以外の用紙、すなわち通常排紙状態の用紙を積
載し、前記下側積載トレイ301が中綴じ排出紙積載位
置に達した場合は、積載されている用紙の自重により前
記補助トレイ302が押さえられ、前記アーム303に
よる押し上げは防げられ、積載面の角度は保持される。
すなわち、このようになるように前記スプリング305
の弾性力が設定されている。なお、前記支点301aの
位置はエンドフェンス331から L=40mm 程度離れた位置が好適であり、2つ折りの紙サイズを考
慮しても L=40mm±10mm の範囲に設定することが好ましい。
【0068】また、下側積載トレイ301がエンドフェ
ンス331の前記凹部形状307形成部より上側に上昇
すると、アーム303を図26において反時計方向に回
転させる。これによりアーム303の先端部は突起部3
08から外れ、ロック解除の状態となる。これによって
補助トレイ302は下側積載トレイ301上の元の状態
に復帰し、通常排紙が可能になる。
【0069】1.7 積載トレイの角度 前述のように用紙束の反転を確実に行わせるためには、
積載トレイの角度が問題となる。すなわち、折りローラ
451,452から排出され、開閉エンドフェンス31
1によって下向きに偏向させられた用紙束は、用紙束の
厚さによって腰の強さが変わってくる。綴じた用紙の枚
数が少ない場合、言い換えれば腰が弱い場合には、開閉
エンドフェンス311の閉方向への弾性付勢力によって
垂直に近い角度で落下させることができる。この場合に
は、下側積載トレイ301の角度が通常排紙と同じで
も、用紙束の折り側Fの先端が下側積載トレイ301あ
るいはその上に積載された用紙束に当接したとき、前記
折り側Fの先端部と下側積載トレイ301の載置面との
なす角が、エンドフェンス331側が鈍角となるので、
下側(エンドフェンス331側)に滑りを生じ、円滑に
反転動作が行われる。
【0070】しかし、用紙束が厚くなった場合、すなわ
ち、用紙束の腰が強くなった場合には、開閉エンドフェ
ンス311の弾性付勢力では確実に用紙束の折り側を垂
直に近い角度に偏向させて落下させられる保証はない。
このような場合には、用紙束の折り側Fの先端が下側積
載トレイ301あるいはその上に積載された用紙束に当
接したとき、前記折り側Fの先端部と下側積載トレイ3
01の載置面とのなす角が、エンドフェンス331側が
鋭角になる場合もあり、このようにエンドフェンス33
1側が鋭角になると、用紙束が反転することは不可能と
なり、意図した反転状態で用紙束を積載することはでき
なくなる。
【0071】そこで、前記折りローラ451,452か
らの用紙束の排出角度を勘案して前述のように補助トレ
イ302の角度を立てて確実にトレイ上に反転した状態
で積載できるようにした。基本的には、用紙束の折り側
Fの先端部が下側積載トレイ301あるいは補助トレイ
302、もしくは、これらのトレイ上の用紙束の最上位
の紙面に当接したときに、折り側Fの先端部がエンドフ
ェンス331側に滑れば、確実に反転した状態で積載す
ることが可能になる。そこで、本実施形態では、このよ
うに確実にエンドフェンス331側に滑って用紙束が反
転する角度以上の角度になるように補助トレイ302の
立ち上げ角度θ2を設定してある。この角度は、前述の
ように前記滑りとの関係で設定されるので、折りローラ
451,452の排出角度、開閉エンドフェンス311
の最大開度および開閉エンドフェンス311への閉方向
への弾性付勢力によって設定される。
【0072】1.8 加圧板の突出量 加圧板343の突出量Sは、用紙束の膨らみ、積載厚、
前記補助トレイ302の支点301aの位置などによっ
て適宜調整した方がよい。そうしないと加圧板343に
よって用紙束の加圧動作が確実に行われなくなるからで
ある。すなわち、図23に戻って説明すると、この状態
で、加圧板343が前記支点301aの垂直上方位置ま
で突出すると、即ち、前述のようにLを40mmとした
場合、突出量Sを40mmとすると、積載された用紙束
の厚さによって加圧板343の先端は補助トレイ302
の上で傾きが大きくなった用紙束の表面に当接する。こ
の状態で下側積載トレイ301が上昇すると、すでに加
圧板343の先端が用紙束の表面に当接しているので、
加圧板センサ347がすぐに前記モータ固定板342の
一部を検知し、下側積載トレイ301は停止する。この
とき、用紙束の膨らんだ部分はまだ加圧板343の下面
に当接していない状態か、たとえ当接していても十分に
加圧されない状態である。
【0073】これを防止するためには、加圧板343と
下側積載トレイ301との間で用紙束を十分に加圧でき
るまで加圧板343の突出量Sを少なくする必要があ
る。この突出量Sは最大前記支点301aまでの距離L
で、この場合は1部目で綴じ枚数が少ない場合にはこの
距離が許容されるが、2部目以降は用紙束の厚さが厚く
なり、用紙束の前記立ち上がり位置もエンドフェンス3
31側に寄ってくるので、その分、突出量Sを少なくす
る。この突出進出量Sは、加圧板343の駆動を例えば
ステッピングモータを使用し、印加するステップパルス
の数を制御することによって容易に行える。また、前記
図20および図21に示した機構全体を支持する支持手
段を、前記突出量Sに応じて出没させることによっても
同種の制御を行うことができる。
【0074】したがって、加圧板343の突出量Sは積
載トレイに積載される用紙束の積載枚数の増加に対応し
て少なくなるように設定し、また、綴じ枚数に応じて設
定される。この設定量は、あらかじめ綴じ枚数や積載枚
数に応じた突出量Sを実験的に求めておき、後述の用紙
処理装置2の制御部20もしくは突出量設定部34のメ
モリにテーブルとして格納しておき、前記枚数に対応す
る突出量Sを読み込んで行うようにする。
【0075】1.9 その他の反転機構 前記実施形態では、用紙束の反転が主に開閉エンドフェ
ンス311によって用紙束の排紙方向を偏向させること
によって行われている。用紙束の反転についてはこの他
に 用紙束を排紙する折りローラ対451,452の周速
を変えて用紙束の排出方向が下側に向くようにする。
【0076】用紙束の先端部を積載トレイに当接させ
た状態で用紙束を押し出し、湾曲させて反転させる。
【0077】用紙束の先端部を積載トレイに当接させ
た状態で用紙束を押し出し、その状態もしくは湾曲させ
た状態でエンドフェンス側から押し出し部材により後端
部を押して反転させる。
【0078】などの方式がある。
【0079】まずの例であるが、この例では、図28
に示すように排紙ローラとしても機能する折りローラ4
51,452の周速を図において上側に位置する折りロ
ーラ452の周速をS1、下側に位置する折りローラ4
51の周速をS2とすると、S1>S2となるように設
定する。このように構成することによって開閉エンドフ
ェンス311を設けなくとも、確実に折り側Fを下方に
向けて排紙することができる。なお、下側積載トレイ3
01および補助トレイ302を含め、その他各部は、前
述の実施形態と同等に構成する。
【0080】の例を図29に示す。この実施形態は用
紙束を強制的に湾曲させて反転させる例である。この実
施形態では、下側積載トレイ301を上昇させ、折りロ
ーラ451,452のニップ位置と下側積載トレイ30
1の最下位の位置の高さhが2つ折りした用紙束の搬送
長さよりも小さくなるようにし、用紙束の折り側Fの先
端部を開閉エンドフェンス311によって強制的に下側
積載トレイ301の最下部、もしくは積載された用紙束
の最上位の用紙の最下部に導いて当接させ、この状態で
さらに折りローラ451,452を駆動する。このよう
にすることにより、用紙束は図29に示すように湾曲
し、折りローラ451,452から排出された時点で反
転して積載トレイ上に積載される。その際、反転をより
確実にするために、前記のように押し出し部材455
と、この押し出し部材455を出没させる駆動装置45
6を設け、用紙束がニップから離脱するときに押し出し
部材455を突出させ、用紙束の非綴じ側を下側積載ト
レイ301側に押すようにするとよい。この場合、用紙
束先端部、すなわち折り側Fの先端部の位置は規制され
ているので、その位置よりも非綴じ側を押せば反転する
が、中央部よりも更に非綴じ側を押した方がより確実な
反転動作が行える。
【0081】2.制御構成 2.1 全体構成 図30は本実施形態に係る用紙後処理装置を備えた用紙
処理システムの概略構成を示すブロック図である。
【0082】このシステムは、これまでの説明から分か
るように、用紙後処理装置2と、この用紙後処理装置2
が接続された複写機(用紙出力装置)1とからなる。各
装置1,2には、CPUおよびこれに付随するROMな
らびにRAMをそれぞれ備えた制御部10,20が設け
られ、両者間で処理情報を送受信することにより、用紙
後処理装置2の中綴じ部21と中折り部22の制御内容
を決定している。すなわち、用紙後処理装置2は、制御
部20によって中綴じ部21と中折り部22を制御する
構成を取っており、中折り部22の制御としては、さら
に折りローラ部23と折りプレート部24の制御があ
り、前述のように折りローラ部23では折りモータ45
3が、折りプレート部24では折りプレート駆動モータ
461の駆動が制御される。また、パンチ部31、端綴
じ部32および排紙ガイド部33各駆動部も前記制御部
20によって制御される。一方、複写機1側では、制御
部10によって表示部11、操作部12および用紙出力
制御部13が制御される。
【0083】このような制御構成において、複写機1の
操作部12に入力される情報には、図31に示すように
中綴じ処理の有無情報、中折り処理の有無情報があり、
これらの指示情報は操作部12の所望の表示部分をタッ
チすることにより後述のように選択され、用紙後処理側
に送信される。これらの入力情報に基づき複写機1の制
御部10から用紙サイズや処理モードなどの情報が用紙
後処理装置1の制御部10に送信され、用紙後処理装置
2の制御部20がこれらの情報に基づき、中綴じ部21
と中折り部22を制御する。
【0084】2.2 中折り後の用紙束の排出 図32は中折り装置で2つ折りした後の用紙束排出の制
御手順を示すフローチャートである。この処理は用紙後
処理装置2の制御部20の図示しないCPUが同じく図
示しないROMに格納されたプログラムにしたがって実
行するもので、前記制御部20には、この他にRAMが
設けられている。このRAMは、前記CPUが前記プロ
グラムを実行するときのワークエリアとして機能する。
【0085】この処理では、用紙束の排出処理が開始さ
れると(ステップ1−1)、排出異常検出用のタイマを
スタートさせ(ステップ1−2)、開閉エンドフェンス
311の開閉センサ313をチェックし、フェンスが開
いたかどうかを確認する(ステップ1−3)。ー定時間
経過しても(ステップ1−7)フェンス開が検知できな
かった場合は、排出に異常があったと判断し、排出異常
処理を行なう(ステップ1−9)。ステップ1−3でフ
ェンス開が検知されたら、再度異常検出用のタイマをス
タートさせ(ステップ1−4)、開閉エンドフェンス3
11の開閉センサ313をチェックし、フェンスが閉ま
ったかどうかを確認する(ステップ1−5)。一定時間
経過しても(ステップ1−8)フェンス閉が検知できな
かった場合は、排出に異常があったと判断し、排出異常
処理を行なう(ステップ1−9)。ステップ1−5でフ
ェンス閉が検知されたら用紙束の排出が正常に終了した
と判断し、次の処理へ移行する。
【0086】2.3 中綴じ処理開始時の下側積載トレ
イの制御 図33は中綴じ処理開始時の下側積載トレイ301の待
機位置までの移動制御の制御手順を示すフローチャート
である。
【0087】この処理では、処理が開始されると(ステ
ップ2−1)、まず、下側積載トレイ301は下降を開
始し(ステップ2−2)、加圧板343の位置まで下降
する(ステップ2−3)。この時、加圧板343位置は
図示しないセンサによって検出される。加圧板343位
置まで下降したら下降距離の検出を開始する(ステップ
2−4)。下側積載トレイ301の図示しない昇降駆動
モータにはエンコーダが付けられており、移動距離は簡
単に検出できるようになっている。そこで、前記エンコ
ーダによって所定量下降したことを検知したら(ステッ
プ2−5)、トレイの下降を停止する(ステップ2−6
・・・図24(b))。所定の下降量は加圧板343の
動作に支障のない位置まで下降すれば十分であり、本実
施形態では約20mmに設定されている。
【0088】下側積載トレイ301の下降が停止したら
直ちに加圧板343を前進させ(ステップ2−7)、所
定位置まで前進したら(ステップ2−8)、加圧板34
3を停止させる(ステップ2−9)。加圧板駆動モータ
345はステッピングモータを使用しており、所定パル
スにて制御することにより容易に所定位置まで前進させ
ることが可能となっている。加圧板343を停止させた
ら直ちに下側積載トレイ301の上昇を開始し(ステッ
プ2−10)、加圧板センサ347の状態をチェックし
(ステップ2−11)、加圧板センサ347が検知状態
にあれば、すなわち、加圧板センサ347がモータ固定
板342を検知したら、下側積載トレイ301の上昇を
停止させ(ステップ2−12・・・図24(c))、中
綴じ処理待機状態となる。
【0089】2.4 中綴じ排出時の下側積載トレイの
制御 図34は中綴じ排出時の下側積載トレイ301の制御手
順を示すフローチャートである。
【0090】排出処理が開始されると(ステップ3−
1)、加圧板343はホーム位置まで後退し(ステップ
3−2)、下側積載トレイ301は下降を開始して(ス
テップ3−3)、一定量下降するまで(ステップ3−
4)下降を続け、停止する(ステップ3−5・・・図2
4(b))。トレイ下駆動モータにはエンコーダがつけ
られており、移動距離は簡単に検出できるようになって
おり、綴じ枚数によって下降量を変化させ、確実に折り
部の膨らみを押えるように制御されている。本実施形態
では、下降量は綴じ枚数5枚までの場合は約20mm、
6から10枚までの場合は約30mm、11枚以上の場
合は50mmに設定されている。用紙束の排出を監視し
(ステップ3−6)、排出後一定時間が経過したら、加
圧板343を前進させる(ステップ3−7)。ここで、
一定時間とは、排出後、用紙束がトレイ上に安定して落
下する時間であり、本実施形態では、開閉センサ313
で排出が確認された後、約2秒経過後である。加圧板3
43が所定位置まで前進したら(ステップ3−8)、加
圧板343を停止させる(ステップ3−9)。加圧板駆
動モータ343は前述のようにステッピングモータから
なり、所定パルス印加することにより所定位置まで前進
させることができる。加圧板343を停止させたら、直
ちに下側積載トレイ301の上昇を開始し(ステップ3
−10)、加圧板センサ347の出力をチェックし(ス
テップ3−11)、加圧板センサ347がモータ固定板
342を検知すれば、下側積載トレイ301の上昇を停
止させ(ステップ3−12・・・図24(c))、次の
処理待機状態となる。
【0091】
【発明の効果】以上のように、前述のように構成された
本発明によれば、以下のような効果を奏する。
【0092】請求項1記載の発明によれば、積載トレイ
の排紙方向上流側で用紙束を整合する整合手段と、積載
トレイに積載された用紙束を整合端側で押さえる押さえ
手段とを備えているので、簡単な構成で安定した積載状
態を実現することが可能となり、これによって、積載量
の拡大を図ることができる。
【0093】また、特別な積載トレイを設けなくとも用
紙束の積載が可能となり、2つ折りしない通常の用紙の
排紙トレイと共用することができる。また、通常の用紙
の排紙トレイと共用するので、大型化することもない。
【0094】請求項2記載の発明によれば、整合手段に
よる用紙束の整合は、用紙束の折り側で行われるので、
整合側の用紙がばらけることがなく、用紙束がきれいに
揃えられる。
【0095】請求項3記載の発明によれば、記整合手段
を、搬送方向下流側が上流側よりも高くなるように傾斜
した積載トレイと、この傾斜した積載トレイを昇降自在
に支持するとともに当該積載トレイ上に排紙された用紙
の端縁が当接する後端フェンスとから構成したので、用
紙束の自重により後端フェンスで整合が確実に行える。
【0096】請求項4記載の発明によれば、記2つ折り
された用紙束は折り側を先端にして排紙され、前記折り
側が整合手段側に位置するように用紙束を反転させる反
転手段を備えているので、確実に折り側で整合すること
ができる。
【0097】請求項5記載の発明によれば、整合手段が
搬送方向下流側が上流側よりも高くなるように傾斜する
とともに昇降自在に支持された積載トレイと当該積載ト
レイ上に排紙された用紙の端縁が当接する後端フェンス
とからなり、押さえ手段が用紙の上面に接触する押さえ
部材とこの押さえ部材を前記後端フェンスの用紙の端縁
が当接する面から出没させる駆動手段とからなるので、
用紙束が後端フェンスに当接した状態で押さえ動作が可
能になり、押さえたときに用紙束が乱れることがない。
【0098】請求項6記載の発明によれば、押さえ部材
の出没動作は直線的に行われるので、簡単な機構で駆動
機構を構成できる。
【0099】請求項7記載の発明によれば、押さえ部材
は突出動作時には積載トレイの用紙積載面に対して上向
きの角度で突出し、最大限突出したときは積載トレイの
用紙積載面に対して下向きの角度を保持するように設定
されているので、突出動作時にはすでに積載されている
用紙束と干渉することがなく、押さえ動作時には確実な
押さえ動作が可能になる。
【0100】請求項8記載の発明によれば、積載トレイ
を昇降させる昇降手段を備え、当該昇降手段は積載トレ
イ上に位置する用紙束の上に押さえ部材が突出している
状態で積載トレイを上昇させ、押さえ部材と積載トレイ
間で用紙束を押さえるので、押さえ手段を別途設ける必
要がなく、積載トレイが本来備えている昇降機構を利用
して用紙押さえが可能になる。
【0101】請求項9記載の発明によれば、用紙束を押
さえる押圧力を検知する検知手段を備え、昇降手段は検
知手段によって押圧力が所定値以上になったことを検知
したときには、上昇動作を停止するので、常に一定の押
圧力で用紙束を押さえることができる。
【0102】請求項10記載の発明によれば、用紙束排
出側で押さえ部材と後端フェンスとのなす角をθf、同
じく用紙束排出側で積載トレイと後端フェンスとのなす
角をθtとしたときに、昇降手段による積載トレイの前
記上昇動作が停止した際、θf≧θtとなるように押さ
え部材の突出方向と積載トレイの積載面とのなす角を設
定したので、綴じ位置近傍の膨らみによって用紙束を逃
がすことなく押さえ部材で確実に押さえることができ
る。
【0103】請求項11記載の発明によれば、検知手段
が、押さえ部材を支持する部材を昇降手段の上昇動作に
対向する方向に付勢する付勢手段と、前記支持する部材
の位置を検出する位置検出手段とから構成され、前記位
置検出手段によって検出された支持する部材の位置から
押圧力が所定値以上になったか否かを検知するので、直
接、かつ確実に押圧力が所定値になったことを検知する
ことができる。
【0104】請求項12記載の発明によれば、押さえ部
材が突出している状態で排紙手段が用紙束を排紙するの
で、用紙束を押さえ部材の上面に反転した状態で位置さ
せることができる。
【0105】請求項13記載の発明によれば、排紙手段
が用紙束を排紙し、押さえ部材の上面に用紙束が載置さ
れた後、押さえ部材が後端フェンスの内側に没入するの
で、押さえ部材の下方に積載された用紙束の上に新たな
用紙束が後端フェンスで整合をとった上で積載される。
【0106】請求項14記載の発明によれば、押さえ部
材が後端フェンスの内側に没入した後、積載トレイは所
定量下降するので、押さえ部材がすでに積載されている
用紙束を乱すことはない。
【0107】請求項15記載の発明によれば、下降量は
用紙束の綴じ枚数に応じて可変に設定されるので、動作
に無駄がなく、効率的な処理が行える。
【0108】請求項16記載の発明によれば、反転手段
が、2つ折りしない通常排紙の場合に比べて積載トレイ
の角度が急角度になるよう積載トレイの角度を変更する
角度変更手段からなるので、積載トレイの角度の変更だ
けで反転動作を確実に行え、綴じ側を後端フェンス側に
向けることが可能になる。
【0109】請求項17記載の発明によれば、角度変更
手段が、積載トレイの予め設定した位置を支点として積
載トレイから立ち上がる補助トレイからなるので、大型
化を招くことなく簡単な機構で反転手段を構成すること
ができる。
【0110】請求項18記載の発明によれば、予め設定
した位置が積載トレイの用紙束載置面の最下端位置から
40mm±10mmの範囲に設けられているので、通常
使用する用紙サイズに対応して反転動作を確実に行わせ
ることができる。
【0111】請求項19記載の発明によれば、前記押さ
え部材が突出するときの突出量が、用紙束を反転させる
ために積載トレイの予め設定した位置を支点として前記
積載トレイから立ち上がる補助トレイの前記支点から前
記積載トレイの用紙束載置面の最下端位置までの距離と
ほぼ同等の距離に設定され、角度変更により用紙束が曲
がる位置との相関をとっているので、押さえ部材が曲げ
られた(角度が立った)用紙束部分と干渉することな
く、確実に押さえることができる。
【0112】請求項20記載の発明によれば、押さえ部
材の突出量が、前記積載トレイに積載される用紙束の積
載枚数の増加に対応して少なくなるように設定されてい
るので、押さえ部材が曲げられた(角度が立った)用紙
束部分と干渉することなく、確実に押さえることができ
る。
【0113】請求項21記載の発明によれば、押さえ部
材が突出するときの突出量が、綴じ枚数に応じて可変に
設定されているので、綴じた厚さによって膨らむ位置が
変化して、その変化に対応することができ、用紙束を逃
がすことなく確実に押さえることができる。
【0114】請求項22記載の発明によれば、押さえ部
材が用紙束の中央部に関して対称な所定範囲を押さえる
ので、用紙束の積載状態が不安定になることがなく、よ
り多くの用紙束を積載することができる。
【0115】請求項23記載の発明によれば、押さえ部
材が用紙束の中央部に関して対称な位置を押さえること
ができるように複数設けられているので、用紙束の積載
状態が不安定になることがなく、より多くの用紙束を積
載することができる。
【0116】請求項24記載の発明によれば、押さえ部
材は、上面の摩擦係数が下面よりも高く設定されている
ので、突出時に積載された押さえ部材の下方の用紙束の
積載状態を乱すことがなく、後端フェンスの内部に没入
する際には上面側の用紙束を後端フェンスに当接させて
整合性を高めることができる。
【0117】請求項25記載の発明によれば、押さえ部
材の先端部に、少なくとも押さえ部材の突出時には回転
可能なローラを備えているので、突出時に積載された押
さえ部材の下方の用紙束の積載状態を乱すことがない。
【0118】請求項26記載の発明によれば、用紙処理
装置の各部の制御を司る第1の制御手段と、第1の制御
手段と相互に通信を行い、第1の制御手段に制御情報を
送信するとともに、画像形成装置の各部の制御を司る第
2の制御手段とを備え、前記用紙処理装置は、前記画像
形成装置側から中綴じモードかつ中折りモードが設定さ
れた場合には、排紙された用紙を積載する積載トレイを
当該積載トレイに積載された用紙束を整合端側で押さえ
る押さえ板の配設位置よりも下方の予め設定した位置ま
で下降させ、前記用紙処理装置に設定されている反転手
段により用紙束を反転させて前記積載トレイに積載し、
前記押さえ板と前記積載トレイにより用紙束を綴じ側で
押さえるので、請求項1記載の発明と同等の効果を奏す
る。
【0119】請求項27記載の発明によれば、用紙束を
中央部で2つ折りにした後、積載トレイに積載する際
に、用紙束を反転させて綴じ側で整合を行い、整合され
た用紙束の上方に押さえ板を突出させ、用紙束の上面を
押さえ板で押さえた状態で積載トレイを上昇させ、押さ
え板と積載トレイ間で所定の押圧力を加えて用紙束の膨
らみを抑えて積載トレイに整合された用紙束を積載する
ので、請求項1記載の発明と同等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の本実施形態を説明するためのもので、
複写機に接続された本実施形態に係る用紙後処理装置の
概略構成を示す図である。
【図2】本実施形態に係る用紙後処理装置の上側積載ト
レイの昇降移動機溝を示す図である。
【図3】図2における上側積載トレイの昇降移動機溝の
動作を示す図である。
【図4】図2における上側積載トレイの昇降移動機溝の
動作を示す図である。
【図5】本実施形態に係る用紙後処理装置の中綴じ処理
を行う機構部の概略構成を示す図である。
【図6】図5の中綴じの機構部の動作説明図である。
【図7】図5の機構部の動作を更に詳細に示す図であ
る。
【図8】本実施形態に係る用紙後処理装置の用紙折り処
理を行う機構部の概略構成を示す図である。
【図9】図8の折りプレートと折りローラの位置関係を
示す斜視図である。
【図10】折りプレートによって用紙束を折り、排出す
るときの動作を示す動作説明図である。
【図11】折りプレートによって用紙束を折るときのス
テイプル針の関連した折り位置と折り動作を示す動作説
明図である。
【図12】折りプレートによって用紙束を折るときの折
り位置を示す斜視図である。
【図13】折りプレートを用紙束とともに折りローラの
ニップより奥に突出させて折るときの状態を示す図であ
る。
【図14】排紙ガイド板閉じて、用紙束先端付近を挟み
込んで折り動作を開始するときの状態を示す図である。
【図15】用紙束先端部を固定し、折りプレートが用紙
束の針位置を対向する折りローラ方向に押圧して用紙中
央部に折り処理を施すときの状態を示す図である。
【図16】開閉エンドフェンス部と下側積載トレイとを
示す要部正面図である。
【図17】用紙束の折り側先端部を排紙方向下流側に向
けて排紙し、積載した状態を示す要部正面図である。
【図18】通常排紙時の状態を示す要部正面図である。
【図19】用紙束が反転しながら落下する状態を示す図
である。
【図20】加圧板の構造を示す要部正面図である。
【図21】加圧板の構造を示す平面図である。
【図22】スタック動作と加圧板の動作を示す説明図で
ある。
【図23】下側積載トレイと補助トレイの角度関係を示
す図である。
【図24】補助トレイを使用したときの用紙束の反転積
載状態と加圧板との作動状態を示す説明図である。
【図25】下側積載トレイと補助トレイの位置と作動状
態を示す図である。
【図26】補助トレイの立ち上げ機構(回転機構)の詳
細を示す図である。
【図27】通常排紙に使用した場合の補助トレイの立ち
上げ機構の状態を示す図である。
【図28】折りローラの周速を変えて用紙束を反転させ
る実施形態を示す図である。
【図29】用紙束の先端を下側積載トレイに当接させ、
用紙束を湾曲させて反転させる実施形態を示す図であ
る。
【図30】本実施形態に係る用紙後処理装置を備えた用
紙処理システムの概略構成を示すブロック図である。
【図31】中綴じ・中折りの処理をユーザが入力する操
作部の表示状態を示す図である。
【図32】中折り装置で2つ折りした後の用紙束排出の
制御手順を示すフローチャートである。
【図33】中綴じ処理開始時の下側積載トレイの待機位
置までの移動制御の制御手順を示すフローチャートであ
る。
【図34】中綴じ排出時の下側積載トレイの制御手順を
示すフローチャートである。
【図35】加圧板の機構の一例を示す図である。
【図36】従来例に係る中折りした用紙束を積載したと
きの状態の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 用紙出力装置(複写機) 2 用紙後処理装置 10 制御部 11 表示部 12 操作部 13 用紙出力制御部 20 制御部 21 中綴じ部 22 中折り部 23 折りローラ部 24 折りプレート部 34 突出量設定部 301 下側積載トレイ 311 開閉エンドフェンス 321 上側積載トレイ 331 エンド(後端)フェンス 332 紙面センサ(S2) 343 加圧板 451 折りローラ 452 折りローラ 455 押し出し部材 456 駆動装置 466 折りプレート

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中綴じ手段と、中折り手段と、排紙され
    た用紙もしくは用紙束を積載する積載トレイとを備え、
    用紙出力装置側から送られてきた用紙束の中央部を前記
    中綴じ手段によって綴じ、綴じた用紙束を前記中折り手
    段によって2つ折りした後、排紙手段により排紙して前
    記積載トレイに積載する用紙処理装置において、 前記積載トレイの排紙方向上流側で前記用紙束を整合す
    る整合手段と、 前記積載トレイに積載された用紙束を整合端側で押さえ
    る押さえ手段と、を備えていることを特徴とする用紙処
    理装置。
  2. 【請求項2】 前記整合手段による用紙束の整合は、用
    紙束の折り側で行われることを特徴とする請求項1記載
    の用紙処理装置。
  3. 【請求項3】 前記整合手段が、搬送方向下流側が上流
    側よりも高くなるように傾斜するとともに昇降自在に支
    持された積載トレイと、当該積載トレイ上に排紙された
    用紙の端縁が当接する後端フェンスとからなることを特
    徴とする請求項1または2記載の用紙処理装置。
  4. 【請求項4】 前記2つ折りされた用紙束は折り側を先
    端にして排紙され、前記折り側が整合手段側に位置する
    ように用紙束を反転させる反転手段を備えていることを
    特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の用
    紙処理装置。
  5. 【請求項5】 前記整合手段が、搬送方向下流側が上流
    側よりも高くなるように傾斜するとともに昇降自在に支
    持された積載トレイと、当該積載トレイ上に排紙された
    用紙の端縁が当接する後端フェンスとからなり、 前記押さえ手段が、用紙の上面に接触する押さえ部材
    と、この押さえ部材を前記後端フェンスの用紙の端縁が
    当接する面から出没させる駆動手段とからなることを特
    徴とする請求項1記載の用紙処理装置。
  6. 【請求項6】 前記押さえ部材の出没動作は直線的に行
    われることを特徴とする請求項5記載の用紙処理装置。
  7. 【請求項7】 前記押さえ部材は突出動作時には、前記
    積載トレイの用紙積載面に対して上向きの角度で突出
    し、最大限突出したときは前記積載トレイの用紙積載面
    に対して下向きの角度を保持するように設定されている
    ことを特徴とする請求項5記載の用紙処理装置。
  8. 【請求項8】 前記積載トレイを昇降させる昇降手段を
    備え、当該昇降手段は前記積載トレイ上に位置する用紙
    束の上に前記押さえ部材が突出している状態で前記積載
    トレイを上昇させ、前記押さえ部材と前記積載トレイ間
    で用紙束を押さえることを特徴とする請求項5ないし7
    のいずれか1項に記載の用紙処理装置。
  9. 【請求項9】 前記用紙束を押さえる押圧力を検知する
    検知手段を備え、前記昇降手段は前記検知手段によって
    前記押圧力が所定値以上になったことを検知したときに
    は、上昇動作を停止することを特徴とする請求項8記載
    の用紙処理装置。
  10. 【請求項10】 用紙排紙側において前記押さえ部材と
    前記後端フェンスとのなす角をθf、同じく用紙排紙側
    において前記積載トレイと前記後端フェンスとのなす角
    をθtとしたときに、前記昇降手段による前記積載トレ
    イの前記上昇動作が停止した際、 θf≧θt となるように前記押さえ部材が突出した方向と前記積載
    トレイの積載面とのなす角が設定されていることを特徴
    とする請求項9記載の用紙処理装置。
  11. 【請求項11】 前記検知手段が、前記押さえ部材を支
    持する部材を前記昇降手段の上昇動作に対向する方向に
    付勢する付勢手段と、前記支持する部材の位置を検出す
    る位置検出手段とからなり、前記位置検出手段によって
    検出された前記支持する部材の位置から前記押圧力が所
    定値以上になったか否かを検知することを特徴とする請
    求項9記載の用紙処理装置。
  12. 【請求項12】 前記押さえ部材が突出している状態で
    前記排紙手段が用紙束を排紙することを特徴とする請求
    項5ないし8のいずれか1項に記載の用紙処理装置。
  13. 【請求項13】 前記排紙手段が用紙束を排紙し、前記
    押さえ部材の上面に積載された後、前記駆動手段により
    前記押さえ部材が前記後端フェンスの内側に没入するこ
    とを特徴とする請求項12記載の用紙処理装置。
  14. 【請求項14】 前記押さえ部材が前記後端フェンスの
    内側に没入した後、前記昇降手段は前記積載トレイを所
    定量下降させることを特徴とする請求項13記載の用紙
    処理装置。
  15. 【請求項15】 前記所定量は前記用紙束の綴じ枚数に
    応じて可変に設定されていることを特徴とする請求項1
    4記載の用紙処理装置。
  16. 【請求項16】 前記反転手段が、2つ折りしない通常
    排紙の場合に比べて前記積載トレイの角度が急角度にな
    るよう積載トレイの角度を変更する角度変更手段からな
    ることを特徴とする請求項4記載の用紙処理装置。
  17. 【請求項17】 前記角度変更手段が、前記積載トレイ
    の予め設定した位置を支点として前記積載トレイから立
    ち上がる補助トレイからなることを特徴とする請求項1
    6記載の用紙処理装置。
  18. 【請求項18】 前記予め設定した位置が前記積載トレ
    イの用紙束載置面の最下端位置から40mm±10mm
    の範囲に設けられていることを特徴とする請求項17記
    載の用紙処理装置。
  19. 【請求項19】 前記押さえ部材が突出するときの突出
    量が、用紙束を反転させるために前記積載トレイの予め
    設定した位置を支点として前記積載トレイから立ち上が
    る補助トレイの前記支点から前記積載トレイの用紙束載
    置面の最下端位置までの距離とほぼ同等の距離に設定さ
    れていることを特徴とする請求項5、6および7のいず
    れか1項に記載の用紙処理装置。
  20. 【請求項20】 前記押さえ部材が突出するときの突出
    量が、前記積載トレイに積載される用紙束の積載枚数の
    増加に対応して少なくなるように設定されていることを
    特徴とする請求項5、6および7のいずれか1項に記載
    の用紙処理装置。
  21. 【請求項21】 前記押さえ部材が突出するときの突出
    量が、綴じ枚数に応じて可変に設定されていることを特
    徴とする請求項5、6および7のいずれか1項に記載の
    用紙処理装置。
  22. 【請求項22】 前記押さえ部材は用紙束の中央部に関
    して対称に設定された所定範囲を押さえることを特徴と
    する請求項5、6、7、8および12のいずれか1項に
    記載の用紙処理装置。
  23. 【請求項23】 前記押さえ部材が用紙束の中央部に関
    して対称な位置を押さえることができるように複数設け
    られていることを特徴とする請求項5、6、7、8およ
    び12のいずれか1項に記載の用紙処理装置。
  24. 【請求項24】 前記押さえ部材は、上面の摩擦係数が
    下面よりも高く設定されていることを特徴とする請求項
    5、6、7、8および12のいずれか1項に記載の用紙
    処理装置。
  25. 【請求項25】 前記押さえ部材の先端部に、前記押さ
    え部材の突出時には回転可能なローラを備えていること
    を特徴とする請求項5、6、7、8および12のいずれ
    か1項に記載の用紙処理装置。
  26. 【請求項26】 請求項1ないし25のいずれか1項に
    記載の用紙処理装置と、 入力された画像データに基づいて画像を形成する画像形
    成手段と、少なくとも用紙束の中央部で綴じる中綴じモ
    ードおよび用紙束の中央部で2つ折りする中折りモード
    をユーザが選択するための入力手段とを含む画像形成装
    置と、からなり、前記画像形成装置から排紙された用紙
    束に対して所定の処理を実行する画像形成システムにお
    いて、 前記用紙処理装置の各部の制御を司る第1の制御手段
    と、 前記第1の制御手段と相互に通信を行い、第1の制御手
    段に制御情報を送信するとともに、前記画像形成装置の
    各部の制御を司る第2の制御手段と、を備え、前記用紙
    処理装置は、前記画像形成装置側から中綴じモードかつ
    中折りモードが設定された場合には、排紙された用紙を
    積載する積載トレイを当該積載トレイに積載された用紙
    束を整合端側で押さえる押さえ板の配設位置よりも下方
    の予め設定した位置まで下降させ、前記用紙処理装置に
    設定されている反転手段により用紙束を反転させて前記
    積載トレイに積載し、前記押さえ板と前記積載トレイに
    より用紙束を綴じ側で押さえることを特徴とする画像形
    成システム。
  27. 【請求項27】 用紙の中央部で綴じられた用紙束を前
    記中央部で2つ折りにして所定の積載トレイに積載する
    用紙処理方法において、 用紙束を中央部で2つ折りにした後、積載トレイに積載
    する際に、前記用紙束を反転させて綴じ側で整合を行
    い、 整合された前記用紙束の上方に押さえ板を突出させ、 前記用紙束の上面を前記押さえ板で押さえた状態で前記
    積載トレイを上昇させ、 前記押さえ板と前記積載トレイ間で所定の押圧力を加え
    て用紙束の膨らみを抑えて前記積載トレイに整合された
    用紙束を積載することを特徴とする用紙処理方法。
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