JP2002104587A - ビン充填装置、ビン・キャッピング装置及び液体充填装置 - Google Patents

ビン充填装置、ビン・キャッピング装置及び液体充填装置

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JP2002104587A
JP2002104587A JP2000299058A JP2000299058A JP2002104587A JP 2002104587 A JP2002104587 A JP 2002104587A JP 2000299058 A JP2000299058 A JP 2000299058A JP 2000299058 A JP2000299058 A JP 2000299058A JP 2002104587 A JP2002104587 A JP 2002104587A
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bottle
filling
pet
capping
rotating
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JP2000299058A
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Katsuhiko Aya
克彦 綾
Kanji Naito
貫治 内藤
Shintaro Sugiura
慎太郎 杉浦
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CHICHIBU MINERAL WATER KK
CHUURITSU KOGYO KK
YAMATO GLASS KK
Original Assignee
CHICHIBU MINERAL WATER KK
CHUURITSU KOGYO KK
YAMATO GLASS KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大小様々な、また形状の様々なペットボトル
に対応した汎用性の高いビン充填装置を提供する。 【解決手段】 本装置は、ペットボトルに液体を充填す
るビン充填装置102であって、液体タンク28と、液
体タンクと一体的に回転する回転支柱30と、等角度で
離隔した配列で液体タンクの底部に充填口を下方に向け
て設けられ、液体をボトルに充填する充填バルブ26
と、吊り下げ柱体118とを備える。吊り下げ柱体は、
ボトルの上端開口部の2段括れ部の一方を掛止して吊り
下げる掛止部を有し、各充填バルブの下方直下にそれぞ
れボトルの上端開口部を位置決めするように掛止部で掛
止し、回転支柱と共に回転しつつ所定の高低差で昇降す
る。吊り下げたボトルを回転支柱の回転と共に昇降させ
ることにより、ボトルの上端開口部を充填バルブの充填
口に接触、開放させ、次いで離隔して充填口を閉止さ
せ、回転支柱と共にボトルを1回転させる間に、ボトル
内に所定量の液体を導入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ペットボトルに飲
料、薬液、塗料、油等の液体を充填するビン充填装置、
ペットボトルにキャッピングを施すビン・キャッピング
装置、並びにビン充填装置及びビン・キャッピング装置
を備えた液体充填装置に関し、更に詳細には、大小様々
な、また形状の様々なペットボトルに対応した汎用性の
高いビン充填装置、ビン・キャッピング装置、及び液体
充填装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ジュース、天然水、お茶等の飲
料、薬液等は、成形材料としてPET樹脂(ポリエチレ
ンテレフタレート)を使って成形したビン、いわゆる、
ペットボトル(PET Bottle)に充填され、気密にキャッ
ピングを施した上で販売されている。ペットボトルに飲
料等の液体を充填する際には、ビン充填装置が使用さ
れ、液体等の液体を充填したペットボトルにキャッピン
グを施す際には、ビン・キャッピング装置が使用されて
いる。
【0003】ここで、図6から図9を参照して、ビン充
填装置及びビン・キャッピング装置を備えた従来の液体
充填装置の構成を説明する。図6及び図7は、それぞ
れ、従来の液体充填装置のビン充填装置及びビン・キャ
ッピング装置の構成を示す立面図、図8は従来の液体充
填装置の要部の平面図、並びに図9はペットボトルの側
面図である。液体充填装置10は、図6に示す、ペット
ボトルに液体を充填するビン充填装置12と、それぞ
れ、図7に示す、液体を充填したペットボトルにキャッ
ピングを施すビン・キャッピング装置14、及び、液体
を充填したペットボトルをビン充填装置12からビン・
キャッピング装置14に移送する移送機構16とから構
成されている。
【0004】ビン充填装置12は、ビン充填装置本体1
8と、ペットボトルを縦列にして1個ずつ供給するベル
トコンベヤ20(図8参照)と、ベルトコンベヤ20か
らビン充填装置本体18にペットボトルを1個ずつ移載
する移載機構22とを備えている。ビン充填装置本体1
8は、架台23に固定された基台24と、充填する液体
を収容し、底部に複数個の充填バルブ26を備えて、基
台24の上方に設けられた円筒状液体タンク28と、上
端で液体タンク28の中心を支持し、下端で基台24に
軸支され、液体タンク28と一体的に回転する回転支柱
30と、回転支柱30を回転させる駆動装置32と、回
転ビン台34とを備えている。回転支柱30は、中子構
造(図示せず)になっていて、中子が伸縮して、自在に
液体タンク28を昇降させるようになっている。高さの
異なるペットボトルに合わせて、液体タンク28を昇降
させて高さを調節することにより、充填バルブ26の開
口の位置を高低の異なるペットボトルの開口に整合させ
ることができる。
【0005】回転ビン台34は、回転支柱30と一体的
に設けられ、回転支柱30と共に回転する回転板36
と、回転支柱30を中心とする回転板36の円周上に放
射状に等角度の間隔で設けられた複数個の貫通孔38を
それぞれ摺動自在に貫通する脚体40と、脚体40の上
端に設けられたビン台42を備えている。本例では、回
転ビン台34は、図8に示すように、16個の貫通孔3
8を有するが、貫通孔38の数、従って脚体40及びビ
ン台42の数は自由であって、12個でも50個でも1
00個以上でも良い。脚体40の下端部は、基台24上
に設けられ、回転支柱30の同心円の円周に沿ってカム
面が徐々に高くなり、次いで低くなるように構成されて
いるカム板44上に支持されている。回転支柱30の回
転によって、脚体40が回転板36と共に回転すると、
脚体40の下端部はカム板44上を走行して徐々に上方
に登り、次いで下降する。それによってビン台42が上
方に上昇する。ビン台42の上昇と共に、ビン台42上
に載置されたペットボトルも、回転支柱30の回転に応
じて上昇し、次いで下降する。
【0006】充填バルブ26は、各ビン台42に対応し
てビン台42の直上に、それぞれ、バルブ開口を下方に
向けて設けられている。つまり、充填バルブ26は、液
体タンク28の底板下側に、回転支柱30を中心とする
円周上にビン台42の脚部40の配置と同じ配置で設け
てある。充填バルブ26は、バネ式バルブであって、先
端に設けられたバルブ開口は、常時は、バネに付勢され
た弁体で閉止されている。ペットボトルの先端の開口部
で弁体を上方に押圧すると、バルブ開口が開き、ペット
ボトル内の空気と入れ替わるようにして、液体を液体タ
ンク28からペットボトル内に導入することができる。
充填バルブ26として、例えば中立工業(株)製の充填
バルブを使用することができる。
【0007】移載機構22は、図6及び図8に示すよう
に、相互に離隔して上下2段に設けられたスターホィー
ルと呼ばれる第1の星状回転板46と、第1の星状回転
板46の周りに設けられたリング状の固定案内板47
と、第1の星状回転板46を回転支柱30の回転に同期
させて回転させる回転装置48とを備えている。第1の
星状回転板46は、ペットボトルの直径より大きな直径
の半円形の切り欠き46aを円形回転板の放射状に等角
度の間隔で設けた回転板であって、切り欠き46aと固
定案内板47との間に1個ずつペットボトルを保持する
ようにして回転し、ビン充填装置本体18のビン台42
上にそれぞれ1個ずつのペットボトルを移載する。
【0008】移送機構16は、移載機構22と同じ構成
であって、図7及び図8に示すように、上下2段に離隔
して設けられた2枚の第2の星状回転板50と、第2の
星状回転板50の周りに設けられたリング状の固定案内
板51と、第2の星状回転板50を回転支柱30の回転
に同期させて回転させる回転装置52とを備えている。
第2の星状回転板50は、第1の星状回転板46と同じ
構成であって、第1の星状回転板46の切り欠き部46
aと同じ切り欠き部50aを有する。移送機構16は、
ビン充填装置本体18のビン台42からペットボトルを
1個ずつ第2の星状回転板50の切り欠き50aと固定
案内板51との間に受け取り、そこにペットボトルを保
持しつつ回転して、ビン・キャッピング装置14に移送
する。
【0009】ペットボトルに液体を充填する際には、先
ず、ペットボトルの高さに合わせて、液体タンク28の
高さ、つまり充填バルブ26の高さを調節する。ペット
ボトルは、ベルトコンベヤ20上に乗って1個ずつ移載
機構22に供給され、移載機構22によって更にビン充
填装置本体18のビン台42上に載置される。ビン台4
2上に載置されたペットボトルは、回転支柱30の回転
に伴い徐々に上方に上昇し、充填バルブ26の弁体を押
圧して液体タンク28からペットボトル内に液体を導入
させ、次いで下降して充填バルブ26から離れ、充填バ
ルブ26を閉止させる。ペットボトルが回転支柱30と
共に1回転すると、ペットボトル内には所定量の液体が
導入されている。液体が導入されたペットボトルは、移
送機構16によってビン・キャッピング装置14に移送
される。
【0010】ビン・キャッピング装置14は、図7に示
すように、ビン・キャッピング装置本体54と、キャッ
ピングしたペットボトルを払い出す払出し装置56とを
備えている。ビン・キャッピング装置本体54は、移送
機構16の第2の星状回転板50と同期して回転する回
転支柱58と、ペットボトルを保持して回転支柱58と
共に回転するビン保持部60と、回転支柱58の上部に
支持され、回転支柱58と共に回転するキャッピング部
62とを備える。
【0011】ビン保持部60は、回転支柱58に中心で
支持され、回転支柱58と一体的に回転する円板状のビ
ン保持円板64と、第3の星状回転板66と、第3の星
状回転板66と協働してペットボトルを保持するリング
状案内68とから構成されている。第3の星状回転板6
6は、第2の星状回転板50と同じ構成であって、第2
の星状回転板50の切り欠き部50aと同じ形状の切り
欠き部66aを有する。
【0012】キャッピング部62は、第3の星状回転板
66の切り欠き部66aの数と同じ数のキャッピング機
構70と、キャップをキャッピング機構70に供給する
キャップ供給機構72とを備えていて、各キャッピング
機構70は、ビン保持部60に保持されて回転するペッ
トボトルの直上に位置するように配置されている。本例
では、キャッピング機構70は、回転支柱58に固定さ
れた支持部73に取り付けられたねじ込み型のキャッピ
ング機構であって、下端にキャップを保持し、回転支柱
58と共に一回転する間にペットボトルの先端の開口部
にキャップをねじ込んでキャッピングする。ペットボト
ルの高さに合わせて支持部73の高さを調節することに
より、キャッピング機構70の下端を高低の異なるペッ
トボトルに整合させることができる。キャッピング機構
70として、中立工業(株)製のキャッパーを使用する
ことができる。キャップ供給機構72は、次に説明する
払出し装置56の回転軸74の上部に設けられ、適所に
キャップを保持して回転軸74と共に回転し、キャッピ
ング機構70にキャップを順次供給するキャップ配置板
76と、キャップ配置板76にキャップを供給する供給
部(図示せず)とを有する。
【0013】払出し装置56は、移送機構16と同じ構
成であって、上下2段に設けられ、回転軸74と共に回
転する第4の星状回転板78と、第4の星状回転板78
の周りに設けられたリング状の固定案内板80と、回転
軸74をビン・キャッピング装置本体54の回転支柱5
8の回転に同期させて回転させる回転装置82とを備え
ている。第4の星状回転板78は、第3の星状回転板6
4と同じ構成で、第3の星状回転板64の切り欠き部6
6aと同じ形状の切り欠き部78aを有する。
【0014】キャッピングする際には、先ず、ペットボ
トルの高さに合わせてキャッピング機構70の高さを調
節する。液体が充填されたペットボトルは、移送機構1
6によって更にビン・キャッピング装置14のビン保持
部60に移送される。ビン保持60に保持されたペット
ボトルは、回転支柱58の回転と共に一回転する間に、
キャッピング機構70によってキャッピングされ、キャ
ッピングされたペットボトルは、払出し装置56によっ
てビン・キャッピング装置本体54から受け取られ、外
部に払い出される。尚、説明を省いたが、移送機構1
6、移載機構22及び払出し装置56では、ペットボト
ルの底部は、架台23の保持面上に摺動自在に保持され
ている。
【0015】ところで、ペットボトルにキャッピングす
る際に使用するキャップには、ねじ込み式のものと、押
し込み式のものとがある。押し込み式のものは、通常、
圧栓式と言われている。ここで、図9を参照して、ねじ
込み式キャップ型のペットボトルの構成を説明する。ね
じ込み式キャップ型のペットボトル90は、図9に示す
ように、ほぼ一様な横断面形状を有する円筒形の胴部9
2と、先端面に円形開口を有する円形の流入出口部94
と、胴部92と流入出口部94とを結ぶ円錐台状の肩部
96とから構成されている。尚、胴部の形状は、様々で
あって、円筒形に加えて、例えば角筒形、把手付き等が
ある。
【0016】流入出口部94は、図9に示すように、キ
ャップの雌ネジに整合する雄ネジ部94aを先端に、雄
ネジ部94aの雄ネジ山の外径より大きな外径で、キャ
ップの外縁を受ける傘状部94bを雄ネジ部94aから
下方に離隔した位置に有する。雄ネジ部94aと傘状部
94bとの間は、雄ネジ部94a及び傘状部94bの外
径より小さい第1括れ部94cとなっている。また、傘
状部94bと肩部96の上端との間は、第1括れ部94
cとほぼ同じ外径の第2括れ部94dとなっている。押
し込み式キャップ型のペットボトルも、雄ネジ部94a
の形状が異なることをのぞいてほぼ同様の構成を備えて
いる。
【0017】また、ペットボトルには、大小様々の大き
さのペットボトルがあって、胴部の形状も必ずしも一様
ではない。一般に、充填容量の大きなペットボトルは、
高さが高く、胴部の直径も大きく、充填容量の小さなペ
ットボトルは、高さが低く、胴部の直径も小さい。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した従来
の液体充填装置には、次の二つの問題があった。第1の
問題は、ペットボトルの大きさが異なる度に、ペットボ
トルの大きさに合わせて、第1から第4の星状回転板を
取り替えることが必要であるということである。つま
り、従来の液体充填装置では、第1から第4の星状回転
板が、ペットボトルの胴部の直径に応じた切り欠き部を
必要とするので、充填するペットボトルの大きさが異な
ると、異なる大きさのペットボトルの胴部の寸法に整合
する切り欠き部を有する星状回転板に取り替えることが
必要になるからである。第2の問題は、ペットボトルの
大きさ、つまりペットボトルの高さに合わせて、ビン充
填装置の場合には液体タンクの高さを、キャッピング装
置の場合にはキャッピング部の高さを調節することが必
要なことである。
【0019】ペットボトルの大きさに合わせて、都度、
星状回転板を交換し、液体タンク及びキャッピング部の
高さを調節することは、作業自体も大変であるし、ま
た、作業に時間を要するので、液体充填作業の生産性を
向上させる上で障害となっていた。大壜、中壜、小壜の
3種類の大きさのビンにビールを充填するビール会社の
ように、ビンの種類が限られている場合には、上述の星
状回転板の取り替え及び液体タンク及びキャッピング部
の高さの調節は、それほど大きな問題とならないが、例
えばビンの種類が多い一般の飲料メーカーにとっては、
その作業は手間の要する作業であって、充填作業の生産
性の向上を阻害する要因となっていた。
【0020】本発明の目的は、大小様々な、また形状の
様々なペットボトルに対応した汎用性の高いビン充填装
置、ビン・キャッピング装置、及び液体充填装置を提供
することである。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上述した問
題の解決を研究する過程で、ペットボトルの大きさが異
なっても、ペットボトルの第1括れ部及び第2括れ部の
外径は同じ寸法であることに注目し、従来の方式のビン
充填装置で行っていた、ペットボトルの底部をビン台で
支え、星状回転板で胴部を保持する代わりに、ペットボ
トルの先端開口部の括れ部を掛止して、吊り下げること
を着想した。また、ビン・キャッピング装置にも同じ着
想を適用できることが判った。そして、種々、実験の末
に、本発明を発明するに到った。
【0022】上記目的を達成するために、本発明に係る
ビン充填装置は、ペットボトルに液体を充填するビン充
填装置であって、ビン充填装置本体が、液体を収容する
液体タンクと、垂直方向に延びて液体タンクの回転中心
を上端部で支持し、かつ液体タンクと一体的に回転する
回転支柱と、回転中心を中心とする円の円周上に放射状
に等角度で離隔した配列で液体タンクの底部に、充填口
を下方に向けて設けられ、液体タンクの液体をペットボ
トルに充填する複数個の充填バルブと、回転支柱を中心
とする円の円周上に設けられ、ペットボトルの上端開口
部の2段括れ部の一方を掛止してペットボトルを吊り下
げる掛止部を有し、各充填バルブの下方直下にそれぞれ
ペットボトルの上端開口部を位置決めするように掛止部
で掛止し、回転支柱と共に回転しつつ回転支柱の回転に
同期して所定の高低差で昇降する吊り下げ柱体とを備
え、各吊り下げ柱体で吊り下げられたペットボトルを回
転支柱の回転に同期して上下に昇降させることにより、
ペットボトルの上端開口部を充填バルブの充填口に接触
させて開放させ、次いで充填バルブから離隔して充填口
を閉止させ、回転支柱と共にペットボトルを1回転させ
る間に、ペットボトル内に所定量の液体を導入するよう
にしたことを特徴としている。
【0023】吊り下げ柱体を昇降させるやり方には制約
はなく、例えば、吊り下げ柱体の下端部が、昇降するカ
ム面に当接し、回転支柱の回転と共にカム面上を走行す
ることにより、吊り下げ柱体を回転支柱の回転に同期し
て昇降させるようにしてもよい。
【0024】また、ペットボトルの上端開口部の2段括
れ部の一方を掛止できる限り、掛止部の形状にも制約は
なく、例えば、吊り下げ柱体の掛止部は、水平に伸びて
先端に二股状部を有し、ペットボトルの上端開口部の2
段括れ部の一方を二股状部に差し入れて掛止するように
しても良い。好適には、二股状部は、ペットボトルの上
端開口部の2段括れ部の一方の半周輪郭と同じ輪郭の切
り欠き部として形成されている。これにより、掛止部
は、2段括れ部の一方の輪郭に合致して安定して掛止す
ることができる。
【0025】実用的には、ビン充填装置本体にペットボ
トルを供給するペットボトル供給機構を備え、ペットボ
トル供給機構が、固定経路上に設けられ、ペットボトル
を1個ずつ順次搬送するコンベヤと、回転支柱と平行な
回転軸の周りに回転する回転板と、回転板の周辺部に放
射状に等角度で離隔した配列で設けられ、ペットボトル
の上端開口部の2段括れ部の他方を掛止してペットボト
ルを保持する複数個の掛止部とを有し、コンベヤからペ
ットボトルを1個ずつ順次各掛止部に受け取り、回転し
てビン充填装置の吊り下げ柱体に1個ずつ順次移し渡す
ペットボトル移載機構とを備え、回転板の掛止部が、ペ
ットボトルの上端開口部の2段括れ部の他方の半周輪郭
と同じ輪郭の切り欠き部として形成されている。ペット
ボトル供給機構を設けることにより、ペットボトルをビ
ン充填装置本体に自動的に供給することができる。
【0026】本発明に係るビン・キャッピング装置は、
ペットボトルにキャッピングを施すビン・キャッピング
装置であって、ビン・キャッピング装置本体が、垂直方
向に伸びる回転支柱と、回転支柱を中心とする円の円周
上に放射状に等角度で離隔した配列で配置された複数個
のキャッピング機構を有し、回転支柱と共に1回転する
間にキャッピング機構を昇降させて、ペットボトルにキ
ャッピングを施すキャッピング体と、回転支柱と共に回
転する第1回転板と、第1回転板の周辺部に放射状に等
角度で離隔した配列で設けられ、ペットボトルの2段括
れ部の一方を掛止する掛止部とを有し、各キャッピング
機構の下方直下にそれぞれペットボトルの上端開口部を
位置決めしてペットボトルを保持する保持体とを備え、
ペットボトルを保持体に保持して回転支柱と共に1回転
させる間に、ペットボトルにキャッピングを施すことを
特徴としている。
【0027】本発明で、キャッピング機構のキャッピン
グの方式は、ペットボトルの先端開口部にキャップをね
じ込むねじ込み式でも、ペットボトルの先端開口部にキ
ャップを押し込む押し込み式でも良い。
【0028】実用的には、ビン・キャッピング装置本体
からペットボトルを払い出すペットボトル払出し機構を
備え、ペットボトル払出し機構が、ビン・キャッピング
装置本体の回転支柱と平行な回転軸の周りに回転する第
2回転板と、第2回転板の周辺部に放射状に等角度で離
隔した配列で設けられ、ペットボトルの上端開口部の2
段括れ部の一方の半周輪郭と同じ輪郭の切り欠き部とし
て形成された複数個の掛止部とを備え、ペットボトルを
ビン・キャッピング装置本体からペットボトルを1個ず
つ順次各掛止部に受け取ってペットボトルの上端開口部
の2段括れ部の他方を掛止部で掛止し、次いでビン・キ
ャッピング装置から払い出すようにする。
【0029】更には、前述のビン充填装置と、上述のビ
ン・キャッピング装置とを備えて、液体充填装置を構成
することもできる。液体充填装置の好適な態様では、ビ
ン充填装置からビン・キャッピング装置にペットボトル
を移送する移送装置を備え、移送装置が、ビン充填装置
本体の回転支柱と平行な回転軸の周りに回転する第3回
転板と、第3回転板の周辺部に放射状に等角度で離隔し
た配列で設けられ、ペットボトルの上端開口部の2段括
れ部の他方の半周輪郭と同じ輪郭の切り欠き部として形
成されている複数個の掛止部とを備え、ビン充填装置か
らペットボトルを1個ずつ順次各掛止部に受け取ってペ
ットボトルの上端開口部の2段括れ部の他方を掛止部で
掛止し、次いでビン・キャッピング装置に引き渡すよう
にすることもできる。
【0030】更には、固定架台に設けられているコンベ
ヤに対して、ペットボトル移載機構、ビン充填装置本
体、移送装置、及びペットボトル払出し機構を含むビン
・キャッピング装置を、ペットボトルの高さに合わせて
昇降させる昇降装置を備えている。これにより、先の充
填の際のペットボトルの高さと異なるペットボトルに液
体を充填し、キャッピングを施す際にも、ペットボトル
の高さに合わせて液体充填装置を容易に調整することが
できる。
【0031】本発明に係るビン充填装置及びビン・キャ
ッピング装置では、液体の種類に制約なく適用でき、例
えば、飲料、薬液、油等の液体をペットボトルに充填す
る際に、最適に適用できる。また、ペットボトルの容量
の大小、胴部ノ寸法の大小、及び胴部及び肩部の形状に
は係わりなく、無く適用できる。また、ビン充填装置の
充填バルブの個数、従って吊り下げ柱体の本数、ビン・
キャッピング装置のキャッピング機構の数には制約はな
い。
【0032】
【発明の実施の形態】以下に、添付図面を参照し、実施
形態例を挙げて本発明の実施の形態を具体的かつ詳細に
説明する。実施形態例 本実施形態例は、本発明に係る液体充填装置の実施形態
の一例であって、本発明に係るビン充填装置と、本発明
に係るビン・キャッピング装置と、ビン充填装置からペ
ットボトルをビン・キャッピング装置に移送する本発明
に係る移送装置とを備えている。図1は本実施形態例の
液体充填装置に設けたビン充填装置の構成を示す立面
図、図2は本実施形態例の液体充填装置に設けたビン・
キャッピング装置及び移送装置の構成を示す立面図、図
3は本実施形態例の液体充填装置の要部の平面図、図4
はペットボトルを移載装置からビン充填装置本体に移載
し、次いでビン充填装置本体から移送装置に移送する様
子を示す平面図、並びに図5(a)及び(b)は、それ
ぞれ、ペットボトルを移載機構からビン充填装置本体に
移載する際の掛止状態、及びビン充填装置本体から移送
装置に移送する際の掛止状態を示す立面図である。図1
から図5に示す装置、部品、部位のうち図6から図8に
示すものと同じものには同じ符号を付して説明を省略す
る。本実施形態例の液体充填装置100は、図9に示す
ような円形胴部を有するペットボトルに液体を充填し、
キャッピングを施す装置であって、図1に示すビン充填
装置102、図2に示すビン・キャッピング装置104
及び移送装置106、並びに、ベルトコンベヤに対して
ペットボトル移載機構とビン充填装置本体とをペットボ
トルの高さに合わせて昇降させる、図1及び図2に示す
昇降装置107とを有する。
【0033】ビン充填装置102は、ビン充填装置本体
108と、ビン充填装置本体108にペットボトルを1
個ずつ供給するペットボトル供給装置110とを備えて
いて、ペットボトル供給装置110のベルトコンベヤ1
22を除いて、ビン・キャッピング装置104及び移送
装置106との共通架台23上に支持されている。ビン
充填装置本体108は、従来と同様に、架台23に固定
された基台24と、充填する液体を収容し、底部に複数
個の充填バルブ26を備えて、基台24の上方に設けら
れた円筒状液体タンク28と、上端で液体タンク28の
中心を支持し、下端で基台24に軸支され、液体タンク
28と一体的に回転する回転支柱30と、回転支柱30
を回転させる駆動装置32とを備えている。但し、本実
施形態例の回転支柱30は、従来のものと異なり、液体
タンク28を支持し、回転させるために設けてあって、
液体タンク28を昇降させる必要がないので、従来のよ
うな中子構造を備えていない。
【0034】本実施形態例のビン充填装置本体108
は、従来の回転ビン台34に代えて、回転吊り下げ体1
12を備えている。回転吊り下げ体112は、回転支柱
30を回転中心とし、回転支柱30と一体的に回転する
回転台114と、回転支柱30を中心とする回転台11
4の円周上に放射状に等角度の間隔で設けられた複数個
(図3では16個)の貫通孔116と、貫通孔116を
それぞれ摺動自在に貫通する吊り下げ柱体118とを有
する。吊り下げ柱体118は、各吊り下げ柱体118の
上端に、ペットボトルの上端開口部の第2括れ部94d
(図9参照)を掛止してペットボトルを吊り下げる掛止
部120を備えていて、各充填バルブ26の下方直下に
それぞれペットボトルの上端開口部を位置決めするよう
にペットボトルの第2括れ部94dを掛止部120で掛
止し、ペットボトルを吊り下げる。
【0035】吊り下げ柱体118の下端部は、基台24
上に設けられ、回転支柱30の同心円の円周に沿って、
カム面が徐々に高くなり、次いで低くなって元の位置に
戻るように設定されているカム板44上に支持されてい
る。回転支柱30の回転によって、吊り下げ柱体118
が回転台114と共に回転すると、吊り下げ柱体118
の下端部はカム板44のカム面上を移動して徐々に上方
に登り、それによって掛止部120が上方に上昇する。
掛止部120の上昇と共に、掛止部120に掛止された
ペットボトルも、回転支柱30の回転に応じて上昇し、
次いで下降する。これにより、従来と同様に、充填バル
ブ26を押圧して開口させ、次いで離間して閉止させ、
回転支柱30の1回転の間にペットボトルに所定量の液
体が導入される。
【0036】吊り下げ柱体118の掛止部120は、図
3に示すように、水平に伸びて先端に二股状部120a
を有する。各二股状部120aは、ペットボトルの上端
開口部の第2括れ部94dの半周輪郭と同じ輪郭の切り
欠き部として形成されていて、ペットボトルの第2括れ
部94dを切り欠き部に挿入させて掛止する。これによ
り、掛止部120は、ペットボトルの上端開口部の第2
括れ部94dにフィットしてペットボトルを安定して掛
止することができる。
【0037】ペットボトル供給装置110は、図1及び
図3に示すように、昇降自在な架台23とは独立して固
定された架台上に固定経路として設けられ、ペットボト
ルを1個ずつ順次搬送するベルトコンベヤ122と、ベ
ルトコンベヤ122からペットボトルを1個ずつ受け取
り、回転してビン充填装置本体108に移載するペット
ボトル移載機構124とを有する。ペットボトル移載機
構124は、ビン充填装置本体108の回転支柱30と
平行に設けられ、回転支柱30の回転に同期して回転す
る回転軸126と、回転軸126と一体的に回転する回
転板128とを備えている。回転板128の周辺部に
は、ペットボトルを保持する複数個(図3では6個の)
の掛止部130が、放射状に等角度で離隔した配列で設
けられている。掛止部130は、ペットボトルの上端開
口部の第1括れ部94c(図9参照)の半周輪郭と同じ
輪郭の切り欠き部として形成され、ペットボトルの第1
括れ部94cを切り欠き部に挿入させて掛止している。
更に、ペットボトル移載機構124は、掛止部130で
掛止したペットボトルの揺れ止めとして、ペットボトル
の胴部の輪郭より大きな輪郭の切り欠き部を有する揺れ
止め板132と、掛止部130の周りに設けられ、掛止
部130との間にペットボトルの第1括れ部94cの外
側を案内するリング状案内134とを有して、ペットボ
トルを安定して移載する。
【0038】ペットボトルは、図4及び図5(a)に示
すように、ペットボトル移載機構124の回転板128
からビン充填装置本体108の吊り下げ柱体118の掛
止部120に移載される。回転板128はペットボトル
の第1括れ部94cを掛止し、掛止部120は第2括れ
部94dを掛止する。
【0039】本実施形態例の移送装置106は、ペット
ボトルの上端開口部の第1括れ部94cを掛止部で掛止
して、ビン充填装置102からペットボトルを1個ずつ
順次受け取り、回転して、ビン・キャッピング装置10
4に引き渡す装置である。移送装置106は、図2及び
図3に示すように、ビン充填装置本体108の回転支柱
30と平行に設けられ、回転支柱30の回転に同期して
回転する回転軸138と、回転軸138と一体的に回転
板140とを備えている。回転板140の周辺部には、
複数個(図3では6個)の掛止部142が放射状に等角
度で離隔した配列で設けられている。掛止部142はペ
ットボトルの上端開口部の第1括れ部94cの半周輪郭
と同じ輪郭の切り欠き部として形成され、ペットボトル
の第1括れ部94cを切り欠き部に挿入させて掛止す
る。更に、移送装置106は、下方に掛止部142で掛
止したペットボトルの脱落防止のため、掛止されたペッ
トボトルの第1括れ部94cの外側を案内するリング状
案内144とを有する。
【0040】ペットボトルは、図4及び図5(b)に示
すように、ビン充填装置本体108の吊り下げ柱体11
8の掛止部120から、移送装置106の回転板140
に移載される。掛止部120はペットボトルの第2括れ
部94dを掛止し、回転板140は第1括れ部94cを
掛止する。
【0041】本実施形態例のビン・キャッピング装置1
04は、図2及び図3に示すように、ビン・キャッピン
グ装置本体146と、キャッピングしたペットボトルを
払い出す払出し装置148と、キャップ供給機構72と
を備えている。ビン・キャッピング装置本体146は、
従来と同様に、移送装置106の回転軸138と同期し
て回転する回転支柱58と、ペットボトルを保持して回
転支柱58と共に回転するビン保持体149と、回転支
柱58の上部に支持され、回転支柱58と共に回転する
キャッピング部62とを備える。キャッピング部62に
は、複数個(図3では6個)のキャッピング機構70を
備えている。
【0042】ビン保持体149は、従来のビン保持部6
0と異なり、図2及び図3に示すように、回転支柱58
と共に回転する回転板150を備えている。回転板15
0の周辺部には、複数個(図3では6個)の掛止部15
2が放射状に等角度で離隔した配列で設けられていて、
各キャッピング機構70の下方直下に、それぞれ、ペッ
トボトルの上端開口部を位置決めするようにペットボト
ルを保持する。掛止部152は、ペットボトルの上端開
口部の第2括れ部94dの半周輪郭と同じ輪郭の切り欠
き部として形成され、ペットボトルの第2括れ部94d
を切り欠き部に挿入させて掛止する。更に、ビン保持体
149は、掛止部152で掛止したペットボトルの脱着
防止のために、ペットボトルの胴部の輪郭より大きな輪
郭の切り欠き部を有する揺れ止め板154と、第2括れ
部94dの外側を案内するリング状案内156とを有す
る。
【0043】払出し装置148は、ビン・キャッピング
装置本体146の回転支柱58と平行に設けられ、回転
支柱58と同期して回転する回転軸158と、回転軸1
58と共に回転する回転板160とを備えている。回転
板160の周辺部には、複数個(図3では6個)の掛止
部162が、放射状に等角度で離隔した配列で設けられ
ている。各掛止部162は、ペットボトルの上端開口部
の第1括れ部94cの半周輪郭と同じ輪郭の切り欠き部
として形成され、ペットボトルの第1括れ部94cを切
り欠き部に挿入させて掛止する。更に、払出し装置14
8は、掛止部162で掛止したペットボトルの脱着防止
のために、ペットボトルの胴部の輪郭より大きな輪郭の
切り欠き部を有する揺れ止め板164と、ペットボトル
の第1括れ部94cの外側を案内するリング状案内16
6とを有する。
【0044】本実施形態例では、固定された架台上に設
けられているベルトコンベヤ122によって供給される
ペットボトルの高さに合わせて、ペットボトル移載機構
124、ビン充填装置本体108、移送装置106、及
び払出し装置148を含むビン・キャッピング装置10
4の高さを調節するために、ペットボトル移載機構12
4、ビン充填装置本体108、移送装置106、及び払
出し装置148を含むビン・キャッピング装置104を
支持している架台23をベルトコンベヤ122に対して
全体的に昇降させる昇降装置107を備えている。これ
により、先の充填の際のペットボトルの高さと異なるペ
ットボトルに液体を充填する際にも、ペットボトルの高
さに合わせてビン充填装置本体108等の高さを容易に
調整することができる。しかも、従来のように、ビン充
填装置、移載装置、ビン・キャッピング装置等の高さを
個別に調節する必要がなくなる。
【0045】本実施形態例では、ペットボトル移載機構
124の回転軸126、ビン充填装置本体108の回転
支柱30、移送装置106の回転軸138、ビン・キャ
ッピング装置本体146の回転支柱58、及び払出し装
置148の回転軸158は、動力伝達機構(図示せず)
を介して一つの電気モータ(図示せず)によってペット
ボトル移載機構124の回転軸124に同期して回転す
る。
【0046】本実施形態例の液体充填装置100を使っ
てペットボトルに液体を充填する際には、先ず、ペット
ボトルの高さに合わせて、昇降装置107によってベル
トコンベヤ122に対して架台23を全体的に昇降さ
せ、ペットボトルの第1括れ部94c又は第2括れ部9
4dを掛止するように、ペットボトル移載機構124、
ビン充填装置本体108、移送装置106、及びビン・
キャッピング装置104の高さを調節する。次いで、従
来と同様に、ビン充填装置102で所望の液体をペット
ボトルに充填する。続いて、充填したペットボトルを移
送装置106によってビン・キャッピング装置104に
移送し、ペットボトルにキャッピングを施す。キャッピ
ングを施したペットボトルを払出し装置148を使って
外部に払い出す。
【0047】本実施形態例では、円形胴部を有するペッ
トボトルに液体を充填し、次いでねじ込み式のキャッピ
ングを施す例を挙げて説明したが、これに限らず、角形
胴部を有するペットボトルに液体を充填し、次いで圧栓
式のキャッピングを施す場合にも適用できる。つまり、
ペットボトルの断面形状は、様々であって、例えば円筒
形、角筒形、長方形等あり、更には把手付きもある。ま
た、キャップも、ねじ込み式、圧栓式等あるが、本発明
の液体充填装置は、ペットボトルとキャップの全ての組
み合わせに適用できる。
【0048】また、本実施形態例では、移載機構12
4、移送装置106、ビン・キャッピング装置本体14
6に揺れ止め板を設けているが、必ずしも必要ではな
く、また、揺れ止め板の切り欠き部の寸法はペットボト
ルの胴部寸法に対して多くなるように設定されているの
で、ペットボトルの大小、胴部の直径に合わせて揺れ止
め板を取り替える必要はない。例えば、円形胴部のペッ
トボトルに圧栓式キャッピングを施すときには、ビン・
キャッピング装置本体146に揺れ止め板を設ける必要
はない。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、ペットボトルの先端開
口部の括れ部を掛止して、ペットボトルを吊り下げ、吊
り下げたペットボトルに液体を充填し、またペットボト
ルの先端開口部の括れ部を掛止してペットボトルを保持
し、ペットボトルにキャッピングを施すことにより、従
来のビン充填装置及びビン・キャッピング装置で必要で
あった星状回転板を不要にしている。これにより、液体
を充填するペットボトルの種類、大小に合わせて星状回
転板を取り替える手間が省け、従来のビン充填装置及び
ビン・キャッピング装置に比べて、格段に生産性の高い
ビン充填装置、ビン・キャッピング装置及び液体充填装
置を実現している。また、移載機構、ビン充填装置本
体、移送装置、及びビン・キャッピング装置をコンベヤ
に対して全体的に昇降させる昇降装置を備えることによ
り、先の充填の際のペットボトルの高さと異なるペット
ボトルに液体を充填する際にも、ペットボトルの高さに
合わせてビン充填装置本体等の高さを容易に調整するこ
とができる。しかも、従来のように、ビン充填装置、移
載装置、ビン・キャッピング装置等の高さを個別に調節
する必要がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例の液体充填装置に設けたビン充填装
置の構成を示す立面図である。
【図2】実施形態例の液体充填装置に設けたビン・キャ
ッピング装置及び移送装置の構成を示す立面図である。
【図3】実施形態例の液体充填装置の要部の平面図であ
る。
【図4】ペットボトルを移載装置からビン充填装置本体
に移載し、次いでビン充填装置本体から移送装置に移送
する様子を示す平面図である。
【図5】図5(a)及び(b)は、それぞれ、ペットボ
トルを移載装置からビン充填装置本体に移載する際の掛
止状態、及びビン充填装置本体から移送装置に移送する
際の掛止状態を示す立面図である。
【図6】従来の液体充填装置のビン充填装置の構成を示
す立面図である。
【図7】従来の液体充填装置のビン・キャッピング装置
の構成を示す立面図である。
【図8】従来の液体充填装置の要部の平面図である。
【図9】ペットボトルの側面図である。
【符号の説明】
10 液体充填装置 12 ビン充填装置 14 ビン・キャッピング装置 16 移送機構 18 ビン充填装置本体 20 ベルトコンベヤ 22 移載機構 23 架台 24 基台 26 充填バルブ 28 円筒状液体タンク 30 回転支柱 32 駆動装置 34 回転ビン台 36 回転板 38 貫通孔 40 脚体 42 ビン台 44 カム板 46 第1の星状回転板 46a 切り欠き部 47 リング状の固定案内板 48 回転装置 50 第2の星状回転板 50a 切り欠き部 51 リング状の固定案内板 52 回転装置 54 ビン・キャッピング装置本体 56 払出し装置 58 回転支柱 60 ビン保持部 62 キャッピング部 64 ビン保持円板 66 第3の星状回転板 66a 切り欠き部 68 リング状案内 70 キャッピング機構 72 キャップ供給機構 73 支持部 74 回転軸 76 キャップ配置板 78 第4の星状回転板 78a 切り欠き部 80 リング状の固定案内板 82 回転装置 90 ねじ込み式キャップ型のペットボトル 92 円形の胴部 94 流入出口部 94a 雄ネジ部 94b 傘状部 94c 第1括れ部 94d 第2括れ部 96 円錐台状の肩部 100 実施形態例の液体充填装置 102 ビン充填装置 104 ビン・キャッピング装置 106 移送装置 107 昇降装置 108 ビン充填装置本体 110 ペットボトル供給装置 112 回転吊り下げ体 114 回転台 116 貫通孔 118 吊り下げ柱体 120 掛止部 120a 二股状部 122 ベルトコンベヤ 124 ペットボトル移載機構 126 回転軸 128 回転板 130 掛止部 132 揺れ止め板 134 リング状案内 138 回転軸 140 回転板 142 掛止部 144 リング状案内 146 ビン・キャッピング装置本体 148 払出し装置 149 ビン保持体 150 回転板 152 掛止部 154 揺れ止め板 156 リング状案内 158 回転軸 160 回転板 162 掛止部 164 揺れ止め板 166 リング状案内
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 綾 克彦 東京都荒川区西尾久7−11−5 中立工業 株式会社内 (72)発明者 内藤 貫治 埼玉県秩父郡大滝村大字大滝4559番地 有 限会社 秩父ミネラルウォーター内 (72)発明者 杉浦 慎太郎 東京都中央区日本橋本町2−1−6 ヤマ ト硝子株式会社内 Fターム(参考) 3E079 AB01 BB08 DD01 DD32 FF03 FF16 GG02 3E080 AA07 FF11 FF20

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ペットボトルに液体を充填するビン充填
    装置であって、ビン充填装置本体が、 液体を収容する液体タンクと、 垂直方向に延びて液体タンクの回転中心を上端部で支持
    し、かつ液体タンクと一体的に回転する回転支柱と、 回転中心を中心とする円の円周上に放射状に等角度で離
    隔した配列で液体タンクの底部に、充填口を下方に向け
    て設けられ、液体タンクの液体をペットボトルに充填す
    る複数個の充填バルブと、 回転支柱を中心とする円の円周上に設けられ、ペットボ
    トルの上端開口部の2段括れ部の一方を掛止してペット
    ボトルを吊り下げる掛止部を有し、各充填バルブの下方
    直下にそれぞれペットボトルの上端開口部を位置決めす
    るように掛止部で掛止し、回転支柱と共に回転しつつ回
    転支柱の回転に同期して所定の高低差で昇降する吊り下
    げ柱体とを備え、 各吊り下げ柱体で吊り下げられたペットボトルを回転支
    柱の回転に同期して上下に昇降させることにより、ペッ
    トボトルの上端開口部を充填バルブの充填口に接触させ
    て開放させ、次いで充填バルブから離隔して充填口を閉
    止させ、回転支柱と共にペットボトルを1回転させる間
    に、ペットボトル内に所定量の液体を導入するようにし
    たことを特徴とするビン充填装置。
  2. 【請求項2】 吊り下げ柱体の下端部が、昇降するカム
    面に当接し、回転支柱の回転と共にカム面上を走行する
    ことにより、吊り下げ柱体が回転支柱の回転に同期して
    昇降することを特徴とする請求項1に記載のビン充填装
    置。
  3. 【請求項3】 吊り下げ柱体の掛止部は、水平に伸びて
    先端に二股状部を有し、ペットボトルの上端開口部の2
    段括れ部の一方を二股状部に差し入れて掛止することを
    特徴とする請求項1又は2に記載のビン充填装置。
  4. 【請求項4】 二股状部は、ペットボトルの上端開口部
    の2段括れ部の一方の半周輪郭と同じ輪郭の切り欠き部
    として形成されていることを特徴とする請求項3に記載
    のビン充填装置。
  5. 【請求項5】 ビン充填装置本体にペットボトルを供給
    するペットボトル供給機構を備え、ペットボトル供給機
    構が、 固定架台上の固定経路に設けられ、ペットボトルを1個
    ずつ順次搬送するコンベヤと、 回転支柱と平行な回転軸の周りに回転する回転板と、回
    転板の周辺部に放射状に等角度で離隔した配列で設けら
    れ、ペットボトルの上端開口部の2段括れ部の他方を掛
    止してペットボトルを保持する複数個の掛止部とを有
    し、コンベヤからペットボトルを1個ずつ順次各掛止部
    に受け取り、回転してビン充填装置の吊り下げ柱体に1
    個ずつ順次移し渡すペットボトル移載機構とを備え、 回転板の掛止部が、ペットボトルの上端開口部の2段括
    れ部の他方の半周輪郭と同じ輪郭の切り欠き部として形
    成されていることを特徴とする請求項1から4のうちの
    いずれか1項に記載のビン充填装置。
  6. 【請求項6】 ペットボトルにキャッピングを施すビン
    ・キャッピング装置であって、ビン・キャッピング装置
    本体が、 垂直方向に伸びる回転支柱と、 回転支柱を中心とする円の円周上に放射状に等角度で離
    隔した配列で配置された複数個のキャッピング機構を有
    し、回転支柱と共に1回転する間にキャッピング機構を
    昇降させて、ペットボトルにキャッピングを施すキャッ
    ピング体と、 回転支柱と共に回転する第1回転板と、第1回転板の周
    辺部に放射状に等角度で離隔した配列で設けられ、ペッ
    トボトルの2段括れ部の一方を掛止する掛止部とを有
    し、各キャッピング機構の下方直下にそれぞれペットボ
    トルの上端開口部を位置決めしてペットボトルを保持す
    る保持体とを備え、 ペットボトルを保持体に保持して回転支柱と共に1回転
    させる間に、ペットボトルにキャッピングを施すことを
    特徴とするビン・キャッピング装置。
  7. 【請求項7】 保持体の掛止部は、ペットボトルの上端
    開口部の2段括れ部の一方の半周輪郭と同じ輪郭の切り
    欠き部として形成され、ペットボトルの上端開口部の2
    段括れ部の一方を切り欠き部に差し入れて掛止すること
    を特徴とする請求項6に記載のビン・キャッピング装
    置。
  8. 【請求項8】 ビン・キャッピング装置本体からペット
    ボトルを払い出すペットボトル払出し機構を備え、ペッ
    トボトル払出し機構が、 ビン・キャッピング装置本体の回転支柱と平行な回転軸
    の周りに回転する第2回転板と、第2回転板の周辺部に
    放射状に等角度で離隔した配列で設けられ、ペットボト
    ルの上端開口部の2段括れ部の一方の半周輪郭と同じ輪
    郭の切り欠き部として形成された複数個の掛止部とを備
    え、 ペットボトルをビン・キャッピング装置本体からペット
    ボトルを1個ずつ順次各掛止部に受け取ってペットボト
    ルの上端開口部の2段括れ部の他方を掛止部で掛止し、
    次いでビン・キャッピング装置から払い出すことを特徴
    とする請求項6又は7に記載のビン・キャッピング装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項5に記載のビン充填装置と、請求
    項8に記載のビン・キャッピング装置とを備えているこ
    とを特徴とする液体充填装置。
  10. 【請求項10】 ビン充填装置からビン・キャッピング
    装置にペットボトルを移送する移送装置を備え、移送装
    置が、 ビン充填装置本体の回転支柱と平行な回転軸の周りに回
    転する第3回転板と、第3回転板の周辺部に放射状に等
    角度で離隔した配列で設けられ、ペットボトルの上端開
    口部の2段括れ部の他方の半周輪郭と同じ輪郭の切り欠
    き部として形成されている複数個の掛止部とを備え、 ビン充填装置からペットボトルを1個ずつ順次各掛止部
    に受け取ってペットボトルの上端開口部の2段括れ部の
    他方を掛止部で掛止し、次いでビン・キャッピング装置
    に引き渡すことを特徴とする請求項9に記載の液体充填
    装置。
  11. 【請求項11】 固定架台に設けられているコンベヤに
    対して、ペットボトル移載機構、ビン充填装置本体、移
    送装置、及びペットボトル払出し機構を含むビン・キャ
    ッピング装置を、ペットボトルの高さに合わせて昇降さ
    せる昇降装置を備えていることを特徴とする請求項10
    に記載の液体充填装置。
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