JP2002104367A - 骨 壺 - Google Patents

骨 壺

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JP2002104367A
JP2002104367A JP2000297767A JP2000297767A JP2002104367A JP 2002104367 A JP2002104367 A JP 2002104367A JP 2000297767 A JP2000297767 A JP 2000297767A JP 2000297767 A JP2000297767 A JP 2000297767A JP 2002104367 A JP2002104367 A JP 2002104367A
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thermoplastic resin
lid
container
biodegradable thermoplastic
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JP2000297767A
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Shigeru Okita
茂 沖田
Shinichi Tachibana
真一 橘
Takahiro Arai
貴洋 荒井
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Toray Industries Inc
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    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W90/00Enabling technologies or technologies with a potential or indirect contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02W90/10Bio-packaging, e.g. packing containers made from renewable resources or bio-plastics

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  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量かつ耐久性、生産性に優れ、容器と蓋と
を密着して留める構造や装飾用表示板を留める構造を高
精度で付与することができる骨壺およびその骨壺を生産
性よく製造する方法を提供する。 【解決手段】 非生分解性の熱可塑性樹脂から骨壺を製
造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱可塑性樹脂から
なる骨壺に関するものである。更に詳しくは、軽量かつ
耐久性、生産性に優れ、容器と蓋とを密着して留める構
造や装飾用表示板を留める構造を高精度で付与すること
ができる骨壺およびその骨壺を生産性よく製造する方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、遺骨を保管する骨壺としては、陶
器製または磁器製のものが使用されている。しかしなが
ら、陶器製または磁器製の骨壺は、以下のような問題点
(1)〜(4)を有しており、これらの問題点を解決す
る方法が求められて来た。
【0003】(1)比重が大きく重量が大きいため、運
搬に労力がかかる。
【0004】(2)倒した時、落とした時に割れやす
い。また、割れた際の破片が鋭利であり、処理の際に怪
我をしやすい。
【0005】近年では、ペットのための火葬・納骨を行
うことも多くなって来ており、ペット用の骨壺の需要は
増加の傾向にある。そして、骨壺については、専用の納
骨所に安置する場合、墓地に安置する場合、及び家庭に
て保管する場合などのさまざまな保管の形態が取られて
いるが、家庭にて保管する場合には、火葬からの帰宅時
や家庭内での移動時に落として破損してしまうケース、
壁や柱にぶつけて破損するケースが多々ある。
【0006】(3)陶器や磁器を製造するには、粘土か
ら形を形成し、乾燥後一旦堅く焼き固めた上にうわぐす
りを施し、更に高温で焼成するという極めて長い工程を
経るため、生産効率が悪く生産性が劣る。
【0007】(4)倒した時などに遺骨が散乱しないよ
うに、蓋にスナップフィット式の留め具構造を付与しよ
うとすると、陶器や容器では延性が無いためそのような
構造を付与できない。また、そのような構造を後からつ
けようとしても、高度な寸法精度で容器および蓋を製造
することができないため、後からそのような構造物を付
けることが難しい。したがって、現状ではガムテープな
どで留めている場合が多く、見栄えが悪い上にテープを
貼った跡が残ったり、テープを貼っていない部分との色
調差が出たりして更に見栄えが悪くなる。
【0008】なお、陶器や磁器を使用しない骨壺として
は、木材からなる骨壺(実用新案登録3062243号
公報)、木材、紙、布、生分解性プラスチックからなる
骨壺(特開平11−178868号公報)、および生分
解性プラスチックを用いた骨壺(特開平8−10294
号公報、特開平10−165463号公報)が提案され
ている。
【0009】しかしながら、上記実用新案登録3062
243号公報、特開平11−178868号公報、特開
平8−10294号公報、及び特開平10−16546
3号公報に記載されている従来の骨壺は、前記(1)〜
(4)に記載した従来の陶器製、磁器製骨壺の問題点を
解決するものとして考案されたものではなく、廃棄する
際に土中に埋めることで土中の微生物によって分解され
ることのみを狙ったものである。
【0010】また、これらの骨壺を従来の陶器製あるい
は磁器製骨壺の代替品として使用する場合には、次のよ
うな問題点(A)〜(C)があった。
【0011】(A)湿気の多い場所で遺骨を長期保管す
ると、黴が発生して不衛生となる。また、それによって
材料が劣化して壊れやすくなる。
【0012】(B)日射しの強い場所で遺骨を長期保管
すると、材料が劣化して壊れやすくなる。
【0013】(C)射出成形が困難であり、効率良く生
産することができない。また、流動性が低いために付加
的な精密構造、例えば容器と蓋とを密着して留める構造
などを一体化して形成させることができない。
【0014】このような上記従来の陶器製、磁器製骨壺
の問題点(1)〜(4)及び上記実用新案登録3062
243号公報、特開平11−178868号公報、特開
平8−10294号公報、および特開平10−1654
63号公報に提案されている骨壺の問題点(A)〜
(C)を同時に解決する方法は見出されていなかったの
が実情である。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した従
来技術における問題点の解決を課題として検討した結果
達成されたものである。
【0016】したがって、本発明の目的は、軽量かつ耐
久性、生産性に優れ、容器と蓋とを密着して留める構造
や装飾用表示板を留める構造を高精度で付与することが
できる骨壺およびその骨壺を生産性よく製造する方法を
提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべく鋭意検討した結果、非生分解性の熱可塑
性樹脂から骨壺を製造することによって、従来の陶器
製、磁器製骨壺及び前記実用新案登録3062243号
公報、特開平11−178868号公報、特開平8−1
0294号公報、及び特開平10−165463号公報
に提案されている骨壺の問題点を解決し、上記の目的が
達成できることを見出し、本発明に到達した。
【0018】すなわち、本発明の骨壺は、非生分解性熱
可塑性樹脂からなることを特徴とする。
【0019】なお、本発明の骨壺においては、前記非生
分解性熱可塑性樹脂がポリオレフィン、ポリアセター
ル、非液晶ポリエステル、ポリフェニレンオキシド、ポ
リカーボネート、ポリフェニレンスルフィド、液晶ポリ
エステル、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリ
エーテルイミド及びこれらのブレンド物からなる群から
選ばれる1種以上であること、前記非生分解性熱可塑性
樹脂が無機充填剤を含有することが好ましく、更には、
前記非生分解性熱可塑性樹脂が(a)ポリブチレンテレ
フタレート、(b)ポリエチレンテレフタレート、及び
(c)ジオール成分とジカルボン酸成分のいずれか一方
または両方を2種以上含有してなるポリエステル共重合
体からなる群から選ばれる1種以上と、硫酸バリウム及
び/又はガラスビーズとからなる組成物であることが好
ましい。
【0020】更に、本発明の骨壺においては、容器部分
と蓋部分から成る骨壺であって、この骨壺を倒した際に
前記容器部分と蓋部分とがはずれて内容物が出ないよう
に、前記容器部分と蓋部分を密着して固定させる構造
が、前記容器部分及び/又は蓋部分に形成されているこ
と、図、文字、写真などの表示を記載及び/又は貼付し
た装飾物を取り付ける構造が形成されていること、及び
前記図、文字、写真などの表示を記載及び/又は貼付し
た装飾物がレーザーマーキング可能な樹脂からなり、か
つ前記図、文字、写真などの表示がレーザーマーキング
によって記載されていることが好ましい。
【0021】また、本発明の骨壺の製造方法は、射出成
形することによって、上記の骨壺を製造することを特徴
とする。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に本発明を詳細に説明する。
【0023】本発明でいう非生分解性熱可塑性樹脂と
は、ASTM D5338−92で定められている分解
性評価方法によって評価した時の分解率が20%に満た
ない熱可塑性樹脂のことを意味する。本発明において
は、そのような非生分解性熱可塑性樹脂であれば特に制
限無く使用することができるが、例えばポリオレフィ
ン、ポリアミド、ポリアセタール、非液晶ポリエステ
ル、ポリフェニレンオキシド、ポリカーボネート、ポリ
フェニレンスルフィド、液晶ポリエステル、ポリエーテ
ルケトン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリスルホ
ン、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルイミドおよび
これらのブレンド物からなる群から選ばれる1種が好ま
しく用いられる。
【0024】本発明で用いられる非生分解性熱可塑性樹
脂には、本発明の効果を損なわない範囲で、ガラス繊
維、ミルドガラス繊維、チタン酸カリウムウィスカ、酸
化亜鉛ウィスカ、硼酸アルミニウムウィスカ、アラミド
繊維、アルミナ繊維、炭化珪素繊維、セラミック繊維、
アスベスト繊維、石コウ繊維、金属繊維などの繊維状充
填剤、ワラステナイト、ゼオライト、セリサイト、カオ
リン、マイカ、クレー、パイロフィライト、ベントナイ
ト、アスベスト、タルク、アルミナシリケートなどの珪
酸塩、アルミナ、酸化珪素、酸化マグネシウム、酸化ジ
ルコニウム、酸化チタン、酸化鉄などの金属化合物、炭
酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ドロマイトなどの炭
酸塩、硫酸カルシウム、硫酸バリウムなどの硫酸塩、水
酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、水酸化アルミニ
ウムなどの水酸化物、及びガラスビーズ、ガラスフレー
ク、セラミックビーズ、窒化ホウ素、炭化珪素、シリ
カ、モンモリロナイトなどの非繊維状充填材を配合して
もよい。これらの充填剤は中空であってもよく、さらに
はこれら充填剤を2種類以上併用することも可能であ
る。また、より優れた機械的強度を得る目的で、これら
繊維状/非繊維状充填材を、イソシアネート系化合物、
有機シラン系化合物、有機チタネート系化合物、有機ボ
ラン系化合物及びエポキシ化合物などのカップリング剤
で予備処理して使用してもかまわない。
【0025】更に、本発明で用いられる非生分解性熱可
塑性樹脂には、タルク、カオリン、有機リン化合物、ポ
リエーテルエーテルケトンなどの結晶核剤、次亜リン酸
塩などの着色防止剤、ヒンダードフェノール、ヒンダー
ドアミンなどの酸化防止剤、熱安定剤、滑剤、紫外線防
止剤、染料や顔料などの着色剤、帯電防止剤、抗菌剤、
防黴剤及び防腐剤などの添加剤を添加することができ
る。
【0026】本発明の骨壺に陶器調あるいは磁器調の外
観を付与するためには、非生分解性熱可塑性樹脂とし
て、充填剤を含有する非液晶ポリエステル樹脂を用いる
ことが好ましい。とりわけ、(a)ポリブチレンテレフ
タレート、(b)ポリエチレンテレフタレート及び
(c)ジオール成分とジカルボン酸成分のいずれか一方
または両方を2種以上含有してなるポリエステル共重合
体からなる群から選ばれる1種以上、好ましくは2種以
上と、硫酸バリウム及び/又はガラスビーズとからなる
組成物が有効である。
【0027】その場合、(a)ポリブチレンテレフタレ
ート樹脂の好ましい配合量は組成物全体の31〜50重
量%、(b)ポリエチレンテレフタレート樹脂の好まし
い配合量は組成物全体の26〜50重量%、(c)ジオ
ール成分とジカルボン酸成分のいずれか一方または両方
を2種以上含有してなるポリエステル共重合体の好まし
い配合量は組成物全体の0〜20重量%、硫酸バリウム
及び/又はガラスビーズの好ましい配合量は組成物全体
の10〜46重量%である。
【0028】上記(c)ポリエステル共重合体の好まし
い組成は、ジオール成分としてエチレングリコール/シ
クロヘキサンジメタノールの2種を選択したものであ
り、好ましいモル比は50〜5モル%/50〜95モル
%、好ましくは45〜10モル%/55〜90モル%、
より好ましくは40〜15モル%/60〜85モル%で
ある。
【0029】硫酸バリウムとしては、天然に産したもの
の粉砕物及び公知の合成法により得られるものを制限な
く使用することができるが、通常は平均粒径として0.
03〜2μmを有する硫酸バリウムが用いられ、好まし
くは0.05〜1.5μmの範囲である。
【0030】ポリエステル樹脂組成物の混合方法は、通
常用いられている溶融混練方法により容易に調製するこ
とができる。混練機としては、例えばエクストルーダ
ー、バンバリーミキサーおよびロールニーダーなどを用
いることができるが、なかでもエクストルーダーにより
250〜280℃の温度範囲で溶融混練することが好ま
しい。
【0031】本発明の骨壺の製造方法に特に制限は無
く、射出成形、射出圧縮成形、プレス成形、押出成形お
よびブロー成形などを用いることができるが、生産効率
の観点から射出成形が好ましく採用される。
【0032】本発明の骨壺の形態としては特に制限は無
いが、容器部分と蓋部分から成り、この骨壺を倒した際
に容器部分と蓋部分がはずれて内容物が出ないように、
容器部分と蓋部分を密着して固定させる構造が容器部分
及び/又は蓋部分に形成されていることが好ましい。
【0033】その具体例を図1および図2を参照しつつ
説明する。
【0034】図1は本発明の骨壺の第1実施例を示す断
面図であり、図2は同じく第2実施例を示す断面図であ
る。
【0035】図1において、Aは容器部分、Bは蓋部
分、Cは蓋部分の取っ手、Dは容器部分と蓋部分の密着
固定構造としての勘合部である。Dの勘合部は、容器部
分Aに雌型構造、蓋部分Bに雄型構造を設け、雄型構造
の幅を雌型構造の幅より若干大きくしておき、蓋部分B
の上から圧力をかけて勘合させるものである。この勘合
部分は円周全体に施してあってもかまわないし、部分的
に施してあってもかまわない。
【0036】また、図2において、Aは容器部分、Bは
蓋部分、Cは蓋部分の取っ手、Dは容器部分と蓋部分の
密着固定構造としての勘合部である。Dの勘合部は、一
部拡大して図示したように、容器部分Aに形成した凸構
造Eと蓋部分Bに形成した穴状構造Fとをはめ合わすよ
うになっている。このスナップフィット構造は、何ヶ所
あってもかまわないが、通常は2〜3ヶ所である。
【0037】また、近年では、ペットの遺骨を納骨する
ための骨壺への需要が高く、その場合には、ペットの名
前、写真および簡単な文章などを骨壺に残したいという
要求が高いが、これに対応する手段としては、現実には
油性インクで書き込んだり、写真などを接着剤で貼付し
たりしており、このような手段を施した骨壺は見栄えが
極めて悪く、耐久性に劣るものとなる。
【0038】したがって、本発明の骨壺においては、
図、文字、写真などの表示を記載及び/又は貼付した装
飾物を取り付ける構造が形成されていることが好まし
い。
【0039】その具体例を図3に示して説明する。
【0040】図3は本発明の骨壺の第3実施例を示す正
面図である。
【0041】図3(イ)は、図、文字、写真などの表示
を記載及び/又は貼付した装飾用プラスチック製平板を
差し込めるようにした骨壺であり、Aは容器部分、Bは
蓋部分、Cは蓋部分の取っ手を示す。そして、図2
(イ)におけるGが装飾用平板を差し込むための枠であ
る。
【0042】また、図3(ロ)は、枠Gに装飾用平板H
を差し込んだ状態を示している。
【0043】図、文字、写真などの表示を記載及び/又
は貼付した装飾物の材質や形状に特に制限は無いが、レ
ーザーマーキング可能な樹脂で製造されていることが好
ましく、これに図、文字、写真などの表示をレーザーマ
ークして記載したものが、見栄えも良く、取り付けが簡
単かつ確実にできるため好ましい。
【0044】このように、本発明の骨壺は、軽量かつ耐
久性、生産性に優れるものであり、しかも容器と蓋とを
密着して留める構造や装飾用表示板を留める構造を高精
度で付与することができることから、従来の骨壺に比較
して信頼性、美観及び装飾性などを著しく向上したもの
である。
【0045】また、本発明の骨壺は、通常の射出成形に
より、優れた生産性のもとに製造することが可能であ
る。
【0046】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明を更に具体的に
説明するが、本発明はこれら実施例の記載に限定される
ものではない。 [参考例1]ポリブチレンテレフタレート樹脂(o−ク
ロロフェノール中、25℃、0.5g/100mLで測
定した固有粘度:0.92)、ポリエチレンテレフタレ
ート樹脂(o−クロロフェノール中、25℃、0.5g
/100mLで測定した固有粘度:0.85)、及び硫
酸バリウム(堺化学工業社製、平均粒径=0.66μ)
を、44重量部/26重量部/30重量部の配合割合で
ヘンシェルミキサーに供給して混合した後、2軸ベント
式押出機を使用し、バレル設定温度:250℃、スクリ
ュー回転数:200rpmの条件で溶融混練押出しなが
らペレタイズすることによりポリエステル樹脂組成物を
製造した。 [参考例2]ポリブチレンテレフタレート樹脂(o−ク
ロロフェノール中、25℃、0.5g/100mLで測
定した固有粘度:0.92)、PCT/PET共重合体
樹脂(イーストマンケミカル社製“イースター”GN0
02)、ガラスビーズ(東芝バロティーニ社製、平均粒
径30μ)を、40重量部/20重量部/40重量部の
比率の配合割合でヘンシェルミキサーに供給して混合し
た後、2軸ベント式押出機を使用し、バレル設定温度:
250℃、スクリュー回転数:200rpmの条件で溶
融混練押出しながらペレタイズすることによりポリエス
テル樹脂組成物を製造した。 [実施例1〜12]ナイロン66樹脂(東レ製“アミラ
ン”CM3001G−30)、ポリブチレンテレフタレ
ート樹脂(PBT、東レ製“トレコン”1101G−3
0)、ポリアセタール(東レ製“アミラス”S76
1)、ポリフェニレンオキシド樹脂(PPO、日本ジー
イープラスチックス社製“ノリル”PX2623)、参
考例1及び参考例2で製造したポリエステル樹脂組成物
を用いて、図1及び図2に示す形状の容器部分と蓋部分
とからなる骨壺を、射出成形により製造した。
【0047】成形条件、1個あたりの成形時間、容器部
分と蓋部分との勘合状況(任意の100セットについて
勘合状態を調べた時に勘合状態が良好であるセットの割
合)、温度35℃、相対湿度90%の高温・多湿条件下
に3ヶ月放置した時の状態(目視による外観評価および
手で触った時の感触による評価)の評価結果を表1〜2
に示す。
【0048】
【表1】
【0049】
【表2】 [比較例1〜2]グルテン小麦粉末100gに対してグ
リセリン20g、尿素15g、硫黄3gを配合し、50
℃で20分間ミキサーにて混練した。この材料につい
て、圧縮成形機を使用し、樹脂温度90℃、金型温度3
0℃の条件で圧縮成形を行うことにより、図1および図
2の形状の骨壺を製造した。
【0050】得られた成形品を80℃で12時間乾燥し
た後、1個あたりの成形時間、容器部分と蓋との勘合状
況(任意の100セットについて勘合状態を調べた時に
勘合状態が良好であるセットの割合)、温度35℃、相
対湿度90%の高温・多湿条件下に3ヶ月放置した時の
状態(目視による外観評価および手で触った時の感触に
よる評価)を評価した結果を表3に示す。 [比較例3〜4]杉材を用いて、図1および図2の形状
の骨壺を切削加工によって製造した。
【0051】得られた骨壺について、1個あたりの成形
時間、容器部分と蓋との勘合状況(任意の100セット
について勘合状態を調べた時に勘合状態が良好であるセ
ットの割合)、温度35℃、相対湿度90%の高温・多
湿条件下に3ヶ月放置した時の状態(目視による外観評
価および手で触った時の感触による評価)を評価した結
果を表3に併せて示す。
【0052】
【表3】 実施例1〜12の結果から明らかなように、本発明の骨
壺は、製造時間が短く、生産効率が高いことがわかる。
また、勘合状況も良好であり、高温・高湿下で長期間放
置しても変化が無い。
【0053】一方、比較例1〜4の生分解性樹脂や木材
からなる骨壺は、製造時間がかかり、生産効率が悪いば
かりか、嵌合部分の精度が出にくく、勘合状態が悪い。
また、比較例1〜2のグルテン系生分解性樹脂からなる
骨壺の場合には、高温・高湿下で長期間放置すると黴が
発生したり、外観低下、強度低下が生じてしまう。 [実施例13]参考例1で製造したポリエステル樹脂組
成物を用いて、図3(イ)の形状の骨壺を射出成形によ
り製造した。
【0054】また、骨壺の装飾用表示板を差し込む枠の
サイズに合わせて、ABS樹脂(東レ製“トヨラック”
700−X01)を樹脂温度230℃、金型温度60℃
の条件で射出成形することにより装飾用表示板を作製し
た。この表示板に、YAGレーザーマーカー(NEC製
レーザーマーカーSL475E2)を用い、レーザー出
力18.6A、印字速度160mm/sec、ラインピ
ッチ80μmの条件で装飾用文字を印字した後、骨壺の
装飾用表示板を差し込む枠に差し込んで装着した。
【0055】このようにして得られた骨壺の100セッ
トについて、装着用表示板の装着状況を調べたところ、
100セットともスムースに装着できた。
【0056】実施例13より、本発明の骨壺は、装飾用
表示板を差し込む枠を高度の寸法精度で作製できること
がわかる。 [比較例5]比較例1と同様の生分解性樹脂を用いて、
図3(イ)の形状の骨壺を圧縮成形により製造した。
【0057】また、骨壺の装飾用表示板を差し込む枠の
サイズに合わせて、実施例13と同様にしてABS製装
飾用表示板を射出成形により作製した。この表示板に実
施例13と同様にしてレーザーマーキングにより文字を
印字した後、骨壺の装飾用表示板を差し込む枠に差し込
んで装着した。
【0058】このようにして得られた骨壺の100セッ
トについて、装着用表示板の装着状況を調べたところ、
スムースに装着できたセット数は88セットであった。
【0059】比較例5より、生分解性樹脂から製造した
骨壺は、装飾用表示板を差し込む枠を高度の寸法精度で
作製できないことがわかる。 [比較例6]比較例3で使用した杉材を用いて、図3
(イ)の形状の骨壺を切削加工により製造した。
【0060】また、骨壺の装飾用表示板を差し込む枠の
サイズに合わせて、実施例13と同様にしてABS製装
飾用表示板を射出成形により作製した。この表示板に実
施例13と同様にしてレーザーマーキングにより文字を
印字した後、骨壺の装飾用表示板を差し込む枠に差し込
んで装着した。
【0061】このようにして得られた骨壺の100セッ
トについて、装着用表示板の装着状況を調べたところ、
スムースに装着できたセット数は64セットであった。
【0062】比較例6より、木材から製造した骨壺は装
飾用表示板を差し込む枠を高度の寸法精度で作製できな
いことがわかる。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の骨壺は、
軽量かつ耐久性、生産性に優れるものであり、しかも容
器と蓋とを密着して留める構造や装飾用表示板を留める
構造を高精度で付与することができることから、従来の
骨壺に比較して信頼性、美観及び装飾性などを著しく向
上したものである。
【0064】また、本発明の骨壺は、通常の射出成形に
より、優れた生産性のもとに製造することが可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の骨壺の第1実施例を示す断面図であ
る。
【図2】本発明の骨壺の第2実施例を示す断面図であ
る。
【図3】本発明の骨壺の第3実施例を示す正面図
(イ)、(ロ)である。
【符号の説明】
A:容器部分 B:蓋部分 C:蓋部分の取っ手 D:容器部分と蓋部分の勘合部分 E:容器部分に形成した凸構造 F:蓋部分に形成した穴構造 G:装飾用平板を差し込む枠 H:装飾用平板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 101/00 B65D 1/00 Fターム(参考) 3E033 AA05 BA13 BA14 BA17 BA26 EA09 FA02 4J002 BB011 CB001 CF001 CF061 CG001 CH071 CH091 CL001 CM041 CN011 CN031 DA066 DE046 DE186 DE236 DG046 DJ006 DK006 DL006 DM006 FA016 FA046 FA066 FA086 FA106 FB086 FB096 FB166 FD016 FD200 GC00 GT00

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非生分解性熱可塑性樹脂からなることを
    特徴とする骨壺。
  2. 【請求項2】 前記非生分解性熱可塑性樹脂が、ポリオ
    レフィン、ポリアセタール、非液晶ポリエステル、ポリ
    フェニレンオキシド、ポリカーボネート、ポリフェニレ
    ンスルフィド、液晶ポリエステル、ポリスルホン、ポリ
    エーテルスルホン、ポリエーテルイミド及びこれらのブ
    レンド物からなる群から選ばれる1種以上であることを
    特徴とする請求項1に記載の骨壺。
  3. 【請求項3】 前記非生分解性熱可塑性樹脂が、無機充
    填剤を含有することを特徴とする請求項1または2に記
    載の骨壺。
  4. 【請求項4】 前記非生分解性熱可塑性樹脂が、(a)
    ポリブチレンテレフタレート、(b)ポリエチレンテレ
    フタレート及び(c)ジオール成分とジカルボン酸成分
    のいずれか一方または両方を2種以上含有してなるポリ
    エステル共重合体からなる群から選ばれる1種以上と、
    硫酸バリウム及び/又はガラスビーズとからなる組成物
    であることを特徴とする請求項1に記載の骨壺。
  5. 【請求項5】 容器部分と蓋部分から成る骨壺であっ
    て、この骨壺を倒した際に前記容器部分と蓋部分とがは
    ずれて内容物が出ないように、前記容器部分と蓋部分を
    密着して固定させる構造が、前記容器部分及び/又は蓋
    部分に形成されていることを特徴とする請求項1〜4に
    記載の骨壺。
  6. 【請求項6】 図、文字、写真などの表示を記載及び/
    又は貼付した装飾物を取り付ける構造が形成されている
    ことを特徴とする請求項1〜5に記載の骨壺。
  7. 【請求項7】 前記図、文字、写真などの表示を記載及
    び/又は貼付した装飾物がレーザーマーキング可能な樹
    脂からなり、かつ前記図、文字、写真などの表示がレー
    ザーマーキングによって記載されていることを特徴とす
    る請求項6に記載の骨壺。
  8. 【請求項8】 射出成形することによって、請求項1〜
    6記載の骨壺を製造することを特徴とする骨壺の製造方
    法。
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