JP2002104234A - 作業機の伝動装置 - Google Patents

作業機の伝動装置

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JP2002104234A
JP2002104234A JP2000294454A JP2000294454A JP2002104234A JP 2002104234 A JP2002104234 A JP 2002104234A JP 2000294454 A JP2000294454 A JP 2000294454A JP 2000294454 A JP2000294454 A JP 2000294454A JP 2002104234 A JP2002104234 A JP 2002104234A
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Japan
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clutch
brake
steering
transmission
speed
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Masayoshi Nakada
昌義 中田
Seiji Norita
誠二 法田
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Kubota Corp
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Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リリーフ流路を逆流することで旋回できなく
なることを防止する。 【解決手段】 左右の走行装置への各伝動系のそれぞれ
に、伝動を断続するクラッチ部とその伝動下手側に位置
して走行装置を制動するブレーキ部とを備えた油圧操作
式の操向クラッチ・ブレーキ12を介装し、操向操作具
39の操作に基づいてクラッチ切り後の操向クラッチ・
ブレーキ12からのリリーフ圧を調整することにより操
向クラッチ・ブレーキ12を制動力が徐々に増大するよ
うに作動させる可変リリーフ弁42を設け、操向クラッ
チ・ブレーキ12からのリリーフ流路RLのそれぞれ
に、逆止弁CVを介装する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンバインなど作
業機の伝動装置であって、詳しくは左右の走行装置への
各伝動系のそれぞれに、伝動を断続するクラッチ部とそ
の伝動下手側に位置して走行装置を制動するブレーキ部
とを備えた油圧操作式の操向クラッチ・ブレーキを介装
し、操向操作具の操作に基づいてクラッチ切り後の操向
クラッチ・ブレーキからのリリーフ圧を調整することに
より操向クラッチ・ブレーキを制動力が徐々に増大する
ように作動させる可変リリーフ弁を設けてあるものに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の作業機の伝動装置では、
各操向クラッチ・ブレーキからのリリーフ流路が互いに
行き来できる状態に接続されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の技
術によるときは、旋回内側の走行装置に対する制動力を
増大させるためにその旋回内側の操向クラッチ・ブレー
キからのリリーフ圧、詳しくは、操向クラッチ・ブレー
キのシリンダ部からのリリーフ圧を増大させると、その
増大したリリーフ圧が旋回外側の走行装置に対する操向
クラッチ・ブレーキからのリリーフ流路を伝ってその旋
回外側の操向クラッチ・ブレーキのシリンダ部のピスト
ンとシリンダ壁との間からシリンダ室に圧油が侵入し、
その結果、ピストンが操作されて旋回外側の操向クラッ
チ・ブレーキも作動することで、旋回内側の操向クラッ
チ・ブレーキと旋回外側の操向クラッチ・ブレーキとが
同じような作動状態となって旋回できなくなることがあ
った。
【0004】本発明の目的は、リリーフ流路を逆流する
ことで旋回できなくなることを防止する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る本発明に
よる作業機の伝動装置の特徴・作用・効果は次の通りで
ある。
【0006】〔特徴〕左右の走行装置への各伝動系のそ
れぞれに、伝動を断続するクラッチ部とその伝動下手側
に位置して走行装置を制動するブレーキ部とを備えた油
圧操作式の操向クラッチ・ブレーキを介装し、操向操作
具の操作に基づいてクラッチ切り後の操向クラッチ・ブ
レーキからのリリーフ圧を調整することにより操向クラ
ッチ・ブレーキを制動力が徐々に増大するように作動さ
せる可変リリーフ弁を設けてある作業機の伝動装置であ
って、前記操向クラッチ・ブレーキからのリリーフ流路
のそれぞれに、逆止弁を介装してある点にある。
【0007】〔作用〕逆止弁を設けて、一方のリリーフ
流路の圧油が他方のリリーフ流路を逆流することを防止
するようにしてあるから、旋回内側の走行装置に対する
操向クラッチ・ブレーキからのリリーフ圧を高めて旋回
する場合、そのリリーフ圧が旋回外側の走行装置に対す
る操向クラッチブレーキに作用することを阻止して、そ
の操向クラッチ・ブレーキが作動することを防止でき
る。
【0008】〔効果〕従って、旋回内側の操向クラッチ
・ブレーキを制動作動させての旋回を確実に行えるよう
になった。
【0009】請求項2に係る本発明による作業機の伝動
装置の特徴・作用・効果は次の通りである。
【0010】〔特徴〕左右の走行装置への各伝動系のそ
れぞれに、伝動を断続するクラッチ部とその伝動下手側
に位置して走行装置を制動するブレーキ部とを備えた油
圧操作式の操向クラッチ・ブレーキを介装し、操向操作
具の操作に基づいてクラッチ切り後の操向クラッチ・ブ
レーキからのリリーフ圧を調整することにより操向クラ
ッチ・ブレーキを制動力が徐々に増大するように作動さ
せる可変リリーフ弁を設けてある作業機の伝動装置であ
って、前記操向クラッチ・ブレーキからのリリーフ流路
の合流部に、リリーフ流路間での流通を阻止するシャト
ル弁を設けてある点にある。
【0011】〔作用〕シャトル弁を設けて、一方のリリ
ーフ流路の圧油が他方のリリーフ流路を逆流することを
防止するようにしてあるから、旋回内側の走行装置に対
する操向クラッチ・ブレーキからのリリーフ圧を高めて
旋回する場合、そのリリーフ圧が旋回外側の走行装置に
対する操向クラッチブレーキに作用することを阻止し
て、その操向クラッチ・ブレーキが作動することを防止
できる。
【0012】〔効果〕従って、旋回内側の操向クラッチ
・ブレーキを制動作動させての旋回を確実に行えるよう
になった。
【0013】
【発明の実施の形態】〔第1実施形態〕作業機の一例で
あるコンバインは、図1に示すように、左右一対のクロ
ーラ式の走行装置1を備えた機体フレームに、搭乗運転
部2と脱穀装置3と穀物タンク4とを搭載し、機体フレ
ームの前部に、植立穀稈を刈り取って前記脱穀装置2に
供給する刈取部5を揺動昇降自在に連結し、圧油供給に
伴い刈取部5を上昇させるとともに排油に伴い刈取部5
を自重で下降させるリフトシリンダ6を設けて構成され
ている。
【0014】前記機体フレームに搭載したエンジン7か
ら前記走行装置1への伝動系には、図2に示すように、
伝動上手側から順に、ベルトテンション式の主クラッチ
8と、高低2段変速の第1副変速機構9と、高低2段変
速の第2副変速機構10と、前進3段・後進1段の変速
装置11と、走行装置1の車軸1Aのそれぞれに格別に
伝動する左右の操向クラッチ12と旋回補助クラッチC
Cとが介装されている。
【0015】前記第1副変速機構9と第2副変速機構1
0と変速装置11と操向クラッチ12とは、二つの割ケ
ース13aを合わせてボルトで連結したミッションケー
ス13に内装されており、前記車軸1Aはミッションケ
ース13に軸支されている。
【0016】前記主クラッチ8は、エンジン7の出力軸
1aと前記ミッションケース13に軸支させた第1軸S
1とのあいだに介装されている。
【0017】前記第1副変速機構9は、ギヤ14,15
を介して前記第1軸S1に連動する第2軸S2に、この
第2軸S2に油圧操作式の高速クラッチ16Hを介して
連動する大径の高速伝動ギヤ17Hと、第2軸S2に油
圧操作式の低速クラッチ16Lを介して連動する小径の
低速伝動ギヤ17Lとを装着することにより、圧油供給
で高速クラッチ16Hを付勢に抗して入り作動させるこ
とで高速伝動ギヤ17Hを介して高速回転を出力し、圧
油供給で低速クラッチ16Lを付勢に抗して入り作動さ
せることで低速伝動ギヤ17Lを介して低速回転を出力
するように構成されている。
【0018】前記第2副変速機構10は、手動シフト式
のものであって、前記第1軸S1に、前記高速伝動ギヤ
17Hに常時噛み合い連動する小径の高速受動ギヤ18
Hと前記低速伝動ギヤ17Lに常時噛み合い連動する大
径の低速受動ギヤ18Lとを備えた筒状の中間伝動軸1
9を回転自在に嵌合させ、第3軸S3に、前記高速受動
ギヤ18Hに常時噛み合う中間伝動ギヤ20aを回転の
み自在に装着するとともに、第1シフト位置に位置する
ことにより爪クラッチ21を介して前記中間伝動ギヤ2
0aに連動する一方第2シフト位置に位置することによ
りギヤ20bを介して前記低速受動ギヤ18Lに噛み合
い連動するシフタ22を一体回転状態に装着し、かつ、
低速用の第1出力ギヤ23a及び高速用の第2出力ギヤ
23bを一体回転状態に装着して、シフタ22を第1シ
フト位置に操作することにより第1出力ギヤ23aから
低速回転を出力する一方第2出力ギヤ23bから高速回
転を出力し、シフタ22を第2シフト位置に操作するこ
とにより第1出力ギヤ23aから低速回転を出力する一
方第2出力ギヤ23bから高速回転を出力するように構
成されている。
【0019】前記変速装置11は、伝動比が互いに異な
る複数の伝動径路のそれぞれに介装した油圧操作式のク
ラッチCを択一的に入り作動させることにより複数段の
変速を行うものである。具体的には、第4軸S4に、前
記第1出力ギヤ23aに常時噛み合い連動する低速入力
ギヤ24Lと、前記第2出力ギヤ23bに常時噛み合い
連動する高速入力ギヤ24Hとを回転のみ自在に装着す
るとともに、主変速第1出力ギヤ25aを一体回転状態
に装着し、第5軸S5に、前記低速入力ギヤ24Lに常
時噛み合い連動する、つまり、第1出力ギヤ23aに逆
転連動する後進入力ギヤ24Rと、前記第2出力ギヤ2
3bに常時噛み合い連動する中速入力ギヤ24Mとを回
転のみ自在に装着するとともに、主変速第2出力ギヤ2
5bを一体回転状態に装着し、圧油供給に伴い付勢に抗
して入り作動することにより前記低速入力ギヤ24Lを
第4軸S4に連動させる1速クラッチC1と、圧油供給
に伴い付勢に抗して入り作動することにより高速入力ギ
ヤ24Hを第4軸S4に連動させる3速クラッチC3
と、圧油供給に伴い付勢に抗して入り作動することによ
り後進入力ギヤ24Rを第5軸S5に連動させる後進ク
ラッチCRと、圧油供給に伴い付勢に抗して入り作動す
ることにより中速入力ギヤ24Mを第5軸S5に連動さ
せる2速クラッチC2とを設けて構成されている。すな
わち、1速クラッチC1のみを入り作動させることによ
り、主変速第1出力ギヤ25aを介して1速回転を出力
し、2速クラッチC2のみを入り作動させることによ
り、主変速第2出力ギヤ25bを介して2速回転を出力
し、3速クラッチC3のみを入り作動させることによ
り、主変速第1出力ギヤ25aを介して3速回転を出力
し、後進クラッチCRのみを入り作動させることによ
り、主変速第2出力ギヤ25bを介して後進回転を出力
するようになっている。
【0020】そして、第1副変速機構9との組み合わせ
により、前進6段、後進2段の変速を行うのであって、
低速クラッチ16Lを入り作動させるとともに1速クラ
ッチC1を入り作動させることにより前進1速状態を現
出し、低速クラッチ16Lを入り作動させるとともに2
速クラッチC2を入り作動させることにより前進2速状
態を現出し、低速クラッチ16Lを入り作動させるとと
もに3速クラッチC3を入り作動させることにより前進
3速状態を現出し、高速クラッチ16Hを入り作動させ
るとともに1速クラッチC1を入り作動させることによ
り前進4速状態を現出し、高速クラッチ16Hを入り作
動させるとともに2速クラッチC2を入り作動させるこ
とにより前進5速状態を現出し、高速クラッチ16Hを
入り作動させるとともに3速クラッチC3を入り作動さ
せることにより前進6速状態を現出し、低速クラッチ1
6Lを入り作動させるとともに後進クラッチCRを入り
作動させることにより後進1速状態を現出し、高速クラ
ッチ16Hを入り作動させるとともに後進クラッチCR
を入り作動させることにより後進2速状態を現出するよ
うになっている。
【0021】前記操向クラッチ12は、伝動を断続する
爪クラッチ利用のクラッチ部12Cとその伝動下手側に
位置して走行装置1を制動する多板式のブレーキ部12
Bとを備えた油圧操作式の操向クラッチ・ブレーキであ
って、前記ミッションケース13をシリンダチューブと
してミッションケース13内にピストン26を組み込ん
で構成した油圧シリンダをアクチュエータとして作動す
るものである。具体的には、図3にも示すように、前記
変速装置11の主変速第1出力ギヤ25a及び主変速第
2出力ギヤ25bに常時噛み合い連動するセンターギヤ
27を一体回転状態に装着した第6軸S6から、前記車
軸1Aそれぞれにスプラインを介して一体回転状態で軸
心方向位置決め状態に装着した最終ギヤ28に連動する
筒状ギヤ29への伝動を断続するとともに、クラッチ切
り状態で筒状ギヤ29を制動するものであって、シリン
ダ室30への圧油供給に伴い筒状ギヤ29をシフトする
ことにより、クラッチ部12Cを入り状態から切り状態
に切り換えて第6軸S6から筒状ギヤ29への伝動を断
ち、引き続く圧油供給に伴い伝動を断った状態でブレー
キ部12Bを制動作動させて筒状ギヤ29を制動するよ
うに構成されている。そして、シリンダ室30からの排
油に伴い復帰バネ31による弾性力でクラッチ入り状態
に復帰するように構成されている。
【0022】前記旋回補助クラッチCCは、前記両車軸
1A同士を連動させるクラッチ入り状態と連動を解除し
たクラッチ切り状態とに切り換え自在な油圧操作式の多
板クラッチであって、一方の最終ギヤ28をシリンダ室
形成用のクラッチハウジングとし、他方の車軸1Aに装
着したクラッチ体cとクラッチハウジング28とのあい
だに多板摩擦連動部35を介装し、この多板摩擦連動部
35を連動解除状態に付勢するスプリング32を設け、
シリンダ室33への圧油供給に伴いシフトして付勢に抗
して多板摩擦連動部35を摩擦伝動状態に切り換えるピ
ストン34を設けて構成されている。つまり、この旋回
補助クラッチCCは、前記最終ギヤ、つまり、減速伝動
用のギヤ28内に組み込まれており、かつ、一方の操向
クラッチ・ブレーキ12の外側に軸心方向で一部は入り
込む状態に配置されている。また、旋回補助クラッチC
Cは、図4に示すように、一方の割ケース13aを外す
ことで形成される他方の割ケース13aの開口からその
他方の割ケース13aに構成部材を順に組み付け可能な
ものであり、一方の割ケース13aに軸支される車軸1
Aは、前記旋回補助クラッチCCのクラッチ体cに回転
伝動状態に差込嵌合されている。
【0023】油圧操作系のうち変速操作系は、図5に示
すように、油圧ポンプ36から低速クラッチ16L・高
速クラッチ16H・1速クラッチC1・2速クラッチC
2・3速クラッチC3・後進クラッチCRへの圧油供給
路に、前記搭乗運転部2に配置した変速レバー37で操
作されるローターリーバルブ利用の変速バルブ38を介
装して構成されている。前記変速バルブ38は、いずれ
のクラッチにも圧油を供給しない中立位置Nと、低速ク
ラッチ16Lと1速クラッチC1とに圧油を供給して前
進1速状態を現出する前進1速位置F1と、低速クラッ
チ16Lと2速クラッチC2とに圧油を供給して前進2
速状態を現出する前進2速位置F2と、低速クラッチ1
6Lと3速クラッチC3とに圧油を供給して前進3速状
態を現出する前進3速位置F3と、低速クラッチ16L
と後進クラッチCRとに圧油を供給して後進1速状態を
現出する後進1速位置R1と、高速クラッチ16Hと1
速クラッチC1とに圧油を供給して前進4速状態を現出
する前進4速位置F4と、高速クラッチ16Hと2速ク
ラッチC2とに圧油を供給して前進5速状態を現出する
前進5速位置F5と、高速クラッチ16Hと3速クラッ
チC3とに圧油を供給して前進6速状態を現出する前進
6速位置F6と、高速クラッチ16Hと後進クラッチC
Rとに圧油を供給して後進2速状態を現出する後進2速
位置R2とを備えている。
【0024】油圧操作系のうち操向操作系は、図5に示
すように、前記搭乗運転部2に配置した操向操作具39
の直進(中立)位置Nから左旋回第1位置L1への操作
に基づいて左側の操向クラッチ・ブレーキ12を切り作
動させ、より左の左旋回第2位置L2への操作に基づい
て左側の操向クラッチ・ブレーキ12を徐々に制動力が
増大するように作動させるとともに補助旋回クラッチC
Cを徐々にクラッチ圧が減少するように作動させ、より
左の左旋回第3位置L3への操作に基づいて左側の操向
クラッチ・ブレーキ12を最大制動状態に作動させると
ともに補助旋回クラッチCCを切り作動させる一方、操
向操作具39の直進(中立)位置Nから右旋回第1位置
R1への操作に基づいて右側の操向クラッチ・ブレーキ
12を切り作動させ、より右の右旋回第2位置R2への
操作に基づいて右側の操向クラッチ・ブレーキ12を徐
々に制動力が増大するように作動させるとともに補助旋
回クラッチCCを徐々にクラッチ圧が減少するように作
動させ、より右の右旋回第3位置R3への操作に基づい
て右側の操向クラッチ・ブレーキ12を最大制動状態に
作動させるとともに補助旋回クラッチCCを切り作動さ
せるように構成されている。
【0025】具体的には、前記低速クラッチ16L・高
速クラッチ16H・1速クラッチC1・2速クラッチC
2・3速クラッチC3のクラッチ圧を設定するために前
記油圧ポンプ36から変速バルブ38への油路に分岐接
続させたクラッチ圧設定用のリリーフ弁40からの圧油
を操向クラッチ・ブレーキ12に供給する油路に、前記
操向操作具39に連動して圧油供給を制御するように作
動する操向弁41を介装し、前記操向操作具39の操作
に基づいてクラッチ切り後の操向クラッチ・ブレーキ1
2からのリリーフ圧を調整することにより操向クラッチ
・ブレーキ12を前記のように、つまり、制動力が徐々
に増大するように作動させる可変リリーフ弁42を設
け、前記リリーフ圧の増大に伴い前記旋回補助クラッチ
CCへの供給圧を減少させて旋回補助クラッチCCを前
記のように作動させる減圧弁43を設けて構成されてい
る。つまり、操向弁41と可変リリーフ弁42とから操
向弁機構が構成されている。
【0026】前記操向クラッチ・ブレーキ12からのリ
リーフ流路RLのそれぞれには、逆止弁CVが介装され
ている。つまり、一方のリリーフ流路RLから他方のリ
リーフ流路RLへの圧油の逆流を防止するように構成さ
れている、
【0027】従って、この操向操作系によれば、操向操
作具39を直進位置Nに操作することにより、左右の操
向クラッチ・ブレーキ12がクラッチ入り状態にあっ
て、機体は直進する。そして、操向操作具39を左旋回
第1位置L1に操作すると、左側の操向クラッチ・ブレ
ーキ12がクラッチ切り作動し、この場合、走行負荷が
旋回補助クラッチCCのクラッチ圧よりも小さいと、旋
回補助クラッチCCを介して右側の車軸1Aから左側の
車軸1Aに動力がスリップせずに伝達されて、左側の走
行装置1が右側の走行装置1と同様に駆動されて直進す
るが、走行負荷が旋回補助クラッチCCのクラッチ圧よ
りも大きいと、旋回補助クラッチCCがスリップして右
側の車軸1Aから左側への走行装置1への伝達駆動力が
減少することで左側の走行装置1の走行速度が遅くなっ
て左側に旋回する。次に、操向操作具39を左旋回第2
位置L2に操作すると、操向クラッチ・ブレーキ12が
制動を開始し、この場合、操向クラッチ・ブレーキ12
の制動力も含めた走行負荷が旋回補助クラッチCCのク
ラッチ圧よりも小さいと、旋回補助クラッチCCを介し
て右側の車軸1Aから左側の車軸1Aに動力がスリップ
せずに伝達されて左側の走行装置1が右側の走行装置1
と同様に駆動されて直進するが、走行負荷が旋回補助ク
ラッチCCのクラッチ圧よりも大きいと、旋回補助クラ
ッチCCがスリップして右側の車軸1Aから左側への走
行装置1への伝達駆動力が減少することで左側の走行装
置1の走行速度が遅くなって左側に旋回する。更に、操
向操作具39を左旋回第3位置L3に操作すると、左側
の操向クラッチ・ブレーキ12が最大制動状態となる一
方、旋回補助クラッチCCが切り作動して、左側の走行
装置1が停止し、今までよりも急な左側への旋回が行わ
れる。
【0028】他方、右側への旋回も、左が右に代わるだ
けで前記と同様に行われる。
【0029】44は、一方の操向クラッチ・ブレーキ1
2に作用してこれを駐車ブレーキとして機能させるアク
チュエータであって、変速バルブ38が中立位置に操作
されているとき排油してスプリング44aで操向クラッ
チ・ブレーキ12を制動作動させ、変速バルブ38が中
立以外の位置に操作されているとき圧油が供給されて制
動を解除するものである。100は、前記刈取部5への
動力取出し軸であり、2段変速機構101を介して第1
副変速機構9に連動している。
【0030】そして、前記割ケース13aの一方には、
図6に示すように、変速装置11のクラッチC、つま
り、低速クラッチ16L・高速クラッチ16H・1速ク
ラッチC1・2速クラッチC2・3速クラッチC3・後
進クラッチCR及び、一方の操向クラッチ・ブレーキ1
2に対する油路45が形成されるとともに、図8、図9
に示すように、前記操向弁41と可変リリーフ弁42と
が組み込まれ、それらに対する蓋49には、図8にも示
すように、前記リリーフ弁40と減圧弁43とが組み込
まれている。また、他方の割ケース13aには、図7に
示すように、他方の操向クラッチ・ブレーキ12及び旋
回補助クラッチCCに対する油路46が形成され、前記
ミッションケース13の合わせ面47には、図7、図8
に示すように、前記油路45,46同士を連通させる連
通油路48が形成されている。
【0031】前記操向操作具39に可変リリーフ弁42
を連動させる手段は、回転することにより可変リリーフ
弁42のリリーフ圧を変更するカム50を設け、前記操
向操作具39に連動して揺動する揺動アーム51を設
け、前記カム50のカム軸52に板バネ製のアーム53
を一体揺動する状態に取り付け、このアーム53と前記
揺動アーム51とをロッド54で連動させて構成されて
いる。
【0032】〔第2実施形態〕上記第1実施形態におい
て、逆止弁CVを設けるのではなく、図10に示すよう
に、リリーフ流路RLの合流部に、リリーフ流路RL間
での圧油の流通を阻止するシャトル弁SVを設ける。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの側面図
【図2】伝動系統図
【図3】伝動装置要部の縦断面図
【図4】伝動装置要部の分解断面図
【図5】油圧回路図
【図6】ミッションケースの側面図
【図7】ミッションケースの側面図
【図8】ミッションケース要部の切り欠き正面図
【図9】ミッションケース要部の断面図
【図10】別の実施形態を示す油圧回路図
【符号の説明】
1 走行装置 12C クラッチ部 12B ブレーキ部 12 操向クラッチ・ブレーキ 39 操向操作具 42 可変リリーフ弁 RL リリーフ流路 CV 逆止弁 SV シャトル弁

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右の走行装置への各伝動系のそれぞれ
    に、伝動を断続するクラッチ部とその伝動下手側に位置
    して走行装置を制動するブレーキ部とを備えた油圧操作
    式の操向クラッチ・ブレーキを介装し、操向操作具の操
    作に基づいてクラッチ切り後の操向クラッチ・ブレーキ
    からのリリーフ圧を調整することにより操向クラッチ・
    ブレーキを制動力が徐々に増大するように作動させる可
    変リリーフ弁を設けてある作業機の伝動装置であって、
    前記操向クラッチ・ブレーキからのリリーフ流路のそれ
    ぞれに、逆止弁を介装してある作業機の伝動装置。
  2. 【請求項2】 左右の走行装置への各伝動系のそれぞれ
    に、伝動を断続するクラッチ部とその伝動下手側に位置
    して走行装置を制動するブレーキ部とを備えた油圧操作
    式の操向クラッチ・ブレーキを介装し、操向操作具の操
    作に基づいてクラッチ切り後の操向クラッチ・ブレーキ
    からのリリーフ圧を調整することにより操向クラッチ・
    ブレーキを制動力が徐々に増大するように作動させる可
    変リリーフ弁を設けてある作業機の伝動装置であって、
    前記操向クラッチ・ブレーキからのリリーフ流路の合流
    部に、リリーフ流路間での流通を阻止するシャトル弁を
    設けてある作業機の伝動装置。
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