JP2002103445A - 同時二軸延伸テンタにおけるフィルムクリップ駆動装置 - Google Patents

同時二軸延伸テンタにおけるフィルムクリップ駆動装置

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JP2002103445A
JP2002103445A JP2000293238A JP2000293238A JP2002103445A JP 2002103445 A JP2002103445 A JP 2002103445A JP 2000293238 A JP2000293238 A JP 2000293238A JP 2000293238 A JP2000293238 A JP 2000293238A JP 2002103445 A JP2002103445 A JP 2002103445A
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film
clip
zone
linear motor
induction
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JP2000293238A
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Tatsufumi Seko
達史 世古
Kiyoshi Hiroya
喜与士 廣谷
Katsuhiko Suzuki
克彦 鈴木
Kenichi Aiba
謙一 相場
Hideo Yonetani
秀雄 米谷
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 軟化したフィルムをやさしく取り扱うことが
でき、また、リターンゾーンにおけるフィルムクリップ
同士の衝突を回避する制御が可能なフィルムクリップの
駆動装置を提供する。 【解決手段】 フィルムクリップ群を、第1のフィルム
クリップ21と、第1のフィルムクリップ21の間に1
以上介在させた第2のフィルムクリップ22とで構成
し、第1のフィルムクリップ21に、同期リニアモータ
一次回路25と共に同期式リニアモータを構成する磁石
23と、誘導一次回路と共に誘導式リニアモータを構成
する誘導二次回路とを設けるとともに、第2のフィルム
クリップ22に、同期リニアモータ一次回路25と共に
誘導式リニアモータを構成する第1の誘導二次回路24
Aと、前記誘導リニアモータ一次回路25と共に誘導式
リニアモータを構成する第2の誘導二次回路とを設けて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、同時二軸延伸テン
タにおけるフィルムクリップ駆動装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】プラスチックフィルムは、縦横方向(二
軸)に延伸することによって性質が著しく向上する。そ
こで、従来においては、先ずフィルムをその長手方向に
延伸し、ついで横方向に延伸する手法、あるいは、これ
とは逆の順位で延伸する手法が実施されている。しか
し、このような延伸手法では、2回目の延伸作用によっ
て1回目の延伸作用による効果が幾分か減殺される。
【0003】上記問題点を解決するため、1回の操作で
2軸方向に延伸させる同時二軸延伸テンタが例えば特公
昭48−38779号によって提案されている。この同
時二軸延伸テンタは、フィルムの進行平面内の両側に、
出口側に向かって漸次拡開する対称一対のガイドを設
け、これ等のガイドに沿ってショートコア型リニアモー
タのステータを設置している。
【0004】各ガイドレールには、上記リニアモータの
コアを備えた多数のフィルムクリップ(フィルムクリッ
プ)が走行可能に支持されている。上記ステータが交番
磁力を発生すると、上記フィルムクリップのコアに推力
が発生して、該クリップがガイドレールにガイドされな
がら走行する。このとき、各フィルムクリップは、フィ
ルムを幅方向および長手方向に引張しながら独立して加
速され、これによって、該フィルムが縦横2方向に同時
延伸される。
【0005】また、特公昭51−33590号に記載の
同時二軸延伸テンタは、前述した特公昭48−3877
9号に記載の同時二軸延伸テンタにおけるリニアモータ
の一次ステータに誘導型のものを使用するとともに、フ
ィルムクリップに誘導二次回路を設けている。上記誘導
型リニアモータによって駆動されるフィルムクリップ
は、フィルムを幅方向および長手方向に引張しながら独
立して加速され、これによって、該フィルムが縦横2方
向に同時延伸される。
【0006】上記の2つの従来例においては、フィルム
の走行通路の中心線に対して対称に位置する一対のフィ
ルムクリップ、つまり、互いに向かい合った一対のフィ
ルムクリップの同期制御と、回流の制御が絶対的な必要
事項になるが、これについての記述がなされていない。
しかし、特許2622420号には、フィルムクリップ
の全工程についての構成、作用と制御とが具体的に記述
されている。
【0007】この特許2622420号に係る同時二軸
延伸テンタにおいては、図10にそのフィルムクリップ
駆動装置50が示されているように、フィルムクリップ
の駆動が同期式のリニアモータ51でなされる。すなわ
ち、リニアモータ51は、ガイドレールに沿って設けら
れた同期一次回路と、フィルムクリップに設けられた永
久磁石とによって構成されているので、同期一次回路の
磁場の移動速度を変化させることによって上記永久磁石
を備えたフィルムクリップが同期加速され、これによっ
てフィルム5が延伸される。
【0008】各フィルムクリップが加速されると、該フ
ィルムクリップの進行方向の間隔が広がるので、掴んで
いるフィルムの縁が垂れ下がる虞がある。そこで、この
テンタでは、同期用磁石を備えた各フィルムクリップの
間に、磁場に影響されない非駆動フィルムクリップを1
個以上挟んで、上記フィルムの縁の垂れ下がりを防止し
ている。 なお、フィルムクリップのリターン区域で
は、ヒステリシス型のリニアモータ52が採用されてい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例では、同期
駆動式のフィルムクリップの間に、非駆動フィルムクリ
ップが例えば1〜2個挟まれるが、フィルムが軟化して
いる状態のときには、ガイドレールとフィルムクリップ
との摩擦により、同時二軸延伸ゾーンおよびそれに続く
冷却ゾーンの始まり部分において非駆動フィルムクリッ
プが等間隔にならない。このため、フィルムの被クリッ
プ部分の近傍が伸びたり、垂れ下がる傾向が出てくる。
【0010】また、フィルムクリップのリターン区域
(F1ないしF2)ではヒステリシス型のリニアモータ
を採用しているので、フィルムクリップの集積部(F2
ないしF3)付近で磁場によるブレーキが作用せず、こ
のため、フィルムクリップ同士が衝突して、騒音や故障
を発生する虞がある。
【0011】本発明の課題は、上記状況に鑑み、フィル
ムクリップの全周回作動中にその速度を適正に制御し
て、軟化したフィルムをやさしく取り扱うことができ、
また、リターンゾーンにおけるフィルムクリップ同士の
衝突を回避する制御が可能な同時二軸延伸テンタにおけ
るフィルムクリップ駆動装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、延伸すべきプ
ラスチックフィルムの走行通路の中心線に対して対称に
配設された一対のエンドレス状ガイドレールと、これら
のエンドレス状ガイドレールにそれぞれ走行可能に支持
されたフィルムクリップ群とを備えた同時二軸延伸テン
タに適用され、前記ガイドレールによって構成されたク
リップ走行経路の第1の所定経路区間に同期リニアモー
タ一次回路を配設するとともに、前記走行経路の第2の
所定経路区間に誘導リニアモータ一次回路を配設し、前
記フィルムクリップ群を、第1のフィルムクリップと、
該第1のフィルムクリップの間に1以上介在させた第2
のフィルムクリップとで構成し、前記第1のフィルムク
リップに、前記同期リニアモータ一次回路と共に同期式
リニアモータを構成する磁石と、前記誘導一次回路と共
に誘導式リニアモータを構成する誘導二次回路とを設け
るとともに、前記第2のフィルムクリップに、前記同期
リニアモータ一次回路と共に誘導式リニアモータを構成
する第1の誘導二次回路と、前記誘導リニアモータ一次
回路と共に誘導式リニアモータを構成する第2の誘導二
次回路とを設け、前記同期リニアモータ一次回路および
誘導リニアモータ一次回路を制御手段によって制御する
ことによって前記フィルムクリップ群を前記クリップ走
行経路に沿って循環移動させるようにしている。
【0013】本発明の実施例では、前記第1のフィルム
クリップの磁石を該フィルムクリップの上部および/ま
たは下部に配設するとともに、該第1のフィルムクリッ
プの誘導二次回路を該フィルムクリップの側方に配設
し、前記第2のフィルムクリップの第1の誘導二次回路
を該フィルムクリップの上部および/または下部に配設
し、該第2のフィルムクリップの第2の誘導二次回路を
該フィルムクリップの側方に配設している。
【0014】本発明の実施例では、前記フィルムクリッ
プ群がフィルムクリップ状態で走行する延伸工程経路
に、予熱ゾーン、二軸延伸ゾーン、フィルム熱セットゾ
ーンおよび冷却ゾーンが設けられるとともに、前記フィ
ルムクリップ群がフィルム非クリップ状態で走行するリ
ターン工程経路にクリップリターンゾーンおよびクリッ
プ集積ゾーンが順次設けられ、前記第1の所定経路区間
が前記予熱ゾーン、二軸延伸ゾーン、フィルム熱セット
ゾーンおよび冷却ゾーンに対応し、前記第2の所定経路
区間が前記クリップリターンゾーンおよびクリップ集積
ゾーンに対応している。
【0015】この実施例では、前記制御手段が前記同期
リニアモータ一次回路を制御し、これによって、前記予
熱ゾーンにおいて前記フィルムクリップ群が定速走行す
るとともに、前記二軸延伸ゾーンにおいて該フィルムク
リップ群が加速走行し、更に前記フィルム熱セットゾー
ンおよび冷却ゾーンにおいて前記フィルムクリップ群が
加速後の一定高速を維持するように、または加減速され
るように走行する。
【0016】本発明の実施例では、前記フィルムクリッ
プ群がフィルムクリップ状態で走行する延伸工程経路
に、予熱ゾーン、二軸延伸ゾーン、フィルム熱セットゾ
ーンおよび冷却ゾーンが順次設けられるとともに、前記
フィルムクリップ群がフィルム非クリップ状態で走行す
るリターン工程経路にクリップリターンゾーンおよびク
リップ集積ゾーンが順次設けられ、前記第1の所定経路
区間が前記予熱ゾーンおよび二軸延伸ゾーンに対応し、
前記第2の所定経路区間が前記フィルム熱セットゾー
ン、冷却ゾーン、クリップリターンゾーンおよびクリッ
プ集積ゾーンに対応する。
【0017】この実施例では、前記制御手段が前記同期
リニアモータ一次回路を制御し、これによって、前記予
熱ゾーンにおいて前記フィルムクリップ群が定速走行す
るとともに、前記二軸延伸ゾーンにおいて該フィルムク
リップ群が加速走行し、前記制御手段が前記誘導リニア
モータ一次回路を制御し、これによって、前記フィルム
熱セットゾーンおよび冷却ゾーンにおいて前記フィルム
クリップ群が前記加速による一定高速を維持するよう
に、または加減速されるように走行する。
【0018】本発明の実施例では、前記フィルムクリッ
プ群がフィルムクリップ状態で走行する延伸工程経路
に、予熱ゾーン、二軸延伸ゾーン、フィルム熱セットゾ
ーンおよび冷却ゾーンが設けられるとともに、前記フィ
ルムクリップ群がフィルム非クリップ状態で走行するリ
ターン工程経路にクリップリターンゾーンおよびクリッ
プ集積ゾーンが順次設けられ、前記第1の所定経路区間
が前記二軸延伸ゾーン、フィルム熱セットゾーンおよび
冷却ゾーンに対応するとともに、前記第2の所定経路区
間が前記クリップ集積ゾーンの始点から集積終了点に至
る区間に対応し、前記クリップ集積ゾーンにおける集積
終了点以後の部位、前記予熱ゾーンおよびクリップリタ
ーンゾーンおける前記フィルムクリップ群の走行駆動手
段として該フィルムクリップを引張する各別なチェンを
設けている。
【0019】この実施例では、前記制御手段が前記同期
リニアモータ一次回路を制御し、これによって、前記フ
ィルムクリップ群が前記予熱ゾーンにおいて定速走行す
るとともに、前記二軸延伸ゾーンにおいて該フィルムク
リップ群が加速走行し、更に前記フィルム熱セットゾー
ンおよび冷却ゾーンにおいて前記フィルムクリップ群が
前記加速後の一定高速を維持するように、または加減速
されるように走行し、また、前記制御手段が前記誘導リ
ニアモータ1次回路を制御し、これによって、前記クリ
ップ集積ゾーンにおける始点から集積終了点に至る区間
において前記フィルムクリップ群が減速走行するととも
に、前記クリップリターンゾーンにおいて前記フィルム
クリップ群が高速走行する。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は、図示していない同時二軸
延伸テンタ内に設置された本発明に係るフィルムクリッ
プ駆動装置の駆動系統図である。このフィルムクリップ
駆動装置2−1において、エンドレス構造の一対のガイ
ドレール28は、それぞれ後述のフィルムクリップ群を
経路C1−C2−C3−C4−F1−F2−F3−C1
に沿ってガイドするものであり、水平に走行するプラス
チックフィルム5の走行通路の中心線に対して対称に設
けられている。
【0021】上記経路における区間C1〜C2は、予熱
ゾーンである。この予熱ゾーンでは、供給されたフィル
ム5をクリップしたフィルムクリップが低速で走行し、
その走行中にフィルム5が加熱される。
【0022】区間C2−C3は、縦横二軸延伸ゾーンで
ある。この延伸ゾーンでは、各ガイドレール28が下流
側に向って互いに拡開しているので、一方のガイドレー
ル28側のフィルムクリップと他方のガイドレール28
側のフィルムクリップとの間隔が徐々に広げられる。ま
た、同時に、この縦横二軸延伸ゾーンでは、フィルムク
リップが加速される。この結果、上記予熱ゾーンにおい
て加熱されたフィルムは、この縦横二軸延伸ゾーンにお
いて縦横二軸方向に延伸されることになる。
【0023】区間C3−C4は、熱セット・冷却ゾーン
である。このゾーンでは、前工程で延伸されたフィルム
5が高速移動状態で熱処理され、その後、冷却される。
区間C4−F1−F2は、クリップリターンゾーンであ
り、このクリップリターンゾーンでは、C4点でフィル
ム5を離したフィルムクリップが高速でリターンされ
る。
【0024】区間F2−F3−C1は、フィルムクリッ
プの集積ゾーンである。この集積ゾーンでは、個々のフ
ィルムクリップが減速されて、押せ押せ状態に集積され
る。そして、この集積されたフィルムクリップは、低速
のままC1点に達した後、供給されたフィルム5を再び
クリップする。
【0025】ここで、フィルムクリップの構成について
説明する。図2および図3は、同期駆動フィルムクリッ
プ21の構造を示している。この同期駆動フィルムクリ
ップ21は、クリップ本体31に設けられた8個のロー
ラ32を介して前記ガイドレール28上を独立して走行
することができる。上記クリップ本体31には、ピン3
3を介してクリップレバー34が枢支されている。この
クリップレバー34は、クリップ本体31に一体形成さ
れたクリップ台31aと共にフィルム5をクリップする
ための掴み機構を構成している。
【0026】上記掴み機構によってフィルム5を掴むと
きには、まず、クリップレバー34のアーム34bをク
リップ本体31から離れる方向に引張して、該クリップ
レバー34の押さえ部材34aをクリップ台31aから
離間させる。そして、フィルム5の端縁がクリップ台3
1aに載ったときにアーム34bをクリップ本体31に
近づく方向に押して、押さえ部材34aとクリップ台3
1aとによってフィルム5を挟む。
【0027】この掴み機構によれば、フィルム5が抜き
取り方向(移動方向に直交する方向)に引かれるほど、
クリップレバー34がよりフィルム5を強く掴むように
作用する。そして、アーム34bをクリップ本体31か
ら離れる方向に引けば、押さえ部材34aがクリップ台
31aから離れるので、フィルム5がクリップ21から
容易に開放される。
【0028】上記クリップ本体31は、その上下対称位
置に磁石23A,23Bがそれぞれ取付けられ、また、
クリップレバー34の取付け側とは反対の側に、誘導二
次回路24Cが取付けられている。この誘導二次回路2
4Cは、例えば、アルミニウム、銅等の電気良導体の板
で構成され、クリップ本体31に貼着等の手段により固
定される。なお、この誘導二次回路24Cは、上記磁石
23A,23Bとの間で磁界の干渉が生じないようにそ
の取付け位置が適宜選定されている。
【0029】図示していない同時二軸延伸テンタの固定
フレームには、上下に相対抗する同期一次回路25A,
25Bが固設されている。この同期一次回路25A,2
5Bに交流電流が流れると、該一次回路25A,25B
に交番磁界が発生するとともに、この磁界が上記交流電
流の周波数に応じた速度で移動する(その移動方向は、
図2の紙面に垂直な方向)。フィルムクリップ21に設
けられた磁石23A,23Bは、対応する同期一次回路
25A,25Bが発生する上記移動磁界によって引かれ
る。したがって、フィルムクリップ21は、上記移動磁
界の移動速度に同期した速度で移動することになる。
【0030】ガイドレール28には、誘導一次回路26
が固設されている。この誘導一次回路26は、同期一次
回路25A,25Bの磁界が無い場合において、或いは
上記同期一次回路25A,25Bが設置されていない場
所において通電される。交流電流がこの誘導一次回路2
6に流れると、該誘導一次回路26に交番磁界が発生す
るとともに、この磁界がその交流電流の周波数に応じた
速度で移動する(その移動方向は、図2の紙面に垂直な
方向)。これにより、誘導二次回路24Cが上記移動磁
界によって引かれるので、フィルムクリップ21が該磁
界の移動に誘導走行されることになる。
【0031】図4および図5は、誘導駆動フィルムクリ
ップ22を示している。このフィルムクリップ22のク
リップ本体31は、図2に示す同期駆動フィルムクリッ
プ21の本体31と同じものであり、8個のローラ32
を介してガイドレール28上を独立して走行することが
できる。フィルム5をクリップする掴み機構も、上記同
期駆動フィルムクリップ21のそれと同一であるので、
ここではその構成および作用についての説明を省略す
る。
【0032】この誘導駆動フィルムクリップ22は、ク
リップ本体31の上下対称位置に誘導二次回路24A,
24Bを取付けるとともに、このクリップ本体31にお
けるクリップレバー34の取付け側とは反対の側に誘導
二次回路24Cを取付けてある。図示していない同時二
軸延伸テンタの固定フレームには、上下に相対抗する同
期一次回路25A,25Bが固設されている。この同期
一次回路25A,25Bに交流電流が流れると、該一次
回路25A,25Bに交番磁界が発生するとともに、こ
の磁界が上記交流電流の周波数に応じた速度で移動す
る。これに伴い、誘導2次回路24A,24Bが上記移
動磁界によって誘導されるが、この場合、いわゆる滑り
のために、該2次回路24A,24Bが同期位置より若
干ずれた位置において引かれることになる。そして、上
記移動磁界の誘導によって発生する推力によってフィル
ムクリップ22がガイドレール28に沿って移動する。
【0033】同期一次回路25A,25Bが設置されて
いない場所等では、ガイドレール28に固設された誘導
一次回路26に交流電流が流される。交流電流が誘導一
次回路26に流れると、該誘導一次回路26に交番磁界
が発生するとともに、この磁界がその交流電流の周波数
に応じた速度で移動する。これにより、誘導二次回路2
4Cが上記移動磁界により引かれるので、クリップ21
がガイドレール28に沿って移動する。
【0034】図1に示す区間C1−C2−C3−C4に
は、上記同期駆動用の同期一次回路25A,25Bが各
ガイドレール28に沿って設置される。そして、上記同
期駆動フィルムクリップ21および誘導駆動フィルムク
リップ22は、同期リニアモータ(誘導駆動フィルムク
リップ22については誘導リニアモータ)4の可動部と
して図示していない制御装置により速度制御される。
【0035】すなわち、区間C1−C2(予熱ゾーン)
では、クリップ21および22が一定低速で移動される
ように制御される。また、区間C2−C3(縦横二軸延
伸ゾーン)では、先に行くに従って同期一次回路25
A,25Bの交流周波数が増大され、その結果、クリッ
プ21および22は、この周波数と同期(クリップ22
は、滑りのために完全同期しないが、ほぼ同期して走行
する)して加速されるようにその速度が制御される。こ
のとき、フィルム5は、縦横二軸方向に同時に延伸さ
れ、その延伸比率は約10倍にも達する。
【0036】一方、区間C3−C4(熱セット・冷却ゾ
ーン)では、クリップ21および22が一定高速で移動
するように、あるいは、加減速移動するように同期制御
される。
【0037】図1に示す区間C4−F1−F2−F3−
C1には、誘導駆動用の誘導一次回路26がガイドレー
ル28A,28Bに沿って設置される。そして、誘導駆
動フィルムクリップ22および同期駆動フィルムクリッ
プ21は、誘導式リニアモータ3の可動部として図示し
ていない制御装置により誘導速度制御される。すなわ
ち、区間C4−F1−F2(クリップリターンゾーン)
では、フィルムクリップ21または22が高速で移動す
るように誘導制御される。また、区間F2−F3(クリ
ップ集積ゾーン)では、誘導一次回路26の交流周波数
が先に行くに従って低くなるように制御され、その結
果、誘導駆動式フィルムクリップ22および同期駆動式
フィルムクリップ21は、減速しながら移動して押せ押
せ状態で集積される。そして、区間F3−C1では、フ
ィルムクリップ22および21が一定低速で移動するよ
うに誘導される。
【0038】このように、フィルムクリップ21および
22は、フィルム5をクリップしている延伸側の工程に
おいて同期駆動制御され、フィルム5をクリップしてい
ないリターン工程において誘導駆動制御される。
【0039】図6(a)は、ガイドレール28に同期駆
動フィルムクリップ21のみを配列した場合を示してい
る。この場合、同期駆動フィルムクリップ21を効率よ
く駆動するためには、同期一次回路25A,25Bの磁
界とフィルムクリップ21に設けられた磁石23A,2
3Bとの相対位置関係を考慮して、各フィルムクリップ
21の配列間隔(ピッチ)を該クリップ21の幅の2倍
であるaに設定する必要がある。
【0040】ここで、供給されたフィルム5を上記間隔
aでクリップして縦方向にn倍延伸したとすると、延伸
後の同期駆動式フィルムクリップ21の間隔(ピッチ)
は、図6(b)に示すようにn×aとなる(n=10と
すれば10a)。このように各フィルムクリップ21の
間隔が大きくなると、この後の熱セット工程、冷却工程
においてフィルム5が熱風や冷風に曝されたとき、該フ
ィルム5の縁が弛んで変形する可能性がある。
【0041】これに対して、図7(a)に示すように、
ガイドレール28に同期駆動フィルムクリップ21と誘
導駆動フィルムクリップ22とを交互に配設すれば、同
期駆動クリップ21の間隔をピッチaとしても、誘導駆
動フィルムクリップ22含む各クリップの相互間隔はa
/2となる。したがって、フィルム5を各フィルムクリ
ップ21,22でクリップして縦方向にn倍延伸したと
しても、図7(b)に示すように、延伸後のクリップ2
1,22の間隔(ピッチ)がn×a/2となって、後工
程におけるフィルム5の縁の弛み、変形を減少させるこ
とができる。そこで、上記第1の実施形態および後述す
る第2および第3の実施形態では、各同期駆動フィルム
クリップ21の間に誘導駆動フィルムクリップ22を1
以上介在させるようにしている。
【0042】なお、誘導駆動フィルムクリップ22は、
同期駆動式フィルムクリップ21に準じる同期駆動作用
(滑りのため、完全な同期駆動作用は得られない)を有
していることから、前記同時二軸延伸ゾーンにおいて各
フィルムクリップ相互の間隔が広がっても、各フィルム
クリップ21,22のピッチが略一定に保持されること
になる。もちろん、各同期駆動フィルムクリップ21の
間に介在せる誘導駆動フィルムクリップ22の数は2以
上であってもよい。
【0043】
【第2の実施形態】図8は、本発明の第2の実施形態に
係るフィルムクリップ駆動装置の駆動系統図を示してい
る。図1に示す第1の実施形態に係るフィルムクリップ
駆動装置2−1では、熱セット・冷却ゾーンにも同期式
リニアモータの構成要素となる前記同期一次回路25
A,25Bを設けている。これに対して、この第2の実
施形態に係るフィルムクリップ駆動装置2−2では、上
記熱セット・冷却ゾーンに上記同期一次回路25A,2
5Bに代わる誘導一次回路26を設置している。つま
り、この熱セット・冷却ゾーンに誘導式リニアモータ1
2を構成し、該熱セット・冷却ゾーンにおいてフィルム
クリップ21,22を定速度で、または加減速しながら
誘導移動させるようにしている。
【0044】この第2の実施形態において、延伸テンタ
の各工程、フィルムクリップ21,22の構成、該フィ
ルムクリップが周回するガイドレール28の形状等は、
前述した第1の実施形態と同一である。したがって、こ
れ等についての説明を省略して、フィルムクリップ駆動
装置2−2の構成と作用についてのみ説明する。
【0045】図示していない制御装置によって制御され
るこの第2の実施形態に係るフィルムクリップ駆動装置
2−2では、区間C1−C2−C3に同期駆動用の同期
一次回路25A,25Bがガイドレール28に沿って設
置されている。したがって、この区間C1−C2−C3
では、同期駆動フィルムクリップ21および誘導駆動フ
ィルムクリップ22が同期式リニアモータ13A,13
Bの可動部となって同期速度制御される。
【0046】すなわち、区間C1−C2(予熱ゾーン)
では、フィルムクリップ21,22が一定低速で移動す
るように同期制御される。また、区間C2−C3(縦横
二軸延伸ゾーン)では、先に行くに従って同期一次回路
25A,25Bを流れる交流の周波数が増大され、その
結果、フィルムクリップ21,22は、この周波数と同
期して加速されるように同期制御(クリップ22は準同
期速度制御)される。このとき、フィルム5は、縦横二
軸方向に同時に延伸され、その延伸比率は約10倍にも
達する。
【0047】区間C3−C4(熱セット・冷却ゾーン)
では、上記したように、誘導駆動用の誘導一次回路26
をガイドレール28に沿って設置してある。したがっ
て、同期駆動フィルムクリップ21および誘導駆動フィ
ルムクリップ22は、誘導式リニアモータ12A,12
Bの可動部となる。熱セットゾーンおよび冷却ゾーンで
は、それらのゾーンに設けられたクリップ速度センサ1
4Aおよび14Bにより検出されるクリップ21,22
の速度、または、図示していない位置センサにより検出
されるクリップ21,22の位置に基づいて該クリップ
21,22が一定高速で移動するように、あるいは、加
減速されながら移動するように制御される。
【0048】区間C4−F1−F2−F3−C1におけ
るフィルムクリップ駆動装置の構成および作用は、前記
第1の実施形態のそれと同じである。すなわち、この区
間には、前記誘導駆動用の誘導一次回路26がガイドレ
ール28に沿って設置されている。したがって、誘導駆
動フィルムクリップ22および同期駆動フィルムクリッ
プ21は、誘導式リニアモータ12の可動部となって誘
導速度制御される。
【0049】このとき、区間C4−F1−F2では、フ
ィルムクリップ22,21が高速で駆動される。また、
区間F2−F3では、誘導一次回路26の交流周波数が
先に行くに従って低くなるように設定され、その結果、
誘導駆動式フィルムクリップ22および同期駆動式フィ
ルムクリップ21は、減速されて押せ押せ状態に集積さ
れる。そして、区間F3−C1では、集積状態のフィル
ムクリップ22,21が一定低速で駆動される。
【0050】このように、この第2の実施形態では、フ
ィルムクリップ21,22が予熱ゾーンC1−C2およ
び同時二軸延伸ゾーンC2−C3のみで同期駆動制御さ
れ、それ以後の区間で誘導駆動制御される。
【0051】この第2の実施形態に係るフィルムクリッ
プ駆動装置2−2は、第1の実施形態に係るフィルムク
リップ駆動装置2−1よりも低コストに構成することが
できる。
【0052】
【第3の実施形態】図9は、本発明の第3の実施形態に
係るフィルムクリップ駆動装置の駆動系統図を示してい
る。
【0053】この第3の実施形態に係るフィルムクリッ
プ駆動装置2−3は、リターンゾーンおよびフィルム予
熱ゾーンにチエンを用いた機械的な駆動手段を設けた点
において第1の実施形態に係るフィルムクリップ駆動装
置2−1と相違している。この第3の実施形態におい
て、延伸テンタの各工程、フィルムクリップ21,22
の構成、該フィルムクリップが周回するガイドレール2
8の形状等は、前述した第1の実施形態と同一である。
したがって、これ等について説明を省略して、フィルム
クリップ駆動装置2−3の構成と作用についてのみ説明
する。
【0054】図示していない制御装置によって制御され
るこの第3の実施形態に係るフィルムクリップ駆動装置
2−3では、区間F3−C1−C2(クリップ集積ゾー
ンの集積終了点からフィルム予熱ゾーンの終端に至る区
間)でのクリップ駆動手段としてチエン駆動機構18A
が使用され、区間C2−C3−C4(同時縦横二軸延伸
ゾーン、熱セットゾーン、冷却ゾーン)でのクリップ駆
動手段として同期式リニアモータ17が使用される。
【0055】区間C2−C3−C4では、前記同期一次
回路25A,25Bが個々のガイドレール28に沿って
設置される。そして、同期駆動フィルムクリップ21お
よび誘導駆動フィルムクリップ22は、同期式リニアモ
ータ17の可動部となって同期速度制御される。すなわ
ち、区間C2−C3(縦横二軸延伸ゾーン)では、先に
行くに従って同期一次回路25の交流の周波数が増大さ
れ、その結果、同期駆動フィルムクリップ21および誘
導駆動フィルムクリップ22は、この周波数に同期して
加速されされながら移動して、フィルム5を縦横二軸方
向に延伸させる。一方、区間C3−C4(熱セットと冷
却ゾーン)では、フィルムクリップ21,22が同期式
リニアモータ17によって一定高速でまたは加減速され
ながら同期駆動(クリップ22は準同期駆動)される。
【0056】区間C4−F1−F2におけるフィルムク
リップ駆動手段は、チエン駆動機構18Bであり、この
チェン駆動機構18Bによりフィルムクリップ21,2
2が一定高速度で駆動される。
【0057】一方、区間F2−F3におけるフィルムク
リップ駆動手段は、誘導式リニアモータ16である。し
たがって、この区間では、誘導駆動用の誘導一次回路2
6がガイドレール28に沿って設置される。そして、誘
導駆動フィルムクリップ22および同期駆動フィルムク
リップ21は、この誘導式リニアモータ16の可動部と
なって誘導速度制御される。すなわち、区間F2−F3
(集積終了点)では、誘導駆動フィルムクリップ22お
よび同期駆動クリップ21が減速されて、押せ押せ状態
になるまで集積される。そして、続く区間F3−C1で
は、集積状態のフィルムクリップ21,22が一定低速
でチエン駆動される。
【0058】この第3に実施形態に係るフィルムクリッ
プ駆動装置2−3は、第1の実施形態に係るフィルムク
リップ駆動装置2−1に比して同期一次回路25A,2
5Bおよび誘導一次回路26の長さが大幅に減少するの
で、コストの低減を図ることができる。
【0059】なお、上記各実施形態においては、上下一
対の同期一次回路25A,25Bを設けているが、これ
らの内の一方、例えば、同期一次回路25Aのみを設け
るようにしても良い。もちろん、その場合には、同期フ
ィルムクリップ21に一方の磁石23Aのみを設け、ま
た、誘導フィルムクリップ22に一方の誘導2次回路2
4Aのみを設けることになる。
【0060】
【発明の効果】本発明では、同期駆動フィルムクリップ
の間に誘導駆動クリップを1以上介在させている。上記
誘導駆動フィルムクリップは、同期駆動式フィルムクリ
ップに準じる同期駆動作用を有している。したがって、
本発明によれば、同時二軸延伸ゾーンにおいて各フィル
ムクリップ相互の間隔が広がっても、該各フィルムクリ
ップのピッチが略一定に保持されることになり、その結
果、同時二軸延伸ゾーンに続く熱セットゾーンおよび冷
却ゾーンを通過するフィルムが軟化している状態のとき
でも、各フィルムクリップの間隔が保たれて、フィルム
の被クリップ部分の近傍が伸びたり垂れ下がるという不
都合が回避される。また、フィルムクリップのリターン
ゾーンと集積ゾーンでは、各フィルムクリップが誘導式
リニアモータで駆動されるので、誘導磁場によるブレー
キを各フィルムクリップに効かせることが可能であり、
この結果、各フィルムクリップ同士の衝突およびその衝
突による騒音の発生を防止することができる。要する
に、本発明によれば、各フィルムクリップをその全周回
作動に亘って速度制御することが可能であるので、軟化
したフィルムをやさしく取り扱うことができるととも
に、リターンゾーンにおいてフィルムクリップ同士の衝
突をさけることができる。さらに、同期式リニアモータ
の一部分を誘導式リニアモータに置き換えて、製造コス
トを減少させることが可能であり(請求項5,6の発
明)、かつ、同期式リニアモータの一部分と誘導式リニ
アモータの大部分をチエン式駆動に置き換えて、より一
層のコストダウンを図ることが可能である(請求項7,
8の発明)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るフィルムクリッ
プ駆動装置の駆動系統図である。
【図2】同期駆動フィルムクリップの構成例を示す断面
図である。
【図3】図2に示す同期駆動フィルムクリップの斜視図
である。
【図4】誘導駆動フィルムクリップの構成例を示す断面
図である。
【図5】図4に示す誘導駆動フィルムクリップの斜視
図。
【図6】(a)および(b)は、それぞれ同期駆動フィ
ルムクリップだけを使用したときのフィルム延伸前およ
びフィルム延伸後におけるフィルムクリップの配列間隔
を示す側面図である。
【図7】(a)および(b)は、それぞれ同期駆動フィ
ルムクリップと誘導駆動フィルムクリップを1個置きに
配列させた場合のフィルム延伸前およびフィルム延伸後
におけるフィルムクリップの配列間隔を示す側面図であ
る。
【図8】本発明の第2の実施形態に係るフィルムクリッ
プ駆動装置の駆動系統図である。
【図9】本発明の第3の実施形態に係るフィルムクリッ
プ駆動装置の駆動系統図である。
【図10】従来のフィルムクリップ駆動装置の駆動系統
図である。
【符号の説明】
2−1,2−2,2−3 フィルムクリップ駆動装置 3,12,16 誘導式リニアモータ 4,13,17 同期式リニアモータ 5 フィルム 14A,14B 速度センサ 18A,18B チエン駆動機構 21 同期駆動フィルムクリップ 22 誘導駆動フィルムフィルム 23A,23B 磁石 24A,24B,24C 誘導二次回路 25A,25B 同期一次回路 26 誘導一次回路 28 ガイドレール、 31 クリップ本体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 克彦 愛知県名古屋市中村区岩塚町字高道1番地 三菱重工業株式会社産業機器事業部内 (72)発明者 相場 謙一 愛知県名古屋市中村区岩塚町字高道1番地 三菱重工業株式会社産業機器事業部内 (72)発明者 米谷 秀雄 愛知県名古屋市中村区岩塚町字高道1番地 三菱重工業株式会社名古屋研究所内 Fターム(参考) 4F210 AG01 QA02 QC07 QG01 QG18 QL03

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 延伸すべきプラスチックフィルムの走行
    通路の中心線に対して対称に配設された一対のエンドレ
    ス状ガイドレールと、これらのエンドレス状ガイドレー
    ルにそれぞれ走行可能に支持されたフィルムクリップ群
    とを備えた同時二軸延伸テンタに適用され、 前記ガイドレールによって構成されたクリップ走行経路
    の第1の所定経路区間に同期リニアモータ一次回路を配
    設するとともに、前記走行経路の第2の所定経路区間に
    誘導リニアモータ一次回路を配設し、 前記フィルムクリップ群を、第1のフィルムクリップ
    と、該第1のフィルムクリップの間に1以上介在させた
    第2のフィルムクリップとで構成し、 前記第1のフィルムクリップに、前記同期リニアモータ
    一次回路と共に同期式リニアモータを構成する磁石と、
    前記誘導一次回路と共に誘導式リニアモータを構成する
    誘導二次回路とを設けるとともに、前記第2のフィルム
    クリップに、前記同期リニアモータ一次回路と共に誘導
    式リニアモータを構成する第1の誘導二次回路と、前記
    誘導リニアモータ一次回路と共に誘導式リニアモータを
    構成する第2の誘導二次回路とを設け、 前記同期リニアモータ一次回路および誘導リニアモータ
    一次回路を制御手段によって制御することによって前記
    フィルムクリップ群を前記クリップ走行経路に沿って循
    環移動させるようにしたことを特徴とする同時二軸延伸
    テンタにおけるフィルムクリップ駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記第1のフィルムクリップの磁石を該
    フィルムクリップの上部および/または下部に配設する
    とともに、該第1のフィルムクリップの誘導二次回路を
    該フィルムクリップの側方に配設し、 前記第2のフィルムクリップの第1の誘導二次回路を該
    フィルムクリップの上部および/または下部に配設し、
    該第2のフィルムクリップの第2の誘導二次回路を該フ
    ィルムクリップの側方に配設したことを特徴とする請求
    項1に記載の同時二軸延伸テンタにおけるフィルムクリ
    ップ駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記フィルムクリップ群がフィルムクリ
    ップ状態で走行する延伸工程経路に、予熱ゾーン、二軸
    延伸ゾーン、フィルム熱セットゾーンおよび冷却ゾーン
    が設けられるとともに、前記フィルムクリップ群がフィ
    ルム非クリップ状態で走行するリターン工程経路にクリ
    ップリターンゾーンおよびクリップ集積ゾーンが順次設
    けられ、 前記第1の所定経路区間が前記予熱ゾーン、二軸延伸ゾ
    ーン、フィルム熱セットゾーンおよび冷却ゾーンに対応
    し、前記第2の所定経路区間が前記クリップリターンゾ
    ーンおよびクリップ集積ゾーンに対応することを特徴と
    する請求項1または2に記載の同時二軸延伸テンタにお
    けるフィルムクリップ駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段が前記同期リニアモータ一
    次回路を制御し、これによって、前記予熱ゾーンにおい
    て前記フィルムクリップ群が定速走行するとともに、前
    記二軸延伸ゾーンにおいて該フィルムクリップ群が加速
    走行し、更に前記フィルム熱セットゾーンおよび冷却ゾ
    ーンにおいて前記フィルムクリップ群が加速後の一定高
    速を維持するように、または加減速されるように走行す
    ることを特徴とする請求項3に記載の同時二軸延伸テン
    タにおけるフィルムクリップ駆動装置。
  5. 【請求項5】 前記フィルムクリップ群がフィルムクリ
    ップ状態で走行する延伸工程経路に、予熱ゾーン、二軸
    延伸ゾーン、フィルム熱セットゾーンおよび冷却ゾーン
    が順次設けられるとともに、前記フィルムクリップ群が
    フィルム非クリップ状態で走行するリターン工程経路に
    クリップリターンゾーンおよびクリップ集積ゾーンが順
    次設けられ、 前記第1の所定経路区間が前記予熱ゾーンおよび二軸延
    伸ゾーンに対応し、前記第2の所定経路区間が前記フィ
    ルム熱セットゾーン、冷却ゾーン、クリップリターンゾ
    ーンおよびクリップ集積ゾーンに対応することを特徴と
    する請求項1または2に記載の同時二軸延伸テンタにお
    けるフィルムクリップ駆動装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段が前記同期リニアモータ一
    次回路を制御し、これによって、前記予熱ゾーンにおい
    て前記フィルムクリップ群が定速走行するとともに、前
    記二軸延伸ゾーンにおいて該フィルムクリップ群が加速
    走行し、 前記制御手段が前記誘導リニアモータ一次回路を制御
    し、これによって、前記フィルム熱セットゾーンおよび
    冷却ゾーンにおいて前記フィルムクリップ群が前記加速
    による一定高速を維持するように、または加減速される
    ように走行することを特徴とする請求項5に記載の同時
    二軸延伸テンタにおけるフィルムクリップ駆動装置。
  7. 【請求項7】 前記フィルムクリップ群がフィルムクリ
    ップ状態で走行する延伸工程経路に、予熱ゾーン、二軸
    延伸ゾーン、フィルム熱セットゾーンおよび冷却ゾーン
    が設けられるとともに、前記フィルムクリップ群がフィ
    ルム非クリップ状態で走行するリターン工程経路にクリ
    ップリターンゾーンおよびクリップ集積ゾーンが順次設
    けられ、 前記第1の所定経路区間が前記二軸延伸ゾーン、フィル
    ム熱セットゾーンおよび冷却ゾーンに対応するととも
    に、前記第2の所定経路区間が前記クリップ集積ゾーン
    の始点から集積終了点に至る区間に対応し、前記クリッ
    プ集積ゾーンにおける集積終了点以後の部位、前記予熱
    ゾーンおよびクリップリターンゾーンおける前記フィル
    ムクリップ群の走行駆動手段として該フィルムクリップ
    を引張する各別なチェンを設けたことを特徴とする請求
    項1または2に記載の同時二軸延伸テンタにおけるフィ
    ルムクリップ駆動装置。
  8. 【請求項8】 前記制御手段が前記同期リニアモータ一
    次回路を制御し、これによって、前記フィルムクリップ
    群が前記予熱ゾーンにおいて定速走行するとともに、前
    記二軸延伸ゾーンにおいて該フィルムクリップ群が加速
    走行し、更に前記フィルム熱セットゾーンおよび冷却ゾ
    ーンにおいて前記フィルムクリップ群が前記加速後の一
    定高速を維持するように、または加減速されるように走
    行し、 また、前記制御手段が前記誘導リニアモータ1次回路を
    制御し、これによって、前記クリップ集積ゾーンにおけ
    る始点から集積終了点に至る区間において前記フィルム
    クリップ群が減速走行するとともに、前記クリップリタ
    ーンゾーンにおいて前記フィルムクリップ群が高速走行
    することを特徴とする請求項7に記載の同時二軸延伸テ
    ンタにおけるフィルムクリップ駆動装置。
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