JP2002103340A - 高圧ゴムホースの製造方法 - Google Patents

高圧ゴムホースの製造方法

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JP2002103340A
JP2002103340A JP2000298376A JP2000298376A JP2002103340A JP 2002103340 A JP2002103340 A JP 2002103340A JP 2000298376 A JP2000298376 A JP 2000298376A JP 2000298376 A JP2000298376 A JP 2000298376A JP 2002103340 A JP2002103340 A JP 2002103340A
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rubber hose
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Kazuaki Watanabe
和明 渡辺
Harumitsu Takizawa
春光 滝沢
Kunihiro Noba
邦浩 野場
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Sumitomo Riko Co Ltd
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Sumitomo Riko Co Ltd
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  • Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
  • Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ゴム内管とゴム外管との間にワイヤ補強層を有
する高圧ゴムホースを製造する際に、加硫工程での加硫
時間を短縮化して高圧ゴムホースの生産能率を高めるこ
とを目的とする。 【解決手段】ゴム内管とゴム外管14との間にワイヤ補
強層16を有する未加硫の長尺ゴムホース10を成形す
るホース成形工程と、外周面を樹脂被覆して外面の被覆
層20を形成する被覆工程と、加熱炉24内を連続的に
通過させることによって連続加硫処理を施す加硫工程
と、被覆層20を除去する被覆除去工程とを経て高圧ゴ
ムホース10を製造するに際し、被覆工程の後に未加硫
の長尺のゴムホース10を高周波誘導加熱装置84に連
続的に通して高周波誘導加熱装置84によりワイヤ補強
層16を誘導加熱し、未加硫のゴムホース10を内部か
ら加熱して昇温させる予備加熱処理を連続的に施しつ
つ、予備加熱した未加硫のゴムホース10を後続の加硫
工程に連続供給して連続加硫処理を施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はゴム内管とゴム外
管との間にワイヤ補強層を有する高圧ゴムホースの製造
方法、特に未加硫の長尺ゴムホースに対して連続的に加
硫処理を施す加硫工程を含んだ高圧ゴムホースの製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来高圧ゴムホースの製造は、ゴム内管
とゴム外管との間にワイヤ補強層を有する未加硫の長尺
ゴムホースを成形して、好ましくは、更にその外周面に
樹脂の被覆層を形成し、これをドラムに巻き取って加熱
炉(加硫缶)内に搬入して、所望の圧力と所望の温度を
与えることにより、加熱加硫を施してドラムを加熱炉か
ら取り出し、その後に加硫後の長尺ゴムホースから被覆
樹脂を取り除くといった方法で行っていた。
【0003】しかしながらこの製造方法は、未加硫の長
尺ゴムホースを巻き取ったドラムごとに加熱炉内で加硫
を行うバッチ方式であり、能率が悪いといった問題の
外、加熱炉の前後にドラムを置くためのスペースが必要
で、それらが加熱炉とともに広いスペースを占めてしま
うといった問題があった。
【0004】これに対して未加硫の長尺ゴムホースを連
続的に加硫するための設備が各種提案されている。その
1つとして、未加硫のゴムホースを送りながらこれを加
熱媒体としての溶融塩(加熱ゾーン)中に連続的に浸漬
させて加硫を連続的に行う溶融塩連続加硫装置が提案さ
れている。
【0005】一方、図7に示しているように加熱炉(加
熱ゾーン)内に多数のプーリを2列に配列して、それら
に未加硫の長尺ゴムホースを連続的に巻き掛けて行き、
それらプーリの回転により未加硫のゴムホースを加熱炉
内で連続的に移動させながら加熱炉内部に所望時間滞留
させ、その間に未加硫のゴムホースの加熱加硫を行った
上で、最後のプーリから加硫後のゴムホースを加熱炉外
に取り出すようになした連続加硫装置も提案されてい
る。
【0006】尚図中200は第1列のプーリを、202
は第2列のプーリを表しており、未加硫のゴムホース2
04は第1列のプーリ200−1から第2列のプーリ2
02−1へと移動した後、更にプーリ202−1からプ
ーリ200−2に、更に202−2へと移動し、最終の
プーリ202−nへと移動をして行く。そしてその最後
のプーリ202−nから加熱炉外部へと取り出される。
【0007】このような連続加硫装置を用いた連続加硫
方式を採用すると、上記バッチ方式の場合に比べて高圧
ゴムホースの生産能率を高めることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この種の連続加硫方式
を用いた高圧ゴムホースの製造において、加熱炉等の加
熱ゾーンにおける未加硫の長尺ゴムホースの所要加硫時
間、即ち加熱ゾーンにおける未加硫ゴムホースの所要滞
留時間の長短は直接高圧ゴムホースの生産能率を左右す
る。
【0009】しかるにこの種連続加硫方式を用いた従来
の高圧ゴムホースの製造方法にあっては、加熱ゾーンに
おける未加硫ゴムホースの所要加熱加硫時間が長く、こ
のため高圧ゴムホースの生産能率を十分に高めることが
できなかった。
【0010】高圧ゴムホースの製造においては、ゴム内
管を押出成形した後その外周面にワイヤ補強層を形成す
る際、ゴム内管が軟らかいままであるとワイヤのテンシ
ョンによってゴム内管が潰れてしまう問題があり、そこ
で通常ゴム内管を押出成形した後、液体窒素でこれを冷
却して硬くした上でワイヤ補強層を形成する。
【0011】従ってその後にゴム外管を押出成形し、ま
た被覆層を形成した後にこれを加熱ゾーンに連続供給し
たとき、未加硫の長尺ゴムホース内部が外部よりも低温
になり勝ちである。このことが高圧ゴムホースの生産能
率を低下させる要因となっていたのである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の高圧ゴムホース
の製造方法はこのような課題を解決するために案出され
たものである。而して請求項1の製造方法は、(イ)ゴ
ム内管とゴム外管との間にワイヤ補強層を有する未加硫
の長尺ゴムホースを成形するホース成形工程と、(ロ)
該未加硫の長尺ゴムホースを少なくとも加熱ゾーンを連
続的に通過させることにより該未加硫の長尺ゴムホース
の外表面側から熱を与えて連続加硫処理を施す加硫工程
と、を有する高圧ゴムホースの製造方法において、
(ハ)前記加硫工程に先立って、前記加熱ゾーンの前方
に配設された高周波誘導加熱装置に前記未加硫の長尺ゴ
ムホースを連続的に供給しつつ、前記ワイヤ補強層を誘
導加熱し、該未加硫の長尺ゴムホースを内部から加熱し
て昇温させる予備加熱処理する予備加熱工程を備えてい
ることを特徴とする。
【0013】請求項2の製造方法は、(イ)ゴム内管と
ゴム外管との間にワイヤ補強層を有する未加硫の長尺ゴ
ムホースを成形するホース成形工程と、(ロ)該未加硫
の長尺ゴムホースの外周面を樹脂被覆して外面の被覆層
を形成する被覆工程と、(ハ)該被覆工程の後において
該未加硫の長尺ゴムホースを少なくとも加熱ゾーンを連
続的に通過させることにより該未加硫の長尺ゴムホース
の外表面側から熱を与えて連続加硫処理を施す加硫工程
と、(ニ)該加硫工程の後、前記被覆層を除去する被覆
除去工程と、を備えた高圧ゴムホースの製造方法におい
て、(ホ)前記加熱工程に先立って、前記加熱ゾーンの
前方に配設された高周波誘導加熱装置により前記未加硫
の長尺ゴムホースを連続的に供給しつつ、前記ワイヤ補
強層を誘導加熱し、該未加硫の長尺ゴムホースを内部か
ら加熱して昇温させる予備加熱処理を連続的に施しつつ
該予備加熱処理した後該未加硫の長尺ゴムホースを前記
加硫工程に連続的に供給して前記連続加硫処理を施すこ
とを特徴とする。
【0014】
【作用及び発明の効果】上記のように本発明の製造方法
は、未加硫の長尺ゴムホースを高周波誘導加熱装置に連
続的に通してワイヤ補強層を誘導加熱し、未加硫の長尺
ゴムホースを内部から昇温させる予備加熱処理を連続的
に施しつつ、予備加熱処理後の未加硫ゴムホースを後続
の加硫工程に連続供給してそこで連続加硫処理を施すも
ので、本発明によれば未加硫の長尺ゴムホースを事前に
予備加熱した上で加硫処理を行うことから、連続加硫処
理に際しての加硫時間を短縮化することができる。これ
により高圧ゴムホースの生産能率を従来の連続加硫方式
を用いた製造方法よりも更に高めることができる。
【0015】
【実施例】次に本発明をワイヤ補強層入りの高圧ゴムホ
ースの製造に適用した場合の実施例を図面に基づいて詳
しく説明する。先ず図1において、10はそのワイヤ補
強層入りの高圧ゴムホース(以下単にゴムホースとす
る)を表しており、ゴム内管12とゴム外管14とそれ
らの間のワイヤ補強層16との積層構造をなしている。
ここでゴム内管12は内径が9.3mm,外径が12.
1mmで肉厚が1.4mmであり、またゴム外管14は
外径が14.7mmで、肉厚は0.9mmである。
【0016】尚、図1はゴムホース10を製造途中で表
しており、18は可撓性を有するマンドレルを、また2
0はゴムホース10全体を被覆する被覆層を表してい
る。尚、場合によって被覆層20を省略することも可能
である。本例においてマンドレル18及び被覆層20は
何れも樹脂材が用いられている。
【0017】図2はゴムホース10を加硫処理するため
の連続加硫設備を表している。同図に示しているように
この加硫装置22は加熱炉24と、その内部に収容され
たタワー式の縦型回転体26とを有している。28はこ
の縦型回転体26を回転可能に支持するフレームであっ
て、下端部に矩形枠状のベース30を有しており、その
ベース30が設置面上に設置されている。
【0018】タワー式の縦型回転体26は、それぞれ円
形をなす上環状枠32及び下環状枠34を有しており、
それらが周方向に所定間隔で配置された縦バー36によ
り連結されている。詳しくは、縦型回転体26は円周面
に沿って所定間隔毎に配置された多数の縦バー36を有
しており、それら縦バー36の上端部が上環状枠32に
固定され、また下端部が下環状枠34にそれぞれ固定さ
れている。尚本例において各縦バー36は、滑りの良好
なテフロン(登録商標)材で構成されている。
【0019】この縦型回転体26はまた、中心部に回転
軸38を有しており、その中心軸38の上端部と下端部
とがフレーム28により回転可能に支持されている。即
ち縦型回転体26が回転軸38の上,下端部においてフ
レーム28により回転可能に支持されている。
【0020】尚、上記多数の縦バー36はその上端部が
上環状枠32の外周面に固定され、また下端部が下環状
枠34の上面の内周側の部分に固定されている。ここで
下環状枠34における上面、厳密には各縦バー36の外
周側の部分は、図3に示すように縦型回転体26に巻き
付けられたゴムホース10を支持する支持面40として
構成されている。
【0021】42は縦型回転体26を回転駆動するため
のモータで、取付プレート44に取付保持されている。
このモータ42はベルト46を介して縦型回転体26の
回転軸38に固設された円板48に連結されており、モ
ータ42の駆動力がこの円板48に伝えられるようにな
っている。これにより縦型回転体26が回転軸38とと
もにその軸心回りに回転駆動される。
【0022】50は所定高さ位置においてフレーム28
に位置固定に設けられた供給ガイドで筒形状をなしてお
り、内部にホース挿通孔52を有している。加熱炉24
内部に挿入された未加硫の長尺のゴムホース10は、こ
の供給ガイド50内のホース挿通孔52を通過して縦型
回転体26へと供給され、その外周、詳しくは縦バー3
6に巻き付けられて行く。
【0023】フレーム28にはまた、供給されて来たゴ
ムホース10を下方にガイドし且つ下向きの押下げ力を
及ぼすガイド押え54が、供給ガイド50より所定距離
下側位置において固定されている。このガイド押え54
は、その下面の先端側の部分が斜め上向きに傾斜ないし
湾曲するガイド面56とされ、また基端側の部分が水平
な押え面58として構成されている。
【0024】尚図2及び図3において、75はフレーム
28に取り付けられ支持されたガイドバーである。この
ガイドバー75は、縦型回転体26に巻き付けられたゴ
ムホース10の外側に位置して、巻付状態のゴムホース
10が縦型回転体26から脱落するのを防止する働きを
なす。
【0025】図3はこの連続加硫装置22を用いてゴム
ホース10を連続加硫している様子を表している。同図
に示しているようにこの加硫装置22では、供給されて
来た未加硫のゴムホース10を供給ガイド50から縦型
回転体26に供給し、これを縦型回転体26の回転とと
もに縦バー36に連続的に巻き付けて行く。またこれと
同時に縦型回転体26の下部からホース10が連続的に
取り出されて行く。
【0026】縦型回転体26に巻き付けられた未加硫の
長尺のゴムホース10は、縦型回転体26の下部からの
ゴムホース10の取出しによって自重により巻付け状態
を維持しながら下方へと漸次移行して行き、そして回転
体26の下端部まで移行した後、回転体26から外部に
取り出されて行く。未加硫のゴムホース10はその間に
加熱炉24内部に設定時間滞留し、その滞留中に加熱炉
24内部の熱風により加熱が行われて加硫が行われる。
【0027】尚図3において10Aはダミーホースを表
しており、かかるダミーホース10Aをゴムホース10
の先端に接続しておくことで、ゴムホース10の先端部
を設定加硫時間縦型回転体26に巻き付けた状態を維持
することができる。即ちゴムホース10の先端側の部分
をも設定時間だけ加熱炉24内部で加熱加硫することが
できる。
【0028】本例の連続加硫装置22では、未加硫の長
尺のゴムホース10は供給ガイド50を通じて一定の高
さ位置から縦型回転体26に供給され、巻き付けられて
行く。従って縦バー36と未加硫のゴムホース10との
間の摩擦力が大きいと、巻付け当初においてはその摩擦
力によって下側位置のゴムホース10と上側位置のゴム
ホース10との間に一時的に隙間が生じることがある。
【0029】しかしながら本例の加硫装置22ではガイ
ド押え54が設けられていて、縦型回転体26に巻き付
けられたゴムホース10に対し回転体26の回転ととも
に下向きの力が及ぼされるため、更にはまた縦バー36
が滑りの良好なテフロン材にて構成されているため、更
に加えて供給された未加硫のゴムホース10は加熱炉2
4内部の加熱によって膨張を生じることから、縦型回転
体26の上部に巻き付けられた未加硫のゴムホース10
は、その後自重によってスムーズに下方へ移行し、互い
に密着した状態で回転体26に巻き付いた状態となる。
即ち本例の加硫装置22では、供給されて来た未加硫の
ゴムホース10が上記の作用によって下方へとスムーズ
にホース送りされ、互いに密着した状態に自動的に回転
体26に巻き付けられて行くのである。
【0030】図4及び図5はホース10の製造工程を表
している。この製造方法では、図4に示しているように
ドラム60に巻き付けられたマンドレル18を連続的に
取り出し、押出機62にて先ずそのマンドレル18の外
周面にゴムを押し出してゴム内管12を成形する。
【0031】次いで接着剤塗布機64にてゴム内管12
の外周面に接着剤を塗布した後、乾燥機66にて接着剤
の乾燥処理を行い、引き続いてその後工程でブレーダ機
68によって導電性のワイヤ70をゴム内管12の外周
面に編組し、ワイヤ補強層16を形成する。そしてこれ
をドラム72に巻き取って行く。
【0032】続いて図5に示しているようにマンドレル
18の外周面上にゴム内管12及びワイヤ補強層16の
形成された中間品を引取機74及び86で連続的に引き
取りながら、先ず押出機76にてワイヤ補強層16の外
側にゴム外管14を連続的に押出成形する。
【0033】その後真空層78を通過させた上で樹脂押
出機80にて樹脂材を押し出し、ゴム外管14の外周面
に樹脂被覆層20を連続的に形成して行く。そしてこれ
を冷却水槽82に通した後、高周波誘導加熱装置84に
て誘導加熱し、後に行われる加硫に先立つ予備加熱を行
う。
【0034】図6はこの高周波誘導加熱装置84の要部
を表したもので、同図に示しているようにこの高周波誘
導加熱装置84はアーム96の先端部にコイル98を有
しており、ゴムホース10をこのコイル98内部を通過
させることでワイヤ補強層16を電磁誘導作用によって
加熱する。
【0035】この高周波誘導加熱装置84による予備加
熱は次のような意味を有している。上記図4に示す工程
において、ゴム内管12を押出成形した後、そのまま直
ぐに外周面にワイヤ70を編組してワイヤ補強層16を
形成すると、ワイヤ70のテンションによってゴム内管
12が潰れてしまう。そこでゴム内管12が潰れないよ
うにするため、液体窒素でゴム内管12を冷却した後に
編組を行ってワイヤ補強層16を形成する。
【0036】このような処理を行うため、生産性を加味
すると加硫を行うまでの滞留時間が短くなるので、加硫
装置22による加硫を行う直前で未加硫のゴムホース1
0はゴム内管12を含む内部が外部よりも低い温度であ
る。そこでこの製造方法では、高周波誘導加熱装置84
による誘導加熱を行うことで、未加硫のゴムホース10
を内部から予め温めておく(予備加熱しておく)のであ
る。そしてこの予備加熱を行うことによって、加硫装置
22における加硫を短時間で済ませることができるよう
になる。
【0037】さて予備加熱された未加硫のゴムホース1
0は、引き続いて送り装置88によって加硫装置22内
部のタワー式の縦型回転体26に送られ、その上部から
連続的に巻き付けられて行く。前述したように縦型回転
体26に巻き付けられた未加硫のゴムホース10は、縦
型回転体26の回転とともに自重によって漸次下方へと
移行して行き、そして縦型回転体26の最下部から引取
機90によって外部へと取り出され、その後剥離機92
によって樹脂の被覆層20が剥離され、続いてドラム9
4に連続的に巻き取られて行く。尚マンドレル18はそ
の後に除去され、ここにおいて加硫後の高圧ホース製品
が得られる。
【0038】以上のように本例によれば、未加硫の長尺
のゴムホース10を事前に高周波誘導加熱装置84にて
予備加熱した上で加硫処理を行うことから、連続加硫処
理に際しての加硫時間を短縮化することができる。これ
により高圧ゴムホースの生産能率を従来に増して高める
ことができる。因みに従来のバッチ加硫方式の場合には
加硫速度が遅いためにホース生産ラインにおけるライン
速が18m/分程度であったのが、この製造方法による
と加硫速度を速めることができることからホース製造ラ
インにおけるライン速を25m/分程度まで高めること
ができ、加硫時間を25分以下に短縮することができ
た。
【0039】以上本発明の実施例を詳述したがこれはあ
くまで一例示である。例えば本発明は上記例示した連続
加硫装置以外の他の公知の種々形態の連続加硫装置を用
いて連続加硫を施すことも可能であるなど、その主旨を
逸脱しない範囲において種々変更を加えた態様で実施可
能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の適用対象であるワイヤ補強層入り高圧
ゴムホースをその製造途中の状態で示す図である。
【図2】本発明の一実施例の製造方法で用いる連続加硫
設備を示す図である。
【図3】図2の連続加硫設備を用いて連続加硫している
状態を示す図である。
【図4】同実施例の製造方法の一部工程を示す図であ
る。
【図5】図4に続く工程を示す図である。
【図6】図5における高周波誘導加熱装置の要部構成を
示す図である。
【図7】従来の製造方法における連続加硫設備を示す図
である。
【符号の説明】
10 高圧ゴムホース 12 ゴム内管 14 ゴム外管 16 ワイヤ補強層 20 被覆層 84 高周波誘導加熱装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29K 105:24 B29K 105:24 B29L 23:24 B29L 23:24 (72)発明者 野場 邦浩 愛知県小牧市東三丁目1番地 東海ゴム工 業株式会社内 Fターム(参考) 3H111 AA02 BA13 CA53 CB04 CB05 CC01 DA26 DB12 EA04 4F203 AA45 AG03 AG08 DA08 DA11 DB02 DC03 DH06 DL01 DL14 DM23 DN16 4F207 AA45 AD03 AD05 AD12 AG03 AG08 KA01 KA17 KB11 KW33

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(イ)ゴム内管とゴム外管との間にワイヤ
    補強層を有する未加硫の長尺ゴムホースを成形するホー
    ス成形工程と、(ロ)該未加硫の長尺ゴムホースを少な
    くとも加熱ゾーンを連続的に通過させることにより該未
    加硫の長尺ゴムホースの外表面側から熱を与えて連続加
    硫処理を施す加硫工程と、を有する高圧ゴムホースの製
    造方法において、(ハ)前記加硫工程に先立って、前記
    加熱ゾーンの前方に配設された高周波誘導加熱装置に前
    記未加硫の長尺ゴムホースを連続的に供給しつつ、前記
    ワイヤ補強層を誘導加熱し、該未加硫の長尺ゴムホース
    を内部から加熱して昇温させる予備加熱処理する予備加
    熱工程を備えていることを特徴とする高圧ゴムホースの
    製造方法。
  2. 【請求項2】(イ)ゴム内管とゴム外管との間にワイヤ
    補強層を有する未加硫の長尺ゴムホースを成形するホー
    ス成形工程と、(ロ)該未加硫の長尺ゴムホースの外周
    面を樹脂被覆して外面の被覆層を形成する被覆工程と、
    (ハ)該被覆工程の後において該未加硫の長尺ゴムホー
    スを少なくとも加熱ゾーンを連続的に通過させることに
    より該未加硫の長尺ゴムホースの外表面側から熱を与え
    て連続加硫処理を施す加硫工程と、(ニ)該加硫工程の
    後、前記被覆層を除去する被覆除去工程と、を備えた高
    圧ゴムホースの製造方法において、(ホ)前記加熱工程
    に先立って、前記加熱ゾーンの前方に配設された高周波
    誘導加熱装置により前記未加硫の長尺ゴムホースを連続
    的に供給しつつ、前記ワイヤ補強層を誘導加熱し、該未
    加硫の長尺ゴムホースを内部から加熱して昇温させる予
    備加熱処理を連続的に施しつつ該予備加熱処理した後該
    未加硫の長尺ゴムホースを前記加硫工程に連続的に供給
    して前記連続加硫処理を施すことを特徴とする高圧ゴム
    ホースの製造方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008229931A (ja) * 2007-03-19 2008-10-02 Bridgestone Corp 未加硫ゴムホースの予備加熱方法および装置。
JP2008238620A (ja) * 2007-03-28 2008-10-09 Toyoda Gosei Co Ltd 曲げ成形ホースの加硫方法
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