JP2002103188A - 端面研削加工方法及び端面研削装置 - Google Patents

端面研削加工方法及び端面研削装置

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JP2002103188A
JP2002103188A JP2000298307A JP2000298307A JP2002103188A JP 2002103188 A JP2002103188 A JP 2002103188A JP 2000298307 A JP2000298307 A JP 2000298307A JP 2000298307 A JP2000298307 A JP 2000298307A JP 2002103188 A JP2002103188 A JP 2002103188A
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grinding
end surface
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grinding wheel
work
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JP2000298307A
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English (en)
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Yoshihiro Somei
義博 惣明
Takayuki Yoshimi
隆行 吉見
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Toyoda Koki KK
Original Assignee
Toyoda Koki KK
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  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)
  • Grinding Of Cylindrical And Plane Surfaces (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転端面の研削において端面における研削箇
所の回転半径に無関係に単位時間当りの研削量を適正な
一定値に保つ 【解決手段】 工作物回転駆動装置24、工作物Wの端面
(例・回転軸線回りの円錐面又は段付き端面)に外周砥
石面が対向した砥石車G1、該端面に向って砥石車を切
込む切込み送り駆動装置58、該端面に沿って該端面の半
径方向に砥石車をトラバース送りするトラバース送り駆
動装置57、切込み送り駆動装置、工作物回転駆動装置及
びトラバース送り駆動装置を制御する制御装置から構成
された端面研削装置により、工作物の回転軸線と交わる
砥石軸の砥石車を工作物の端面に対し切込み送りをして
行うプランジ研削を端面における異なる半径部位毎に反
復して工作物の端面を研削加工するのに際し、砥石車の
切込み送り速度を砥石面が接する工作物の端面位置の半
径に反比例させて端面研削加工を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、端面研削加工方
法及び端面研削加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術における端面研削装置におい
ては、工作物の端面である傘状部の斜傾面、例えば無段
変速機のプーリのテーパ面を研削する研削盤は、斜傾面
の長さ(母線)より幅狭の砥石面をもった砥石車(アン
ギュラ砥石又は平砥石)の砥石面を研削すべき工作物の
斜傾面と平行になるように砥石台の向きを設定し、テー
パ面の母線に対し垂直方向に砥石台の切込み送りをする
プランジカットをテーパ面の母線に対し平行方向の位置
移動毎に反復して研削加工を行っている。
【0003】又は、斜傾面の長さより幅狭の砥石面をも
った砥石車の砥石面を研削すべき工作物の斜傾面と平行
になるように砥石台の向きを設定し、砥石車の砥石面を
テーパ面の母線に対し平行方向に移動させて、トラバー
ス送りを行って研削加工を行っている。又は、工作物の
段付き端面を研削する研削盤は、段毎に段端面に垂直な
切込み送りのプランジカット(及び段端面に平行なトラ
バース送りのトラバースカット)を行って研削加工を行
っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】工作物の傘状部の斜傾
面及び段付き端面における研削箇所は、加工面での半径
により周速及び研削量(工作物1回転当りの除去量)が
異なる。従って、加工精度が半径位置により異なった
り、研削抵抗が変動することにより砥石へのダメージが
大きくなり、砥石寿命が短くなり、又、砥石駆動モータ
への負荷も大きくなるという問題が生じる。そこで、こ
れらの問題を解決するために、単位時間当りの研削量を
一定に保っためには、工作物の加工面の上の研削位置の
周速を半径に関係なく一定になるように工作物の回転速
度を変えるように制御している。
【0005】しかし、工作物の研削加工において、上記
のような斜傾面及び段付き端面の研削加工と同時に他の
部位に対する加工(例えば、図3において内面研削の砥
石車G2による中心孔内面加工)を行う場合には、その
他の部位の加工にも適合する工作物の回転速度に拘束さ
れ、工作物の回転速度は、変えることができない、即
ち、他の部位の加工精度が悪くなるため、一定の所定速
度になる。
【0006】従って、上記のような斜傾面及び段付き端
面の加工において単位時間当りの研削量を一定に保つこ
とができないので、周速の大きい外側の研削箇所に適合
した切込み送り速度・トラバース送り速度(即ち周速の
小さい研削箇所に適合した送り速度より遅い送り速度)
のままで斜傾面及び段付き端面の研削加工が行わねばな
らない。この加工においては、加工時間が長くなり、生
産効率が低下する。この発明は、工作物の傘状部の斜傾
面や段付き端面を研削するのに際して、上記の従来の技
術の問題点を解消するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の端面研削加工
方法は、工作物の回転軸線と交わる砥石軸の砥石車を工
作物の端面に対し切込み送りをして行うプランジ研削を
端面における異なる半径部位毎に反復して工作物の端面
を研削加工するのに際し、砥石車の切込み送り速度を砥
石面が接する工作物の端面位置の半径に反比例させる。
工作物の端面は、例えば回転軸線回りの円錐面又は段付
き端面である。
【0008】上記の端面研削加工方法を実施する端面研
削装置は、工作物回転駆動装置、工作物の端面に外周面
の砥石面が対向して回転駆動される砥石車、工作物の端
面に対して進退する方向に砥石車を切込み送りする切込
み送り駆動装置、工作物の端面に沿って該端面の半径方
向に砥石車をトラバース送りするトラバース送り駆動装
置、並びに工作物回転駆動装置、切込み送り駆動装置及
びトラバース送り駆動装置を制御する制御装置から構成
され、制御装置は、砥石車の切込み送り速度を砥石面が
接する工作物の端面位置の半径に反比例させるように切
込み送り駆動装置を制御する。
【0009】その結果、端面研削において、端面におけ
る研削箇所の回転半径の如何に拘らず単位時間当りの適
正な研削量が一定に保たれる。
【0010】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態における研
削加工方法を実施する研削装置を図面に従って説明す
る。図1において、ベッド1上には、工作主軸頭ユニッ
ト2、工作主軸頭ユニット2を間にして、X軸線方向
(図1で左右方向)に対向して内面加工ユニット3と溝
加工ユニット4とが設けられている。
【0011】更に、ベッド1上には、水平面上X軸線方
向と直交するZ軸線方向(図1で上方)に円錐面を形成
した工作物W(例えば無段変速機のプーリ)の円錐面
(例シーブ面)を加工する端面加工ユニット5が工作主
軸頭ユニット2に向って設けられている。
【0012】工作主軸頭ユニット2においては、割出し
装置26(例えばサーボモータ26a、ウオームギヤ2
6b、割出し板及び割出し爪)によりベッド面に垂直の
中心軸回りに割出しされる割出しテーブル21がベッド
1に載置され、割出しテーブル21上には、工作主軸が
互に180度の位相差をもって平行関係になるように2
台の工作主軸頭22a,22bが設けられており、各工
作主軸頭22a(22b)には、工作主軸サーボモータ
23により回転駆動及び割出し回転される工作主軸24
が具備され、各工作主軸先端には工作物Wを把持するの
チャック25が取り付けられている。割出しテーブル2
1は各工作主軸がX軸線方向になるように割出し位置決
めされる。
【0013】端面加工ユニット5においては、A軸線方
向案内面51をもつトラバース送り案内テーブル52が
ベッド1上に設けられ、A軸線はZ軸線に対し適宜の角
度(図1で反時計方向に多少回転した)、即ち水平面上
で、工作主軸24先端のチャック25に把持された工作
物Wの円錐面の水平面上での母線と平行に設定されてい
る。
【0014】トラバース送り案内テーブル52の上に
は、A軸線と直交するB軸線方向案内面53をもつ切込
み送り案内台54がA軸線方向案内面51に沿ってトラ
バース送り方向(A軸線方向)に滑動可能に載置されて
いる。そして、切込み送り案内台54の上には、B軸線
と適宜の角度で交わる軸線方向の砥石軸55を回転可能
に備えた砥石頭56がB軸線方向案内面53に沿って切
込み送り方向(B軸線方向)に滑動可能に載置されてい
る。砥石軸55と工作主軸24との両軸線は同一水平面
上にある。
【0015】そして、切込み送り案内台54は、トラバ
ース送り案内テーブル52に設けられたサーボモータ5
7で、砥石頭56は、切込み送り案内台54に設けられ
たサーボモータ58で、夫々駆動されるボールねじ機構
によりA軸線方向、B軸線方向に移動されるようになっ
ており、先端にアンギュラ砥石車G1を装着した砥石軸
55は、砥石頭56に設けられた駆動モータ59により
回転駆動されるようになっている。同一水平面において
アンギュラ砥石車G1の円錐面の母線と工作物Wの円錐
面の母線とは平行である。
【0016】内面加工ユニット3においては、X軸線方
向案内面31をもつX軸送り案内テーブル32がベッド
1上に載置され、X軸送り案内テーブル32の上には、
X軸線と直交するZ軸線方向案内面33をもつZ軸送り
案内台34がX軸線方向案内面31に沿ってX軸線方向
に滑動可能に載置されており、Z軸送り案内台34の上
には、Z軸送り台35がZ軸線方向案内面33に沿って
案内されてZ軸線方向に滑動可能に載置されている。Z
軸送り台35上にはX軸線方向の砥石軸36を回転可能
に備えた砥石頭37が載置されている。砥石軸36と工
作主軸との両軸線は同一水平面上にある。
【0017】Z軸送り案内台34は、ベッド1に設けら
れたサーボモータ38により送りねじ機構を介してX軸
線方向に進退され、Z軸送り台35は、Z軸送り案内台
34に設けられたサーボモータ39により送りねじ機構
を介してZ軸線方向に進退され、Z軸送り台35と共に
送られる内面研削砥石車G2を装着した砥石軸36は、
砥石頭37に設けられた駆動モータにより回転駆動され
るようになっている。
【0018】サーボモータ57,58,38,39及び
工作主軸サーボモータ23は、数値制御装置60により
制御駆動される。なお、割出し装置26のサーボモータ
26a、駆動モータ59及び砥石軸36の駆動モータも
数値制御装置60により制御駆動される。溝加工ユニッ
ト4についての詳細な説明は省略する。
【0019】上記の図示された実施の形態においては、
砥石車がアンギュラ砥石車であるが、平砥石車でもよ
い。その場合には、砥石頭56は、砥石軸55がX軸線
方向になるように設置される。又、工作物Wの加工箇所
も段付き端面でもよい。段付き端面では、少なくとも段
毎に周速が異なる。
【0020】図2乃至図4に従って、サーボモータ5
7,58及び工作主軸サーボモータ23を制御する数値
制御装置60について説明すると、ROM61、RAM
62、夫々演算機能を備えた回転数制御手段63及び切
込み速度制御手段64を備え、インターフェイス65を
介して、サーボモータ57,58及び工作主軸サーボモ
ータ23の各駆動回路66a,66b,66cが数値制
御装置60からの指令が入力されるように接続されてい
ると共に、CRT表示器67及び研削加工の制御指令を
入力する操作盤68が接続されている。
【0021】そして、各サーボモータ57,58及び工
作主軸サーボモータ23は、駆動回路66a,66b,
66cに接続され、そこからの入力により駆動されると
共に、インターフェイス65を介して各サーボモータの
エンコーダ等により検出した回転数を数値制御装置60
に入力するように接続されている。
【0022】回転する工作物Wの円錐面の周速及び除去
量(工作物1回転当り)は、円錐面上の位置の半径によ
り異なる。即ち、工作物の端面に接する砥石面位置の周
速及び除去量は、内周域(小径側)から外周域(大径
側)に向うに従って次第に増大していく。(図3及び図
4参照)
【0023】従って、工作物Wの回転速度が円錐面研削
加工と中心孔内面研削加工とに共通した一定の所定速度
であるので、円錐面研削加工におけるプランジカットさ
れる工作物Wの円錐面の周速は、半径の異なる加工位置
毎に異なることになる。その場合、一定切込み速度であ
れば、単位時間当りの研削量が異なることになる。
【0024】そこで、単位時間当りの研削量を一定値に
保つために、切込み送り速度が半径の異なる部位の加工
毎に変えられている。ここにおいて、単位時間当りの研
削量の設定値は、粗研削、精研削、微研削では相異な
り、大、中、小の関係になる。
【0025】そして、数値制御装置60においては、プ
ランジカットを行うG1の各半径位置、即ちそれに対応
するサーボモータの回転量、工作主軸24のサーボモー
タ23の回転速度、プランジカットにおける粗研削、精
研削、微研削毎の単位時間当りの適正な研削量に対応す
る設定値、粗研削、精研削、微研削毎の切込量、仕上げ
トラバース切込量等が入力設定されている。
【0026】工作物Wの円錐面の水平面上母線L0から
B軸線方向に外側に適宜離れた平行な線L1を想定し、
母線L0上における小径端より更に適宜小径側の点に相
当する線L1上の点を位置P1とし、位置P1を基点と
してアンギュラ砥石車G1の外周円錐面の母線長さM0
より適宜短い長さM1を間隔として線L1上に並ぶ点を
順次位置P2,P3・・・としてデータが用意される。
【0027】プランジカットを行うアンギュラ砥石車G
1(軸線方向の幅における定点、好ましくは中点)が接
する工作物Wの端面の半径位置(サーボモータ57の回
転量)と工作主軸24のサーボモータ23の回転速度と
に基づく工作物Wの端面の各半径位置の周速の演算及び
工作物Wの端面の周速とサーボモータ58の回転速度、
即ち切込み送り案内台54の切込み速度との積が適正な
研削量に対応する設定値になるようなサーボモータ58
の回転速度の演算が行われる。
【0028】そして、各プランジカットを行うアンギュ
ラ砥石車G1が接する工作物Wの端面の各半径位置、即
ちそれに対応するサーボモータの回転量に基づく指令が
サーボモータ57に入力され、その半径位置に対応して
粗研削、精研削、微研削毎に演算されたサーボモータ5
8の回転速度に基づく指令がサーボモータ58に入力さ
れるのである。(図4参照)
【0029】この発明の実施の形態における研削加工方
法を上記の研削装置の操作・作用と併せて説明する。工
作物Wの円錐面の母線の長さLwは、アンギュラ砥石車
G1の外周円錐面の母線の長さLgより長い。例えば、
Lw=2〜4Lg(図3参照)
【0030】先ず、工作主軸頭ユニット2において、各
工作主軸24のチャック25に工作物Wを把持させ、割
出し装置26の作動により工作主軸24の軸線がX軸線
方向になるように割出しテーブル21が割出し位置決め
される。数値制御装置60には、操作盤68の操作によ
り上記のような所要データが入力される。
【0031】次に図4及び図5に従って端面研削装置の
動作を説明する。制御作動が開始され、数値制御装置6
0におけるデータの読込みが行われる。(ステップ1)
【0032】工作主軸サーボモータ23及び駆動モータ
59が数値制御装置60からの指令に基づいて夫々所定
速度で回転駆動される。工作主軸サーボモータ23の回
転速度、即ち工作物Wの回転速度は、工作物Wの円錐面
の研削加工と工作物Wの中心孔内面の研削加工とにおい
て同速である所定速度である。
【0033】サーボモータ57,58が数値制御装置6
0からの指令に基づいて駆動回路66b,66cで駆動
されることにより、切込み送り案内台54はA軸線方向
に、砥石頭56はB軸線方向に夫々所定位置に所定速度
で移動するのであり、その結果、アンギュラ砥石車G1
が所定位置から別の所定位置に所定速度で移動(A軸線
方向のトラバース送り・B軸線方向のプランジカット送
り)することになる。
【0034】そこで、数値制御装置60からの指令に基
づいて待機位置から切込み送り案内台54がA軸線方向
に、続いて、砥石頭56がB軸線方向に夫々移動し、ア
ンギュラ砥石車G1の大径側端縁gが位置P1に位置す
るように早送りされる。(ステップ2)
【0035】次に、数値制御装置60からの指令に基づ
いてアンギュラ砥石車G1は、工作物Wの円錐面に垂直
に大径側端縁gが位置Q1に達するまで、B軸線方向に
粗研切込み送り速度Va1で、続く精研切込み送り速度
Vb1で、更に精研切込み送り速度Vc1で夫々所定量
切り込み送りされる。即ち、工作物Wの円錐面は所定量
プランジカットされる(図4)。(ステップ3)
【0036】その後、数値制御装置60からの指令に基
づいてアンギュラ砥石車G1は、工作物Wの円錐面に垂
直に大径側端縁gが位置Q1から位置P1に達するまで
B軸線方向に早戻りされる。
(ステップ4)
【0037】数値制御装置60からの指令に基づいて、
アンギュラ砥石車G1は、大径側端縁gが位置P2に達
するまで、A軸線方向にトラバース送りされる。(ステ
ップ5)次に、数値制御装置60からの指令に基づいて
アンギュラ砥石車G1は、工作物Wの円錐面に垂直に大
径側端縁gが位置Q2に達するまで、B軸線方向に粗研
切込み送り速度Va2で、続く精研切込み送り速度Vb
2で、更に精研切込み送り速度Vc2で夫々所定量切り
込み送りされる(図4)。 (ステップ6)
【0038】即ち、工作物Wの円錐面は第1回のプラン
ジカットされた範囲に僅かに重なって隣接した範囲が所
定量プランジカットされる。その後、数値制御装置60
からの指令に基づいてアンギュラ砥石車G1は、工作物
Wの円錐面に垂直に大径側端縁gが位置Q2から位置P
2に達するまでB軸線方向に早戻りされる。
(ステップ7)
【0039】数値制御装置60からの指令に基づいて、
アンギュラ砥石車G1は、大径側端縁gが位置P3に達
するまで、A軸線方向にトラバース送りされる。(ステ
ップ8) 上記のようなプランジカットが繰り返されて、研削範囲
が工作物Wの円錐面の全面に及ぶ最終プランジカットの
切込み送りが終る。(図4)(ステップ9)
【0040】最終プランジカットにおける切込み送り最
終時点で、数値制御装置60からの指令に基づいてアン
ギュラ砥石車G1は、B軸線方向に所定切込み送り速度
で微小量Δ切込み送りされた後(図4参照)、数値制御
装置60からの指令に基づいてアンギュラ砥石車G1
は、工作物Wの円錐面から離れる位置までA軸線方向に
所定トラバース送り速度V4でトラバース送りされる
(図4)。かくして、上記のように反復されたプラン
ジカットで全面的に研削された工作物Wの円錐面は、ト
ラバースカットにより全面的に仕上げ加工される。
(ステップ10)
【0041】そして、数値制御装置60からの指令に基
づいて砥石頭56がB軸線方向に、続いて切込み送り案
内台54がA軸線方向に、夫々移動し、アンギュラ砥石
車G1は待機位置に早戻りされる。(ステップ11)
【0042】上記の工作物Wの傾斜端面の研削加工と共
に工作物Wの中心孔の内面研削加工が行われる。図1に
示すように、内面加工ユニット3において、サーボモー
タ38,39が数値制御装置60からの指令に基づき制
御駆動されることにより、Z軸送り案内台34がX軸線
方向に進退し、Z軸送り台35がZ軸線方向に進退す
る。即ち、内面研削砥石車G2が、数値制御装置60に
位置制御されてZ軸送り案内台34と一体的にX軸線方
向に進退すると共に、Z軸送り台35と一体的にZ軸線
方向に進退する。
【0043】その結果、内面研削砥石車G2は、既述の
ように数値制御装置60からの指令に基づいて所定回転
速度で回転駆動される工作主軸サーボモータ23により
回転する工作物Wの中心孔H内に挿入され、その内周面
を通常の内面研削のようにして所定寸法に研削する。
【0044】なお、上記の実施の形態においては、工作
物Wの異なる半径部位における切込み送り速度,,
の設定を砥石車G1が作用する工作物Wの円錐面(母
線)の面積比に応じて変化させているが、砥石車G1が
工作物Wに接する位置、例えばg点や軸線方向における
中点位置での工作物Wの断面積比、又は直接的に半径比
に基づいて変化させてもよい。即ち、砥石車G1が工作
物Wに接する位置における工作物Wの半径位置に略反比
例するように切込み送り速度,,を変化させるこ
とで、各々の半径位置における単位時間当りの研削量を
一定、又は略一定にするのである。
【0045】更に、上記の実施の形態においては、粗
研、精研及び微研の全ての切込み送り速度を半径位置に
反比例させているが、精研及び微研の取代が少なく、加
工に余り影響が出ない場合(砥石ダメージについては殆
ど影響がない)には、精研及び微研においては、半径位
置に応じて切込み送り速度を変化させなくてもよい。
【0046】
【発明の効果】この発明の端面研削装置より実施される
端面研削方法によれば、例えば、他の部位の研削加工と
の同時加工のために工作物の回転速度が所定値に維持さ
れ変速不可の場合の、工作物の端面、例えば円錐面又は
段付き端面をプランジカツトで研削する加工において、
工作物の加工面の上の研削位置が半径により周速が均一
でなくても、単位時間当りの研削量を適正な所定値に維
持して研削加工を行い得る。
【0047】従って、加工面全域における加工精度の均
一が維持される。更に、最大周速位置(外周側)におけ
る切込み速度に拘束されず、低周速位置(中心側)にお
いて切込み速度の無要な低速を回避できるので、加工時
間が短縮され、生産効率の低下が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態における研削装置の平面
図である。
【図2】この発明の実施の形態における及び数値制御装
置のブロック図ある。
【図3】この発明の実施の形態における研削装置の端面
研削加工及び内面研削加工の状態図である。
【図4】この発明の実施の形態における端面研削加工の
説明図である。
【図5】この発明の実施の形態における端面研削加工の
実施データの表及び説明図である。
【符号の説明】
1 ベッド 2 工作主軸頭ユニット 26 割出し装置 26a サーボモータ 26b ウオームギヤ 21 割出しテーブル 22a,22b 工作主軸頭 23 工作主軸サーボモータ 24 工作主軸 25 チャック 3 内面加工ユニット 31 X軸線方向案内面 32 X軸送り案内テーブル 33 Z軸線方向案内面 34 Z軸送り案内台 35 Z軸送り台35 36 砥石軸 37 砥石頭 38,39 サーボモータ 4 溝加工ユニット 5 端面加工ユニット 51 A軸線方向案内面 52 トラバース送り案内テーブル 53 B軸線方向案内面 54 切込み送り案内台 55 砥石軸 56 砥石頭 57,58 サーボモータ 59 駆動モータ 60 数値制御装置 61 ROM 62 RAM 63 回転数制御手段 64 切込み速度制御手段 65 インターフェイス 66a,66b,66c 駆動回路 67 CRT表示器 68 操作盤 G1 アンギュラ砥石車 G2 内面研削砥石車 W 工作物
【手続補正書】
【提出日】平成12年12月22日(2000.12.
22)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工作物の回転軸線と交わる砥石軸の砥石
    車を工作物の端面に対し切込み送りをして行うプランジ
    研削を工作物の端面における異なる半径部位毎に反復し
    て工作物の端面を研削加工するのに際し、砥石車の切込
    み送り速度を砥石面が接する工作物の端面位置の半径に
    反比例させる端面研削加工方法。
  2. 【請求項2】 工作物の端面が回転軸線回りの円錐面で
    ある請求項1に記載の端面研削方法。
  3. 【請求項3】 工作物の端面が段付き端面である請求項
    1に記載の研削方法。
  4. 【請求項4】 工作物回転駆動装置、工作物の端面に外
    周面の砥石面が対向して回転駆動される砥石車、工作物
    の端面に対して進退する方向に砥石車を切込み送りする
    切込み送り駆動装置、工作物の端面に沿って該端面の半
    径方向に砥石車をトラバース送りするトラバース送り駆
    動装置、並びに工作物回転駆動装置、切込み送り駆動装
    置及びトラバース送り駆動装置を制御する制御装置から
    構成され、制御装置は、砥石車の切込み送り速度を砥石
    面が接する工作物の端面位置の半径に反比例させるよう
    に切込み送り駆動装置を制御することを特徴とする端面
    研削装置。
  5. 【請求項5】 工作物の端面が回転軸線回りの円錐面で
    ある請求項4に記載の端面研削装置。
  6. 【請求項6】 工作物の端面が段付き端面である請求項
    4に記載の研削装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004291207A (ja) * 2003-03-28 2004-10-21 Toyoda Mach Works Ltd 研削加工方法
JP2016137530A (ja) * 2015-01-26 2016-08-04 株式会社ジェイテクト 加工方法及び加工装置

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