JP2002102165A - 交流点灯光源を備えた内視鏡装置 - Google Patents
交流点灯光源を備えた内視鏡装置Info
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Abstract
光量を均一化することによりフリッカー現象をなくし、
交流点灯ランプの使用を可能にする。 【解決手段】 CCD14の蓄積電荷の掃出し制御を電
子シャッタ制御として実行するCCD駆動/信号処理回
路21と、AC点灯ランプ27を点灯制御する点灯駆動
回路28とを備え、この点灯駆動回路28では、上記電
子シャッタ制御の最速時間、例えば1/4000秒内に
4(偶数)回の点灯が実行される高速の周波数8kHz
の点灯駆動パルスを発生させ、この高速パルスにより交
流電力を上記ランプ27へ供給する。これによれば、短
いシャッタ時間内でも多数回の点灯が実行されるので、
点灯回数が異なるとしてもその影響が小さくなり、発光
量が均一化される。また、最速シャッタ速度では必ず両
電極による点灯が行われる。
Description
た内視鏡装置、特に交流電流によって放電点灯させる交
流点灯ランプを用いて照射光を被観察体内へ供給する内
視鏡の光源制御に関する。
置の光源として用いられるキセノンランプの構成が示さ
れており、このランプは直流(DC)電力にて放電点灯
するようになっている。図において、カソード(陰極)
1とアノード(陽極)2がガラス放電管内に配置されて
おり、所定の直流電圧を与えることにより、カソード1
からアノード2へ電子が移動し、放電・点灯が行われ
る。
使用され、交流(AC)電力を用いるキセノンランプの
構成が示されており、これは高輝度放電ランプ(High i
ntensity discharge lamp)といわれるものである。図
示されるように、カソード3とアノード4は鋭角先端を
持った同一形状とされており、これらカソード3及びア
ノード4には、正負の電流が交互に与えられる。従っ
て、カソード3に負電流、アノード4に正電流が与えら
れたとき、電子はc1のようにカソード3からアノード
4へ移動し、一方正負電流が逆になるとき、電子はc2
のようにアノード4からカソード3へ移動することにな
り、このような交互の電子移動により放電が行われる。
灯のランプと比較すると、電力の変換効率がよく、高輝
度となり、熱の発生が少ない等の利点があると共に、集
光させ易いという利点がある。即ち、DC点灯ランプの
場合は、図4(A)に示されるようにカソード1とアノ
ード2との間隔はD1と比較的大きいが、図4(B)の
AC点灯ランプの場合のカソード3とアノード4との間
隔D2は上記D1よりも相当小さくなる。従って、スコ
ープ内に配置される細いライトガイドの入射端に効率よ
くランプ光を集光させることができる。
C点灯のランプでは、正負電流の切替えの間に点灯され
ない期間が存在することから、電子シャッタ機能を用い
て露光量(シャッタ速度)を可変制御する場合に、その
光量が不均一になるという問題がある。
及び撮像素子であるCCD(ChargeCoupled Device)出
力の変化量が示されており、従来では、図5(A)に示
されるように、例えばランプに対し約500Hzで交流
電流が供給される。この図において、電極に負電流が与
えられるときを点灯とすると、アノード4側ではaで示
されるタイミング(及び期間)で点灯(放電)し、カソ
ード3側ではkで示されるタイミングで点灯する。従っ
て、図5(B)に示される各フィールドでは、両方で約
16回の点灯が行われることになる。
期が一致しないため、図5(C)の電子シャッタ制御の
L1,L2,L3,L4(約1/380秒)に示される
ように、各フィールドにおいて同一のシャッタ速度で同
一の露光期間を設定したとすると、露光期間L1,L4
ではカソード点灯kが2回、アノード点灯aが1回で、
合計3回の点灯となるが、他の露光期間L2,L3では
カソード点灯kが1.6回、アノード点灯aが1回で、
合計2.6回の点灯というように点灯回数が異なること
になる。
であっても、その時間内のランプの発光量が異なること
になり、図5(D)に示されるように、CCD出力にお
いてもfの量だけ輝度変化が生じる。即ち、1フィール
ド期間を露光時間としたときの出力(輝度レベル)を1
00%とすると、上記L1,L4では18.75%の出
力が得られるが、上記L2,L3においては16.25
%の出力しか得られない。この結果、同一の撮影条件で
あってもフィールド間で輝度レベルが変化し、表示画面
上でフリッカーが生じることになる。このような現象
は、電子シャッタ速度が速くなればなる程、顕著に現れ
る。
であり、その目的は、同一シャッタ時間内のランプ点灯
回数及び発光量を均一化することによりフリッカー現象
をなくし、交流点灯ランプを使用できるようにする交流
点灯光源を備えた内視鏡装置を提供することにある。
に、請求項1の発明に係る交流点灯光源を備えた内視鏡
装置は、撮像光量の調整のために電子シャッタ制御を行
うCCD駆動回路と、交流により放電点灯させる交流点
灯ランプと、上記CCD駆動回路による電子シャッタ制
御の最速時間内に偶数回の点灯が実行される高速の点灯
駆動パルスを発生させ、この高速点灯駆動パルスにより
交流を上記交流点灯ランプへ供給する点灯駆動回路とを
設けたことを特徴とする。
時間(最小露光時間)を1/4000秒に設定されてい
る場合は、点灯回数が2回となる周波数4kHz、或い
は4回となる周波数8kHz等の高速点灯駆動パルスが
形成され、この周波数で交流電流が交流点灯ランプに与
えられる。これによれば、最速のシャッタ速度であって
も必ず、アノードとカソードの両電極による点灯が実行
される。
多数回の点灯が行われることになり、点灯回数が異なる
としてもその影響が小さくなり、発光量が均一化される
ことになる。しかも、シャッタ速度の多くは最速時間の
整数倍となるため、それぞれのシャッタ速度で偶数の点
灯回数を維持することができ、電極形状のバラツキによ
る発光量の不均一も解消可能となる。
係る交流点灯光源を備えた内視鏡装置(電子内視鏡装
置)の構成が示されており、図1に示されるように、こ
の内視鏡装置は、電子スコープ10をプロセッサ本体1
2に接続して構成され、映像出力はモニタ等へ供給され
る。上記電子スコープ10の先端部には、対物光学系1
3、固体撮像素子であるCCD14、照射レンズ15等
が配置され、この照射レンズ15には光源光を先端部へ
導くためのライトガイド16が接続される。また、この
スコープ10には、上記CCD14の出力信号につき、
相関二重サンプリングと増幅処理をするCDS(相関二
重サンプリング)/AGC(自動利得制御)回路17、
電子スコープ10のID識別情報や各種の処理条件等を
記憶するROM18が設けられる。
S/AGC回路17から出力された信号をデジタル変換
するA/D変換器20、上記CCD14の電子シャッタ
制御(蓄積電荷の掃出し、読出し制御)をすると共に、
上記A/D変換器20から出力されたデジタルビデオ信
号につき各種の画像処理をするCCD駆動/信号処理回
路21、ビデオ信号をデジタル−アナログ変換するD/
A変換器22、出力用アンプ23等が設けられる。
トガイド16の光入射端16Aに光を出力するために、
集光レンズ26及び交流(AC)点灯ランプ27が設け
られる。このランプ27は、キセノンランプであり、上
述した高輝度放電ランプ(HIDランプ)と同様のもの
で、詳細は後述するが、例えば図2に示されるようにな
っている。
路28及び発振器を有するタイミングジェネレータ(T
G)29が接続されており、この点灯駆動回路28では
発振信号に基づき電子シャッタ制御の最速時間、例えば
1/4000秒内に4回(偶数回)の点灯が実行される
8000Hzの高速点灯駆動パルスを発生させ、この高
速パルスに同期した交流電力を出力する。また、このプ
ロセッサ本体12内には、全体を統括制御するマイコン
31、本体側の各種の画像処理を行うためのデータやプ
ログラムを記憶するROM32が配置される。
ガスを封入したガラス球34内に、先端が尖ったカソー
ド35、アノード36を所定の間隔で配置しており、こ
れらの電極(35、36)は同一形状に形成される。即
ち、これらカソード35、アノード36には正負電流が
交互に与えられ、それぞれがカソードとアノードの役割
を交互に果たすことから、c1とc2で示されるよう
に、両方向で放電(電子移動)が行われる。従って、c
1とc2の両方向で同一の発光量の放電を達成するため
に、両電極を同一の形状にする必要がある。
に、当該例では、上記カソード35及びアノード36
が、点X1,X2を支点として振れる(例えば先端が所
定の角度範囲で全方位方向に動く)ように支持されてお
り、このカソード35及びアノード36は可動状態で接
触する導体線37,38を介して上記点灯駆動回路28
に接続される。また、上記ガラス球34の壁は内部で飛
び交う多数の電子の衝突に耐え得る厚さ(強度)とされ
る。
いて、例えばカソード35から飛び出した電子(−)が
アノード36で受け入れられるためには、アノード36
側に電子の数に相当する正孔(+)が供給されている必
要があるが、正負電流を高速で切り替えると、電極間で
の正孔の移動が遅れ、電子と正孔の数のバランスが崩
れ、電子数の増加によってガラス球34が破損したりす
る。
36)がX1,X2を支点として振れるようになってお
り、例えば電子eaがアノード36の先端に衝突してこ
れを鎖線のように跳ね上げたとすると、この動いたアノ
ード36にガラス球34の壁で反射した同一の電子ea
を入射させるというように、各電極(35,36)にお
ける電子の受入れのタイミングを遅らせることにより、
電子と正孔の数のバランスを所定値に維持するようにな
っている。また、ガラス球34を電子数のある程度の増
加に絶え得る厚さ(強度)にすることにより、高速の点
灯が実現できることになる。
電子シャッタ制御及び点灯制御が行われる。図3(A)
は、1/60秒周期の垂直同期信号を示しており、この
1/60秒の1垂直走査期間に図3(B)の水平同期信
号(例えば262.5個)が形成される。そして、図1
のCCD駆動/信号処理回路21では、上記水平同期信
号に同期して、図3(C)に示される電子シャッタ制御
のための掃出しパルス(XSUB)が形成され、CCD
14に与えられる。
スをpaの位置で終了させれば、図3(D)の露光時間
haとなるシャッタ速度が設定されることになる。即
ち、掃出しパルスpaではCCD14に蓄積された電荷
を掃き出し、この後に蓄積された電荷を垂直同期信号の
終端位置で出力される読出しパルスによって読み出すこ
とにより、上記時間haの露光の映像信号が出力され
る。また、当該例の最速シャッタ速度の設定は、図3
(E)のように、掃出しパルス(XSUB)をpbの位
置で終了させることにより行われ、図3(F)で示され
るように、1/4000秒(=hb)のシャッタ速度が
得られる。
3(G)に示されるように、8kHzの点灯駆動パルス
が形成され、この点灯駆動パルスによって交流電流がラ
ンプ27に供給される。従って、このランプ27では、
図3(H)のように点灯されることになり、上記最速時
間hbの間にアノード36(a)側で2回、カソード3
5(k)側で2回、合計で4回の点灯が実行される。
ると、従来の500Hzに対し当該例では8000Hz
で点灯させていることから、点灯回数が16倍となるこ
とを意味する。従って、図5の場合のシャッタ速度(L
1〜L4)では、30回前後の点灯回数となるため、点
灯周期と電子シャッタ時間とが一致しなくても、その影
響が小さくなり、発光量の不均一が解消される。もちろ
ん、最速時間であっても4回の点灯があり、発光量のバ
ラツキは従来に比較して大幅に改善される。
灯が行われるようにするので、特に最速時間或いはそれ
に近いシャッタ時間において、カソード35とアノード
36の両電極の点灯によって均一な発光量が得られると
いう利点がある。上述したように、カソード35とアノ
ード36の電極形状は同一とされるが、製造上のバラツ
キが生じることが多く、カソード点灯とアノード点灯で
はその発光量が必ずしも一致しない。従って、奇数回の
点灯では発光量に不均一が生じることになるが、当該例
ではこの不均一がない。また、当該例における最速時間
以外の他の電子シャッタ速度の全て或いは多くを最速時
間の整数倍に設定すれば、全て或いは殆どの撮影におい
て均一な露光量が得られることになる。
00秒とし、点灯駆動周波数を8kHzとしたが、これ
らの値は任意に設定することができ、この点灯駆動周波
数を10kHz以上とすることも可能である。
電子シャッタ制御の最速時間内に偶数回の点灯が実行さ
れる高速の点灯駆動パルスを発生させ、この高速点灯駆
動パルスにより交流電流を交流点灯ランプへ供給するよ
うにしたので、同一シャッタ時間内のランプ点灯回数及
び発光量を均一化し、かつフリッカー現象をなくすこと
ができる。その結果、内視鏡装置において、電力変換効
率がよく、高輝度で熱の発生が少ない等の利点がある交
流点灯ランプを適用することが可能となり、また細いラ
イトガイドの入力端に対してもランプ光を集光させ易く
なる等の効果がある。
視鏡装置の構成を示すブロック図である。
プ)の構成を示す図である。
動作を示す波形図である。
はDC点灯ランプの図、図(B)はAC点灯ランプの図
である。
の各動作及びCCD出力の変化を示す波形図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 撮像光量の調整のために電子シャッタ制
御を行うCCD駆動回路と、 交流により放電点灯させる交流点灯ランプと、 上記CCD駆動回路による電子シャッタ制御の最速時間
内に偶数回の点灯が実行される高速の点灯駆動パルスを
発生させ、この高速点灯駆動パルスにより交流を上記交
流点灯ランプへ供給する点灯駆動回路とを設けた交流点
灯光源を備えた内視鏡装置。
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JP2000298660A JP3871869B2 (ja) | 2000-09-29 | 2000-09-29 | 交流点灯光源を備えた電子内視鏡装置 |
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Publications (2)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US9613281B2 (en) | 2005-11-11 | 2017-04-04 | Eyelock Llc | Methods for performing biometric recognition of a human eye and corroboration of same |
US9792499B2 (en) | 2005-11-11 | 2017-10-17 | Eyelock Llc | Methods for performing biometric recognition of a human eye and corroboration of same |
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US9124798B2 (en) | 2011-05-17 | 2015-09-01 | Eyelock Inc. | Systems and methods for illuminating an iris with visible light for biometric acquisition |
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