JP2002102003A - 椅子におけるカバーの取付け構造 - Google Patents

椅子におけるカバーの取付け構造

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JP2002102003A
JP2002102003A JP2000299910A JP2000299910A JP2002102003A JP 2002102003 A JP2002102003 A JP 2002102003A JP 2000299910 A JP2000299910 A JP 2000299910A JP 2000299910 A JP2000299910 A JP 2000299910A JP 2002102003 A JP2002102003 A JP 2002102003A
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Tomoji Kan
智士 管
Yasushi Katayama
康司 片山
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Itoki Crebio Corp
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Itoki Crebio Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】座用カバーを、インナーシェルにガタ付きなく
且つ簡単に取付けできるようにする。 【手段】座用カバー53にはボス55と係合爪56とを上向き
に突設されている一方、インナーシェル37には、ボス55
が嵌まる位置決め穴58と係合爪56が弾性変形して嵌まる
係合穴59とが形成されている。更に、インナーシェル37
の前端部に前向きの鉤部48が形成されている一方、座用
カバー53の前部には、鉤部48に上方から係合する支持部
61が形成されている。係合部61と鉤部48との係合によ
り、座用カバー53はガタ付きのない状態でインナーシェ
ル37に取付けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、椅子におけるカバ
ーの取付け構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】椅子においては、座や背もたれなどにカ
バーを取付けている。
【0003】このカバーの取付け手段としては、例えば
座のインナー部材にカバーを取付ける場合であると、イ
ンナー部材とカバーとのうち何れか一方には係合爪を、
他方に係合穴をそれぞれ形成し、カバーをインナー部材
に押し当てて、係合爪を弾性変形させてを係合穴に嵌め
込む構造にしていることが多い。
【0004】背もたれにおいてインナー部材にカバーを
取付ける場合も、座の場合と同様に、弾性変形によって
互いに噛み合う雌型係合部と雄型係合部とからなる係合
手段を利用していることが多い。このように、係合部の
弾性変形を利用した係合手段を採用すると、カバーの取
付けをワンタッチ的に行うことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、カバーは椅
子の構造やデザインに応じて様々の形状に形成しなけれ
ばならず、また、構造上の問題により、係合爪や係合穴
のような係合部を多数配置できない場合もある。また、
コストの面からカバーはできるだけ薄いのが好ましい。
【0006】これら様々の要因により、カバーの剛性が
低くなる場合がある。そのため、従来のような雄型係合
部と雌型係合部とからなる係合手段のみによる取付け方
法では、カバーにガタ付きが生じたり取付け強度が低く
なったりする虞があるという問題があった。
【0007】本発明は、この問題を解消することを課題
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、請求項1の発明では、インナー部材にカバー(アウ
ター部材)を取り付けてなる椅子において、前記インナ
ー部材とカバーとの相対向した部位に、カバーをインナ
ー部材に押し当てると弾性変形して互いに係合する第1
係合手段と、カバーをインナー部材の広巾面に沿ってス
ライドさせると互いに係合してカバーの縁部をインナー
部材に押さえ保持する第2係合手段とを設けており、第
2係合手段を部分的に設けることにより、第2係合手段
を係合させた状態で第1係合手段の係合操作を可能なら
しめている。
【0009】請求項2の発明は、脚支柱の上端に設けた
支持ベースの上方に座用インナー部材を配置し、座用イ
ンナー部材の下方に、平面視後ろ向きコ字状の座用カバ
ーを配置してなる椅子において、座用カバーのうち左右
両側の部位と座用インナー部材とに、係合爪と係合穴と
から成る第1係合手段を設け、座用インナー部材の前部
と座用カバーの前部とには、座用カバーを後方にスライ
ドさせると互いに係合して座用カバーをインナー部材に
押さえ保持する第2係合手段を設けている。
【0010】請求項3の発明は、請求項2において、前
記支持ベースには、平面視で前記座用カバーの内側に位
置したベースカバーが装着されている一方、座の後部は
平面視前向き凹状の背受け部材で囲われており、前記座
用カバーの後端縁と背受け部材の前端縁とを突き合わせ
ることにより、当該座用カバーと背受け部材との外面を
同一面状に揃えており、更に、当該座用カバーの後端縁
と背受け部材の前端縁とのうちいずれか一方の部分に、
他方の部分の裏面に重なる段違い部を形成している。
【0011】本発明においてインナー部材とはカバーで
覆われる部材をいい、その構造や素材、機能は問わな
い。また、第2係合手段はカバーがガタ付きやすい部分
に設ければよい。
【0012】
【発明の作用・効果】本発明によると、第2係合手段の
存在により、座用カバーのようなカバーをガタ付きなく
インナー部材に取付けることができる。しかも、第2係
合手段を係合させた状態で第1係合手段を係合させるこ
とができるため、カバーの取付けの容易性が損なわれる
ことはない。
【0013】座用カバーを平面視でコ字状に形成する
と、座用カバーの剛性が特に低くなってガタ付きやすく
なったり取付け強度が低くなったりするが、請求項2の
構成とすることにより、座用カバーを座用インナー部材
に対してガタ付きなく取付けることができる。
【0014】請求項3のように構成すると、背受け部材
と座用カバーとがその外面を揃えた状態で連続するた
め、美感に優れている。また、支持ベースを囲うベース
カバーと座用カバーとが分離しているため、座が背もた
れに連動して後退動/又は後傾動するシンクロタイプの
椅子に好適である。
【0015】
【発明の実施形態】次に、本発明の実施形態を図面に基
づいて説明する。
【0016】図1は椅子の右側面図、図2は縦断右側面
図、図3は分離斜視図であり、まず、これらの図に基づ
いて基本構造を説明する。
【0017】.基本構造 椅子は、ガスシリンダ等の脚支柱1を備えた脚2と、脚
支柱1の上端に固定した上向き開口の支持ベース3と、
支持ベース3に上方から被さる上金具4と、上金具4の
後方に配置した揺動フレーム5と、上金具4及び揺動フ
レーム5で支持した座体6と、揺動フレーム5に取り付
けた背部7とを備えている。
【0018】支持ベース3の開口縁にフランジ3bを形
成している。脚支柱1は脚カバー8で覆われており、支
持ベース3は上向きに開口したベースカバー9で下方か
ら覆われている(ベースカバー9については後述す
る)。
【0019】支持ベース3の底面には第1ブラケット1
0を固着しており、この第1ブラケット10と支持ベー
ス3とに固定したブッシュ11に脚支柱1の上端を嵌着
している。また、支持ベース3における左右両側板3a
の前部には前後長手の長穴12が空いており、この長穴
12と上金具4の側板4aとに第1ピン13を挿入して
いる。
【0020】支持ベース3の下面には正面視下向き開口
コ字状の第2ブラケット14を溶接等によって固着して
いる一方、揺動フレーム5は、第2ブラケット14の外
側に位置する側板5aを備えており、揺動フレーム5の
前端部を、支持ベース3の側板3aに貫通した第2ピン
15によって第2ブラケット14に取付けている。
【0021】また、揺動フレーム5と上金具4とは第3
ピン16によって連結されている。例えば図4に示すよ
うに、揺動フレーム5には、左右方向に広がる翼状の受
け板17を固着している。受け板17における傾斜部の
外面には、肘掛け装置の支柱(図示せず)をねじで固定
することができる。
【0022】図2に示すように、支持ベース3の後部に
は、揺動フレーム5を貫通した下向きのロッド18が回
転不能に取付けられており、このロッド18の先端部に
設けたばね受け19で、弾性手段の一例としてのコイル
ばね20を支持しており、コイルばね20で揺動フレー
ム5を受けている。コイルばね20はホルダー21に嵌
まっている。
【0023】支持ベース3には、ガスシリンダを操作す
るための操作レバー22を設けてい。
【0024】背部7は、着座した人の腰を包むように平
面視で前向き凹状に形成された腰部アウター部材23
と、腰部アウター部材23に下半部を取付けた背用イン
ナー部材24とを備えている。背用インナー部材24の
前面にはクッション25が張られている。また、背用イ
ンナー部材24のうち腰部アウター部材23からはみ出
た部分の背面には背カバー26を装着している。
【0025】腰部アウター部材23は、揺動フレーム5
の受け板17にねじ(図示せず)で固定されている。
【0026】.ベースカバー9 次に、図4〜図7も参照してベースカバー9について説
明する。図4は斜視図、図5は一部破断平面図、図6は
図5のVI−VI視断面図、図7のうち (A)は図6の VIIA-
VIIA視断面図、 (B)は (A)の B-B視断面図である。
【0027】例えば図4に示すように、ベースカバー9
の底板には、脚支柱1及び脚カバー8が貫通する逃がし
穴28が空いている。また、左右の側板9aには、操作
レバー22との干渉を防止するため、上向き開口の逃が
し溝29を形成している。逃がし溝29を使用しない場
合はキャップで塞いでおくとよい。
【0028】図4及び図7に示すように、ベースカバー
9の先端部には、支持ベース3のフランジ3aに上方か
ら当たる係止爪30を形成している。ベースカバー9は
後方に開口しており、後端を平面視で円弧状に形成して
いる一方、前記した腰部アウター部材23の先端部は、
ベースカバー9の後端面に対応して平面視前向き開口の
円弧状に形成されている。
【0029】例えば図6や図7に示すように、前記第2
ピン15は揺動フレーム5の左右外側に露出している一
方、ベースカバー9の内部には、第2ピン15の外向き
露出部に下方から弾性的に抱き込む左右一対の挟持部3
8を設けてている。この場合、左右の挟持部51で揺動
フレーム5を左右両側から挟むことにより、ベースカバ
ー9の左右位置を規制している。
【0030】また、図7に示すように、ベースカバー9
の底面に、ガタ付き防止のため、支持ベース3の下面に
当たる突起32を設けている。更に、図7に示すよう
に、ベースカバー9には、支持ベース2の外側面と上金
具4の内側面との間に挟まるスペーサ部33を形成して
おり、これにより、上金具4は左右位置が規制された横
揺れ不能に保持される。
【0031】支持ベース3をインナー部材とすると、挟
持部38と第2ピン15とは請求項に記載した第1係合
手段を構成し、支持ベース3のフランジ3aとベースカ
バー9の係止爪30とは第2係合手段を構成する。
【0032】.座6の構造 図2に示すように、座6は、ポリプロピレン等の合成樹
脂からなるインナー部材(芯板)35と、その上面に張
ったクッション36とからなっており、インナー部材3
5は、前部インナーシェル37と後部インナーシェル3
8とに分割されている。
【0033】以下、図8〜図10も参照して座6につい
て説明する。図8はインナー部材35を分離した状態の
平面図、図9はインナー部材35を接続した状態での部
分平面図、図10(A)は前部インナーシェル37を裏
返した状態での斜視図、図10(B)は前部インナーシ
ェル37と第3軸16との関係を示す図で、(A)をB
−B視方向から見た図である。
【0034】前後インナーシェル37,38とも、人の
身体(臀部)にフィットするように正面視で上向き凹状
に形成されている。また、図8及び図9に示すように、
前部インナーシェル37の後面は平面視で後ろ向き凸状
に形成されている一方、後部インナーシェル38の前面
は平面視で前向き凹状に形成されている。
【0035】そして、図2や図10に示すように、前部
インナーシェル37の後部のうち高さの高い左右両端部
に下向き鉤状の連結用係止爪39を設ける一方、後部イ
ンナーシェル38の後部のうち高さの高い左右両端部に
は、前記連結用係止爪39が上方から嵌まる受け部40
を形成している。前後インナーシェル37,38を連結
した状態では、両者の間のスリット状の隙間41が空い
ている。
【0036】図2,図8,図9に示すように、後部イン
ナーシェル38の後端には、受け板17の後端部に引っ
掛かる第1係合爪42を形成している。また、後部イン
ナーシェル38の後端のうち第1係合爪42を挟んだ両
側には上向きの第2係合爪43を形成しており、この第
2係合爪43を、腰アウター部材23に形成した水平リ
ブ44に下方から係合させている(この水平リブ44の
左右両側部には受け板17がねじで締結されている)。
【0037】第2係合爪43の左右両側にはスリット4
5が形成されており、このため、第2係合爪43を容易
に係脱させることができる。
【0038】図2に示すように、前部インナーシェル3
7の前部には、揺動フレーム5の上面に当たるスライダ
ー部46と、上金具4の前端部に前方から嵌合する係止
爪47とを形成している。これらは中心線を挟んで左右
両側に配置している。
【0039】係止爪47の箇所には、請求項に記載した
第2係合手段の一環として、上向きの鉤部48が形成さ
れている。
【0040】前部インナーシェル37の下面には、上金
具4の外側面に密接した状態で前後方向に延びる縦リブ
49を形成している。縦リブ49も補強の役割を果たし
ている。前部インナーシェル37の下面には、更に縦横
に延びる多数本の補強リブを形成している(後部インナ
ーシェル38の下面にも補強リブが形成されているが、
この点は図では省略している)。
【0041】図10に示すように、前部インナーシェル
37における左右縦リブ49の後端には、左右内側と後
方とに開口した袋状部50が形成されている。他方、第
3軸16の左右両端には、側面視小判型で合成樹脂製の
ブッシュ51が被嵌しており、このブッシュ51を袋状
部50に嵌め込んでいる。
【0042】このブッシュ51と袋状部46との嵌まり
合いにより、前部インナーシェル37が上向き離脱不能
に保持されており、また、前部インナーシェル37の後
部を第3軸16で支持することにより、前後インナーシ
ェル37,38の連結用係止爪39及び受け部40に過
大な荷重がかかることを防止している。
【0043】図3や図9に示すように、上金具4の前端
面と係止爪47との間にはある程度の隙間が空いてい
る。このため、座6が上金具4に対して相対的に後退動
することが許容される。
【0044】座6の取付けは、前部インナーシェル37
の係止爪47を上金具4に前方から嵌め込んでから、後
部インナーシェル38の両係合爪42,43を弾性に抗
して受け板17の後端と係止リブ44とに押し込み係合
させるという、ワンタッチ的な作業で行える。
【0045】.座用カバー53 前部インナーシェル37には座用カバー53を装着して
いる。この点を図11以下の図面に基づいて説明する。
【0046】図11は一部破断平面図、図12は座用カ
バー53の底面図、図13は図12のXIII−XIII視断面
図、図14(A)は図11の XIV-XIV視断面図、(B)
は (A)の B-B視断面図で腰部アウター部材23との関係
を示す図、図15は図10のXV−XV視断面図、図16は
図10の XVI-XVI視断面図、図17は図10のXVII−XV
II視断面図である。
【0047】図11及び図12に示すように、座用カバ
ー53は平面視で前部インナーシェル37と重なるよう
に後ろ向き開口コ字状に形成されており、左右の前後長
手部53aは巾広で、左右長手の前部53bは巾狭に形
成されている。
【0048】そして、左右の前後長手部53aに、位置
決め用及び水平ずれ防止用のボス54と、側面視鉤型の
係合爪55とを上向きに突設している。係合爪55はボ
ス54を挟んだ前後両側に設けている。また、ボス55
及び係合爪56には、高さ規制用のリブ56,57を設
けている。
【0049】他方、前部インナーシェル37の左右側部
には、前記ボス55が嵌まる位置決め穴58と、係合爪
55が弾性変形して嵌まり係合する角形の係合穴59と
を設けている。係合穴59は、係合爪55と共同して請
求項に記載した第1係合手段を構成している。前部イン
ナーシェル37と座用カバー53との間にある上下方向
に間隔が空いているため、前記位置決め穴58及び係合
穴59は下向きに突出した筒部58a,59aに設けて
いる。
【0050】座用カバー53の前部53bには、前部イ
ンナーシェル37の係止爪47に前方から被嵌する切欠
き60を形成しており、この切欠き60の奥縁部を、鉤
部48に上方から係合する支持部61としている。
【0051】支持部61は鉤状部58と共同して第2係
合手段を構成するもので、支持部61が鉤状部58に係
合した状態で、座用カバー53の前端縁が前部インナー
シェル37の前端縁及びクッション36に当たるように
設定している。座用カバー53の前部53bには断面山
形のリブ62を下向きに突設している。
【0052】図15に示すように、座用カバー53の前
後長手部53aはベースカバー9の左右上端縁に密接又
は当接している。他方、ベースカバー9における前部の
上端縁は座用カバー53の前部53bの下面に密接又は
当接しており。この場合、ベースカバー9における前部
の上端縁には、前部インナーシェル37の係止爪47と
の干渉を回避するため、上向きに開口した切欠き63を
形成している(図4も参照)。
【0053】座用カバー53の前部53bの前後巾寸法
は、当該座用カバー53の後退動が許容される寸法に設
定されている。前記した山形のリブ62は、ベースカバ
ー9の上端縁を隠す役割を担っている。
【0054】図14(B)に示すように、座用カバー5
3の後端縁と腰部アウター部材23の前部とは突き合わ
さった状態になっており、かつ、座用カバー53の後端
縁に、腰部アウター部材23の内面に重なる段違い部5
3cを形成している。このため、腰部アウター部材23
と座用カバー23とが前後方向に相対動しても隙間が空
いて美感を損なうことなく、また、腰部アウター部材5
3が左右方向に撓み変形することを防止して、両者の外
面を揃えた状態に保持される。
【0055】図から容易に理解できるように、先ず、座
用カバー53の支持部61を前部インナーシェル37の
鉤部48に係合させてから、座用カバー53を前部イン
ナーシェル37に向けて押し付けて、ボス55及び係合
爪56を位置決め穴58及び係合穴59に嵌め込むこと
により、座用カバー53は前部インナーシェル37にワ
ンタッチ的に取付けられる。
【0056】なお、座用カバー53の後端を断面二叉状
に形成して、これに腰部アウター部材23の前端縁を嵌
め込んでもよい。このようにすると、両者は横ずれが防
止されてきっちり連結される。
【0057】.まとめ 以上の構成において、着座した人のもたれ掛かりによっ
て背部7が後傾すると、これに連動して座6は連動し後
傾しつつ後退する。座用カバー53は、前後インナーシ
ェル37と一体になって後退しつつ後傾する。
【0058】また、図では詳細は省いているが、上金具
4が後傾し切った後も揺動フレーム5は後傾動し、その
揺動フレーム5の後傾動につれて後部インナーシェル3
8も後傾動する。そして、後部インナーシェル38の後
傾動によって前部インナーシェル37は殆ど後傾するこ
となく大きく後退動する。すなわち、後部インナーシェ
ル38の後傾動によって前部インナーシェル37が大き
く後方に引っ張られる状態になる。このため、背部7と
座6との間隔が広がることに起因したいわゆるシャツめ
くれ現象を防止又は著しく抑制できる。
【0059】インナーシェル35を前後に分割した場
合、前後のインナーシェル37,38に独立してクッシ
ョン36を張ることも可能であるが、本実施形態のよう
に前後インナーシェル37,38に跨がってクッション
36を張ると、美感に優れると共に、人の臀部に対する
違和感をなくしてフィット感を向上させることができ、
更に、隙間がないためホコリが溜まることもない利点が
ある。
【0060】.その他 本発明は上記の実施形態以外にも様々に具体化できる。
例えば、第1係合手段としては、インナー部材に係合爪
を形成してカバーに係合穴を形成するなどしても良い。
また、係合爪同士の嵌め合わせ構造を採用することも可
能である。係合手段を構成する2つの係合部は、いずれ
か一方が弾性変形すれば足りる。
【0061】第2係合手段としては、インナーシェルと
カバーとにそれぞれ向きの違う係合爪を形成して、これ
らを噛み合わせるなどしても良い。もちろん、他の係合
構造(係止構造)も採用できる。更に、本発明は座用カ
バーの取付けのみでなく、背カバーなどの他のカバー類
の取付けにも適用できる。
【0062】また、椅子には、背もたれの後傾姿勢を変
更するロック手段など、他の機能を付加できることは言
うまもない。なお、実施形態における腰部アウター部材
と座用カバーとの接続関係は、第1及び第2の係合手段
とは関係なく独立して請求項たり得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る椅子の右側面図である。
【図2】縦断右側面図である。
【図3】分離斜視図である。
【図4】分離斜視図である。
【図5】ベースカバーを説明するための平面図である。
【図6】図5のVI−VI視断面図である。
【図7】 (A)は図6の VIIA-VIIA視断面図、 (B)は (A)
の B-B視断面図である。
【図8】座用インナーシェルの分離平面図である。
【図9】座用インナーシェルの部分平面図である。
【図10】 (A)座体における前部インナーシェルの裏返し
た状態での斜視図、 (B)は (A)を B-B方向から見た状態
での第3軸との関係を示す図である。
【図11】座用インナーシェルと座用カバーの関係を示す
平面図である。
【図12】座用カバーの平面図である。
【図13】図12のXIII−XIII視断面図である。
【図14】 (A)は図11の XIV-XIV視断面図、 (B)は (A)
の B-B視断面図である。
【図15】図11のXV−XV視断面図である。
【図16】図11の XVI-XVI視断面図である。
【図17】図11のXVII−XVII視断面図である。
【符号の説明】
1 脚支柱 3 支持ベース 3a 第2係合手段を兼用するフランジ 4 上金具 5 揺動フレーム 6 座体 7 背部 9 ベースカバー 15 第1係合手段を兼用する第2ピン 30 第2係合手段を構成する係止爪 33 第1係合手段を構成する挟持部 23 腰部アウター部材(背受け部材) 35 座用インナー部材 37 前部インナーシェル 38 後部インナーシェル 47 係止爪 48 第2係合手段を構成する鉤部 53 座用カバー 54 ボス 55 第1係合手段を構成する係合爪 58 位置決め穴 59 第1係合手段を構成する係合穴 61 第2係合手段を構成する係合部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インナー部材にカバー(アウター部材)を
    取り付けてなる椅子において、 前記インナー部材とカバーとの相対向した部位に、カバ
    ーをインナー部材に押し当てると弾性変形して互いに係
    合する第1係合手段と、カバーをインナー部材の広巾面
    に沿ってスライドさせると互いに係合してカバーの縁部
    をインナー部材に押さえ保持する第2係合手段とを設け
    ており、 第2係合手段を部分的に設けることにより、第2係合手
    段を係合させた状態で第1係合手段の係合操作を可能な
    らしめている、椅子におけるカバーの取付け構造。
  2. 【請求項2】脚支柱の上端に設けた支持ベースの上方に
    座用インナー部材を配置し、座用インナー部材の下方
    に、平面視後ろ向きコ字状の座用カバーを配置してなる
    椅子において、 座用カバーのうち左右両側の部位と座用インナー部材と
    に、係合爪と係合穴とから成る第1係合手段を設け、座
    用インナー部材の前部と座用カバーの前部とには、座用
    カバーを後方にスライドさせると互いに係合して座用カ
    バーをインナー部材に押さえ保持する第2係合手段を設
    けている、請求項1に記載した椅子におけるカバーの取
    付け構造。
  3. 【請求項3】前記支持ベースには、平面視で前記座用カ
    バーの内側に位置したベースカバーが装着されている一
    方、 座の後部は平面視前向き凹状の背受け部材で囲われてお
    り、前記座用カバーの後端縁と背受け部材の前端縁とを
    突き合わせることにより、当該座用カバーと背受け部材
    との外面を同一面状に揃えており、更に、当該座用カバ
    ーの後端縁と背受け部材の前端縁とのうちいずれか一方
    の部分に、他方の部分の裏面に重なる段違い部を形成し
    ている、請求項2に記載した椅子におけるカバーの取付
    け構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008142209A (ja) * 2006-12-08 2008-06-26 Okamura Corp 椅子における表皮材の張設構造
JP2009292268A (ja) * 2008-06-04 2009-12-17 Hino Motors Ltd カバー構造

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JP2008142209A (ja) * 2006-12-08 2008-06-26 Okamura Corp 椅子における表皮材の張設構造
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