JP2002101829A - 種子発芽装置及び発芽種子製造方法 - Google Patents

種子発芽装置及び発芽種子製造方法

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JP2002101829A JP2001292667A JP2001292667A JP2002101829A JP 2002101829 A JP2002101829 A JP 2002101829A JP 2001292667 A JP2001292667 A JP 2001292667A JP 2001292667 A JP2001292667 A JP 2001292667A JP 2002101829 A JP2002101829 A JP 2002101829A
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water
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brown rice
rice
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Shinya Toda
晋也 當田
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    • A23L7/00Cereal-derived products; Malt products; Preparation or treatment thereof
    • A23L7/10Cereal-derived products
    • A23L7/196Products in which the original granular shape is maintained, e.g. parboiled rice
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    • A23L7/10Cereal-derived products
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発芽完了させた種子を短時間で製造するこ
と、及び発芽させるために種子を浸漬させる水の割合を
種子に対して水量調節せずに炊飯できる位の量にするこ
とにある。 【解決手段】 水60の中に発芽前の玄米50を浸漬さ
せた混合物70を所定の温度に加熱しながら、その混合
物70へ玄米50の発芽に必要な酸素を含む空気25を
送り込み、その玄米50を発芽完了させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、種子を発芽させる
装置、及び発芽した種子の製造方法に関する技術であ
る。
【0002】
【従来の技術】植物の種子は、新たな生命を誕生させる
ために、その種子内に必要な栄養素が含まれている。そ
して、その種子が発芽する過程で、種子内に蓄積されて
いた栄養素の他に、その栄養素の一部から新たに必要な
栄養素が生み出される。従って、発芽した直後の種子は
発芽前の種子よりも栄養価が高い場合が多い。
【0003】現在、この種子を発芽させたものとして広
く普及しているのが「発芽玄米」である。「発芽玄米」
とは、玄米が1ミリメートル程度に発芽した状態のもの
をいい、換言すれば、芽を出した玄米のことである。こ
の発芽玄米は、玄米の持つ栄養素に加え、発芽時にギャ
バと呼ばれるアミノ酸、ビタミンB複合体イノシトール
を初め多くの有用な栄養素が生成される。栄養価におい
て玄米に勝り、かつ白米と同様に容易に炊飯できる優れ
た食材である。
【0004】これまで、この発芽玄米の製造に関する技
術は種々考案され、実用化されている。しかしながら、
以下のような目的を達成できるような家庭用の簡便な技
術は存在していなかった。
【0005】第一に、一晩で発芽玄米を製造することで
ある。すなわち、就寝前に玄米を発芽させる準備をして
おき、翌日の朝食用に発芽玄米が完成していることであ
る。従来の家庭用の簡便な玄米発芽装置であると、玄米
を発芽させるために、通常20時間弱又は20時間以上
かかっていたので、一晩で発芽から炊飯までを行うのは
不可能であった。
【0006】第二に、発芽させるために玄米を浸漬させ
る水の量を、発芽後に残る水の量ができあがった発芽玄
米を炊飯する場合の水量と同程度となるようにすること
である。すなわち、玄米の発芽から炊飯までを、途中で
水量調節せずに連続して行えるようにするためである。
従来であると、玄米を発芽させるための水量が、発芽玄
米を炊飯するための水量より多いため、発芽後に水量を
調節する必要があった。そのため、玄米の発芽から炊飯
までを発芽完了後に水量を調節せずに連続して行うこと
は不可能であった。
【0007】第一の目的を達成するためには、水の中に
発芽前の玄米を浸漬させた混合物の温度を高くすればよ
い。混合物の温度を高くすれば、玄米の発芽するスピー
ドが速くなるからである。種子の種類と発芽開始から完
了までの時間とによるが、玄米と水との混合物の場合で
あると通常その温度は、25℃から45℃の範囲がよ
く、好ましくは30℃から40℃、より好ましくは32
℃から38℃である。また、麦と水との混合物の場合で
あると通常その温度は、15℃から35℃の範囲がよ
く、好ましくは20℃から30℃である。本発明者の実
験では、玄米と水との混合物の温度を35℃に設定し
た。その結果、7〜8時間で発芽完了した。しかし、成
長が活発になる分だけ玄米が摂取する酸素量が多くなる
一方で、水の温度を高くすると水に溶けている酸素量が
減ってしまう。このため、玄米が酸素欠乏状態になりや
すく、玄米の発芽が阻害され、場合によっては玄米が死
んでしまうこともある。
【0008】また、第二の目的で水の量を発芽後の炊飯
に適当となる位に少なくすると、玄米の量に対する水の
中の全酸素量が少なくなる。このため、この場合も前記
と同様に玄米が酸素欠乏状態になりやすく、玄米の発芽
が阻害され、場合によっては玄米が死んでしまうことも
ある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】そこで、一つの解決案
として、水の中に玄米を浸漬させた混合物へ酸素等を含
んだ水を送り込む技術が考えられた。酸素を含んだ水を
送り込むことで、水温や玄米を浸漬させる水量に関係な
く浸漬した玄米に十分に酸素を与えることができ、良好
な発芽状態が得られるというものである。
【0010】しかし、実際には、水や浸漬した玄米に水
流がぶつかり、スムーズに水を送り込むことが困難であ
るという欠点を有する。この水をスムーズに送り込むた
めには、水を送り込むポンプなどの駆動装置が大掛かり
なものとなったり、あるいは、玄米を浸漬する構造が送
り込まれた水をスムーズに流れるようにするため複雑に
なった。例えば、特開平6−169644号の「種子の
浸漬・催芽方法及びその装置」などである。
【0011】そこで、本発明者は、家庭用にはもちろん
のこと商業用においても、上記する第一及び第二の目的
を達成するように、発芽玄米などの発芽した種子を製造
できる技術を提供する。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記する目的を達成する
ために、請求項1記載の発明は、水の中に発芽前の種子
を浸漬させた混合物を所定の温度に加熱しながら、その
混合物へ種子の発芽に必要な気体を送り込み、その種子
を発芽させる種子発芽装置である。ここで、「種子」と
は、例えば、玄米のように脱穀した穀物、又は、裸麦の
ように籾殻から種子が露出していて脱穀の必要のない穀
物などをいう。また、「発芽に必要な気体」とは、発芽
に必要な気体を含む気体であってもよい。例えば、玄米
の発芽には酸素が必要であるが、この場合、水に送り込
む気体は酸素に限らず、酸素を含む空気であってもよ
い。
【0013】請求項2記載の発明は、請求項1記載の種
子発芽装置にあって、水の中に発芽前の種子を浸漬させ
た混合物へ、種子の発芽に必要な気体を送り込む気体通
し孔を1又は2箇所以上設けたことを特徴とする。
【0014】請求項3記載の発明は、請求項2記載の種
子発芽装置にあって、気体通し孔上方に、気体のパンチ
孔を有する仕切板を備えたものである。
【0015】請求項4記載の発明は、請求項1から3の
いずれかに記載の種子発芽装置に、発芽した種子を炊飯
する炊飯機能を備えたものである。
【0016】請求項5記載の発明は、請求項1から4の
いずれかに記載の種子発芽装置にあって、種子の発芽完
了又は種子の発芽から炊飯完了までを時間的に制御する
タイマー機能を備えたものである。
【0017】請求項6記載の発明は、水の中に発芽前の
種子を浸漬させた混合物を所定の温度に加熱しながら、
その混合物へ種子の発芽に必要な気体を送り込み、その
種子を発芽させる発芽種子製造方法である。
【0018】
【作用】請求項1記載の発明によれば、種子発芽装置
は、水の中に発芽前の種子を浸漬させた混合物を所定の
水温に加熱することで、種子の発芽するスピードが速く
なる。そのとき、その混合物へ種子の発芽に必要な気体
を送り込むことでその気体が水に溶け込み、水温が上昇
して発芽のスピードが速くなってもその混合物に発芽に
十分な量のその必要な気体が供給される。
【0019】請求項2記載の発明によれば、種子発芽装
置に、種子の発芽に必要な気体を送り込む気体通し孔を
1又は2箇所以上設けたことで、水の中に発芽前の種子
を浸漬させた混合物へ十分に種子の発芽に必要な気体が
供給される。
【0020】請求項3記載の発明によれば、種子発芽装
置の気体通し孔上方に、パンチ孔を有する仕切板を備え
たことで、浸漬した種子が気体通し孔に詰まることを防
止できる。
【0021】請求項4記載の発明によれば、種子発芽装
置に炊飯機能を備えることで、種子の発芽と炊飯を連続
して行えるようになる。
【0022】請求項5記載の発明によれば、種子発芽装
置にタイマー機能を設けることで、指定の時間に種子の
発芽を完了させるか、または、発芽した種子の炊飯を完
了させることが可能となる。
【0023】請求項6記載の発明によれば、水の中に発
芽前の種子を浸漬させた混合物を所定の温度に加熱する
ことで、種子の発芽するスピードが速くなる。そのと
き、その混合物へ種子の発芽に必要な気体を送り込むこ
とでその気体が水に溶け込み、水温が上昇して発芽のス
ピードが速くなってもその混合物へ発芽に十分な量のそ
の必要な気体が供給される。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。なお、ここでは、発芽させる種子として
玄米を用いることとする。また、玄米の「発芽完了」と
は、玄米が発芽玄米としての炊飯に適切な長さ(約1m
m)だけ発芽した状態をいう。
【0025】図1は、本発明の実施形態を示す説明図で
ある。本発明の種子発芽装置(以下「本装置」)は、玄
米50を発芽させ炊飯する釜10と、玄米50の発芽に
必要な気体として酸素を含む空気25を釜10の釜底1
1に設けられた気体通し孔12から送り込むポンプ20
とを備える。また、釜10には釜蓋14が設けられてお
り、その一部に釜10内の気体を逃がす気体逃がし孔1
5を有する。ポンプ20から空気25を送り込む場合
に、釜10内の気体がこの気体逃がし孔15から逃げ
て、空気25の送り込みを継続することが可能となる。
なお、気体逃がし孔15には、逆流防止弁を付けてもよ
い。
【0026】まず、本装置の「浸漬のみ過程」として、
釜10に発芽前の玄米50と発芽完了時にちょうど炊飯
に適当な量となる水量の水60を入れた混合物70を準
備する。そして、「発芽用加熱過程」として釜10を本
装置に備えるヒータ80で加熱する(発芽用加熱)。す
ると、釜10内の混合物70の温度が上昇し、玄米50
が活発に発芽を始める。この場合の発芽用加熱は、本装
置内のサーミスタによって、混合物70が玄米50の活
発な発芽に適切な温度になるよう調節される。種子の種
類と発芽開始から完了までの時間とによるが、玄米50
と水60との混合物70の場合であると通常その温度
は、25℃から45℃の範囲がよく、好ましくは30℃
から40℃、より好ましくは32℃から38℃である。
本発明者の実験では、玄米50と水60との混合物70
の温度を35℃に設定した。その結果、7〜8時間で発
芽完了した。
【0027】玄米50の発芽のスピードが速くなるに従
って、混合物70中の酸素の消費速度も速くなる。しか
し、本装置は、釜10の加熱とともに、ポンプ20で釜
底11に設けられた気体通し孔12から混合物70へ空
気25が送り込まれたことで、空気25が水60に溶け
込み、混合物70に発芽に十分な酸素が供給されるので
ある。これによって、発芽用加熱による混合物70の酸
素量の減少を補い、玄米50の酸素欠乏を防止しつつ、
玄米50の発芽時間の短縮を実現できる。
【0028】また、この場合ポンプ20で釜底11に設
けられた気体通し孔12から混合物70へ送り込まれる
ものは、液体ではなく気体である空気25である。空気
25は水60や浸漬した玄米50によって流れを妨げら
れることが水の場合より少なく、また、泡状となり自然
に混合物70内を上昇するので、玄米50と水60の混
合物70内を容易に移動できる。このとき空気25が移
動するのに伴い酸素がその周りの水に溶け込み、酸素を
多く含んだ水流が引き起こされ、混合物70全体に酸素
を十分に供給する。
【0029】それとともに、玄米50を浸漬する水60
の量を従来ほどに多くする必要がなくなる。すなわち、
本装置にあるように強制的に酸素を水に溶け込ますこと
のない場合には、単位時間当たり自然に水に溶け込む酸
素量が本装置を使った場合よりも少なく、予め水の中の
酸素量を十分な量にする必要があった。従って、玄米5
0の量に比して水の量が非常に多くある必要があった。
しかし、気体通し孔12から酸素を含んだ空気25が送
り込まれ、常に酸素が混合物70に大量に供給されるこ
とになるため、本装置では水の量はある程度自由に設定
できる。
【0030】本装置が炊飯機能を備え、発芽完了後に連
続して炊飯過程に移行する場合には、玄米50を水60
に浸漬させる時点での水60を、発芽完了時に残る水の
量が炊飯過程で必要となるような量にしておくことで、
発芽完了後炊飯過程に移行する際に水量の調整(余分な
水の排出など)が不要となる。このため、本装置に特別
な水量調節機能を設けるまでもなく、玄米50の発芽か
ら炊飯までを連続して行うことが可能となる。ただし、
本装置に、水を入れ換える機能や不足する水を注入する
機能を備えてもよい。なお、釜10の内側に玄米50の
量に対応した炊飯用の水量メモリを設けると、適量の水
を入れる際に便利である。
【0031】図1では、ポンプ20から混合物70へ空
気25を送り込む気体通し孔12は1つであるが、複数
箇所から混合物70へ空気25を送り込めるように、釜
底11に複数箇所の気体通し孔12,12,…を設けて
もよい。とくに、釜底11の面積が広い場合に、混合物
70へ十分に酸素を供給するために有効である。図2
に、その具体例を示す。なお、図示の気体通し孔12,
12,…それぞれに、別々のポンプ20を備えてもよ
い。本発明者の実験では、半径約4cmの筒状の発芽装置
で1つの気体通し孔上10cm位玄米があった場合、玄米
がむらなく正常に発芽した。一方、半径約10cmの筒状
の発芽装置で1つの気体通し孔上5cm未満しか玄米がな
かった場合、気体通し孔から離れた筒の端の方では玄米
が腐ってしまった。いずれも、混合物の温度は35℃に
設定した。
【0032】図2(a)は、ポンプ20から空気25が
移動する筒21の先端部分を複数に分割したものであ
る。分割した先から、それぞれ空気25が混合物70へ
送り込まれる。
【0033】また、図2(b)は、釜10の釜底11
に、仕切板30を備えたものである。この仕切板30は
複数箇所に凸状の湾曲部を設け、その凸状先端にパンチ
孔31,31,…を設けている。ポンプ20から空気2
5を送り込んだ場合、混合物70へ入ってくる空気25
は、いったん仕切板30の下面に溜まる。そして、仕切
板30に設けられた複数のパンチ孔31,31,…を通
って混合物70内を上昇する。この仕切板があること
で、気体通し孔12に玄米50が詰まることを防止でき
る。
【0034】このようにして、水60と玄米50の混合
物70に空気25を送り込む気体通し孔12を複数箇所
設けたことで、混合物70内で酸素を多く含んだ水流が
複数ある空気通し孔12,12,…の上で発生する。な
お、複数箇所設けられた気体通し孔12,12,…は、
図2に記載されたものに限定されるものではない。
【0035】そして、玄米50の発芽完了後に、連続し
て炊飯過程に移行する。炊飯開始時には気体逃がし孔1
5は閉じられる。炊飯過程では、通常の炊飯器が備えて
いる炊飯機能を本装置が用いるものであるから、その説
明を省略する。なお、本発明は、必ずしも発芽から炊飯
までを連続して行うものではなく、発芽のみを行うもの
であってもよい。玄米の発芽完了後に、その発芽玄米に
白米や雑穀などを混合させて炊飯したい場合や、多めに
発芽玄米を作って後日炊飯のために冷蔵する場合なども
あるからである。
【0036】従来であれば、家庭内で玄米を発芽させる
ために玄米発芽用の装置を利用し、そして、できた発芽
玄米を通常の炊飯器に移して炊飯している。またこのと
き、従来の発芽装置では、使用者はいつ発芽完了するか
に注意して発芽完了後直ちに発芽玄米を炊飯器に移して
炊飯させなければならなかった。発芽完了後放置してお
くと、玄米がそのまま成長を続け、炊飯に適さない状態
になってしまうからである。このため、手間が多く面倒
であった。しかし、本装置によれば、玄米の浸漬から炊
飯までを1つの装置で連続して行えるので、途中で人の
手がかからずいつ発芽完了するかも気にする必要がなく
なった。また、短時間で玄米を発芽完了させることが出
来るので、就寝前に準備しておいて、翌日の朝食で炊き
立ての発芽玄米を食べるということもできる。
【0037】本発明者の実験では、玄米50を発芽完了
させた水60にはわずかな糠臭があったが、その水60
をそのままその玄米50の炊飯に利用しても、炊き上げ
た発芽玄米は通常の水(糠臭のない水)に取り換えて炊
き上げた発芽玄米と区別がつかなかった。従って、水6
0を取り換えず、連続して発芽から炊飯を行っても何ら
問題はない。しかも、発芽時には浸漬させた水60に玄
米50の栄養素が若干溶け込んでしまうが、この水60
を取り換えることなくそのまま炊飯に使用することで、
いったん水60に溶け出してしまった栄養素も摂取する
ことが可能となる。
【0038】図3は、本装置における玄米50の発芽完
了を時間的に制御するタイマー機能を説明した図であ
る。この場合は、玄米50の発芽完了時間を指定して、
それに合わせて本装置を制御する例である。なお、タイ
マー機能は、この例に限定されるものではない。
【0039】図3(a)は、指定時間にちょうど玄米5
0の発芽が完了しているように、発芽用加熱過程にかか
る時間を計算してから、発芽用加熱過程をスタートさせ
ることとしたものである。
【0040】図3(b)は、図3(a)を精密化したも
ので、発芽用加熱過程をスタートさせる前に玄米50が
水60に浸漬されただけの浸漬のみ過程での発芽量をも
計算して、発芽用加熱過程をスタートさせることとした
ものである。この場合は、浸漬のみ過程での発芽量をも
計算しているので、図3(a)の場合よりも発芽用加熱
過程の時間が短くなる。
【0041】図4は、本装置における玄米50の浸漬か
ら炊飯完了までを時間的に制御するタイマー機能を説明
した図である。すなわち、発芽玄米が炊き上がる時間を
指定して、それに合わせて本装置を制御する例である。
なお、タイマー機能は、この例に限定されるものではな
い。
【0042】図4(a)は、指定時間にちょうど発芽玄
米が炊き上がるように、発芽用加熱過程及び炊飯用加熱
過程にかかる時間を計算してから、発芽用加熱過程をス
タートさせることとしたものである。
【0043】図4(b)は、図4(a)を精密化したも
ので、発芽用加熱過程をスタートさせる前に玄米50が
水60に浸漬されただけの浸漬のみ過程での発芽量をも
計算して、発芽用加熱過程をスタートさせることとした
ものである。この場合は、浸漬のみ過程での発芽量をも
計算しているので、図4(a)の場合よりも発芽用加熱
過程の時間が短くなる。
【0044】図4(c)は、タイマーのセットとともに
発芽用加熱過程をスタートさせて、炊飯用加熱過程の終
了後は、指定時間まで炊き上がった発芽玄米を保温させ
るものである。
【0045】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、種子発芽
装置は、水の中に発芽前の種子を浸漬させた混合物を所
定の温度に加熱することで、種子の発芽するスピードが
速くなる。このため、短時間で種子を発芽完了させるこ
とができる。そのとき、その混合物に種子の発芽に必要
な気体を送り込むことで、その混合物へ発芽に十分なそ
の気体が供給されるので、種子に必要な気体の欠乏を防
ぐことができる。また、気体を供給しない場合よりも少
ない水量で発芽可能である。そして、発芽完了から連続
して炊飯する場合に、発芽後の炊飯に適当となる位の量
に事前に水量調整することができる。
【0046】請求項2記載の発明によれば、種子発芽装
置が、種子の発芽に必要な気体を送り込む気体通し孔を
1又は2箇所以上設けたことで、水の中に発芽前の種子
を浸漬させた混合物へ種子の発芽に必要な気体を十分に
供給できる。とくに、本装置の底面積が大きくなった場
合に、気体通し孔を2箇所以上設けることでその混合物
へ十分にその必要な気体を供給できる。
【0047】請求項3記載の発明によれば、種子発芽装
置の気体通し孔上方に、パンチ孔を有する仕切板を備え
たことで、浸漬した種子が気体通し孔に詰まることを防
止できる。
【0048】請求項4記載の発明によれば、種子発芽装
置に炊飯機能を備えることで、種子の発芽完了から炊飯
までを途中での水量調節なしに連続して行えるようにな
る。なぜなら、請求項1記載の種子発芽装置により水量
が適切に調整できるため、発芽させた種子を炊飯器に移
して炊飯に適当な量の水を加えるか、炊飯器を移さずに
余分な水を排出する作業が不要とできるからである。
【0049】請求項5記載の発明によれば、種子発芽装
置にタイマー機能を設けることで、指定した時間に種子
を発芽完了させるか、または、発芽完了した種子の炊飯
を完了させることが可能となる。
【0050】請求項6記載の発明によれば、水の中に発
芽前の種子を浸漬させた混合物を所定の温度に加熱する
ことで、種子の発芽するスピードを速くすることができ
る。このため、短時間で種子を発芽完了させることがで
きる。そのとき、その混合物へ種子の発芽に必要な気体
を送り込むことで、その混合物へ発芽に十分な量のその
気体が供給されるので、種子に必要な気体の欠乏を防ぐ
ことができる。また、発芽に必要な気体を供給しない場
合と比べ、種子の量に対してより少ない水の量で発芽可
能となる。そして、発芽完了から連続して炊飯する場合
に、発芽完了後に炊飯に適当となる量の水が残る量に予
め発芽のために加熱する前に水量調整できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態を示す説明図。
【図2】 本実施形態の気体通し孔を示す説明図。
【図3】 本実施形態の発芽のみ行う場合のタイマー機
能を示す説明図。
【図4】 本実施形態の発芽及び炊飯を行う場合のタイ
マー機能を示す説明図。
【符号の説明】
10 釜 11 釜底 12 気体通し孔 14 釜蓋 15 気体逃がし孔 20 ポンプ 21 空気送り管 25 空気 50 玄米 60 水 70 混合物 80 ヒータ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水の中に発芽前の種子を浸漬させた混合
    物を所定の温度に加熱しながら、その混合物へ種子の発
    芽に必要な気体を送り込み、その種子を発芽させる種子
    発芽装置。
  2. 【請求項2】 水の中に発芽前の種子を浸漬させた混合
    物へ、種子の発芽に必要な気体を送り込む気体通し孔を
    1又は2箇所以上設けたことを特徴とする請求項1記載
    の種子発芽装置。
  3. 【請求項3】 気体通し孔上方に、パンチ孔を有する仕
    切板を備えた請求項2記載の種子発芽装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれかに記載の種子
    発芽装置に、発芽した種子を炊飯する炊飯機能を備えた
    種子発芽装置。
  5. 【請求項5】 種子の発芽完了又は種子の発芽から炊飯
    完了までを時間的に制御するタイマー機能を備えた請求
    項1から3のいずれかに記載の種子発芽装置。
  6. 【請求項6】 水の中に発芽前の種子を浸漬させた混合
    物を所定の温度に加熱しながら、その混合物へ種子の発
    芽に必要な気体を送り込み、その種子を発芽させる発芽
    種子製造方法。
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