JP2002101542A - 電線の伸縮吸収構造 - Google Patents

電線の伸縮吸収構造

Info

Publication number
JP2002101542A
JP2002101542A JP2000286815A JP2000286815A JP2002101542A JP 2002101542 A JP2002101542 A JP 2002101542A JP 2000286815 A JP2000286815 A JP 2000286815A JP 2000286815 A JP2000286815 A JP 2000286815A JP 2002101542 A JP2002101542 A JP 2002101542A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electric wire
wire
engine
divided
elasticity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000286815A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuya Kondo
竜也 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP2000286815A priority Critical patent/JP2002101542A/ja
Publication of JP2002101542A publication Critical patent/JP2002101542A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electric Cable Arrangement Between Relatively Moving Parts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電線に余長を持たせることなく、伸縮を吸収
できるようにする。 【解決手段】 自動車に配索される電線を、自動車走行
時に電線の伸縮が必要な部分を分断し、この分断された
部分を伸縮自在に連結する電線の伸縮吸収構造であっ
て、分断された電線の端末を接続するためのコネクタ部
を一端に成形するとともに、他端が回転自在あるいはス
ライド自在にお互いに連結される一対の高導電性樹脂で
成形された連結板を設け、これら連結板の上記コネクタ
を、それぞれ分断された電線の端末に接続する構成とし
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電線の伸縮吸収構造
に関し、詳しくは、走行時に振動するエンジンに一端が
接続されて自動車に配索される太物電線を、振動発生時
の伸縮に追従できるようにするものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車に配索されている電線のう
ち、図5に示すように、車室の運転席近傍に搭載するジ
ャンクションボックスJ/Bとエンジンル−ム1にある
エンジンE/Gを接続する電源用の太物電線wは、エン
ジンルーム側の車体に沿って前後方向に配線すると共
に、エンジンルームの前端側で左右方向に屈折され、エ
ンジンE/Gへと架け渡されている。
【0003】詳しくは、上記電線wは、ジャンクション
ボックスと接続される一端A点からエンジンル−ム1の
前部に向けて車体に沿って略直線状に延在し、数個のク
ランプ2を用いて車体パネルPに数カ所で係止され配線
されている。電線を車体パネルに係止するクランプ2の
うちエンジンル−ム1内で最も前方にあるクランプの位
置B点より車体内部方向に向けてU字状に転回されて、
エンジンル−ム1の後部に向けて配線し、エンジンル−
ム1の略中央にあるエンジンE/Gで電線wの他端C点
が接続されている。
【0004】上記エンジンE/Gは、自動車走行時に車
体振動が発生すると、前後および左右に揺れて車体に対
し変動する。従って、車体パネルにクランプ2を介して
係止されてエンジンと接続されている電線wは、エンジ
ンの変動に追従して伸縮する必要がある。そのため、図
6に示すように上記電線wはクランプ位置B点とエンジ
ン接続位置C点との間の余長をもたせて湾曲させた状態
としている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】自動車のエンジンル−
ム1内には多数の部品が配置されており、上記のように
電線に余長を持たせておくと近傍の部品と干渉しやす
く、場合によっては電線に損傷を発生させる恐れがあ
る。
【0006】本発明は上記した問題に鑑みてなされたも
ので、自動車走行時のエンジンの変動で電線の伸縮が必
要な部分に余長をもたせることなく、伸縮に追従できる
ようにすることを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、本発明は、自動車に配索される電線を、自動車走行
時に電線の伸縮が必要な部分を分断し、この分断された
部分を伸縮自在に連結する電線の伸縮吸収構造であっ
て、上記分断された電線の端末を接続するためのコネク
タを一端に成形するとともに、他端が回転自在あるいは
スライド自在にお互いに連結される一対の高導電性樹脂
で成形された連結板を設け、これら連結板の上記コネク
タを、それぞれ分断された電線の端末に接続する構成と
している電線の接続構造を提供している。
【0008】上記のように、本発明は、高導電性樹脂か
ら一対の連結板を成形しているため、これら連結板を相
互に連結することにより導電を図ることができる。か
つ、これら連結板は樹脂であるため、電線とのコネクタ
部も一体成形で設けることができ、電線をコネクタ部に
係止するだけで、これら一対の連結板を介して、分断し
た電線を導通させることができる。
【0009】上記電線は、自動車のエンジンとジャンク
ションボックスとを接続する1本の太物電線に対して好
適に用いられ、この電線を分断し、上記連結板を取り付
けている。
【0010】上記構造とすると、自動車走行時の振動に
よるエンジン位置の変動にともない、該エンジンに接続
されている電線を伸縮させることができる。即ち、エン
ジンに接続される電線において、従来余長を持たせてい
た部分を、余長を持たせる代わりに電線を分断し、分断
された電線の各端末を一対の連結板の一端のコネクタ部
に接続し、これら連結板の他端を回転自在あるいはスラ
イド自在に連結して収縮させている。上記接続構造とす
ると、電線の伸縮を連結板の回転あるいはスライド動作
で吸収することができる。
【0011】このように、本発明によれば、伸縮を必要
とする電線に介設した一対の連結板により電線の伸縮が
吸収され、その結果、電線が伸縮するために必要な余長
を設ける必要はなく、その結果、電線の余長部分が他部
材に干渉することが防止できる。なお、上記エンジンと
ジャンクションボックスとを接続する電線に限らず、一
般的に伸縮を必要とする電線に用いることができるのは
言うまでもない。
【0012】上記連結板として成形する高導電性樹脂
は、特開平10−237331号、特開平11−342
522号に開示されているように、熱可塑性樹脂中で、
銅、ニッケル、鉄等からなる金属繊維を混入させたもの
と、鉛フリーハンダ(低融点半田)とCu粉などの低融
点合金を分散させた導電性樹脂組成物からなる。
【0013】導電性の金属繊維が配合される熱可塑性樹
脂としては、プロピレン、ポリエチレン、ポリスチレ
ン、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂、変
性ポリフェニレンオキサイド樹脂、ポリブチレンテレフ
タレート樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリ
アミド樹脂、芳香族ポリアミド樹脂、ポリフェニレンサ
ルファイド樹脂、液晶ポリマー、ポリエーテルイミド、
ポリベンゾイミダゾール、ポリエーテルエーテルケト
ン、ポリエーテルサルフォン等の樹脂を単独あるいはブ
レンドして用いることが可能であり、特にアクリロニト
リル・ブタジエン・スチレン樹脂、ポリブチレンテレフ
タレート樹脂が好適に用いられる。
【0014】上記熱可塑性樹脂に混同して分散させると
共にネットワーク状に接合させる低融点合金は、融点が
100℃以上、好ましくは200℃以上で、射出成形物
に溶融する合金を使用され、Sn−Pb系、Sn−Ag
−Pb系、Sn−Bi系、Sn−Bi−In系、Bi−
Pb系、Bi−Sn系、Sn−Cu系、Sn−Cu−N
i−P系、Sn−Ag系、Sn−Bi−Pb系、Sn−
In系のものが挙げられる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1乃至図3は第一実施形態を示
し、前記と同様に車室内に搭載したジャンクションボッ
クスJ/Bとエンジンル−ム1内のエンジンE/Gとを
接続する太物電線wに適用している。
【0016】上記電線wはジャンクションボックスJ/
Bと接続される一端A点からエンジンル−ムの前部に向
けて車体パネルPに沿って直線状に配索され、複数のク
ランプ2を用いて車体に数カ所で固定されている。そし
て、該クランプ2のうちエンジンル−ム1内で最も前方
にあるクランプの位置B点より車体内部方向に向けて転
回してエンジンE/BとC点で接続される。
【0017】上記電線wはB点とC点との間で分断して
w1とw2との分け、これら分断された電線w1とw2
の切断端を一対の連結板20(20A、20B)を介し
て接続している。即ち、分断された電線w1、w2の端
末に、それぞれ端子30を圧着接続し、これら端子30
を上記連結板20A、20Bに一体成形したコネクタ部
23に接続している。
【0018】上記連結板20A、20Bは、前記した高
導電性樹脂で成形しており、それぞれ一端に軸穴20a
を設け、これら軸穴20aにピン21を通して回転自在
に連結している。また、上記各連結板20の他端側には
前記コネクタ部23を設けている。これらコネクタ部2
3は、断面コ字状とし、その内部を端子収容部とし、下
壁23aの内面に係止突起23bを設けて、先端開口よ
り挿入する端子30の係止穴30aに上記係止突起23
bを係止している。この係止により、コネクタ部23を
高導電性樹脂で成形しているため、電線と各連結板20
との導通を図ることができる。
【0019】上記のように、連結板20A、20Bを介
して分断した電線w1、w2を連結すると、自動車走行
時の振動によりエンジン位置の変動した時、エンジンに
接続されている側の電線w1がエンジンE/Gに追従し
て移動する。他方側の電線w2は車体パネルにクランプ
で係止されているために移動せず、その結果、電線w1
とw2との端子間の距離が変化する。このように、距離
が変化すると、連結板20A、20Bはピン21を支点
として回転して距離の変動を吸収する。
【0020】即ち、電線1と電線2の距離が大となる
と、連結板20Aと20B間の角度θが大となるように
連結板20A、20Bが回転する一方、電線1と電線2
の距離が小となると、連結板20Aと20B間の角度θ
が小さくなるように連結板20A、20Bが回転する。
このように、角度θが変化することにより、連結板20
A、20Bの他端のコネクタ部23間の距離Lが変化
し、エンジン振動による電線wの伸縮が連結板20A、
20Bの回転で吸収される 。
【0021】図4(A)(B)は第二実施形態を示す。
第二実施形態では、一対の高導電性樹脂で成形した長尺
な連結板20A’、20B’をスライド自在に連結し
て、電線の伸縮を吸収している。
【0022】具体的には、一方の連結板20A’にはガ
イドレール状の雌係合部40を設けると共に、他方の連
結板20B’は係合部40内にスライド自在に嵌合する
長方形状の雄係合部41を設けている。上記雌係合部4
0の底面には長さ方向の開口42を設ける一方、雄係合
部41の底面より突出部43を設けて開口42内に挿入
し、突出部43の頭部43aにより相互の離脱を防いで
いる。上記連結板20A’、20B’の他端には第一実
施形態と同様の形状のコネクタ部23’を設けて、分断
された電線w1、w2に端子30を介して接続してい
る。
【0023】自動車走行時の振動によるエンジン位置の
変動で第一実施例と同様に上記分断した電線w1、w2
の端子間の距離が変動すると、上記雌雄係合部40、4
1が相対的に直線移動する。その結果、連結板20A’
と20B’の端部のコネクタ部間の距離が変化して、距
離の変動(電線の伸縮)を吸収する。
【0024】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
によれば、伸縮を必要とする電線を分断し、分断した部
位に高導電性樹脂からなる一対の連結板を介在させ、こ
れら連結板を回転自在あるいはスライド自在に連結して
いるため、電線の伸縮を連結板の回転あるいは移動によ
り吸収することができる。その結果、従来のように、電
線に余長を持たす必要はなく、該余長部分による他部品
との干渉を防止できる。
【0025】また、上記一対の連結板は高導電性樹脂に
より形成しているため、分断された電線と接続するコネ
クタ部を一体成形でき、簡単な構造とすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一実施形態の全体概略図である。
【図2】 要部斜視図である。
【図3】 要部断面図である。
【図4】 (A)(B)は第二実施形態を示す図面であ
る。
【図5】 従来例を示す概略図である。
【図6】 従来の問題点を示す図面である。
【符号の説明】
1 エンジンル−ム 2 クランプ 20(20A、20B) 連結板 21 ピン w 電線 w1、w2 分断した電線

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車に配索される電線を、自動車走行
    時に電線の伸縮が必要な部分を分断し、この分断された
    部分を伸縮自在に連結する電線の伸縮吸収構造であっ
    て、 上記分断された電線の端末を接続するためのコネクタ部
    を一端に成形するとともに、他端が回転自在あるいはス
    ライド自在に互いに連結される一対の高導電性樹脂で成
    形された連結板を設け、これら連結板の上記コネクタ
    を、それぞれ分断された電線の端末に接続する構成とし
    ている電線の接続構造。
  2. 【請求項2】 上記電線は、自動車のエンジンとジャン
    クションボックスとを接続する1本の電線からなり、こ
    の電線を分断し、上記連結板を取り付けている請求項1
    に記載の電線の伸縮吸収接続構造。
JP2000286815A 2000-09-21 2000-09-21 電線の伸縮吸収構造 Withdrawn JP2002101542A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000286815A JP2002101542A (ja) 2000-09-21 2000-09-21 電線の伸縮吸収構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000286815A JP2002101542A (ja) 2000-09-21 2000-09-21 電線の伸縮吸収構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002101542A true JP2002101542A (ja) 2002-04-05

Family

ID=18770679

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000286815A Withdrawn JP2002101542A (ja) 2000-09-21 2000-09-21 電線の伸縮吸収構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002101542A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111490373A (zh) * 2019-01-25 2020-08-04 广濑电机株式会社 电中继体

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111490373A (zh) * 2019-01-25 2020-08-04 广濑电机株式会社 电中继体
JP2020119836A (ja) * 2019-01-25 2020-08-06 ヒロセ電機株式会社 電気中継体
JP7357448B2 (ja) 2019-01-25 2023-10-06 ヒロセ電機株式会社 電気中継体ユニット

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10686261B2 (en) Electrical connection box
JPWO2017222073A1 (ja) 車両用回路体
JP2002019544A (ja) 回路を備えた車体内板
US20140273554A1 (en) High-voltage electrical junction box
JP5052960B2 (ja) ワイヤハーネスシステム
US20060128182A1 (en) Junction box assembly
US10910736B2 (en) Charging inlet
JP2002010438A (ja) プロテクタ
JP2002101542A (ja) 電線の伸縮吸収構造
DE19804586A1 (de) Verbindungsanordnung für Kabelbäume eines Kraftfahrzeugdaches
JP2002033168A (ja) アース用ジョイントコネクタ
JP2002015789A (ja) 電線のアース接続構造
KR20010022868A (ko) 자기 도킹 계기 패널 커넥터 장치
JP3867658B2 (ja) 電気接続箱
JP3334641B2 (ja) 電気接続箱
JP3312537B2 (ja) 自動車用分岐接続装置
WO2022249711A1 (ja) 機能追加用電気配線、及びワイヤハーネス
US20240243560A1 (en) Function-adding electrical wiring and wire harness
JP2023183820A (ja) 部品結合構造及びワイヤハーネス
JP2001273939A (ja) ワイヤハーネス用のアース接続部品
JP2001245421A (ja) 回路体および該回路体を収容したジャンクションボックス
JP3503561B2 (ja) ジャンクションボックス
JP2004352082A (ja) 自動車用アウターミラーのカプラ取付構造
JP4016608B2 (ja) 回路体および該回路体を備えた自動車用ジャンクションボックス
JPH08125352A (ja) ハウジング組立体及びそれを使用する電気装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20071204