JP2002100922A - ヘリカルアンテナ及びアンテナコイルの基板への取り付け方法 - Google Patents

ヘリカルアンテナ及びアンテナコイルの基板への取り付け方法

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JP2002100922A
JP2002100922A JP2000292508A JP2000292508A JP2002100922A JP 2002100922 A JP2002100922 A JP 2002100922A JP 2000292508 A JP2000292508 A JP 2000292508A JP 2000292508 A JP2000292508 A JP 2000292508A JP 2002100922 A JP2002100922 A JP 2002100922A
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coil
helical
substrate
antenna coil
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Hideki Kawahara
秀規 河原
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Kenwood KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コストで小型化が容易なヘリカルアンテナ
及びその取り付け方法を提供する。 【解決手段】 プリント基板1本体に形成されるアンテ
ナガイド部3に、アンテナガイド部3の幅とほぼ同一の
内径を有するヘリカルコイル12を挿入し、外嵌する。
ヘリカルコイル12の下端部は、アンテナガイド部3の
下部に設けられた給電用ランド13の貫通孔15に挿入
され、上端部は、アンテナガイド部3の上部に設けられ
た調整パターン14の貫通孔15に挿入され、両端部共
に位置を確定された後、半田付けにより固定される。調
整パターン14を適当にカットすることによりヘリカル
アンテナ11の周波数特性が調整される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヘリカルアンテナ
及びアンテナコイルの基板への取り付け方法に関する。
【0002】
【従来の技術】携帯通信機器の普及に伴い、その携帯性
を向上させるために、突起の無い筐体や筐体の小型化及
び薄型化が求められるようになってきた。筐体の突起を
無くすためには、アンテナを筐体内部に収容することが
必要である。アンテナを筐体に内蔵する場合、アンテナ
とプリント(回路)基板との相対的な位置関係のばらつ
きにより、アンテナの共振周波数にばらつきが生じると
いう問題がある。そのため、共振周波数のばらつきが少
ないアンテナが取り付けられたプリント基板及びその取
り付け方法が必要とされている。
【0003】また、携帯通信機器の内部に収容されるア
ンテナ自体の小型化や薄型化も求められている。このた
め、線状金属材料を螺旋状に形成して、アンテナの電気
容量の線密度を大きくすることで小型化を可能にする所
謂ヘリカルアンテナが広く使用されている。
【0004】図8(a)〜(d)に従来技術に基づきプ
リント基板に取り付けられたヘリカルアンテナの例を示
す。図8(a)、(b)は、ヘリカルコイル32の給電
点側の先端部32aをプリント基板21の固定板34に
半田付けして固定する例を示す。図8(c)、(d)
は、スペーサ35に巻回されたヘリカルコイル32をプ
リント基板21に取り付ける例を示す。ヘリカルコイル
32の先端部32aは、スペーサ35に嵌合している固
定枠36とプリント基板21を接合する接合部37に半
田付けされている。
【0005】例えば特開平9−36644号公報は、図
8(c)、(d)に示したアンテナに関連する技術を開
示している。この技術によれば、図9に示すように、装
着部43をアンテナコイル42に挿入し、その両端を配
線基板50に固定された一対の基台部44に嵌合させ、
アンテナコイルの一端42aを配線基板50と半田付け
により固定する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図8(a)、(b)に
示すヘリカルアンテナ31は、プリント基板21に対し
てヘリカルアンテナ31の取り付け角度や位置を一定に
することが困難で、共振周波数等のアンテナ性能を一定
にすることができない。一方、図8(c)、(d)に示
すヘリカルアンテナ31は、スペーサ35及び固定枠3
6を使用するので、製造コストを増加させ、またアンテ
ナの小型化や薄型化も制約されるという欠点を有してい
る。
【0007】本発明は、上記実状に鑑みて成されたもの
であり、低コストでかつ安定したアンテナ性能を具備す
るヘリカルアンテナ及びアンテナコイルの基板への取り
付け方法を提供することを目的とする。また、本発明
は、小型化及び薄型化が容易なヘリカルアンテナ及びア
ンテナコイルの基板への取り付け方法を提供することを
他の目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の第1の観点に係るヘリカルアンテナは、基
板と、前記基板の一部を成すアンテナガイド部と、前記
アンテナガイド部に巻回されたアンテナコイルと、を備
えることを特徴とする。
【0009】この構成によれば、基板の一部を成すアン
テナガイド部にアンテナコイルを巻回することにより、
基板と一体化したヘリカルアンテナが得られる。スペー
サ等の装着用部材を使用しないので、低コストで安定し
たアンテナ性能を有するヘリカルアンテナになる。ま
た、基板及び基板を収容する筐体の小型化、薄型化も容
易である。
【0010】基板がスリットを備え、当該スリットによ
り区画される基板の一部であるアンテナガイド部にアン
テナコイルを巻回しても良い。この場合、基板がアンテ
ナガイド部をその一部として具備し、アンテナガイド部
に巻回されるアンテナコイルは基板に対して一定の位置
を確保可能であるため、信頼性の高いアンテナ性能が発
揮される。さらに、基板は突起部を有してないので、筐
体の小型化も容易である。
【0011】基板は突起形状部を備え、当該突起形状部
により形成されるアンテナガイド部にアンテナコイルを
巻回しても良い。この場合、基板がアンテナガイド部を
その一部として具備し、同様にアンテナコイルは基板に
対して一定の位置を確保可能であるため、信頼性の高い
アンテナ性能が発揮される。
【0012】アンテナコイルの一端を基板に備えられた
給電点に接続し、アンテナコイルの他端を基板に形成さ
れたアンテナの共振周波数の調整のためのパターンに接
続しても良い。アンテナコイルの一端を基板に備えられ
た給電点に接続し、アンテナコイルの他端を基板に装着
された容量冠に接続しても良い。容量冠は大きな静電容
量を有することができるので、一層のアンテナの小型化
が可能となる。
【0013】アンテナガイド部は、その両側端部に切欠
部(凹部)を有し、当該切欠部にアンテナコイルが巻回
されても良い。アンテナガイド部の両端部に貫通孔が形
成され、アンテナコイルの両端がコイルの中心で曲げら
れた屈曲部を備え、アンテナコイルの両端を当該貫通孔
に挿入し、当該屈曲部が基板に当接するまで押し込んで
も良い。このことにより、アンテナコイルの基板に対す
る位置を確定することができる。アンテナコイルは、円
形及び/又は多角形の形状を有することができる。
【0014】上記目的を達成するため、本発明の第2の
観点に係るアンテナコイルの基板への取り付け方法は、
アンテナコイルを基板に取り付ける方法であって、基板
の一部を成すアンテナガイド部の両端に貫通孔を形成す
るステップと、前記アンテナコイルの両端を曲げるステ
ップと、前記アンテナガイド部を前記アンテナコイルに
挿入するステップと、前記アンテナコイルの両端を前記
貫通孔に挿入するステップと、前記アンテナコイルの両
端を前記基板に半田付けして固定するステップと、を備
えることを特徴とする。
【0015】この方法によれば、アンテナガイド部に設
けられた貫通孔にアンテナコイルの両端が挿入され、取
り付け位置が確定するので、アンテナガイド部に巻回す
る際の位置のずれがなく、実装後に安定したアンテナ性
能を発揮させることができる。
【0016】基板の一部を成すアンテナガイド部の両側
端部に形成された切欠部に、アンテナガイド部に挿入さ
れたアンテナコイルを巻回しても良い。巻回されるアン
テナコイルは、円形及び/又は多角形の形状を有するこ
とができる。アンテナコイルが当該切欠部で固定される
ため、アンテナコイルのずれや変形を抑制できる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態にかかるヘリ
カルアンテナ及びアンテナコイルの基板への取り付け方
法について、以下図面を参照して説明する。
【0018】(第1の実施の形態)図1に本発明の第1
の実施の形態のヘリカルアンテナを備えるプリント基板
1の構成を示す。図1(a)は、ヘリカルアンテナ11
が実装されたプリント基板1の正面図であり、図1
(b)は、その側面図である。図1(a)、(b)に示
すように、ヘリカルアンテナ11は、プリント基板1に
設けられたスリット及びプリント基板1の端部により囲
まれるアンテナガイド部3と、アンテナガイド部3の一
端に設けられた共振周波数調整用パターン(以下調整パ
ターンとする)14と、アンテナガイド部3の他端に設
けられた給電のためのランド(以下給電用ランド)13
と、アンテナ本体であるヘリカルコイル12とから構成
されている。
【0019】スリット2は、ヘリカルコイル12をアン
テナガイド部3に外嵌する際、作業上支障がない程度で
あれば、加工面の精度、幅、或いは曲率等の形状等には
制約はない。
【0020】アンテナガイド部3は、ヘリカルコイル1
2の内径とほぼ同一の幅を有する。アンテナガイド部3
の長さは、外嵌されるヘリカルコイル12のピッチ、巻
数、長さに依存し、所望のアンテナ性能を得るように設
計される。
【0021】給電用ランド13は、接続されるヘリカル
コイル12の一端に給電する機能と、ヘリカルコイル1
2の一端を固定する機能とを有する。
【0022】調整パターン14は、ヘリカルコイル12
の他端が接続され、その静電容量を例えば面積等を変化
させて調整することにより、ヘリカルコイル12と調整
パターン14との結合容量を、所望の共振周波数が得ら
れるように調整する機能を有する。さらに、ヘリカルコ
イル12の他端を半田付けにより固定する機能も併せて
有する。
【0023】ヘリカルコイル12は、金属或いは他の導
体物の線材から構成され、アンテナガイド部3の幅とほ
ぼ同一の内径を有する螺旋状に形成されている。ヘリカ
ルコイル12のピッチ、巻数、長さ、螺旋径等はアンテ
ナの周波数特性に影響を及ぼすので、所望のアンテナ性
能を得るようにこれらの因子が設計される。
【0024】アンテナガイド部3に、ヘリカルコイル1
2が外嵌されている。ヘリカルコイル12の内径とアン
テナガイド部3の幅とがほぼ同一であるので、外嵌され
た後のヘリカルコイル12の位置ずれ等は抑制される。
【0025】アンテナガイド部3に外嵌されたヘリカル
コイル12の両端は、給電用ランド13と調整パターン
14とにそれぞれ形成されたプリント基板1を貫通する
貫通孔15に挿入される(図1(b)参照)。ヘリカル
コイル12の両端の位置を一旦固定した後、その一端を
給電用ランド13に半田付けにより固定し、他端を半田
付けにより調整パターン14に固定する。ヘリカルコイ
ル12はその両端の位置が確定した状態で固定され、ヘ
リカルコイル12の内径とアンテナガイド部3の幅とが
ほぼ同一であるので、ヘリカルコイル12の位置ずれ及
びその変形が抑制される。従って、ヘリカルアンテナ1
1は、信頼性の高いアンテナ性能を発揮することが可能
となる。
【0026】次に、ヘリカルコイル12をプリント基板
1へ取り付ける方法について説明する。
【0027】図2にヘリカルコイル12の外形図を示
す。図2(a)はヘリカルコイル12の斜視図であり、
図2(b)はヘリカルコイル12の上面図である。
【0028】ヘリカルコイル12の一端は、まず、コイ
ル円周から中心に向かい曲げられ、屈曲部12cを形成
する。次いで、アンテナガイド部3の一端部に形成され
ている貫通孔15にコイル先端部12aを貫通しやすく
させるために、コイル中心からコイル円周に向かって曲
げられ、屈曲部12bを形成する。
【0029】一方、ヘリカルコイル12の他端は、ま
ず、コイル円周から中心に向かい曲げられ、屈曲部12
gを形成し、さらに中心部で下方に向かって曲げられ、
屈曲部12fを形成する。次いで、アンテナガイド部3
の他端に形成されている貫通孔15にコイル先端部12
dを貫通しやすくさせるために、コイル中心からコイル
円周に向かって曲げられ、屈曲部12eを形成する。
【0030】図3は、図1に示すプリント基板1の一部
である、ヘリカルコイル12が取り付けられたアンテナ
ガイド部3の詳細を示す正面図である。
【0031】アンテナガイド部3の両側端部には、所定
のピッチで複数の半円状の切欠部5が設けられている。
この半円状の切欠部5は、外嵌されたヘリカルコイル1
2を固定し、ずれを抑制する機能を備える。次に、図2
に示す形状を有するヘリカルコイル12を両側端部に切
欠部5を有するアンテナガイド部3に装着する。
【0032】まず、ヘリカルコイル12をアンテナガイ
ド部3の両側端部に沿って外嵌する。ヘリカルコイル1
2の下端部12dを貫通孔15に挿入し、半田付けによ
り給電用ランド13に固定する。次いで、ヘリカルコイ
ル12に適度な張力を加えながら、アンテナガイド部3
の両側端部に設けられた半円状の切欠部5に合わせて、
ヘリカルコイル12の下側のコイルから巻回する。最後
に、ヘリカルコイル12の上端部12aを貫通孔15に
挿入し、半田付けにより調整パターン14に固定する。
【0033】ヘリカルアンテナ11の共振周波数は、共
振周波数調整用の調整パターン14をカットして、その
面積(電気容量)を適当に調整することにより実現され
る。
【0034】以上説明した取り付け方法によれば、アン
テナガイド部3の両端に設けられた半円状の切欠部5に
ヘリカルコイル12が固定される。ヘリカルコイル12
の両端は、貫通孔15に挿入され取り付け位置が確定さ
れた後で、半田付けにより固定されるので、実装時のロ
ット毎のばらつき及び実装後のヘリカルコイル12のず
れや変形を抑制することが可能である。
【0035】上記実施の形態では、まず、ヘリカルコイ
ル12の下端部12dを半田付けにより給電用ランド1
3に固定した後、アンテナガイド部3の両側端部の切欠
部5にヘリカルコイル12を固定し、最後にヘリカルコ
イル12の上端部12aを調整パターン14に半田付け
により固定すると説明した。しかし、ヘリカルコイル1
2の下端部12dと上端部12aを、同時に固定しても
良い。
【0036】上記実施の形態の説明では、ヘリカルコイ
ル12の下端部12dと上端部12aは貫通孔15に挿
入することにより取り付け位置を確定させるとしたが、
貫通孔15の代わりに、例えば位置決め用のフック等を
使用することもできる。
【0037】上記実施の形態では、ヘリカルコイル12
の上端部12aは、調整パターン14に設けられた貫通
孔15に挿入された後、半田付けされると説明したが、
半田付けされることなく、その位置を確定された状態の
開放端であっても良い。
【0038】上記実施の形態では、アンテナガイド部3
の両側端部に形成される切欠部5は、半円状であると説
明したが、外嵌されるヘリカルコイル12の位置ずれを
抑制する機能を有する凹部であれば、その形状は半円状
に限定されず任意である。
【0039】(第2の実施の形態)図4に本発明の第2
の実施の形態を示す。図4(a)は、ヘリカルアンテナ
11が実装されたプリント基板1の正面図であり、図4
(b)は、その側面図である。ヘリカルアンテナ11
は、スリット2及びプリント基板端部により区画形成さ
れるアンテナガイド部3と、アンテナガイド部3の上部
に設けられた調整パターン14と、アンテナガイド部3
の下部に設けられた給電用ランド13と、アンテナ本体
であるヘリカルコイル12とから構成されている。
【0040】図4(a)に示すように、アンテナガイド
部3が二箇所のスリット2とプリント基板1の端部によ
り区画形成されている点以外のヘリカルアンテナ11の
構成は、図1(a)及び図1(b)に示されたヘリカル
アンテナ11と同様である。そこで、構成要素の符号は
同一とする。
【0041】ヘリカルコイル12のプリント基板1への
取り付け方法も、第1の実施の形態で説明した方法と同
様である。
【0042】この実施の形態では、ヘリカルコイル12
は直接プリント基板1の側端部に露出しないので、プリ
ント基板1を携帯通信機器等に実装する際、ヘリカルコ
イル12は筐体に直接接触することに起因するような位
置ずれや変形を起こさず、プリント基板1の実装後に安
定したアンテナ性能を維持することが可能である。
【0043】以上第1及び第2の実施の形態で説明した
ように、プリント基板1に形成されるアンテナガイド部
3にヘリカルコイル12を外嵌して、ヘリカルコイル1
2の一端を給電用ランド13に、他端を調整パターン1
4に設けられた貫通孔15に挿入し、その位置を確定し
た後、両端を半田付けにより固定する。簡単に言えば、
特別なスペーサ等のアンテナ装着部品を使用することな
くプリント基板1にヘリカルアンテナ11が取り付けら
れる。従って、低コストで小型化、薄型化が容易で、実
装後のアンテナ位置のばらつき及び変形に起因するアン
テナ性能の変動の少ないヘリカルアンテナ11を得るこ
とができる。
【0044】(第3の実施の形態)図5に本発明の第3
の実施の形態のヘリカルアンテナを示す。図5(a)
は、ヘリカルアンテナ11が取り付けられたプリント基
板1の正面図であり、図5(b)は、その右側面図であ
る。図5(a)に示すように、ヘリカルアンテナ11
は、プリント基板1に設けられた突起状部から形成され
るアンテナガイド部4と、アンテナガイド部4の一端に
設けられた調整パターン14と、アンテナガイド部4の
他端に設けられた給電用ランド13と、アンテナ本体で
あるヘリカルコイル12とから構成されている。
【0045】アンテナガイド部4がプリント基板1に設
けられた突起状部から形成される点以外のヘリカルアン
テナ11の構成は、第1の実施の形態と同様であり、同
一の構成要素には同一の符号を付する。
【0046】突起状部から形成されるアンテナガイド部
4は、ヘリカルコイル12の内径とほぼ同一の幅を有す
る。アンテナガイド部4の長さは、外嵌されるヘリカル
コイル12のピッチ、巻数、長さに依存し、所望のアン
テナ性能を得るように設計される。
【0047】この実施の形態におけるヘリカルコイル1
2をプリント基板1に取り付ける方法では、図2に示さ
れるヘリカルコイル12を使用する。図6に示されるよ
うに、突起状部を有する点以外の構成は図3に示される
アンテナガイド部3と同一であるアンテナガイド部4に
対し、第1の実施の形態で説明した取り付け手順に従っ
て実施される。
【0048】この第3の実施の形態では、ヘリカルアン
テナ11は、プリント基板1上の回路要素(図示せず)
と位置的に分離されるので、当該回路要素がヘリカルア
ンテナ11に及ぼす電磁気的な影響は最小限に抑えられ
る。従って、安定したアンテナ性能を維持し、感度を向
上させることが可能である。
【0049】図7(a)と図7(b)にそれぞれ第1の
実施の形態の変形例及び第3の実施の形態の変形例を示
す。
【0050】図7(a)、(b)に示されるように、ア
ンテナガイド部3及び4の一端に調整パターン14の代
わりに、容量冠16が設けられた点以外のアンテナガイ
ド部3及び4の構成は、第1の実施の形態及び第3の実
施の形態と同様である。そこで、同一の構成要素には同
一の符号を付し、同様の説明は省略する。
【0051】容量冠16は、別部材としてアンテナガイ
ド部3及び4の端部に外嵌され、ヘリカルコイル12の
一端が接続される。直列に接続されるヘリカルコイル1
2と容量冠16の結合容量(即ち各静電容量の和)は、
所望の共振周波数を得るために一定の値であることが必
要であるので、容量冠16が大きな静電容量を有するこ
とにより、アンテナコイル12の静電容量は小さくて済
む。従って、容量冠16の使用により、ヘリカルアンテ
ナ11の小型化が可能となる。さらに、容量冠16は、
ヘリカルコイル12の一端をその端部に備える貫通孔1
5に挿入し、その位置を確定させた後、半田付けにより
固定する機能も併せて有する。
【0052】上記の変形例では、容量冠16は、別部材
としてアンテナガイド部3及び4の端部に外嵌されると
説明したが、パターンにより形成されアンテナガイド部
3及び4の端部に実装されても良い。
【0053】この発明は上記実施の形態の説明に限定さ
れず、さらに種々の応用、変形が可能である。例えば、
ヘリカルコイル12の材質、巻数、螺旋径、太さ、断面
形状、ピッチ等は所望のアンテナの周波数性能を得るた
めに選択或いは設計され、特に限定されるものではな
い。また、アンテナガイド部3及び4は、プリント基板
1の端部に形成されるとしたが、プリント基板1内での
相対的な位置の制約はなく、その位置は任意である。さ
らに、ヘリカルコイル12の外形状は、円形と説明した
が、例えば多角形であっても良い。
【0054】上記実施の形態の説明では、ヘリカルアン
テナ11が取り付けられるのは、プリント基板1と説明
したが、例えば回路基板、その他の配線基板或いは印刷
以外の方法によりパターン化された電子回路を備える基
板であっても良い。
【0055】
【発明の効果】この発明により、低コストで、安定した
アンテナ性能を具備し、小型化が容易なヘリカルアンテ
ナ及びアンテナコイルの基板への取り付け方法を提供で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るヘリカルアン
テナの取り付けられたプリント基板の例である。
【図2】本発明の実施の形態に係るヘリカルコイルの例
を示す詳細図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係るヘリカルコイ
ルが取り付けられたアンテナガイド部の詳細を示す図で
ある。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係るヘリカルアン
テナの取り付けられたプリント基板の例である。
【図5】本発明の第3の実施の形態に係るヘリカルアン
テナの取り付けられたプリント基板の例である。
【図6】本発明の第3の実施の形態に係るヘリカルコイ
ルの取り付け方法の例を示す図である。
【図7】本発明の第1及び第3の実施の形態の変形例に
係るヘリカルアンテナの例である。
【図8】従来のヘリカルアンテナの取り付け方法の例で
ある。
【図9】従来のヘリカルアンテナの例である。
【符号の説明】
1 プリント基板 2 スリット 3 アンテナガイド部 4 突起状部(アンテナガイド部) 5 半円状切欠部 11 ヘリカルアンテナ 12 ヘリカルコイル 13 給電用ランド 14 調整パターン 15 貫通孔 16 容量冠

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板と、前記基板の一部を成すアンテナガ
    イド部と、前記アンテナガイド部に巻回されたアンテナ
    コイルと、を備えることを特徴とするヘリカルアンテ
    ナ。
  2. 【請求項2】前記基板はスリットを備え、前記基板のス
    リットにより区画された領域から前記アンテナガイド部
    が形成されている、 ことを特徴とする請求項1に記載のヘリカルアンテナ。
  3. 【請求項3】前記基板は突起形状部を備え、前記突起形
    状部により前記アンテナガイド部が形成されている、 ことを特徴とする請求項1に記載のヘリカルアンテナ。
  4. 【請求項4】前記基板は、前記アンテナコイルの給電の
    ための給電点と、前記アンテナコイルの共振周波数の調
    整のためのパターンと、を備え、 前記アンテナコイルの一端が前記給電点に接続され、前
    記アンテナコイルの他端が前記パターンに接続されてい
    る、 ことを特徴とする請求項1、2又は3に記載のヘリカル
    アンテナ。
  5. 【請求項5】前記基板は、前記アンテナコイルの給電の
    ための給電点と、前記アンテナコイルの静電容量の調整
    のために形成された容量冠と、を備え、 前記アンテナコイルの一端が前記給電点に接続され、前
    記アンテナコイルの他端が前記容量冠に接続されてい
    る、 ことを特徴とする請求項1、2又は3に記載のヘリカル
    アンテナ。
  6. 【請求項6】前記基板の一部を成す前記アンテナガイド
    部の両側端部に切欠部が設けられ、 当該切欠部に前記アンテナコイルが巻回されている、 ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載
    のヘリカルアンテナ。
  7. 【請求項7】前記アンテナガイド部は両端部に貫通孔を
    備え、前記アンテナコイルの両端はコイルの中心で曲げ
    られた屈曲部を備え、 前記アンテナコイルの両端が前記貫通孔に挿入され、当
    該屈曲部が前記アンテナガイド部に当接され、前記アン
    テナコイルの両端が前記基板に固定されている、 ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載
    のヘリカルアンテナ。
  8. 【請求項8】前記アンテナコイルが、円形及び/又は多
    角形の形状を有する、 ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載
    のヘリカルアンテナ。
  9. 【請求項9】アンテナコイルを基板に取り付ける方法で
    あって、 基板の一部を成すアンテナガイド部の両端に貫通孔を形
    成するステップと、前記アンテナコイルの両端を曲げる
    ステップと、前記アンテナガイド部を前記アンテナコイ
    ルに挿入するステップと、前記アンテナコイルの両端を
    前記貫通孔に挿入するステップと、前記アンテナコイル
    の両端を前記基板に半田付けして固定するステップと、
    を備えることを特徴とするアンテナコイルの基板への取
    り付け方法。
  10. 【請求項10】前記アンテナガイド部の両側端部に切欠
    部を形成するステップと、前記アンテナガイド部の両側
    端部に沿って緩く外嵌された前記アンテナコイルを当該
    切欠部に巻回するステップと、をさらに備える、 ことを特徴とする請求項9に記載のアンテナコイルの基
    板への取り付け方法。
  11. 【請求項11】前記アンテナコイルが、円形及び/又は
    多角形の形状を有する、 ことを特徴とする請求項9又は10に記載のアンテナコ
    イルの基板への取り付け方法。
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