JP2002100920A - 無線情報処理装置 - Google Patents

無線情報処理装置

Info

Publication number
JP2002100920A
JP2002100920A JP2000287718A JP2000287718A JP2002100920A JP 2002100920 A JP2002100920 A JP 2002100920A JP 2000287718 A JP2000287718 A JP 2000287718A JP 2000287718 A JP2000287718 A JP 2000287718A JP 2002100920 A JP2002100920 A JP 2002100920A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
antenna
coils
wireless
basic
receiving
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000287718A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyasu Uchida
裕康 内田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2000287718A priority Critical patent/JP2002100920A/ja
Publication of JP2002100920A publication Critical patent/JP2002100920A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】多数の無線通信媒体に対してマルチリード・ラ
イト処理を行なう際の、無線通信媒体の衝突回数を減ら
し、処理時間の短縮が図れる無線情報処理装置を提供す
る。 【解決手段】物品などに貼付される無線タグ100との間
で無線による送受信を行なうことで所定の情報処理を行
なう無線タグリーダ・ライタ200において、受信アンテ
ナ250を、複数の小アンテナコイルを同一面上に千鳥格
子状に配設し、これら複数の小アンテナコイルを一筆書
きで接続した第1の分割アンテナ251と、この第1の分
割アンテナ251に相対向して配設されるもので、その相
対向配設時、第1の分割アンテナ251の各小アンテナコ
イルとは非対向状態になるよう複数の小アンテナコイル
を同一面上に千鳥格子状に配設し、これら複数の小アン
テナコイルを一筆書きで接続した第2の分割アンテナ25
1とから構成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば、物流管
理において、ベルトコンベア上の物品に対して貼付され
るバッテリレス式の無線タグなどの無線通信媒体との間
で無線による送受信を行なうことにより、無線タグに対
して電力の送信やデータの送信および受信など、所定の
情報処理を行なう無線タグリーダ・ライタなどの無線情
報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、たとえば、無線タグとの間で無線
により情報通信を行なう無線タグリーダ・ライタ、ある
いは、無線カードとの間で無線により情報通信を行なう
無線カードリーダ・ライタは、物流管理、入退室管理、
個人認証などのシステムに利用されている。
【0003】たとえば、物流管理では、宛先および履歴
情報などを記録した無線タグをベルトコンベア上の物品
に貼付し、ベルトコンベアの近辺に設置した無線タグリ
ーダ・ライタとの間で無線で通信を行なうことにより、
物品の配送先の自動仕分け、履歴の読み書きを行なうシ
ステムなどに利用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記したような無線タ
グリーダ・ライタは、通常、無線タグとの通信を効率よ
くするため、複数の無線タグが同時に無線タグリーダ・
ライタの通信エリアに入ってきた場合に、マルチリード
・ライト処理を行なっている。
【0005】無線タグリーダ・ライタは、無線タグの識
別情報としてのID(識別番号)を確認するため、所定
のタイムスロットを指示して、無線タグが各自のIDを
返答するためのコマンドを送信する。無線タグは、タイ
ムスロットと個々のIDと乱数発生器により、タイムス
ロット数に応じたタイミングで各自のIDを無線タグリ
ーダ・ライタに返答する。無線タグリーダ・ライタで
は、IDを取得した無線タグに対し次のID確認コマン
ドを送信したときに無応答でいるようにコマンドを送信
しておく。
【0006】また、タイムスロットによる乱数の発生し
た返答のタイミングが複数の無線タグと一致した場合、
無線タグリーダ・ライタではIDを取得できない。再
度、無線タグリーダ・ライタがID確認コマンドを送信
し、取得できなかった無線タグのIDを取得していく。
何度かID確認コマンドを送信することで、タグからの
返答信号が無くなり、無線タグリーダ・ライタは、通信
エリア内による無線タグのIDを全て検知する。
【0007】無線タグのIDを取得することで、複数の
無線タグに対し個々のIDにより呼び出し、データのリ
ード・ライト処理を行なうことができる。
【0008】マルチリード・ライト処理についての詳細
は、たとえば、特開2000−69028号公報(無線
カードとリーダ・ライタと上位装置と無線カードシステ
ムと無線通信機能を有する情報記憶媒体と送受信回路と
無線通信システム)に開示されている。
【0009】ここで、上記タイムスロットと乱数発生器
による返答のタイミングが複数の無線タグと一致する
と、すなわち衝突した場合、再度、ID確認コマンドを
送信することとなり、処理時間がかかってしまうという
問題がある。特に、多数の無線タグを使用する場合、衝
突は頻度が高くなる。
【0010】すなわち、複数の無線タグとの通信におい
て、ID返答波の衝突回数が増えた場合、無線タグリー
ダ・ライタのID確認コマンドの送信する回数が増加
し、処理時間が著しく長くなるという問題がある。
【0011】そこで、本発明は、多数の無線通信媒体に
対してマルチリード・ライト処理を行なう際の、無線通
信媒体の衝突回数を減らし、処理時間の短縮が図れる無
線情報処理装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の無線情報処理装
置は、外部の無線通信媒体との間で無線による情報の送
受信を行なうことにより所定の情報処理を行なう無線情
報処理装置において、前記無線通信媒体に対して電波を
送信するための送信アンテナと、複数の第1の基本アン
テナコイルを同一面上に所定間隔をもって配設し、これ
ら複数の第1の基本アンテナコイルを電気的に接続して
なる第1のアンテナと、この第1のアンテナに相対向し
て配設されるもので、その相対向配設時、前記第1のア
ンテナの各第1の基本アンテナコイルとは非対向状態に
なるよう複数の第2の基本アンテナコイルを同一面上に
所定間隔をもって配設し、これら複数の第2の基本アン
テナコイルを電気的に接続してなる第2のアンテナとか
ら構成され、前記無線通信媒体から送信される電波を受
信するための受信アンテナと、これら送信アンテナおよ
び受信アンテナを介して前記無線通信媒体との間で無線
による送受信を行なう無線通信手段と、この無線通信手
段による送受信の結果に基づき所定の情報処理を行なう
処理手段とを具備している。
【0013】また、本発明の無線情報処理装置は、前記
複数の第1の基本アンテナコイルおよび前記複数の第2
の基本アンテナコイルは、時計回り方向に巻回された複
数の第1の小アンテナコイルと、反時計回り方向に巻回
された前記複数の第1の小アンテナコイルと同数の第2
の小アンテナコイルとから構成されていることを特徴と
する。
【0014】また、本発明の無線情報処理装置は、前記
複数の第1の基本アンテナコイルおよび前記複数の第2
の基本アンテナコイルは、それぞれ一筆書きで接続され
ていることを特徴とする。
【0015】また、本発明の無線情報処理装置は、前記
複数の第1の基本アンテナコイルおよび前記複数の第2
の基本アンテナコイルは、それぞれ千鳥格子状に配置さ
れていることを特徴とする。
【0016】また、本発明の無線情報処理装置は、前記
複数の第1の基本アンテナコイルおよび前記複数の第2
の基本アンテナコイルは、それぞれスパイラル状に巻回
されていることを特徴とする。
【0017】また、本発明の無線情報処理装置は、前記
複数の第1の基本アンテナコイルおよび前記複数の第2
の基本アンテナコイルは、少なくとも2つの基本アンテ
ナコイルごと隣接配設したことを特徴とする。
【0018】また、本発明の無線情報処理装置は、前記
第1のアンテナと第2のアンテナとからなる受信アンテ
ナを第1の受信アンテナとすると、この第1の受信アン
テナ以外に、その第1の受信アンテナと同様に構成さ
れ、基本アンテナコイルの配設パターンだけが異なる第
2の受信アンテナをさらに具備している。
【0019】また、本発明の無線情報処理装置は、前記
第1のアンテナと第2のアンテナとからなる受信アンテ
ナを第1の受信アンテナとすると、この第1の受信アン
テナ以外に、ループ状に巻回された第2の受信アンテナ
をさらに具備している。
【0020】また、本発明の無線情報処理装置は、前記
送信アンテナはループ状に巻回されていて、この送信ア
ンテナの内側に前記第2の受信アンテナが配設され、か
つ、この第2の受信アンテナの内側に前記第1の受信ア
ンテナが配設されていることを特徴とする。
【0021】さらに、本発明の無線情報処理装置は、前
記第2の受信アンテナにより前記無線通信媒体と通信を
行ない、その通信エリア内の無線通信媒体の有無情報に
より前記第1の受信アンテナを用いることを特徴とす
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0023】図1は、本実施の形態に係る無線通信媒体
としてのバッテリレス式の無線タグ100、および、こ
の無線タグ100と無線により通信を行なう無線情報処
理装置としての無線タグリーダ・ライタ200の構成を
示すものである。
【0024】無線タグ100は、たとえば、ベルトコン
ベア上の物品に対して貼付されるもので、無線タグリー
ダ・ライタ200との間で送受信を行なうための送受信
アンテナ110、送受信アンテナ110を制御するアン
テナ入出力回路120、受信した電力波を整流して平滑
することにより安定化された直流電圧を生成して各回路
に動作電圧として供給する電源生成回路130、受信信
号に対し復調処理を行なう復調回路140、各種データ
処理などを行なうデータ処理回路150、各種データを
記憶するメモリ160、送信データに対し変調処理を行
なうデータ変調回路170、および、送信処理を行なう
送信ドライバ180から構成されている。
【0025】無線タグリーダ・ライタ200は、各種デ
ータ処理などを行なうデータ処理回路210、送信デー
タに対し変調処理を行なう変調回路220、後述する送
信アンテナ240を駆動する送信ドライバ230、無線
タグ100に対して電波を送信する送信アンテナ24
0、無線タグ100から送信される電波を受信する複数
の分割アンテナ251,…からなり、通信エリア内の受
信感度を不均一にした受信アンテナ250、受信アンテ
ナ250の各分割アンテナ251を選択するアンテナ切
換回路260、選択された分割アンテナ251を制御す
る複数のアンテナ入力回路270,…、および、受信信
号に対し復調処理を行なう復調回路280から構成され
ている。
【0026】無線タグリーダ・ライタ200のデータ処
理回路210は、その上位装置としての制御コンピュー
タ300に接続されている。制御コンピュータ300
は、無線タグリーダ・ライタ200を制御するパーソナ
ルコンピュータである。
【0027】ここで、上記のような構成において、無線
タグリーダ・ライタ200および無線タグ100の全体
的な動作について簡単に説明する。無線タグリーダ・ラ
イタ200のデータ処理回路210は、制御コンピュー
タ300の制御に基づき、無線タグ100と通信するた
めのコマンドおよびデータを生成し、これらのコマンド
およびデータを変調回路220で搬送波により変調する
ことにより、送信信号を生成する。この生成された送信
信号は、送信ドライバ230において増幅された後、送
信アンテナ240から送信電波として送信される。
【0028】一方、無線タグ100は、無線タグリーダ
・ライタ200の送信アンテナ240に近づいた場合、
送受信アンテナ110およびアンテナ入出力回路120
により、無線タグリーダ・ライタ200からの送信電波
を受信する。受信された送信電波は、電源生成回路13
0において、整流平滑されて電源が生成され、無線タグ
100が動作するために必要な電力として各回路に供給
される。
【0029】また、送受信アンテナ110で受信された
無線タグリーダ・ライタ200からの送信電波は、復調
回路140で復調された後、データ処理回路150に送
られる。データ処理回路150は、受信データに基づ
き、メモリ160を用いて所定のデータ処理を行ない、
その処理結果を送信データとして変調回路170へ送
る。変調回路170は、データ処理回路150からの送
信データを搬送波により変調することにより、送信信号
を生成する。この生成された送信信号は、送信ドライバ
180において増幅された後、アンテナ入出力回路12
0を介して送受信アンテナ110から送信電波として送
信される。
【0030】無線タグ100から送信された送信電波
は、データ処理回路210の制御によりアンテナ切換回
路260にて受信アンテナ250の各分割アンテナ25
1が順次選択されることにより、受信される。そして、
アンテナ入力回路270により必要な電波のみ通過さ
せ、復調回路280で復調された後、データ処理回路2
10に送られる。データ処理回路210は、受信データ
に基づく所定のデータ処理を行ない、その処理結果など
を制御コンピュータ300へ送る。
【0031】次に、無線タグリーダ・ライタ200にお
ける送信アンテナ240および受信アンテナ250の構
成を詳細に説明する。
【0032】図2に示すように、板状の支持部材1上に
は、通信エリアに必要な面積のループ状の送信アンテナ
240が設けられているとともに、この送信アンテナ2
40の内側には、受信アンテナ250を構成する複数の
分割アンテナ251,…が積層状態に設けられている。
【0033】分割アンテナ251は、図2に示すよう
に、複数の小さな基本アンテナコイル(斜線で示す部
分)2,…を同一面上に千鳥格子状に配設して構成され
ている。1つの基本アンテナコイル2は、図3(a)に
示すようなループ状の小アンテナコイル、あるいは、図
3(b)に示すようなスパイラル状の小アンテナコイル
で構成されている。
【0034】なお、基本アンテナコイル2をスパイラル
状の小アンテナコイルで構成することで、図3(c)に
示すように、小アンテナコイル内に無線タグ100が複
数存在した場合にも、通常のループアンテナよりも受信
感度を不均一にすることが可能である。
【0035】受信アンテナ250の具体例について説明
する。なお、ここでは2つの分割アンテナ251a,2
51bを用いた場合について説明する。分割アンテナ2
51aは、図4(a)に示すように、基本アンテナコイ
ル2としての、時計回り方向に巻回された複数の小アン
テナコイル2a,…、および、反時計回り方向に巻回さ
れた小アンテナコイル2aとほぼ同数の小アンテナコイ
ル2b,…を同一面上に千鳥格子状に配設して構成され
ていて、それぞれの小アンテナコイル2a,…、2b,
…は図示のように一筆書きで接続(直列接続)されてい
る。
【0036】また、分割アンテナ251bは、図4
(b)に示すように、分割アンテナ251aと同様に、
基本アンテナコイル2としての、時計回り方向に巻回さ
れた複数の小アンテナコイル2a,…、および、反時計
回り方向に巻回された小アンテナコイル2aとほぼ同数
の小アンテナコイル2b,…を千鳥格子状に配設して構
成されていて、それぞれの小アンテナコイル2a,…、
2b,…は図示のように一筆書きで接続(直列接続)さ
れている。
【0037】そして、図4(c)に示すように、分割ア
ンテナ251aに相対向して分割アンテナ251bが積
層状態に配設されるもので、その相対向配設時、分割ア
ンテナ251aの小アンテナコイル2a,2bと分割ア
ンテナ251bの小アンテナコイル2a,2bとが非対
向状態になるように、つまり両小アンテナコイルの位置
が互い違いになるように、各小アンテナコイルの配設パ
ターンが設定され、通信エリアを満足させるよう構成さ
れている。
【0038】次に、このように構成された受信アンテナ
250(分割アンテナ251,…)を用いた無線タグリ
ーダ・ライタ200の実際の動作を説明する。この場合
のタイミングチャートを図5に、フローチャートを図7
に、それぞれ示す。
【0039】受信アンテナ250は、前述した図4
(a)に示す分割アンテナ251aと、図4(b)に示
す分割アンテナ251bとからなる。ここで、図7
(a)に示すように、受信アンテナ250のほぼ中央部
に無線タグ100aおよび無線タグ100bを配置し
た。
【0040】まず、分割アンテナ251aがアンテナ切
換回路260により選択され、無線タグ100aの位置
に小アンテナコイル2aが存在しているため、無線タグ
100aのIDのみ取得できる(図7(b)参照)。次
に、分割アンテナ251bがアンテナ切換回路260に
より選択され、無線タグ100bの位置に小アンテナコ
イル2bが存在するため、無線タグ100bのIDが取
得できる(図7(c)参照)。これで、2つの無線タグ
100aおよび無線タグ100bの各IDが取得できた
ことになる。
【0041】これにより、2つの無線タグ100aおよ
び無線タグ100bが同時にIDを返答してきた場合に
も、衝突せず、順次IDを取得できることとなる。
【0042】次に、隣接した小アンテナコイルを同時駆
動する実施の形態について説明する。
【0043】図8に、隣接した小アンテナコイルを同時
駆動するようにした分割アンテナ251a,251bを
示す。隣接した小アンテナコイルの同時駆動は、2つの
同じ巻回方向の小アンテナコイルを隣接して配置し、そ
れらを同時に駆動するようにしたものである。すなわ
ち、図8に示すように、2つの同じ巻回方向の小アンテ
ナコイル2a,2a同士、2b,2b同士を隣接して配
置している。なお、動作は、前述した図7の分割アンテ
ナ251a,251bと同様である。
【0044】このように、同じ向きに巻回した2個の小
アンテナコイルを並べて配設することで、高さ方向の受
信可能エリアが1個の場合よりも拡がり、通信可能エリ
アを拡大できる利点がある。
【0045】次に、受信アンテナ250の分割アンテナ
を4つにした実施の形態について説明する。
【0046】図9に示すように、2つの無線タグ100
a,100bが位置した場合、分割アンテナ251aの
選択時、図9(a)に示すように、無線タグ100a,
100bの位置に小アンテナコイルが存在しているた
め、無線タグ100a,100bの返答波が受信され
る。分割アンテナ251bの選択時、図9(b)に示す
ように、無線タグ100a,100bの位置に小アンテ
ナコイルが存在しないため、無線タグ100a,100
bの返答波は受信できない場合がある。
【0047】そのため、本実施の形態では、分割アンテ
ナを2つから4つに増やし、前記の配置にいる無線タグ
100a,100bに付いてもIDをそれぞれ取得でき
るようにしたものである。すなわち、図9(c)(d)
に示すように、図9(a)(b)とは小アンテナコイル
の配設パターンが異なる分割アンテナ251c,251
dを追加したものである。
【0048】この場合の動作の概略は、図10にフロー
チャートを示すように、分割アンテナ251a〜251
dを順次動作させるものである。また、他の動作例とし
ては、図11にフローチャートを示すように、まず、分
割アンテナ251a,251bを順次動作させて、複数
の無線タグ間に衝突があるか否かをチェックし、衝突が
なければ、そこで動作を終了し、衝突があれば、さらに
分割アンテナ251c,251dを順次動作させるもの
である。
【0049】このように、分割アンテナの数を増やすこ
とで、様々な無線タグの配置、および、多数の無線タグ
のマルチリード・ライト時に、複数の無線タグのID返
答波が同時に返答し、無線タグリーダ・ライタで受信で
きないことを防ぐことが可能である。
【0050】次に、受信アンテナ250以外にループ状
の受信アンテナを設置した実施の形態について説明す
る。
【0051】図12は、本実施の形態に係る無線タグリ
ーダ・ライタ200の構成を示している。図1の無線タ
グリーダ・ライタ200と異なる点は、ループ状の受信
アンテナ290を追加したものである。図13に各アン
テナの配置図を示す。図13によれば、送信アンテナ2
40の内側にループ状の受信アンテナ290が設けら
れ、このループ状の受信アンテナ290の内側に受信ア
ンテナ250を構成する複数の分割アンテナ251,…
が設けられている。
【0052】この場合の動作の概略は、図14にフロー
チャートを示すように、まず、ループ状の受信アンテナ
290を選択して動作させることにより、無線タグ10
0からのID返答波を受信する。ここで、複数の無線タ
グ間に衝突があるか否かをチェックし、衝突があれば、
無線タグリーダ・ライタ200は、無線タグ100のI
Dとして確認はできないが、複数のIDの返答波が混在
して復調できず、無線タグ100のIDを取得できない
が、何か返答していることがわかる。この場合、通信エ
リアにID未取得の無線タグ100が衝突のため存在し
ていると判断できるので、各分割アンテナ251a〜2
51dを順次動作させることにより、衝突している無線
タグ100のIDを取得する。
【0053】また、ループ状の受信アンテナ290の動
作時に、衝突している無線タグ100がないと判断でき
た場合、分割アンテナ251a〜251dは動作させ
ず、次のデータのリード・ライト処理に入る。これによ
り、分割アンテナ251a〜251dが不必要な場合
は、処理時間を短縮することが可能である。
【0054】また、ループ状の受信アンテナ290、分
割アンテナ251a〜251d、ループ状の受信アンテ
ナ290など、ループ状の受信アンテナ290と分割ア
ンテナ251a〜251dを、何度か動作を繰り返すこ
とや、動作順番を変えることで、確実に衝突する無線タ
グ100を分離し、多数の無線タグ100を効率よく処
理することも可能である。
【0055】このように、複数の小アンテナコイルから
なる不均一の受信感度を持つ分割アンテナを複数用いて
受信アンテナを構成し、分割して通信エリアを受信する
ことで、受信感度を不均一にさせ、無線タグの衝突回数
を減らすことができる。
【0056】また、受信アンテナを構成する分割アンテ
ナを、時計回り方向に巻回された第1の小アンテナコイ
ルと、反時計回り方向に巻回された第2の小アンテナコ
イルを、ほぼ同数個同一面に配設し、これら第1および
第2の小アンテナコイルを一筆書きに接続することで、
分割アンテナ単体で、一定方向の均一磁界、すなわち、
外乱ノイズや、送信アンテナから直接混入する不要電波
が発生した場合、第1小アンテナコイルで発生する電流
と第2の小アンテナコイルで発生する電流とが相殺し合
い、外乱ノイズの影響を極力貰わないようにできる。
【0057】また、小アンテナコイルをスパイラル状に
構成することで、小アンテナコイル内に複数の無線タグ
が存在した場合にも、同サイズのループアンテナよりも
受信感度を不均一にできる。
【0058】また、同じ向きに巻回した2個の小アンテ
ナコイルを隣接配設することで、高さ方向の受信可能エ
リアが1個の小アンテナコイルの場合よりも高くなり、
通信可能エリアを拡大できる利点がある。
【0059】また、無線タグの配置や、多量の無線タグ
と通信する場合、1ペアの分割アンテナよりも、多数の
分割アンテナで分割して受信することで、受信感度の不
均一パターンを増やすことができる。
【0060】さらに、大きなループ状の受信アンテナ
と、複数の分割アンテナからなる受信アンテナを用いる
ことで、通信処理の効率化を図ることができる。
【0061】なお、前記実施の形態では、無線タグを処
理する無線タグリーダ・ライタに適用した場合について
説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、
たとえば、無線タグと無線カードは外観形状が異なるだ
けで、機能は殆ど同じであるため、無線カードを処理す
る無線カードリーダ・ライタにも同様に適用できること
は説明するまでもないことである。
【0062】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、多
数の無線通信媒体に対してマルチリード・ライト処理を
行なう際の、無線通信媒体の衝突回数を減らし、処理時
間の短縮が図れる無線情報処理装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る無線タグおよび無線
タグリーダ・ライタの構成を概略的に示すブロック図。
【図2】送信アンテナおよび受信アンテナの構成を模式
的に示す構成図。
【図3】基本アンテナコイルの構成を模式的に示す構成
図。
【図4】分割アンテナの構成を模式的に示す構成図。
【図5】分割アンテナの動作を説明するタイミングチャ
ート。
【図6】分割アンテナの動作を説明するフローチャー
ト。
【図7】分割アンテナの動作を説明するための図。
【図8】隣接した小アンテナコイルを同時駆動する分割
アンテナを説明する構成図。
【図9】4つの分割アンテナで構成した受信アンテナを
説明する構成図。
【図10】4つの分割アンテナの動作を説明するフロー
チャート。
【図11】4つの分割アンテナの他の動作を説明するフ
ローチャート。
【図12】分割アンテナからなる受信アンテナの外にル
ープ状の受信アンテナを設置した無線タグリーダ・ライ
タの構成を概略的に示すブロック図。
【図13】図12における各アンテナの配設例を説明す
る図。
【図14】図12における各アンテナの動作を説明する
フローチャート。
【符号の説明】
100……無線タグ(無線通信媒体) 110……送受信アンテナ 120……アンテナ入出力回路 130……電源生成部 140……復調回路 150……データ処理回路 160……メモリ 170……変調回路 180……送信ドライバ 200……無線タグリーダ・ライタ(無線情報処理装
置) 210……データ処理回路 220……変調回路 230……送信ドライバ 240……送信アンテナ 250……受信アンテナ(第1の受信アンテナ) 251……分割アンテナ 260……アンテナ切換回路 270……アンテナ入力回路 280……復調回路 290……ループ状の受信アンテナ(第2の受信アンテ
ナ) 300……制御コンピュータ 251a……分割アンテナ(第1のアンテナ) 251b……分割アンテナ(第2のアンテナ) 2……基本アンテナコイル 2a……時計回り方向に巻回された小アンテナコイル
(第1の小アンテナコイル) 2b……反時計回り方向に巻回された小アンテナコイル
(第2の小アンテナコイル)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04B 5/02 G06K 19/00 H J

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部の無線通信媒体との間で無線による
    情報の送受信を行なうことにより所定の情報処理を行な
    う無線情報処理装置において、 前記無線通信媒体に対して電波を送信するための送信ア
    ンテナと、 複数の第1の基本アンテナコイルを同一面上に所定間隔
    をもって配設し、これら複数の第1の基本アンテナコイ
    ルを電気的に接続してなる第1のアンテナと、この第1
    のアンテナに相対向して配設されるもので、その相対向
    配設時、前記第1のアンテナの各第1の基本アンテナコ
    イルとは非対向状態になるよう複数の第2の基本アンテ
    ナコイルを同一面上に所定間隔をもって配設し、これら
    複数の第2の基本アンテナコイルを電気的に接続してな
    る第2のアンテナとから構成され、前記無線通信媒体か
    ら送信される電波を受信するための受信アンテナと、 これら送信アンテナおよび受信アンテナを介して前記無
    線通信媒体との間で無線による送受信を行なう無線通信
    手段と、 この無線通信手段による送受信の結果に基づき所定の情
    報処理を行なう処理手段と、 を具備したことを特徴とする無線情報処理装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の第1の基本アンテナコイルお
    よび前記複数の第2の基本アンテナコイルは、時計回り
    方向に巻回された複数の第1の小アンテナコイルと、反
    時計回り方向に巻回された前記複数の第1の小アンテナ
    コイルと同数の第2の小アンテナコイルとから構成され
    ていることを特徴とする請求項1記載の無線情報処理装
    置。
  3. 【請求項3】 前記複数の第1の基本アンテナコイルお
    よび前記複数の第2の基本アンテナコイルは、それぞれ
    一筆書きで接続されていることを特徴とする請求項1記
    載の無線情報処理装置。
  4. 【請求項4】 前記複数の第1の基本アンテナコイルお
    よび前記複数の第2の基本アンテナコイルは、それぞれ
    千鳥格子状に配置されていることを特徴とする請求項1
    記載の無線情報処理装置。
  5. 【請求項5】 前記複数の第1の基本アンテナコイルお
    よび前記複数の第2の基本アンテナコイルは、それぞれ
    スパイラル状に巻回されていることを特徴とする請求項
    1記載の無線情報処理装置。
  6. 【請求項6】 前記複数の第1の基本アンテナコイルお
    よび前記複数の第2の基本アンテナコイルは、少なくと
    も2つの基本アンテナコイルごと隣接配設したことを特
    徴とする請求項1記載の無線情報処理装置。
  7. 【請求項7】 前記第1のアンテナと第2のアンテナと
    からなる受信アンテナを第1の受信アンテナとすると、
    この第1の受信アンテナ以外に、その第1の受信アンテ
    ナと同様に構成され、基本アンテナコイルの配設パター
    ンだけが異なる第2の受信アンテナをさらに具備したこ
    とを特徴とする請求項1記載の無線情報処理装置。
  8. 【請求項8】 前記第1のアンテナと第2のアンテナと
    からなる受信アンテナを第1の受信アンテナとすると、
    この第1の受信アンテナ以外に、ループ状に巻回された
    第2の受信アンテナをさらに具備したことを特徴とする
    請求項1記載の無線情報処理装置。
  9. 【請求項9】 前記送信アンテナはループ状に巻回され
    ていて、この送信アンテナの内側に前記第2の受信アン
    テナが配設され、かつ、この第2の受信アンテナの内側
    に前記第1の受信アンテナが配設されていることを特徴
    とする請求項8記載の無線情報処理装置。
  10. 【請求項10】 前記第2の受信アンテナにより前記無
    線通信媒体と通信を行ない、その通信エリア内の無線通
    信媒体の有無情報により前記第1の受信アンテナを用い
    ることを特徴とする請求項8記載の無線情報処理装置。
JP2000287718A 2000-09-21 2000-09-21 無線情報処理装置 Pending JP2002100920A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000287718A JP2002100920A (ja) 2000-09-21 2000-09-21 無線情報処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000287718A JP2002100920A (ja) 2000-09-21 2000-09-21 無線情報処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002100920A true JP2002100920A (ja) 2002-04-05

Family

ID=18771428

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000287718A Pending JP2002100920A (ja) 2000-09-21 2000-09-21 無線情報処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002100920A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005354500A (ja) * 2004-06-11 2005-12-22 Well Cat:Kk 携帯型受信機を備えた無線式データキャリアシステム
US8444054B2 (en) 2005-12-21 2013-05-21 Fujitsu Limited Information access system and method for accessing information in contactless information storage devices
JP2016177814A (ja) * 2013-03-08 2016-10-06 株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント 近傍無線通信用のrfidタグのリーダおよび近傍無線通信システム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005354500A (ja) * 2004-06-11 2005-12-22 Well Cat:Kk 携帯型受信機を備えた無線式データキャリアシステム
US8444054B2 (en) 2005-12-21 2013-05-21 Fujitsu Limited Information access system and method for accessing information in contactless information storage devices
JP2016177814A (ja) * 2013-03-08 2016-10-06 株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント 近傍無線通信用のrfidタグのリーダおよび近傍無線通信システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4983017B2 (ja) 情報アクセス・システム、および非接触情報記憶装置内の情報にアクセスする方法
JP4578139B2 (ja) 所定の情報を受信する情報処理装置、プログラム、記憶媒体および方法
US7053754B2 (en) Anti-collision method for contactless electronic module
US6842606B1 (en) Wireless information storage device and method
EP0898815B1 (en) Transponder communications device
US7350706B2 (en) Contact-type data communication apparatus, transmission and reception apparatus, and transmission and reception method
JP3822643B2 (ja) 移動体識別方法および装置
JP2003218624A (ja) Icカード用のブースタアンテナ
US8193910B2 (en) Interrogator, transponder and transponder identification method
US20120313763A1 (en) Method for efficiently querying and identifying multiple items on a communication channel
JP4766595B2 (ja) 非接触icタグ用リーダ/ライタ、および非接触icタグの読み出し、書き込みシステム
JP2001092930A (ja) リーダライタ及び非接触icカードシステム
JP2005108112A (ja) タグ情報読取法及び読取装置
JP2002100920A (ja) 無線情報処理装置
JP2000268140A (ja) 非接触idタグ識別システムの質問器とその送信制御方法
JP4532970B2 (ja) 非接触式icカードリーダライタおよび非接触式icカードとの通信方法
JP4702931B2 (ja) 接触icタグ用リーダライタを用いた非接触icタグ通信装置および非接触icタグ通信システム
JP2000174539A (ja) アンテナ装置及びカード状記憶媒体
JP2003076955A (ja) リーダライタの干渉防止方法
JP2003084063A (ja) 非接触自動識別装置
JP2002230488A (ja) 非接触式icカード通信システム
JPH11272827A (ja) リーダライタ用アンテナ装置
JP2007214926A (ja) 無指向性アンテナ及び情報読み取り装置
JP2002056361A (ja) 非接触型情報記録媒体のリーダおよび非接触型情報記録媒体情報処理システム
JPH113407A (ja) 通信システム及び装置