JP4532970B2 - 非接触式icカードリーダライタおよび非接触式icカードとの通信方法 - Google Patents

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本発明は、ICカードを読取る非接触式ICカードリーダライタおよび非接触式ICカードとの通信方法に関するものである。
ICカードは従来使用されてきた磁気カードに比べ、記憶容量が大きい、セキュリティを高めることができる等の特徴を有することから、注目を浴びている。ICカードは接触式、非接触式に大別されるが、従来中心であった接触式はカード表面に端子が露出しているのに対し、データの受け渡しを無線通信方式等の非接触で行う非接触式は接触による端子の磨耗、損傷を受けにくいため急速に市場を拡大しつつある。非接触式ICカードにはリーダライタとの通信距離によって主に密着型(通信距離〜2mm)、近接型(〜10cm)、近傍型(〜70cm)、遠隔型(〜数m)の4種類があり、またそれらの中にも変調方式等の違いにより複数の規格が存在する。そこでICカードのリーダライタにも複数規格のカードの読取り処理及び書込み処理を行うことが要求される。例えば、特開2001-143023号公報には、記録方式が異なる種類(規格)のICカードを処理するために規格の異なるICカードに対応したポーリング信号を順次送出し、応答のあったICカードに対応した所定の読取り処理及び書込み処理を行うことが開示されている。
特開2001−143023号公報
しかし、現在、近接型のワイヤレスICカードに使用される電波には、利用される周波数帯によって短波(3MHz〜30MHz)方式、及び長波(30kHz〜300kHz
)方式等が存在する。特に、短波方式では13.56MHz帯、長波方式では130kHz帯が利用されている。よって、このように周波数の異なる2つの方式のICカードを併用したい場合は、短波方式のICカード及び長波方式のICカードの両ICカードと通信可能なカードリーダライタが必要である。この場合、短波方式に対応したカードリーダライタと長波方式に対応したカードリーダライタを近くに併設するか、あるいは短波方式及び長波方式の両方式に対応した一つのカードリーダライタを設置することになる。
しかし、ワイヤレスICカードとカードリーダライタとの間で、長波方式による通信と短波方式による通信とが互いに干渉するという問題があった。すなわち、短波の通信レート(例えば、搬送波の1/128、つまり106kHz)と長波の搬送波の周波数(例えば、130kHz)がほぼ同じであるため、短波方式のICカード読取り用の復調回路に長波の搬送波が入り込み、短波方式のICカードの変調信号の復調時にデータのエラーが生じることがある。逆に、長波のカード読取り用復調回路に短波の変調信号が入り込み、長波のカード信号の復調時にデータのエラーが生じることがある。長波の通信レートは数kHz〜数10kHzであることから、長波の電波は、例えば搬送波が130kHzの場合に100〜200kHz程度の幅を持っている。このため、上述のような各復調回路への他種のICカードの信号の入り込みは、復調回路に帯域制限回路を設けても防ぐことが困難であった。
また、このような問題の発生を避けるために、単に短波のカードと長波のカードの通信を時間的にずらして、それぞれの通信を間欠的に行う方法が考えられる。この場合、各ICカードとカードリーダライタとの間でカードデータをやり取りする時間には数百ミリ秒程度を要するため、短波および長波の電波は数百ミリ秒間隔で間欠的に放射されることになる。したがって、数分の1Hzから数Hzの電波により悪影響を受ける心臓ペースメーカのような機器に対しては、長波に比べて強度が強い短波の電波が悪影響を与える可能性があるという問題がある。
本発明の目的は、互いに干渉することなく短波方式及び長波方式のICカードとの間で通信可能であり、かつ心臓ペースメーカ等の機器への悪影響のない非接触ICカードリーダライタおよび非接触式ICカードとの通信方法を提供することにある。
本発明は、搬送波の周波数が異なる複数種類の非接触式ICカードと通信を行う非接触式ICカードリーダライタであって、前記複数の搬送波のうちいずれか1の周波数の搬送波を選択し、搬送波毎に前記通信の時間帯を割り当てる選択手段と、前記選択手段で選択された周波数により前記ICカードと通信を行う通信手段と、を具備し、前記複数の搬送波のうち特定の周波数の搬送波で通信している間は他の周波数の搬送波の送信を停止または出力レベルを小さくし、前記他の周波数の搬送波で通信している間は前記特定の周波数の搬送波の送信は停止せずに無変調にて通信のみを停止する。
また、前記非接触式ICカードリーダライタにおいて、前記特定の周波数の搬送波が短波であり、前記他の周波数の搬送波が長波であることが好ましい。
また、前記非接触式ICカードリーダライタにおいて、前記複数の周波数の搬送波で通信を行うための複数の送信用および受信用のアンテナを有し、前記複数のアンテナは同一のプリント基板上に配置されていることが好ましい。
また、本発明は、搬送波の周波数が異なる複数種類の非接触式ICカードとの通信を行う方法であって、前記複数の周波数のうち特定の周波数の搬送波で通信している間は他の周波数の搬送波の送信を停止または出力レベルを小さくし、前記他の周波数の搬送波で通信している間は前記特定の周波数の搬送波の送信は停止せずに無変調として通信のみを停止する。
本発明により、短波方式及び長波方式のICカードとの間で互いに干渉することなく通信可能であり、かつ、心臓ペースメーカ等の機器への悪影響のない非接触式ICカードリーダライタおよび非接触式ICカードとの通信方法を提供することができる。
本発明の実施の形態について以下詳細に説明する。本実施形態に係る非接触式ICカードリーダライタは複数の周波数の電波で非接触式ICカードと通信が可能であり、近接型、近傍型の非接触式ICカードに使用される3MHz〜30MHzの短波および30kHz〜300kHzの長波の併用が可能である。特に、近接型、近傍型の非接触式ICカードの国際規格で定められている13.56MHz帯の短波および従来から使用されている130kHz帯の長波の併用が可能である。この他にも、周波数3GHz〜30GHzのマイクロ波、300MHz〜3GHzの極超短波、30MHz〜300MHzの超短波、300kHz〜3MHzの中波、3kHz〜30kHzの超長波等、例えば、遠隔型で使用されている2.45GHz帯のマイクロ波を併用してもよい。また、磁気カード、接触型ICカード等のリーダライタとの複合型としてもよい。
本実施形態に係る非接触式ICカードリーダライタの構成の一例を図1に示す。リーダライタ10は短波用送信アンテナ100、短波用送信部120、短波用受信アンテナ140、短波用受信部160、長波用送信アンテナ200、長波用送信部220、長波用受信アンテナ240、長波用受信部260,262,264、制御部300およびメモリ320等を含んで構成される。13.56MHz帯の短波および130kHz帯の長波の併用の場合を例に以下説明する。
短波用送信アンテナ100は、短波用送信部120からの電気信号を電磁波として放射する。
短波用送信部120は、短波用のカードへの電力供給とデータの送信を目的とした電気信号を短波用送信アンテナ100に出力する。その際、搬送波発生器(図示せず)により発振した搬送波を受け取り、制御部300からの制御信号に基づいて、カード種類に対応した、変調度、変調方式等を選択して、制御部300より受信した送信信号を変換し、電気信号とする。また、搬送波に応じたクロックを制御部に送る。クロックは例えば、搬送波をパルス信号に変換したものであり、また、搬送波をパルス信号に変換した後に任意の整数分の一に分周したパルス信号としてもよい。変調方式の選択としては、内部に複数の変調器、例えば、本例ではASK(振幅変調)及びPSK(位相変調)用変調器を設けておき、制御信号に応じていずれかの変調器を切り替えて電気信号の生成を行うことが可能である。変調度の選択方式としては変調器に変調度制御回路を設けておき、制御部信号に基づきこの変調度制御回路を制御すればよい。ここで、内部の変調器の種類は2つによらず、対象とするカードの変調方式に応じて、適宜追加、削除することができる。
短波用受信アンテナ140は、短波用カードから受信した電磁波を短波用受信部160へ電気信号として出力する。
短波用受信部160は、短波用受信アンテナ140からの電気信号の帯域制限、増幅、復調を行い、受信信号とし制御部300に出力する。ここで、復調は、変調方式に応じた適切な方法により行う。例えば、副搬送波を持つASKでは、増幅後の信号を副搬送波の周波数を中心周波数とするバンドパスフィルタを通し、半波あるいは全波整流した後にローパスフィルタを通し、閾値処理により二値信号に変換することにより行うことができる。また、短波用受信部160は必要な場合は受信した信号から副搬送波を抽出し、副搬送波クロックとして、制御部300へ出力してもよい。
長波用送信アンテナ200は、長波用送信部220からの電気信号を長波用カードへ電磁波として放射する。
長波用送信部220は、長波用カードへの電力供給を行うことを目的とした電気信号を長波用送信アンテナ200へ出力する。その際、制御部300からの制御信号に応じて、電気信号の出力のON/OFFを行う。また、搬送波に応じたクロックを制御部に送る。クロックは例えば、搬送波をパルス信号に変換したものであり、また、搬送波をパルス信号に変換した後に任意の整数分の一に分周したパルス信号としてもよい。本例では、長波用カードからのデータの読取りのみを対象にしているが、データの書込み可能なカードへのデータの書込みを行う際には、長波用送信部220に変調回路を設け、制御部300よりカードへの命令、データ、付属データなどの情報を含んだ送信信号を出力し、送信信号に応じて搬送波を変調することで、カードへのデータの書込みを行うことができる。
長波用受信アンテナ240は、長波用カードからの電磁波を電気信号に変換し、長波用受信部260,262,264に出力する。
長波用受信部260,262,264は、長波用受信アンテナ240からの電気信号に、帯域制限、増幅、復調を施し、受信信号として制御部300に出力する。長波用受信部260,262,264の各部の帯域制限の帯域、増幅の増幅率、復調の復調方式は、カード(例えば、後述の表1の方式1〜3)のそれぞれの変調方式PSK(位相変調)、FSK(周波数変調)、ASK(振幅変調)に応じて構成されている。変調方式は本例に限らずBPSK(2相位相変調)、QPSK(4相位相変調)等の他の方式でもよく、他の方式を利用する場合は、その方式に適した受信部を設ければよい。
制御部300は、短波用送信部120,短波用受信部160の制御(コマンドの送受信、変調の制御)、長波用送信部220の制御、長波用受信部260,262,264からの受信データの受信を行うとともに、他機器(セキュリティコントローラ等)との通信(カードデータの送信など)を行う。制御部300は、(a)短波用カードへの送信信号の生成機能、(b)短波用カードからの受信信号の受信機能、(c)長波用カードへの送信の制御機能、(d)長波用カードからの受信信号の受信機能、(e)短波用カードへの送信と長波用カードへの送信の時分割機能、(f)他機器との通信機能等を有する。
(a)は短波用カードの種類に応じた、制御信号と送信信号を短波用送信部120に送る機能である。ここで、制御信号は変調度、変調方式等を含む情報を有する。一方、送信信号はカードごとに定まっている命令、カードに書き込むべきデータとその付属データのいずれか、または複数の組合せを含む。この送信信号の送信速度は短波用送信部120から出力されるクロックに基づいて生成され、カードと本カードリーダライタ10の通信速度(ビットレート)に対応してカード種類に応じて設定される。
(b)は短波用受信部160からの受信信号を意味のあるデータに変換する機能、すなわち短波用送信部120からのクロックに基づき、また必要に応じて短波用受信部160からの副搬送波クロックに基づき、受信信号を1bitごとの受信データに変換し、それらを命令、データ、付属データに変換する機能である。制御部300は、変換された命令、データ、付属データに基づき、命令の実行、データの加工、記憶、付属データによるエラーの検出等を行う。
(c)は長波用送信部220の電気信号の出力のON/OFFを制御する機能であり、制御信号を長波用送信部220に出力する。
(d)は各長波用受信部260,262,264からの受信信号を意味のあるデータに変換する機能、すなわち長波用送信部220からのクロックに基づき、受信信号を1bitごとの受信データに変換し、それらを命令、データ、付属データに変換する機能である。制御部300は、変換された命令、データ、付属データに基づき、命令の実行、データの加工、記憶、付属データによるエラーの検出等を行う。
(e)は短波用カードへの送信と、長波用カードへの送信を時分割して、それぞれの送信を誤りなく行うことを実現する機能である。短波用カードへの送信、すなわち短波用送信部120へ送信信号を出力中は、長波用送信部220の電気信号の出力を停止するために、長波用送信部220への制御信号を制御する。また、長波用送信部220の電気信号を出力中は、短波用送信部120への制御信号により、短波用送信部120の出力する電気信号が無変調となるようにする。
(f)は他機器からの命令、データ、付属データの受信と、他機器への命令、データ、付属データの送信を行う機能である。制御部300は、他機器から受信した命令に基づき動作を行う。なお、図1では、短波および長波の2種類の周波数帯域での通信が可能なカードリーダライタの構成の一例を示したが、3種類以上の周波数帯域での通信、例えば、短波、長波、及び周波数300MHz〜3GHzの極超短波での通信についても同様にして可能である。また、短波と長波との組合せ以外の2種類の周波数帯域での通信についても同様にして可能である。
本実施形態に係る非接触式ICカードリーダライタで通信可能なカードの通信仕様は、例えば、表1のようなものが挙げられる。カードとの通信仕様は他の方式でも可能であり、適切な変調、復調回路を用いることで他の方式のカードとの通信を実現することができる。
Figure 0004532970
カードが出力するデータのビットレートは様々であるが、制御部300はあらかじめ設定されたカードごとのビットレートに応じて、長波用送信部220または短波用送信部120から出力されるクロックを利用して受信データを処理することができる。また、送受信するデータはデータをそのまま受信してもよいが、符号化を行ってもよい。符号化の方法としては、例えば、NRZ方式、マンチェスタ符号化方式、モディファイドミラ方式等が利用可能である。
本実施形態に係る非接触式ICカードリーダライタが有するアンテナは、複数の周波数帯域、例えば、短波および長波の2つの帯域(例えば、13.56MHz帯と130kHz帯)それぞれにおいて、送信用および受信用で都合、4つのアンテナを要するが、それぞれのアンテナを個別のコイルにより実現し、それらを重ね合わせることで一体のアンテナとすることも可能である。また、それぞれの帯域において、送信用および受信用アンテナを同一のプリント基板上の別々のプリントパターンとして実現し、2つの帯域用の2つのプリント基板によるアンテナを重ね合わせることで一体のアンテナとすることも可能である。また、一つのプリント基板上に前述した4つのアンテナを別々のプリントパターンとして実現することも可能であり、アンテナに要する体積が最も小さくなるため一体のアンテナを実現する方法としては好適である。また、これらのようにすることで、ICカードの使用者がカードをカードリーダライタの読取部にかざす位置を複数の周波数帯域のカードについて同じにすることができる。
図2には本実施形態に係る非接触式ICカードリーダライタの動作フローの一例を示す。リーダライタは他機器からの動作開始命令により、まず短波(本例では13.56MHz帯)用カードとの通信(S500)を開始する。このとき、短波用カードのタイプにより短波用送信部は変調を行うが、長波用送信部の出力は停止している。短波用カードからカードデータを受信した場合にはカードデータをメモリに記憶する(S520)。短波用カードからのカードデータを受信しなかった場合、所定の時間T1が経過するまでは短波用カードとの通信(S500)を繰り返す。T1が経過した場合は長波の送信を開始する(S540)。このとき、短波用送信部の出力はキャリア波の送信のみ行い、通信は停止する(無変調)。長波(本例では130kHz帯)用カードからのデータを受信した場合はカードデータをメモリに記憶する(S560)。長波用カードからのデータを受信しなかった場合は、所定の時間T2が経過するまでは長波の送信(S540)を続ける。T2が経過した場合は長波の送信を停止する(S580)。他機器からの動作停止命令があった場合は動作を終了し、動作停止命令がない場合は再び短波用カードとの通信(S500)を開始する。ここで、T1およびT2はデータのやり取り等の時間より任意に設定できるが、それぞれ100〜500msecが好ましい。
図3には本実施形態に係る非接触式ICカードリーダライタのカードデータ問い合わせ時の動作フローの一例を示す。リーダライタは他機器からのカードデータ問い合わせ命令により、メモリ上にカードデータが記憶されている場合にはカードデータを他機器へ送信し(S600)、次にカードデータをメモリから消去し(S620)、動作を終了する。カードデータがメモリ上に記憶されていない場合にはカードデータなしメッセージを他機器へ送信し(S640)、動作を終了する。
図4には本実施形態に係る非接触式ICカードリーダライタの短波用カード(ここでは13.56MHz帯)との通信フローの一例を示す。短波用カードとの通信を開始すると、まず、カードタイプ1用のリクエスト(Req)メッセージを送信する(S700)。リーダライタの通信可能範囲に存在するカードタイプ1のICカードはReqメッセージに対して応答(Ack)メッセージを送信する。リーダライタは、このAckメッセージを受信した場合はカードタイプ1からカードデータを受信(S720)した後、短波用カードとの通信を終了する。Ackメッセージを受信しなかった場合はカードタイプ2用のReqメッセージを送信する(S740)。Ackメッセージを受信した場合はカードタイプ2からカードデータを受信する(S760)。Ackメッセージを受信しなかった場合はカードタイプ3用のReqメッセージを送信する(S780)。Ackメッセージを受信した場合はカードタイプ3からカードデータを受信する(S800)。Ackメッセージを受信しなかった場合はカードタイプ4用のReqメッセージを送信する(S820)。Ackメッセージを受信した場合はカードタイプ4からカードデータを受信する(S840)。Ackメッセージを受信しなかった場合は短波用カードとの通信を終了する。また、データを受信し終わったら動作を終了する。なお、ここでは各カードタイプからカードデータを受信した後に短波用カードとの通信を終了させたが、通信を終了せずに次のカードタイプ用のReqメッセージを送信してもよい。
図5には本実施形態に係る非接触式ICカードリーダライタの動作において通信可能範囲内にカードがないときのタイミングチャートの一例を示す。まず、短波用送信部および受信部において、図4に例示したようなカードタイプ1〜4へのReqメッセージ送信を繰り返す通信Aを所定の時間T1の間繰り返す。この間、長波送信部の送信は停止している。時間T1が経過すると、短波はキャリア波の送信のみ行い、通信は停止し(無変調)、長波の送信が開始される。長波の送信は所定の時間T2の間続けられ、時間T2経過後に送信を停止し、再び、短波の通信Aが開始される。
図6には本実施形態に係る非接触式ICカードリーダライタの動作において、通信可能範囲内に短波用カードタイプ2のカードがある場合のタイミングチャートの一例を示す。通信Aが繰り返された結果、カードタイプ2が通信可能範囲内に来た場合、カードタイプ2からカードデータを受信する。受信後、短波はキャリア波の送信のみ行い、通信は停止し(無変調)、長波の送信が開始される。長波の送信は所定の時間T2の間続けられ、時間T2経過後に長波の送信を停止し、再び、短波の通信Aが開始される。
図7には本実施形態に係る非接触式ICカードリーダライタの動作において、通信可能範囲内に長波用カードがある場合のタイミングチャートの一例を示す。通信Aを繰り返し、時間T1が経過すると、短波はキャリア波の送信のみ行い、通信は停止し(無変調)、長波の送信が開始される。そして、長波用カードが通信可能範囲内に来ると、長波用カードからカードデータを受信し、受信データを制御部に送信する。カードデータ受信後、長波の送信を停止し、再び、短波の通信Aが開始される。
以上に説明した本発明の実施形態においては、長波の出力中に短波は搬送波のみを出力し、短波の通信中に長波の出力を停止する構成としたが、短波の通信中に長波の出力を停止せずに長波の出力レベル(信号強度)を小さくしても同様の効果を得ることができる。
このときの長波の出力レベルは、短波の出力レベルの大きさ、短波用受信アンテナの性能、短波用受信部の信号増幅率等に応じて、長波用送信アンテナから送信された長波が短波用受信部における復調時に無視できる程度に小さくすればよい。短波の通信に干渉を生じない程度に長波の出力を弱めれば、短波での通信中に長波の搬送波を完全に停止させなくてもよい。このときの長波の出力レベルは、例えば、短波での通信に利用される最小の信号強度の1/10以下程度であれば効果が期待できるが、できるだけ小さい方が好ましいことはいうまでもない。ここで、短波の最小信号強度とは、通信距離を10cm以内とした場合であれば、10cm離れた位置のICカードからの信号を受信したときの受信信号強度である。
また、複数種の短波用カードを利用する場合には短波用受信部によってそれぞれ性能が異なるため、この場合には長波の出力レベルを通信中の短波特性に応じて可変とする構成にすることが好ましい。
以上のように本実施形態に係る非接触式ICカードリーダライタの構成、動作等について例を挙げて具体的に説明したが、本発明はその要旨を超えない限り、それらの例に限定されるものではない。本例では、短波方式と長波方式、特に13.56MHz帯と130kHz帯との通信について説明したが、使用される周波数帯についてはこの限りではない。
本実施形態に係る非接触ICカードリーダライタは、乗車券、定期券、有料道路課金等の交通分野;社員証、学生証等のID分野;キャッシュカード、プリペイドカード、クレジットカード等の金融・流通・サービス分野;電話用カード等の通信分野;アミューズメントカード、入場チケット等のアミューズメント分野;商品管理、荷物管理等の物流分野;電子キー等のセキュリティ分野等の様々な分野で利用可能であるが、特に短波用カードと長波用カードの併用が多いと考えられる社員証等のID分野にて有効に利用可能である。また、本実施形態に係る非接触ICカードリーダライタは、制御装置等、また必要に応じて他の認証装置等と組み合わせて、出入管理、情報端末操作管理等の管理システムとして利用することができる。
本発明により、互いに干渉することなく短波方式及び長波方式のICカードとの間で通信可能であり、かつ心臓ペースメーカ等の機器への悪影響のない非接触ICカードリーダライタおよび非接触式ICカードとの通信方法を提供することができる。
本発明の実施形態に係る非接触式ICカードリーダライタの構成の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る非接触式ICカードリーダライタの動作フローの一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る非接触式ICカードリーダライタのカードデータ問い合わせ時の動作フローの一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る非接触式ICカードリーダライタの短波用カード(ここでは13.56MHz帯)との通信フローの一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る非接触式ICカードリーダライタの動作において、通信可能範囲内にカードがないときのタイミングチャートの一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る非接触式ICカードリーダライタの動作において、通信可能範囲内に短波用カードタイプ2のカードがある場合のタイミングチャートの一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る非接触式ICカードリーダライタの動作において、通信可能範囲内に長波用カードがある場合のタイミングチャートの一例を示す図である。

Claims (4)

  1. 搬送波の周波数が異なる複数種類の非接触式ICカードと通信を行う非接触式ICカードリーダライタであって、
    前記複数の搬送波のうちいずれか1の周波数の搬送波を選択し、搬送波毎に前記通信の時間帯を割り当てる選択手段と、
    前記選択手段で選択された周波数により前記ICカードと通信を行う通信手段と、
    を具備し、
    前記複数の搬送波のうち特定の周波数の搬送波で通信している間は他の周波数の搬送波の送信を停止または出力レベルを小さくし、
    前記他の周波数の搬送波で通信している間は前記特定の周波数の搬送波の送信は停止せずに無変調にて通信のみを停止することを特徴とする非接触式ICカードリーダライタ。
  2. 請求項に記載の非接触式ICカードリーダライタであって、
    前記特定の周波数の搬送波が短波であり、前記他の周波数の搬送波が長波であることを特徴とする非接触式ICカードリーダライタ。
  3. 請求項1または2に記載の非接触式ICカードリーダライタであって、
    前記複数の周波数の搬送波で通信を行うための複数の送信用および受信用のアンテナを有し、前記複数のアンテナは同一のプリント基板上に配置されていることを特徴とする非接触式ICカードリーダライタ。
  4. 搬送波の周波数が異なる複数種類の非接触式ICカードとの通信を行う方法であって、
    前記複数の周波数のうち特定の周波数の搬送波で通信している間は他の周波数の搬送波の送信を停止または出力レベルを小さくし、
    前記他の周波数の搬送波で通信している間は前記特定の周波数の搬送波の送信は停止せずに無変調として通信のみを停止することを特徴とする非接触式ICカードとの通信方法。
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