JP2003084063A - 非接触自動識別装置 - Google Patents

非接触自動識別装置

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JP2003084063A
JP2003084063A JP2001275804A JP2001275804A JP2003084063A JP 2003084063 A JP2003084063 A JP 2003084063A JP 2001275804 A JP2001275804 A JP 2001275804A JP 2001275804 A JP2001275804 A JP 2001275804A JP 2003084063 A JP2003084063 A JP 2003084063A
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antenna
antennas
radio wave
identification device
response
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Hiroshi Nakahata
寛 中畑
Naoaki Kato
直明 加藤
Hisahiro Fujita
尚弘 藤田
Toshio Kubota
寿男 久保田
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AITORON ENGINEERING KK
SYSWAVE CORP
Nippon Avionics Co Ltd
Original Assignee
AITORON ENGINEERING KK
SYSWAVE CORP
Nippon Avionics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数のアンテナを備えることにより、1個のア
ンテナだけを備えるものに比べ交信領域を拡大でき、し
かも製造費が安価であり、その上交信距離を維持できる
非接触自動識別装置の提供。 【解決手段】アンテナ給電回路2から出力される高周波
質問信号102を分配器3がアンテナA1,A2,A3及
びA4へ時分割で供給する。電波法上許容される最大電
力1Wattを各アンテナから放射するが、制御部1は1つ
だけで足りる。アンテナA1,A2,A3及びA4は電波を
放射している期間の放射高周波電力は許容最大電力の1
Wattである。そこで、各アンテナの交信距離及び交信領
域は許容最大電力1Wattのものであり、4個のアンテナ
を並べることにより、1個のアンテナだけを備えるもの
に比べ交信領域を格段に拡大できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、RFID(Radio F
requency Identification)として普及している無線周波
による非接触自動識別技術に関し、特に複数のアンテナ
を備える非接触自動識別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】RFID技術を適用した非接触自動識別
装置としては、本願出願人による非接触自動識別システ
ム、オムロン株式会社による電磁誘導方式RFIDシステ
ム、株式会社日立製作所によるGatevision(登録商標、
入退管理システム)等が製品化され、市販されている。
RFID技術を適用した入出管理用非接触識別装置は、
本願出願人の日本アビオニクス株式会社、技術誌編集委
員会から平成7年3月31日付で発行されたAvio技
報、Vol.16,No.1,1995のpp.30−
34に掲載された「入退室管理システムの開発」と題す
る技術報告により開示され、そのFig.1に「RFIDの
動作概念」が図示されている。そのFig.1を本願に図7
として示す。この技術報告で報告された入出管理用非接
触識別装置は、RFIDカードと称する応答器に対し、
リーダと称する質問器から質問電波で質問をし、質問器
では応答器から応答電波を受け、応答電波に乗せられた
識別情報を識別することにより、応答器に接触すること
なく、応答器の識別情報を識別する。質問器及び応答器
はそれぞれアンテナを備え、電磁誘導により電波の送受
をする。質問器のアンテナはループアンテナである。質
問器及び応答器の送受電波のキャリア周波数は125K
Hzである。応答器は、質問電波のエネルギを電源とし
て利用するので、格別の電源を必要としない。したがっ
て、応答器の電源方式はパッシブ電源方式である。この
ような応答器として用いられる装置としては、特公昭6
2−43238の「信号識別装置」がある。この「信号
識別装置」では、コイルでアンテナを構成している。
【0003】パッシブ電源方式を採用した応答器は、電
源を要しないから、使用可能期限を電池寿命により制限
されることがなく、軽量小型化でき、安価であるから、
広く普及している。但し、パッシブ電源方式の応答器を
採用した非接触自動識別装置には、質問器が応答器と交
信できる距離は短いという弱点がある。質問器において
は給電手段により高周波質問信号をアンテナへ供給し、
アンテナから質問電波を空中へ放射するので、給電手段
からアンテナへ供給する高周波電力を高くすれば、交信
距離を大きくできる。しかし、非接触自動識別装置につ
いて適用される電波法では、給電手段から出力する高周
波電力の最大値につき制限があり、例えば13.56M
Hz帯では給電手段の許容最大出力は1Wattである。ま
た、最大アンテナ利得(同時に動作するアンテナが複数
ある場合は、該複数のアンテナ利得の合計値)は−30
dB以下に制限されている。
【0004】図6は、4個のアンテナを並べて配置し、
1つのアンテナのものに比べ交信領域を拡大した従来の
非接触自動識別装置の原理を示す概念図である。図にお
いて、10はパーソナルコンピュータでなるホストコン
ピュータ、11,12,13,14は制御部、21,2
2,23,24はアンテナ給電回路、A1,A2,A3,
A4はアンテナ、101,102,103,104は通
信ラインである。
【0005】制御部11,12,13,14はそれぞれ
図7におけるリーダに相当し、マイクロプロセッサ、送
信回路、受信回路、FSK復調回路を含んでなる。但
し、その図7のリーダにはアンテナを含むが、この図6
の非接触自動識別装置では、アンテナA1,A2,A3,
A4は制御部11,12,13,14には含まれていな
い。アンテナ給電回路21,22,23,24はその図
7のリーダにおける送信回路内の高周波電力増幅器に相
当する。通信ライン101,102,103,104は
図7における制御信号ライン及びデータラインに相当
し、RS-232Cケーブルでなる。アンテナA1,A2,A3,
A4は、ループアンテナであり、それぞれ図7のリーダ
におけるアンテナに相当する。
【0006】図6の非接触自動識別装置は、4個のアン
テナを並べて配置しているから、1つのアンテナだけの
非接触自動識別装置に比べ、広い交信領域を確保でき
る。例えば、13.56MHz帯では、許容される給電
手段の最大出力1Wattをアンテナ給電回路21,22,
23,24からそれぞれ出力することにより、1個の給
電手段と1個のアンテナだけを備える非接触自動識別装
置に比べほぼ4倍の交信領域を形成できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図6の非接触自動識別
装置は、アンテナA1,A2,A3及びA4にアンテナ給電
回路21,22,23及び24からそれぞれ高周波電力
を供給するので、アンテナ給電回路21,22,23及
び24それぞれに対応して制御部11,12,13及び
14を必要とする。そこで、図6の構成を採用する非接
触自動識別装置は、1個の給電手段と1個のアンテナだ
けを備える非接触自動識別装置に比べ、質問器(図7に
おけるリーダの部分)の製造のためにほぼ4倍の費用を
要する。また、制御部とホストコンピュータとを接続す
る通信ラインも、制御部を1個だけ備える構成に比べ、
4倍となる。その上に、ホストコンピュータにおける入
出力チャンネル数が4倍となるので、ホストコンピュー
タにおける入出力処理のためのソフトウエアの負荷も、
制御部を1個だけ備える構成に比べ、増大する。
【0008】勿論、制御部の数を1個だけで済ませるた
めに、1個の給電手段の高周波電力を4個のアンテナに
分岐する非接触自動識別装置を構成できる。しかし、こ
の構成では各アンテナから放射される電力は図6の構成
に比べ4分の1に低減するので、交信距離が大幅に縮減
する。さらに、1個のアンテナ利得も最大値の4分の1
に制限される。
【0009】そこで、本発明の目的は、複数のアンテナ
を備えることにより、1個のアンテナだけを備えるもの
に比べ交信領域を拡大でき、しかも製造費が安価であ
り、その上1個のアンテナにつき1個の給電手段を備え
るものと同じ交信距離を維持できる非接触自動識別装置
の提供にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は次の手段を提供する。
【0011】高周波質問信号を生成する給電手段とア
ンテナとを有して成り、該高周波質問信号を該アンテナ
から質問電波として空中に放射し、該質問電波が応答手
段に受信されたとき、該応答手段から返信される応答電
波を前記アンテナで受信し、該応答電波で表す応答デー
タを識別する非接触自動識別装置において前記アンテナ
が複数設けてあり、前記給電手段から出力される前記高
周波質問信号を前記複数のアンテナへ分配する分配手段
を備え、前記分配手段は、前記複数のアンテナに対する
前記高周波質問信号の分配を時分割で順次に巡回して行
うことを特徴とする非接触自動識別装置。
【0012】前記分配手段は、各アンテナに対する前
記高周波質問信号の分配時間の終了時を、当該アンテナ
による少なくとも1つの前記応答電波の受信終了時また
は該応答電波の送信が無いと判断された時に対応させる
ことを特徴とする前記に記載の非接触自動識別装置。
【0013】前記複数のアンテナを互いに隣接して配
置し、隣接するアンテナ相互の交信領域を一部領域にお
いて重複させ、前記複数のアンテナに対する前記高周波
質問信号の分配の1巡回時間の終了時を、または該応答
電波の送信が無いと判断された時該複数のアンテナによ
る少なくとも1つの前記応答電波の受信終了時または該
応答電波の送信が無いと判断された時に対応させること
を特徴とする前記に記載の非接触自動識別装置。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を挙
げ、本発明を一層詳しく説明する。
【0015】図1は本発明の一実施の形態の概念を示す
構成図である。図において、1は制御部、2はアンテナ
給電回路、3は分配器、4はパーソナルコンピュータで
なるホストコンピュータ、A1,A2,A3,A4はアンテ
ナ、104は通信ラインである。
【0016】制御部1は図7におけるリーダに相当し、
マイクロプロセッサ、送信回路、受信回路、FSK復調
回路を含んでなる。但し、その図7のリーダにはアンテ
ナを含むが、この図1の非接触自動識別装置では、アン
テナA1,A2,A3,A4は制御部1には含まれていな
い。そのマイクロプロセッサは、制御部1全体の作動を
制御する。アンテナ給電回路2はその図7のリーダにお
ける送信回路内の高周波電力増幅器に相当する。通信ラ
イン104は図7における制御信号ライン及びデータラ
インに相当し、RS-232Cケーブルでなる。アンテナA1,
A2,A3,A4は、ループアンテナであり、それぞれ図
7のリーダにおけるアンテナに相当する。
【0017】分配器3は、制御部1内のマイクロプロセ
ッサで制御され、時分割でアンテナ給電回路2の出力で
ある高周波質問信号102を端子Pに受け、端子Pの高
周波質問信号102を端子Q1,Q2,Q3及びQ4へ順次
に時分割で分配する。分配器3は、端子Pの高周波質問
信号102を端子Q1,Q2,Q3及びQ4へ時分割で分配
する行程を一巡すると、次の巡回で再び端子Pの高周波
質問信号102を端子Q1,Q2,Q3及びQ4へ順次に分
配し、以後同様に時分割による高周波質問信号102の
分配を継続する。
【0018】端子Q1に分配された高周波質問信号は、
アンテナA1から誘導電波として空中へ放射される。ア
ンテナA1の交信領域に応答器があれば、応答器は高周
波質問信号に応答し、応答電波を応答器内のアンテナか
ら空中へ放射し、応答電波はアンテナA1で受信され
る。アンテナA1で受信された応答電波は、高周波応答
信号として分配器3の端子Q1,P経由で制御部1内の
受信回路に供給され、FSK復調回路で復調されベース
バンドの応答信号となる。応答信号はマイクロプロセッ
サを経てホストコンピュータ4へ供給され、ホストコン
ピュータ4において応答器の識別符合やその他のデータ
が識別される。応答器には、自己の識別符合の他に、そ
の応答器を所有する人に関する氏名等のデータ、或いは
その応答器がタグとして貼り付けられた梱包物の品名や
数量などのデータが記録されており、識別符合及びその
他のデータは応答信号に含めて送信される。
【0019】制御部1におけるマイクロプロセッサは、
FSK復調回路の復調信号に識別信号が含まれている
と、アンテナA1の交信領域内に応答器があると判断
し、該識別信号に続く当該応答器のデータを受信し続け
られるように、該データの受信が終了するまで、即ち当
該応答器からの応答電波の受信が終了するまで、端子P
と端子Q1との接続を継続し、アンテナA1による受信を
続けさせる。ここで、アンテナA1の交信領域内に他の
応答器があるときは、他のすべての応答器からの応答電
波の受信が終了するまでアンテナA1による受信を続け
させる。制御部1におけるマイクロプロセッサは、アン
テナA1による質問電波の送信に対し応答電波が送信さ
れないと判断したとき(質問電波の送信から一定時間内
に応答器の識別符合を受信しないとき)、及び応答電波
の受信を終了したと判断したとき、分配器3を制御し、
端子Pを端子Q2に接続し、高周波質問信号102をア
ンテナA2へ供給し、アンテナA2による質問電波の送信
および応答電波の受信をし、アンテナA1に関するとき
と同じ条件でアンテナA2による、電波の送受を終え、
分配器3を制御してアンテナA3による電波の送受に移
る。以後同様に、制御部1におけるマイクロプロセッサ
は、アンテナA1からA4による電波の送受を巡回するよ
うに分配器3を制御する。
【0020】図2、図3及び図4は図1の実施の形態の
非接触自動識別装置をベルトコンベアで搬送される搬送
物の識別に適用したときにおけるアンテナA1,A2,A
3及びA4の配列を例示する図である。図2は斜視図、図
3は側面図、図4は平面図である。図において、6はベ
ルトコンベアにおける搬送用のベルト、7は搬送物(例
えば、ダンボールに収納された化粧品)、8は搬送物7
を識別するためにタグとして搬送物7に貼付されたカー
ド型の応答器、9はベルト6の進行方向を示す矢印であ
る。また、A1,A2,A3及びA4は、アンテナ
A1,A2,A3及びA4の交信領域をそれぞれ示す。
【0021】アンテナA1,A2,A3及びA4は、交信領
域A1,A2,A3及びA4の一部が重なるように
隣接して、ベルト6の進行方向に並べて配列してある。
アンテナA1から質問電波を送信したとき、制御部1に
おけるマイクロプロセッサにおいて識別信号が認識され
ると、マイクロプロセッサはアンテナA1の交信領域A1
内に応答器があると判断し、該識別信号に続く当該応
答器のデータを受信し続けられるように、アンテナA1
による受信を続けさせる。データ量が多いとき又はベル
ト6の進行速度が大きいときは、該データの受信が終了
する以前にアンテナA1の交信領域A1外に応答器8が
出るが、応答器8はアンテナA2の交信領域A2内に入
っているので、該データの受信が終了する以前にアンテ
ナA1による応答電波の受信が終了したときは、マイク
ロプロセッサは、分配器3を制御し、瞬時にアンテナA
2による応答電波の受信に切り換え、該データの受信を
継続し、以後同様にしてアンテナA3及びA4へ該データ
の受信を引き継ぎ、該データを最後まで受信するように
分配器3を制御する。
【0022】図2、図3及び図4に示したようにアンテ
ナA1,A2,A3及びA4を配列することにより、ベルト
コンベアのベルト6を高速に進行させても、応答器8の
データを読み取ることが容易になる。図2、図3及び図
4では、交信領域A1,A2 ,A3及びA4はアン
テナA1,A2,A3及びA4の幅と同一に描いた。しか
し、交信領域A1,A2,A3及びA4はアンテナ
A1,A2,A3及びA4の幅より外方にはみ出すのが一般
的であるから、アンテナA1,A2,A3及びA4をやや間
隔を置いて配置しても、ベルト6上における交信領域A
1,A2,A3 及びA4は一部分を互いに重なりあ
うようにできる。
【0023】図5は、アンテナA1,A2,A3及びA4を
ベルト6の幅方向に配列した例を示す平面図である。ア
ンテナA1,A2,A3及びA4をこのように配列すること
により、交信領域A1,A2,A3及びA4は幅の
広いベルト6を充分に覆うことができる。
【0024】図1〜図5に示したように、本実施の形態
は、4個のアンテナを備え、電波法上許容される最大電
力1Wattを各アンテナから放射する構成ではあるが、こ
の実施の形態の非接触自動識別装置では制御部1は1つ
だけで足りる。アンテナ給電回路2から出力される高周
波質問信号102を分配器3がアンテナA1,A2,A3
及びA4へ時分割で供給するので、アンテナA1,A2,
A3及びA4は電波を放射している期間の放射高周波電力
は許容最大電力の1Wattである。そこで、アンテナA
1,A2,A3及びA4の交信距離Dは許容最大電力1Watt
のものであり、かつ1個のアンテナ利得も最大値の−3
0dBであるので、交信領域A1,A2,A3及び
A4も最大となる。したがって、本実施の形態の非接
触自動識別装置は、4個のアンテナを備えることによ
り、1個のアンテナだけを備えるものに比べ交信領域を
格段に拡大でき、しかも1個のアンテナだけを備えるも
のに対し製造費の増大は増加したアンテナ分程度であ
り、図6の従来方式の装置に比べ格段に安価に製造で
き、その上1個のアンテナにつき1個のアンテナ給電回
路を備える図6の従来装置と同じ交信距離を維持でき
る。
【0025】また、本実施の形態では、RS-232C等の1
本のケーブルでなる通信ライン104により、制御部1
のマイクロプロセッサとホストコンピュータ4との間で
制御部1の入出力データをシリアルに授受できるので、
ホストコンピュータ4における入出力チャンネル数が1
個で足り、ホストコンピュータ4における入出力処理の
ためのソフトウエアの負荷も、アンテナ及び制御部をそ
れぞれ1個だけ備えるものと同程度に小さくできる。
【0026】なお、以上には実施の形態を挙げ本発明を
具体的に説明したが、本発明はこの実施の形態に限定さ
れるものではなく、請求項に記載した範囲で各種の形態
で実施できることは説明するまでもない。例えば、実施
の形態ではアンテナを互いに隣接して配置したが、各ア
ンテナは互いに分散して配置しても差し支えない。一例
を上げれば、複数の出入り口を有する建物の各出入り口
にアンテナをそれぞれ配置する出入監視装置に本発明の
非接触自動識別装置を適用することもできる。また、実
施の形態では1つの分配器に接続されるアンテナの数は
4個であるが、1つの分配器に接続するアンテナの数は
4個に限られるもではない。また、分配器3として,理
解を容易にするために、接点を有する構成を示した。し
かし、実際の分配器3は、ディジタル信号で制御される
高速スイッチで構成される。さらに、以上に挙げた実施
の形態では、非接触自動識別装置は応答器のデータを読
み取るいわゆるリーダとして説明したが、本発明の非接
触自動識別装置は応答器にデータを書き込むいわゆるラ
イタであっても差し支えなく、またリーダ及びライタ両
者の機能を備えるいわゆるリーダ/ライタにも本発明は
適用できる。
【0027】また、実施の形態の説明において、制御部
1のマイクロプロセッサは、アンテナA1の交信領域内
に他の応答器があるときは、他のすべての応答器からの
応答電波の受信が終了するまでアンテナA1による受信
を続けさせるように分配器3を制御すると説明した。し
かし、アンテナA1の交信領域内に複数の応答器がある
とき、質問電波の送信と応答電波の受信によるデータの
読み取りとを幾つの応答器についてそのアンテナA1に
より行うかは任意の設計事項である。例えばアンテナA
1はn(nは1又は1以上の整数)個の応答器だけのデ
ータの読み取りに用い、アンテナA1によりn個の応答
器のデータの読み取りを終えたときにはアンテナA2で
質問電波の送信および応答電波の受信を担当させ、アン
テナA2によりn個の応答器のデータの読み取りを終え
たときにはアンテナA3で質問電波の送信および応答電
波の受信を担当させるといったように、順次にアンテナ
を分配手段により切り換えるようにしても差し支えな
い。nは少なくとも1である。勿論、1つのアンテナに
よる質問電波の送信に対し、応答器からの応答電波の送
信がないと判断したときも、制御部1のマイクロプロセ
ッサが分配手段を制御して、アンテナを切り換えること
は前述のとおりである。
【0028】
【発明の効果】以上に詳しく説明したように、本発明に
よれば、複数のアンテナを備えることにより、1個のア
ンテナだけを備えるものに比べ交信領域を拡大でき、し
かも製造費が安価であり、その上1個のアンテナにつき
1個の給電手段を備えるものと同じ交信距離を維持でき
る非接触自動識別装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の概念を示す構成図であ
る。
【図2】図1の実施の形態の非接触自動識別装置をベル
トコンベアで搬送される搬送物の識別に適用したときに
おけるアンテナA1,A2,A3及びA4の配列を例示する
斜視図である。
【図3】図1の実施の形態の非接触自動識別装置をベル
トコンベアで搬送される搬送物の識別に適用したときに
おけるアンテナA1,A2,A3及びA4の配列を例示する
側面図である。
【図4】図1の実施の形態の非接触自動識別装置をベル
トコンベアで搬送される搬送物の識別に適用したときに
おけるアンテナA1,A2,A3及びA4の配列を例示する
平面図である。
【図5】アンテナA1,A2,A3及びA4をベルト6の幅
方向に配列した例を示す平面図である。
【図6】4個のアンテナを並べて配置し、1つのアンテ
ナのものに比べ交信領域を拡大した従来の非接触自動識
別装置の原理を示す概念図である。
【図7】RFIDの動作概念を示す従来の非接触自動識
別装置の構成図である。
【符号の説明】
1・・・・・制御部 2・・・・・アンテナ給電回路 3・・・・・分配器 4・・・・・ホストコンピュータ 6・・・・・ベルトコンベアにおける搬送用のベルト 7・・・・・搬送物 8・・・・・搬送物7を識別するためにタグとして搬送
物7に貼付されたカード型の応答器 9・・・・・ベルト6の進行方向を示す矢印 10・・・・・ホストコンピュータ 11,12,13,14・・・・・制御部 21,22,23,24・・・・・アンテナ給電回路 101,102,103,104・・・・・通信ライン A1,A2,A3,A4・・・・・アンテナ A1,A2,A3及びA4・・・・・アンテナ給電
回路2から出力される高周波質問信号の高周波電力が1
WattであるときにおけるアンテナA1,A2,A3及びA4
の交信領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中畑 寛 東京都港区西新橋三丁目20番1号 日本ア ビオニクス株式会社内 (72)発明者 加藤 直明 東京都港区西新橋三丁目20番1号 日本ア ビオニクス株式会社内 (72)発明者 藤田 尚弘 神奈川県川崎市中原区新丸子東三丁目946 番地 株式会社シスウェーブ内 (72)発明者 久保田 寿男 東京都調布市布田一丁目50番地1号フジヨ シビル4F アイトロンエンジニアリング 株式会社内 Fターム(参考) 5J070 AA04 AD03 AK15 AK27 BC06 BC07 BC23 BC25 BC33

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高周波質問信号を生成する給電手段とアン
    テナとを有して成り、該高周波質問信号を該アンテナか
    ら質問電波として空中に放射し、該質問電波が応答手段
    に受信されたとき、該応答手段から返信される応答電波
    を前記アンテナで受信し、該応答電波で表す応答データ
    を識別する非接触自動識別装置において前記アンテナが
    複数設けてあり、 前記給電手段から出力される前記高周波質問信号を前記
    複数のアンテナへ分配する分配手段を備え、 前記分配手段は、前記複数のアンテナに対する前記高周
    波質問信号の分配を時分割で順次に巡回して行うことを
    特徴とする非接触自動識別装置。
  2. 【請求項2】前記分配手段は、各アンテナに対する前記
    高周波質問信号の分配時間の終了時を、当該アンテナに
    よる少なくとも1つの前記応答電波の受信終了時または
    該応答電波の送信が無いと判断された時に対応させるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の非接触自動識別装置。
  3. 【請求項3】前記複数のアンテナを互いに隣接して配置
    し、隣接するアンテナ相互の交信領域を一部領域におい
    て重複させ、前記複数のアンテナに対する前記高周波質
    問信号の分配の1巡回時間の終了時を、該複数のアンテ
    ナによる少なくとも1つの前記応答電波の受信終了時ま
    たは該応答電波の送信が無いと判断された時に対応させ
    ることを特徴とする請求項1に記載の非接触自動識別装
    置。
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