JP4766595B2 - 非接触icタグ用リーダ/ライタ、および非接触icタグの読み出し、書き込みシステム - Google Patents

非接触icタグ用リーダ/ライタ、および非接触icタグの読み出し、書き込みシステム Download PDF

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本発明は、通信媒体として電波または電磁界を使用して、非接触ICタグとのデータの送受信を行うのに好適な、非接触ICタグ用リーダ/ライタ、および非接触ICタグの読み出し、書き込みシステムに関する。
近年、電波または電磁誘導を使った非接触の自動認識技術として、RFID(Radio Frequency Identification)の研究、開発が盛んに行われている。RFIDは、半導体メモリ(ICチップ)と通信用アンテナを搭載した小型応答機(ICタグ、ICカード)と、質問器(リーダ/ライタ)との間で電波または電磁誘導によって非接触通信を行い、データのやり取りを行う技術で、次世代バーコード代替技術として注目されている。
バーコードと比較して優れている点は、データのやり取りにICチップを用いているため、情報量が多い、データの書き換えが可能、などが挙げられる。このようなRFIDシステムの用途として、物品管理システム、物流管理システム、工程管理システム等が挙げられ、一般的に個々の物品に少なくとも1個の非接触ICタグが取り付けられ、リーダ/ライタを使って非接触ICタグの内部メモリデータを読み出し、書き込みをすることでその物品の管理が行われる。
図3は、従来技術の非接触ICタグ用リーダ/ライタの構成図である。図3に示すように、非接触ICタグ用リーダ/ライタ1は、外部I/F7を介して上位機器と接続され、CPU3によって制御される。変調回路5は非接触ICタグへの電力供給と共にコマンド信号をアンテナ2を介して送信し、非接触ICタグからのレスポンス信号はアンテナ2を介して復調回路6で受信される。メモリ4は、非接触ICタグ用リーダ/ライタ1を制御するプログラム、および非接触ICタグとの送受信データ等の格納が行われる。
非接触ICタグと通信を行う非接触ICタグ用リーダ/ライタは、非接触ICタグを取り付ける位置、物品の形状、大きさ、一度に検出するタグの数量等によって、その必要な通信範囲が異なるものとなり、用途によって非接触ICタグ用リーダ/ライタのアンテナの大きさ、取り付け位置を変えなければならない。
更に、非接触ICタグを使用する用途の一つとして大いに期待される物流管理システムでは、非接触ICタグを貼り付けた物品が移動する状態で、その情報の読み取りまたは書き込みを行わなければならないという条件が加わる。
例えば、ベルトコンベアによって搬送される物品に非接触ICタグを貼り付けて、その情報を非接触ICタグ用リーダ/ライタで読み取りまたは書き込みを行おうとした場合、非接触ICタグ用リーダ/ライタの通信範囲を物品が通過中に、情報の読み取りまたは書き込み処理が全て完了すればよいが、読み取りまたは書き込み処理時間より通信範囲を物品が通過する時間の方が早ければ、当然、情報の読み取りまたは書き込みができないという問題が発生する。
ここで、読み取りまたは書き込みの処理時間より、物品が通過する時間を遅くすることで、この問題を解決できるが、本来の目的である作業効率改善が逆に悪化するため、非接触ICタグを導入する意味が無くなってしまう。そのため、非接触ICタグとの読み取りまたは書き込み処理が確実に行える時間内に、物品が移動する範囲をカバーできる通信範囲の広いアンテナが必要となり、その通信範囲は物品の移動速度によって最適化しなければならない。
しかし、非接触ICタグ用リーダ/ライタのアンテナの通信範囲は、通信周波数とチップの性能が決まれば、非接触ICタグと非接触ICタグ用リーダ/ライタそれぞれのアンテナ構造でほぼ決定される。
非接触ICタグ用リーダ/ライタの通信範囲を拡大しようとした場合、アンテナの面積を広くできれば良いが、面積を広くすることにより弊害が生じる。例えば、電磁誘導方式のリーダ/ライタの場合、単純にアンテナ面積を広くしただけでは、発生する磁界が弱くなり、通信距離が短くなってしまうという現象が生じる。そのため、リーダ/ライタ側の出力を上げる必要がある。
また、電波方式では、アンテナを複数構成して電力を分配して供給する方法があるが、この場合も電力の損失が発生するため通信距離が犠牲になってしまうという現象が発生する。そのため、通信距離を確保しようとするとリーダ/ライタ側の出力を上げる必要がある。このように、アンテナの変更だけでなく、使用するアンテナに合わせたリーダ/ライタ回路の設計変更が不可欠となる。
簡単に非接触ICタグ用リーダ/ライタの通信範囲を拡大する方法として、アンテナの数を増やし、面積の小さいアンテナを組み合わせることで、見かけ上の面積を広くすることができる。特許文献1では、複数のアンテナと各アンテナを通信可能状態へと切り替えるアンテナ切り替え部をリーダ/ライタ(コントローラ)内に設け、アンテナだけを増設することにより通信範囲を拡大する方法が提案されている。
特開2000−306054号公報
もう一つの方法として、アンテナと対になったリーダ/ライタの数を増やし、通信範囲を拡大することが考えられる。図4は、従来の非接触ICタグ用リーダ/ライタを単純に増設した場合の接続構成を示す図である。図4に示すように、アンテナ2a,2b,2c,2dと対になった複数(図4では4台)の非接触ICタグ用リーダ/ライタ1a,1b,1c,1dは、それぞれがUSBI/F、Ethernet(登録商標)I/F、RS−485I/F等で上位機器9と接続される。図4は、Ethernet(登録商標)I/Fを使って接続ケーブル11とハブ10を介して接続した例である。非接触ICタグ用リーダ/ライタ1a,1b,1c,1dは、上位機器9からの制御により、非接触ICタグ8へのデータ読み取り、書き込みが行われるため、上位機器9は、接続された非接触ICタグ用リーダ/ライタ1a,1b,1c,1dのそれぞれを指定して制御しなければならない。そのため、接続される非接触ICタグ用リーダ/ライタ1a,1b,1c,1dの数量に合わせて上位機器の制御プログラムを作成しなければならないという問題が生じる。
更に、上位機器9と接続されたそれぞれの非接触ICタグ用リーダ/ライタ1a,1b,1c,1dは、それぞれが独立して動作するため、非接触ICタグ8が矢印の方向に移動する際、通信途中で通信範囲22a外となった場合、次の通信範囲22bとなる非接触ICタグ用リーダ/ライタ1bでは、また通信手順の最初から処理することになる。そのため、同一の性能、通信範囲を持つ非接触型リーダ/ライタ1を並べただけでは正常な読み取りまたは書き込みを最後まで行うことができない。ここで、通信範囲22a,22b,22c,22dは模式的に表しており、実際の通信範囲とは異なる。
また、特許文献1においては、増設するアンテナの最大数分を接続できるよう、アンテナ切り替え部を予め用意しておく必要があり、用意された最大数分を越えてアンテナを増設することができないという制約がある。
本発明の課題は、非接触ICタグ用リーダ/ライタの数量に関わらず、上位機器の制御プログラムを変更する必要がなく、しかも、通信範囲を任意に拡大でき、かつ通信が中断することのない非接触ICタグ用リーダ/ライタおよび非接触ICタグの読み出し、書き込みシステムを提供することである。
本発明では、任意の数の非接触ICタグ用リーダ/ライタを直列接続することで、任意に通信範囲を拡張でき、移動する非接触ICタグに対し効率よく読み出しまたは書き込みを行うことができる非接触ICタグシステムを提供するものである。
本発明によれば、非接触ICタグとの間でデータ信号を無線で送受するアンテナと、非接触ICタグに対しデータを読み出しまたは書き込みが行える機能と、上位と接続することができる機能と、下位と接続することができる機能とを備え、複数のリーダ/ライタを直列接続でき、上位機器に接続された最上位のリーダ/ライタから直列接続された下位のリーダ/ライタに向かって順に制御され、最下位のリーダ/ライタまで制御された後、無線タグとの通信結果等を最下位のリーダ/ライタから上位に向かって順に応答し、その際、下位リーダ/ライタからの情報に当該リーダ/ライタの情報を加え、更に上位に応答する非接触ICタグ用リーダ/ライタシステムにおいて、移動する非接触ICタグの移動方向に通信範囲の一部が重なるよう直列に接続配置した複数台の非接触ICタグ用リーダ/ライタを組み合わせ、非接触ICタグの移動速度に合わせて通信範囲を任意に拡大させることを特徴とする、非接触ICタグ読み出し、書き込みシステムが得られる。
また、上位に位置する1台の非接触ICタグ用リーダ/ライタが非接触ICタグと行う通信処理を行った後、下位に位置する非接触ICタグ用リーダ/ライタに制御を移行する際、上位に位置する非接触ICタグ用リーダ/ライタから非接触ICタグへの電力供給を行うためのキャリア信号を送信したまま、下位に位置する非接触ICタグ用リーダ/ライタからも非接触ICタグへの電力供給を行うキャリア信号を同時に送信することで、非接触ICタグへの電力供給を停止させることなく上位から下位への非接触ICタグ用リーダ/ライタの処理を移行することができることを特徴とする非接触ICタグ用リーダ/ライタが得られる。
ここで、同時送信開始より一定時間経過後に、上位に位置する非接触ICタグ用リーダ/ライタからのキャリア信号を停止させる。または、下位に位置する非接触ICタグ用リーダ/ライタからの通知により、上位に位置する非接触ICタグ用リーダ/ライタからのキャリア信号を停止させる。もしくは、非接触ICタグに対する位置情報センサを設け、前記センサよりの位置情報に基づき、前記上位に位置する非接触ICタグ用リーダ/ライタからのキャリア信号を停止させる。
また、上位に位置する非接触ICタグ用リーダ/ライタと非接触ICタグとの通信結果を下位の非接触ICタグ用リーダ/ライタに引き継ぐことができ、上位の非接触ICタグ用リーダ/ライタと非接触ICタグとの通信を継続して処理できることを特徴とする非接触ICタグ用リーダ/ライタが得られる
即ち、本発明は、非接触ICタグとの間でデータ信号を無線で送受するアンテナと、非接触ICタグに対しデータを読み出し、または書き込みを行う手段と、上位機器、あるいは、上位に位置する非接触ICタグ用リーダ/ライタと接続する手段と、下位に位置する非接触ICタグ用リーダ/ライタと接続する手段とを備え、前記上位機器に対し複数台を直列接続できる非接触ICタグ用リーダ/ライタであって、前記上位に位置する非接触ICタグ用リーダ/ライタからの、前記非接触ICタグへ電力供給のためのキャリア信号を送信し、前記非接触ICタグの固有IDを読み取るという命令を受取り、前記非接触ICタグの固有IDを読み取ったという自己の情報を付加して前記下位に位置する非接触ICタグ用リーダ/ライタ前記命令を伝えると共に、前記下位に位置する非接触ICタグ用リーダ/ライタからの、前記非接触ICタグの固有IDを読み取ったという情報を受取り、前記自己の情報を付加して前記上位に位置する非接触ICタグ用リーダ/ライタに応答し、前記上位に位置する非接触ICタグ用リーダ/ライタが前記非接触ICタグへの電力供給のためのキャリア信号を停止するよう構成されたことを特徴とする非接触ICタグ用リーダ/ライタである。
また、本発明は、前記非接触ICタグ用リーダ/ライタの複数台が、前記アンテナの通信範囲の一部が重なるように、前記非接触ICタグの移動方向に、直列に接続されて配置された上記の非接触ICタグの読み出し、書き込みシステムである。
また、本発明は、前記上位に位置する非接触ICタグ用リーダ/ライタが、前記非接触ICタグと通信処理を行った後、前記下位に位置する非接触ICタグ用リーダ/ライタに、制御を移行する際、前記上位に位置する非接触ICタグ用リーダ/ライタから前記非接触ICタグへの電力供給を行うためのキャリア信号を送信したまま、前記下位に位置する非接触ICタグ用リーダ/ライタからも前記非接触ICタグへの電力供給を行うためのキャリア信号を同時に送信する上記の非接触ICタグの読み出し、書き込みシステムである。
また、本発明は、前記上位に位置する非接触ICタグ用リーダ/ライタが、前記非接触ICタグと通信処理を行った後、前記下位に位置する非接触ICタグ用リーダ/ライタに、制御を移行する際、前記上位に位置する非接触ICタグ用リーダ/ライタから前記非接触ICタグへの電力供給を行うためのキャリア信号を送信したまま、前記下位に位置する非接触ICタグ用リーダ/ライタからも前記非接触ICタグへの電力供給を行うためのキャリア信号を同時に送信し、一定時間経過後、前記上位に位置する非接触ICタグ用リーダ/ライタからのキャリア信号を停止させる上記の非接触ICタグの読み出し、書き込みシステムである。
また、本発明は、前記上位に位置する非接触ICタグ用リーダ/ライタが、前記非接触ICタグと通信処理を行った後、前記下位に位置する非接触ICタグ用リーダ/ライタに、制御を移行する際、前記上位に位置する非接触ICタグ用リーダ/ライタから前記非接触ICタグへの電力供給を行うためのキャリア信号を送信したまま、前記下位に位置する非接触ICタグ用リーダ/ライタからも前記非接触ICタグへの電力供給を行うためのキャリア信号を同時に送信し、前記下位に位置する非接触ICタグ用リーダ/ライタからの通知により、前記上位に位置する非接触ICタグ用リーダ/ライタからのキャリア信号を停止させる上記の非接触ICタグの読み出し、書き込みシステムである。
また、本発明は、前記非接触ICタグに対する位置情報センサを設け、前記上位に位置する非接触ICタグ用リーダ/ライタが、前記非接触ICタグと通信処理を行った後、前記下位に位置する非接触ICタグ用リーダ/ライタに、制御を移行する際、前記上位に位置する非接触ICタグ用リーダ/ライタから前記非接触ICタグへの電力供給を行うためのキャリア信号を送信したまま、前記下位に位置する非接触ICタグ用リーダ/ライタからも前記非接触ICタグへの電力供給を行うためのキャリア信号を同時に送信し、前記センサよりの位置情報に基づき、前記上位に位置する非接触ICタグ用リーダ/ライタからのキャリア信号を停止させる上記の非接触ICタグの読み出し、書き込みシステムである。
また、本発明は、前記上位に位置する非接触ICタグ用リーダ/ライタと前記非接触ICタグとの通信結果を、前記下位に位置する前記非接触ICタグ用リーダ/ライタに引き継ぐことができ、前記上位に位置する非接触ICタグ用リーダ/ライタと前記非接触ICタグとの通信を継続して処理する非接触ICタグの読み出し、書き込みシステムである。
本発明によれば、非接触ICタグ用リーダ/ライタの数量に関わらず、上位機器の制御プログラムを変更する必要がなく、しかも、通信範囲を任意に拡大でき、かつ通信が中断することのない非接触ICタグ用リーダ/ライタおよび非接触ICタグの読み出し、書き込みシステムを提供することができる。
本発明の非接触ICタグ用リーダ/ライタ、および非接触ICタグの読み出し、書き込みシステムについて、以下に説明する。
本発明の非接触ICタグ用リーダ/ライタは、非接触ICタグとの間でデータ信号を無線で送受するアンテナと、非接触ICタグに対しデータを読み出し、または書き込みを行う第1の手段と、上位機器、あるいは、上位接続されたリーダ/ライタ機器と接続する第2の手段と、下位接続されたリーダ/ライタ機器と接続する第3の手段とを備え、複数のリーダ/ライタを直列接続でき、上位機器に接続された最上位のリーダ/ライタから直列接続された下位機器のリーダ/ライタに向かって順に制御され、最下位のリーダ/ライタまで制御された後、無線タグとの通信結果等を最下位のリーダ/ライタから上位に向かって順に応答し、その際、下位リーダ/ライタからの情報に当該リーダ/ライタの情報を加え、更に上位に応答する非接触ICタグ用リーダ/ライタである。
ここで、前記非接触ICタグは、移動し、該移動方向に、個々のアンテナの通信範囲の一部が重なるように、複数台の非接触ICタグ用リーダ/ライタが直列に接続されて配置され前記非接触ICタグの移動速度に合わせて、前記アンテナの通信範囲を任意に拡大させている。また、前記各配置された非接触ICタグ用リーダ/ライタが、移動する非接触ICタグとの通信処理を、それぞれ分割分担するよう設定されたことを特徴としている。
更に、本発明では、前記上位に位置する非接触ICタグ用リーダ/ライタと非接触ICタグとの通信結果を下位の非接触ICタグ用リーダ/ライタに引き継ぐことができ、上位の非接触ICタグ用リーダ/ライタと非接触ICタグとの通信を継続して処理できる。また、前記非接触ICタグの移動速度に合わせ、非接触ICタグとの通信処理の分割分担方法を上位機器から指定できる。
図1は、本発明に係る非接触ICタグ用リーダ/ライタの構成を示す図である。図1において、非接触ICタグ用リーダ/ライタ12は、CPU14により制御され、変調回路16は非接触ICタグへの電力供給と共にコマンド信号をアンテナ13を介して送信する。非接触ICタグからのレスポンス信号は、アンテナ13を介して復調回路17で受信される。メモリ15は、非接触ICタグ用リーダ/ライタ12を制御するプログラム、および非接触ICタグとの送受信データ等の格納が行われる。非接触ICタグ用リーダ/ライタ12には、直列接続するために、上位機器または上位のリーダ/ライタと接続するための外部I/F(1)18と、下位のリーダ/ライタと接続するための外部I/F(2)19を設けた。本実施の形態では、外部I/F(1)18と外部I/F(2)19はRS-232CI/Fとしたが、USBI/F、Ethernet(登録商標)I/F、RS-485I/F等でも問題ない。
図2は、本発明に係る非接触ICタグ用リーダ/ライタを直列接続した構成を示す図である。図2において、上位機器21のRS-232I/Fから接続ケーブル20aを介して、非接触ICタグ用リーダ/ライタ12aの外部I/F(1)18に接続され、更に外部I/F(2)19から接続ケーブル20bを介して下位の非接触ICタグ用リーダ/ライタ12bに接続、同様に下位の非接触リーダ/ライタ12c,12dに接続(図4では4台)される。非接触ICタグ8は、矢印の方向に移動し、直列接続された非接触ICタグ用リーダ/ライタ12a,12b,12c,12dの中のいずれか通信範囲にあるリーダ/ライタと通信を行うことができる。
また、非接触ICタグ用リーダ/ライタ12a,12b,12c,12dは、それぞれの通信範囲23a,23b,23c,23dが一部重なるように設置される。なお、通信範囲23a,23b,23c,23dは模式的に表している。
例えば、上位機器21から非接触ICタグ8の固有IDを読み取り、更にメモリ内にあるデータの読み取り処理を行う処理を2台のリーダ/ライタで行うコマンドを非接触ICタグ用リーダ/ライタ12aに送ると、非接触ICタグ用リーダ/ライタ12aは通信範囲23aにある非接触ICタグ8と決められた手順に従って通信を開始する。
最初に非接触ICタグ8の固有IDを読み取り、非接触ICタグ8を特定する。その間、非接触ICタグ8は矢印方向に移動し、非接触ICタグ用リーダ/ライタ12bの通信範囲23bに近づく。非接触ICタグ用リーダ/ライタ12aは、非接触ICタグ8に電力供給のためのキャリア信号を送信した状態のまま、下位に接続された非接触ICタグ用リーダ/ライタ12bに対し、ID情報を読み取ったという情報を付加して次ぎの処理を行わせるコマンドを送信する。
コマンドを受け取った非接触ICタグ用リーダ/ライタ12bは、電力供給用のためのキャリア信号を送信する。非接触ICタグ8は、通信範囲23aから通信範囲23bに移動するが、非接触ICタグ用リーダ/ライタ12aと下位に接続された非接触ICタグ用リーダ/ライタ12bとから同時に電力供給のキャリア信号が送信されているため、電源切れによるリセット状態は発生せず、通信を継続できる状態を保持する。その後、非接触ICタグ用リーダ/ライタ12aはキャリア信号を停止する。これにより非接触ICタグ用リーダ/ライタ12bは他からのキャリア信号の干渉なしに非接触ICタグ8と通信可能状態となり、通信を開始する。
この際の非接触ICタグ用リーダ/ライタ12aからのキャリア信号の停止は、タイマー等を用いて、同時送信開始より一定時間経過後に行うようにすることによりリセット状態等の発生を防止できる。さらに、下位側に位置する非接触ICタグ用リーダ/ライタ12bが非接触ICタグ8との通信が開始されたところや確立したところ等で、非接触ICタグ用リーダ/ライタ12bから通知を送り、非接触ICタグ用リーダ/ライタ12aのキャリア信号を停止するのがより確実である。また、非接触ICタグ8の位置情報を検知するセンサを設けて、非接触ICタグ8が所定の位置に達したことをセンサで検知し、このセンサからの位置情報を基に非接触ICタグ用リーダ/ライタ12aのキャリア信号を停止することでもリセット状態の防止等を行うことができる。
非接触ICタグ用リーダ/ライタ12bは、非接触ICタグ8のメモリ内のデータを読み取る処理を行い、所望のデータを得る。一連の処理終了後、非接触ICタグ用リーダ/ライタ12bから読み出した結果のデータを非接触ICタグ用リーダ/ライタ12aにレスポンスとして送信する。非接触ICタグ用リーダ/ライタ12aは、受けた読み出しデータに、取得したIDデータを付加し、上位機器21にレスポンスとして送信する。非接触ICタグ8の移動速度が速い場合、非接触ICタグ8のID読み出し、メモリの読み出し或いは書き込みの通信処理内容を更に細分化し、1台の非接触ICタグリーダ/ライタ12内の通信処理内容を少なくして非接触ICタグ用リーダ/ライタ12の台数を増やして非接触ICタグ8が全ての通信範囲23a,23b,23c,23dを通過する時間内に通信処理が完了するようにする。
非接触ICタグ8の移動速度に合わせ、上位機器より非接触ICタグ用リーダ/ライタ12aに対し4台と指定すると、同様に非接触ICタグ用リーダ/ライタ12aから12dまで処理を行い、その結果を上位機器にレスポンスする。本実施の形態では、非接触ICタグ8の移動速度に合わせ、非接触ICタグ用リーダ/ライタ12の台数を上位機器からコマンドで指定できるものとし、非接触ICタグ用リーダ/ライタ12は指定された台数に応じ、通信処理の内容を細分化して処理範囲を予めプログラムしたが、指定方法として処理時間などでも問題ない。
非接触ICタグ用リーダ/ライタ12a,12b,12c,12dは、上位に接続されたリーダ/ライタの処理結果を下位に伝え、その情報から動作する処理内容を自ら判断するように構成しておくことにより、これらの非接触ICタグ用リーダ/ライタは互換性を有し、どの位置に直列接続されても問題ない。また、本実施の形態では、4台の非接触ICタグ用リーダ/ライタを直列接続したが、非接触ICタグ8の移動速度、処理内容、また非接触ICタグ8の一度に通信範囲に存在する数量によって任意の台数を追加接続することが可能である。
本発明の非接触ICタグ用リーダ/ライタ、および非接触ICタグの読み出し、書き込みシステムは、物流管理の非接触ICタグ、商品管理の非接触ICタグ等のデータの送受信に利用できる。
本発明に係る非接触ICタグ用リーダ/ライタの構成を示す図。 本発明に係る非接触ICタグ用リーダ/ライタを直列接続した構成を示す図。 従来技術の非接触ICタグ用リーダ/ライタの構成を示す図。 従来の非接触ICタグ用リーダ/ライタを単純に増設した場合の接続構成を示す図。
符号の説明
1,1a,1b,1c,1d,12,12a,12b,12c,12d 非接触ICタグ用リーダ/ライタ
2,2a,2b,2c,2d,13,13a,13b,13c,13d アンテナ
3,14 CPU
4,15 メモリ
5,16 変調回路
6,17 復調回路
7 外部I/F
8 非接触ICタグ
9,21 上位機器
10 ハブ
11a,11b,11c,11d,20a,20b,20c,20d 接続ケーブル
18 外部I/F(1)
19 外部I/F(2)
22a,22b,22c,22d,23a,23b,23c,23d 通信範囲

Claims (7)

  1. 非接触ICタグとの間でデータ信号を無線で送受するアンテナと、非接触ICタグに対しデータを読み出し、または書き込みを行う手段と、上位機器、あるいは、上位に位置する非接触ICタグ用リーダ/ライタと接続する手段と、下位に位置する非接触ICタグ用リーダ/ライタと接続する手段とを備え、前記上位機器に対し複数台を直列接続できる非接触ICタグ用リーダ/ライタであって、前記上位に位置する非接触ICタグ用リーダ/ライタからの、前記非接触ICタグへ電力供給のためのキャリア信号を送信し、前記非接触ICタグの固有IDを読み取るという命令を受取り、前記非接触ICタグの固有IDを読み取ったという自己の情報を付加して前記下位に位置する非接触ICタグ用リーダ/ライタ前記命令を伝えると共に、前記下位に位置する非接触ICタグ用リーダ/ライタからの、前記非接触ICタグの固有IDを読み取ったという情報を受取り、前記自己の情報を付加して前記上位に位置する非接触ICタグ用リーダ/ライタに応答し、前記上位に位置する非接触ICタグ用リーダ/ライタが前記非接触ICタグへの電力供給のためのキャリア信号を停止するよう構成されたことを特徴とする非接触ICタグ用リーダ/ライタ。
  2. 請求項1に記載の非接触ICタグ用リーダ/ライタの複数台が、前記アンテナの通信範囲の一部が重なるように、前記非接触ICタグの移動方向に、直列に接続されて配置されたことを特徴とする非接触ICタグの読み出し、書き込みシステム。
  3. 前記上位に位置する非接触ICタグ用リーダ/ライタが、前記非接触ICタグと通信処理を行った後、前記下位に位置する非接触ICタグ用リーダ/ライタに、制御を移行する際、前記上位に位置する非接触ICタグ用リーダ/ライタから前記非接触ICタグへの電力供給を行うためのキャリア信号を送信したまま、前記下位に位置する非接触ICタグ用リーダ/ライタからも前記非接触ICタグへの電力供給を行うためのキャリア信号を同時に送信することを特徴とする請求項2に記載の非接触ICタグの読み出し、書き込みシステム。
  4. 前記キャリア信号を同時に送信してから、一定時間経過後、前記上位に位置する非接触ICタグ用リーダ/ライタからのキャリア信号を停止させることを特徴とする請求項3に記載の非接触ICタグの読み出し、書き込みシステム。
  5. 前記下位に位置する非接触ICタグ用リーダ/ライタからの通知により、前記上位に位置する非接触ICタグ用リーダ/ライタからのキャリア信号を停止させることを特徴とする請求項3に記載の非接触ICタグの読み出し、書き込みシステム。
  6. 前記非接触ICタグに対する位置情報センサを設け、前記センサよりの位置情報に基づき、前記上位に位置する非接触ICタグ用リーダ/ライタからのキャリア信号を停止させることを特徴とする請求項3に記載の非接触ICタグの読み出し、書き込みシステム。
  7. 前記上位に位置する非接触ICタグ用リーダ/ライタと前記非接触ICタグとの通信結果を、前記下位に位置する前記非接触ICタグ用リーダ/ライタに引き継ぐことができ、前記上位に位置する非接触ICタグ用リーダ/ライタと前記非接触ICタグとの通信を継続して処理することを特徴とする請求項3ないし6のいずれか1項に記載の非接触ICタグの読み出し、書き込みシステム。
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