JP2002100918A - アンテナビームコントロールシステム - Google Patents
アンテナビームコントロールシステムInfo
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- JP2002100918A JP2002100918A JP2000287475A JP2000287475A JP2002100918A JP 2002100918 A JP2002100918 A JP 2002100918A JP 2000287475 A JP2000287475 A JP 2000287475A JP 2000287475 A JP2000287475 A JP 2000287475A JP 2002100918 A JP2002100918 A JP 2002100918A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- signal
- circuit
- phase shift
- phase
- antenna beam
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 構成が簡単で、安価であると共にIC化に適
したアンテナビームコントロールシステムを提供する。 【課題を解決するための手段】 少なく共4つのアンテ
ナ素子の各々に第1の信号処理回路を接続し、これらの
第1の信号処理回路にそれぞれ移相回路を接続し、これ
らの移相回路から出力される信号を合成回路で合成し、
この合成した信号を第2の信号処理回路で処理し、ここ
で処理される信号の強度情報に基づいて複数の移相回路
における移相量を、前記第2の信号処理回路で処理され
る信号の強度が最適となるように制御するアンテナビー
ムコントロールシステムにおいて、前記複数の移相回路
の各々での移相量を、前記第2の信号処理回路で生成さ
れる自動利得制御電圧の振幅に基づいて0°と180°
との間で切換える。
したアンテナビームコントロールシステムを提供する。 【課題を解決するための手段】 少なく共4つのアンテ
ナ素子の各々に第1の信号処理回路を接続し、これらの
第1の信号処理回路にそれぞれ移相回路を接続し、これ
らの移相回路から出力される信号を合成回路で合成し、
この合成した信号を第2の信号処理回路で処理し、ここ
で処理される信号の強度情報に基づいて複数の移相回路
における移相量を、前記第2の信号処理回路で処理され
る信号の強度が最適となるように制御するアンテナビー
ムコントロールシステムにおいて、前記複数の移相回路
の各々での移相量を、前記第2の信号処理回路で生成さ
れる自動利得制御電圧の振幅に基づいて0°と180°
との間で切換える。
Description
【0001】
【発明の属する技術】本発明は、変調信号を受信する複
数のアンテナ素子と、これらのアンテナ素子の各々に接
続された高周波回路と、これらの高周波回路にそれぞれ
接続され、高周波回路から出力される高周波信号の位相
を制御する位相回路と、これらの位相回路から出力され
る高周波信号を合成する合成回路と、この合成回路の出
力信号を復調する復調回路と、この復調回路から出力さ
れる復調信号の強度情報を処理して前記位相回路を制御
する制御信号を出力する制御回路とを具え、前記復調回
路から出力される復調信号の強度が最適となるように前
記位相回路での位相を制御する制御信号を出力するアン
テナビームコントロールシステムに関するものである。
数のアンテナ素子と、これらのアンテナ素子の各々に接
続された高周波回路と、これらの高周波回路にそれぞれ
接続され、高周波回路から出力される高周波信号の位相
を制御する位相回路と、これらの位相回路から出力され
る高周波信号を合成する合成回路と、この合成回路の出
力信号を復調する復調回路と、この復調回路から出力さ
れる復調信号の強度情報を処理して前記位相回路を制御
する制御信号を出力する制御回路とを具え、前記復調回
路から出力される復調信号の強度が最適となるように前
記位相回路での位相を制御する制御信号を出力するアン
テナビームコントロールシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】上述したアンテナビームコントロールシ
ステムは、例えば静止衛星を用いる衛星テレビジョン放
送信号を受信する受信システムや、GPSシステムの受
信システムに適用することができるだけではなく、例え
ば携帯電話のように信号の送受信を行う送受信システム
にも使用することができる。
ステムは、例えば静止衛星を用いる衛星テレビジョン放
送信号を受信する受信システムや、GPSシステムの受
信システムに適用することができるだけではなく、例え
ば携帯電話のように信号の送受信を行う送受信システム
にも使用することができる。
【0003】
【発明が解決すべき課題】図1は、従来のフェースドア
レーアンテナの代表的な構成を示すものである。N個の
アンテナ素子1−1〜1−Nで受信された信号を、それ
ぞれ移相器2−1〜2−Nを経て合成器3へ供給し、こ
の合成器で合成された信号を増幅器4で増幅した後、受
信回路5へ供給するようにしている。この受信回路5に
は、位相制御回路6を設け、受信信号を処理して、移相
器2−1〜2−Nでの位相量を、合成器3から出力され
る信号の振幅が最大となるように制御する制御信号を生
成し、この制御信号に基づいて移相器を制御している。
アンテナ素子1−1〜1−Nで受信すべき信号の周波数
が、トランジスタを適用できない程高い場合には、移相
器2−1〜2−Nは、マイクロストリップラインで構成
されている。
レーアンテナの代表的な構成を示すものである。N個の
アンテナ素子1−1〜1−Nで受信された信号を、それ
ぞれ移相器2−1〜2−Nを経て合成器3へ供給し、こ
の合成器で合成された信号を増幅器4で増幅した後、受
信回路5へ供給するようにしている。この受信回路5に
は、位相制御回路6を設け、受信信号を処理して、移相
器2−1〜2−Nでの位相量を、合成器3から出力され
る信号の振幅が最大となるように制御する制御信号を生
成し、この制御信号に基づいて移相器を制御している。
アンテナ素子1−1〜1−Nで受信すべき信号の周波数
が、トランジスタを適用できない程高い場合には、移相
器2−1〜2−Nは、マイクロストリップラインで構成
されている。
【0004】このようなアンテナビームコントロールシ
ステムにおいては、位相制御回路6において、移相器2
−1〜2−Nの位相量を制御することにより、受信信号
の強度を常に最大とすることができるが、その構成は非
常に複雑となる欠点がある。さらに、高周波数の用途で
は、移相器2−1〜2−Nをマイクロストリップライン
で構成しているため、合成器4、増幅器5および位相制
御回路6を含めた回路部分をIC化することができない
という問題もある。
ステムにおいては、位相制御回路6において、移相器2
−1〜2−Nの位相量を制御することにより、受信信号
の強度を常に最大とすることができるが、その構成は非
常に複雑となる欠点がある。さらに、高周波数の用途で
は、移相器2−1〜2−Nをマイクロストリップライン
で構成しているため、合成器4、増幅器5および位相制
御回路6を含めた回路部分をIC化することができない
という問題もある。
【0005】図2は、車載用のテレビジョン受像システ
ムにおいて使用されるアンテナビームコントロールシス
テムとして、特開平8−23484号公報に記載されて
いるシステムを示すものである。この従来のアンテナビ
ームコントロールシステムにおいては、2つのアンテナ
素子11−1および11−2で受信された高周波信号
を、それぞれ低雑音アンプ12−1および12−2で増
幅した後、ミキサ13−1および13−2に供給してい
る。これらのミキサ13−1および13−2には、局部
発振器14から選択された放送局に対応する周波数の搬
送波をも供給し、それぞれ中間周波数信号を生成してい
る。
ムにおいて使用されるアンテナビームコントロールシス
テムとして、特開平8−23484号公報に記載されて
いるシステムを示すものである。この従来のアンテナビ
ームコントロールシステムにおいては、2つのアンテナ
素子11−1および11−2で受信された高周波信号
を、それぞれ低雑音アンプ12−1および12−2で増
幅した後、ミキサ13−1および13−2に供給してい
る。これらのミキサ13−1および13−2には、局部
発振器14から選択された放送局に対応する周波数の搬
送波をも供給し、それぞれ中間周波数信号を生成してい
る。
【0006】ミキサ13−1から出力される中間周波数
信号を合成器15へ直接供給すると共に、ミキサ13−
2から出力される中間周波数信号を移相器16を経て合
成器15へ供給している。合成器15で合成された信号
を、VSB特性(残留側波帯振幅変調)を補正するナイ
キストフィルタ17を経て映像検波回路18へ供給する
と共に搬送波再生回路19へ供給するようにしている。
この搬送波再生回路19で再生された搬送波によって映
像検波回路18で映像信号の検波を行なっている。さら
に、映像検波回路18から出力端子21へ供給される映
像信号を位相制御回路20へ供給し、この位相制御回路
で生成される位相制御信号を移相器16へ供給するよう
にしている。位相制御回路20は位相の負帰還回路に接
続されており、映像検波回路18から出力される受信映
像信号の強度が常に最大となるように移相器16の位相
量を制御するようにしている。
信号を合成器15へ直接供給すると共に、ミキサ13−
2から出力される中間周波数信号を移相器16を経て合
成器15へ供給している。合成器15で合成された信号
を、VSB特性(残留側波帯振幅変調)を補正するナイ
キストフィルタ17を経て映像検波回路18へ供給する
と共に搬送波再生回路19へ供給するようにしている。
この搬送波再生回路19で再生された搬送波によって映
像検波回路18で映像信号の検波を行なっている。さら
に、映像検波回路18から出力端子21へ供給される映
像信号を位相制御回路20へ供給し、この位相制御回路
で生成される位相制御信号を移相器16へ供給するよう
にしている。位相制御回路20は位相の負帰還回路に接
続されており、映像検波回路18から出力される受信映
像信号の強度が常に最大となるように移相器16の位相
量を制御するようにしている。
【0007】図2に示した従来のアンテナビームコント
ロールシステムにおいては、合成器15で受信信号を合
成する以前にミキサ13−1および13−2で受信した
高周波信号を中間周波数信号に変換しているので、移相
器16としては、図1に示すアンテナビームコントロー
ルシステムのようにマイクロストリップラインを用いる
必要はなく、それだけ回路構成は簡単となるが、位相の
負帰還回路に接続された位相制御回路20の構成は依然
として複雑なものである。したがって、合成器15、移
相器16および位相制御回路20を含む回路部分をIC
化した場合に、大規模なものとなり、小型化が困難であ
ると共に価格も高価となる問題がある。
ロールシステムにおいては、合成器15で受信信号を合
成する以前にミキサ13−1および13−2で受信した
高周波信号を中間周波数信号に変換しているので、移相
器16としては、図1に示すアンテナビームコントロー
ルシステムのようにマイクロストリップラインを用いる
必要はなく、それだけ回路構成は簡単となるが、位相の
負帰還回路に接続された位相制御回路20の構成は依然
として複雑なものである。したがって、合成器15、移
相器16および位相制御回路20を含む回路部分をIC
化した場合に、大規模なものとなり、小型化が困難であ
ると共に価格も高価となる問題がある。
【0008】上述したアンテナビームコントロールシス
テムを小型化、軽量化、低価格化が強く要求されている
携帯電話機のアンテナシステムに適用した場合、構成が
複雑で、小型化が困難であるということは致命的な欠点
となる。
テムを小型化、軽量化、低価格化が強く要求されている
携帯電話機のアンテナシステムに適用した場合、構成が
複雑で、小型化が困難であるということは致命的な欠点
となる。
【0009】本発明の目的は上述した従来のアンテナビ
ームコントロールシステムの欠点を解消若しくは軽減
し、構成が簡単で、安価であると共にIC化に適したア
ンテナビームコントロールシステムを提供しようとする
ものである。
ームコントロールシステムの欠点を解消若しくは軽減
し、構成が簡単で、安価であると共にIC化に適したア
ンテナビームコントロールシステムを提供しようとする
ものである。
【0010】本発明の他の目的は、小型化、軽量化、低
価格化が強く要求される携帯無線機器のアンテナシステ
ムとして好適に用いることができるアンテナビームコン
トロールシステムを提供しようとするものである。
価格化が強く要求される携帯無線機器のアンテナシステ
ムとして好適に用いることができるアンテナビームコン
トロールシステムを提供しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によるアンテナビ
ームコントロールシステムは、信号を受信する複数のア
ンテナ素子と、これらのアンテナ素子の各々に接続され
た複数の第1の信号処理回路と、これらの第1の信号処
理回路にそれぞれ接続され、信号処理回路から出力され
る信号の位相を制御する複数の移相回路と、これらの移
相回路から出力される信号を合成する合成回路と、この
合成回路の出力信号を処理する第2の信号処理回路と、
この第2の信号処理回路で処理される信号の強度情報に
基づいて、前記複数の移相回路における移相量を制御す
る位相制御信号を出力する位相制御回路とを具え、前記
合成回路から出力される信号の振幅が所望の値となるよ
うに前記複数の移相回路での移相量を制御する位相制御
信号を出力するアンテナビームコントロールシステムに
おいて、前記複数のアンテナ素子として少なくとも4個
のアンテナ素子を設け、前記複数の移相回路の各々を、
その入力信号の位相を0°と180°の何れかに切換え
るように構成し、前記位相制御回路を、前記移相回路で
の移相量を0°と180°との間で切換える位相制御信
号を出力するように構成したことを特徴とするものであ
る。
ームコントロールシステムは、信号を受信する複数のア
ンテナ素子と、これらのアンテナ素子の各々に接続され
た複数の第1の信号処理回路と、これらの第1の信号処
理回路にそれぞれ接続され、信号処理回路から出力され
る信号の位相を制御する複数の移相回路と、これらの移
相回路から出力される信号を合成する合成回路と、この
合成回路の出力信号を処理する第2の信号処理回路と、
この第2の信号処理回路で処理される信号の強度情報に
基づいて、前記複数の移相回路における移相量を制御す
る位相制御信号を出力する位相制御回路とを具え、前記
合成回路から出力される信号の振幅が所望の値となるよ
うに前記複数の移相回路での移相量を制御する位相制御
信号を出力するアンテナビームコントロールシステムに
おいて、前記複数のアンテナ素子として少なくとも4個
のアンテナ素子を設け、前記複数の移相回路の各々を、
その入力信号の位相を0°と180°の何れかに切換え
るように構成し、前記位相制御回路を、前記移相回路で
の移相量を0°と180°との間で切換える位相制御信
号を出力するように構成したことを特徴とするものであ
る。
【0012】このような本発明によるアンテナビームコ
ントロールシステムの好適な実施例においては、前記位
相制御回路に、前記少なくとも4個のアンテナ素子に対
応する少なくとも4つの移相回路の内の1つの移相回路
での移相量を180°とし、他の移相回路での移相量を
0°として得られる4つのアンテナビームパターンと、
4つのアンテナ素子の全てに対応する全ての移相回路に
おける移相量を0°とすることによって得られる1つの
アンテナビームパターンとの5つのアンテナビームパタ
ーンを得るための2値制御信号の少なくとも5つの組み
合わせを予め記憶する記憶回路を設け、この記憶回路に
記憶されている2値制御信号の組み合わせを読み出して
前記複数の移相回路での移相量を制御するように構成す
る。
ントロールシステムの好適な実施例においては、前記位
相制御回路に、前記少なくとも4個のアンテナ素子に対
応する少なくとも4つの移相回路の内の1つの移相回路
での移相量を180°とし、他の移相回路での移相量を
0°として得られる4つのアンテナビームパターンと、
4つのアンテナ素子の全てに対応する全ての移相回路に
おける移相量を0°とすることによって得られる1つの
アンテナビームパターンとの5つのアンテナビームパタ
ーンを得るための2値制御信号の少なくとも5つの組み
合わせを予め記憶する記憶回路を設け、この記憶回路に
記憶されている2値制御信号の組み合わせを読み出して
前記複数の移相回路での移相量を制御するように構成す
る。
【0013】このような実施例においては、前記記憶回
路に記憶した2値制御信号の少なくとも5つの組み合わ
せを順次に読み出し、各2値制御信号における前記第2
の信号処理回路で処理される信号の強度を検出して記憶
し、前記記憶回路に予め記憶されている全ての2値制御
信号の組み合わせを読み出した後に、第2の信号処理回
路で処理される信号の強度が最大となる2値制御信号を
選択して前記移相回路の移相量を制御してアンテナビー
ムスキャンを行うことができる。
路に記憶した2値制御信号の少なくとも5つの組み合わ
せを順次に読み出し、各2値制御信号における前記第2
の信号処理回路で処理される信号の強度を検出して記憶
し、前記記憶回路に予め記憶されている全ての2値制御
信号の組み合わせを読み出した後に、第2の信号処理回
路で処理される信号の強度が最大となる2値制御信号を
選択して前記移相回路の移相量を制御してアンテナビー
ムスキャンを行うことができる。
【0014】或いはまた、前記記憶回路に記憶した2値
制御信号の少なくとも5つの組み合わせを予め決められ
た順番に読み出し、各2値制御信号における前記第2の
信号処理回路の信号の強度情報から、所定レベル以上の
合成信号が得られるアンテナビームを設定する2値制御
信号を検出し、この検出された2値制御信号に基づいて
前記移相回路の移相量を制御することによってもアンテ
ナビームスキャンを行うことができる。
制御信号の少なくとも5つの組み合わせを予め決められ
た順番に読み出し、各2値制御信号における前記第2の
信号処理回路の信号の強度情報から、所定レベル以上の
合成信号が得られるアンテナビームを設定する2値制御
信号を検出し、この検出された2値制御信号に基づいて
前記移相回路の移相量を制御することによってもアンテ
ナビームスキャンを行うことができる。
【0015】また、上述したアンテナビームパターンの
スキャンは、前記記憶回路に記憶されている2値制御信
号の少なくとも5つの組み合わせの読み出しを、前記合
成回路から出力される信号の強度が所定のレベルよりも
低くなると判断されるときに行うか、または予め決めら
れた時間毎に定期的に行うことができる。
スキャンは、前記記憶回路に記憶されている2値制御信
号の少なくとも5つの組み合わせの読み出しを、前記合
成回路から出力される信号の強度が所定のレベルよりも
低くなると判断されるときに行うか、または予め決めら
れた時間毎に定期的に行うことができる。
【0016】さらに、本発明によるアンテナビームコン
トロールシステムにおいては、前記第2の信号処理回路
に自動利得制御回路を設け、第2の信号処理回路で処理
される信号の強度情報を、前記自動利得制御回路におい
て発生される自動利得制御電圧として取り出すのが好適
である。この場合には、前記2値制御信号の少なくとも
5つの組み合わせの2値制御信号を読み出して前記移相
回路での移相量を切り換えた後、前記自動利得制御電圧
が安定するに要する時間が経過した後に前記第2の信号
処理回路で処理される信号の強度情報の判定を行うこと
が好適である。
トロールシステムにおいては、前記第2の信号処理回路
に自動利得制御回路を設け、第2の信号処理回路で処理
される信号の強度情報を、前記自動利得制御回路におい
て発生される自動利得制御電圧として取り出すのが好適
である。この場合には、前記2値制御信号の少なくとも
5つの組み合わせの2値制御信号を読み出して前記移相
回路での移相量を切り換えた後、前記自動利得制御電圧
が安定するに要する時間が経過した後に前記第2の信号
処理回路で処理される信号の強度情報の判定を行うこと
が好適である。
【0017】さらに、本発明によるアンテナビームコン
トロールシステムの好適な実施例においては、前記移相
回路の各々を、移相回路への入力信号と同相の信号およ
び180°位相が反転した信号とを同時に生成するよう
に構成し、前記切換回路を、移相回路から出力される同
相信号および180°反転信号の何れかを選択するよう
に構成することができる。この場合、前記移相回路の各
々を、トランジスタ回路で構成したり、抵抗およびコン
デンサより成るCR回路で構成することができる。
トロールシステムの好適な実施例においては、前記移相
回路の各々を、移相回路への入力信号と同相の信号およ
び180°位相が反転した信号とを同時に生成するよう
に構成し、前記切換回路を、移相回路から出力される同
相信号および180°反転信号の何れかを選択するよう
に構成することができる。この場合、前記移相回路の各
々を、トランジスタ回路で構成したり、抵抗およびコン
デンサより成るCR回路で構成することができる。
【0018】また,本発明によるアンテナビームコント
ロールシステムの好適な実施例においては、前記アンテ
ナ素子で高周波変調信号を受信し、前記第1の信号処理
回路にミキサを設け、アンテナ素子で受信した高周波変
調信号を中間周波数の変調信号に変換し、この中間周波
数の変調信号を移相回路へ供給するように構成し、前記
第2の信号処理回路を、前記合成回路から出力される中
周波数の変調信号を復調する復調回路を含むように構成
することができる。この場合には、前記位相制御信号を
生成するための強度情報を、前記復調回路で生成される
自動利得制御信号から取り出すことができる。
ロールシステムの好適な実施例においては、前記アンテ
ナ素子で高周波変調信号を受信し、前記第1の信号処理
回路にミキサを設け、アンテナ素子で受信した高周波変
調信号を中間周波数の変調信号に変換し、この中間周波
数の変調信号を移相回路へ供給するように構成し、前記
第2の信号処理回路を、前記合成回路から出力される中
周波数の変調信号を復調する復調回路を含むように構成
することができる。この場合には、前記位相制御信号を
生成するための強度情報を、前記復調回路で生成される
自動利得制御信号から取り出すことができる。
【0019】さらに、本発明によるアンテナビームコン
トロールシステムの他の実施例においては、前記複数の
アンテナ素子に、それぞれ分波器を接続し、これら分波
器の出力端子を前記第1の信号処理回路に接続し、これ
ら第1の信号処理回路から出力される受信信号を複数の
受信用の移相回路へ供給するように構成し、前記アンテ
ナ素子から送信すべき送信信号を電力分配器で分配した
後、前記複数の受信用移相回路と対応し、対応する受信
用移相回路への位相制御信号と同じ位相制御信号によっ
て移相量が制御される複数の送信用移相回路へそれぞれ
供給し、これら送信用移相回路から出力される送信信号
を第3の信号処理回路を経て前記分波器の入力端子へ供
給してアンテナ素子から送信するように構成する。この
ようなアンテナビームコントロールシステムは、携帯電
話の端末に適用するのが特に好適である。
トロールシステムの他の実施例においては、前記複数の
アンテナ素子に、それぞれ分波器を接続し、これら分波
器の出力端子を前記第1の信号処理回路に接続し、これ
ら第1の信号処理回路から出力される受信信号を複数の
受信用の移相回路へ供給するように構成し、前記アンテ
ナ素子から送信すべき送信信号を電力分配器で分配した
後、前記複数の受信用移相回路と対応し、対応する受信
用移相回路への位相制御信号と同じ位相制御信号によっ
て移相量が制御される複数の送信用移相回路へそれぞれ
供給し、これら送信用移相回路から出力される送信信号
を第3の信号処理回路を経て前記分波器の入力端子へ供
給してアンテナ素子から送信するように構成する。この
ようなアンテナビームコントロールシステムは、携帯電
話の端末に適用するのが特に好適である。
【0020】
【発明の実施の形態】図3は本発明によるアンテナビー
ムコントロールシステムの一実施例の構成を示すブロッ
ク図である。本例では、4つのアンテナ素子31−1〜
31−4を設け、これらのアンテナ素子で受信した高周
波信号をそれぞれ低雑音アンプ32−1〜32−4で増
幅した後、ミキサ33−1〜33−4へそれぞれ供給す
る。これらのミキサ33−1〜33−4には、それぞれ
局部発振器34−1〜34−4から所定の周波数の搬送
波をも供給する。ミキサ33−1〜33−4から出力さ
れる中間周波数信号を、それぞれ移相器35−1〜35
−4へ供給する。本発明においては、この移相器35−
1〜35−4は、中間周波数信号を「0°」と「180
°」との何れかで移相するように構成する。
ムコントロールシステムの一実施例の構成を示すブロッ
ク図である。本例では、4つのアンテナ素子31−1〜
31−4を設け、これらのアンテナ素子で受信した高周
波信号をそれぞれ低雑音アンプ32−1〜32−4で増
幅した後、ミキサ33−1〜33−4へそれぞれ供給す
る。これらのミキサ33−1〜33−4には、それぞれ
局部発振器34−1〜34−4から所定の周波数の搬送
波をも供給する。ミキサ33−1〜33−4から出力さ
れる中間周波数信号を、それぞれ移相器35−1〜35
−4へ供給する。本発明においては、この移相器35−
1〜35−4は、中間周波数信号を「0°」と「180
°」との何れかで移相するように構成する。
【0021】移相器35−1〜35−4から出力される
中間周波数信号を合成器36において合成し、この合成
器から出力される合成信号を可変利得増幅器37へ供給
し、この増幅器から出力される復調信号をIQミキサ3
8へ供給する。このIQミキサ38の構成は従来のもの
と同じであるので詳細な説明は省略するが、IQミキサ
38らはI信号およびQ信号が出力される。
中間周波数信号を合成器36において合成し、この合成
器から出力される合成信号を可変利得増幅器37へ供給
し、この増幅器から出力される復調信号をIQミキサ3
8へ供給する。このIQミキサ38の構成は従来のもの
と同じであるので詳細な説明は省略するが、IQミキサ
38らはI信号およびQ信号が出力される。
【0022】可変利得増幅器37では自動利得制御信号
(AGC)が得られるが、本例ではこのAGC信号を用
いて、移相器35−1〜35−4での移相量を制御する
ための位相制御信号を位相制御回路39で生成する。こ
の位相制御回路39においては、AGC信号をA/D変
換器40へ供給してディジタル信号に変換し、このディ
ジタル信号を中央処理ユニット(CPU)41に供給す
る。このCPU41では、AGC信号のレベルに基づい
て所望の強度の信号が受信されているか否かを判断し、
所望の強度の信号が受信されていないと判断されたとき
には、ROMまたはRAMより成る記憶回路42に記憶
されているテーブルにしたがって位相制御信号を出力す
る。この位相制御信号を切換回路43へ供給し、この切
換回路によって移相器35−1〜35−4における移相
量をそれぞれ制御し、所望のレベルの振幅を有する信号
が受信されるようにアンテナビームを制御する。
(AGC)が得られるが、本例ではこのAGC信号を用
いて、移相器35−1〜35−4での移相量を制御する
ための位相制御信号を位相制御回路39で生成する。こ
の位相制御回路39においては、AGC信号をA/D変
換器40へ供給してディジタル信号に変換し、このディ
ジタル信号を中央処理ユニット(CPU)41に供給す
る。このCPU41では、AGC信号のレベルに基づい
て所望の強度の信号が受信されているか否かを判断し、
所望の強度の信号が受信されていないと判断されたとき
には、ROMまたはRAMより成る記憶回路42に記憶
されているテーブルにしたがって位相制御信号を出力す
る。この位相制御信号を切換回路43へ供給し、この切
換回路によって移相器35−1〜35−4における移相
量をそれぞれ制御し、所望のレベルの振幅を有する信号
が受信されるようにアンテナビームを制御する。
【0023】図4は、アンテナ素子31−1〜31−4
によるアンテナビームの方向と、移相器35−1〜35
−4における移相量との関係を示す線図である。本例で
は、各々が30.3mm角の正方形の対向する角を3.
4mmだけ切り取った円偏波パッチアレーアンテナとし
て構成した4個のアンテナ素子31−1〜31−4を正
方形の頂点に、対角線上のアンテナ素子間の距離が、例
えば45mmとなるように配置する。これら4個のアン
テナ素子31−1〜31−4の内の何れか1つに対応す
る移相器における移相量を180°とし、他の3つの移
相器における移相量を0°とすることにより、水平面内
におけるアンテナビームの方向を水平面のすべての方向
に向けることができる。例えば、第1のアンテナ素子3
1−1に対応する移相器35−1における移相量を18
0°とし、他の移相器35−2〜35−4における移相
量を0°に設定すると、Dで示す方向に最大の感度を有
することになり、アンテナビームはこの方向に向けられ
ることになる。さらに、4つのアンテナ素子31−1〜
31−4に対応する4つの移相器35−1〜35−4の
すべてにおける移相量を0°とすると、いわゆるオムニ
ディレクション特性が得られ、アンテナビームの指向性
は殆どなくなる。本例では、これら5つのアンテナビー
ムパターンを切換えて所定の振幅を有する受信信号が得
られるように制御する。なお、4素子の円偏波パッチア
レーアンテナの位相を制御して指向性を持たせること自
体は既知であり、例えば電子通信学会技報A・P97−
205、RCS97−243、MW97−188(19
98−02)の第31〜39頁において、「移動体衛星
通信用円偏波パッチアレーアンテナのビーム切替特性」
として辻剛史他により詳細に開示されている。
によるアンテナビームの方向と、移相器35−1〜35
−4における移相量との関係を示す線図である。本例で
は、各々が30.3mm角の正方形の対向する角を3.
4mmだけ切り取った円偏波パッチアレーアンテナとし
て構成した4個のアンテナ素子31−1〜31−4を正
方形の頂点に、対角線上のアンテナ素子間の距離が、例
えば45mmとなるように配置する。これら4個のアン
テナ素子31−1〜31−4の内の何れか1つに対応す
る移相器における移相量を180°とし、他の3つの移
相器における移相量を0°とすることにより、水平面内
におけるアンテナビームの方向を水平面のすべての方向
に向けることができる。例えば、第1のアンテナ素子3
1−1に対応する移相器35−1における移相量を18
0°とし、他の移相器35−2〜35−4における移相
量を0°に設定すると、Dで示す方向に最大の感度を有
することになり、アンテナビームはこの方向に向けられ
ることになる。さらに、4つのアンテナ素子31−1〜
31−4に対応する4つの移相器35−1〜35−4の
すべてにおける移相量を0°とすると、いわゆるオムニ
ディレクション特性が得られ、アンテナビームの指向性
は殆どなくなる。本例では、これら5つのアンテナビー
ムパターンを切換えて所定の振幅を有する受信信号が得
られるように制御する。なお、4素子の円偏波パッチア
レーアンテナの位相を制御して指向性を持たせること自
体は既知であり、例えば電子通信学会技報A・P97−
205、RCS97−243、MW97−188(19
98−02)の第31〜39頁において、「移動体衛星
通信用円偏波パッチアレーアンテナのビーム切替特性」
として辻剛史他により詳細に開示されている。
【0024】次に、記憶回路42に記憶されているテー
ブルからデータを読み出して切換回路43によって移相
器35−1〜35−4での移相量の切換えを行ない、ア
ンテナビームを所定の方向に向けるアンテナビームスキ
ャン方法について説明する。このようなアンテナビーム
スキャン方法としては幾つかの方法がある。本発明にお
いては、上述したように位相制御回路39に設けた記憶
回路42に予め設定したアンテナビームパターンを得る
ためのデータを記憶してあるので、受信信号を処理する
増幅回路で生成されるAGC電圧の振幅情報から受信信号
のレベルを常時チェックし、このレベルが予め決められ
た閾値よりも低下したときにアンテナビームのスキャン
を開始したり、AGC電圧のレベルとは無関係に予め決め
られた一定の時間間隔でアンテナビームのスキャンを開
始したりすることもできる。或いは、これら両方のモー
ドの何れかをユーザが選択できるようにしてもよい。
ブルからデータを読み出して切換回路43によって移相
器35−1〜35−4での移相量の切換えを行ない、ア
ンテナビームを所定の方向に向けるアンテナビームスキ
ャン方法について説明する。このようなアンテナビーム
スキャン方法としては幾つかの方法がある。本発明にお
いては、上述したように位相制御回路39に設けた記憶
回路42に予め設定したアンテナビームパターンを得る
ためのデータを記憶してあるので、受信信号を処理する
増幅回路で生成されるAGC電圧の振幅情報から受信信号
のレベルを常時チェックし、このレベルが予め決められ
た閾値よりも低下したときにアンテナビームのスキャン
を開始したり、AGC電圧のレベルとは無関係に予め決め
られた一定の時間間隔でアンテナビームのスキャンを開
始したりすることもできる。或いは、これら両方のモー
ドの何れかをユーザが選択できるようにしてもよい。
【0025】図5はアンテナビームスキャン方法の一例
の順次のプロセスを示すものである。スタート後、ステ
ップS1において、CPU41に設けられているメモ
リ、カウンタ、レジスタなどを初期化する。次に、ステ
ップS2において、記憶回路42に記憶されている最初
のアンテナビームパターンを得るための移相量データ、
本例では図4に示されている第1のアンテナビームパタ
ーンP1で示すように方向Aへの指向性を実現するため
のこのアンテナビームパターンP1の2値データを読み出
してCPU41へ供給する。この2値データは、例えば、
移相量が0°のときに「0」、180°のときに「1」
とすることができる。CPU41は、この2値データを受
けて処理を行い、切換回路43へ位相制御信号を送り、
移相器35−1〜35−4での移相量を、それぞれ0
°、180°、0°、0°に設定する。
の順次のプロセスを示すものである。スタート後、ステ
ップS1において、CPU41に設けられているメモ
リ、カウンタ、レジスタなどを初期化する。次に、ステ
ップS2において、記憶回路42に記憶されている最初
のアンテナビームパターンを得るための移相量データ、
本例では図4に示されている第1のアンテナビームパタ
ーンP1で示すように方向Aへの指向性を実現するため
のこのアンテナビームパターンP1の2値データを読み出
してCPU41へ供給する。この2値データは、例えば、
移相量が0°のときに「0」、180°のときに「1」
とすることができる。CPU41は、この2値データを受
けて処理を行い、切換回路43へ位相制御信号を送り、
移相器35−1〜35−4での移相量を、それぞれ0
°、180°、0°、0°に設定する。
【0026】このように移相器35−1〜35−4の移
相量を設定することによりステップS3で示すように、
アンテナビームパターンP1の方向Aに指向性を持ったア
ンテナビームが得られる。本例では、上述したようにAG
C電圧のレベルから受信信号の強度を検知しているが、
このAGC電圧が安定するまでに、100μs程度の時間
が必要であるので、ステップS4で示すようにAGC電圧の
安定期間待った後に、ステップS5で示すように、AGC電
圧の読み込みを行う。
相量を設定することによりステップS3で示すように、
アンテナビームパターンP1の方向Aに指向性を持ったア
ンテナビームが得られる。本例では、上述したようにAG
C電圧のレベルから受信信号の強度を検知しているが、
このAGC電圧が安定するまでに、100μs程度の時間
が必要であるので、ステップS4で示すようにAGC電圧の
安定期間待った後に、ステップS5で示すように、AGC電
圧の読み込みを行う。
【0027】次ぎに、ステップS6において、このよう
にして読み込んだAGC電圧が、予め決められた閾値以上
であるか否かを判断し、閾値以上であればステップS5
に戻り、AGC電圧の読み込みを行う。したがって、安定
した受信が行われているときには、アンテナビームパタ
ーンは変化せず、指向性はそのままの状態に維持され
る。
にして読み込んだAGC電圧が、予め決められた閾値以上
であるか否かを判断し、閾値以上であればステップS5
に戻り、AGC電圧の読み込みを行う。したがって、安定
した受信が行われているときには、アンテナビームパタ
ーンは変化せず、指向性はそのままの状態に維持され
る。
【0028】一方、ステップS6において、AGC電圧が閾
値以上ではないと判断される場合には、ステップS7に
おいて、次のアンテナビームパターンP2のデータが記憶
回路42から読み出される。この読み出されたビームパ
ターンが予め登録されているビームパターンの数を超え
たか否かを判断し、超えていない場合にはステップS3
へ戻り、アンテナビームパターンP2のデータが読み出さ
れ、アンテナビームはB方向に指向されることになる。
このようにして、AGC電圧が所定の閾値以上となるま
で、ビームパターンデータが順次に読み出され、AGC電
圧が閾値以上となると、そのアンテナビームパターンが
設定され、何らかの原因でAGC電圧が閾値よりも低下す
ると、上述した制御プロセスが再開されることになる。
値以上ではないと判断される場合には、ステップS7に
おいて、次のアンテナビームパターンP2のデータが記憶
回路42から読み出される。この読み出されたビームパ
ターンが予め登録されているビームパターンの数を超え
たか否かを判断し、超えていない場合にはステップS3
へ戻り、アンテナビームパターンP2のデータが読み出さ
れ、アンテナビームはB方向に指向されることになる。
このようにして、AGC電圧が所定の閾値以上となるま
で、ビームパターンデータが順次に読み出され、AGC電
圧が閾値以上となると、そのアンテナビームパターンが
設定され、何らかの原因でAGC電圧が閾値よりも低下す
ると、上述した制御プロセスが再開されることになる。
【0029】図6は、アンテナビームスキャン方法の他
の例を示すフローチャートである。スタート後のステッ
プS1〜ステップS5までは図5に示した例と同じであ
り、記憶回路42に記憶されている最初のビームパター
ンP1のデータを読み込み、移相器35−1〜35−4で
の移相量をそれぞれアンテナビームパターンP1に対応す
るように設定し、AGC電圧が安定となる期間を経過した
後に、AGC電圧の読み込みを行なう。本例では、このよ
うにして取り込んだAGC電圧の値を、ステップS6におい
て当該ビームパターンに関連付けてCPU42のメモリに
記憶する。
の例を示すフローチャートである。スタート後のステッ
プS1〜ステップS5までは図5に示した例と同じであ
り、記憶回路42に記憶されている最初のビームパター
ンP1のデータを読み込み、移相器35−1〜35−4で
の移相量をそれぞれアンテナビームパターンP1に対応す
るように設定し、AGC電圧が安定となる期間を経過した
後に、AGC電圧の読み込みを行なう。本例では、このよ
うにして取り込んだAGC電圧の値を、ステップS6におい
て当該ビームパターンに関連付けてCPU42のメモリに
記憶する。
【0030】次ぎに、ステップS7で示すように次のア
ンテナビームパターンP2を選択した後、ステップS8に
おいて、予め登録されたアンテナビームパターンの個
数、本例では5個を超えたか否かを判断し、超えていな
い場合には、ステップS3へ戻り、アンテナビームを第2
のビームパターンP2によって指定されるものに変更し、
AGC電圧が安定した後に、AGC電圧を取り込みこれもメモ
リへ記憶する。
ンテナビームパターンP2を選択した後、ステップS8に
おいて、予め登録されたアンテナビームパターンの個
数、本例では5個を超えたか否かを判断し、超えていな
い場合には、ステップS3へ戻り、アンテナビームを第2
のビームパターンP2によって指定されるものに変更し、
AGC電圧が安定した後に、AGC電圧を取り込みこれもメモ
リへ記憶する。
【0031】その後、ステップS7において第3のアンテ
ナビームパターンP3のデータを記憶回路42から読み出
し、このデータに基づいて上述したところと同様の処理
を行ない、第3のアンテナビームパターンにおけるAGC
電圧をメモリへ記憶する。このような操作を、記憶回路
42に記憶されているすべてのビームパターンP1~P5に
ついて実行する。最後のビームパターンP5に対するAGC
電圧の記憶が終了すると、ステップS8において、登録
されたビームパターンの個数を超えると判断され、ステ
ップS9において、上述したようにしてメモリに記憶し
たアンテナビームパターンP1〜P5におけるAGC電圧の値
を比較して、最大のAGC電圧が得られるアンテナビーム
パターンを検出し、ステップS10においてアンテナビ
ームを当該アンテナビームパターンに対応する指向性を
有するように設定する。
ナビームパターンP3のデータを記憶回路42から読み出
し、このデータに基づいて上述したところと同様の処理
を行ない、第3のアンテナビームパターンにおけるAGC
電圧をメモリへ記憶する。このような操作を、記憶回路
42に記憶されているすべてのビームパターンP1~P5に
ついて実行する。最後のビームパターンP5に対するAGC
電圧の記憶が終了すると、ステップS8において、登録
されたビームパターンの個数を超えると判断され、ステ
ップS9において、上述したようにしてメモリに記憶し
たアンテナビームパターンP1〜P5におけるAGC電圧の値
を比較して、最大のAGC電圧が得られるアンテナビーム
パターンを検出し、ステップS10においてアンテナビ
ームを当該アンテナビームパターンに対応する指向性を
有するように設定する。
【0032】その後、ステップS11で示すように予め
決めた時間の経過後、ステップS12において、当該ア
ンテナビームパターンの次のアンテナビームパターンを
選択する。例えば、上述したステップS9において、ア
ンテナビームパターンP3が選択されていたとすると、ス
テップS12においては、アンテナビームパターンP4を
選択する。このように新たなアンテナビームパターンを
選択したら、ステップS3へ戻り、この選択したアンテ
ナビームパターンに対応した移相量を移相回路35−1
〜35−4に与え、当該アンテナビームをD方向へ指向
させる。その後ステップS4からステップS8までを繰り
返し、記憶回路42に記憶されているすべてのアンテナ
ビームパターンをスキャンした後、AGC電圧が最大とな
るアンテナビームパターンを探し出し、そのアンテナビ
ームパターンを所定の時間に亘って維持する。
決めた時間の経過後、ステップS12において、当該ア
ンテナビームパターンの次のアンテナビームパターンを
選択する。例えば、上述したステップS9において、ア
ンテナビームパターンP3が選択されていたとすると、ス
テップS12においては、アンテナビームパターンP4を
選択する。このように新たなアンテナビームパターンを
選択したら、ステップS3へ戻り、この選択したアンテ
ナビームパターンに対応した移相量を移相回路35−1
〜35−4に与え、当該アンテナビームをD方向へ指向
させる。その後ステップS4からステップS8までを繰り
返し、記憶回路42に記憶されているすべてのアンテナ
ビームパターンをスキャンした後、AGC電圧が最大とな
るアンテナビームパターンを探し出し、そのアンテナビ
ームパターンを所定の時間に亘って維持する。
【0033】上述したように、図6に示した例では、所
定の時間間隔で最大の受信強度が得られる方向にアンテ
ナビームを指向させることができる。しかし、このよう
な例では、記憶回路42に記憶されているすべてのアン
テナビームパターンをスキャンした後、最大のAGC電圧
が得られるアンテナビームパターンを探すようにしてい
るので、アンテナビームパターンのスキャン中に受信信
号が途切れる恐れがある。このようなアンテナビームパ
ターンのスキャン方法は、個々の用途に応じて最適な方
法を、アンテナ部分だけではなく、システム全体を考慮
して選定すれば良い。
定の時間間隔で最大の受信強度が得られる方向にアンテ
ナビームを指向させることができる。しかし、このよう
な例では、記憶回路42に記憶されているすべてのアン
テナビームパターンをスキャンした後、最大のAGC電圧
が得られるアンテナビームパターンを探すようにしてい
るので、アンテナビームパターンのスキャン中に受信信
号が途切れる恐れがある。このようなアンテナビームパ
ターンのスキャン方法は、個々の用途に応じて最適な方
法を、アンテナ部分だけではなく、システム全体を考慮
して選定すれば良い。
【0034】図3に示したアンテナビームコントロール
システムにおいては、鎖線で囲んで示す部分、すなわち
移相器35−1〜35−4、合成器36、CPU41、記
憶回路42、切換回路43を集積化して1個のICで構成
しているので、アンテナビームコントロールシステム全
体の構成を簡単とし、コストも低減することができる。
勿論、本発明においては、これらの部分をすべて集積化
する必要はないが、最小限、移相器35−1〜35−
4、合成器36および切換回路43を集積化するのが好
適である。
システムにおいては、鎖線で囲んで示す部分、すなわち
移相器35−1〜35−4、合成器36、CPU41、記
憶回路42、切換回路43を集積化して1個のICで構成
しているので、アンテナビームコントロールシステム全
体の構成を簡単とし、コストも低減することができる。
勿論、本発明においては、これらの部分をすべて集積化
する必要はないが、最小限、移相器35−1〜35−
4、合成器36および切換回路43を集積化するのが好
適である。
【0035】図7は、上述したように図3において鎖線
で囲んで示す集積化したICの移相器35−1〜35−
4、合成器36および切換回路43の部分の具体的な構
成の一例を示すものである。本例では、移相器35−1
〜35−4の各々で、入力信号と同位相の信号と、18
0°移相した信号とを常に生成し、これら2つの信号の
いずれかを切換回路43によって位相制御信号に応じて
選択するように構成されている。入力端子51−1〜5
1−4には、図3に示したミキサ33−1〜33−4か
ら出力される中間周波数信号をそれぞれ供給する。これ
らの入力端子51−1〜51−4は、それぞれコンデン
サ53−1〜53−4を介してグランドレベルに接続さ
れた入力端子52−1〜52−4と対を成して移相回路
54−1〜54−4の第1および第2の入力端子へ接続
する。
で囲んで示す集積化したICの移相器35−1〜35−
4、合成器36および切換回路43の部分の具体的な構
成の一例を示すものである。本例では、移相器35−1
〜35−4の各々で、入力信号と同位相の信号と、18
0°移相した信号とを常に生成し、これら2つの信号の
いずれかを切換回路43によって位相制御信号に応じて
選択するように構成されている。入力端子51−1〜5
1−4には、図3に示したミキサ33−1〜33−4か
ら出力される中間周波数信号をそれぞれ供給する。これ
らの入力端子51−1〜51−4は、それぞれコンデン
サ53−1〜53−4を介してグランドレベルに接続さ
れた入力端子52−1〜52−4と対を成して移相回路
54−1〜54−4の第1および第2の入力端子へ接続
する。
【0036】上述したように、移相回路54−1〜54
−4の各々は、第1の入力端子に供給される中間周波数
信号を、0°および180°移相した信号を生成し、こ
れらの信号を第1および第2の出力端子から出力する。
これらの移相回路54−1〜54−4の第1および第2
の出力端子から出力される0°および180°移相した
中間周波数信号を、切換合成回路55へ供給する。本例
の集積回路においては、図3に示すCPU41から出力さ
れる位相制御信号が供給される入力端子56−1〜56
−4を設け、これらの入力端子を切換合成回路55に接
続する。移相回路54−1〜54−4の第1および第2
の出力端子から出力される0°および180°移相した
中間周波数信号のいずれかを、入力端子56−1〜56
−4から供給される位相制御信号によって選択し、選択
した中間周波数信号を合成し、合成した信号を出力端子
57から出力する。
−4の各々は、第1の入力端子に供給される中間周波数
信号を、0°および180°移相した信号を生成し、こ
れらの信号を第1および第2の出力端子から出力する。
これらの移相回路54−1〜54−4の第1および第2
の出力端子から出力される0°および180°移相した
中間周波数信号を、切換合成回路55へ供給する。本例
の集積回路においては、図3に示すCPU41から出力さ
れる位相制御信号が供給される入力端子56−1〜56
−4を設け、これらの入力端子を切換合成回路55に接
続する。移相回路54−1〜54−4の第1および第2
の出力端子から出力される0°および180°移相した
中間周波数信号のいずれかを、入力端子56−1〜56
−4から供給される位相制御信号によって選択し、選択
した中間周波数信号を合成し、合成した信号を出力端子
57から出力する。
【0037】図8は、図7に示した移相回路54−1の
詳細な構成を示す回路図であるが、他の移相回路54−
2〜54−4の構成もまったく同じである。移相回路5
4−1においては、入力端子51−1から供給される中
間周波数信号を第1のエミッタフォロワ61のベースに
供給し、入力端子52−1は第2のエミッタフォロワ6
2のベースに接続する。これらエミッタフォロワ61お
よび62のエミッタを電流ミラーを構成するトランジス
タ63および64のベースにそれぞれ接続する。電流ミ
ラーを流れる電流は電流源によって決まり、常に一定と
なるので、電流ミラーを構成する一方のトランジスタ6
3または64を流れる電流が、例えば増大すると、他方
のトランジスタ64または63を流れる電流は減少する
ことになる。したがって、これらのトランジスタ63お
よび64のコレクタには位相が180°反転した電圧が
現れることになるになる。これらのトランジスタ63お
よび64のコレクタをエミッタフォロワ65および66
のベースに接続することにより、エミッタフォロワ65
のエミッタに接続された出力端子67−1には入力端子
51−1に供給される中間周波数信号と同相の信号が現
れ、エミッタフォロワ66のエミッタに接続された出力
端子67−2には入力端子51−1に供給される中間周
波数信号の位相が180°反転された信号が現れること
になる。
詳細な構成を示す回路図であるが、他の移相回路54−
2〜54−4の構成もまったく同じである。移相回路5
4−1においては、入力端子51−1から供給される中
間周波数信号を第1のエミッタフォロワ61のベースに
供給し、入力端子52−1は第2のエミッタフォロワ6
2のベースに接続する。これらエミッタフォロワ61お
よび62のエミッタを電流ミラーを構成するトランジス
タ63および64のベースにそれぞれ接続する。電流ミ
ラーを流れる電流は電流源によって決まり、常に一定と
なるので、電流ミラーを構成する一方のトランジスタ6
3または64を流れる電流が、例えば増大すると、他方
のトランジスタ64または63を流れる電流は減少する
ことになる。したがって、これらのトランジスタ63お
よび64のコレクタには位相が180°反転した電圧が
現れることになるになる。これらのトランジスタ63お
よび64のコレクタをエミッタフォロワ65および66
のベースに接続することにより、エミッタフォロワ65
のエミッタに接続された出力端子67−1には入力端子
51−1に供給される中間周波数信号と同相の信号が現
れ、エミッタフォロワ66のエミッタに接続された出力
端子67−2には入力端子51−1に供給される中間周
波数信号の位相が180°反転された信号が現れること
になる。
【0038】図9は、図7に示した切換合成回路55の
詳細な構成を示す回路図である。上述した移相回路54
−1〜54−4の各々から出力される0°および180
°移相された中間周波数信号を、切換回路71−1〜7
1−4の各々へ供給する。これらの切換回路71−1〜
71−4には、図7に示す入力端子56−1〜56−4
から位相制御信号を供給し、0°および180°移相さ
れた中間周波数信号の何れか一方を出力端子72−1〜
72−4に出力する。これらの出力端子72−1〜72
−4は、合成用トランジスタ73のエミッタに共通に接
続する。この合成用トランジスタ73のコレクタをダー
リントン接続したトランジスタ74および75を介して
出力端子76に接続する。このようにして、出力端子7
6には、位相制御信号によって指定された位相量だけ移
相された中間周波数信号の合成信号が出力されることに
なる。
詳細な構成を示す回路図である。上述した移相回路54
−1〜54−4の各々から出力される0°および180
°移相された中間周波数信号を、切換回路71−1〜7
1−4の各々へ供給する。これらの切換回路71−1〜
71−4には、図7に示す入力端子56−1〜56−4
から位相制御信号を供給し、0°および180°移相さ
れた中間周波数信号の何れか一方を出力端子72−1〜
72−4に出力する。これらの出力端子72−1〜72
−4は、合成用トランジスタ73のエミッタに共通に接
続する。この合成用トランジスタ73のコレクタをダー
リントン接続したトランジスタ74および75を介して
出力端子76に接続する。このようにして、出力端子7
6には、位相制御信号によって指定された位相量だけ移
相された中間周波数信号の合成信号が出力されることに
なる。
【0039】図10は、図7に示す移相回路54−1〜
54−4の他の例の構成を示す回路図である。上述した
図8に示した移相回路の例では、トランジスタを使用し
て0°および180°の信号を生成したが、本例ではコ
ンデンサと抵抗によって0°および180°の信号を出
力するようにしたものである。入力端子81を抵抗8
2、83およびコンデンサ84を経て接地すると共にコ
ンデンサ85、86および抵抗87を経て接地する。抵
抗82と抵抗83との接続点をコンデンサ88および抵
抗89を経て、コンデンサ85とコンデンサ86との接
続点に接続し、これらのコンデンサ88と抵抗89との
接続点を接地する。このように構成では、抵抗によって
は信号の位相は変化しないが、コンデンサによっては信
号の位相が90°シフトされるので、抵抗83とコンデ
ンサ84との接続点から出力端子90に入力端子81に
供給される信号と同相の、すなわち0°移相された信号
が出力され、コンデンサ86と抵抗87との接続点から
出力端子91へ入力信号に対して180°移相された信
号が出力されることになる。
54−4の他の例の構成を示す回路図である。上述した
図8に示した移相回路の例では、トランジスタを使用し
て0°および180°の信号を生成したが、本例ではコ
ンデンサと抵抗によって0°および180°の信号を出
力するようにしたものである。入力端子81を抵抗8
2、83およびコンデンサ84を経て接地すると共にコ
ンデンサ85、86および抵抗87を経て接地する。抵
抗82と抵抗83との接続点をコンデンサ88および抵
抗89を経て、コンデンサ85とコンデンサ86との接
続点に接続し、これらのコンデンサ88と抵抗89との
接続点を接地する。このように構成では、抵抗によって
は信号の位相は変化しないが、コンデンサによっては信
号の位相が90°シフトされるので、抵抗83とコンデ
ンサ84との接続点から出力端子90に入力端子81に
供給される信号と同相の、すなわち0°移相された信号
が出力され、コンデンサ86と抵抗87との接続点から
出力端子91へ入力信号に対して180°移相された信
号が出力されることになる。
【0040】図11は、送受信装置に本発明によるアン
テナビームコントロールシステムを適用した実施例の構
成を示すブロック図であり、例えば携帯電話の端末に利
用できるものである。本例において、受信信号を処理し
てアンテナビームを所定の方向に指向させる部分の構成
は図3に示したものと同じであるので、図3に示した実
施例と同様の部分には図3で用いた符号を付けて示し、
その詳細な説明は省略する。本例では、アンテナ素子3
1−1〜31−4で受信された高周波変調信号を、それ
ぞれ分波器95−1〜95−4を経て低雑音アンプ32
−1〜32−4へ供給され、増幅された高周波変調信号
をミキサ35−1〜35−4へ供給する。これらのミキ
サ35−1〜35−4から出力される中間周波数に変換
された変調信号を受信用移相回路35−1〜35−4へ
それぞれ供給し、これら受信用移移相回路の出力信号を
電力合成器36で合成した後、可変利得増幅器37へ供
給し、復調された信号を出力端子96へ出力する。
テナビームコントロールシステムを適用した実施例の構
成を示すブロック図であり、例えば携帯電話の端末に利
用できるものである。本例において、受信信号を処理し
てアンテナビームを所定の方向に指向させる部分の構成
は図3に示したものと同じであるので、図3に示した実
施例と同様の部分には図3で用いた符号を付けて示し、
その詳細な説明は省略する。本例では、アンテナ素子3
1−1〜31−4で受信された高周波変調信号を、それ
ぞれ分波器95−1〜95−4を経て低雑音アンプ32
−1〜32−4へ供給され、増幅された高周波変調信号
をミキサ35−1〜35−4へ供給する。これらのミキ
サ35−1〜35−4から出力される中間周波数に変換
された変調信号を受信用移相回路35−1〜35−4へ
それぞれ供給し、これら受信用移移相回路の出力信号を
電力合成器36で合成した後、可変利得増幅器37へ供
給し、復調された信号を出力端子96へ出力する。
【0041】可変利得増幅器37において生成されるA
GC電圧を位相制御回路39のA/D変換器40でディ
ジタル信号に変換した後、CPU41へ供給する。CP
U41においては、記憶回路42に予め記憶されている
アンテナビームパターンを所定のプロセスにしたがって
読み出し、2値の位相制御信号を生成し、これを切換回
路43へ供給し、受信用移相回路35−1〜35−4で
生成される0°および180°移相された信号の何れか
を選択し、アンテナビームをアンテナビームパターンに
よって指定される所定の方向に指向性を持つようにす
る。
GC電圧を位相制御回路39のA/D変換器40でディ
ジタル信号に変換した後、CPU41へ供給する。CP
U41においては、記憶回路42に予め記憶されている
アンテナビームパターンを所定のプロセスにしたがって
読み出し、2値の位相制御信号を生成し、これを切換回
路43へ供給し、受信用移相回路35−1〜35−4で
生成される0°および180°移相された信号の何れか
を選択し、アンテナビームをアンテナビームパターンに
よって指定される所定の方向に指向性を持つようにす
る。
【0042】一方、送信を行う場合には、入力端子97
に供給される送信変調信号を、電力分配器98において
それぞれ送信用移相回路35−5〜35−8へ分配供給
する。これらの送信用移相回路35−5〜35−8の各
々は、受信用移相回路35−1〜35−4の各々と同じ
構成を有しており、それらの制御入力端子には、切換回
路43から受信用移相回路へ供給するのと同じ位相制御
信号を供給するように構成する。したがって、例えば、
受信用移相回路35−1が受信信号に対して0°の移相
を与える場合には、対応する送信用移相回路35−5も
送信信号に対して0°の移相を与えるようになる。
に供給される送信変調信号を、電力分配器98において
それぞれ送信用移相回路35−5〜35−8へ分配供給
する。これらの送信用移相回路35−5〜35−8の各
々は、受信用移相回路35−1〜35−4の各々と同じ
構成を有しており、それらの制御入力端子には、切換回
路43から受信用移相回路へ供給するのと同じ位相制御
信号を供給するように構成する。したがって、例えば、
受信用移相回路35−1が受信信号に対して0°の移相
を与える場合には、対応する送信用移相回路35−5も
送信信号に対して0°の移相を与えるようになる。
【0043】このように送信用移相回路35−5〜35
−8においてそれぞれ0°または180°移相された送
信変調信号はそれぞれミキサ33−5〜33−8へ供給
され、ここで局部発振器から信号と混合され、高周波変
調信号を生成する。これらミキサ33−5〜33−8か
ら出力される高周波変調信号をそれぞれパワーアンプ3
2−5〜32−8で増幅した後、それぞれ分波器95−
1〜95−4を経てアンテナ素子31−1〜31−4へ
供給され、これらのアンテナ素子から電波として放射さ
れる。本例においても、鎖線で囲んで示す回路部分を集
積化して1個のICとして構成することができる。
−8においてそれぞれ0°または180°移相された送
信変調信号はそれぞれミキサ33−5〜33−8へ供給
され、ここで局部発振器から信号と混合され、高周波変
調信号を生成する。これらミキサ33−5〜33−8か
ら出力される高周波変調信号をそれぞれパワーアンプ3
2−5〜32−8で増幅した後、それぞれ分波器95−
1〜95−4を経てアンテナ素子31−1〜31−4へ
供給され、これらのアンテナ素子から電波として放射さ
れる。本例においても、鎖線で囲んで示す回路部分を集
積化して1個のICとして構成することができる。
【0044】上述した図4に示すように、上述した実施
例においては、4個のアンテナ素子31−1〜31−4
を正方形の頂点に配置し、1つのアンテナ素子に対応す
る移相回路での移相量を180°として指向性を与える
ようにしたが、このような4素子アレーアンテナにおけ
る給電位相の変化に伴うアンテナビームパターンの変化
をシミュレーションした結果について説明する。なお、
このシミュレーションでは、信号の周波数を2.642
5GHzとし、波長を113.52mmとし、アンテナ
素子の基板の膜厚を1.57mmとし、er=3.2
8、tanδ=0.0025とした。また、基板やグラン
ド板は共に無限大として計算を行なった。
例においては、4個のアンテナ素子31−1〜31−4
を正方形の頂点に配置し、1つのアンテナ素子に対応す
る移相回路での移相量を180°として指向性を与える
ようにしたが、このような4素子アレーアンテナにおけ
る給電位相の変化に伴うアンテナビームパターンの変化
をシミュレーションした結果について説明する。なお、
このシミュレーションでは、信号の周波数を2.642
5GHzとし、波長を113.52mmとし、アンテナ
素子の基板の膜厚を1.57mmとし、er=3.2
8、tanδ=0.0025とした。また、基板やグラン
ド板は共に無限大として計算を行なった。
【0045】図12〜15は、図4に示したアンテナビ
ームパターンP1〜P4に示すように、4つのアンテナ
素子の内の何れか1つのアンテナ素子への給電位相を他
のアンテナ素子に対して180°移相させた場合のアン
テナ放射パターンを示すものであり、水平面内ではそれ
ぞれ90°づつずれた方向にアンテナビームのピークが
得られている。図16は、アンテナビームパターンP5
で示すように、4つのアンテナ素子31−1〜31−4
の全ての移相を0°とした場合のアンテナ放射パターン
を示すものであり、水平面内においては互いに直交する
4方向、すなわち45°、135°、225°、315
°にピークが現れている。これらの図面においては、θ
=45°での|E|をプロットしたものである。
ームパターンP1〜P4に示すように、4つのアンテナ
素子の内の何れか1つのアンテナ素子への給電位相を他
のアンテナ素子に対して180°移相させた場合のアン
テナ放射パターンを示すものであり、水平面内ではそれ
ぞれ90°づつずれた方向にアンテナビームのピークが
得られている。図16は、アンテナビームパターンP5
で示すように、4つのアンテナ素子31−1〜31−4
の全ての移相を0°とした場合のアンテナ放射パターン
を示すものであり、水平面内においては互いに直交する
4方向、すなわち45°、135°、225°、315
°にピークが現れている。これらの図面においては、θ
=45°での|E|をプロットしたものである。
【0046】本発明は上述した実施例にのみ限定される
ものではなく、幾多の変更や変形が可能である。例え
ば、本発明では上述した実施例では、4個のアンテナ素
子を正方形の頂点に配置した4素子パッチアレーアンテ
ナとしたが、9素子或いは16素子のアンテナを使用す
ることもできる。また、受信信号の振幅情報を復調器で
生成されるAGC電圧から取り出すようにしたが、他の
部分から取り出すこともできる。さらに、上述した実施
例では、0°および180°移相された信号を生成する
移相器35−1〜35−8を、図8に示すようなトラン
ジスタ回路や図10に示すCR回路で構成したが、他の
構成も可能である。
ものではなく、幾多の変更や変形が可能である。例え
ば、本発明では上述した実施例では、4個のアンテナ素
子を正方形の頂点に配置した4素子パッチアレーアンテ
ナとしたが、9素子或いは16素子のアンテナを使用す
ることもできる。また、受信信号の振幅情報を復調器で
生成されるAGC電圧から取り出すようにしたが、他の
部分から取り出すこともできる。さらに、上述した実施
例では、0°および180°移相された信号を生成する
移相器35−1〜35−8を、図8に示すようなトラン
ジスタ回路や図10に示すCR回路で構成したが、他の
構成も可能である。
【0047】上述したように、本発明によるアンテナビ
ームコントロールシステムにおいては、アンテナ素子に
対応した移相量を、記憶回路に予め記憶したアンテナビ
ームパターンデータにしたがって0°および180°で
切換えることによって所望のアンテナビームパターンを
得るようにしたので、移相回路は、例えばトランジスタ
回路やCR回路で構成することができ、構成を簡単とす
ることができると共にコストも低減することができる。
また、このように移相回路の構成を簡単とすることによ
って、移相回路や中央処理ユニット、記憶回路などを含
む回路部分を容易に集積化することができ、したがって
全体を小型とすることができ、例えば携帯電話の端末に
有利に適用することができる。
ームコントロールシステムにおいては、アンテナ素子に
対応した移相量を、記憶回路に予め記憶したアンテナビ
ームパターンデータにしたがって0°および180°で
切換えることによって所望のアンテナビームパターンを
得るようにしたので、移相回路は、例えばトランジスタ
回路やCR回路で構成することができ、構成を簡単とす
ることができると共にコストも低減することができる。
また、このように移相回路の構成を簡単とすることによ
って、移相回路や中央処理ユニット、記憶回路などを含
む回路部分を容易に集積化することができ、したがって
全体を小型とすることができ、例えば携帯電話の端末に
有利に適用することができる。
【図1】 従来のフェーズドアレーアンテナの一例の構
成を示すブロック図である。
成を示すブロック図である。
【図2】 テレビジョン受像機に用いられた従来のアン
テナビームコントロールシステムを示すブロック図であ
る。
テナビームコントロールシステムを示すブロック図であ
る。
【図3】 本発明によるアンテナビームコントロールシ
ステムの一実施例の構成を示すブロック図である。
ステムの一実施例の構成を示すブロック図である。
【図4】 この実施例のアンテナ素子の構成および配置
並びにアンテナビームパターンを示す線図である。
並びにアンテナビームパターンを示す線図である。
【図5】 アンテナビームパターンのスキャン方法の一
例を示すフローチャートである。
例を示すフローチャートである。
【図6】 アンテナビームパターンのスキャン方法の他
の例を示すフローチャートである。
の例を示すフローチャートである。
【図7】 図3に示した実施例における移相回路、合成
器および切換回路などを集積化したICの一部分の構成
を示すブロック図である。
器および切換回路などを集積化したICの一部分の構成
を示すブロック図である。
【図8】 図7に示す移相回路の詳細な構成を示す回路
図である。
図である。
【図9】 図7に示す合成器および切換回路の詳細な構
成を示す回路図である。
成を示す回路図である。
【図10】 移相回路の他の例の詳細な構成を示す回路
図である。
図である。
【図11】 携帯電話の端末に適用した本発明によるア
ンテナビームコントロールシステムの一例の全体の構成
を示すブロック図である。
ンテナビームコントロールシステムの一例の全体の構成
を示すブロック図である。
【図12】 図4に示した4素子パッチアレーアンテナ
の放射パターンのシミュレーション結果を示す線図であ
る。
の放射パターンのシミュレーション結果を示す線図であ
る。
【図13】 同じく4素子パッチアレーアンテナの放射
パターンのシミュレーション結果を示す線図である。
パターンのシミュレーション結果を示す線図である。
【図14】 同じく4素子パッチアレーアンテナの放射
パターンのシミュレーション結果を示す線図である。
パターンのシミュレーション結果を示す線図である。
【図15】 同じく4素子パッチアレーアンテナの放射
パターンのシミュレーション結果を示す線図である。
パターンのシミュレーション結果を示す線図である。
【図16】 同じく4素子パッチアレーアンテナの放射
パターンのシミュレーション結果を示す線図である。
パターンのシミュレーション結果を示す線図である。
31−1〜31−4 アンテナ素子、 32−1〜32
−4 低雑音アンプ、32−5〜32−8 パワーアン
プ、 33−1〜33−8 ミキサ、 34−1〜34
−4 局部発振器、 35−1〜35−8 移相器、
36 電力合成器、 37 可変利得増幅器、 38
IQミキサ、 39 位相制御回路、40 A/D変換
器、 41 中央処理ユニット(CPU)、 42 記
憶回路、 43 切換回路、 51−1〜51−4、5
2−1〜52−4、56−1〜56−4 入力端子、
53−1〜53−4 コンデンサ、 54−1〜54−
4 移相回路、 55 切換合成回路、 61〜66
トランジスタ、 67−1、67−2 出力端子、 7
1−1〜71−4 切換回路、 72−1、72−2
出力端子、 73〜75 トランジスタ、 76 出力
端子、 81 入力端子、 82、83、87、89
抵抗、 84〜86、88 コンデンサ、90、91出
力端子、95−1〜95−4 分波器、 96 受信信
号出力端子、 97 送信信号入力端子、 98 電力
分配器
−4 低雑音アンプ、32−5〜32−8 パワーアン
プ、 33−1〜33−8 ミキサ、 34−1〜34
−4 局部発振器、 35−1〜35−8 移相器、
36 電力合成器、 37 可変利得増幅器、 38
IQミキサ、 39 位相制御回路、40 A/D変換
器、 41 中央処理ユニット(CPU)、 42 記
憶回路、 43 切換回路、 51−1〜51−4、5
2−1〜52−4、56−1〜56−4 入力端子、
53−1〜53−4 コンデンサ、 54−1〜54−
4 移相回路、 55 切換合成回路、 61〜66
トランジスタ、 67−1、67−2 出力端子、 7
1−1〜71−4 切換回路、 72−1、72−2
出力端子、 73〜75 トランジスタ、 76 出力
端子、 81 入力端子、 82、83、87、89
抵抗、 84〜86、88 コンデンサ、90、91出
力端子、95−1〜95−4 分波器、 96 受信信
号出力端子、 97 送信信号入力端子、 98 電力
分配器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 紀久 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 Fターム(参考) 5J021 AA05 AA06 CA06 DB02 DB03 DB04 EA04 FA05 FA14 FA15 FA16 FA17 FA20 FA29 FA31 FA32 GA02 GA08 HA05 HA10
Claims (17)
- 【請求項1】 信号を受信する複数のアンテナ素子と、
これらのアンテナ素子の各々に接続された複数の第1の
信号処理回路と、これらの第1の信号処理回路にそれぞ
れ接続され、信号処理回路から出力される信号の位相を
制御する複数の移相回路と、これらの移相回路から出力
される信号を合成する合成回路と、この合成回路の出力
信号を処理する第2の信号処理回路と、この第2の信号
処理回路で処理される信号の振幅情報に基づいて、前記
複数の移相回路における移相量を制御する位相制御信号
を出力する位相制御回路とを具え、前記合成回路から出
力される信号の強度が所望の値となるように前記複数の
移相回路での移相量を制御する位相制御信号を出力する
アンテナビームコントロールシステムにおいて、前記複
数のアンテナ素子として少なくとも4個のアンテナ素子
を設け、前記複数の移相回路の各々を、その入力信号の
位相を0°と180°の何れかに切換えるように構成
し、前記位相制御回路を、前記移相回路での移相量を0
°と180°との間で切換える位相制御信号を出力する
ように構成したことを特徴とするアンテナビームコント
ロールシステム。 - 【請求項2】 前記移相回路での移相量を0°と180
°との間で切換える位相制御信号を2値制御信号とする
ことを特徴とする請求項1に記載のアンテナビームコン
トロールシステム。 - 【請求項3】 前記位相制御回路に、前記少なくとも4
個のアンテナ素子に対応する少なくとも4つの移相回路
の内の1つの移相回路での移相量を180°とし、他の
移相回路での移相量を0°として得られる4つのアンテ
ナビームパターンと、4つのアンテナ素子の全てに対応
する全ての移相回路における移相量を0°とすることに
よって得られる1つのアンテナビームパターンとの5つ
のアンテナビームパターンを得るための2値制御信号の
少なくとも5つの組み合わせを予め記憶する記憶回路を
設け、この記憶回路に記憶されている2値制御信号の組
み合わせを読み出して前記複数の移相回路での移相量を
制御することを特徴とする請求項2に記載のアンテナビ
ームコントロールシステム。 - 【請求項4】 前記記憶回路に記憶した2値制御信号の
少なくとも5つの組み合わせを順次に読み出し、各2値
制御信号における前記第2の信号処理回路で処理される
信号の強度を検出して記憶し、前記記憶回路に予め記憶
されている全ての2値制御信号の組み合わせを読み出し
た後に、第2の信号処理回路で処理される信号の強度が
最大となる2値制御信号を選択して前記移相回路の移相
量を制御することを特徴とする請求項3に記載のアンテ
ナビームコントロールシステム。 - 【請求項5】 前記記憶回路に記憶した2値制御信号の
少なくとも5つの組み合わせを予め決められた順番に読
み出し、各2値制御信号における前記第2の信号処理回
路で処理される信号の強度情報から、所定レベル以上の
合成信号が得られるアンテナビームを設定する2値制御
信号を検出し、この検出された2値制御信号に基づいて
前記移相回路の移相量を制御することを特徴とする請求
項3に記載のアンテナビームコントロールシステム。 - 【請求項6】 前記記憶回路に記憶されている2値制御
信号の少なくとも5つの組み合わせの読み出しを、前記
合成回路から出力される信号の強度が所定のレベルより
も低くなると判断されるときに行うことを特徴とする請
求項4または5に記載のアンテナビームコントロールシ
ステム。 - 【請求項7】 前記記憶回路に記憶されている2値制御
信号の少なくとも5つの組み合わせの読み出しを、予め
決められた時間毎に定期的に行うことを特徴とする請求
項4または5に記載のアンテナビームコントロールシス
テム。 - 【請求項8】 前記第2の信号処理回路に自動利得制御
回路を設け、第2の信号処理回路で処理される信号の振
幅情報を、前記自動利得制御回路において発生される自
動利得制御電圧として取り出すことを特徴とする請求項
1〜7の何れかに記載のアンテナビームコントロールシ
ステム。 - 【請求項9】 前記2値制御信号の少なくとも5つの組
み合わせの2値制御信号を読み出して前記移相回路での
移相量を切り換えた後、前記自動利得制御電圧の振幅が
安定するに要する時間が経過した後に前記第2の信号処
理回路で処理される信号の振幅情報の判定を行うことを
特徴とする請求項8に記載のアンテナビームコントロー
ルシステム。 - 【請求項10】 前記移相回路の各々を、移相回路への
入力信号と同相の信号および180°位相が反転した信
号とを同時に生成するように構成し、前記切換回路を、
移相回路から出力される同相信号および180°反転信
号の何れかを選択するように構成したことを特徴とする
請求項1〜9の何れかに記載のアンテナビームコントロ
ールシステム。 - 【請求項11】 前記移相回路の各々を、トランジスタ
回路で構成したことを特徴とする請求項10に記載のア
ンテナビームコントロールシステム。 - 【請求項12】 前記移相回路の各々を、抵抗およびコ
ンデンサで構成したことを特徴とする請求項10に記載
のアンテナビームコントロールシステム。 - 【請求項13】 前記アンテナ素子で高周波変調信号を
受信し、前記第1の信号処理回路にミキサを設け、アン
テナ素子で受信した高周波変調信号を中間周波数の変調
信号に変換し、この中間周波数の変調信号を移相回路へ
供給するように構成し、前記第2の信号処理回路を、前
記合成回路から出力される中間 周波数の変調信号を復
調する復調回路を含むように構成したことを特徴とする
請求項1〜12の何れかに記載のアンテナビームコント
ロールシステム。 - 【請求項14】 前記位相制御信号を生成するための振
幅情報を、前記復調回路で生成される自動利得制御信号
から取り出すことを特徴とする請求項13に記載のアン
テナビームコントロールシステム。 - 【請求項15】 前記複数のアンテナ素子に、それぞれ
分波器を接続し、これら分波器の出力端子を前記第1の
信号処理回路に接続し、これら第1の信号処理回路から
出力される受信信号を複数の受信用の移相回路へ供給す
るように構成し、前記アンテナ素子から送信すべき送信
信号を電力分配器で分配した後、前記複数の受信用移相
回路と対応し、対応する受信用移相回路への位相制御信
号と同じ位相制御信号によって移相量が制御される複数
の送信用移相回路へそれぞれ供給し、これら送信用移相
回路から出力される送信信号を第3の信号処理回路を経
て前記分波器の入力端子へ供給してアンテナ素子から送
信するように構成したことを特徴とする請求項1〜14
の何れかに記載のアンテナビームコントロールシステ
ム。 - 【請求項16】 前記第1および第3の信号処理回路に
ミキサを設けたことを特徴とする請求項15に記載のア
ンテナビームコントロールシステム。 - 【請求項17】 前記移相回路および位相制御回路の少
なくとも一部分を集積化したことを特徴とする請求項1
〜17の何れかに記載のアンテナビームコントロールシ
ステム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000287475A JP2002100918A (ja) | 2000-09-21 | 2000-09-21 | アンテナビームコントロールシステム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1318618A2 (en) * | 2001-12-10 | 2003-06-11 | TDK Corporation | Antenna beam control system |
JP2004260554A (ja) * | 2003-02-26 | 2004-09-16 | Nippon Soken Inc | 侵入センサ用アンテナ |
JP2005277767A (ja) * | 2004-03-24 | 2005-10-06 | Sanyo Electric Co Ltd | 受信装置 |
CN113711228A (zh) * | 2019-04-19 | 2021-11-26 | 松下知识产权经营株式会社 | 传输系统、天线、控制装置以及传输方法 |
-
2000
- 2000-09-21 JP JP2000287475A patent/JP2002100918A/ja active Pending
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EP1318618A2 (en) * | 2001-12-10 | 2003-06-11 | TDK Corporation | Antenna beam control system |
EP1318618A3 (en) * | 2001-12-10 | 2004-09-15 | TDK Corporation | Antenna beam control system |
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A02 | Decision of refusal |
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