JP2002100633A - 熱処理装置 - Google Patents
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Abstract
ば、酸化膜/シリコン界面)を有する半導体装置を提供
することを目的とする。 【構成】 プラズマを伴わない水素活性種によりシンタ
リング処理された絶縁膜を有することを特徴とする。
Description
に信頼性の高い酸化膜/シリコン界面の形成が可能な熱
処理装置関する。
半導体としてシリコンを例にとり説明する。
グボンドを終端する技術の1つとしていわゆるシンタリ
ング法が知られている。この方法は、シリコン基板上に
酸化膜あるいは酸化膜および電極、配線等を形成した
後、水素、不活性ガス等のガス体を混合した水素等を加
熱した酸化膜/シリコン基板に接触させることにより酸
化膜/シリコン界面のダングリングボンドを水素で終端
する方法である。
ガスとを混合した混合ガスをプラズマ化し、プラズマ中
の水素イオン及び水素活性種を、酸化膜/シリコン基板
に接触させて、ダングリングボンドを水素で終端する技
術も知られている。
おいては、導入されたガス体が活性でないため、酸化膜
/シリコン界面のダングリングボンドの終端が不十分で
あり、高い信頼性のデバイスが製造されない。
性種を用いてダングリングボンドの終端を行っているた
め、ダングリングボンドは十分に終端され、高い信頼性
を有するデバイスが得られることが期待される。しか
し、実際に後者の技術によりダングリングボンドの終端
を行った場合、必ずしも高い信頼性を有するデバイスが
得られないことが判明した。本発明者は、このように、
期待に反して高い信頼性を有するデバイスが得られない
原因を探求した。その結果、後者の技術では、プラズマ
を発生させているため、そのプラズマが酸化膜及び酸化
膜/シリコン界面に損傷を与えており、そのために新た
に欠陥及びダングリングボンドを生成していることが原
因であることを解明した。
シリコン界面に損傷をあたえることなく、ダングリング
ボンドを十分に終端し得る技術は存在せず、酸化膜/半
導体界面の界面準位が低く、信頼性の高い半導体装置は
実現されていない。
術の課題を解決すべくなされたものであり、信頼性の高
い絶縁膜と半導体との界面(例えば、酸化膜/シリコン
界面)を有する熱処理装置を提供することを目的とす
る。
被処理物を搬出入するための開閉可能な開口部とガスを
内部に導入するためのガス導入口とを有する炉心管と;
該炉心管内部を加熱するための炉心管加熱手段と;該炉
心管の内部に配置された被処理物の位置よりも上流側に
おいて、水素ガス又は水素ガスを含むガスから、プラズ
マを伴うことなく水素活性種を生成させるための水素活
性種発生手段と;を少なくとも有することを特徴とす
る。本発明の熱処理装置は、被処理物を搬出入するため
の開閉可能な開口部とガスを内部に導入するためのガス
導入口とを有する炉心管と;該炉心管内部を加熱するた
めの炉心管加熱手段と;該ガス導入口に連通させて接続
されたガス導入管と;該ガス導入管を加熱するための加
熱手段と;を少なくとも有し、該ガス導入管の少なくと
も内表面がニッケル又はニッケルを含む材料よりなるこ
とを特徴とする。本発明の熱処理装置は、被処理物を搬
出入するための開閉可能な開口部とガスを内部に導入す
るためのガス導入口とを有する炉心管と;該炉心管内部
を加熱するための炉心管加熱手段と;該ガス導入口に連
通させて接続され、ガス源側に複数の分岐管を有するガ
ス導入管と;該ガス導入管を加熱するための加熱手段
と;を少なくとも有し、該ガス導入管の一部又は全部の
少なくとも内表面がニッケル又はニッケルを含む材料よ
りなることを特徴とする。本発明の熱処理装置は、被処
理物を搬出入するための開閉可能な開口部とガスを内部
に導入するためのガス導入口とを有する炉心管と;該炉
心管内部を加熱するための炉心管加熱手段と;を有し、
該炉心管の、少なくとも被処理物が配置された位置より
も上流側の少なくとも内表面がニッケル又はニッケルを
含む材料よりなることを特徴とする。
体界面(例えば、シリコン酸化膜/シリコン界面)を有
する半導体装置の該絶縁膜に、プラズマを伴わない水素
活性種(例えば、300℃以上の温度に加熱したニッケ
ルまたはニッケルを含む材料に接触させて生成せしめた
水素活性種)を接触させることにより形成される。水素
活性種は、絶縁膜に接触すると、絶縁膜中を拡散し、絶
縁膜中および絶縁膜/半導体界面のダングリングボンド
を、ダメージを与えることなく終端する。従って、高い
信頼性の絶縁膜、ひいては半導体装置が得られる
ガス又は水素ガスを含むガスから、プラズマを伴うこと
なく水素活性種を生成させ、この水素活性種を用いてダ
ングリングボンドを終端することを一つの特徴とする。
かかる水素活性種を発生させるための手段(水素活性種
発生手段)は、例えば、次のように構成すればよい。
12に連通させてガス導入管302を、炉心管301に
接続し、かつ、加熱手段309をガス導入管302を加
熱し得るように配置する。その際、ガス導入管302の
内面は、ニッケル又はニッケルを含む材料により構成す
る)。
2の内部を300℃以上に加熱し、ガス導入管302に
水素ガス源から水素ガスを導入すると、ガス導入管30
2の内面に接触した水素ガスから水素活性種が生成す
る。これは、300℃以上の温度においては、ガス導入
管302を構成するニッケル自体あるいはニッケルを含
む材料中のニッケルが触媒作用をなすためと考えられ
る。このように生成された水素活性種は当然プラズマを
ともなっていないため被処理物にダメージを与えること
がない。
等の不活性ガス)とともに炉心管内に導入する場合は、
図4に示すように、分岐管302a,302bを有する
ガス導入管302をガス導入口312に連通させて炉心
管301に接続する。分岐管302aが水素ガス源に接
続される。図4に示した例は分岐管が2つの場合である
が、必要に応じ2以上の分岐管を設けてもよい。
ッケル又はニッケルを含む材料により構成する。図4に
示す例では、分岐管302aの内表面をニッケル又はニ
ッケルを含む材料により構成してある。そして、加熱手
段309は、この分岐管302aを加熱し得るように配
置してある。もちろん、分岐管302a,302bが合
流する部分(この部分がそれぞれの分岐管302a,3
02bからのガスの混合部302cとなる)を加熱し得
るように加熱手段309を配置してもよい。
を示したが、かかる導入管を設けず、図5に示すよう
に、炉心管301の内表面をニッケル又はニッケルを含
む材料により構成してもよい。
熱手段を設ける必要が無く、炉心管加熱手段304によ
り加熱を行うことができるので、炉心管301の内部に
おいて水素活性種を生成させることができる。なお、ニ
ッケル又はニッケルを含む材料により構成する部分は、
被処理物である半導体装置の形成されている基体305
の配置されている位置よりも上流側のみでも足りるが、
残部をかかる材料により構成してもよい。
いし炉心管の内表面をニッケル又はニッケルを含む材料
により構成して水素活性種生成手段を構成しているが、
かかる構成以外であってもよい。例えば、水素ガス源と
炉心管との間に、内部にニッケル(例えば、繊維状ニッ
ケル、網状ニッケル、スポンジニッケル等)を充填した
容器を設けることにより水素活性種生成手段を構成して
もよい。この容器内を水素ガスあるいは水素ガスを含む
ガスを通過させれ、この容器を300℃以上に加熱する
ようにすれば、水素活性種が得られ、この水素活性種を
炉心管に導入することができる。
いはニッケル合金により形成した場合には、この配線部
を300℃以上に加熱し、そこに水素ガスまたは水素ガ
スを含むガスを接触させれば、水素活性種が生成する。
ッケル又はニッケルを含む材料について説明する。
i基合金が好ましい。また、Ni基合金の中でも、Ni
−Mo系合金又はNi−W系合金が好ましい。より具体
的には、例えば、ハステロイ(登録商標)があげられ
る。
例えば、表面粗度が、1μm以下の表面粗度に電解研磨
されたステンレス鋼を用いてもよい。この場合、ステン
レス鋼の表面には、不純物濃度が10ppb以下の酸化
性雰囲気中で熱処理することにより形成された不動態膜
が形成されているものを用いることがより好ましく、さ
らに、ステンレス鋼の表面には、酸化性雰囲気中で熱処
理した後、水素雰囲気中で還元処理を行うことにより形
成された不動態膜が形成されているもの(特願平3−2
12592号にて別途提案)を用いることがさらに好ま
しい。かかる不動態膜の表面は、クロム酸化物を主成分
としており、その表面は耐食性に優れ、また、水分の吸
着がきわめて少ないためガス中への不純物の混入をきわ
めて少なくすることができる。なお、不動態膜の表面粗
度は、0.5μm以下が好ましく、0.1μm以下がよ
り好ましい。なお、かかる不動態膜は、クロム酸化物を
主成分としているが、ニッケル酸化物を含んでおり、こ
のニッケル酸化物中のニッケルが触媒の作用をなし、不
動態膜表面に接触した水素ガスから水素活性種が生成す
るものと考えられる。
としては、例えば、半導体ウエハ、絶縁基体あるいは半
導体ウエハ上に形成された半導体層があげられる。
ルマニウム、GaAs等の化合物半導体があげられる。
ファス、多結晶、単結晶のいずれでもよい。
窒化膜があげられる。この絶縁膜は、加熱により形成し
たもの(例えば、熱酸化膜)、堆積により形成したもの
(堆積酸化膜)、その他の方法で形成したもののいずれ
であってもよい。
ニッケル、ニッケルを含む材料の温度は、300℃以上
である。300℃未満では、水素活性種の発生が十分で
はない。特に、300℃〜450℃が好ましく、300
℃〜400℃がさらに好ましい。450℃を越えた場
合、水素活性種の発生量は増加するが、他方、ニッケ
ル、ニッケルを含む材料の表面に不動態膜が形成されて
いないような場合にはその表面から不純物が放出され、
その不純物がガス中に混入するおそれがあるからであ
る。
を含むガスを絶縁膜を有する基体に接触させる際におけ
る基体温度としては、20〜1200℃が好ましく、2
0〜600℃がより好ましく、20〜450℃がさらに
好ましい。
ルを含む材料に接触させるガスは、水素ガス又は水素ガ
スを含むガスである。水素ガスを含むガスとしては、例
えば、水素ガスと不活性ガス(例えば、Arガス、窒素
ガス等)とを混合したガスを用いればよい。なお、ガス
流量には特に限定されない。
する。
装置の基本構造を断面図で示す。
MOSのみを示す。図1で、11は基板裏面の電極、1
1はp+基板、13はn+埋め込み領域、14は高抵抗
p− 領域、15は高抵抗率n−領域、16は絶緑分離領
域、17,18はn+領域、19,20はp+領域、2
1,22,23,24はMoSi2,WSi2,TaS
i2,TiSi2もしくはPd2Si等の金属シリサイ
ド、25,26はシンタリング処理されたシリコン酸化
膜(ゲート絶縁膜)であり、その処理方法は後に詳述す
る。27,28はゲート電極、29,30,31はA
l,AlSiもしくはAlCu等の金属電極、32,3
3,34は、電極27,28,29,30,31を絶縁
分離するための金属フッ化膜(電極として例えばAlを
用いた場合はAlF3 )、35はパッシベーション用
PSG膜もしくは窒化膜である。
面は領域l7,18と領域14の界面より領域14側に
形成されており、ゲート絶縁膜26と領域15の界面は
領域19,20と領域15との界面より領域15側に形
成されている。この構造では、チャネル部のソースとド
レインの問の電界強度が軽減されるため短チャネル効果
が起こりにくい。
+領域17,18とp+領域19,20の両方の領域に
対して高い拡散電池をもつものが望ましい。例えば、A
l、AlSiもしくはAlCuにすると、高い拡散電位
が得られる。Alでは、n+領域に対して0.7V程
度、p+領域に対して0.4V程度の拡散電位を持つこ
とになる。もちろん、ゲ−ト電極は仕事関数の値がn+
領域、p+領域のいずれに対しても高いバリアを持つも
のであればよく、高融点金属や金属シリサイドでもよ
い。したがって、ゲート電極の抵抗は小さい。
するp+基板12とゲート電極27の拡撒電位によっ
て、およびp+ソース領域に対するn+埋め込み領域1
3とゲート電極28の拡散電位によって、チャネル中に
電位障壁を生じさせ、チャネル領域14、l5の不純物
密度が1014〜1016cm−3程度でMOSトラン
ジスタでのノーマリオフ特性を実現している。すなわ
ち、領域14及び15は高抵抗領域であって、不純物濃
度は低く保たれている。したがって、電子やホールが流
れるチャネル幅が広く保たれ、チャネルを走るキャリア
の移動が低下することなく短チャネルが実現できる。す
なわち、変換コンダクタンス8mの大きなMOSトラン
ジスタとなる。
面、n+領域18と領域14との接合面、p+領域19
と領域15との接合面、およびp+領域20と領域15
との接合面は平面であり、接合面の面積が小さいためフ
リンジ効果が少なくソース領域とドレイン領域間および
ソース領域と基板間、ドレイン領域と基板間の容量が小
さい。
料は、例えばAl,AlSi、AlCu、AlCuSi
であり、ソース電極及びドレイン電極の抵抗が小さい。
ソース抵抗、ドレイン抵抗、ゲート抵抗が小さく、ま
た、ソース、ドレイン容量も小さい上に、変換コンダク
タンスgmが大きいから、高速性能に優れたトランジス
タとなる。もちろん、ソース電極およびドレイン電極は
例えばMo,W,Ta,Ti等の金属でもよい。
を備えているp+基板12について説明したが、以上述
べた半導体装置の動作はサファイア、スピネル、石英、
AlNもしくはSiC等の絶緑物基板を用いても実現さ
れる。
製造工程の一例を図2に示す。基板12にp+基板を用
いた場合につき説明する。p+基板12の領域13に、
例えばCVD法で堆積したPSG膜からPの熱拡散でn
+埋め込み領域を形成する。もちろん領域13はPもし
くはAsのイオン注入及び活性化アニ−ルで形成しても
よい。分離領域16、p−領域14、n−領域15は例
えば次のように形成する。埋め込み領域13を有する基
板12の表面を数10nm程度熱酸化した後、PSG膜
あるいはBPSG膜を所定の厚さにCVD法で成膜す
る。領域14、15に相当する部分の熱酸化膜及びPS
G膜あるいはBPSG膜をリアクティブイオンエッチン
グにより除去する。続いて、SiH4、Si2H6ある
いはSiH 2Cl2を用いたCVD法により、領域1
4,15を選択エピタキシャル成長させる。このように
して図2(a)に示す構造が形成されるが、以上の方法
に限らず他のいかなる方怯で形成しても良い。なお、領
域14、15の厚さは、つくるデバイスにより適宜選択
すればよいが、例えば、0.03〜0.5μm程度の値
に選べばよい。
10〜20nmの厚さの金属層、例えばW,Ta,T
i,Mo等よりなる層を成長させる。その後、これらの
金属層をスルーするイオン注入によって、領域14に例
えばAsを、領域15に例えばBとSiを選択的に打ち
込み、ついで活性化アニ一ルを施すことによって、図2
(b)に示すように、領域21,22,23,24のシ
リサイド層とn+領域17,18および、領域19,2
0を形成する。
0.2〜1.0μm程度のたとえばAl膜を形成し、図
2(c)に示すように所定の領域をリアクティブイオン
エッチングによってエッチングする。領域29,30,
31の表面を、超高純度F2ガスを用いて例えば100
℃、4時間程度フッ化し、ついで、不活性ガス(例えば
N2ガス)中で150℃,5時間のアニールを行い、A
l領域表面にAlF3の絶縁層(図2(d)の領域3
2,33,34)を形成する。次に、図2(d)に示す
ように、領域32,33,34をマスクとして、金属シ
リサイド層、n+領域、p+領域の所定の領域をリアク
ティブイオンエッチングによりエッチングし、コンタク
トホールを形成する。
面に酸化膜を例えば、熱酸化法で形成する。すなわち、
図2(e)に示すように、シリサイド層、n+領域、p
+領域、n−領域に、熱酸化により酸化膜が形成され
る。
行う。以下に述べるシンタリング処理により酸化膜中お
よび酸化膜/シリコン界面のダングリングボンド数が少
なく、トラップ密度が低い酸化膜および酸化膜/シリコ
ン界面を形成される。
ゲート電極27,28の形成及び所定領域のエッチン
グ、パッシベーション層35の形成、そして電極11の
形成によって作成できる。
置を示す。
管シンタリング炉装置である。なお、以下の説明におい
てお互いに同一又は均等の構成部材は、同一の符号で示
す。
炉心管301は、炉心管の長手方向の一端側に外部から
ガスを導入するためのガス導入口312を有し、その外
側には、ガス導入口312に連通させてガス導入管30
2が設けられている。
ッケル合金(ハステロイC:登録商標)で構成されてお
り、また、ガス導入管302の外側には加熱手段たる加
熱源9が設置されている。
ッケル鋼の他、ステンレス鋼、ハステロイ等でもよい、
すなわち、少なくともニッケル金属を含む材料であれば
よく、望ましくは炉心管301内を汚染しないために表
面処理(例えばドライ酸素酸化不動態化処理)された材
料であればよいことは実施態様の項で述べた通りであ
り、これらについても本例と同様の結果が得られること
が確認されている。
して図示省略のガス供給系が接続されている。前記加熱
源309としては、電気抵抗加熱ヒータ、赤外線ランプ
ヒータ等により構成すればよい。
サセプタ306上には、被処理物、例えば、シリコン基
板305が載置され、炉心管加熱手段である加熱源30
4により加熱されるようになっている。前記加熱源30
4としては、例えば、電気抵抗加熱ヒータ、赤外線ラン
プヒータ等により構成される。なお、炉心管301及び
サセプタ306の材質は、合成石英、溶融石英の他に、
アルミナ、シリコンカーバイト、窒化アルミニウム、窒
化ほう素等が挙げられ、シリコン基板を汚染しない(例
えばナトリウムイオンフリー、重金属フリー、脱ガスフ
リー、パーティクルフリー等)材料が望ましい。
ングを行ったより具体的例を述べる。
コン基板305を、石英サセプタ306上に設置し、炉
心管301の開口部311の蓋体310を開き、ソフト
ランディング搬送によって炉心管301内に搬入し、蓋
体310を閉めた。その後、前記加熱源304によって
シリコン基板305を300℃に加熱した。
ガスの混合ガスを導入した。なお、この混合ガスは、1
0%の水素ガスとアルゴンガスの混合ガスであり、流量
は、1000cc/分に設定した。
加熱源309により400℃に加熱したガス導入管30
2の内表面に接触し、水素活性種を生成させ、ガス導入
口312を介して炉心管301内に導入した。
5を300℃に加熱し、混合ガスを炉心管301に導入
後、30分間300℃に保持することによりシンタリン
グ処理を行った。ガス導入口312から導入された水素
活性種を含む混合ガスはこのシリコン基板305の表面
に接触し、酸化膜中を拡散し、酸化膜中及び酸化膜/シ
リコン界面のダングリングボンドを終端した。
ィング搬送の逆の手順によってシリコン基板305及び
石英サセプタ306を炉心管301から外部に搬出し
た。
板305上のMOSダイオードの界面準位密度を擬定容
量−電圧測定により計測した。その実測例としてシンタ
リング後の界面−準位密度2×109cm−2eV−1
以下という結果を得た。
加熱せずに、活性水素を生成しないこと以外は、他の工
程を前述と同じ条件で、すなわちシリコン基板305の
石英サセプタ306上への設置、ソフトランディング搬
送、水素/アルゴン混合ガス中でのシリコン基板305
の30分間300℃での加熱、ソフトランディング搬送
による取り出しを同じ条件で行なったところ、シリコン
基板305上にMOSダイオードの界面準位密度は1×
1010cm−2eV−1であった。
界面の界面準位密度は前述した通り2×109cm−2
eV−1以下であるので、両者を比較すると、本発明の
実施例は、酸化膜/シリコン界面のダングリングボンド
数が低減することがわかる。 [0062]結局、図1で、シリコン酸化膜(ゲート酸
化膜)25,26はプラズマを伴わない水素活性種によ
りシンタリング処理されているため、酸化膜中の中性ト
ラップ密度が低い。デバイス動作時にホットエレクトロ
ンが酸化膜中に注入されてもしきい値電圧のシフト量が
小さく信頼性能に優れたトランジスタとなる。また、プ
ラズマを伴わない水素活性種によりシンタリング処理さ
れた酸化膜/シリコン界面においてダングリングボンド
数が少なく、かつ酸化膜中および酸化膜/シリコン界面
のシリコン原子と水素原子の結合力が強い。デバイス動
作時にホットエレクトロンが酸化膜中に注入されてもシ
リコン原子と水素原子との結合が切断されず、酸化膜中
のトラップまた酸化膜/シリコン界面の界面準位が生成
されないため、変換コンダクタンスが低下せず、信頼性
能に優れ、超高速性能を維持するトランジスタとなる。
備えた構造の半導体装置により、超高速性に優れかつ信
頼性に優れた絶縁ゲート型トランジスタを用いた半導体
集積回路を実現できる。
置を用いた。この装置は、水素ガス又は水素活性種とア
ルゴンガスとの混合部302cをガス導入管302に設
けたものである。すなわち、本例では、ガス導入管とし
て、分岐管302a,302bを有するガス導入管30
2を用いた。分岐管302a,302bが合流する部分
がガスの混合部302cとなる。本例では、分岐管30
2aは水素ガス源(図示せず)に接続され、分岐管30
2bはアルゴンガス源(図示せず)に接続されている。
また、本例では、加熱手段309は、分岐管302aの
近傍に設けた。もちろん混合部302c近傍に設けても
よいことは前述した通りである。
けている以外実質的にはその構成及び作用は上記実施例
1と同様である。
と同様炉心管301から取り出されたシリコン基板30
5上のMOSダイオードの界面準位密度は2×109c
m− 2eV−1以下であった。
を用いた。この装置は、炉心管301をニッケル金属で
構成したものである。
て被加熱部たるシリコン基板を加熱する。
水素とアルゴンの混合ガスは例えば1000cc/分の
流量に設定されるが炉心管301に導入される間に加熱
されたニッケル金属に接触することはない。本実施例の
場合、反応処理終了後に炉心管から取り出されたシリコ
ン基板305上のMOSダイオードの界面準位密度は2
×109cm−2eV−1以下であった。
にはその構成は、上記実施例1、2、3と同様の実施例
においては、その作用はいずれも上記実施例と同様であ
る。すなわち、上記実施例と同様炉心管301から取り
出されたシリコン基板305上のMOSダイオードの界
面準位密度は2×109cm−2eV−1以下であっ
た。
OSFETと従来の装置で形成したMOSFETのホッ
トエレクトロン耐性を示すグラフである。図6の横軸は
注入したホットエレクトロンの数を表し、縦軸はしきい
値電圧のシフト量を表している。酸化膜の厚さは10n
mである。ゲート電極としてはn+型多結晶シリコンが
使用されている。
Tは、1×1017のホットエレクトロンを注入しても
しきい値電圧のシフト量は0.03Vと小さい。一方、
従来の装置で形成したMOSFETは、しきい値電圧が
0.2Vと大きくシフトしている。すなわち、実施例1
に係る装置で形成したMOSFETは高い信頼性を示す
ことがわかった。
OSFET型TFTと従来の装置で形成したMOSFE
T型TFTのサブスレシュホールド特性を示すグラフで
ある。図7の横軸は、ゲート電圧を表し、横軸はドレイ
ン電流を表している。基板としては、シリコンウエハ上
に酸化膜を形成し、酸化膜上にp型多結晶シリコンを形
成している。MOSFETは、多結晶シリコン上に形成
している。前記多結晶シリコンは、酸化膜の他、ガラス
上に形成される。ゲート電極としてはn+型多結晶シリ
コンが使用されている。MOSFETのチャネル長さは
2μm、チャネル幅は100μmである。ドレイン電圧
としては、5Vが印加されている。
TFTは、ゲート電圧が0Vの場合ドレイン電流1×1
0−13A以下である。一方、従来の装置で形成したM
OSFET型TFTは、ゲート電圧が0Vでも1×10
−7A以上の電流が流れている。本実施例の装置で形成
したMOSFET型TFTでは、ゲート酸化膜/多結晶
シリコン界面のダングリングボンドが水素で終端され、
かつチャネルを形成する多結晶シリコンの粒界のダング
リングボンドが水素で終端されるため、ドレイン電流を
低減できている。そのため、実施例1に係る装置で形成
したMOSFET型TFTのサブスレシュホールド特性
が向上している。すなわち、実施例1に係るMOSFE
T型TFTは高い性能及び高い信頼性を示すことがわか
った。
いても図6、図7に示すと同様な結果が得られている。
は、膜を形成した後の工程であれば、いずれの工程で処
理したものであって有効である。例えば、パッシベーシ
ョン層35を形成した後にシンタリング処理を行ったも
のであっても有効である。特に、酸化膜を形成した後、
微細パターンを形成するためにシリコン基板は電子ビー
ムおよびプラズマに曝された場合、酸化膜あるいは酸化
膜/シリコン界面が損傷を受けて、中性トラップが生成
される。従来のシンタリング法で処理すると中性トラッ
プが消滅しないが、プラズマを伴わない水素活性種によ
るシンタリングを行ったものは、中性トラップが消滅
し、損傷が回復している。
象に取り上げて説明したが、本発明は単結晶シリコン表
面だけでなく、多結晶シリコン表面および非晶質シリコ
ン表面等いかなる結晶性シリコンにも適用できる。例え
ば、TFTトランジスタ製造において、酸化膜/多結晶
シリコン基板の場合、酸化膜中の中性トラップおよび酸
化膜/シリコン界面の界面準位は消滅しており、さらに
多結晶シリコン中の粒界の準位も消滅し、高信頼性かつ
高性能TFTトランジスタを実現できる。
ニッケル合金を有する半導体装置の製造において、ニッ
ケルまたはニッケル合金を有する基板を300℃以上の
温度に加熱させて水素ガスまたは水素ガスと不活性ガス
の混合ガスを接触させることにより、本発明の方法と同
様な効果を実現することができる。例えば、図1に示す
半導体装置の電極29,30,31がニッケルまたはニ
ッケル合金である場合、ゲート酸化膜25,26を形成
後、従来のシンタリング法で300℃以上の温度に加熱
することにより、酸化膜中のトラップおよび酸化膜/シ
リコン界面の界面準位を消滅させ、信顕性に優れた半導
体装置を実現できる。
化された半導体装置を実現することができる。
である。
ある。
図である。
成図である。
図である
の技術で形成したMOSFETのホットエレクトロン耐
性を示すグラフである。
Tトランジスタと従来の技術で形成したMOSFET型
TFTトランジスタのサブスレシュホールド特性を示す
グラフである。
熱源)。
Claims (12)
- 【請求項1】 被処理物を搬出入するための開閉可能な
開口部とガスを内部に導入するためのガス導入口とを有
する炉心管と;該炉心管内部を加熱するための炉心管加
熱手段と;該炉心管の内部に配置された被処理物の位置
よりも上流側において、水素ガス又は水素ガスを含むガ
スから、プラズマを伴うことなく水素活性種を生成させ
るための水素活性種発生手段と;を少なくとも有するこ
とを特徴とする熱処理装置。 - 【請求項2】 被処理物を搬出入するための開閉可能な
開口部とガスを内部に導入するためのガス導入口とを有
する炉心管と;該炉心管内部を加熱するための炉心管加
熱手段と;該ガス導入口に連通させて接続されたガス導
入管と;該ガス導入管を加熱するための加熱手段と;を
少なくとも有し、該ガス導入管の少なくとも内表面がニ
ッケル又はニッケルを含む材料よりなることを特徴とす
る熱処理装置。 - 【請求項3】 被処理物を搬出入するための開閉可能な
開口部とガスを内部に導入するためのガス導入口とを有
する炉心管と;該炉心管内部を加熱するための炉心管加
熱手段と;該ガス導入口に連通させて接続され、ガス源
側に複数の分岐管を有するガス導入管と;該ガス導入管
を加熱するための加熱手段と;を少なくとも有し、該ガ
ス導入管の一部又は全部の少なくとも内表面がニッケル
又はニッケルを含む材料よりなることを特徴とする熱処
理装置。 - 【請求項4】 水素ガス又は水素ガスを含むガスを導入
しようとする前記分岐管の少なくとも内表面がニッケル
又はニッケルを含む材料よりなることを特徴とする請求
項3記載の熱処理装置。 - 【請求項5】 前記加熱手段は、水素ガス又は水素ガス
を含むガスを導入しようとする前記分岐管を加熱し得る
ようにして配置されていることを特徴とする請求項4記
載の熱処理装置。 - 【請求項6】 前記分岐管が合流する部分から前記炉心
管のガス導入口までの部分の少なくとも内表面がニッケ
ル又はニッケルを含む合金よりなり、前記加熱手段は、
該部分を加熱し得るようにして配置されていることを特
徴とする請求項3記載の熱処理装置。 - 【請求項7】 被処理物を搬出入するための開閉可能な
開口部とガスを内部に導入するためのガス導入口とを有
する炉心管と;該炉心管内部を加熱するための炉心管加
熱手段と;を有し、該炉心管の、少なくとも被処理物が
配置された位置よりも上流側の少なくとも内表面がニッ
ケル又はニッケルを含む材料よりなることを特徴とする
熱処理装置。 - 【請求項8】 前記ニッケルを含む材料は、Ni−Mo
系合金又はNi−W系合金であることを特徴とする請求
項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の熱処理装置。 - 【請求項9】 前記ニッケルを含む材料は、表面粗度
が、1μm以下の表面粗度に電解研磨されたステンレス
鋼であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1
項に記載の熱処理装置。 - 【請求項10】 前記ステンレス鋼の表面には、不純物
濃度が10ppb以下の酸化性雰囲気中で熱処理するこ
とにより形成された不動態膜が形成されていることを特
徴とする請求項9記載の熱処理装置。 - 【請求項11】 前記ステンレス鋼の表面には、酸化性
雰囲気中で熱処理した後、水素雰囲気中で還元処理を行
うことにより形成された不動態膜が形成されていること
を特徴とする請求項9記載の熱処理装置。 - 【請求項12】 前記熱処理装置は、酸化膜/シリコン
界面のダングリングボンドを終端させるための熱処理装
置である請求項1乃至11のいずれか1項に記載の熱処
理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001192077A JP2002100633A (ja) | 2001-06-25 | 2001-06-25 | 熱処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001192077A JP2002100633A (ja) | 2001-06-25 | 2001-06-25 | 熱処理装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33426391A Division JP3535876B2 (ja) | 1991-11-22 | 1991-11-22 | 半導体装置及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002100633A true JP2002100633A (ja) | 2002-04-05 |
Family
ID=19030579
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001192077A Pending JP2002100633A (ja) | 2001-06-25 | 2001-06-25 | 熱処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002100633A (ja) |
-
2001
- 2001-06-25 JP JP2001192077A patent/JP2002100633A/ja active Pending
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