JPH05141871A - 熱処理装置 - Google Patents

熱処理装置

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JPH05141871A
JPH05141871A JP33426191A JP33426191A JPH05141871A JP H05141871 A JPH05141871 A JP H05141871A JP 33426191 A JP33426191 A JP 33426191A JP 33426191 A JP33426191 A JP 33426191A JP H05141871 A JPH05141871 A JP H05141871A
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gas
heat treatment
core tube
heating
hydrogen
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Tadahiro Omi
忠弘 大見
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 炉心管内で基板の表面に、信頼性の高い酸化
膜を形成するため活性ガスシンタリング等が可能な熱処
理装置を提供することを目的とする。 【構成】 被処理物5を搬出入するための開閉可能な開
口部11とガスを内部に導入するためのガス導入口12
とを有する炉心管1と、炉心管1内部を加熱するための
炉心管加熱手段4、ガス導入口12に連通させて接続さ
れたガス導入管2と、ガス導入管2を加熱するための加
熱手段9とを少なくとも有し、ガス導入管2の少なくと
も内表面がニッケル又はニッケルを含む材料よりなるこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば半導体製造プロ
セスにおいて汎用されるシンタリング装置のような熱処
理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術を、酸化膜/シリコン界面の
ダングリングボンドを水素で終端するためのシンタリン
グ装置を例にとり説明する。
【0003】従来、かかるシンタリング装置としては、
電気抵抗加熱方式によって加熱された石英管から成る炉
心管に、水素ガスあるいは不活性ガスと水素ガスとを混
合した混合ガスを導入し、該ガスを加熱した酸化膜/シ
リコン基板に接触させ、ダングリングボンドを水素で終
端するように構成された装置が知られている。
【0004】また、水素ガスあるいは不活性ガスと水素
ガスとを混合した混合ガスをプラズマ化し、プラズマ中
の水素イオン及び水素活性種を、酸化膜/シリコン基板
に接触させて、ダングリングボンドを水素で終端するよ
うに構成された装置も知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前者の装置に
おいては、導入されたガス体が活性でないため、酸化膜
/シリコン界面のダングリングボンドの終端が不十分で
あり、高い信頼性のデバイスが製造されない。
【0006】一方、後者の装置は、プラズマ中の水素活
性種を用いてダングリングボンドの終端を行っているた
め、ダングリングボンドは十分に終端され、高い信頼性
を有するデバイスが得られることが期待される。しか
し、実際に後者の装置によりダングリングボンドの終端
を行った場合、必ずしも高い信頼性を有するデバイスが
得られないことが判明した。本発明者は、このように、
期待に反して高い信頼性を有するデバイスが得られない
原因を探求した。その結果、後者の装置では、プラズマ
を発生させているため、そのプラズマが酸化膜及び酸化
膜/シリコン界面に損傷を与えており、そのために新た
に欠陥及びダングリングボンドを生成していることが原
因であることを解明した。
【0007】結局、現在のところ、酸化膜及び酸化膜/
シリコン界面に損傷をあたえることなく、ダングリング
ボンドを十分に終端し得る技術は存在しない。
【0008】本発明は、上記従来技術の課題を解決すべ
く、炉心管内で基板の表面に、信頼性の高い酸化膜を形
成するため活性ガスシンタリング等が可能な熱処理装置
を提供することを目的とする。
【0009】
【問題を解決するための手段】本発明に係る熱処理装置
は、被処理物を搬出入するための開閉可能な開口部とガ
スを内部に導入するためのガス導入口とを有する炉心管
と;該炉心管内部を加熱するための炉心管加熱手段と;
該炉心管の内部に配置された被処理物の位置よりも上流
側において、水素ガス又は水素を含むガスから、プラズ
マを伴うことなく水素活性種を生成させるための水素活
性種発生手段と;を少なくとも有することを特徴とす
る。
【0010】
【作用】本発明では、炉心管の内部に配置された被処理
物の位置よりも上流側において、水素ガス又は水素を含
むガスから、プラズマを伴うことなく水素活性種を生成
させるための水素活性種発生手段を設けているため、こ
の水素活性種発生手段に水素ガスまたは水素を含むガス
を導入すると、水素活性種が生成する。
【0011】炉心管内に、被処理物として、例えば、酸
化膜の形成されたシリコン基板を配置しておくと、水素
活性種は酸化膜中を拡散し、酸化膜中及び酸化膜/シリ
コン界面のダングリングボンドを終端する。従って、高
い信頼性の酸化膜が得られる。
【実施態様例】以下の本発明の実施態様例を説明する。
【0012】本発明では、水素ガス又は水素を含むガス
から、プラズマを伴うことなく水素活性種を生成させる
ための水素活性種発生手段を設けたことを一つの特徴と
するが、かかる水素活性種発生手段は、例えば、次のよ
うに構成すればよい。
【0013】(請求項2)例えば、図1に示すように、
ガス導入口12に連通させてガス導入管2を、炉心管1
に接続し、かつ、加熱手段9をガス導入管2を加熱し得
るように配置する。その際、ガス導入管2の内面は、ニ
ッケル又はニッケルを含む材料により構成する)。
【0014】この場合、加熱手段によりガス導入管2の
内部を300℃以上に加熱し、ガス導入管2に水素ガス
源から水素ガスを導入すると、ガス導入管2の内面に接
触した水素ガスから水素活性種が生成する。これは、3
00℃以上の温度においては、ガス導入管2を構成する
ニッケル自体あるいはニッケルを含む材料中のニッケル
が触媒作用をなすためと考えられる。このように生成さ
れた水素活性種は当然プラズマをともなっていないため
被処理物にダメージを与えることがない。
【0015】(請求項3)また、水素ガスを他のガス
(例えば、Ar等の不活性ガス)とともに炉心管内に導
入する場合は、図2に示すように、分岐管2a,2bを
有するガス導入管2をガス導入口12に連通させて炉心
管1に接続する。分岐管2aが水素ガス源に接続され
る。図2に示した例は分岐管が2つの場合であるが、必
要に応じ2以上の分岐管を設けてもよい。
【0016】導入管2の内表面の一部又は全部はニッケ
ル又はニッケルを含む材料により構成する。図2に示す
例では、分岐管2aの内表面をニッケル又はニッケルを
含む材料により構成してある(請求項4)。そして、加
熱手段9は、この分岐管2aを加熱し得るように配置し
てある(請求項5)。もちろん、分岐管2a,2bが合
流する部分(この部分がそれぞれの分岐管2a,2bか
らのガスの混合部2cとなる)を加熱し得るように加熱
手段9を配置してもよい(請求項6)。
【0017】(請求項7)図1、図2では、導入管2を
設けた例を示したが、かかる導入管を設けず、図3に示
すように、炉心管1の内表面をニッケル又はニッケルを
含む材料により構成してもよい。
【0018】この場合は、図1、図2で示したような加
熱手段を設ける必要が無く、炉心管加熱手段4により加
熱を行うことができるので、炉心管1の内部において水
素活性種を生成させることができる。なお、ニッケル又
はニッケルを含む材料により構成する部分は、被処理物
5の配置されている位置よりも上流側のみでも足りる
が、残部をかかる材料により構成してもよい。
【0019】なお、以上述べた実施態様では、導入管な
いし炉心管の内表面をニッケル又はニッケルを含む材料
により構成して水素活性種生成手段を構成しているが、
かかる構成以外であってもよい。例えば、水素ガス源と
炉心管との間に、内部にニッケル(例えば、繊維状ニッ
ケル、網状ニッケル、スポンジニッケル等)を充填した
容器を設けることにより水素活性種生成手段を構成して
もよい。この容器内を水素ガスあるいは水素を含むガス
を通過させれ、この容器を300℃以上に加熱するよう
にすれば、水素活性種が得られ、この水素活性種を炉心
管に導入することができる。
【0020】次にニッケル又はニッケルを含む材料につ
いて説明する。
【0021】ニッケルを含む材料としては、例えば、N
i基合金が好ましい。また、Ni基合金の中でも、Ni
−Mo系合金又はNi−W系合金が好ましい。より具体
的には、例えば、ハステロイ(登録商標)があげられ
る。
【0022】また、他のニッケルを含む材料としては、
例えば、表面粗度が、1μm以下の表面粗度に電解研磨
されたステンレス鋼を用いてもよい。この場合、ステン
レス鋼の表面には、不純物濃度が10ppb以下の酸化
性雰囲気中で熱処理することにより形成された不動態膜
が形成されているものを用いることがより好ましく、さ
らに、ステンレス鋼の表面には、酸化性雰囲気中で熱処
理した後、水素雰囲気中で還元処理を行うことにより形
成された不動態膜が形成されているもの(特願平3−2
12592号にて別途提案)を用いることがさらに好ま
しい。かかる不動態膜の表面は、クロム酸化物を主成分
としており、その表面は耐食性に優れ、また、水分の吸
着がきわめて少ないためガス中への不純物の混入をきわ
めて少なくすることができる。なお、不動態膜の表面粗
度は、0.5μm以下が好ましく、0.1μm以下がよ
り好ましい。なお、かかる不動態膜は、クロム酸化物を
主成分としているが、ニッケル酸化物を含んでおり、こ
のニッケル酸化物中のニッケルが触媒の作用をなし、不
動態膜表面に接触した水素ガスから水素活性種が生成す
るものと考えられる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0024】(実施例1)図1に、本発明の実施例を示
す。
【0025】本例における熱処理装置は、模型単管シン
タリング炉装置である。なお、以下の各実施例の説明に
おいてお互いに同一又は均等の構成部材は、同一の符号
で示す。
【0026】図1に示すように、本例の装置において、
炉心管1は、炉心管の長手方向の一端側に外部からガス
を導入するためのガス導入口12を有し、そのそとがわ
には、ガス導入口12に連通させてガス導入管2が設け
られている。
【0027】本例においては、ガス導入管2は、ニッケ
ル合金(ハステロイC:登録商標)金属で構成されてお
り、また、ガス導入管2の外側には加熱手段たる加熱源
9が設置されている。
【0028】なお、前記ガス導入管2の材質は、ニッケ
ル鋼の他、ステンレス鋼、ハステロイ等でもよい、すな
わち、少なくともニッケル金属を含む材料であればよ
く、望ましくは炉心管1内を汚染しないために表面処理
(例えばドライ酸素酸化不動態化処理)された材料であ
ればよいことは実施態様の項で述べた通りであり、これ
らについても本例と同様の効果が得られることが確認さ
れている。
【0029】ガス導入管2の上流側にはバルブを介して
図示省略のガス供給系が接続されている。前記加熱源9
としては、電気抵抗加熱ヒータ、赤外線ランプヒータ等
により構成すればよい。
【0030】一方、炉心管1内の保持部材たる石英サセ
プタ6上には、被処理物、例えば、シリコン基板5が載
置され、炉心管加熱手段である加熱源4により加熱され
るようになっている。前記加熱源4としては、例えば、
電気抵抗加熱ヒータ、赤外線ランプヒータ等により構成
される。なお、炉心管1及びサセプタ6の材質は、合成
石英、溶融石英の他に、アルミナ、シリコンカーバイ
ト、窒化アルミニウム、窒化ほう素等が挙げられ、シリ
コン基板を汚染しない(例えばナトリウムイオンフリ
ー、重金属フリー、脱ガスフリー、パーティクルフリー
等)材料が望ましい。
【0031】以下に図1に示す装置を用いてシンタリン
グを行った例を述べる。
【0032】本例では、シリコン基板5上には、シンタ
リング処理前のMOSダイオードを形成した。
【0033】その後、シリコン基板5は石英サセプタ6
上に設置し、炉心管1の開口部11の蓋体10を開き、
ソフトランディング搬送によって炉心管1内に搬入し、
蓋体10を閉めた。その後、前記加熱源4によってシリ
コン基板5を300℃に加熱した。
【0034】ガス導入管2に、水素ガスとアルゴンガス
の混合ガスを導入した。なお、この混合ガスは、10%
の水素ガスとアルゴンガスの混合ガスであり、流量は、
1000cc/分に設定した。
【0035】水素ガスとアルゴンガスとの混合ガスを、
加熱源9により400℃に加熱したガス導入管2の内表
面に接触し、水素活性種を生成させ、ガス導入口12を
介して炉心管1内に導入した。
【0036】一方、炉心管1内のシリコン基板5は30
0℃に加熱し、混合ガスを炉心管1に導入後、30分間
300℃に保持することによりシンタリング処理を行っ
た。ガス導入口12から導入された水素活性種を含む混
合ガスはこのシリコン基板5の表面に接触し、酸化膜中
を拡散し、酸化膜中及び酸化膜/シリコン界面のダング
リングボンドを終端した。
【0037】シンタリング処理後、前記ソフトトランデ
ィング搬送の逆の手順によってシリコン基板5及び石英
サセプタ6を炉心管1から外部に搬出した。
【0038】その後、シンタリング処理後のシリコン基
板5上のMOSダイオードの界面準位密度を擬定容量−
電圧測定により計測した。その実測例としてシンタリン
グ後の界面−準位密度2×10cm−2eV−1以下
という結果を得た。
【0039】(比較例)一方、前記ガス導入管2を加熱
せずに、活性水素を生成しないこと以外は、他の行程を
前述と同じ条件で、すなわちシリコン基板5の石英サセ
プタ6上への設置、ソフトランディング搬送、水素/ア
ルゴン混合ガス中でのシリコン基板5の30分間300
℃での加熱、ソフトランディング搬送による取り出しを
同じ条件で行なったところ、シリコン基板5上にMOS
ダイオードの界面準位密度は1×1010cm−2eV
−1であった。
【0040】本発明の実施例における酸化膜/シリコン
界面の界面準位密度は前述した通り2×10cm−2
eV−1以下であるので、両者を比較すると、本発明の
実施例は、酸化膜/シリコン界面のダングリングボンド
数を低減することがわかる。
【0041】(実施例2)図2は、実施例2を示すもの
で、水素ガス又は水素活性種とアルゴンガスとの混合部
2cをガス導入管2に設けたものである。すなわち、本
例では、ガス導入管として、分岐管2a,2bを有する
ガス導入管2を用いた。分岐管2a,2bが合流する部
分がガスの混合部2cとなる。本例では、分岐管2aは
水素ガス源(図示せず)に接続され、分岐管2bはアル
ゴンガス源(図示せず)に接続されている。また、本例
では、加熱手段9は、分岐管2aの近傍に設けた。もち
ろん混合部2c近傍に設けてもよいことは前述した通り
である。
【0042】本実施例は、ガス混合部をガス導入管に設
けている以外実質的にはその構成及び作用は上記実施例
1と同様である。
【0043】すなわち、本実施例の場合、上記実施例1
と同様炉心管1から取り出されたシリコン基板5上のM
OSダイオードの界面準位密度は2×10cm−2
−1以下であった。
【0044】(実施例3)図3は実施例3を示すもので
ある。本実施例は炉心管1をニッケル金属で構成したも
のである。
【0045】なお、加熱源4は炉心管1を介して被加熱
部たるシリコン基板を加熱する。
【0046】ガス導入管2に流す導入ガスとしての水素
とアルゴンの混合ガスは例えば1000cc/分の流量
に設定されるが炉心管1に導入される間に加熱されたニ
ッケル金属に接触することはない。本実施例の場合、反
応処理終了後に炉心管から取り出されたシリコン基板5
上のMOSダイオードの界面準位密度は2×10cm
eV−1以下であった。
【0047】なお、縦型に構成されている以外は実質的
にはその構成は、上記実施例1、2、3と同様の実施例
においては、その作用はいずれも上記実施例と同様であ
る。すなわち、上記実施例と同様炉心管1から取り出さ
れたシリコン基板5上のMOSダイオードの界面準位密
度は2×10cm−2eV−1以下であった。
【0048】図4は、実施例1に係る装置で形成したM
OSFETと従来の装置で形成したMOSFETのホッ
トエレクトロン耐性を示すグラフである。図4の横軸は
注入したホットエレクトロンの数を表し、縦軸はしきい
値電圧のシフト量を表している。酸化膜の厚さは10n
mである。ゲート電極としてはn型多結晶シリコンが
使用されている。
【0049】実施例1に係る装置で形成したMOSFE
Tは、1×1017のホットエレクトロンを注入しても
しきい値電圧のシフト量は0.03Vと小さい。一方、
従来の装置で形成したMOSFETは、しきい値電圧が
0.2Vと大きくシフトしている。すなわち、実施例1
に係る装置で形成したMOSFETは高い信頼性を示す
ことがわかった。
【0050】図5は、実施例1に係る装置で形成したM
OSFET型TFTと従来の装置で形成したMOSFE
T型TFTのサブスレシュホールド特性を示すグラフで
ある。図5の横軸は、ゲート電圧を表し、横軸はドレイ
ン電流を表している。基板としては、シリコンウエハ上
に酸化膜を形成し、酸化膜上にp型多結晶シリコンを形
成している。MOSFETは、多結晶シリコン上に形成
している。前記多結晶シリコンは、酸化膜の他、ガラス
上に形成される。ゲート電極としてはn型多結晶シリ
コンが使用されている。MOSFETのチャネル長さは
2μm、チャネル幅は100μmである。ドレイン電圧
としては、5Vが印加されている。
【0051】実施例1に係る装置で形成したMOSFE
T型TFTは、ゲート電圧が0Vの場合ドレイン電流1
×10−13A以下である。一方、従来の装置で形成し
たMOSFET型TFTは、ゲート電圧が0Vでも1×
10−7A以上の電流が流れている。本発明の装置で形
成したMOSFET型TFTでは、ゲート酸化膜/多結
晶シリコン界面のダングリングボンドが水素で終端さ
れ、かつチャネルを形成する多結晶シリコンの粒界のダ
ングリングボンドが水素で終端されるため、ドレイン電
流を低減できている。そのため、実施例1に係る装置で
形成したMOSFET型TFTのサブスレシュホールド
特性が向上している。すなわち、実施例1に係る装置で
形成したMOSFET型TFTは高い性能及び高い信頼
性を示すことがわかった。
【0052】なお、実施例2、実施例3に係る装置で処
理した場合においても図4、図5に示すと同様な結果が
得られている。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、固体表面に信頼性の高
い優れたMOSトランジスタを製造することができる。
こうした特徴を持つ本発明の装置により、超微細化半導
体デバイスを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1に係る熱処理装置の概略構成図であ
る。
【図2】実施例2に係る熱処理装置の概略構成図であ
る。
【図3】実施例3に係る熱処理装置の概略構成図である
【図4】実施例1に係る装置で形成したMOSFETと
従来の装置で形成したMOSFETのホットエレクトロ
ン耐性を示すグラフである。
【図5】実施例1に係る装置で形成したMOSFET型
TFTトランジスタと従来の装置で形成したMOSFE
T型TFTトランジスタのサブスレシュホールド特性を
示すグラフである。
【符号の説明】
1 炉心管、 2 ガス導入管、 2a 分岐管、 2b 分岐管、 2c 混合部、 4 炉心管加熱手段(加熱源)、 5 シリコン基板(被処理物)、 6 サセプタ、 7 バルブ、 9 ガス導入管を加熱するための加熱手段(加熱源)
部、 10 シャッター、 11 開口部、 12 ガス導入口。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理物を搬出入するための開閉可能な
    開口部とガスを内部に導入するためのガス導入口とを有
    する炉心管と;該炉心管内部を加熱するための炉心管加
    熱手段と;該炉心管の内部に配置された被処理物の位置
    よりも上流側において、水素ガス又は水素を含むガスか
    ら、プラズマを伴うことなく水素活性種を生成させるた
    めの水素活性種発生手段と;を少なくとも有することを
    特徴とする熱処理装置。
  2. 【請求項2】 被処理物を搬出入するための開閉可能な
    開口部とガスを内部に導入するためのガス導入口とを有
    する炉心管と;該炉心管内部を加熱するための炉心管加
    熱手段と;該ガス導入口に連通させて接続されたガス導
    入管と;該ガス導入管を加熱するための加熱手段と;を
    少なくとも有し、該ガス導入管の少なくとも内表面がニ
    ッケル又はニッケルを含む材料よりなることを特徴とす
    る熱処理装置。
  3. 【請求項3】 被処理物を搬出入するための開閉可能な
    開口部とガスを内部に導入するためのガス導入口とを有
    する炉心管と;該炉心管内部を加熱するための炉心管加
    熱手段と;該ガス導入口に連通させて接続され、ガス源
    側に複数の分岐管を有するガス導入管と;該ガス導入管
    を加熱するための加熱手段と;を少なくとも有し、該ガ
    ス導入管の一部又は全部の少なくとも内表面がニッケル
    又はニッケルを含む材料よりなることを特徴とする熱処
    理装置。
  4. 【請求項4】 水素ガス又は水素を含むガスを導入しよ
    うとする前記分岐管の少なくとも内表面がニッケル又は
    ニッケルを含む材料よりなることを特徴とする請求項3
    記載の熱処理装置。
  5. 【請求項5】 前記加熱手段は、水素ガス又は水素を含
    むガスを導入しようとする前記分岐管を加熱し得るよう
    にして配置されていることを特徴とする請求項4記載の
    熱処理装置。
  6. 【請求項6】 前記分岐管が合流する部分から前記炉心
    管のガス導入口までの部分の少なくとも内表面がニッケ
    ル又はニッケルを含む合金よりなり、前記加熱手段は、
    該部分を加熱し得るようにして配置されていることを特
    徴とする請求項3記載の熱処理装置。
  7. 【請求項7】 被処理物を搬出入するための開閉可能な
    開口部とガスを内部に導入するためのガス導入口とを有
    する炉心管と;該炉心管内部を加熱するための炉心管加
    熱手段と;を有し、該炉心管の、少なくとも被処理物が
    配置された位置よりも上流側の少なくとも内表面がニッ
    ケル又はニッケルを含む材料よりなることを特徴とする
    熱処理装置。
  8. 【請求項8】 前記ニッケルを含む材料は、Ni−Mo
    系合金又はNi−W系合金であることを特徴とする請求
    項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の熱処理装置。
  9. 【請求項9】 前記ニッケルを含む材料は、表面粗度
    が、1μm以下の表面粗度に電解研磨されたステンレス
    鋼であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1
    項に記載の熱処理装置。
  10. 【請求項10】 前記ステンレス鋼の表面には、不純物
    濃度が10ppb以下の酸化性雰囲気中で熱処理するこ
    とにより形成された不動態膜が形成されていることを特
    徴とする請求項9記載の熱処理装置。
  11. 【請求項11】 前記ステンレス鋼の表面には、酸化性
    雰囲気中で熱処理した後、水素雰囲気中で還元処理を行
    うことにより形成された不動態膜が形成されていること
    を特徴とする請求項9記載の熱処理装置。
  12. 【請求項12】 前記熱処理装置は、酸化膜/シリコン
    界面のダングリングボンドを終端させるための熱処理装
    置である請求項1乃至11のいずれか1項に記載の熱処
    理装置。
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