JP2002100582A - 熱処理装置 - Google Patents

熱処理装置

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JP2002100582A
JP2002100582A JP2000291593A JP2000291593A JP2002100582A JP 2002100582 A JP2002100582 A JP 2002100582A JP 2000291593 A JP2000291593 A JP 2000291593A JP 2000291593 A JP2000291593 A JP 2000291593A JP 2002100582 A JP2002100582 A JP 2002100582A
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lamp
light
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JP2000291593A
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Mitsuhiro Masuda
充弘 増田
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コストの上昇を抑制しつつも基板の面内温度
均一性を向上させることができる熱処理装置を提供す
る。 【解決手段】 被処理基板の中心に対応するとともに8
5個のランプ12の配列における最も内側に位置するラ
ンプ12(C1)が1つのランプ群を構成し、そのラン
プ群に専用の光源制御部が設けられている。従って、当
該ランプ12(C1)については供給電力量を個別に調
整して、照射光量の細かな調整を行うことができ、基板
の面内温度均一性の向上に寄与する。一方、上記配列に
おいて外側に向かうにしたがって、ランプ群を構成する
ランプ12の個数が多くなる。これによって、光量の細
かな調整が不要な領域に対応するランプ12(R1〜R
48)については16個ごとに1つの光源制御部を設け
ればよく、光源制御部の個数増加を抑制することがで
き、コストの上昇を抑制することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体基板、液晶
表示装置用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板、光
ディスク用基板等(以下、「基板」と称する)に光を照
射して熱処理を行うランプアニール装置等の熱処理装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、基板の製造工程においては、
種々の熱処理が行われている。基板に対して熱処理を行
う熱処理装置としては、例えば、光照射によって基板の
急速加熱を行う急速加熱装置(いわゆるランプアニール
装置)が用いられている。特に、半導体デバイス等の微
細加工に対する要求が厳しくなるにつれ、急速加熱装置
による急速加熱プロセス(RTP; Rapid Thermal Proces
s)が重要なものとなってきている。
【0003】このような光照射型の熱処理装置の光源に
は、例えば赤外線ハロゲンランプ等が使用されている。
光照射型の熱処理装置における熱処理時の基板表面の温
度制御は、光源たるランプの光量を調節することによっ
て行われる。このときに、ランプの光量の調節は、ラン
プに供給する電力を調整することによって行われ、一般
的には逆接続サイリスタによる交流の位相角制御によっ
て供給電力量が調整される。なお、逆接続サイリスタを
用いるのに替えて、トライアックやトランジスタを用い
る場合もある。
【0004】また、光照射型の熱処理装置は、通常多数
のランプを備えており、これらによって基板の全体を照
射して熱処理を行う。これら多数のランプは複数のラン
プ群に分けられ、各ランプ群に含まれる所定数のランプ
が1つの光源制御部(上記の逆接続サイリスタ、トライ
アックまたはトランジスタ)に並列的に接続される。従
って、従来より、熱処理装置にはランプ群と同数の光源
制御部が設置され、各光源制御部にはほぼ同数(6個〜
8個)の複数のランプが並列的に接続されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ランプアニ
ール装置における熱処理時には、処理の均一性を保つべ
く基板の温度分布を均一にすることが重要であり、装置
内における各ランプごとに電力供給量を制御して光量の
調整を行うことが望ましい。
【0006】また、1つの装置に配設される複数のラン
プは同じ定格のものではあるが、製作精度の問題からあ
る程度の出力のバラツキがあり、その結果同じ電力を供
給したとしても各ランプの光量に若干のバラツキが生じ
ていた。このことからも装置内における各ランプごとに
光量の調整を行うのが望ましいことが理解される。特
に、基板の中心部近傍においては基板回転による光量均
一化の効果が少ないため、各ランプごとの個別の光量調
整が強く望まれる。
【0007】しかしながら、光源制御部に接続されるラ
ンプ群単位での供給電力を調整することは可能であるも
のの、1つの光源制御部に並列的に接続されたランプへ
の供給電力を個別に調整することはできない。従って、
各ランプごとに光量の調整を行うことができず、その結
果特に基板の中心部近傍における温度均一性の維持が困
難になるという問題が生じていた。
【0008】このような問題を解決する手法として、ラ
ンプ数と同数の光源制御部を設け、1つの光源制御部に
よって1つのランプへの電力供給量を制御するようにす
れば、各ランプごとに光量の調整を行うことができる。
しかし、相当数の光源制御部を設ける必要があり、大幅
なコストアップにつながるとともに、各光源制御部間で
の出力バランスの調整が著しく困難となる。
【0009】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、コストの上昇を抑制しつつも基板の面内温度均
一性を向上させることができる熱処理装置を提供するこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の発明は、基板に光を照射して熱処理を行
う熱処理装置において、略平面状に配列されそれぞれが
光の照射を行う複数の光源と、前記複数の光源への電力
供給量を制御して基板に照射される光量を調節する複数
の光源制御手段と、前記平面と略平行な面内にて被処理
基板を回転させる回転手段と、を備え、前記配列におけ
る最も内側に位置する光源を被処理基板の中心に対応さ
せ、前記複数の光源を前記複数の光源制御手段と同数の
複数の光源群に分割し、前記複数の光源制御手段のそれ
ぞれに異なる一つの光源群への電力供給量を制御させ、
前記複数の光源群のうちの特定光源群よりも前記配列に
おける外側の光源群に、前記特定光源群に含まれる光源
数よりも多い数の光源を含ませている。
【0011】また、請求項2の発明は、請求項1の発明
に係る熱処理装置において、前記複数の光源群のうちの
前記配列における最も内側の光源群を1つの光源からな
るものとしている。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
実施の形態について詳細に説明する。
【0013】図1は、本発明に係る熱処理装置の全体構
成を示す側面断面図である。図1の熱処理装置は、光照
射によって基板Wの急速加熱処理を行ういわゆるランプ
アニール装置である。この熱処理装置は、大別して上部
のランプハウス1と、下部の炉壁2とを備えている。
【0014】ランプハウス1には、85個のランプ12
(光源)と85個のリフレクタ6が設けられている。そ
れぞれのリフレクタ6の内側には、その中心軸と同軸に
ランプ挿入用の穴が開けられており、その穴に1つのラ
ンプ12が上方より挿入される。各ランプ12は、必要
とされる照射強度およびランプ寿命や製作性の制限か
ら、円筒形状の石英管内にハロゲンガスを封入するとと
もに、その中心軸近傍に円筒状のフィラメント3を設け
る赤外線ハロゲンランプとしている。フィラメント3
は、その長手方向を石英管の中心軸に沿わせるようにし
て配置されている。また、各ランプ12の上部にはフィ
ラメント3に電力を供給するためのフィラメント導出端
子4が設けられている。なお、本実施形態において、ラ
ンプ12は平面状に配列されているが、その平面配列形
態およびランプ12への電力供給についてはさらに後述
する。
【0015】リフレクタ6は、楕円球面形状の反射鏡で
あり、ランプ12から出射された光を下方に向けて(基
板Wに向けて)反射するものである。各ランプ12から
出射された光はリフレクタ6によって、概ねそのランプ
12の直下領域を照射することとなる。
【0016】ランプハウス1の上部に設けられたベース
板8の下面には、リフレクタ6の上端部が固設されてい
る。各ランプ12は、リフレクタ6の中心軸と同軸とな
るように取り付けフランジ5を介してベース板8に固定
されている。また、ベース板8の内部には複数の水冷経
路7が設けられており、ランプ12からベース板8に伝
達される熱を冷却できるように構成されている。
【0017】炉壁2の内部には基板Wの熱処理を行うた
めの処理室PRが形成されている。また、炉壁2には基
板搬入搬出用の炉口21が形成されており、炉口21の
外側にはシャッター22が設けられている。シャッター
22は図示を省略する開閉機構によって開閉可能とされ
ている。シャッター22が開放されている状態において
は、図外の搬送機構によって未処理の基板Wを炉口21
から処理室PRに搬入することと、処理済みの基板Wを
処理室PRから搬出することができる。一方、シャッタ
ー22が閉鎖されている状態(図1の状態)において
は、シャッター22および後述のチャンバ窓23によっ
て処理室PRがO−リング(図示省略)を介してシール
されることとなり、処理室PRが密閉空間となる。
【0018】また、炉壁2の内部には基板Wを処理室P
Rに支持するとともに、基板Wの周縁部から放出される
熱を補償するための均熱リング24が回転自在に設けら
れている。均熱リング24は、基板Wの径よりも大きな
外径を有する焼結SiC製の円環状部材であって、支持
部24aに固定支持されている。支持部24aの下部に
は磁石25が固設されている。そして、炉壁2の外部下
側であって、磁石25と対向する位置には円環状の磁石
リング26が設けられている。磁石リング26は、モー
タ27のモータ軸と噛合しており、モータ27の回転に
伴って回転する。磁石リング26と磁石25とは、磁力
によって相互に引力を作用させており、磁石リング26
が回転すると磁石25が固設されている支持部24aお
よび均熱リング24も回転することとなる。均熱リング
24が回転すると、それに支持されている基板Wも水平
面内にて回転する。すなわち、モータ27は、均熱リン
グ24およびそれに支持される基板Wを85個のランプ
12の配列が形成する平面(水平面)と平行な面内にて
回転させる回転手段に相当する。なお、基板Wの回転中
心となる回転軸は基板Wの中心を垂直に通る中心軸と一
致する。
【0019】炉壁2の内部であって処理室PRの上方に
はチャンバ窓23が設けられている。チャンバ窓23
は、透明な石英製の円盤であって、ランプ12から出射
された光を下方に透過することができるとともに、処理
室PRをシールする機能を有している。
【0020】また、炉壁2にはガス導入口28および排
気口29が設けられている。ガス導入口28および排気
口29はそれぞれ図外のガス供給ラインおよび排気ライ
ンに接続されている。これにより、処理室PR内にガス
導入口28から窒素ガス、酸素ガス等のプロセスガスを
供給することができるとともに、排気口29から処理室
PR内の雰囲気ガスを排気することができる。
【0021】さらに、炉壁2の底部外側には放射温度計
30a、30b、30cが設けられている。放射温度計
30a、30b、30cは、基板Wの下側、すなわち基
板Wを挟んでランプ12とは反対側に配置される。熱処
理時に加熱された基板Wから放射された赤外光は、炉壁
2の底部に設けられた覗き窓31を通過して各放射温度
計30a、30b、30cに到達することとなる。各放
射温度計30a、30b、30cは、石英を透過する波
長域にて非接触の温度計測を行うことができ、加熱処理
中の基板Wの温度を計測する。
【0022】次に、上記構成を有する図1の熱処理装置
における処理手順の概略について簡単に述べておく。ま
ず、排気口29から排気を行うとともにガス導入口28
から処理室PRに不活性ガス(例えば、窒素ガス)を供
給し、処理室PR内を不活性ガスの雰囲気に置換してお
く。そして、シャッター22を開放して炉口21から未
処理の基板Wを搬入し、均熱リング24に載置する。次
に、シャッター22を閉じて炉口21を閉鎖するととも
に、ガス導入口28から所定のプロセスガスを導入し、
処理室PR内の基板Wの周辺をそのプロセスガスの雰囲
気に置換する。
【0023】その後、ランプ12への電力供給を開始
し、ランプ12からの光照射を行う。ランプ12から出
射された光はチャンバ窓23を透過して基板Wに到達
し、基板Wを急速に加熱する。ランプ12からの光照射
を行うときには、モータ27によって基板Wを回転させ
ている。また、光照射時には基板Wを回転させるととも
に、放射温度計30a、30b、30cによって基板W
の温度を計測し、その計測結果に基づいて85個のラン
プ12への供給電力量をフィードバック制御している。
なお、ランプ12への供給電力量の制御についてはさら
に後述する。
【0024】その後、所定時間が経過し、基板Wの加熱
処理が終了すると、ランプ12からの光照射を停止す
る。そして、ガス導入口28から処理室PRに不活性ガ
スを供給する。最後に、シャッター22を開けて炉口2
1を開放し、処理済みの基板Wを装置外に搬出し、一連
の熱処理が終了する。
【0025】次に、上記の熱処理装置におけるランプ1
2への電力供給制御機構についてさらに説明する。図2
は、図1の熱処理装置におけるランプ12への電力供給
制御機構の概略構成を示す図である。
【0026】加熱中の基板Wから放射された赤外光の強
度は、放射温度計30a、30b、30cによって測定
される。放射温度計30aは基板Wの中心領域の放射強
度を測定し、放射温度計30cは基板Wの周縁領域の放
射強度を測定し、放射温度計30bはそれらの中間領域
の放射強度をそれぞれ測定する。
【0027】放射温度計30a、30b、30cのそれ
ぞれによって測定された放射強度は温度変換部35にお
いて所定の変換式に従って温度に変換される。ここで
は、基板Wの中心領域、中間領域、周縁領域のそれぞれ
における温度が算出される。
【0028】算出された基板Wの各領域における温度は
温度制御部36に伝達される。温度制御部36は、予め
設定されている基板Wの目標温度や各領域間での温度分
布設定と上記算出された基板Wのその時点での温度(実
測温度)とに基づいて、ランプ12への電力供給量を決
定している。一般的には、熱の放出の大きい基板Wの周
縁領域に近いほど大きな光量を照射する必要があり、基
板Wの周縁領域に対応するランプ12に大きな電力を供
給するとともに、基板Wの中心領域に対応するランプ1
2へは相対的に小さな電力を供給するようにする。
【0029】温度制御部36によって決定されたランプ
12への電力供給量についての信号は、パワーバランス
設定部37に伝達される。パワーバランス設定部37
は、温度制御部36からの指示に基づいて、複数の光源
制御部40のそれぞれについての出力(より厳密には各
光源制御部40の定格出力値に対する比率)を決定し、
各光源制御部40に伝達する。
【0030】光源制御部40は、パワーバランス設定部
37の指示に従って、電源50から85個のランプ12
に供給される電力供給量を直接的に制御し、基板Wに照
射される光量を調節する。それぞれの光源制御部40
は、後述する異なる一つのランプ群への電力供給量を制
御する。
【0031】図3は、光源制御部40の内部構成を示す
図である。各光源制御部40は、2つのサイリスタ4
1,42と、電流検知トランス43と、ヒューズ44
と、電圧検知トランス45とを備えている。2つのサイ
リスタ41,42は逆並列に接続された、いわゆる逆接
続サイリスタである。このように2つのサイリスタ4
1,42を逆並列に接続しているのは、電源50が交流
電源であることに対応したものである。なお、逆接続サ
イリスタに代えてトライアックやトランジスタ等を用い
るようにしても良い。パワーバランス設定部37の指示
に基づいて、2つのサイリスタ41,42で構成される
逆接続サイリスタによる位相角制御を行うことによりラ
ンプ12への供給電力が調整される。位相角制御とは、
各サイリスタ41,42においてトリガーをかけるタイ
ミングを調整することによって位相角(または導通角)
を制御し、ランプ12への電力供給量を可変に調整する
手法であり、交流用サイリスタの基本的な電力供給量制
御手法である。
【0032】電流検知トランス43は電源50からラン
プ12に流れる交流電流を検知し、電圧検知トランス4
5は電源50からランプ12に印加される電圧を検知す
る。また、ヒューズ44は、ランプ12に過剰の電流が
流れたときに、ランプ12への電力供給を遮断する機能
を有する。
【0033】以上のような光源制御部40によって各ラ
ンプ群への電力供給量が制御され、基板Wに照射される
光量が調節される。図2に示したようなランプ12への
電力供給制御は、基板Wの実測温度に基づいたフィード
バック制御であると言える。
【0034】ここで本実施形態においては、ランプハウ
ス1に設けられた85個のランプ12が平面状に配列さ
れるとともに、複数のランプ群(光源群)に分割されて
いる。図4は、図1の熱処理装置におけるランプ12の
平面配列を示す平面図である。同図に示すように、本発
明に係る熱処理装置におけるランプ12の平面配列はハ
ニカム状のランプ配列であり、1つのランプ12の周囲
に6つのランプ12を相互に隣接して設ける平面配列で
ある。
【0035】85個のランプ12のそれぞれは、配置位
置に応じてセンターゾーン、ミドルゾーン、エッジゾー
ンまたはリングゾーンのいずれかのゾーンに属してい
る。すなわち、基板Wの中心領域に対応するC1〜C7
までの7個のランプ12がセンターゾーンに属してい
る。基板Wの中間領域に対応するM1〜M12までの1
2個のランプ12がミドルゾーンに属している。また、
基板Wの周縁領域に対応するE1〜E18までの18個
のランプ12がエッジゾーンに属している。さらに、均
熱リング24に対応するR1〜R48までの48個のラ
ンプ12がリングゾーンに属している。なお、本明細書
においてある領域に対応するランプ12とは、当該領域
の直上に配置され、主として当該領域に光の照射を行う
ランプ12を意味する。また、上記の各ゾーンがそのま
まランプ群を構成するものではない。
【0036】図4に示すように、85個のランプ12の
配列において、センターゾーン、ミドルゾーン、エッジ
ゾーン、リングゾーンの順に内側から外側へと向かうゾ
ーンとなっている。そして、85個のランプ12の配列
における最も内側に位置するランプ12、すなわちセン
ターゾーンの中心に位置するランプ12(C1)が被処
理基板Wの中心に対応するランプ12となっている。
【0037】また、本実施形態においては、85個のラ
ンプ12を12個のランプ群に分割するとともに、ラン
プ群と同数(12個)の光源制御部40を設けている。
12個の光源制御部40のそれぞれは異なる一つのラン
プ群への電力供給量を制御している。すなわち、ランプ
群と光源制御部40とは1対1に対応しているのであ
る。次の表1は、ランプ群と光源制御部40との対応関
係を示すものである。
【0038】
【表1】
【0039】この表1は、ランプ群と光源制御部40と
の対応関係を示すとともに、各ランプ群の構成を示して
いる。なお、表1において「光源制御部番号」とは各光
源制御部40を識別するための番号であり、「容量」と
は光源制御部40の定格出力容量を示す。
【0040】表1に示すように、センターゾーンに属す
る7個のランプ12は4個のランプ群に分割されてい
る。それらのうちの1つのランプ群は、1個のランプ1
2(C1)のみによって構成されている。センターゾー
ンに属する他の3つのランプ群はそれぞれ2個のランプ
12(C2とC3、C4とC5、C6とC7)によって
構成されている。
【0041】また、ミドルゾーンに属する12個のラン
プ12は2個のランプ群に分割されている。ミドルゾー
ンに属する2個のランプ群のそれぞれは6個のランプ1
2(M1〜M6、M7〜M12)によって構成されてい
る。
【0042】同様に、エッジゾーンに属する18個のラ
ンプ12は3個のランプ群に分割されている。エッジゾ
ーンに属する3個のランプ群のそれぞれは6個のランプ
12(E1〜E6、E7〜E12、E13〜E18)に
よって構成されている。さらに、リングゾーンに属する
48個のランプ12は3個のランプ群に分割されてい
る。リングゾーンに属する3個のランプ群のそれぞれは
16個のランプ12(R1〜R16、R17〜R32、
R33〜R48)によって構成されている。
【0043】以上のようなランプ群分割形態において、
No.1の光源制御部40は、1個のランプ12(C
1)のみによって構成されるランプ群と対応している。
すなわち、No.1の光源制御部40には1個のランプ
12(C1)のみが接続され、当該ランプ12(C1)
のみによって構成されるランプ群への電力供給量を制御
している(図3参照)。
【0044】また、No.2〜No.4の光源制御部4
0は、2個のランプ12(それぞれC2とC3、C4と
C5、C6とC7)によって構成されるランプ群に対応
し、それぞれへの電力供給量を制御している。No.1
〜No.4の光源制御部40は、いずれもセンターゾー
ンに属するランプ群への電力供給量を制御するものであ
って、1個または2個のランプ12への電力供給ができ
ればよく、それらの容量は「小」が適当である。
【0045】また、No.5およびNo.6の光源制御
部40は、6個のランプ12(それぞれM1〜M6、M
7〜M12)によって構成されるランプ群に対応し、そ
れぞれへの電力供給量を制御している。No.5および
No.6の光源制御部40は、いずれもミドルゾーンに
属するランプ群への電力供給量を制御する。
【0046】同様に、No.7〜No.9の光源制御部
40は、6個のランプ12(それぞれE1〜E6、E7
〜E12、E13〜E18)によって構成されるランプ
群に対応し、それぞれへの電力供給量を制御している。
No.7〜No.9の光源制御部40は、いずれもエッ
ジゾーンに属するランプ群への電力供給量を制御する。
【0047】No.5〜No.9の光源制御部40は、
少なくとも6個のランプ12への電力供給ができるもの
である必要があり、それらの容量は「中」が適当であ
る。
【0048】さらに、No.10〜No.12の光源制
御部40は、16個のランプ12(それぞれR1〜R1
6、R17〜R32、R33〜R48)によって構成さ
れるランプ群に対応し、それぞれへの電力供給量を制御
している。No.10〜No.12の光源制御部40
は、いずれもリングゾーンに属するランプ群への電力供
給量を制御するものであって、16個のランプ12への
電力供給が可能である必要があり、それらの容量は
「大」が適当である。なお、No.2〜No.12の光
源制御部40には複数のランプ12が並列にて接続され
ることとなる。
【0049】以上のように、本実施形態においては、被
処理基板Wの中心に対応するとともに85個のランプ1
2の配列における最も内側に位置するランプ12(C
1)が1つのランプ群を構成し、そのランプ群に専用の
光源制御部40(No.1)が設けられている。従っ
て、当該ランプ12(C1)については、No.1の光
源制御部40が供給電力量を個別に調整して、照射光量
の細かな調整を行うことができる。特に、基板Wの中心
においては回転による光量均一化の効果が得られにくい
のであるが、基板Wの中心に対応するランプ12(C
1)への供給電力量を微調整することによって最適な光
量にて照射することができる。
【0050】そして、85個のランプ12の配列におい
て外側に向かうにしたがって、すなわちセンターゾーン
からミドルゾーン、エッジゾーン、リングゾーンの順に
内側から外側へと向かうにしたがって、各ゾーンに属す
るランプ群を構成するランプ12の個数が1個から2
個、2個から6個、6個から16個と多くなる(但し、
ミドルゾーンおよびエッジゾーンに属するランプ群を構
成するランプ12の個数は同じ)。1つのランプ群を構
成するランプ12の個数は、1つの光源制御部40に並
列接続されるランプ12の個数である。これによって、
回転による光量均一化の効果が十分に得られるために光
量の細かな調整が不要な均熱リング24に対応するラン
プ12(R1〜R48)については16個ごとに1つの
光源制御部40を設ければよく、装置全体としての光源
制御部40の個数増加を抑制することができる。
【0051】換言すれば、上記複数のランプ群のうちの
任意のランプ群を特定ランプ群とし、85個のランプ1
2の配列においてその特定ランプ群よりも外側のランプ
群は、特定ランプ群に含まれるランプ12の数よりも多
い数のランプ12を含むため、1つの光源制御部40に
接続されるランプ12の個数は内側ほど少なく外側ほど
多くなり、基板回転による光量均一化の効果が得られに
くい基板内側においては少ない個数のランプ12への供
給電力量を個別に調整して、照射光量の細かな調整を行
うことができる。また、照射光量の細かな調整が不要な
領域においては1つの光源制御部40に多くのランプ1
2を接続することによって光源制御部40の個数を削減
している。その結果、装置全体として1つの光源制御部
40に接続されるランプ数が最適化されることとなり、
光源制御部40の個数増加によるコストの上昇を抑制し
つつも、基板内側における照射光量の細かな調整により
ランプ12の出力バラツキを軽減して基板の面内温度均
一性を向上させることができる。
【0052】特に、複数のランプ群のうちの85個のラ
ンプ12の配列における最も内側のランプ群、つまり基
板Wの回転中心に対応するランプ群を1個のランプ12
のみによって構成することにより、基板回転による光量
均一化の効果が最も得られにくい基板Wの回転中心にお
いても1個のランプ12のみへの供給電力量を個別に調
整して、照射光量の細かな調整を行うことができ、基板
の面内温度均一性をより確実に向上させることができ
る。
【0053】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、この発明は上記の例に限定されるものではない。
例えば、上記実施形態においては、ミドルゾーンおよび
エッジゾーンに属するランプ群を構成するランプ12の
個数を6個としていたが、これは6個から8個程度すれ
ばよい。また、リングゾーンに属するランプ群を構成す
るランプ12の個数は16個としていたが、これは9個
から16個程度とすればよい。
【0054】また、エッジゾーンに属するランプ群を構
成するランプ12の個数をミドルゾーンに属するランプ
群を構成するランプ12の数より多くしても良いことは
勿論である。
【0055】また、上記実施形態においては、ランプ1
2の個数を85個としていたが、ランプ12の個数は複
数であれば任意であり、その配列形態も図4の如き配列
に限定されるものではない。
【0056】
【発明の効果】以上、説明したように、請求項1の発明
によれば、複数の光源が略平面状に配列されるととも
に、複数の光源制御手段と同数の複数の光源群に分割さ
れ、上記配列における最も内側に位置する光源は被処理
基板の中心に対応し、複数の光源制御手段のそれぞれが
異なる一つの光源群への電力供給量を制御し、複数の光
源群のうちの特定光源群よりも上記配列における外側の
光源群は、特定光源群に含まれる光源数よりも多い数の
光源を含むため、1つの光源制御手段によって制御され
る光源数は上記配列における内側ほど少なく、外側ほど
多くなり、被処理基板の中心近傍では照射光量の細かな
調整を行うことができ、外側では光源制御手段の数を削
減することができ、コストの上昇を抑制しつつも基板の
面内温度均一性を向上させることができる。
【0057】また、請求項2の発明によれば、複数の光
源群のうちの上記配列における最も内側の光源群は1つ
の光源からなるため、1つの光源制御手段によって被処
理基板の中心に対応する1つの光源が専用に制御される
こととなり、被処理基板の中心近傍では照射光量の細か
な調整を個別に行うことができ、基板の面内温度均一性
をさらに向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る熱処理装置の全体構成を示す側面
断面図である。
【図2】図1の熱処理装置におけるランプへの電力供給
制御機構の概略構成を示す図である。
【図3】図2の光源制御部の内部構成を示す図である。
【図4】図1の熱処理装置におけるランプの平面配列を
示す平面図である。
【符号の説明】
12 ランプ 27 モータ 40 光源制御部 W 基板

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板に光を照射して熱処理を行う熱処理
    装置であって、 略平面状に配列され、それぞれが光の照射を行う複数の
    光源と、 前記複数の光源への電力供給量を制御して、基板に照射
    される光量を調節する複数の光源制御手段と、 前記平面と略平行な面内にて被処理基板を回転させる回
    転手段と、を備え、 前記配列における最も内側に位置する光源は被処理基板
    の中心に対応し、 前記複数の光源は、前記複数の光源制御手段と同数の複
    数の光源群に分割され、 前記複数の光源制御手段のそれぞれは異なる一つの光源
    群への電力供給量を制御し、 前記複数の光源群のうちの特定光源群よりも前記配列に
    おける外側の光源群は、前記特定光源群に含まれる光源
    数よりも多い数の光源を含むことを特徴とする熱処理装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の熱処理装置において、 前記複数の光源群のうちの前記配列における最も内側の
    光源群は1つの光源からなることを特徴とする熱処理装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011520269A (ja) * 2008-05-02 2011-07-14 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド 回転基板のための非半径方向温度制御のためのシステム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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