JP2002100176A - 磁気記録再生装置のシャーシ、ドラム及びドラム取付装置 - Google Patents

磁気記録再生装置のシャーシ、ドラム及びドラム取付装置

Info

Publication number
JP2002100176A
JP2002100176A JP2000290920A JP2000290920A JP2002100176A JP 2002100176 A JP2002100176 A JP 2002100176A JP 2000290920 A JP2000290920 A JP 2000290920A JP 2000290920 A JP2000290920 A JP 2000290920A JP 2002100176 A JP2002100176 A JP 2002100176A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drum
mounting
shaft
mounting surface
chassis
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000290920A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Matsui
章 松井
Kimihiko Nakamura
王彦 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Video Products Japan Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Video Products Japan Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Video Products Japan Co Ltd filed Critical Toshiba Video Products Japan Co Ltd
Priority to JP2000290920A priority Critical patent/JP2002100176A/ja
Priority to KR10-2001-0010341A priority patent/KR100420853B1/ko
Priority to US09/812,547 priority patent/US6643102B2/en
Publication of JP2002100176A publication Critical patent/JP2002100176A/ja
Priority to US10/682,190 priority patent/US6927944B2/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B15/00Driving, starting or stopping record carriers of filamentary or web form; Driving both such record carriers and heads; Guiding such record carriers or containers therefor; Control thereof; Control of operating function
    • G11B15/60Guiding record carrier
    • G11B15/61Guiding record carrier on drum, e.g. drum containing rotating heads
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
    • G11B5/52Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with simultaneous movement of head and record carrier, e.g. rotation of head
    • G11B5/53Disposition or mounting of heads on rotating support
    • G11B5/531Disposition of more than one recording or reproducing head on support rotating cyclically around an axis
    • G11B5/534Disposition of more than one recording or reproducing head on support rotating cyclically around an axis inclined relative to the direction of movement of the tape, e.g. for helicoidal scanning

Abstract

(57)【要約】 【課題】ドラムの取付け精度及びリードのリニアリティ
の精度を低下させることなく、工程数を削減し、プレス
装置の負担を低減し、シャーシの強度を向上させる。 【解決手段】取付面144を有する斜台142及び各取
付穴145,146は、1回の順送のプレス加工によっ
て形成される。各取付穴145,146は、垂直打ち抜
きによって形成され、Y軸方向には、シャフトの径又は
ねじの径に一致させた寸法の辺を有する四角穴である。
シャフトが取り付けられる取付穴145はX軸方向に
は、取付面144の表面及び裏面において、取付面14
4に垂直に挿入したシャフトに接するように辺の寸法が
設定される。ドラムは底面からシャフトが突出した構造
を有し、シャフトを取付穴145に挿入することによっ
て、取付面に対する位置決めが行われる。ドラムのシャ
フト近傍には3カ所にねじ穴が設けられており、これら
のねじ穴に夫々対向する各取付穴146を利用してドラ
ムを固定することにより、ドラムの取付面に対する取付
け角度が決定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビデオテープレコ
ーダ等の磁気記録再生装置においてドラムをメインベー
スに取り付けるための磁気記録再生装置のシャーシ、ド
ラム及びドラム取付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、VTR(ビデオテープレコーダ)
においては、テープカセットを筐体前面から略々水平に
挿入してローディングさせるフロントローディング方式
が採用されることがある。フロントローディング方式で
は、筐体前面からテープカセットをカセットホルダ内に
挿入すると、カセットホルダがテープローディング装置
まで移動して、カセットテープをテープローディング装
置に装填するようになっている。テープカセットが所定
位置にセットされると、テープローディング装置によっ
て、テープカセット内のテープが引き出される。
【0003】ヘリカルスキャン方式では、テープカセッ
トから引き出したテープをドラムに巻回する。即ち、テ
ープローディング装置は、テープカセット近傍からドラ
ムの一端近傍を通過し、ドラムの他端近傍まで移動する
一対のテープ引き出し部材(以下、スライダという)を
有しており、このスライダによってテープを引っかけて
テープを引き出すことにより、ドラムにテープ巻き付け
る。これにより、テープに対する記録及び再生が可能と
なる。
【0004】ところで、ドラムは、シャーシの底面(以
下、メインベースという)に対して所定角度傾斜させて
設けるようになっている。このため、メインベースに斜
台を形成し、斜台の端部においてドラムをねじ止めする
ことで、所定角度で傾斜したドラムを得ている。
【0005】ところで、ドラムの取付精度は数ミクロン
オーダーであり、極めて高精度である。高精度の取付け
を可能にするために、斜台部分は、メインベースの他の
部分の順送のプレス工程とは異なるプレス工程でプレス
加工して形成しなければならない。このため、工程数が
多いという問題があった。なお、斜台をダイキャストに
より別体に構成することも考えられるが、この場合に
は、更に工程数が増加し、また、部品点数も多くなって
しまう。
【0006】しかも、斜台の端部の数カ所にドラムを取
り付ける構造になっていることから、斜台のドラム取付
け面の寸法が比較的大きく、斜台の高さも高い。即ち、
プレス装置によって大きな曲げ加工を施す必要があり、
プレス装置の負担が大きい。また、メインベースに開け
る開口部分の面積も大きくなり、シャーシの強度が低下
するという問題もある。
【0007】また、ドラムの周面にはテープ走行を案内
するためのリードが形成されている。このリードは、斜
台端部にドラムをねじ止めすることによって、変形を受
ける可能性がある。従って、リードのリニアリティを充
分な精度に維持するためには、斜台の面精度を極めて高
精度にする必要があり、加工が困難である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来、ド
ラムの取付け精度を高精度にするために、順送のプレス
工程とは異なるプレス工程で、ドラムを取り付ける斜台
部分を形成する必要があり、工程数が多いという問題点
があった。また、プレス装置の負担も大きく、シャーシ
の強度も低下するという問題点もあった。更に、リード
のリニアリティを充分な精度にするための斜台の面精度
を向上させる必要があり、加工が困難であるという問題
点もあった。
【0009】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、順送の1回のプレス加工のみによって形成
した斜台によって、工程数を削減し、ドラムの取付け精
度を低下させることなく、また、リードのリニアリティ
の精度を低下させることなく、プレス装置の負担を低減
し、シャーシの強度を向上させることができる磁気記録
再生装置のシャーシ、ドラム及びドラム取付装置を提供
することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
磁気記録再生装置のシャーシは、平面に対して斜めに傾
斜したドラム取付面を有する斜台と、前記取付面に前記
平面に対して垂直な方向に穿設された前記ドラムを取り
付けるための1つ以上の取付穴とを具備したものであ
り、本発明の請求項4に係る磁気記録再生装置のシャー
シは、メインベースに形成され、ドラムを取り付けるた
めの斜めに傾斜した取付面を有する斜台と、前記取付面
に形成され、前記ドラムのシャフトが取り付けられて前
記ドラム中心位置を規定するシャフト取付穴とを具備し
たものであり、本発明の請求項5に係る磁気記録再生装
置のシャーシは、メインベースに形成され、ドラムを取
り付けるための斜めに傾斜した取付面を有する斜台と、
前記取付面に形成され、前記ドラムのシャフトが取り付
けられるシャフト取付穴と、前記シャフト取付穴から前
記ドラムの径よりも小さい径の範囲内に、前記ドラムを
取り付けるために前記取付面に穿設された1つ以上の取
付穴とを具備したものであり、本発明の請求項6に係る
磁気記録再生装置のシャーシは、メインベースに形成さ
れ、ドラムを取り付けるための斜めに傾斜した取付面を
有する斜台と、前記取付面に形成され、前記ドラムのシ
ャフトが取り付けられるシャフト取付穴と、前記シャフ
ト取付穴に対して前記取付面の対角に位置し、前記ドラ
ムに取り付けられたコネクタを前記メインベースの裏面
に露出させる開口部とを具備したものであり、本発明の
請求項7に係る磁気記録再生装置のシャーシは、メイン
ベースに形成され、ドラムを取り付けるための斜めに傾
斜した取付面を有する斜台と、前記メインベースを切り
曲げ加工して形成され、前記斜台に設けられ前記ドラム
に係合して仮止めする切り曲げ部とを具備したものであ
り、本発明の請求項8に係る磁気記録再生装置のドラム
は、周面にテープをトレースするためのヘッドが配置さ
れる回動自在な回転円筒形部材を支持する固定円筒形部
材と、前記円筒形部材の回転中心をなし前記固定円筒形
部材の底面から突出して、メインベースの取付面に形成
された第1の取付穴に挿入されて該取付け面に対する位
置決めを可能にするシャフトと、前記固定円筒形部材の
底面に形成され、前記取付面に形成された第2の取付穴
を利用して前記取付面に締結されて該固定円筒部材の取
付面に対する角度決めを可能にする締結部とを具備した
ものであり、本発明の請求項9に係る磁気記録再生装置
のドラム取付装置は、メインベースに形成され、ドラム
を取り付けるために、平面に対して斜めに傾斜した取付
面を有する斜台と、前記ドラムを取り付けるために前記
取付面に前記平面に対して垂直方向に穿設された第1及
び第2の取付穴と、前記ドラムの回転中心をなし前記ド
ラム底面から突出した部分が前記第1の取付穴に挿入さ
れて前記ドラムの前記傾斜に対する位置決めを可能にす
るシャフトと、前記ドラムの底面に設けられて前記第2
の取付穴を利用して前記取付面に締結されて前記ドラム
の前記取付面に対する角度決めを可能にする締結部とを
具備したものである。
【0011】本発明の請求項1において、本発明の磁気
記録再生装置用シャーシは、平面に対して斜めに傾斜し
た取付面を有する斜台に対して1つ以上の取付穴が平面
に対して垂直方向に穿設されて形成される。
【0012】本発明の請求項4において、メインベース
には斜めに傾斜した取付面を有する斜台が形成される。
取付面には、ドラムのシャフトを取り付けるためのシャ
フト取付穴が形成される。シャフト取付穴にドラムのシ
ャフトを取り付けることにより、ドラムの中心位置が規
定される。
【0013】本発明の請求項5において、前記取付面に
はドラムのシャフトが取り付けられるシャフト取付穴が
形成される。また、シャフト取付穴からドラムの径より
も小さい径の範囲内に、ドラムを取り付けるための1つ
以上の取付穴が取付面に穿設される。シャフト取付穴に
シャフトを取り付けることによりドラムの取付面に対す
る位置が規定され、1つ以上の取付穴によってドラムの
取付面に対する角度決めが行われる。1つ以上の取付穴
は、ドラム径よりも小さい径の範囲内に設けられてお
り、取付穴の取付による、ドラムの傾斜角度の変位は小
さい。
【0014】本発明の請求項6において、コネクタは、
シャフト取付穴に対して取付面の対角に位置する開口部
からメインベースの裏面に露出される。これにより、空
き領域が有効に利用される。
【0015】本発明の請求項7において、切り曲げ部に
よって、ドラムを取付面に取り付ける場合の仮止めが可
能である。切り曲げ部はメインベースを切り曲げ加工し
て形成されており、構成が簡単である。
【0016】本発明の請求項8において、回転円筒形部
材はシャフトを中心に回動自在であり、固定円筒形部材
の底面から突出した部分を有する。この突出した部分を
メインベースの傾斜した取付面に形成された第1の取付
穴に挿入することによって、取付面に対する位置決めが
可能である。第2の取付穴は、円筒形部材の底面に形成
される。第2の取付穴を利用して取付面に締結すること
によって、角度決めが可能となる。
【0017】本発明の請求項9において、第1及び第2
の取付穴は、取付面に平面に対して垂直方向に穿設され
て形成される。シャフトはドラム底面から突出した部分
を有し、この部分が第1の取付穴に挿入されてドラムの
取付面に対する位置決めが行われる。また、ドラムの底
面に設けられた第2の取付穴を利用して取付面に締結す
ることによって、ドラムの取付角度が決定される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について詳細に説明する。図1は本発明の一実
施の形態に係る磁気記録再生装置のシャーシ、ドラム及
びドラム取付装置が組込まれた磁気記録再生装置を上面
から見た平面図である。図2は図1からカセットホルダ
を取り外して示す説明図であり、図2(a)は上面から
見た図であり、図2(b)は図2(a)のA方向側面か
ら見た図である。図3は図1を他の方向から見て示す説
明図であり、図3(a)は背面から見た図であり、図3
(b)は図3(a)のB方向側面から見た図である。図
4は図1中のドラムをメインベース側から見て具体的に
示す斜視図であり、図5は図1中のメインベース12の
ドラム取付部近傍を示す斜視図であり、図6はドラムが
取り付けられたドラム取付部分を図1のC方向から見て
示す斜視図である。図7は図5中の取付穴の加工を説明
するための説明図である。
【0019】本実施の形態は、ドラムのシャーシへの取
り付けを最適化することにより、ドラムの取付け精度等
を低下させることなく、順送の1回のプレス加工によっ
てドラム取付部を形成することを可能にしたものであ
る。
【0020】図1乃至図3において、シャーシ11は、
メインベース12及び両側面(ガイド板)13,14を
有し、メインベース12上にドラム22が配置される。
ドラム22はシャーシ11に対して所定の傾斜角を有し
て回動自在に設けられる。
【0021】図示しないテープカセット内には、図示し
ない供給ハブ及び巻取ハブが設けられ、これらのハブに
巻回されてテープが収納されるようになっている。メイ
ンベース12上には、供給リール台23及び巻取リール
台24がメインベース12に植設された軸に回動自在に
取付けられており、カセットローディングによって、テ
ープカセットの供給ハブ及び巻取ハブが夫々供給リール
台23及び巻取リール台24に係合するようになってい
る。供給リール台23及び巻取リール台24は、キャプ
スタンモータ28の回転がギヤボックス25を介して伝
達されて、動作モードに応じて回動自在である。
【0022】後述するカセットローディング機構によっ
て、テープカセットは、カセットローディング完了時に
は、テープカセットのテープ取り出し面がドラム22の
周面に臨む位置に配置されるようになっている。
【0023】一方、カセットローディング完了時におけ
るカセットホルダ90の位置近傍からドラム22の前端
近傍を通過し、ドラム22の後端近傍に至る部分にテー
プ引き出し部材であるスライダ3,4の移動を導く一対
の案内溝1,2がメインベース12に形成されている。
スライダ3,4は、これらの案内溝1,2に導かれて、
カセットホルダ90前端近傍の案内溝1,2の基端側位
置からドラム22後端近傍の案内溝1,2の終端側位置
の間を摺動自在となっている。
【0024】スライダ3,4は、夫々フランジを有する
軸に、回動自在なガイドローラ26,27を取り付けて
構成される。テープカセットが筐体内に挿入されて、カ
セットローディングが完了した時点では、スライダ3,
4は、カセットホルダ90前端近傍に位置する。そし
て、テープカセット前面のガードパネルが開き、カセッ
トハーフ内のテープの裏面(磁気記録面の反対側の面)
にスライダ3,4のガイドローラ26,27周面が位置
するようになっている。
【0025】カセットローディングが完了すると、供給
ハブ及び巻取ハブは自由に回動可能となり、これによ
り、テープカセットからのテープの引き出しが可能とな
る。即ち、テープがガイドローラ26,27の後端側周
面に当接した状態で、スライダ3,4が案内溝1,2に
沿って、ドラム22後端側に移動することによって、テ
ープがテープカセットから引き出され、ガイドローラ2
6,27に案内されて走行するようになっている。テー
プの走行時には、ガイドローラ26,27両端のフラン
ジによって、テープがガイドローラから外れることが防
止される。
【0026】更に、詳述すると、テープの走行路上に
は、ドラム22,走行路を規定するための各種ポール及
び磁気記録再生を行うための各種ヘッド等が配設されて
いる。カセットローディング完了時におけるガードパネ
ル近傍には、ガイドローラ27、供給側テープガイドポ
ール31、テンションポール32、巻取側テープガイド
ポール33、ガイドローラ26、キャプスタンローラ3
4及びガイドポール35が配設されており、カセットロ
ーディング完了時にはこれらの周面後端に、テープカセ
ット内の供給ハブと巻取ハブ相互間に架け渡されたテー
プの裏面が臨むようになっている。なお、ガイドローラ
27及びガイドポール31はスライダ4と同時に移動
し、ガイドローラ26及びガイドポール33はスライダ
3と同時に移動する。
【0027】また、案内溝2の側方には全幅消去ヘッド
40及びガイドポール36が配設され、案内溝1の側方
には音声トラック及びコントロールトラックを形成する
ためのACEヘッド41及びガイドポール37が配設さ
れる。更に、キャプスタンローラ34に対向してピンチ
ローラ38も配設されている。
【0028】カセットローディング完了後に、スライダ
3,4が案内溝1,2に沿ってドラム22後端側に移動
することにより、供給ハブからテープが引き出されて、
ガイドポール36、全幅消去ヘッド40、ガイドローラ
27及び供給側テープガイドポール31を介してドラム
22の周面に巻き付けられ、更に、巻取側テープガイド
ポール33,ガイドローラ26,ヘッド41、ガイドポ
ール37、キャプスタンローラ34とピンチローラ38
相互間及びガイドポール35を介して巻取ハブに巻取ら
れる。
【0029】テンションポール32は、スライダ4の移
動途中でガイドポール36近傍に移動して、テープ裏面
に当接し、テープテンションを調整することができるよ
うになっている。また、テープローディング完了時にお
いては、ピンチローラ38はキャプスタンローラ34側
に移動して、周面でテープをキャプスタンローラ34の
周面に圧接することができるようになっている。
【0030】ピンチローラ38は回動自在であり、キャ
プスタンローラ34がキャプスタンモータ28の回転に
応じて回転することにより、テープを介在させた状態で
回転する。これにより、テープを搬送することができる
ようになっている。図3に示すように、キャプスタンモ
ータ28の回転はベルト45を介してプーリクラッチ4
6にも伝達される。プーリクラッチ46はギヤボックス
25を介してキャプスタンモータ28の回転力を供給リ
ール台23及び巻取リール台24に伝達する。これによ
り、テープを各種モードに応じて走行させることができ
ようになっている。
【0031】テープローディングは、シャーシ11の側
面14に配設されたローディングモータ51に発生した
回転力を利用して行われる。ローディングモータ51の
回転力はウォーム80に伝達されるようになっている。
シャーシ11の側面には回動自在のウォームホイール5
2が設けられ、メインベース12の裏面には、ウォーム
ホイール52に歯合するジョイントギヤ53が回動自在
に設けられている。また、メインベース12の裏面に
は、ジョイントギヤ53に歯合するカムスイッチ駆動ギ
ヤ54が回動自在に設けられている。ローディングモー
タ51の回転力は、ウォーム80からウォームホイール
52及びジョイントギヤ53を介してカムスイッチ駆動
ギヤ54に伝達されるようになっている。
【0032】メインベース12裏面に設けられたフック
55,56には、スライダーカム57が摺動自在に取り
付けられる。スライダーカム57はモードに応じた形状
を有する板状部材であり、一端側に直線上に形成された
歯によってカムスイッチ駆動ギヤ54に歯合している。
スライダーカム57は、カムスイッチ駆動ギヤ54の回
転に応じた水平位置に移動するようになっている。
【0033】案内溝1,2の基端側相互間には、メイン
ベース12に植設された軸59近傍を中心にして回動自
在なローディング駆動ギヤ58が設けられている。ロー
ディング駆動ギヤ58は、スライダーカム57の他端側
に直線上に形成された歯に歯合して、スライダーカム5
7の直線状の移動に応じて回動するようになっている。
ローディング駆動ギヤ58のスライダーカム57との歯
合部分と反対側の案内溝1,2相互間には、第1及び第
2のアーム60,61が配設されている。
【0034】第1及び第2のアーム60,61はメイン
ベース12に植設された軸66,67によって回動自在
に設けられる。第1のアーム60は、円板の一部に歯が
形成された歯車部63と、この歯車部63に一体的に形
成された腕部62とを有する。第2のアーム61は、円
板の一部に歯が形成された歯車部65と、この歯車部6
5に一体的に形成された腕部64とを有する。歯車部6
3,65は相互に歯合して、相互に逆方向に回転するよ
うになっている。
【0035】歯車部63の表面上には一体形成された切
り欠き歯車68が歯車部63に同軸的に設けられてい
る。切り欠き歯車68はローディング駆動ギヤ58の外
周の一部に形成された歯69と歯合するようになってい
る。ローディング駆動ギヤ58が回動することによっ
て、歯車部63が回動し、更に歯車部65も回動するよ
うになっている。
【0036】腕部62,64の先端には夫々連結部材7
2,73の一端が揺動自在に軸着される。連結部材7
2,73の他端は夫々スライダ3,4後端に設けた係合
部7,8に軸着されるようになっている。テープローデ
ィング開始時におけるローディング駆動ギヤ58の回転
終端位置では、第1及び第2のアーム60,61の腕部
62,64は、先端側が案内溝1,2の基端側近傍に位
置し、スライダ3,4は、案内溝1,2の基端側に停止
するようになっている。
【0037】なお、スライダ4にはメインベース12表
面側に突出した停止部材75が一体的に形成されてお
り、スライダ3,4が案内溝1,2の基端側に位置する
状態では、停止部材75はテンションアーム76に当接
する。メインベース12表面上にはアンローディングス
トッパー79が突出して設けられており、テンションア
ーム76は、スライダ4のアンローディング方向につい
ては、アンローディングストッパー79によって移動が
阻止されるようになっている。即ち、停止部材75がテ
ンションアーム76及びアンローディングストッパー7
9に当接した状態でスライダ4が停止することにより、
アンローディング時におけるガイドローラ及びテープガ
イド等の位置が規定される。
【0038】ローディングモータ51は、テープローデ
ィング機構だけでなくカセットローディング機構も駆動
するようになっている。即ち、シャーシ11の側面14
にはウォームホイール52に歯合したフロントローディ
ングカムギヤ(以下、FLカムギヤという)81が回動
自在に設けられている。ローディングモータ51の回転
力はウォーム80及びウォームホイール52を介してF
Lカムギヤ81に伝達されるようになっている。
【0039】シャーシ11の側面14に設けたフック8
3及びFLカムギヤ81の回転軸先端の係止部84に
は、フロントローディング駆動スライダ(以下、FL駆
動スライダという)82が摺動自在に取り付けられる。
【0040】FL駆動スライダ82はモードに応じた形
状を有する板状部材であり、FLカムギヤ81の表面側
に向けて案内ポール85が植設されている。FLカムギ
ヤ81表面には、ガイド溝86が形成されており、この
ガイド溝86にFLカムギヤ81に植設された案内ポー
ル85を係入して摺動させることにより、FLカムギヤ
81の回転に伴って、FL駆動スライダ82を摺動させ
ることができるようになっている。FL駆動スライダ8
2の端部には、アーム組立体120の係合部92に係合
する切り欠き部87が形成されている。
【0041】アーム組立体120は、シャーシ11の側
面14に設けた軸128を中心に揺動自在であり、FL
駆動スライダ82が摺動して係合部92をシャーシ11
の前後方向に移動させることで、軸128を中心に揺動
するようになっている。アーム組立体120の係合溝1
27には、カセットホルダ90のガイドポスト107が
挿入されており、アーム組立体120の揺動によって、
カセットホルダ90が水平及び垂直方向に駆動されるよ
うになっている。
【0042】カセットホルダ90は、左右のブラケット
96,97が底板95によって連結されて構成されてい
る。左ブラケット96には前後に一対のガイドポスト1
05,106が植設され、右ブラケット97にはガイド
ポスト107が植設されている。
【0043】カセットホルダ90の水平及び垂直方向の
移送のために、シャーシ11の側面13にはガイドポス
ト105,106が夫々摺動自在に挿入される一対のガ
イド溝112,111が形成されている。また、シャー
シ11の側面14にはガイドポスト107が摺動自在に
挿入される一本のガイド溝113が形成されている。
【0044】ガイド溝111乃至113は、シャーシ1
1の両側面13,14を貫通して形成された溝であり、
側面13,14の上部側では水平方向に延び、シャーシ
11後端側で垂直下方に延びている。ガイドポスト10
5,106を夫々ガイド溝112,111に挿入し、ガ
イドポスト107をガイド溝113に挿入することで、
ガイドポスト106,105,107はガイド溝111
乃至113に沿って移動し、カセットホルダ90をカセ
ット挿入口側から水平方向に移動させ、更に、シャーシ
11後端側でカセットホルダ90を垂直下方に移動させ
て、カセットホルダ90の底板95をメインベース12
近傍に位置させることができるようになっている。
【0045】カセットホルダ90を水平移送し更に垂直
下方向に移送してシャーシ11に圧着するために、アー
ム組立体120が採用される。アーム組立体120は、
プレート121、左ブラケット122及び右ブラケット
123によって構成されている。プレート121は平板
状であり、両端がブラケット122,123の嵌合部1
24,125に嵌入されて、左右のブラケット122,
123を連結するようになっている。
【0046】左ブラケット122にはカセットホルダ9
0の左ブラケット96のガイドポスト105が挿入され
る係合溝126が設けられている。係合溝126はガイ
ドポスト105の水平方向及び垂直方向の移動に対応し
て細長形状に構成される。即ち、カセットホルダ90の
ガイドポスト105は、アーム組立体120の係合溝1
26及びシャーシ11の側面13に設けたガイド溝11
2に同時に挿入される。
【0047】一方、右ブラケット123には、カセット
ホルダ90の右ブラケット97のガイドポスト107が
挿入される係合溝127が設けられている。係合溝12
7はガイドポスト107の水平方向及び垂直方向の移動
に対応して細長形状に構成され、上部にはガイドポスト
107を挿入するための挿入口が設けられる。即ち、カ
セットホルダ90のガイドポスト107は、アーム組立
体120の係合溝127及びシャーシ11の側面14に
設けたガイド溝113に同時に挿入される。上述したよ
うに、アーム組立体120は、係合部92がFL駆動ス
ライダ82によってシャーシ11の前後方向に移動する
ことによって、シャーシ11の側面14に固定した軸1
28を中心に揺動する。
【0048】なお、ブラケット123が長手方向をメイ
ンベース12に略平行にした状態では、所定の付勢部材
によって、係合溝127内のガイドポスト107をメイ
ンベース12側に押圧するようになっている。これによ
り、カセットローディング終了時にテープカセットをメ
インベース12側に圧着するようになっている。
【0049】図4乃至図6において、ドラム22はシャ
フト131を中心に回動自在である。ドラム22の周面
にはテープの走行を案内するためのリード132が形成
されている。ドラム22の周面には図示しないヘッドが
配設されており、ドラム22の回転に伴って回転して、
ドラム22の周面を走行するテープをトレースして磁気
記録及び再生を行うようになっている。
【0050】ドラム22の底面の中央には、メインベー
ス12に取り付けるための取付部133が形成されてい
る。取付部133は、シャフト131を中心にし、シャ
フト131の軸方向に垂直な面を有する。シャフト13
1はドラム22の底面の取付部133から突出した部分
を有する。
【0051】取付部133の中心からはシャフト131
が突出し、この突出部分近傍の取付部133には、3カ
所にメインベース12に取り付けるためのネジ穴134
が形成されている。また、取付部133には仮止め用の
仮止め穴135も形成されている。3カ所のねじ穴13
4によって、ドラム22の角度方向の位置決めが行われ
る。
【0052】本実施の形態においては、後述するよう
に、ドラム22の取り付けは、中心基準であり、取付部
133におけるシャフト131の突出部分を中心にして
水平面内の位置決めを行い、ねじ穴134を利用して角
度方向の位置決めを行うようになっている。そして、ね
じ穴134は、取付部133内のシャフト近傍に設けら
れており、即ち、シャフト131の突出部分、即ち、ド
ラム22の回転中心から比較的短い距離の位置に設けら
れているので、ねじ穴134を利用したドラム22の取
付けに際して、メインベース12の取付面144の面精
度が比較的低い場合でも、リード132の充分なリニア
リティを得ることを可能にする。
【0053】また、ドラム22の底面の周辺部には、ド
ラム22内の電気回路とメインベース12上の電気回路
との間の電気的接続を行うためのコネクタ136が設け
られている。
【0054】メインベース12には案内溝1,2相互間
に、ドラム取付部141が形成されている。本実施の形
態においては、ドラム取付部141は、1回の順送のプ
レス加工によって構成されており、ドラム22に設けた
コネクタ136を配置するための開口部143及び斜台
142を有する。
【0055】斜台142は、上面に、メインベース12
の基準面に対して所定角度傾斜した取付面144を有す
る。取付面144の傾斜方向は、シャーシ11の左右方
向である。斜台142は、案内溝2側において、メイン
ベース12の基準面よりも低い部分が形成され、案内溝
1側において基準面よりも高い部分を有する。また、取
付面144の大きさは、ドラム22の取付部133の大
きさに対応しており、ドラム22の底面の大きさよりも
充分に小さい。従って、斜台142の高さは比較的低
く、プレス装置における曲げ加工の負担が小さい。
【0056】また、斜台142の大きさが小さいことか
ら、コネクタ136を配置するための開口部143を斜
台142の取付面144に対して対向する方向、即ち、
シャーシ11の左右方向(以下、X軸方向という)の案
内溝2との間に形成することができ、設計の自由度が著
しく向上する。
【0057】斜台142の取付面144には、ドラム2
2のシャフト131が挿入されるシャフト取付穴14
5、ドラム22のねじ穴134にねじを螺入するための
3カ所の取付穴146が形成されている。これらの取付
穴145,146は、ドラム22のシャフト131及び
ネジ穴134に対応した位置に形成される。
【0058】本実施の形態においては、斜台142は1
回の順送のプレス加工によって形成されており、これら
の取付穴145,146も、メインベース12の他の部
分と同様に、メインベース12に垂直な方向への垂直打
ち抜きが行われれている。即ち、取付穴146は、取付
面144の傾斜方向(X軸方向)に垂直な方向(メイン
ベース12の前後方向)(以下、Y軸方向という)には
螺入されるねじの径に一致した長さの辺を有し、X軸方
向には所定長さの辺を有する角長穴である。また、シャ
フト取付穴145は、Y軸方向な方向にはシャフト13
1の径に一致した辺の長さで、X軸方向にはシャフト1
31の径に対応した辺の長さを有する角長穴である。
【0059】図7はシャフト取付穴145の打ち抜き加
工を説明するためのものであり、シャフト取付穴145
位置で取付面144を切断して示している。
【0060】取付面144はメインベース12の基準面
に対して所定の傾斜角度で形成されている。この取付面
144の所定位置に、X軸方向にはドラム22のシャフ
ト131の直径よりも広幅にメインベース12の基準面
に対して垂直方向に打ち抜きを行う。長さd1 は打ち抜
きによって形成される四角穴のX軸方向の1辺の長さを
示し、長さd2 はシャフト131の直径を示している。
【0061】シャフト131は、取付面144に対して
軸方向を直角にして取り付けられる。シャフト取付穴1
45のX軸方向の辺の長さd1 は、シャフト131が取
付穴145の内面に接する取付面144の表面及び裏面
のポイントP1 ,P2 を基準に決定する。これにより、
シャフト131は、取付穴145のこれらのポイントP
1 ,P2 によってX軸方向に位置決めされる。また、シ
ャフト取付穴145のY軸方向の辺の長さは、シャフト
131の直径d2 に一致させる。これにより、シャフト
131は、取付穴145によってY軸方向にも位置決め
される。
【0062】このように、基準面に垂直な方向から取付
面144を打ち抜いて長穴(四角穴)形状の各取付穴1
45,146を形成しており、取付面144と各取付穴
145,146とをプレス装置の1ストロークで形成す
ることも可能である。
【0063】取付面144の下端には、ドラム22の仮
止め穴135に対応する位置に、切り曲げ部147が形
成されている。切り曲げ部147は、取付面144の下
端を切り曲げ加工することで形成されている。開口部1
43は、ドラム22のコネクタ136の位置に対応して
設けられており、取付面144にドラム22を取り付け
た場合にメインベース12の裏面側にコネクタ136を
露出させるようになっている。
【0064】次に、このように構成された実施の形態の
作用について図8及び図9を参照して説明する。図8及
び図9は夫々取付穴145,146におけるシャフト1
31又はねじ150の取付を説明するための説明図であ
る。
【0065】メインベース12は、1回の順送のプレス
加工によって作成される。例えば、折り曲げ加工により
斜台142部分を形成し、垂直打ち抜き加工によって、
取付穴145,146及び開口部143を形成する。斜
台142部分を1回のプレス工程で形成しており、工程
数を削減することが可能である。また、斜台142は、
取付面144の大きさがドラム22の取付部133の大
きさに対応して小さく、従って、斜台142の高さも低
いので、プレス装置における曲げ加工の負担を小さくす
ることができる。
【0066】また、コネクタ136を配置するための開
口部143を斜台142に対してシャーシ11の左右方
向(X軸方向)に形成することができ、設計の自由度が
著しく向上する。
【0067】プレス加工が終了した図5に示すメインベ
ース12の斜台142部分にドラム22を取り付ける。
先ず、斜台142の取付面144に形成されたシャフト
取付穴145に、ドラム22のシャフト131を挿入す
る。図8はシャフト131の挿入方向を示している。シ
ャフト取付穴145のY軸方向の辺の長さはシャフト1
31の直径に設定されており、シャフト131を取付穴
145に挿入することによって、シャフト131のY軸
方向の位置決めが行われる。また、シャフト131を取
付面144に垂直に挿入することにより、シャフト13
1は取付面144の表面及び裏面において取付穴145
内面に接触し、シャフト131は取付面144において
X軸方向にも位置決めされる。
【0068】このように、本実施の形態においては、シ
ャフト131を水平面内の規定位置に確実に位置決めし
て取付ける。シャフト131はドラム22の回転中心で
あり、ドラム22の水平面内の取付位置精度は高い。
【0069】シャフト131を取付穴145に挿入する
時には、メインベース12の切り曲げ部147がドラム
22の仮止め穴135に係入されるように、ドラム22
の角度方向を調整する。この状態では、斜台142の取
付面144に形成された3カ所の取付穴146は、ドラ
ム22の取付部133に形成された各ねじ穴134に臨
んでおり、ねじ止め作業を容易にしている。また、切り
曲げ部147はメインベース12を切り曲げて構成して
おり、プレス加工によって容易に構成することができ
る。
【0070】次に、図9に示すように、各取付穴146
から夫々ねじ150を挿入して、各ねじ穴134に螺入
する。取付穴146のY軸方向の辺の長さはねじ150
の直径に設定されており、取付穴146を夫々介して各
ねじ穴134にねじ150を締結することにより、ドラ
ム22の角度方向の位置決めが行われる。なお、取付穴
146は、X軸方向にはねじ150の直径よりも長い辺
を有しており、ねじ150の螺入が容易となっている。
【0071】シャフト131を利用して、ドラム22の
水平面内の位置を高精度に設定し、ドラム22の回転中
心から比較的近い位置でねじ止めを行うことで、ドラム
22の角度方向の位置決めを行う。ねじ止めがドラム2
2の回転中心から比較的近い位置で行われることから、
斜台142の取付面144の面精度が比較的低い場合で
も、ねじ止めによるリード132のリニアリティへの悪
影響は極めて小さい。
【0072】また、斜台142の形状及び大きさによっ
て、電気的接続を行うためのコネクタ136を、ドラム
22と案内溝2との間からメインベース12の裏面側に
露出させることができるので、メインベース12の面積
を有効に活用することができ、設計の自由度が増大す
る。
【0073】このように本実施の形態においては、プレ
ス工程を1回の順送で行って、斜台及び各取付穴等を形
成する。これにより、工程数を削減することが可能であ
る。1回の順送によるプレス工程によってメインベース
を作成するために、各取付穴は垂直打ち抜きにより形成
する。この場合でも、傾斜した取付面の表面と裏面とで
位置決めを行うことにより、X軸方向の位置精度も確保
する。更に、ドラムのシャフトを利用した中心基準で水
平面内の位置決めを行い、シャフト近傍の取付穴を利用
して角度方向の位置決めを行っており、充分な取付精度
を得ると共に、取付面の面精度が低い場合でもリードの
リニアリティを確保する。更に、メインベースを切り曲
げ加工した簡単な構成の切り曲げ部によって、ドラムの
仮の位置を行っており、取付作業が容易である。また、
斜台を小さくすることができ、プレス装置の負担を軽減
すると共に、斜台の高精度に形成することができる。ま
た、メインベースの開口も小さくすることができるの
で、メインベースの強度を強くすることも可能である。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、順
送の1回のプレス加工のみによって形成した斜台によっ
て、工程数を削減し、ドラムの取付け精度を低下させる
ことなく、また、リードのリニアリティの精度を低下さ
せることなく、プレス装置の負担を低減し、シャーシの
強度を向上させることができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る磁気記録再生装置
のシャーシ、ドラム及びドラム取付装置が組込まれた磁
気記録再生装置を上面から見た平面図。
【図2】図1からカセットホルダを取り外して示す説明
図。
【図3】図1を他の方向から見て示す説明図。
【図4】図1中のドラムをメインベース側から見て具体
的に示す斜視図。
【図5】図1中のメインベース12のドラム取付部近傍
を示す斜視図。
【図6】ドラムが取り付けられたドラム取付部分を図1
のC方向から見て示す斜視図。
【図7】図5中の取付穴の加工を説明するための説明
図。
【図8】実施の形態の作用を説明するための説明図。
【図9】実施の形態の作用を説明するための説明図。
【符号の説明】
11…シャーシ、12…メインベース、22…ドラム、
131…シャフト、133…取付部、134…ねじ穴、
135…仮止め穴、136…コネクタ、142…斜台、
143…開口部、144…取付面、145…シャフト取
付穴、146…取付穴、147…切り曲げ部。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面に対して斜めに傾斜したドラム取付
    面を有する斜台と、 前記取付面に前記平面に対して垂直な方向に穿設された
    前記ドラムを取り付けるための1つ以上の取付穴とを具
    備したことを特徴とする磁気記録再生装置のシャーシ。
  2. 【請求項2】 前記取付穴の1つは、前記ドラムのシャ
    フトが挿入されるシャフト取付穴であり、 前記シャフト取付穴は、前記取付面における傾斜方向に
    直交する方向には前記ドラムの直径に対応した寸法の辺
    を有し、前記取付面の傾斜方向には前記ドラムのシャフ
    トが挿入されたときに該シャフトの外周面と前記取付面
    の表面端部及び裏面端部において接触するように設定さ
    れた寸法の辺を有する四角穴であることを特徴とする請
    求項1に記載の磁気記録再生装置のシャーシ。
  3. 【請求項3】 前記取付穴の少なくとも1つは、前記ド
    ラムを所定の締結部材によって前記取付面に締結するた
    めのものであり、前記取付面の傾斜方向に直交する方向
    には前記締結部材の寸法に対応した寸法の辺を有する四
    角穴であることを特徴とする請求項1又は2のいずれか
    一方に記載の磁気記録再生装置のシャーシ。
  4. 【請求項4】 メインベースに形成され、ドラムを取り
    付けるための斜めに傾斜した取付面を有する斜台と、 前記取付面に形成され、前記ドラムのシャフトが取り付
    けられて前記ドラム中心位置を規定するシャフト取付穴
    とを具備したことを特徴とする磁気記録再生装置のシャ
    ーシ。
  5. 【請求項5】 メインベースに形成され、ドラムを取り
    付けるための斜めに傾斜した取付面を有する斜台と、 前記取付面に形成され、前記ドラムのシャフトが取り付
    けられるシャフト取付穴と、 前記シャフト取付穴から前記ドラムの径よりも小さい径
    の範囲内に、前記ドラムを取り付けるために前記取付面
    に穿設された1つ以上の取付穴とを具備したことを特徴
    とする磁気記録再生装置のシャーシ。
  6. 【請求項6】 メインベースに形成され、ドラムを取り
    付けるための斜めに傾斜した取付面を有する斜台と、 前記取付面に形成され、前記ドラムのシャフトが取り付
    けられるシャフト取付穴と、 前記シャフト取付穴に対して前記取付面の対角に位置
    し、前記ドラムに取り付けられたコネクタを前記メイン
    ベースの裏面に露出させる開口部とを具備したことを特
    徴とする磁気記録再生装置のシャーシ。
  7. 【請求項7】 メインベースに形成され、ドラムを取り
    付けるための斜めに傾斜した取付面を有する斜台と、 前記メインベースを切り曲げ加工して形成され、前記斜
    台に設けられ前記ドラムに係合して仮止めする切り曲げ
    部とを具備したことを特徴とする磁気記録再生装置のシ
    ャーシ。
  8. 【請求項8】 周面にテープをトレースするためのヘッ
    ドが配置される回動自在な回転円筒形部材を支持する固
    定円筒形部材と、 前記円筒形部材の回転中心をなし前記固定円筒形部材の
    底面から突出して、メインベースの取付面に形成された
    第1の取付穴に挿入されて該取付け面に対する位置決め
    を可能にするシャフトと、 前記固定円筒形部材の底面に形成され、前記取付面に形
    成された第2の取付穴を利用して前記取付面に締結され
    て該固定円筒部材の取付面に対する角度決めを可能にす
    る締結部とを具備したことを特徴とする磁気記録再生装
    置のドラム。
  9. 【請求項9】 メインベースに形成され、ドラムを取り
    付けるために、平面に対して斜めに傾斜した取付面を有
    する斜台と、 前記ドラムを取り付けるために前記取付面に前記平面に
    対して垂直方向に穿設された第1及び第2の取付穴と、 前記ドラムの回転中心をなし前記ドラム底面から突出し
    た部分が前記第1の取付穴に挿入されて前記ドラムの前
    記傾斜に対する位置決めを可能にするシャフトと、 前記ドラムの底面に設けられて前記第2の取付穴を利用
    して前記取付面に締結されて前記ドラムの前記取付面に
    対する角度決めを可能にする締結部とを具備したことを
    特徴とする磁気記録再生装置のドラム取付装置。
JP2000290920A 2000-09-25 2000-09-25 磁気記録再生装置のシャーシ、ドラム及びドラム取付装置 Pending JP2002100176A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000290920A JP2002100176A (ja) 2000-09-25 2000-09-25 磁気記録再生装置のシャーシ、ドラム及びドラム取付装置
KR10-2001-0010341A KR100420853B1 (ko) 2000-09-25 2001-02-28 자기 기록 재생 장치
US09/812,547 US6643102B2 (en) 2000-09-25 2001-03-21 Base, drum, and drum mounting unit for magnetic recording apparatus
US10/682,190 US6927944B2 (en) 2000-09-25 2003-10-10 Base, drum, and drum mounting unit for magnetic recording reproducing apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000290920A JP2002100176A (ja) 2000-09-25 2000-09-25 磁気記録再生装置のシャーシ、ドラム及びドラム取付装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002100176A true JP2002100176A (ja) 2002-04-05

Family

ID=18774077

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000290920A Pending JP2002100176A (ja) 2000-09-25 2000-09-25 磁気記録再生装置のシャーシ、ドラム及びドラム取付装置

Country Status (3)

Country Link
US (2) US6643102B2 (ja)
JP (1) JP2002100176A (ja)
KR (1) KR100420853B1 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20000003059A (ko) * 1998-06-25 2000-01-15 윤종용 테이프 레코더의 헤드드럼 조립체
KR100437118B1 (ko) * 2001-12-26 2004-06-23 삼성전자주식회사 캠코더의 무빙 데크 플레이트
KR100581512B1 (ko) * 2002-01-18 2006-05-22 삼성전자주식회사 캠코더의 무빙 데크 플레이트
KR20050119293A (ko) * 2004-06-16 2005-12-21 삼성전자주식회사 자기 기록/재생장치의 헤드드럼 조립체
KR20050119730A (ko) * 2004-06-17 2005-12-22 삼성전자주식회사 자기 기록/재생장치의 헤드드럼 조립체
JP2008165888A (ja) * 2006-12-27 2008-07-17 Toshiba Corp 光ディスク装置及びシャーシ構造
JP2011154765A (ja) * 2010-01-28 2011-08-11 Hitachi Media Electoronics Co Ltd 対物レンズ駆動装置および光ピックアップ

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6332704A (ja) * 1986-07-26 1988-02-12 Sony Corp 回転磁気ヘツド装置
JPH01302564A (ja) * 1988-05-30 1989-12-06 Mitsubishi Electric Corp 磁気テープ装置
JPH02218049A (ja) * 1989-02-20 1990-08-30 Canon Inc テープ走行装置
JP3060623B2 (ja) * 1991-07-12 2000-07-10 ソニー株式会社 回転ヘッドドラムの組立装置
JP3136572B2 (ja) * 1992-05-19 2001-02-19 ソニー株式会社 回転ヘッドドラム装置
JP2923735B2 (ja) * 1994-08-17 1999-07-26 株式会社三協精機製作所 回転ヘッドシリンダ装置
JP2864102B2 (ja) * 1995-02-20 1999-03-03 日本ビクター株式会社 磁気記録再生装置
KR970006984U (ko) * 1995-07-31 1997-02-21 Vcr의 헤드드럼 장착구조
JP3551616B2 (ja) * 1996-04-26 2004-08-11 三菱電機株式会社 磁気記録再生装置
KR19980050076U (ko) * 1996-12-30 1998-10-07 배순훈 브이씨알의 헤드드럼 조립체 설치구조
US6118626A (en) * 1997-03-11 2000-09-12 Massachusetts Institute Of Technology Contact sheet recording with a self-acting negative air bearing
US6724579B2 (en) * 2000-01-24 2004-04-20 Samsung Electronics Co., Ltd. Head drum assembly mounting structure on a deck of a tape recorder

Also Published As

Publication number Publication date
KR100420853B1 (ko) 2004-03-02
KR20020024515A (ko) 2002-03-30
US6927944B2 (en) 2005-08-09
US20020036869A1 (en) 2002-03-28
US6643102B2 (en) 2003-11-04
US20040075950A1 (en) 2004-04-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002100176A (ja) 磁気記録再生装置のシャーシ、ドラム及びドラム取付装置
US5065264A (en) Capstan arrangement for a magnetic recording/reproduction apparatus
JP2003203318A (ja) ヘッド送り機構
JP2002100089A (ja) カセット位置決め装置
JP3783435B2 (ja) ギヤ機構
JPS6228992A (ja) 磁気記録再生装置のシリンダ取付台
US5513053A (en) Combination casing member, cam member and cassette holder for a cassette loading mechanism
JP2918467B2 (ja) Vtr用コントロールヘッドの位置決め装置
JP2002100088A (ja) カセットローディング装置
JP3348546B2 (ja) 回転ヘッド型カセットテープレコーダ
JP3615879B2 (ja) 磁気記録再生装置
JPH0722748Y2 (ja) ビデオカセットテープのテープローディング装置
JPH08180531A (ja) 記録又は再生装置
JP2678682B2 (ja) テープデッキ
JP2586886B2 (ja) 磁気記録および/または再生装置のテープローディング機構
JPH0450575Y2 (ja)
US20030197973A1 (en) Recording/reproducing apparatus with reduced number of guides posts
JP3055110U (ja) 磁気記録再生装置のピンチローラ支持機構
JP2797580B2 (ja) 磁気記録再生機のカセット装着装置
JPH0810861Y2 (ja) 軸受け一体型モードスイッチ装置
JPH06131754A (ja) テープローディング装置
JPS63317967A (ja) 磁気テ−プロ−ディング装置
US20040228028A1 (en) Magnetic recording and reproduction apparatus and method for assembling the magnetic recording and reproduction apparatus
JPS6350957A (ja) カセツト装着装置
JP2002050015A (ja) 回転ヘッドドラム装置