JP2002099598A - 機械及び機械部品の残存価値算出システムおよび残存価値算出方法 - Google Patents

機械及び機械部品の残存価値算出システムおよび残存価値算出方法

Info

Publication number
JP2002099598A
JP2002099598A JP2000287616A JP2000287616A JP2002099598A JP 2002099598 A JP2002099598 A JP 2002099598A JP 2000287616 A JP2000287616 A JP 2000287616A JP 2000287616 A JP2000287616 A JP 2000287616A JP 2002099598 A JP2002099598 A JP 2002099598A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
machine
residual value
information
component
calculating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000287616A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidetada Fukushima
英忠 福島
Hideyuki Wakai
秀之 若井
Takashi Kurihara
栗原  隆
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Komatsu Ltd filed Critical Komatsu Ltd
Priority to JP2000287616A priority Critical patent/JP2002099598A/ja
Publication of JP2002099598A publication Critical patent/JP2002099598A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 機械の現在の残存価値を適正に算出でき、し
かも、個々の部品の残存価値も評価可能な機械及び機械
部品の残存価値算出システムおよび方法を提供する。 【解決手段】 機械を構成する主要部品の残存価値をそ
れぞれ算出する部品残存価値算出手段(制御手段30)
と、これら部品の残存価値を総合して機械全体の残存価
値を算出する総合残存価値算出手段(制御手段30)と
を備える。部品残存価値算出手段は、機械の作業内容毎
に主要部品の寿命情報および評価係数を記憶した記憶手
段と、入力手段によって入力された機械の作業内容に対
応する各部品の寿命情報および評価係数を記憶手段から
読み出し、この寿命情報、評価係数および稼働情報を基
に部品の余命情報を演算する手段と、これによって演算
された部品の余命情報と寿命情報とから部品の残存価値
を演算する手段とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機械及び機械部品
の残存価値算出システムおよび残存価値算出方法に関す
る。具体的には、建設機械をはじめとする移動式作業機
械、定置式作業機械、発電機などの機械の現在の残存価
値を適正に算出するための機械及び機械部品の残存価値
算出システムおよび残存価値算出方法に関する。
【0002】
【背景技術】比較的大型で高価な機械、たとえば、建設
機械をはじめとする移動式作業機械、定置式作業機械、
発電機などの機械では、機械の残存価値が0になるまで
使用されることは少なく、途中で売却されることが多
い。なお、ここでいう残存価値とは、機械自身の性能、
余命に関わる価値をいう。従来、中古機械の取り引きに
あたっては、製造年月日や機械の外観状態を基に査定を
行い、その査定価格に基づいて取り引きが行われてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のような
査定では、製造年月日や機械の外観状態からの査定であ
るため、次のような課題があった。 (a)外観から評価できない隠れた被害が評価できずに
不正確である。 (b)機械を引き取り、分解して部品を再使用しようと
する場合、必要とする部品が再使用できるか否かが判断
できない。 とくに、建設機械の場合、作業内容、たとえば、掘削や
整地作業などによっては、機械に掛かる負荷が大きく異
なるため、外見からの査定では機械の残存価値を正確に
評価できない。
【0004】本発明の目的は、このような課題を解消
し、建設機械をはじめとする移動式作業機械、定置式作
業機械、発電機などの機械の現在の残存価値を適正に算
出することができ、しかも、個々の部品の残存価値も評
価可能な機械の残存価値算出システムおよび残存価値算
出方法を提供することにある。また、本発明の他の目的
は、機械本体での売却等が不可能な場合に、機械を構成
する主要部品単位での売却を考慮し、部品単位での残存
価値を算出する機械部品の残存価値算出システムを提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】そのため、本発明にかか
る機械の残存価値算出システムおよび残存価値算出方法
は、前記目的を達成するため、次の構成を採用する。請
求項1に記載の機械の残存価値算出システムは、機械を
構成する部品のうち少なくとも主要部品の残存価値をそ
れぞれ算出する部品残存価値算出手段と、この部品残存
価値算出手段によって算出された部品の残存価値を総合
して機械全体の残存価値を算出する総合残存価値算出手
段とを備えることを特徴とする。ここで、機械を構成す
る部品のうち少なくとも主要部品とは、機械の稼働時間
や期間によって消耗、損傷、劣化する部品のうち機械の
寿命に影響を与える程度が大きい部品をいう。また、部
品とは、単一の部品のみでなく、複数の部品を一体的に
組み込んだユニットも含む。残存価値は、金額だけでな
く、ポイントなどで表してもよい。この残存価値算出シ
ステムによれば、まず、機械を構成する部品のうち主要
部品の残存価値を算出したのち、これら部品の残存価値
を総合して機械全体の残存価値を算出するようにしたの
で、建設機械をはじめとする移動式作業機械、定置式作
業機械、発電機などの機械の現在の残存価値を適正に算
出することができる。しかも、機械を構成する個々の部
品について残存価値を算出しているから、機械を引き取
って分解し、部品を再使用する際、再使用しようとする
部品の状態も予め確認できるとともに、使用可否部品の
選別も可能である。
【0006】請求項2に記載の機械の残存価値算出シス
テムは、請求項1において、前記機械の作業内容および
稼働情報を入力する入力手段が設けられ、前記部品残存
価値算出手段は、前記機械の作業内容毎にその機械を構
成する部品のうち少なくとも主要部品の寿命情報および
評価係数を記憶した部品情報記憶手段と、前記入力手段
によって入力された機械の作業内容に対応する各部品の
寿命情報および評価係数を前記部品情報記憶手段から読
み出し、これらの寿命情報、評価係数および前記入力手
段によって入力された稼働情報を基に部品の余命情報を
演算する余命情報演算手段と、この余命情報演算手段に
よって演算された部品の余命情報と前記部品の寿命情報
とから部品の残存価値を演算する部品残存価値演算手段
とを含むことを特徴とする。ここで、機械の作業内容と
は、たとえば、建設機械の場合、掘削作業、整地作業、
運搬作業などの作業種別をいう。また、稼働情報とは、
機械が実際に稼働している稼働時間、あるいは、製造日
(または販売日)からの経過期間(稼働期間:放置して
おくだけでも劣化するような部品についてその劣化度合
いを評価するパラメータとして利用)をいう。さらに、
寿命情報とは、部品交換を要するまでの機械稼働時間、
あるいは、稼働期間をいう。評価係数とは、各部品毎に
稼働情報に対して予め設定した係数をいう。この残存価
値算出システムによれば、機械の作業内容毎にその機械
を構成する各部品の寿命情報および評価係数が部品情報
記憶手段に記憶され、入力手段から機械の作業内容およ
び稼働情報が入力されると、その入力された作業内容に
対応する各部品の寿命情報および評価係数が部品情報記
憶手段から読み出され、これらの寿命情報、評価係数お
よび稼働情報を基に部品の余命情報が算出され、この余
命情報と部品の寿命情報とから部品の残存価値が算出さ
れる。つまり、作業内容に応じて各部品の寿命情報およ
び評価係数が設定されているから、作業内容に応じて各
部品の残存価値を適正に算出できる。
【0007】請求項3に記載の機械の残存価値算出シス
テムは、請求項2において、前記入力手段からは機械の
作業内容、作業負荷および稼働情報が入力され、前記部
品情報記憶手段には、前記機械の作業内容および作業負
荷に対応して、機械を構成する部品のうち少なくとも主
要部品の寿命情報および評価係数が記憶され、前記余命
情報演算手段は、前記入力手段によって入力された機械
の作業内容および作業負荷に対応する各部品の寿命情報
および評価係数を前記部品情報記憶手段から読み出し、
これらの寿命情報、評価係数および前記入力手段によっ
て入力された稼働情報を基に部品の余命情報を演算する
ことを特徴とする。ここで、作業負荷については、機械
の機種毎に作業負荷の度合いを数段階に区分し、その中
から選択するようにしてもよい。この残存価値算出シス
テムによれば、機械の作業内容および作業負荷に対応し
て、機械を構成する各部品の寿命情報および評価係数が
設定されているから、機械の作業内容だけでなく、その
作業における負荷の度合いも考慮して、部品の残存価値
を算出することができる。つまり、作業負荷が異なれ
ば、機械を構成する部品の寿命も異なるから、作業負荷
の度合いも考慮して、部品の残存価値を算出することに
より、より適正に各部品の残存価値を算出できる。
【0008】請求項4に記載の機械の残存価値算出シス
テムは、請求項2において、前記入力手段からは機械の
作業内容、作業負荷、稼働環境条件、使用条件および稼
働情報が入力され、前記部品情報記憶手段は、前記機械
の作業内容、作業負荷、稼働環境条件および使用条件に
対応して、機械を構成する部品のうち少なくとも主要部
品の寿命情報および評価係数が記憶され、前記余命情報
演算手段は、前記入力手段によって入力された機械の作
業内容、作業負荷、稼働環境条件および使用条件に対応
する各部品の寿命情報および評価係数を前記部品情報記
憶手段から読み出し、これらの寿命情報、評価係数およ
び前記入力手段によって入力された稼働情報を基に部品
の余命情報を演算することを特徴とする。ここで、稼働
環境条件とは、機械が使用される環境が、たとえば、砂
塵地域、高地地域、勾配地域などの稼働環境条件をい
う。また、使用条件とは、機械駆動源が駆動する条件、
たとえば、駆動源に用いられる潤滑油が低質潤滑油か高
品質潤滑油、燃料が低質燃料か高質燃料などによって選
択される使用条件をいう。この残存価値算出システムに
よれば、機械の作業内容、作業負荷、使用条件および稼
働環境条件に対応して、機械を構成する各部品の寿命情
報および評価係数が設定されているから、機械の作業内
容、作業負荷だけでなく、その作業における稼働環境条
件および使用条件も考慮して、部品の残存価値を算出す
ることができる。つまり、機械の作業内容および作業負
荷だけでなく、機械の稼働環境条件や使用条件によって
も、機械を構成する部品の寿命も異なるから、作業の稼
働環境条件および使用条件も考慮して、部品の残存価値
を算出することにより、より適正に各部品の残存価値を
算出できる。
【0009】請求項5に記載の機械の残存価値算出シス
テムは、請求項2ないし請求項4のいずれかにおいて、
前記部品残存価値算出手段は、部品の余命情報、部品の
寿命情報および部品の重み係数から部品の残存価値をポ
イントとして算出し、このポイントを各部品毎に記憶し
たポイントテーブルを備えていることを特徴とする。こ
こで、部品の残存価値は、たとえば、(部品の重み係
数)×(部品の余命情報)/(部品の寿命情報)で求め
ることができる。この残存価値算出システムによれば、
部品の残存価値を算出する際、部品の余命情報、部品の
寿命情報のほかに、部品の重み係数を用いて部品の残存
価値を算出するようにしたから、機械全体に対する部品
の重要度を考慮して、機械全体の残存価値を算出するこ
とができる。
【0010】請求項6に記載の機械の残存価値算出シス
テムは、請求項5において、前記ポイントテーブルに記
憶された部品毎のポイントは、部品の修理、整備履歴情
報に基づいて修正されることを特徴とする。ここで、部
品の修理、整備履歴情報には、部品の交換なども含む。
部品を交換した場合には、部品のポイントは初期ポイン
ト、つまり、新品と同様な値に修正される。この残存価
値算出システムによれば、部品の修理、整備履歴に基づ
いて、ポイントテーブルのポイントを修正するようにし
たから、現状の部品の残存価値を適正に算出できる。つ
まり、機械を構成する部品自体の残存価値は、修理や交
換などによって高まるから、部品の修理、整備履歴に基
づいて、ポイントが修正されることによって、現状の部
品の残存価値を適正に算出できる。
【0011】請求項7に記載の機械の残存価値算出シス
テムは、クライアント端末と、このクライアント端末に
ネットワークを介して接続されたサーバとを備え、前記
クライアント端末は、入力手段と、表示手段と、前記サ
ーバに対してデータ要求を行うとともに、サーバから送
信されたデータを前記表示手段に表示させる制御手段と
を備え、前記サーバは、前記機械を構成する部品のうち
少なくとも主要部品の残存価値を算出する部品残存価値
算出手段と、この部品残存価値算出手段によって算出さ
れた部品の残存価値を総合して機械全体の残存価値を算
出する総合残存価値算出手段と、前記クライアント端末
からのデータ要求に対して応答する応答手段とを備える
ことを特徴とする。この残存価値算出システムによれ
ば、サーバにおいて、各種機械について、その機械を構
成する部品毎にその残存価値を算出し、この部品の残存
価値を総合して機械全体の残存価値を算出しておけば、
クライアント端末において、サーバに所定機械の残存価
値情報を要求し、それに応答して送信されてきた内容か
ら機械の残存価値を把握できる。従って、請求項1に記
載の効果と同様な効果が期待できるほか、たとえば、営
業担当者がクライアント端末のみをもって、機械の所有
者へ出向き、そこで、サーバに所定機械の残存価値情報
を要求するだけでよく、クライアント端末には各種算出
手段を備える必要がないから、安価でかつ汎用的な端末
で対応できる。
【0012】請求項8に記載の機械の残存価値算出シス
テムは、請求項7において、前記クライアント端末の入
力手段からは機械の作業内容および稼働情報が入力さ
れ、前記部品残存価値算出手段は、前記機械の作業内容
毎にその機械を構成する部品のうち少なくとも主要部品
の寿命情報および評価係数を記憶した部品情報記憶手段
と、前記クライアント端末の入力手段から入力された機
械の作業内容に対応する各部品の寿命情報および評価係
数を前記部品情報記憶手段から読み出し、これらの寿命
情報、評価係数および前記入力手段から入力された稼働
情報を基に部品の余命情報を演算する余命情報演算手段
と、この余命情報演算手段によって演算された部品の余
命情報と前記部品の寿命情報とから部品の残存価値を演
算する部品残存価値演算手段とを備えることを特徴とす
る。この残存価値算出システムによれば、クライアント
端末において、機械の作業内容および稼働情報を入力す
ると、それらの情報はネットワークを介してサーバへ送
られる。サーバでは、クライアント端末から入力された
機械の作業内容に対応する寿命情報および評価係数が部
品情報記憶手段から読み出され、これらの寿命情報、評
価係数および稼働情報を基に部品の余命情報が演算さ
れ、この部品の余命情報と部品の寿命情報とから部品の
残存価値を演算される。従って、請求項1に記載の効果
と同様な効果が期待できるほか、たとえば、営業担当者
がクライアント端末のみをもって、機械の所有者へ出向
き、そこで、機械の作業内容および稼働情報を入力すれ
ば、サーバにおいて機械全体の残存価値を算出されるか
ら、つまり、現地での状況を的確に入力することによっ
て、機械の残存価値をより正確に算出することができ
る。もとより、クライアント端末には各種算出手段を備
える必要がないから、安価でかつ汎用的な端末で対応で
きる。
【0013】請求項9に記載の機械部品の残存価値算出
システムは、機械部品の残存価値算出システムであっ
て、前記機械の稼働情報を入力する入力手段と、前記機
械を構成する部品のうち少なくとも主要部品の寿命情報
および評価係数を記憶した部品情報記憶手段と、この部
品情報記憶手段に記憶された寿命情報および評価係数と
前記入力手段によって入力された稼働情報を基に機械を
構成する主要部品の残存価値を演算する部品残存価値演
算手段とを備えることを特徴とする。この機械部品の残
存価値算出システムによれば、機械を構成する主要部品
の残存価値を算出することができるから、機械本体での
売却等が不可能な場合に、機械を構成する主要部品単位
での売却の可否を判断することができる。
【0014】請求項10に記載の機械の残存価値算出方
法は、前記機械を構成する部品のうち少なくとも主要部
品の残存価値を算出する部品残存価値算出工程と、この
部品残存価値算出工程によって算出された部品の残存価
値を総合して機械全体の残存価値を算出する総合残存価
値算出工程とを備えることを特徴とする。この残存価値
算出方法によれば、請求項1に記載の効果と同様な効果
を奏することができる。
【0015】請求項11に記載の機械の残存価値算出方
法は、請求項10において、前記部品残存価値算出工程
は、前記機械の作業内容毎にその機械を構成する部品の
うち少なくとも主要部品の寿命情報および評価係数を部
品情報記憶手段に記憶する手順と、前記機械の作業内容
および稼働情報を入力する手順と、入力された機械の作
業内容に対応する寿命情報および評価係数を前記部品情
報記憶手段から読み出し、これらの寿命情報、評価係数
および稼働情報を基に部品の余命情報を算出する手順
と、これによって算出された部品の余命情報と部品の寿
命情報とから部品の残存価値を算出する手順とを備える
ことを特徴とする。この残存価値算出方法によれば、請
求項2に記載の効果と同様な効果を奏することができ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。 [全体構成]本実施形態の残存価値算出システムは、図
1に示すように、各クライアントC1,C2が所有する
駆動源を有する機械(たとえば、建設機械)M1,M2
の保守管理を代理店Dnにおいて行い、かつ、メーカM
において、機械M1,M2の残存価値を算出する例であ
る。このシステムは、インターネットなどのコンピュー
タネットワーク1と、各クライアントC1,C2に配置
され前記コンピュータネットワーク1に接続されたクラ
イアント端末CT1,CT2と、代理店Dnに配置され
前記コンピュータネットワーク1に接続されたクライア
ント(代理店)端末DTと、メーカM側に配置され前記
クライアント端末CT1,CT2およびクライアント
(代理店)端末DTにコンピュータネットワーク1を介
して接続されたサーバSVとを含んで構成されている。
【0017】[クライアント端末]クライアント(代理
店)端末DTは、機械M1,M2の号機番号、機種、稼
働情報(稼働時間、稼働期間)、作業内容、作業負荷、
稼働環境条件、使用条件などを入力する入力手段11、
液晶画面などからなる表示手段12、記憶手段13およ
び制御手段14などを備えている。クライアント端末C
T1,CT2も、クライアント端末DTと同様に、入力
手段11、表示手段12、記憶手段および制御手段(図
示省略)を備えている。また、各機械M1,M2には、
その機械M1,M2の各部の状態を計測する状態計測手
段15が付設され、この状態計測手段15からの計測情
報がクライアント端末CT1,CT2およびコンピュー
タネットワーク1を通じてサーバSVへリアルタイムで
送信されるようになっている。制御手段14(クライア
ント端末CT1,CT2の制御手段も同じ)は、前記入
力手段11から入力された各種データをコンピュータネ
ットワーク1を介して前記サーバSVに送信するととも
に、前記サーバSVに対してデータやテーブルなどの情
報を要求し、かつ、それに応答して配信された情報を表
示手段12に表示する機能を備えている。
【0018】[サーバ]サーバSVは、図2に示すよう
に、表示手段20と、前記コンピュータネットワーク1
に接続された入力制御手段21および出力制御手段22
と、メインプログラムや各種データベースを記憶した記
憶手段23〜29と、制御手段30とを備えている。記
憶手段23には標準条件DB(データベース)が、記憶
手段24には稼働環境条件DB(データベース)が、記
憶手段25には使用条件DB(データベース)が、記憶
手段26には部品別DB(データベース)が、記憶手段
27には機種別DB(データベース)が、記憶手段28
には号機別DB(データベース)が、記憶手段29には
メインプログラムがそれぞれ記憶されている。
【0019】標準条件DBは、図3に示すように、機種
毎(機種A,B,C)に保守管理項目テーブル23A,
23B,23Cを備えている。各保守管理項目テーブル
23A〜23Cには、予め設定した保守管理項目(たと
えば、総体部、潤滑油…足まわり、エンジンなどの保守
管理項目)について、いつの時点(たとえば、時間H
1,H2…間隔)で点検や整備を実施するかが設定され
ている。稼働環境条件DBは、機種毎に、稼働環境条件
に応じた各種保守管理項目テーブルを備えている。たと
えば、機種Aの場合には、図4に示すように、砂塵地
域、高地地域、勾配現場毎に保守管理項目テーブル24
A,24B,24Cを備えている。各保守管理項目テー
ブル24A〜24Cには、予め設定した保守管理項目に
ついて、いつの時点(たとえば、時間H1,H2…間
隔)で点検や整備を実施するかが設定されている。使用
条件DBは、各機種毎に、使用条件に応じた各種保守管
理項目テーブルを備えている。たとえば、機種Aの場合
には、図5に示すように、異なる条件1(たとえば、低
質潤滑油、低質燃料)、条件2、条件3毎に保守管理項
目テーブル25A,25B,25Cを備えている。各保
守管理項目テーブル25A〜25Cには、予め設定した
保守管理項目について、いつの時点(たとえば、時間H
1,H2…間隔)で点検や整備を実施するかが設定され
ている。
【0020】部品別DBは、図6に示すように、機種毎
(たとえば、機種A:ブルドーザ,機種B:油圧ショベ
ル、機種C:ダンプトラック毎)に部品情報記憶手段と
しての機種別ポイント算出用テーブル26A,26B,
26Cを備えている。各機種別ポイント算出用テーブル
26A,26B,26Cには、たとえば、図7に示すよ
うに、作業内容、作業負荷、稼働環境条件および使用条
件に対応して、機械を構成する部品のうち主要部品につ
いて、その名称(被害部品名)、品番、稼働時間係数γ
SMR、稼働期間係数γPRD、部品寿命交換時間LSMR、部
品寿命交換期間LPRDなどが記憶されている。なお、稼
働時間係数γSMRおよび稼働期間係数γPRDを評価係数、
部品寿命交換時間LSMRおよび部品寿命交換期間LPRDを
寿命情報と呼ぶ場合がある。
【0021】ここで、作業内容とは、掘削作業、整地作
業、運搬作業…などの作業種別を指す。作業負荷は、機
械の機種毎に、作業負荷の度合いが複数段階(具体的に
は、軽負荷、普通、過酷)で設定できるようになってい
る。稼働環境条件とは、機械が使用される環境が、たと
えば、砂塵地域、高地地域、勾配地域などの稼働環境条
件をいう。使用条件とは、機械駆動源が駆動する条件、
たとえば、駆動源に用いられる潤滑油が低質潤滑油か高
品質潤滑油、燃料が低質燃料か高質燃料などによって選
択される使用条件(条件1,条件2,条件3)をいう。
稼働時間係数γSMRおよび稼働期間係数γPRDとは、各部
品毎に稼働情報に対して予め設定した係数をいう。稼働
情報とは、機械が実際に稼働している稼働時間、あるい
は、製造日(または販売日)からの経過期間(稼働期
間:放置しておくだけでも劣化するような部品について
その劣化度合いを評価するパラメータとして利用)を指
す。部品寿命交換時間LSMRおよび部品寿命交換期間LP
RDとは、部品が寿命に達して交換に要する時間(稼働時
間)または期間(稼働期間)をいう。
【0022】号機別DBは、機械の号機毎に設けられた
号機別余命データテーブル28Aおよび号機別残存価値
ポイントテーブル28Bを備えている。号機別余命デー
タテーブル28Aには、たとえば、図8に示すように、
稼働情報(稼働時間、稼働期間)、号機番号、機種、被
害部品名、重み係数α、修理履歴(修理内容および修理
日)、寿命(部品寿命交換時間LSMRまたは部品寿命交
換期間LPRD)、現余命などの情報が記憶されるように
なっている。ここで、号機番号、機種、被害部品名、重
み係数αについては最初から入力されている。号機別残
存価値ポイントテーブル28Bには、図9に示すよう
に、稼働情報(稼働時間、稼働期間)、号機番号、機
種、被害部品名、計算式、ポイントがそれぞれ記憶され
るようになっている。ここで、各部品のポイントは、
(部品の重み係数α)×(部品の余命情報)/(部品の
寿命情報)で求める。
【0023】前記制御手段30は、前記クライアント端
末DT,CT1,CT2から送られてきたデータを所定
の記憶手段に記憶させる手段と、前記機械M1,M2を
構成する部品のうち少なくとも主要部品の残存価値を算
出する部品残存価値算出手段と、この部品残存価値算出
手段によって算出された部品の残存価値を総合して機械
全体の残存価値を算出する総合残存価値算出手段と、前
記クライアント端末DT,CT1,CT2からのデータ
要求に対して応答する応答手段とを備える。
【0024】部品残存価値算出手段は、機械の作業内
容、作業負荷、稼働環境条件および使用条件に対応し
て、機械を構成する部品のうち少なくとも主要部品の寿
命情報および評価係数を記憶した部品情報記憶手段(機
種別ポイント算出用テーブル26A)と、前記クライア
ント端末DT,CT1,CT2から入力された機械M
1,M2の作業内容、作業負荷、稼働環境条件、使用条
件に対応する各部品の寿命情報(部品寿命交換時間LSM
Rまたは部品寿命交換期間LPRD)および評価係数(稼働
時間係数γSMRまたは稼働期間係数γPRD)を前記機種別
ポイント算出用テーブル26Aから読み出し、これらの
寿命情報、評価係数および前記クライアント端末DT,
CT1,CT2から入力された稼働情報を基に部品の余
命情報を演算する余命情報演算手段と、この余命情報演
算手段によって演算された部品の余命情報、部品の寿命
情報および部品の重み係数とから部品の残存価値を演算
する部品残存価値演算手段とを含む。さらに、これによ
って求められた部品の残存価値をポイントとして記憶す
る号機別残存価値ポイントテーブル28Bを含む。な
お、号機別残存価値ポイントテーブル28Bに記憶され
た部品毎のポイントは、部品の修理、整備履歴情報に基
づいて修正されるようになっている。
【0025】[管理・残存値算出方法]ここでは、代理
店Dnが、クライアントC1所有の機械M1を管理し、
かつ、その残存価値を算出するために入力操作する場合
について説明する。保守管理にあっては、クライアント
(代理店)端末DTにおいて、機械M1の号機番号、機
種、稼働環境条件、使用条件などを入力すると、これら
のデータはコンピュータネットワーク1を介してサーバ
SVへ送信される。サーバSV側では、まず、機種デー
タに対応する保守管理項目テーブル23A〜23Cを標
準条件DBから抽出したのち、入力された稼働環境条件
および使用環境条件に対応する保守管理項目テーブル2
4A〜24C,25A〜25Cを稼働環境条件DBおよ
び使用条件DBより抽出し、このうち、標準条件DBの
保守管理項目テーブル23A〜23Cと異なる項目を抽
出し、これを標準条件DBの保守管理項目テーブル23
A〜23Cに置き換える。これにより、入力された稼働
環境条件および使用条件での必要な部品やサービスが抽
出されるから、これらから各稼働時間(稼働期間)での
保守管理推奨情報(たとえば、ある稼働時間での部品の
交換推奨情報など)を予測し、これを保守管理推奨情報
として、クライアント端末DT,CT1,CT2へ送信
する。
【0026】代理店では、これらの情報を基に、保守サ
ービスを実行し、その都度、それに伴う経費や修理内
容、修理実行日などの修理履歴を入力手段11から入力
する。また、稼働情報(稼働時間TSMR、稼働期間TPR
D)についても定期的に入力する。すると、これらのデ
ータも、コンピュータネットワーク1を介してサーバS
Vへ送信され、サーバSV内の所定のメモリ内に格納さ
れる。つまり、修理履歴については該当する号機番号の
号機別余命データテーブル28Aに、稼働情報(稼働時
間TSMR、稼働期間TPRD)については該当する号機番号
の号機別余命データテーブル28Aおよび号機別残存価
値ポイントテーブル28Bに格納される。
【0027】さて、ある任意の時点において、機械M1
の残存価値を算出する場合、クライアント(代理店)端
末DTにおいて、機械M1の号機番号、その機械M1の
主作業内容(主たる作業内容)、作業負荷、稼働環境条
件、使用条件、稼働情報(稼働時間TSMRまたは稼働期
間TPRD)などを入力する。この際、作業負荷について
は、図10に示す画面において、たとえば、3つの負荷
条件(軽負荷、普通、過酷)の中から、右欄の内容を参
照して該当する負荷条件を選択して入力する。すると、
これらの情報はコンピュータネットワーク1を介してサ
ーバSVへ送信される。
【0028】サーバSV側では、図11に示すフローチ
ャートに従って処理を実行する。まず、ステップ(以
下、STと略す)1において、送信された稼働情報(稼
働時間TSMR、稼働期間TPRD)を該当する号機番号の号
機別余命データテーブル28Aおよび号機別残存価値ポ
イントテーブル28Bに格納したのち、機種別ポイント
算出用テーブル26A〜26Cの中から、クライアント
端末DTから入力された機械M1の作業内容、作業負
荷、稼働環境条件、使用条件に対応する各部品の稼働時
間係数γSMR、稼働期間係数γPRD、部品寿命交換時間L
SMRおよび部品寿命交換期間LPRDの各データを読み出
し、そのうちの寿命情報(部品寿命交換時間LSMRおよ
び部品寿命交換期間LPRD)を号機別余命データテーブ
ル28Aに書き込む。
【0029】次に、ST2において、これらの稼働時間
係数γSMR、稼働期間係数γPRD、部品寿命交換時間LSM
Rおよび部品寿命交換期間LPRDと、入力された稼働情報
(TSMR,TPRD)とを基に部品の余命情報(稼働時間余
命、稼働期間余命)を演算する。つまり、稼働時間余命
YSMR、稼働期間余命YPRDを次式から演算する。
【0030】
【数1】
【0031】次に、ST3において、演算によって求め
られた余命情報(稼働時間余命YSMR、稼働期間余命YP
RD)を、現余命データとして号機別余命データテーブル
28Aに書き込む。次に、ST4において、号機別余命
データテーブル28Aに記憶された余命情報(稼働時間
余命YSMR、稼働期間余命YPRD)と、寿命情報(部品寿
命交換時間LSMRおよび部品寿命交換期間LPRD)と、部
品の重み係数αとから部品の残存価値を演算する。つま
り、部品の残存価値Pを次式から演算する。
【0032】
【数2】
【0033】次に、ST5において、このようにして演
算した部品の残存価値をポイントとして、号機別残存価
値ポイントテーブル28Bに書き込む。最後に、ST6
において、この号機別残存価値ポイントテーブル28B
に記憶された各部品のポイントを総合し、機械の残存価
値を算出する。
【0034】その際、図8に示す号機別余命データテー
ブル28Aの修理履歴を参照して、部品の交換、修理の
有無を判断する。これらの交換や修理があった場合に
は、号機別残存価値ポイントテーブル28Bに記憶され
た各部品のポイントを修正する(上昇させる)。これ
は、次の理由による。一般に、機械の累積整備費・修理
費用と機械の価値とは、図12に示す関係にある。累積
整備費・修理費用が緩やかに上昇している部分は、通常
の保守点検作業を行った場合を示し、累積整備費・修理
費用が急激に上昇している部分は、オーバホール(たと
えば、エンジン)やコンポーネントの修理など高額費用
を伴う作業を行った場合を示している。これに連動し
て、機械の価値は、オーバホールやコンポーネントの修
理などの修理を行った場合には、その時点で機械の価値
が大幅に上昇し、その後、稼働時間の経過とともに緩や
かに減少するから、本実施形態でも、交換や修理があっ
た場合には、ポイントテーブルに記憶された各部品のポ
イントを修正するようにしている。
【0035】このようにして算出した機械の残存価値
は、たとえば、図13のような態様で、画面に表示され
る。図中、上段中間部分に、機械の残存価値が金額
(2,200千円)で表示されている。その下に、下取
り価格(2,500千円)が表示されている。所有者
は、これらの表示を参考にして、現在の残存価値を把握
し、売買するか否かを決断することができる。
【0036】[実施形態の効果] (1)機械M1,M2を構成する部品のうち主要部品の
残存価値を算出したのち、これら部品の残存価値を総合
して機械全体の残存価値を算出するようにしたので、機
械の現在の残存価値を適正に算出することができる。し
かも、機械を構成する個々の部品について残存価値を算
出しているから、機械を引き取って分解し、部品を再使
用する際、再使用しようとする部品の状態も予め確認で
きるとともに、使用可否部品の選別も可能である。
【0037】(2)特に、本システムは、クライアント
端末DT,CT1,CT2と、このクライアント端末D
T,CT1,CT2にネットワーク1を介して接続され
たサーバSVとを備えた構成であるから、営業担当がク
ライアント端末のみをもって、機械の所有者へ出向き、
そこで、号機番号、作業内容、作業負荷、稼働環境条
件、使用条件、稼働情報などを確認しながら、入力する
だけでよいから、機械の残存価値の算出も容易にかつ簡
便に行える。しかも、現地での状況を的確に入力するこ
とによって、機械の残存価値をより正確に算出すること
ができるうえ、クライアント端末DT,CT1,CT2
には、機種別ポイント算出用テーブル26A〜26C、
号機別余命データテーブル28Aおよび号機別残存価値
ポイントテーブル28Bなどを持たせる必要がないか
ら、安価でかつ汎用的な端末で対応できる。
【0038】(3)機械の作業内容、作業負荷、使用条
件および稼働環境条件に対応して、その機械を構成する
主要各部品の寿命情報(部品寿命交換時間LSMRおよび
部品寿命交換期間LPRD)および評価係数(稼働時間係
数γSMR、稼働期間係数γPRD)が機種別ポイント算出用
テーブル26A〜26Cに記憶され、クライアント端末
DT,CT1,CT2から機械の作業内容、作業負荷、
稼働環境条件、使用条件およびおよび稼働情報(稼働時
間TSMR、稼働期間TPRD)が入力されると、その入力さ
れた作業内容、作業負荷、稼働環境条件、使用条件に対
応する各部品の寿命情報および評価係数が機種別ポイン
ト算出用テーブル26A〜26Cから読み出され、これ
らの寿命情報、評価係数および稼働情報を基に部品の余
命情報(稼働時間余命YSMR、稼働期間余命YPRD)が算
出され、この余命情報と部品の寿命情報とから部品の残
存価値が算出される。つまり、作業内容などに応じて寿
命情報および評価係数を設定してあるから、作業内容な
どに応じて残存価値を適正に算出できる。とくに、本実
施形態の場合には、機械の作業内容だけでなく、その作
業負荷、稼働環境条件および使用条件も考慮して、部品
の残存価値を算出するようにしているから、より適正に
各部品の残存価値を算出できる。
【0039】(4)部品の残存価値を算出する際、部品
の余命情報、部品の寿命情報のほかに、部品の重み係数
を用いて部品の残存価値を算出するようにしたから、機
械全体に対する部品の重要度を考慮して、機械全体の残
存価値を算出することができる。 (5)号機別残存価値ポイントテーブル28Bのポイン
トを部品の修理、整備履歴に基づいて修正するようにし
たから、現状の部品の残存価値を適正に算出できる。つ
まり、機械を構成する部品自体の残存価値は、修理や交
換などによって高まるから、部品の修理、整備履歴に基
づいて、ポイントが修正されることによって、現状の部
品の残存価値を適正に算出できる。
【0040】(6)サーバSVは、クライアント端末C
T1,CT2,DTから送信された機械M1,M2の機
種データ、稼働環境条件および使用条件に対応する保守
管理項目テーブルを抽出し、この保守管理項目テーブル
に規定されたメンテナンス条件を基に機械M1,M2の
ある稼働時間での保守管理推奨情報を予測し、その予測
した保守管理推奨情報を表示手段20に表示するから、
ユーザや代理店に負担をかけることなく、機械M1,M
2の個々の稼働環境条件や使用条件を考慮した最適な保
守管理推奨情報を容易に得ることができる。そのため、
ユーザや代理店における機械の管理作業も容易になり、
とくに、整備やオーバホールなどの管理スケジュールも
容易に立てることができるから、機械管理の工数削減が
実現できる。しかも、機械生涯の経費も予測できる。
【0041】(7)サーバSVにおいて、各クライアン
トC1,C2が所有する機械M1,M2の保守を一元的
に管理することができるから、機械を所有するクライア
ントC1,C2や保守などを担当する代理店などにも負
担、つまり、設備に伴う負担や管理作業に伴う負担をか
けることなく保守管理を行うことができるから、保守管
理のための経費も低減できる。
【0042】(8)予測した保守管理推奨情報がクライ
アント端末CT1,CT2,DTに配信されるから、た
とえば、ユーザに対しては必要な保守管理を促すことが
でき、また、代理店に対しては必要な作業の準備や部品
の供給を指示すことができる。もとより、メーカにおい
ては、必要な部品の在庫確認、不足する場合には事前に
生産調達できる。
【0043】[変形例]なお、前記実施形態では、クラ
イアント端末CT1,CT2,DTから、機械の作業内
容、作業負荷、使用条件および稼働環境条件を入力する
ようにしたが、これらを電話回線、あるいは、無線でサ
ーバSVへ送信し、サーバSVにおいて、各機械につい
て、その機械を構成する主要部品毎にその残存価値を算
出し、全ての部品の残存価値を総合して機械の残存価値
を算出するようにしておけば、クライアント端末CT
1,CT2,DTにおいて、サーバSVに所定機械の残
存価値情報を要求し、それに応答して送信されてきた機
械の残存価値を確認できる。そのため、たとえば、営業
担当者がクライアント端末CT1,CT2,DTのみを
もって、機械の所有者へ出向き、そこで、サーバSVに
所定機械の残存価値情報を要求するだけでよく、クライ
アント端末CT1,CT2,DTには各種算出手段を備
える必要がないから、安価でかつ汎用的な端末で対応で
きる。
【0044】また、クライアント端末CT1,CT2,
DTとしては、パーソナルコンピュータのほか、たとえ
ば、ブラウザ機能を有する携帯電話や携帯情報端末(P
DA)などであってもよい。このような端末を用いれ
ば、有線の通信回線や商用電源が整備されていない建設
現場などの場所からでも、ネットワークを介して本シス
テムを有効に利用できる。
【0045】また、本発明のシステムを、ネットワーク
1を介して接続されたクライアント端末CT1,CT
2,DTとサーバSVとで構成するほか、スタンドアロ
ンタイプのコンピュータで実現してもよい。このような
場合でも、同様な作用効果が期待できる。
【0046】また、前記実施形態では、建設機械の管理
システムについて説明したが、本発明のシステムは、こ
れに限らず、移動式作業機械、定置式作業機械、発電機
などの駆動源を備えた機械一般に適用することができ
る。
【0047】また、前記実施形態では、機械全体の残存
価値を算出するようにしたが、機械を構成する部品のう
ち少なくとも主要部品の残存価値のみを算出するように
してもよい。この場合には、機械の稼働情報を入力する
入力手段11と、前記機械を構成する部品のうち少なく
とも主要部品の寿命情報および評価係数を記憶した部品
情報記憶手段(機種別ポイント算出用テーブル26A〜
26C)と、この部品情報記憶手段に記憶された寿命情
報、評価係数および前記入力手段によって入力された稼
働情報を基に機械を構成する主要部品の残存価値を演算
する部品残存価値演算手段(制御手段30)とを備える
構成とすることによって、機械を構成する主要部品の残
存価値のみを算出することができる。このような機械部
品の残存価値算出システムによれば、機械を構成する主
要部品の残存価値を算出することができるから、機械本
体での売却等が不可能な場合に、機械を構成する主要部
品単位での売却の可否を判断することができる。
【0048】
【発明の効果】本発明の機械及び機械部品の残存価値算
出システムおよび残存価値算出方法によれば、建設機械
をはじめとする移動式作業機械、定置式作業機械、発電
機などの機械の現在の残存価値を適正に算出することが
でき、しかも、個々の部品の残存価値も評価可能であ
る、という効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる機械の残存価値算
出システム全体を示す模式図である。
【図2】同上実施形態におけるサーバを示すブロック図
である。
【図3】同上実施形態におけるサーバに記憶された標準
条件DB(データベース)を示す模式図である。
【図4】同上実施形態におけるサーバに記憶された稼働
環境条件DB(データベース)を示す模式図である。
【図5】同上実施形態におけるサーバに記憶された使用
条件DB(データベース)を示す模式図である。
【図6】同上実施形態におけるサーバに記憶された機種
別ポイント算出用テーブルを示す模式図である。
【図7】同上実施形態における機種別ポイント算出用テ
ーブルの詳細を示す模式図である。
【図8】同上実施形態における号機別余命データテーブ
ルを示す模式図である。
【図9】同上実施形態における号機別残存価値ポイント
テーブルを示す模式図である。
【図10】同上実施形態における負荷条件選択画面を示
す図である。
【図11】同上実施形態のおけるサーバの処理を示すフ
ローチャートである。
【図12】同上実施形態における累積整備・修理費と機
械の価値との関係を示す図である。
【図13】同上実施形態における算出結果画面を示す図
である。
【符号の説明】
1 コンピュータネットワーク 11 入力手段 12 表示手段 14 制御手段 26A〜26C 機種別ポイント算出用テーブル(部品
情報記憶手段) 28B 号機別残存価値ポイントテーブル 30 制御手段(部品残存価値算出手段、総合残存価値
算出手段、応答手段)(余命情報演算手段、部品残存価
値演算手段) CT1,CT2 クライアント端末 DT クライアント端末(代理店端末) SV サーバ M1,M2 機械
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 栗原 隆 神奈川県平塚市万田1200 株式会社小松製 作所中央研究所内 Fターム(参考) 5B049 BB00 BB05 CC11 CC21 DD01 DD05 EE01 EE12 FF03 FF04 FF09 GG04 GG07

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機械の残存価値算出システムであって、 前記機械を構成する部品のうち少なくとも主要部品の残
    存価値をそれぞれ算出する部品残存価値算出手段と、 この部品残存価値算出手段によって算出された部品の残
    存価値を総合して機械全体の残存価値を算出する総合残
    存価値算出手段とを備えることを特徴とする機械の残存
    価値算出システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の機械の残存価値算出シ
    ステムにおいて、 前記機械の作業内容および稼働情報を入力する入力手段
    が設けられ、 前記部品残存価値算出手段は、前記機械の作業内容毎に
    その機械を構成する部品のうち少なくとも主要部品の寿
    命情報および評価係数を記憶した部品情報記憶手段と、
    前記入力手段によって入力された機械の作業内容に対応
    する各部品の寿命情報および評価係数を前記部品情報記
    憶手段から読み出し、これらの寿命情報、評価係数およ
    び前記入力手段によって入力された稼働情報を基に部品
    の余命情報を演算する余命情報演算手段と、この余命情
    報演算手段によって演算された部品の余命情報と前記部
    品の寿命情報とから部品の残存価値を演算する部品残存
    価値演算手段とを含むことを特徴とする機械の残存価値
    算出システム。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の機械の残存価値算出シ
    ステムにおいて、 前記入力手段からは機械の作業内容、作業負荷および稼
    働情報が入力され、 前記部品情報記憶手段には、前記機械の作業内容および
    作業負荷に対応して、機械を構成する部品のうち少なく
    とも主要部品の寿命情報および評価係数が記憶され、 前記余命情報演算手段は、前記入力手段によって入力さ
    れた機械の作業内容および作業負荷に対応する各部品の
    寿命情報および評価係数を前記部品情報記憶手段から読
    み出し、これらの寿命情報、評価係数および前記入力手
    段によって入力された稼働情報を基に部品の余命情報を
    演算することを特徴とする機械の残存価値算出システ
    ム。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の機械の残存価値算出シ
    ステムにおいて、 前記入力手段からは機械の作業内容、作業負荷、稼働環
    境条件、使用条件および稼働情報が入力され、 前記部品情報記憶手段は、前記機械の作業内容、作業負
    荷、稼働環境条件および使用条件に対応して、機械を構
    成する部品のうち少なくとも主要部品の寿命情報および
    評価係数が記憶され、 前記余命情報演算手段は、前記入力手段によって入力さ
    れた機械の作業内容、作業負荷、稼働環境条件および使
    用条件に対応する各部品の寿命情報および評価係数を前
    記部品情報記憶手段から読み出し、これらの寿命情報、
    評価係数および前記入力手段によって入力された稼働情
    報を基に部品の余命情報を演算することを特徴とする機
    械の残存価値算出システム。
  5. 【請求項5】 請求項2ないし請求項4のいずれかに記
    載の機械の残存価値算出システムにおいて、 前記部品残存価値算出手段は、部品の余命情報、部品の
    寿命情報および部品の重み係数から部品の残存価値をポ
    イントとして算出し、このポイントを各部品毎に記憶し
    たポイントテーブルを備えていることを特徴とする機械
    の残存価値算出システム。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の機械の残存価値算出シ
    ステムにおいて、 前記ポイントテーブルに記憶された部品毎のポイント
    は、部品の修理、整備履歴情報に基づいて修正されるこ
    とを特徴とする機械の残存価値算出システム。
  7. 【請求項7】 機械の残存価値算出システムであって、 クライアント端末と、このクライアント端末にネットワ
    ークを介して接続されたサーバとを備え、 前記クライアント端末は、入力手段と、表示手段と、前
    記サーバに対してデータ要求を行うとともに、サーバか
    ら送信されたデータを前記表示手段に表示させる制御手
    段とを備え、 前記サーバは、前記機械を構成する部品のうち少なくと
    も主要部品の残存価値を算出する部品残存価値算出手段
    と、この部品残存価値算出手段によって算出された部品
    の残存価値を総合して機械全体の残存価値を算出する総
    合残存価値算出手段と、前記クライアント端末からのデ
    ータ要求に対して応答する応答手段とを備えることを特
    徴とする機械の残存価値算出システム。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の機械の残存価値算出シ
    ステムにおいて、 前記クライアント端末の入力手段からは機械の作業内容
    および稼働情報が入力され、 前記部品残存価値算出手段は、前記機械の作業内容毎に
    その機械を構成する部品のうち少なくとも主要部品の寿
    命情報および評価係数を記憶した部品情報記憶手段と、
    前記クライアント端末の入力手段から入力された機械の
    作業内容に対応する各部品の寿命情報および評価係数を
    前記部品情報記憶手段から読み出し、これらの寿命情
    報、評価係数および前記入力手段から入力された稼働情
    報を基に部品の余命情報を演算する余命情報演算手段
    と、この余命情報演算手段によって演算された部品の余
    命情報と前記部品の寿命情報とから部品の残存価値を演
    算する部品残存価値演算手段とを備えることを特徴とす
    る機械の残存価値算出システム。
  9. 【請求項9】 機械部品の残存価値算出システムであっ
    て、 前記機械の稼働情報を入力する入力手段と、 前記機械を構成する部品のうち少なくとも主要部品の寿
    命情報および評価係数を記憶した部品情報記憶手段と、 この部品情報記憶手段に記憶された寿命情報および評価
    係数と前記入力手段によって入力された稼働情報を基に
    機械を構成する主要部品の残存価値を演算する部品残存
    価値演算手段とを備えることを特徴とする機械部品の残
    存価値算出システム。
  10. 【請求項10】 機械の残存価値算出方法であって 前記機械を構成する部品のうち少なくとも主要部品の残
    存価値を算出する部品残存価値算出工程と、 この部品残存価値算出工程によって算出された部品の残
    存価値を総合して機械全体の残存価値を算出する総合残
    存価値算出工程とを備えることを特徴とする機械の残存
    価値算出方法。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の機械の残存価値算
    出方法において、 前記部品残存価値算出工程は、前記機械の作業内容毎に
    その機械を構成する部品のうち少なくとも主要部品の寿
    命情報および評価係数を部品情報記憶手段に記憶する手
    順と、前記機械の作業内容および稼働情報を入力する手
    順と、入力された機械の作業内容に対応する寿命情報お
    よび評価係数を前記部品情報記憶手段から読み出し、こ
    れらの寿命情報、評価係数および稼働情報を基に部品の
    余命情報を算出する手順と、これによって算出された部
    品の余命情報と部品の寿命情報とから部品の残存価値を
    算出する手順とを備えることを特徴とする機械の残存価
    値算出方法。
JP2000287616A 2000-09-21 2000-09-21 機械及び機械部品の残存価値算出システムおよび残存価値算出方法 Pending JP2002099598A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000287616A JP2002099598A (ja) 2000-09-21 2000-09-21 機械及び機械部品の残存価値算出システムおよび残存価値算出方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000287616A JP2002099598A (ja) 2000-09-21 2000-09-21 機械及び機械部品の残存価値算出システムおよび残存価値算出方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002099598A true JP2002099598A (ja) 2002-04-05

Family

ID=18771335

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000287616A Pending JP2002099598A (ja) 2000-09-21 2000-09-21 機械及び機械部品の残存価値算出システムおよび残存価値算出方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002099598A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003107235A1 (ja) * 2002-06-12 2003-12-24 日立建機株式会社 建設機械の情報提供システム及び建設機械の情報提供方法
JP2007299280A (ja) * 2006-05-01 2007-11-15 Aruze Corp 価値管理装置
JP2009110454A (ja) * 2007-10-31 2009-05-21 Nec Corp 端末管理装置および方法、その端末管理装置のためのプログラム、端末管理システム
JP2016062471A (ja) * 2014-09-19 2016-04-25 株式会社東芝 耐用期間推定装置及び方法
US10344455B2 (en) 2015-06-18 2019-07-09 Hitachi Construction Machinery Co., Ltd. Replaceable component management system for construction machine

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003107235A1 (ja) * 2002-06-12 2003-12-24 日立建機株式会社 建設機械の情報提供システム及び建設機械の情報提供方法
KR100696730B1 (ko) * 2002-06-12 2007-03-20 히다치 겡키 가부시키 가이샤 건설기계의 정보제공시스템 및 건설기계의 정보제공방법
AU2003242158B2 (en) * 2002-06-12 2007-12-13 Hitachi Construction Machinery Co., Ltd. Information providing system of construction machine and information providing method of construction machine
JP2007299280A (ja) * 2006-05-01 2007-11-15 Aruze Corp 価値管理装置
WO2007129553A1 (ja) * 2006-05-01 2007-11-15 Aruze Corp. 価値管理装置及び価値管理方法
JP2009110454A (ja) * 2007-10-31 2009-05-21 Nec Corp 端末管理装置および方法、その端末管理装置のためのプログラム、端末管理システム
JP2016062471A (ja) * 2014-09-19 2016-04-25 株式会社東芝 耐用期間推定装置及び方法
US10344455B2 (en) 2015-06-18 2019-07-09 Hitachi Construction Machinery Co., Ltd. Replaceable component management system for construction machine

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100843518B1 (ko) 기계의 관리시스템, 관리방법, 및 기록매체
US20100125494A1 (en) Environmentally responsive shipping selection
JP2004501447A (ja) 保守システムをモデル形成する方法
JP6965399B1 (ja) 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
JP2006313492A (ja) 釣り用品のメンテナンス費用見積もりシステムおよび釣り用品のメンテナンス費用見積もりプログラム
US20070078692A1 (en) System for determining the outcome of a business decision
JP2018063598A (ja) 業務支援システム、および、業務支援方法
JP2002023831A (ja) 機械の管理システム、管理方法および記録媒体
JP2010231375A (ja) 部品需要予測方法、部品需要予測システム
JP5663081B2 (ja) 部品出荷数予測システム、及びプログラム
JP2008052413A (ja) 販売計画の評価支援システム
JP2002099598A (ja) 機械及び機械部品の残存価値算出システムおよび残存価値算出方法
JP4171164B2 (ja) 機械の保守契約管理システムおよび保守契約管理方法
JP2004054358A (ja) 設備投資評価システム
JP2002117164A (ja) 作業車両の修理費予測システム
JP2002133330A (ja) 機械の貸借システムおよび貸借方法
JP2007026335A (ja) 評価指標見通し可視化方法
JP2002203032A (ja) 機械のリサイクル運用システムおよびリサイクル運用方法
Clay et al. Evaluating forecasting algorithms and stocking level strategies using discrete-event simulation
JP2018097512A (ja) 売買支援システム
Batson Supplier cost evaluation: estimating the excess costs of purchased components
US20050060216A1 (en) System and method for supporting design change, and recording medium having the method stored
JP2007310434A (ja) 調達・生産体制評価システム
JP2002109291A (ja) レンタル料金課金方法およびレンタル料金課金システム
WO2012086486A1 (ja) 販売価格管理装置、システム、方法及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060224

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20070705

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20070820

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080430

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080625

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080909