JP2002099057A - 熱現像感光材料およびその製造方法 - Google Patents

熱現像感光材料およびその製造方法

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JP2002099057A
JP2002099057A JP2000286782A JP2000286782A JP2002099057A JP 2002099057 A JP2002099057 A JP 2002099057A JP 2000286782 A JP2000286782 A JP 2000286782A JP 2000286782 A JP2000286782 A JP 2000286782A JP 2002099057 A JP2002099057 A JP 2002099057A
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organic silver
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dispersion
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Kenji Onuma
憲司 大沼
Eiichi Ueda
栄一 上田
Yasuyuki Motokui
康之 元杭
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 環境保全上また製造費用の面で有利な面を有
するが種々の問題を有する水系溶媒の塗布液を用いた製
造方法においても、塗布仕上がりが優れ、カブリが抑制
された熱現像感光材料およびその製造方法を提供する。 【解決手段】 支持体上に感光性ハロゲン化銀、有機銀
塩および還元剤を有する熱現像感光材料の製造方法にお
いて、有機銀塩、還元剤および水性媒を含有する塗布液
を分散工程を経ずに塗布することを特徴とする熱現像感
光材料の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水系溶媒の塗布液
を用いて製造できる熱現像感光材料、およびその製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】支持体上に感光層を有し、画像露光する
ことで画像形成を行う感光材料は、数多く知られてい
る。それらの中でも、環境保全や画像形成手段が簡易化
できるシステムとして熱現像により、画像形成する技術
が挙げられる。
【0003】熱現像感光材料(以下、感光材料または感
材ともいう)は、例えば米国特許第3,152,904
号、同第3,457,075号またはD.H.クロスタ
ベール( Klosterboer)による「熱によっ
て処理される銀システム(Thermally Pro
cessed Silver Systems)」(イ
メージング・プロセッシーズ・アンド・マテリアルズ
(Imaging Processes and Ma
terials)Neblette第8版、スタージ
(Sturge)、V.ウォールワース(Walwor
th)、A.シェップ(Shepp)編集、第279
頁、1969年)に開示されている。
【0004】この熱現像感光材料は近年ますます高まっ
ている簡易現像処理、環境保全の要求に合致するもので
ある。しかしながら、従来このような熱現像感光材料の
多くは、トルエン、メチルエチルケトン、メタノール等
の有機溶剤を溶媒とする塗布液を使用して感光層、その
他の層が塗布、形成されている。従って、製造工程での
人体への悪影響、溶剤の回収費用などの面で不利であっ
た。
【0005】一方、この面で有利な水系溶媒の塗布液を
用いて感光層を形成する技術も知られている。例えば、
特開昭49−52626号、同53−116144号に
はゼラチンをバインダーとする感光層の例が、また特開
昭50−151138号にはポリビニルアルコールをバ
インダーとする感光層の例が、さらには特開昭58−2
8737号には水溶性ポリビニルアセタールをバインダ
ーとする感光層の例が記載されている。しかし、これら
の技術では高湿雰囲気下でカブリが増大してしまうとい
う欠点を克服することができず、実用化までには至らな
かった。
【0006】水系塗布であるにもかかわらず、塗布乾燥
後のバインダー中の水分をいかに少なくするかが水系塗
布による熱現像感光材料の長年の課題であったが、近年
になって、疎水性ポリマーラテックスを感光層のバイン
ダーに用いれば、水系塗布でも高湿雰囲気下での劣化が
抑制できるという熱現像感光材料が特開平10−628
99号、同10−69023号などに開示された。しか
しながら、これらの水系塗布による熱現像感光材料は、
疎水性ポリマーラテックスを用いたとしても、耐湿性や
耐光性の面で有機溶剤系塗布による熱現像感材の性能に
までには至っていなかった。
【0007】水系塗布による熱現像感光材料では、有機
溶剤系塗布による熱現像感光材料に用いられた写真要素
を構成する化合物を適用することができるが、多くの化
合物は水系溶媒には不溶であり、それらの化合物は固体
微粒子にして分散して用いなければならず、分散時にか
かる非常に大きな力によって、化合物が変性したり、化
合物どうしが反応したりして、写真性能に影響を及ぼす
ことが考えられる。本発明者等は、分散の方法、時間、
度合い等種々検討したところ、特に有機銀塩とその還元
剤を含有する(同時に存在する)水系溶媒に分散処理を
して得られた塗布液を用いて塗布して製造した熱現像感
光材料は全面がくすんだ色になるため塗布仕上がりが悪
く、未露光であっても小さなカブリを生じてしまうとい
う問題があることを見いだした。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、環境保全上また製造費用の面で有利な面を有す
るが種々の問題を有する水系溶媒の塗布液を用いた製造
方法においても、塗布仕上がりが優れ、カブリが抑制さ
れた熱現像感光材料およびその製造方法を提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、下
記の構成によって達成される。
【0010】1.支持体上に感光性ハロゲン化銀、有機
銀塩および還元剤を有する熱現像感光材料の製造方法に
おいて、有機銀塩、還元剤および水性媒を含有する塗布
液を分散工程を経ずに塗布することを特徴とする熱現像
感光材料の製造方法。
【0011】2.有機銀塩を含有する分散液と還元剤を
含有する分散液を塗布直前に分散工程を経ずに混合した
水性媒を含有する塗布液を分散工程を経ずに塗布するこ
とを特徴とする1記載の熱現像感光材料の製造方法。
【0012】3.塗布液の水性媒が50質量%以上の水
を含有することを特徴とする1または2記載の熱現像感
光材料の製造方法。
【0013】4.有機銀塩が、有機銀塩存在下で低分子
化合物を架橋もしくは重合して得られる高分子化合物と
有機銀塩との複合微粒子であることを特徴とする1、2
または3記載の熱現像感光材料の製造方法。
【0014】5.支持体上に感光性ハロゲン化銀、有機
銀塩および還元剤を有する熱現像感光材料において、有
機銀塩、還元剤および水性媒を含有する塗布液を分散工
程を経ずに塗布することを特徴とする熱現像感光材料。
【0015】6.有機銀塩を含有する分散液と還元剤を
含有する分散液を塗布直前に分散工程を経ずに混合した
水性媒を含有する塗布液を分散工程を経ずに塗布するこ
とを特徴とする5記載の熱現像感光材料。
【0016】7.塗布液の水性媒が50質量%以上の水
を含有することを特徴とする5または6記載の熱現像感
光材料。
【0017】8.有機銀塩が、有機銀塩存在下で低分子
化合物を架橋もしくは重合して得られる高分子化合物と
有機銀塩との複合微粒子であることを特徴とする5、6
または7記載の熱現像感光材料。
【0018】以下、本発明を詳細に説明する。本発明
は、支持体上に感光性ハロゲン化銀、有機銀塩および還
元剤を有する熱現像感光材料または該熱現像感光材料の
製造方法において、有機銀塩、還元剤および水性媒を含
有する塗布液を分散工程を経ずに塗布することを特徴と
し、このことにより、環境保全上また製造費用の面で有
利な面を有するが種々の問題を有する水系溶媒の塗布液
を用いた製造方法においても、本発明の熱現像感光材料
の塗布仕上がりが優れ、カブリが抑制されるという効果
を奏する。
【0019】本発明の分散工程とは、高圧力ホモジナイ
ザー、コロイドミル、超音波分散などの機械的分散法を
用いる分散工程を意味する。
【0020】本発明において、有機銀塩を含有する分散
液と還元剤を含有する分散液を塗布直前に分散工程を経
ずに混合した水性媒を含有する塗布液を、分散工程を経
ずに塗布することが好ましく、このことにより、水系溶
媒の塗布液を用いて製造するにもかかわらず、本発明の
熱現像感光材料の塗布仕上がりがより優れ、カブリがよ
り抑制されるという本発明の効果をより顕著に奏する。
【0021】本発明の熱現像感光材料の(感光層用の)
塗布液は通常、感光性ハロゲン化銀、有機銀塩、還元剤
の他に、バインダー、色調剤、カブリ防止剤などの化合
物をも含有することが好ましい。上記化合物が水性媒に
可溶な場合は別として、水性媒に不溶な場合には、界面
活性剤などの両親媒性化合物および分散安定化剤の存在
下、水性媒と混合し、本発明の構成に応じて撹拌、高圧
力ホモジナイザー、コロイドミル、超音波分散などの機
械的分散法を選択、組み合わせて一旦分散液としてか
ら、本発明の構成に応じて混合し塗布液として用いるこ
とが好ましい。
【0022】本発明において、有機銀塩と還元剤は別々
の分散工程にて別々の分散液として調製し、塗布直前に
分散工程を経ずに混合した水性媒を含有する塗布液を、
分散工程を経ずに塗布することが好ましい。
【0023】ここで言う塗布直前とは塗布液が支持体に
塗られる時刻より2時間前のことであり、より好ましく
は1時間前のことである。このように塗布液中における
有機銀塩と還元剤の共存後の分散工程を禁止、かつ経過
時間を短時間に規定することによって、塗布後の仕上が
りが優れ、高感度、低カブリが実現される。これに反
し、有機銀塩と還元剤が塗布液中で混合(共存)されて
から、分散工程を経たり、経過時間が規定した短時間を
越えたりすると感度の低下が著しくなり、カブリが上昇
してしまうことがある。
【0024】本発明の水性媒とは、水または水を含有す
る溶媒である。本発明の水性媒はその50質量%以上が
水であることが好ましく、特に塗布液が含有する水性媒
は該水性媒の50質量%以上が水であることが好まし
い。50質量%未満では本発明の目的である製造工程で
の人体への影響の低減、有機溶剤回収費用の低減が損な
われてしまい好ましくない。
【0025】本発明の水性媒の水以外の成分としては、
例えばメチルアルコール、エチルアルコール、イソプロ
ピルアルコール、メチルセルソルブ、エチルセルソル
ブ、ジメチルホルムアミド、酢酸エチルなどの水混和性
の有機溶媒を挙げることができる。本発明の水性媒の具
体例としては、例えば、水、水/メタノール=90/1
0、水/メタノール=70/30、水/エタノール=9
0/10、水/イソプロパノール=90/10、水/ジ
メチルホルムアミド=95/5、水/メタノール/ジメ
チルホルムアミド=90/5/5等(ただし数字は質量
%を表す)が挙げられる。
【0026】本発明において、有機銀塩は、水性媒中に
分散した形態で用いられるが、有機銀塩の存在下で低分
子化合物を架橋もしくは重合して得られる、有機銀塩と
高分子化合物との複合微粒子(以下、有機銀塩の複合微
粒子ともいう)として好ましく用いられる。このことに
より、感光層中に残存する微量な水分による物質拡散が
抑制され、水系塗布による熱現像感光材料の欠点であ
る、高湿下での写真性能の劣化が改善される。
【0027】本発明に好ましく用いられる有機銀塩の複
合微粒子の製造に用いられる高分子化合物としては、オ
イル類を架橋剤で架橋したゲルや、架橋性モノマーを含
む重合性モノマーを重合して得た高分子化合物等を挙げ
ることができる。前記重合性モノマーとして、エチレン
性不飽和モノマーが好ましく用いられる。
【0028】前記架橋性モノマーとしては、例えば分子
内に2個以上のラジカル重合可能なエチレン性不飽和基
を有する単量体をあげる事ができる。例えば、多価アル
コールの重合性不飽和カルボン酸エステル、多塩基酸の
重合性不飽和アルコールエステル、及び2個以上のビニ
ル基で置換された芳香族化合物などがある。具体的には
例えば、エチレングリコールジアクリレート、エチレン
グリコールジメタクリレート、トリエチレングリコール
ジメタクリレート、テトラエチレングリコールジメタク
リレート、1,3−ブチレングリコールジメタクリレー
ト、トリメチロールプロパントリアクリレート、1,4
−ブタンジオールジアクリレート、1,6−ヘキサンジ
オールジアクリレート、ペンタエリスリトールトリアク
リレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、
ペンタエリスリトールジメタクリレート、ペンタエリス
リトールトリメタクリレート、ペンタエリスリトールテ
トラメタクリレート、グリセロールジメタクリレート、
グリセロールジアクリレート、グリセロールアクロキシ
ジメタクリレート、1,1,1−トリスヒドロキシメチ
ルエタンジアクリレート、1,1,1−トリスヒドロキ
シメチルエタントリアクリレート1,1,1−トリスヒ
ドロキシメチルエタンジメタクリレート、1,1,1−
トリスヒドロキシメチルエタントリメタクリレート、
1,1,1−トリスヒドロキシメチルエタントリメタク
リレート、1,1,1−トリスヒドロキシメチルプロパ
ンジアクリレート、1,1,1−トリスヒドロキシメチ
ルプロパンジタクリレート、1,1,1−トリスヒドロ
キシメチルプロパントリメタクリレート、トリアリルシ
アヌレート、トリアリルイソシアヌレート、トリアリル
トリメリテート、ジアリルテレフタレート、ジアリルフ
タレート及びジビニルベンゼン等が挙げられる。特に好
ましい架橋性モノマーは、エチレングリコールジメタク
リレート、エチレングリコールジアクリレート及びジビ
ニルベンゼンである。
【0029】一方、前記重合性モノマーとしてのエチレ
ン性不飽和モノマーとしては、アクリル酸エステル類
(例えば、tert−ブチルアクリレート、フェニルア
クリレート、2−ナフチルアクリレート等)、メタクリ
ル酸エステル類(例えば、メチルメタクリレート、エチ
ルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレー
ト、ベンジルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピル
メタクリレート、フェニルメタクリレート、シクロヘキ
シルメタクリレート、クレジルメタクリレート、4−ク
ロロベンジルメタクリレート、エチレングリコールジメ
タクリレート、グリシジルメタクリレート等)、ビニル
エステル類(例えば、安息香酸ビニル、ピバロイルオキ
シエチレン等)、アクリルアミド類(例えば、アクリル
アミド、メチルアクリルアミド、エチルアクリルアミ
ド、プロピルアクリルアミド、ブチルアクリルアミド、
tert−ブチルアクリルアミド、シクロヘキシルアク
リルアミド、ベンジルアクリルアミド、ヒドロキシメチ
ルアクリルアミド、メトキシエチルアクリルアミド、ジ
メチルアミノエチルアクリルアミド、フェニルアクリル
アミド、ジメチルアクリルアミド、ジエチルアクリルア
ミド、β−シアノエチルアクリルアミド、ジアセトンア
クリルアミドなど)、メタクリルアミド類(例えば、メ
タクリルアミド、メチルメタクリルアミド、エチルメタ
クリルアミド、プロピルメタクリルアミド、ブチルメタ
クリルアミド、tert−ブチルメタクリルアミド、シ
クロヘキシルメタクリルアミド、ベンジルメタクリルア
ミド、ヒドロキシメチルメタクリルアミド、メトキシエ
チルメタクリルアミド、ジメチルアミノエチルメタクリ
ルアミド、フェニルメタクリルアミド、ジメチルメタク
リルアミド、ジエチルメタクリルアミド、β−シアノエ
チルメタクリルアミドなど)、スチレン類(例えば、ス
チレン、メチルスチレン、ジメチルスチレン、トリメチ
レンスチレン、エチルスチレン、イソプロピルスチレ
ン、クロロスチレン、メトキシスチレン、アセトキシス
チレン、クロルスチレン、ジクロルスチレン、ブロムス
チレン、ビニル安息香酸メチルエステルなど)、ジビニ
ルベンゼン、アクリロニトリル、メタアクリロニトリ
ル、N−ビニルピロリドン、N−ビニルオキサゾリド
ン、塩化ビニリデン、フェニルビニルケトン等を挙げる
ことができる。
【0030】これらのモノマー類は、複合微粒子化させ
る有機銀塩の種類によって任意に選択できるが、有機銀
塩の有機酸は、一般に長鎖の脂肪族カルボン酸がもちい
られるので、モノマー類も相溶性の観点から疎水性基を
有するものを用いるのが好ましく、logP(計算値、
米国特許第5,455,320号)が2.0以上のもの
であれば好ましく、これらの例示モノマーとしては、ブ
チルアクリレート、ブチルメタクリレート、tert−
ブチルメタクリレート、スチレン、ジビニルベンゼン、
2−エチルヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシル
メタクリレート、tert−ブチルスチレン、ラウリル
メタクリレ−ト、トリデシルメタクリレート、ステアリ
ルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、ベ
ンジルメタクリレート等が挙げられる。これらの疎水性
モノマーの使用量は全重合モノマー中の30質量%以上
であることが好ましい。
【0031】また、分散性を向上させるために、親水性
のモノマーを併用してもよい。親水性モノマーの例とし
ては、メタクリル酸、アクリル酸、ビニルピロリドン、
アクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、マ
レイン酸、イタコン酸、ヒドロキシエチルメタクリレー
ト、ヒドロキシエチルアクリレート、エチレンオキサイ
ド基を有するアクリル酸エステル、メタクリル酸エステ
ル等を挙げることができる。
【0032】本発明に好ましく用いられる有機銀塩の複
合微粒子の製造において、有機銀塩と重合性モノマーと
の混合物の分散物の作製方法は分散物ができれば特に限
定されないが、有機銀塩を界面活性剤存在下の水に一旦
分散しこれに重合性モノマーを添加してさらに分散する
のが好ましい。分散方法としてはは、撹拌、高圧力ホモ
ジナイザー、コロイドミル、超音波分散などの機械的分
散法を適宜選択、組み合わせて用いることができる。分
散粒径は平均粒径3μm以下、好ましくは500nm以
下である。
【0033】有機銀塩の量とモノマーの量の比率は有機
銀塩1質量部に対しモノマー0.5〜10質量部が好ま
しい。水に対する有機銀塩とモノマーの総量の割合は、
水1質量部に対し0.1〜0.8質量部が好ましい。
【0034】分散に用いる界面活性剤の種類は、アニオ
ン性、カチオン性、両性、ノニオン性の界面活性剤を用
いることができる。界面活性剤の例としては、ラウリン
酸ソーダ、ドデシル硫酸ナトリウム、1−オクトキシカ
ルボニルメチル−1−オクトキシカルボニルメタンスル
ホン酸ナトリウム、ドデシルナフタレンスルホン酸ナト
リウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ドデ
シルリン酸ナトリウム、セチルトリメチルアンモニウム
クロライド、ドデシルトリメチルアンモニウムクロライ
ド、N−2−エチルヘキシルピリジニウムクロライド、
ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキ
シエチレンソルビタンラウリンエステルなどがある。こ
こで用いる界面活性剤の量は有機銀塩1質量部に対し界
面活性剤0.03〜0.3質量部であることが好まし
い。界面活性剤の量がこの範囲より小さいと分散安定性
が悪く、また大きいと熱現像感光材料の感度が低下して
好ましくない。
【0035】分散終了後、分散安定剤を添加してもよ
い。分散安定剤としては好ましくは、ゼラチン等の親水
性コロイド、もしくは、親水性基を有するモノマーを共
重合したポリマー分散剤を挙げることができ、親水性基
を有するモノマーとしては、メタクリル酸、アクリル
酸、ビニルピロリドン、アクリルアミド、N,N−ジメ
チルアクリルアミド、マレイン酸、イタコン酸、ヒドロ
キシエチルメタクリレート、ヒドロキシエチルアクリレ
ート、エチレンオキサイド基を有するアクリル酸エステ
ル、メタクリル酸エステル等をあげることができる。分
散安定剤を用いる場合、使用量は有機銀塩1質量部に対
し分散安定剤0.01〜0.1質量部であることが好ま
しい。
【0036】重合に用いる重合開始剤はモノマーの種類
に合わせて適宜選択すればよいが、エチレン性不飽和モ
ノマーの重合開始剤としては、アゾビス化合物、パーオ
キサイド、ハイドロパーオキサイド、レドックス剤な
ど、たとえば過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、t
ert−ブチルパーオクトエート、ベンゾイルパーオキ
サイド、イソプロピル−カーボネイト、2,4−ジクロ
ロベンジルパーオキサイド、メチルエチルケトンパーオ
キサイド、クメンハイドロパーオキサイド、ジクミルパ
ーオキサイド、ラウリルパーオキサイド、2,2′−ア
ゾビスイソブチレート、2,2′−アゾビス(2−アミ
ジノプロパン)ハイドロクロライド、2,2′−アゾビ
ス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、亜硫酸カリウ
ムと亜硫酸水素ナトリウムの組み合わせなどが挙げられ
る。
【0037】本発明に好ましく用いられる有機銀塩の複
合微粒子の具体的な製造例は後掲の実施例1で述べる。
【0038】次に本発明の熱現像写真感光材料について
述べる。本発明の有機塩銀は、還元可能な銀源であり、
還元可能な銀イオン源を含有する有機酸及びヘテロ有機
酸の銀塩、特に長鎖(10〜30、好ましくは15〜2
5の炭素原子数)の脂肪族カルボン酸及び含窒素複素環
が好ましい。配位子が、4.0〜10.0の銀イオンに
対する総安定定数を有する有機又は無機の銀塩錯体も有
用である。好適な銀塩の例は、リサーチ・ディスクロー
ジャー17029及び29963に記載されており、次
のものがある:有機酸の銀塩(例えば、没食子酸、シュ
ウ酸、ベヘン酸、アラキジン酸,ステアリン酸、パルミ
チン酸、ラウリン酸等の銀塩);銀のカルボキシアルキ
ルチオ尿素塩(例えば、1−(3−カルボキシプロピ
ル)チオ尿素、1−(3−カルボキシプロピル)−3,
3−ジメチルチオ尿素等の銀塩);アルデヒドとヒドロ
キシ置換芳香族カルボン酸とのポリマー反応生成物の銀
錯体(例えば、アルデヒド類(ホルムアルデヒド、アセ
トアルデヒド、ブチルアルデヒド等)と、ヒドロキシ置
換芳香族カルボン酸類(例えば、サリチル酸、3,5−
ジヒドロキシ安息香酸、5,5−チオジサリチル酸等)
とのポリマー反応生成物の銀錯体);チオン類の銀塩又
は錯体(例えば、3−(2−カルボキシエチル)−4−
ヒドロキシメチル−4−チアゾリン−2−チオン、3−
カルボキシメチル−4−チアゾリン−2−チオン等の銀
塩又は錯体);イミダゾール、ピラゾール、ウラゾー
ル、1,2,4−チアゾール及び1H−テトラゾール、
3−アミノ−5−ベンジルチオ−1,2,4−トリアゾ
ール及びベンゾトリアゾールから選択される窒素酸と銀
との錯体また塩;サッカリン、5−クロロサリチルアル
ドキシム等の銀塩;及びメルカプチド類の銀塩。好まし
い銀源はベヘン酸銀、アラキジン酸銀および/またはス
テアリン酸銀である。
【0039】本発明の有機銀塩は、水溶性銀化合物と銀
と錯形成する化合物を混合することにより得られるが、
正混合法、逆混合法、同時混合法、特開平9−1276
43号に記載されている様なコントロールドダブルジェ
ット法等が好ましく用いられる。例えば、有機酸にアル
カリ金属塩(例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ムなど)を加えて有機酸アルカリ金属塩ソープ(例え
ば、ベヘン酸ナトリウム、アラキジン酸ナトリウムな
ど)を作製した後に、コントロールダブルジェットによ
り、前記ソープと硝酸銀などを添加して有機銀塩の結晶
を作製する。その際にハロゲン化銀粒子を混在させても
よい。
【0040】本発明の有機銀塩は平均粒径が1μm以下
でありかつ単分散であることが好ましい。有機銀塩の平
均粒径とは、有機銀塩の粒子が例えば球状、棒状、或い
は平板状の粒子の場合には、有機銀塩粒子の体積と同等
な球を考えたときの直径をいう。平均粒径は好ましくは
0.01μm〜0.8μm、特に0.05μm〜0.5
μmが好ましい。また単分散とは、ハロゲン化銀の場合
と同義であり、好ましくは単分散度が1〜30%であ
る。本発明の有機銀塩は平均粒径1μm以下の単分散粒
子であることがより好ましく、この範囲にすることで濃
度の高い画像が得られる。さらに有機銀塩は平板状粒子
を全有機銀の60%以上有することが好ましい。本発明
において平板状粒子とは平均粒径と厚さの比、いわゆる
下記式で表されるアスペクト比(ARと略す)が3以上
のものをいう。
【0041】AR=平均粒径(μm)/厚さ(μm) 有機銀塩をこれらの形状にするためには、前記有機銀結
晶をバインダーや界面活性剤などとボールミルなどで分
散粉砕することで得られる。
【0042】本発明の熱現像感光材料の失透を防ぐため
には、ハロゲン化銀及び有機銀塩の総量は、銀量に換算
して1m2当たり0.5g以上2.2g以下であること
が好ましい。この範囲にすることで硬調な画像が得られ
る。また銀総量に対するハロゲン化銀の量は、質量比で
50%以下であることが好ましく、25%以下であるこ
とがより好ましく、0.1%〜15%であることが特に
好ましい。
【0043】本発明の熱現像感光材料に用いられる感光
性ハロゲン化銀(以下、ハロゲン化銀粒子ともいう)は
光センサーとして機能するものである。本発明において
は、画像形成後の白濁を低く抑えるため、及び良好な画
質を得るために平均粒子サイズが小さい方が好ましく、
平均粒子サイズが0.1μm以下、より好ましくは0.
01μm〜0.1μm、特に0.02μm〜0.08μ
mが好ましい。ここで言う粒子サイズとは、ハロゲン化
銀粒子が立方体或いは八面体のいわゆる正常晶である場
合には、ハロゲン化銀粒子の稜の長さをいう。又、正常
晶でない場合、例えば球状、棒状、或いは平板状の粒子
の場合には、ハロゲン化銀粒子の体積と同等な球を考え
たときの直径をいう。またハロゲン化銀は単分散である
ことが好ましい。ここで言う単分散とは、下記式で求め
られる単分散度が40%以下をいう。更に好ましくは3
0%以下であり、特に好ましくは0.1%以上20%以
下となる粒子である。
【0044】単分散度=(粒径の標準偏差)/(粒径の
平均値)×100 ハロゲン化銀粒子の平均粒径は0.1μm以下でかつ単
分散粒子であることがより好ましく、この範囲にするこ
とで画像の粒状性も向上する。
【0045】ハロゲン化銀粒子の形状については、特に
制限はないが、ミラー指数〔100〕面の占める割合が
高いことが好ましく、この割合が50%以上、更には7
0%以上、特に80%以上であることが好ましい。ミラ
ー指数〔100〕面の比率は増感色素の吸着における
〔111〕面と〔100〕面との吸着依存性を利用した
T.Tani J.Imaging Sci.29 1
65(1985)により求めることができる。
【0046】ハロゲン組成としては特に制限はなく、塩
化銀、塩臭化銀、塩沃臭化銀、臭化銀、沃臭化銀、沃化
銀のいずれであってもよい。本発明に用いられるハロゲ
ン化銀粒子に係る写真乳剤は、P.Glafkides
著Chimie et Physique Photo
graphique(Paul Montel社刊、1
967年)、G.F.Duffin著Photogra
phic Emulsion Chemistry(T
he Focal Press刊、1966年)、V.
L.Zelikman et al著Making a
nd Coating Photographic E
mulsion(The FocalPress刊、1
964年)等に記載された方法を用いて調製することが
できる。即ち、酸性法、中性法、アンモニア法等のいず
れでもよく、又可溶性銀塩と可溶性ハロゲン塩を反応さ
せる形成としては、片側混合法、同時混合法、それらの
組み合わせ等のいずれを用いてもよい。ハロゲン化銀粒
子はいかなる方法で感光層に添加されてもよく、このと
きハロゲン化銀粒子は還元可能な銀源に近接するように
配置する。
【0047】また、ハロゲン化銀粒子は有機銀塩とハロ
ゲンイオンとの反応による有機銀塩中の銀の一部又は全
部をハロゲン化銀に変換することによって調製してもよ
いし、ハロゲン化銀粒子を予め調製しておき、これと有
機銀塩を調製するための溶液ないしは分散液に添加して
もよく、又はこれらの方法の組み合わせも可能である
が、後者が好ましい。
【0048】本発明に用いられるハロゲン化銀粒子に
は、元素周期律表の6族から10族に属する金属のイオ
ン又は錯体イオンを含有することが好ましい。上記の金
属としては、W、Fe、Co、Ni、Cu、Ru、R
h、Pd、Re、Os、Ir、Pt、Auが好ましい。
【0049】これらの金属は錯体の形でハロゲン化銀粒
子に導入できる。本発明においては、遷移金属錯体は、
下記一般式で表される6配位錯体が好ましい。
【0050】〔ML6m 式中、Mは元素周期表の6〜10族の元素から選ばれる
遷移金属、Lは架橋配位子、mは1−、2−、3−又は
4−を表す。Lで表される配位子の具体例としては、ハ
ロゲン化物(弗化物、塩化物、臭化物及び沃化物)、シ
アン化物、シアナート、チオシアナート、セレノシアナ
ート、テルロシアナート、アジド及びアコの各配位子、
ニトロシル、チオニトロシル等が挙げられ、好ましくは
アコ、ニトロシル及びチオニトロシル等である。アコ配
位子が存在する場合には、配位子の一つ又は二つを占め
ることが好ましい。Lは同一でもよく、また異なってい
てもよい。
【0051】Mとして特に好ましい具体例は、ロジウム
(Rh)、ルテニウム(Ru)、レニウム(Re)、イ
リジウム(Ir)及びオスミウム(Os)である。
【0052】以下に遷移金属配位錯体の具体例を示す。 1:〔RhCl63- 2:〔RuCl63- 3:〔ReCl63- 4:〔RuBr63- 5:〔OsCl63- 6:〔IrCl64- 7:〔Ru(NO)Cl52- 8:〔RuBr4(H2O)〕2- 9:〔Ru(NO)(H2O)Cl4- 10:〔RhCl5(H2O)〕2- 11:〔Re(NO)Cl52- 12:〔Re(NO)CN52- 13:〔Re(NO)ClCN42- 14:〔Rh(NO)2Cl4- 15:〔Rh(NO)(H2O)Cl4- 16:〔Ru(NO)CN52- 17:〔Fe(CN)63- 18:〔Rh(NS)Cl52- 19:〔Os(NO)Cl52- 20:〔Cr(NO)Cl52- 21:〔Re(NO)Cl5- 22:〔Os(NS)Cl4(TeCN)〕2- 23:〔Ru(NS)Cl52- 24:〔Re(NS)Cl4(SeCN)〕2- 25:〔Os(NS)Cl(SCN)42- 26:〔Ir(NO)Cl52- 27:〔Ir(NS)Cl52- これらの金属のイオン又は錯体イオンは一種類でもよい
し、同種の金属及び異種の金属を二種以上併用してもよ
い。これらの金属のイオン又は錯体イオンの含有量とし
ては、一般的にはハロゲン化銀1モル当たり1×10-9
〜1×10-2モルが適当であり、好ましくは1×10-8
〜1×10-4モルである。これらの金属のイオン又は錯
体イオンを提供する化合物は、ハロゲン化銀粒子形成時
に添加し、ハロゲン化銀粒子中に組み込まれることが好
ましく、ハロゲン化銀粒子の調製、つまり核形成、成
長、物理熟成、化学増感の前後のどの段階で添加しても
よいが、特に核形成、成長、物理熟成の段階で添加する
のが好ましく、更には核形成、成長の段階で添加するの
が好ましく、最も好ましくは核形成の段階で添加する。
添加に際しては、数回に渡って分割して添加してもよ
く、ハロゲン化銀粒子中に均一に含有させることもでき
るし、特開昭63−29603号、特開平2−3062
36号、同3−167545号、同4−76534号、
同6−110146号、同5−273683号等に記載
されている様に粒子内に分布を持たせて含有させること
もできる。好ましくは粒子内部に分布をもたせることが
できる。これらの金属化合物は、水或いは適当な有機溶
媒(例えば、アルコール類、エーテル類、グリコール
類、ケトン類、エステル類、アミド類)に溶解して添加
することができるが、例えば金属化合物の粉末の水溶液
もしくは金属化合物とNaCl、KClとを一緒に溶解
した水溶液を、粒子形成中の水溶性銀塩溶液又は水溶性
ハライド溶液中に添加しておく方法、或いは銀塩溶液と
ハライド溶液が同時に混合されるとき第3の水溶液とし
て添加し、3液同時混合の方法でハロゲン化銀粒子を調
製する方法、粒子形成中に必要量の金属化合物の水溶液
を反応容器に投入する方法、或いはハロゲン化銀調製時
に予め金属のイオン又は錯体イオンをドープしてある別
のハロゲン化銀粒子を添加して溶解させる方法等があ
る。特に、金属化合物の粉末の水溶液もしくは金属化合
物とNaCl、KClとを一緒に溶解した水溶液を水溶
性ハライド溶液に添加する方法が好ましい。粒子表面に
添加する時には、粒子形成直後又は物理熟成時途中もし
くは終了時又は化学熟成時に必要量の金属化合物の水溶
液を反応容器に投入することもできる。
【0053】ハロゲン化銀粒子はヌードル法、フロキュ
レーション法等、当業界で知られている方法の水洗によ
り脱塩することができるが本発明においては脱塩しても
しなくてもよい。
【0054】本発明におけるハロゲン化銀粒子は化学増
感されていることが好ましい。好ましい化学増感法とし
ては当業界でよく知られているように硫黄増感法、セレ
ン増感法、テルル増感法を用いることができる。また金
化合物や白金、パラジウム、イリジウム化合物等の貴金
属増感法や還元増感法を用いることができる。硫黄増感
法、セレン増感法、テルル増感法に好ましく用いられる
化合物としては公知の化合物を用いることができるが、
特開平7−128768号等に記載の化合物を使用する
ことができる。テルル増感剤としては例えばジアシルテ
ルリド類、ビス(オキシカルボニル)テルリド類、ビス
(カルバモイル)テルリド類、ジアシルテルリド類、ビ
ス(オキシカルボニル)ジテルリド類、ビス(カルバモ
イル)ジテルリド類、P=Te結合を有する化合物、テ
ルロカルボン酸塩類、Te−オルガニルテルロカルボン
酸エステル類、ジ(ポリ)テルリド類、テルリド類、テ
ルロール類、テルロアセタール類、テルロスルホナート
類、P−Te結合を有する化合物、含Teヘテロ環類、
テルロカルボニル化合物、無機テルル化合物、コロイド
状テルルなどを用いることができる。貴金属増感法に好
ましく用いられる化合物としては例えば塩化金酸、カリ
ウムクロロオーレート、カリウムオーリチオシアネー
ト、硫化金、金セレナイド、あるいは米国特許2,44
8,060号、英国特許618,061号などに記載さ
れている化合物を好ましく用いることができる。還元増
感法の具体的な化合物としてはアスコルビン酸、二酸化
チオ尿素の他に例えば、塩化第一スズ、アミノイミノメ
タンスルフィン酸、ヒドラジン誘導体、ボラン化合物、
シラン化合物、ポリアミン化合物等を用いることができ
る。また、乳剤のpHを7以上またはpAgを8.3以
下に保持して熟成することにより還元増感することがで
きる。また、粒子形成中に銀イオンのシングルアディシ
ョン部分を導入することにより還元増感することができ
る。
【0055】本発明の熱現像感光材料には還元剤を内蔵
させる。好適な還元剤の例は、米国特許第3,770,
448号、同第3,773,512号、同第3,59
3,863号、及びリサーチ・ディスクロージャー17
029及び29963に記載されており、次のものがあ
る。アミノヒドロキシシクロアルケノン化合物(例え
ば、2−ヒドロキシピペリジノ−2−シクロヘキセノ
ン);アミノリダクトン類(reductones)エ
ステル(例えば、ピペリジノヘキソースリダクトンモノ
アセテート);N−ヒドロキシ尿素誘導体(例えば、N
−p−メチルフェニル−N−ヒドロキシ尿素);アルデ
ヒド又はケトンのヒドラゾン類(例えば、アントラセン
アルデヒドフェニルヒドラゾン);ホスファーアミドフ
ェノール類;ホスファーアミドアニリン類;ポリヒドロ
キシベンゼン類(例えば、ヒドロキノン、tert−ブ
チル−ヒドロキノン、イソプロピルヒドロキノン及び
(2,5−ジヒドロキシ−フェニル)メチルスルホ
ン);スルフヒドロキサム酸類(例えば、ベンゼンスル
フヒドロキサム酸);スルホンアミドアニリン類(例え
ば、4−(N−メタンスルホンアミド)アニリン);2
−テトラゾリルチオヒドロキノン類(例えば、2−メチ
ル−5−(1−フェニル−5−テトラゾリルチオ)ヒド
ロキノン);テトラヒドロキノキサリン類(例えば、
1,2,3,4−テトラヒドロキノキサリン);アミド
オキシン類;アジン類(例えば、脂肪族カルボン酸アリ
ールヒドラジド類とアスコルビン酸の組み合わせ);ポ
リヒドロキシベンゼンとヒドロキシルアミンの組み合わ
せ;リダクトン;ヒドラジン;ヒドロキサム酸類;アジ
ン類とスルホンアミドフェノール類の組み合わせ;α−
シアノフェニル酢酸誘導体;ビス−β−ナフトールと
1,3−ジヒドロキシベンゼン誘導体の組み合わせ;5
−ピラゾロン類;スルホンアミドフェノール還元剤;2
−フェニルインダン−1,3−ジオン等;クロマン;
1,4−ジヒドロピリジン類(例えば、2,6−ジメト
キシ−3,5−ジカルボエトキシ−1,4−ジヒドロピ
リジン);ビスフェノール類(例えば、ビス(2−ヒド
ロキシ−3−tert−ブチル−5−メチルフェニル)
メタン、ビス(6−ヒドロキシ−m−トリ)メシトール
(mesitol)、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−
3−メチルフェニル)プロパン、4,5−エチリデン−
ビス(2−t−ブチル−6−メチル)フェノール)、紫
外線感応性アスコルビン酸誘導体及び3−ピラゾリドン
類。中でも特に好ましい還元剤はビスフェノール類であ
る。ビスフェノール類としては下記一般式(A)で表さ
れる化合物が挙げられる。
【0056】
【化1】
【0057】式中、Rは水素原子、又は炭素原子数1〜
10のアルキル基(例えば、イソプロピル基、ブチル
基、2,4,4−トリメチルペンチル基等)を表し、
R′及びR″は炭素原子数1〜5のアルキル基(例え
ば、メチル基、エチル基、t−ブチル基等)を表す。
【0058】一般式(A)で表される化合物の具体例を
以下に示す。ただし、本発明は以下の化合物に限定され
るものではない。
【0059】
【化2】
【0060】
【化3】
【0061】前記一般式(A)で表される化合物を始め
とする還元剤の使用量は銀1モル当り1×10-2〜10
モルであることが好ましく、1×10-2〜1.5モルで
あることが特に好ましい。
【0062】本発明の還元剤は直接バインダー中に含有
させてもよいが、還元剤が樹脂との水分散性複合微粒子
の形でバインダー中に含有されていてもよい。この場合
使用する樹脂は水不溶性のコポリ(スチレン−アクリロ
ニトリル)、コポリ(スチレン−ブタジエン)、ポリ
(ビニルアセタール)類(例えば、ポリ(ビニルホルマ
ール)及びポリ(ビニルブチラール))、ポリ(エステ
ル)類、ポリ(ウレタン)類、フェノキシ樹脂、ポリ
(塩化ビニリデン)、ポリ(エポキシド)類、ポリ(カ
ーボネート)類、ポリ(ビニルアセテート)、セルロー
スエステル類などが挙げられる。水分散性複合微粒子の
作製方法は、樹脂中に還元剤が存在していれば特に限定
されないが、例えば、これらの樹脂が溶解している溶液
に還元剤を溶解しこれを界面活性剤や分散剤を含む水中
に分散することによって製造できる。界面活性剤の例と
しては、ラウリン酸ソーダ、ドデシル硫酸ナトリウム、
1−オクトキシカルボニルメチル−1−オクトキシカル
ボニルメタンスルホン酸ナトリウム、ドデシルナフタレ
ンスルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸
ナトリウム、ドデシルリン酸ナトリウム、セチルトリメ
チルアンモニウムクロライド、ドデシルトリメチレンア
ンモニウムクロライド、N−2−エチルヘキシルピリジ
ニウムクロライド、ポリオキシエチレンノニルフェニル
エーテル、ポリオキシエチレンソルビタンラウリンエス
テルなどがある。分散安定剤としては、ゼラチン等の親
水性コロイド、もしくは、親水性基を有するモノマーを
共重合したポリマー分散剤を挙げることができ、親水性
基を有するモノマーとしては、メタクリル酸、アクリル
酸、ビニルピロリドン、アクリルアミド、N,N−ジメ
チルアクリルアミド、マレイン酸、イタコン酸、ヒドロ
キシエチルメタクリレート、ヒドロキシエチルアクリレ
ート、エチレンオキサイド基を有するアクリル酸エステ
ル、メタクリル酸エステル等をあげることができる。
【0063】本発明の熱現像感光材料に用いられるバイ
ンダーとしては、親水性保護コロイド、樹脂の水分散物
等を挙げることができる。親水性コロイド層のバインダ
ーとして、ゼラチンを用いるが、それ以外の親水性コロ
イドを併用することもできる。たとえば、ゼラチン誘導
体、ゼラチンと他の高分子とのグラフトポリマー、アル
ブミン、カゼイン等の蛋白質、ヒドロキシエチルセルロ
ース、カルボキシメチルセルロース、セルロース硫酸エ
ステル等のごときセルロース誘導体、アルギン酸ソー
ダ、セルロース硫酸エステル、デキストリン、デキスト
ラン、デキストラン硫酸塩などの糖誘導体、ポリビニル
アルコール、ポリビニルアルコール部分アセタール、ポ
リ−N−ビニルピロリドン、ポリアクリル酸、ポリメタ
クリル酸、ポリアクリルアミド、ポリビニルイミダゾー
ル、ポリビニルピラゾール等の単一あるいは共重合体の
如き多種の合成親水性高分子を用いることができる。ゼ
ラチンとしては、石灰処理ゼラチンのほか、酸処理ゼラ
チンを併用してもよく、さらにゼラチンの加水分解物、
ゼラチンの酵素分解物をもちいることもできる。樹脂の
水分散物としては、アクリル系樹脂、ポリエステル樹
脂、ゴム類、ポリ酢酸ビニル類、ポリビニルアルコール
変性物、セルロースエステル類、ポリウレタン類、ポリ
塩化ビニル類、ポリ塩化ビニリデン類、等をあげること
ができる。これらの樹脂の分散物は、樹脂を水中に分散
したものでも、モノマーを水中で重合してえたもので
も、どちらでも使用できる。
【0064】これらバインダーは単独で使用しても複数
の種類を併用しても良いが、ゼラチンが全バインダーの
5質量%以上を占めるのが好ましい。
【0065】本発明においては、熱現像の速度を速める
ために感光性層のバインダー量が1.0〜15g/m2
であることが好ましく、1.7〜8g/m2であること
がより好ましい。
【0066】本発明において、熱現像処理した後の、4
00nmにおける支持体を含んだ感光材料の光学透過濃
度が0.2以下であることが好ましい。光学透過濃度の
より好ましい値は0.02以上0.2以下である。0.
02未満では感度が低く使用ができないことがある。
【0067】本発明においては、感光性層側にマット剤
を含有することが好ましい。特に熱現像後の画像の傷つ
き防止のためには、感光材料の表面にマット剤を配する
ことが好ましく、マット剤を乳剤層側の全バインダーに
対し、質量比で0.5〜30%含有することが好まし
い。
【0068】本発明に用いられるマット剤の材質は、有
機物及び無機物のいずれでもよい。例えば、無機物とし
ては、スイス特許第330,158号等に記載のシリ
カ、仏国特許第1,296,995号等に記載のガラス
粉、英国特許第1,173,181号等に記載のアルカ
リ土類金属又はカドミウム、亜鉛等の炭酸塩、等をマッ
ト剤として用いることができる。有機物としては、米国
特許第2,322,037号等に記載の澱粉、ベルギー
特許第625,451号や英国特許第981,198号
等に記載された澱粉誘導体、特公昭44−3643号等
に記載のポリビニルアルコール、スイス特許第330,
158号等に記載のポリスチレン或いはポリメタアクリ
レート、米国特許第3,079,257号等に記載のポ
リアクリロニトリル、米国特許第3,022,169号
等に記載されたポリカーボネートの様な有機マット剤を
用いることができる。
【0069】マット剤の形状は、定形、不定形どちらで
も良いが、好ましくは定形で、球形が好ましく用いられ
る。マット剤の大きさはマット剤の体積を球形に換算し
たときの直径で表される。本発明においてマット剤の粒
径とはこの球形換算した直径のことを示すものとする。
【0070】本発明に用いられるマット剤は、平均粒径
が0.5μm〜10μmであることが好ましく、更に好
ましくは1.0μm〜8.0μmである。又、粒子サイ
ズ分布の変動係数としては、50%以下であることが好
ましく、更に好ましくは40%以下であり、特に好まし
くは30%以下となるマット剤である。
【0071】ここで、粒子サイズ分布の変動係数は、下
記の式で表される値である。 (粒径の標準偏差)/(粒径の平均値)×100 本発明に用いられるマット剤は任意の構成層中に含むこ
とができるが、好ましくは感光性層以外の構成層であ
り、更に好ましくは支持体から見て最も外側の層であ
る。
【0072】本発明に用いられるマット剤の添加方法
は、予め塗布液中に分散させて塗布する方法であっても
よいし、塗布液を塗布した後、乾燥が終了する以前にマ
ット剤を噴霧する方法を用いてもよい。また複数の種類
のマット剤を添加する場合は、両方の方法を併用しても
よい。
【0073】本発明の熱現像感光材料には、現像後の銀
色調を改良する目的で色調剤を添加することが好まし
い。好適な色調剤の例はリサーチ・ディスクロージャー
17029に開示されており、次のものがある。
【0074】イミド類(例えば、フタルイミド);環状
イミド類、ピラゾリン−5−オン類、及びキナゾリノン
(例えば、スクシンイミド、3−フェニル−2−ピラゾ
リン−5−オン、1−フェニルウラゾール、キナゾリン
及び2,4−チアゾリジンジオン);ナフタールイミド
類(例えば、N−ヒドロキシ−1,8−ナフタールイミ
ド);コバルト錯体(例えば、コバルトのヘキサミント
リフルオロアセテート)、メルカプタン類(例えば、3
−メルカプト−1,2,4−トリアゾール);N−(ア
ミノメチル)アリールジカルボキシイミド類(例えば、
N−(ジメチルアミノメチル)フタルイミド);ブロッ
クされたピラゾール類、イソチウロニウム(isoth
iuronium)誘導体及びある種の光漂白剤の組み
合わせ(例えば、N,N′−ヘキサメチレン(1−カル
バモイル−3,5−ジメチルピラゾール)、1,8−
(3,6−ジオキサオクタン)ビス(イソチウロニウム
トリフルオロアセテート)、及び2−(トリブロモメチ
ルスルホニル)ベンゾチアゾールの組み合わせ);メロ
シアニン染料(例えば、3−エチル−5−((3−エチ
ル−2−ベンゾチアゾリニリデン(ベンゾチアゾリニリ
デン))−1−メチルエチリデン)−2−チオ−2,4
−オキサゾリジンジオン);フタラジノン、フタラジノ
ン誘導体又はこれらの誘導体の金属塩(例えば、4−
(1−ナフチル)フタラジノン、6−クロロフタラジノ
ン、5,7−ジメチルオキシフタラジノン、及び2,3
−ジヒドロ−1,4−フタラジンジオン);フタラジノ
ンとスルフィン酸誘導体の組み合わせ(例えば、6−ク
ロロフタラジノン+ベンゼンスルフィン酸ナトリウム又
は8−メチルフタラジノン+p−トルエンスルホン酸ナ
トリウム);フタラジン+フタル酸の組み合わせ;フタ
ラジン(フタラジンの付加物を含む)とマレイン酸無水
物、及びフタル酸、2,3−ナフタレンジカルボン酸又
はo−フェニレン酸誘導体及びその無水物(例えば、フ
タル酸、4−メチルフタル酸、4−ニトロフタル酸及び
テトラクロロフタル酸無水物)から選択される少なくと
も1つの化合物との組み合わせ;キナゾリンジオン類、
ベンズオキサジン、ナルトキサジン誘導体;ベンズオキ
サジン−2,4−ジオン類(例えば、1,3−ベンズオ
キサジン−2,4−ジオン);ピリミジン類及び不斉−
トリアジン類(例えば、2,4−ジヒドロキシピリミジ
ン)、及びテトラアザペンタレン誘導体(例えば、3,
6−ジメルカプト−1,4−ジフェニル−1H,4H−
2,3a,5,6a−テトラアザペンタレン)。好まし
い色調剤としてはフタラゾン又はフタラジンである。
【0075】本発明の熱現像感光材料には現像を抑制あ
るいは促進させ現像を制御するため、分光増感効率を向
上させるため、現像前後の保存性を向上させるためなど
にメルカプト化合物、ジスルフィド化合物、チオン化合
物を含有させることができる。
【0076】本発明にメルカプト化合物を使用する場
合、いかなる構造のものでも良いが、Ar−SM、Ar
−S−S−Arで表されるものが好ましい。式中、Mは
水素原子またはアルカリ金属原子を表し、Arは1個以
上の窒素原子、イオウ原子、酸素原子、セレニウム原子
またはテルリウム原子を有する芳香環または縮合芳香環
である複素芳香環を表す。前記複素芳香環としてはベン
ズイミダゾール、ナフスイミダゾール、ベンゾチアゾー
ル、ナフトチアゾール、ベンズオキサゾール、ナフスオ
キサゾール、ベンゾセレナゾール、ベンゾテルラゾー
ル、イミダゾール、オキサゾール、ピラゾール、トリア
ゾール、チアジアゾール、テトラゾール、トリアジン、
ピリミジン、ピリダジン、ピラジン、ピリジン、プリ
ン、キノリン、キナゾリノン等の各基が挙げられる。該
複素芳香環は、例えば、ハロゲン原子(例えば、Brお
よびCl)、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、アルキ
ル(例えば、1個以上の炭素原子、好ましくは1〜4個
の炭素原子を有するもの)、アルコキシ(例えば、1個
以上の炭素原子、好ましくは1〜4個の炭素原子を有す
るもの)等からなる置換基群から選択されるものを有し
てもよい。メルカプト置換複素芳香族化合物の具体例と
しては、例えば2−メルカプトベンズイミダゾール、2
−メルカプトベンズオキサゾール、2−メルカプトベン
ゾチアゾール、2−メルカプト−5−メチルベンゾチア
ゾール、3−メルカプト−1,2,4−トリアゾール、
2−メルカプトキノリン、8−メルカプトプリン、2,
3,5,6−テトラクロロ−4−ピリジンチオール、4
−ヒドロキシ−2−メルカプトピリミジン、2−メルカ
プト−4−フェニルオキサゾールなどが挙げられるが、
本発明はこれらに限定されない。
【0077】本発明の熱現像感光材料中にはカブリ防止
剤が含まれて良い。最も有効なカブリ防止剤として知ら
れているものは水銀イオンである。感光材料中にカブリ
防止剤として水銀化合物を使用することについては、例
えば米国特許第3,589,903号に開示されてい
る。しかし、水銀化合物は環境的に好ましくない。非水
銀カブリ防止剤としては例えば米国特許第4,546,
075号及び同第4,452,885号及び特開昭59
−57234号に開示されている様なカブリ防止剤が好
ましい。
【0078】特に好ましい非水銀カブリ防止剤は、米国
特許第3,874,946号及び同第4,756,99
9号に開示されているような化合物、−C(X1
(X2)(X3)(ここでX1及びX2はハロゲン原子でX
3は水素原子又はハロゲン原子)で表される1以上の置
換基を備えたヘテロ環状化合物である。好適なカブリ防
止剤の例としては、特開平9−288328号の〔00
30〕〜〔0036〕に記載されている化合物等が好ま
しく用いられる。またもう一つの好ましいカブリ防止剤
の例としては特開平9−90550号の〔0062〕〜
〔0063〕に記載されている化合物である。さらにそ
の他の好適なカブリ防止剤は米国特許第5,028,5
23号及び英国特許出願第92221383.4号、同
第9300147.7号、同第9311790.1号に
開示されている。
【0079】本発明の熱現像感光材料には、例えば特開
昭63−159841号、同60−140335号、同
63−231437号、同63−259651号、同6
3−304242号、同63−15245号、米国特許
第4,639,414号、同第4,740,455号、
同第4,741,966号、同第4,751,175
号、同第4,835,096号に記載された増感色素が
使用できる。本発明の熱現像感光材料に使用される有用
な増感色素は例えばリサーチ・ディスクロージャー17
643IV−A項(1978年12月p.23)、同18
31X項(1978年8月p.437)に記載もしくは
引用された文献に記載されている。特に各種スキャナー
光源の分光特性に適した分光感度を有する増感色素を有
利に選択することができる。例えば特開平9−3407
8号、同9−54409号、同9−80679号記載の
化合物が好ましく用いられる。
【0080】各種の添加剤は感光性層、非感光性層、又
はその他の形成層のいずれに添加しても良い。本発明の
熱現像感光材料には例えば、界面活性剤、酸化防止剤、
安定化剤、可塑剤、紫外線吸収剤、被覆助剤等を用いて
も良い。これらの添加剤及び上述したその他の添加剤は
リサーチ・ディスクロージャー17029(1978年
6月p.9〜15)に記載されている化合物を好ましく
用いることができる。
【0081】本発明の熱現像感光材料において、写真乳
剤層その他の親水性コロイド層は種々の塗布法により支
持体上または他の層上に塗布できる。塗布には、ディッ
プ塗布法、ロ―ラ―塗布法、カーテン塗布法、押しだし
塗布法、スライド・ホッパー法などを用いることができ
る。詳しくは、リサーチ・ディスクロージャー、第17
6巻、p.27−28の「Coating Proce
duers」の項に記載されている方法を用いることが
できる。
【0082】本発明の熱現像感光材料に用いられる支持
体は現像処理後の画像の変形を防ぐためにプラスチック
フイルム(例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
カーボネート、ポリイミド、ナイロン、セルローストリ
アセテート、ポリエチレンナフタレート等)であること
が好ましい。その中でも好ましい支持体としては、ポリ
エチレンテレフタレート(以下PETと略す)やポリエ
チレンナフタレート(以下PENと略す)を主成分とす
るポリエステル及びシンジオタクチック構造を有するス
チレン系重合体を含むプラスチック(以下SPSと略
す)の支持体が挙げられる。支持体の厚みとしては50
〜300μm程度、好ましくは70〜180μmであ
る。
【0083】また印刷感材に適用した場合、熱寸法安定
性や捲き癖の付きにくさが要求されるので、その場合は
寸法改良やカール解消を目的とした熱処理をしたプラス
チック支持体を用いることもできる。採用するプラスチ
ックとしては、前記のプラスチックが挙げられる。支持
体の熱処理としてはこれらの支持体を製膜後、感光性層
が塗布されるまでの間に、支持体のガラス転移点より3
0℃以上高い温度で、好ましくは35℃以上高い温度
で、更に好ましくは40℃以上高い温度で加熱すること
がよい。但し、支持体の融点を超えた温度で加熱しては
熱寸法安定性改良や捲き癖解消の効果は得られない。
【0084】PETは酸性分がテレフタル酸、PENは
酸性分がナフタレンジカルボン酸、グリコール成分がエ
チレングリコールからなるポリエステルであるが、これ
らに限定されることなく共重合成分を含んでいてもよ
い。酸成分としてテレフタル酸、イソフタル酸、ナフタ
レン−2,6−ジカルボン酸、ナフタレン−2,7−ジ
カルボン酸、ブチレンジカルボン酸、5−ナトリウムス
ルホイソフタル酸、アジピン酸などの酸と、グリコール
成分としてエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ブタンジオール、シクロヘキサンジメタノールなど
グリコールとの変性ポリエステル成分が全ポリエステル
の10モル%以下含まれたポリエステルであってもよ
い。
【0085】SPSは通常のポリスチレン(アタクチッ
クポリスチレン)と異なり立体的に規則性を有したポリ
スチレンである。SPSの規則的な立体規則性構造部分
をラセモ連鎖といい、2連鎖、3連鎖、5連鎖、あるい
はそれ以上と規則的な部分がより多くあることが好まし
く、本発明において、ラセモ連鎖は、2連鎖で85%以
上、3連鎖で75%以上、5連鎖で50%以上、それ以
上の連鎖で30%以上であることが好ましい。SPSの
重合は特開平3−131843号記載の方法に準じて行
うことが出来る。
【0086】支持体の製膜方法及び下引製造方法は公知
の方法を用いることができるが、特開平9−50094
号の段落〔0030〕〜〔0070〕に記載された方法
を用いることが好ましい。
【0087】本発明の熱現像感光材料は帯電性を改良す
るために金属酸化物および/または導電性ポリマーなど
の導電性化合物を構成層中に含ませることができる。こ
れらはいずれの層に含有させてもよいが、好ましくは下
引層、バッキング層、感光性層と下引の間の層などに含
まれる。本発明においては米国特許第5,244,77
3号カラム14〜20に記載された導電性化合物が好ま
しく用いられる。これらの層を設ける際に支持体上にコ
ロナ放電、グロー放電、紫外線照射などを施してもよ
い。また、塗設した下引層上にコロナ放電、グロー放
電、紫外線照射などを施し、感光性層を設けてもよい。
【0088】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明の実施の態様はこれに限定されない。
【0089】実施例1 (有機銀塩の調製)ベヘン酸42g、水500mlを温
度90℃で15分間撹拌した。1モル/LのNaOH1
87mlを15分間かけて添加し、1モル/Lの硝酸水
溶液61mlを添加して50℃に降温した。次に1モル
/Lの硝酸銀水溶液124mlを2分間かけて添加し、
そのまま30分間撹拌した。その後、吸引濾過で固形分
を濾別し、さらに固形分をpHが一定になるまで水洗
し、固形分35%のベヘン酸銀の結晶を得た。ベヘン酸
銀は完全に乾燥させずウェットケーキ状で次に用いた。
【0090】(有機銀塩の複合微粒子の製造)ジエチル
ヘキシルスルホサクシン酸ナトリウム5gを溶解した蒸
留水85gに上記ベヘン酸銀25.2g(乾燥質量分)
を加えて撹拌しながら超音波で分散した。これにメチル
メタクリレート7.0g、ステアリルメタクリレート
7.4g、エチレングリコールジメタクリレート2.1
g、ヘキサデカン0.2g、2,2′−アゾビス(2,
4−ジメチルバレロニトリル)5.4gの混合物を添加
し、さらにホモジナイザーで分散した。分散物にポリビ
ニルピロリドンの10%溶液20gを加えて撹拌した
後、得られた分散物を反応容器に移し、68℃14時間
反応して有機銀塩の複合微粒子を得た。得られた分散液
中のモノマー量は、1%未満で、有機銀塩の複合微粒子
の平均粒径は、230nmであった。
【0091】(還元剤分散液の調製)蒸留水2000m
lにゼラチン40gが溶解した溶液に、ドデシルベンゼ
ンスルホン酸ナトリウム16g、1,1−ビス(2−ヒ
ドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)−2−メチルプ
ロパン(例示化合物A−3)96gを添加し、攪拌しな
がら超音波で分散を行い、還元剤分散液を得た。
【0092】(ハロゲン化銀粒子の調製)水700ml
にフタル化ゼラチン22gおよび臭化カリウム30mg
を溶解して温度40℃にてpHを5.0に合わせた後、
硝酸銀18.6gを含む水溶液159mlと0.1モル
/Lの臭化カリウム水溶液をpAg7.7に保ちながら
コントロールドダブルジェット法で10分間かけて添加
した。ついで、硝酸銀55.4gを含む水溶液476m
l、8μモル/Lの六塩化イリジウム酸二カリウム水溶
液、1モル/Lの臭化カリウム水溶液をpAg7.7に
保ちながらコントロールドダブルジェット法で30分間
かけて添加した。その後pHを下げて凝集沈降させ脱塩
処理をし、フェノキシエタノール0.1gを加え、pH
5.9、pAg8.0に調整した。得られた粒子は平均
粒子サイズ0.07μm、投影面積直径の変動係数8
%、(100)面比率86%の立方体粒子であった。
【0093】調製したハロゲン化銀粒子に対し温度を6
0℃に昇温して、チオ硫酸ナトリウム85μモル/1モ
ルAg、2,3,4,5,6−ペンタフルオロフェニル
ジフェニルフォスフィンセレニド11μモル/1モルA
g、下記テルル化合物1の2μモル/1モルAg、塩化
金酸3.3μモル/1モルAg、チオシアン酸230μ
モル/1モルAgを添加し、120分間熟成した。その
後温度を50℃に変更して下記増感色素A5×10-4
ル/1モルAg、下記増感色素B2×10-4モル/1モ
ルAgを攪拌しながら添加し30分後30℃に急冷して
ハロゲン化銀粒子の調製を終了した。
【0094】
【化4】
【0095】(下引き済み支持体の作製)濃度0.17
に青色着色した厚さ175μmの二軸延伸ポリエチレン
テレフタレートフィルムの両面にそれぞれ8W/m2
分のコロナ放電処理を施し、一方の面に下記下引塗布液
a−1を乾燥膜厚0.8μmになるように塗設した後、
乾燥させて下引層A−1とし、また反対側の面に下記帯
電防止加工した下引塗布液b−1を乾燥膜厚0.8μm
になるように塗設した後、乾燥させて帯電防止加工下引
層B−1とした。
【0096】 《下引塗布液a−1》 n−ブチルアクリレート(40質量%)、スチレン(20質量%)、グリシジ ルメタクリレート(40質量%)の共重合体ラテックス液(固形分30%) 40g n−ブチルアクリレート(2質量%)、スチレン(59質量%)、グリシジル メタクリレート(39質量%)、の共重合体ラテックス液(固形分30%) 150g シリカ粒子(平均粒径3μm) 0.6g 水で1リットルに仕上げる 《下引塗布液b−1》 SnO2/Sb(9/1質量比、平均粒径0.18μm) 200mg/m2になる量 n−ブチルアクリレート(30質量%)、スチレン(20質量%)、グリシジ ルアクリレート(40質量%)、の共重合体ラテックス液(固形分30%) 270g (C−1) 0.6g 水で1リットルに仕上げる
【0097】
【化5】
【0098】引き続き、下引層B−1の上表面に、8W
/m2・分のコロナ放電を施し、下引層B−1の上に下
記下引上層塗布液b−2を乾燥膜厚0.4μmになる様
に下引上層B−2として塗設した。 《下引上層塗布液b−2》 n−ブチルアクリレート(10質量%)、t−ブチルアクリレート(35質量 %)、スチレン(25質量%)、ヒドロキシメチルメタクリレート(30質量% )の共重合体ラテックス液(固形分30%) 140g シリカ粒子(平均粒径3μm) 0.6g 水で1リットルに仕上げる 《熱現像感光材料試料1(本発明)の作製》このように
して作製した下引き済み支持体の下引層A−1の上に以
下の感光層を構成する層、更にその上に保護層を設け
た。
【0099】(感光層の塗設)下記の素材を、水930
gにバインダーとしてゼラチン60gを溶解したゼラチ
ン溶液に添加した。素材添加後、超音波分散機、ホモジ
ナイザーによる処理を行い分散液とした。
【0100】 テトラクロロフタル酸 5.0g フタラジン 9.2g 4−メチルフタル酸 7.0g トリブロモメチルフェニルスルホン 12g 引き続き、下記の素材を、上記分散液に添加し塗布液を
作製した。塗布液作製後は、分散処理を行わず、塗布銀
量が2.1g/m2となるように塗布を行った。
【0101】 有機銀塩の複合微粒子 銀1モル相当 ハロゲン化銀粒子 銀0.1モル相当 還元剤分散液 1400g 硬膜剤1 5.0g (保護層の塗設)保護層は各素材が下記のような付き量
となるように乳剤層の上に塗設した。
【0102】 ゼラチン 0.4g/m2 ポリメチルメタクリレートからなるマット剤(面積平均粒径7μm) 50mg/m2 酸性分:テレフタル酸/イソフタル酸/1,4−シクロヘキサンジカルボン酸 /5−スルホイソフタル酸ナトリウム=40/30/20/10、グリコール成 分:エチレングリコール/1,4−ジヒドロキシシクロヘキサン=70/30か らなる水分散性コポリエステル 0.8g/m2 硬膜剤1 60mg/m2
【0103】
【化6】
【0104】得られた塗布試料を熱現像感光材料試料1
とする。 《熱現像感光材料試料2(本発明)の作製》還元剤の分
散液を予め用意せずに下記のようにして作製した感光層
塗布液を用いた他は、熱現像感光材料試料1と同様にし
て下引き済み支持体に感光層、保護層を塗設した。 (感光層の塗設)以下の素材を、水2330gにバイン
ダーとしてゼラチン88gを溶解したゼラチン溶液に添
加した。素材添加後、超音波分散機、ホモジナイザーに
よる処理を行い分散液とした。
【0105】 還元剤A−3(1,1−ビス(2−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル) −2−メチルプロパン) 67g テトラクロロフタル酸 5.0g フタラジン 9.2g 4−メチルフタル酸 7.0g トリブロモメチルフェニルスルホン 12g 引き続き、以下の素材を上記分散液に添加し、塗布液を
作製した。塗布液作製後は、分散処理を行わず、塗布銀
量が2.1g/m2となるように塗布を行った。
【0106】 有機銀塩の複合微粒子 銀1モル相当 ハロゲン化銀粒子 銀0.1モル相当 硬膜剤1 5.0g 得られた塗布試料を熱現像感光材料試料2とする。
【0107】《熱現像感光材料試料3(本発明)の作
製》有機銀塩の複合微粒子に代えて、その原料である有
機銀塩の分散液(等モル銀量相当)を用いた他は、熱現
像感光材料試料1(本発明)の場合と同様にして、下引
き済み支持体に感光層、保護層を塗設した。
【0108】得られた塗布試料を熱現像感光材料試料3
とする。 《熱現像感光材料試料4(本発明)の作製》有機銀塩の
複合微粒子に代えて、その原料である有機銀塩の分散液
(等モル銀量相当)を用いた他は、熱現像感光材料試料
2(本発明)の場合と同様にして、下引き済み支持体に
感光層、保護層を塗設した。
【0109】得られた塗布試料を熱現像感光材料試料4
とする。 《熱現像感光材料試料5(比較)の作製》有機銀塩の複
合微粒子と還元剤を添加した後、超音波分散を行ってか
ら感光層の塗布をした他は、熱現像感光材料試料1の場
合と同様にして、下引き済み支持体に感光層、保護層を
塗設した。
【0110】得られた塗布試料を熱現像感光材料試料5
とする。 《熱現像感光材料試料6(比較)の作製》有機銀塩の複
合微粒子に代えて、その原料である有機銀塩の分散液を
用いた他は、熱現像感光材料試料3(本発明)の場合と
同様にして、下引き済み支持体に感光層、保護層を塗設
した。
【0111】得られた塗布試料を熱現像感光材料試料6
(比較)とする。 《熱現像感光材料試料7(比較)の作製》有機銀塩の複
合微粒子を還元剤を含む分散液に加えた後、超音波分散
を行ってから感光層の塗布をした他は、熱現像感光材料
試料2の場合と同様にして、下引き済み支持体に感光
層、保護層を塗設した。
【0112】得られた塗布試料を熱現像感光材料試料7
(比較)とする。 《熱現像感光材料試料8(比較)の作製》有機銀塩の複
合微粒子に代えて、その原料である有機銀塩の分散液
(等モル銀量相当)を用いた他は、熱現像感光材料試料
7(比較)の場合と同様にして、下引き済み支持体に感
光層、保護層を塗設した。
【0113】得られた塗布試料を熱現像感光材料試料8
とする。 《評価》 (塗布仕上がり)上記で作製した熱現像感光材料の塗布
表面の様子を目視で観察した。結果を表1に示す。
【0114】 ○:塗布表面全体に透明感がある △:塗布表面全体が白っぽくなっている ×:塗布表面全体が薄灰色になっている (最高濃度(Dmax)、最低濃度(Dmin))上記
で作製した熱現像感光材料に810nmの半導体レーザ
ーを有するイメージャーで露光した。その後ヒートドラ
ムを有する自動現像機を用いて、105℃で30秒熱現
像処理した。その際、露光及び現像は23℃50%RH
に調湿した部屋で行った。得られた画像の光学濃度を測
定し、最高濃度(Dmax)、最低濃度(Dmin)を
求めた。結果を表1に示す。
【0115】(耐湿性の評価)試料を感光層の面とバッ
ク層の面が重なるようにして3枚重ねたものを40℃8
0%RHに調湿し、5日間保存した。後、30℃80%
RHの雰囲気下で露光した他は、上記と同様に加熱処理
を行い、後、測定を行なった。
【0116】耐湿性(高湿写真性能)として、高湿保存
した試料のDmin値と常湿保存した試料のDmin値
との差(ΔDmin)を評価した。結果を表1に示す。
【0117】
【表1】
【0118】表1から明らかなように、比較に比べて本
発明の場合、即ち、有機銀塩と還元剤を別々に分散した
分散液を分散工程を経ずに混合した塗布液を分散工程を
経ずに塗布した場合(本発明の請求項2の構成の発
明)、もしくは有機銀塩と還元剤が同時に存在する液を
分散工程を経ずに塗布した場合(本発明の請求項1の構
成の発明)は、塗布仕上がりが良好で、Dminの小さ
な熱現像感光材料が得られることがわかる。また、この
熱現像感光材料に有機銀塩の複合微粒子を用いた場合、
高湿保存時の濃度変動がより小さい良好な熱現像感光材
料が得られることがわかる。
【0119】
【発明の効果】本発明により、環境保全上また製造費用
の面で有利な面を有するが種々の問題を有する水系溶媒
の塗布液を用いた製造方法においても、塗布仕上がりが
優れ、カブリが抑制された熱現像感光材料およびその製
造方法を提供できる。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に感光性ハロゲン化銀、有機銀
    塩および還元剤を有する熱現像感光材料の製造方法にお
    いて、有機銀塩、還元剤および水性媒を含有する塗布液
    を分散工程を経ずに塗布することを特徴とする熱現像感
    光材料の製造方法。
  2. 【請求項2】 有機銀塩を含有する分散液と還元剤を含
    有する分散液を塗布直前に分散工程を経ずに混合した水
    性媒を含有する塗布液を分散工程を経ずに塗布すること
    を特徴とする請求項1記載の熱現像感光材料の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 塗布液の水性媒が50質量%以上の水を
    含有することを特徴とする請求項1または2記載の熱現
    像感光材料の製造方法。
  4. 【請求項4】 有機銀塩が、有機銀塩存在下で低分子化
    合物を架橋もしくは重合して得られる高分子化合物と有
    機銀塩との複合微粒子であることを特徴とする請求項
    1、2または3記載の熱現像感光材料の製造方法。
  5. 【請求項5】 支持体上に感光性ハロゲン化銀、有機銀
    塩および還元剤を有する熱現像感光材料において、有機
    銀塩、還元剤および水性媒を含有する塗布液を分散工程
    を経ずに塗布することを特徴とする熱現像感光材料。
  6. 【請求項6】 有機銀塩を含有する分散液と還元剤を含
    有する分散液を塗布直前に分散工程を経ずに混合した水
    性媒を含有する塗布液を分散工程を経ずに塗布すること
    を特徴とする請求項5記載の熱現像感光材料。
  7. 【請求項7】 塗布液の水性媒が50質量%以上の水を
    含有することを特徴とする請求項5または6記載の熱現
    像感光材料。
  8. 【請求項8】 有機銀塩が、有機銀塩存在下で低分子化
    合物を架橋もしくは重合して得られる高分子化合物と有
    機銀塩との複合微粒子であることを特徴とする請求項
    5、6または7記載の熱現像感光材料。
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