JPH11338102A - 熱現像感光材料 - Google Patents

熱現像感光材料

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JPH11338102A
JPH11338102A JP10149297A JP14929798A JPH11338102A JP H11338102 A JPH11338102 A JP H11338102A JP 10149297 A JP10149297 A JP 10149297A JP 14929798 A JP14929798 A JP 14929798A JP H11338102 A JPH11338102 A JP H11338102A
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JP
Japan
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silver
silver halide
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photothermographic material
acid
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JP10149297A
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English (en)
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Toshiyuki Marui
俊幸 丸井
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Konica Minolta Inc
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  • Non-Silver Salt Photosensitive Materials And Non-Silver Salt Photography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 熱現像後の銀画像を長期に保存してもカブリ
増加がなく、かつ銀色調性に優れた黒白熱現像感光材料
の提供。 【解決手段】 支持体上に有機銀塩、感光性ハロゲン化
銀粒子及び還元剤を含有する親水性コロイド層を1層有
する熱現像感光材料において、親水性コロイド層中に、
下記一般式(1)又は(2)で表される化合物を含有す
ることを特徴とする。 (式中、Z、Zは5〜6員の複素環を形成するに必
要な非金属原子群を表す。) (式中、Zは1つの窒素原子を含む複素環を形成する
に必要な非金属原子群を、Yは窒素原子又はメチン基を
表す。)上記の感光性ハロゲン化銀粒子に、元素周期表
の6族〜10族に属する金属のイオン又は錯体イオンを
含有。感光性ハロゲン化銀粒子が、平均粒径0.005
〜0.1μmの単分散粒子である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は熱現像感光材料に関
し、詳しくは現像後の銀画像を長期に保存してもカブリ
の増加がなく、かつ銀色調に優れた黒白熱現像感光材料
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、環境保全上と省スペースの観点か
ら、湿式処理に伴う写真用処理廃液の減量が強く望まれ
ており、特に印刷製版用や医療用分野において著しい。
【0003】そこで、レーザー・イメージセッター或い
はレーザー・イメージャーなどにより効率的な露光が可
能で、かつ処理廃液を発生することがなく、高鮮鋭性で
高感度な白黒画像を迅速に形成することができる新たな
写真技術が強く要請されている。
【0004】従来より、処理廃液を生じない乾式処理技
術としては、例えば米国特許3,152,904号、同
3,487,075号及びD.モーガン(D.Morg
an)による「ドライシルバー写真材料(Dry Si
lver Photographic Materia
ls)」(Handbook of ImagingM
aterials,Marcel Dekker,In
c.第48頁,1991)等で開示されている支持体上
に有機銀塩、感光性ハロゲン化銀粒子及び還元剤を含有
する熱現像感光材料が広く知られている。
【0005】これらの熱現像感光材料は、通常、80〜
140℃で熱現像することで画像を形成させ、定着処理
は行わない。そのため未露光部に残ったハロゲン化銀や
有機銀塩は、除去されずにそのまま感光材料中に残留す
ることになる。従って得られた画像を保存した場合に、
未露光部のカブリ濃度が上昇したり、着色したり、或い
は現像銀の色調が温黒調に変退色したりする致命的な障
害を有していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、現像後の銀画像を長期に保存してもカブリの増加が
なく、かつ銀色調に優れた黒白熱現像感光材料を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の上記の目的は、
下記構成により達成された。
【0008】(1)支持体上に有機銀塩、感光性ハロゲ
ン化銀粒子及び還元剤を含有する親水性コロイド層を少
なくとも1層有する熱現像感光材料において、該親水性
コロイド層中に、下記一般式(1)で表される化合物を
含有することを特徴とする熱現像感光材料。
【0009】
【化3】
【0010】(式中、Z1、Z2は5〜6員の複素環を形
成するに必要な非金属原子群を表す。) (2)支持体上に有機銀塩、感光性ハロゲン化銀粒子及
び還元剤を含有する親水性コロイド層を少なくとも1層
有する熱現像感光材料において、該親水性コロイド層中
に、下記一般式(2)で表される化合物を含有すること
を特徴とする熱現像感光材料。
【0011】
【化4】
【0012】(式中、Z3は少なくとも1つの窒素原子
を含む複素環を形成するに必要な非金属原子群を表し、
Yは窒素原子又はメチン基を表す。) (3)上記の感光性ハロゲン化銀粒子に、元素周期表の
6族〜10族に属する金属のイオン又は錯体イオンを含
有することを特徴とする(1)又は(2)記載の熱現像
感光材料。
【0013】(4)上記の感光性ハロゲン化銀粒子が、
平均粒径0.005〜0.1μmの単分散粒子であるこ
とを特徴とする(3)記載の熱現像感光材料。
【0014】以下、本発明について詳細に述べる。
【0015】本発明の熱現像感光材料は、感光性のハロ
ゲン化銀、非感光性の還元性銀源、および銀源のための
還元剤を含有し、熱現像処理法を用いて写真画像を形成
するものである。
【0016】熱現像感光材料の詳細は、例えば米国特許
3,152,904号、同第3,457,075号、及
びD.モーガン(Morgan)による「ドライシルバ
ー写真材料(Dry Silver Photogra
phic Material)」やD.モーガン(Mo
rgan)とB.シェリー(Shely)による「熱に
よって処理される銀システム(Thermally P
rocessed SilverSystems)」ス
タージ(Sturge)、V.ウォールワース(Wal
worth)、A.シェップ(Shepp)編集による
「イメージング・プロセッシーズ・アンド・マテリアル
ズ(Imaging Processes and M
aterials)」第8版、第2頁.Neblett
e 1969年)等に開示されている。
【0017】本発明の熱現像感光材料中には、前記一般
式(1)又は(2)で表される化合物が含有される。前
記一般式(1)において式中、Z1、Z2は5〜6員の複
素環を形成するに必要な非金属原子群を表し、該複素環
はベンゼン環などの縮合環を有してもよい。
【0018】前記一般式(1)で表される化合物の具体
例をしめすが本発明はこれらに限定されるものではな
い。
【0019】
【化5】
【0020】
【化6】
【0021】
【化7】
【0022】
【化8】
【0023】これらの化合物を感光材料に含有させる方
法としては、乳剤塗布液に添加すればよい。添加時期と
してはハロゲン化銀粒子形成後から塗布するまでのいず
れであってもよいが、好ましくは分光増感色素添加前の
乳剤に添加することである。
【0024】またこれらの化合物の存在下に化学増感す
ることは好ましい方法であり、化学増感剤として、セレ
ン或いはテルル化合物を用いることはさらに好ましい方
法である。上記一般式(1)で表される化合物の添加量
はハロゲン化銀1モル当たり5×10-5〜5×10-2
ルであり、より好ましくは1×10-5〜1×10-2モル
である。
【0025】次に前記一般式(2)で表される化合物に
ついて説明する。
【0026】式中、Z3で表される含窒素複素環として
は、種々のものを選ぶことができ、例えばピロール環、
ピラゾール環、イミダゾール環、トリアゾール環、オキ
サゾール環、チアゾール環、ピリジン環、ピリダジン
環、ピリミジン環、ピラジン環、オキサジン環、チアジ
ン環、トリアジン環、インドール環、インダゾール環、
ベンゾイミダゾール環、ベンゾオキサゾール環、ベンゾ
チアゾール環、プリン環、キノリン環、キナゾリン環、
キノキサリン環、シンノリン環、フタラジン環、ナフチ
リジン環、プテリジン環等が挙げられる。特にトリアジ
ン環、ピリミジン環或いは融合環を持つピリミジン環で
ある化合物が好ましい。
【0027】これらの化合物を感光材料に含有させる方
法としては、乳剤塗布液或いは乳剤層が存在する側の親
水性コロイド層にて添加すればよいが、好ましくは乳剤
層である。添加時期としてはハロゲン化銀粒子形成後か
ら塗布するまでのいずれであってもよい。
【0028】上記一般式(2)で表される化合物の添加
量は、ハロゲン化銀1モル当たり5×10-5〜1×10
-1モルであり、より好ましくは1×10-4〜1×10-2
モルである。
【0029】前記一般式(2)で表される化合物の具体
例を示すが本発明はこれらに限定されるものではない。
【0030】
【化9】
【0031】
【化10】
【0032】
【化11】
【0033】これら化合物の合成方法は、例えばJou
rnal of the American Chem
ical Society 73巻,2981頁及びJ
ournal of the Organic Che
misty 27巻,4054頁に記載の方法に準じて
行うことができる。
【0034】本発明の熱現像感光材料に用いられる感光
性ハロゲン化銀粒子は、画像形成後の白濁を低く抑える
ためと高画質を得るために、平均粒径が小さい方が好ま
しく、0.1μm以下が好ましい。より好ましくは0.
005μm〜0.1μm、特に0.01μm〜0.08
μmが好ましい。
【0035】ここで言う粒径とは、ハロゲン化銀粒子が
立方体或いは八面体のいわゆる正常晶である場合には、
ハロゲン化銀粒子の稜の長さをいう。また、ハロゲン化
銀粒子が平板状粒子である場合には主表面の投影面積と
同面積の円像に換算したときの直径をいう。ハロゲン化
銀は単分散であることが好ましい。単分散とは、下記式
で求められる単分散度が40以下をいう。更に好ましく
は30以下であり、特に好ましくは0.1以上20以下
となる粒子である。
【0036】単分散度=(粒径の標準偏差)/(粒径の
平均値)×100 ハロゲン化銀粒子の形状としては立方体、八面体、平板
状粒子、球状粒子、棒状粒子、ジャガイモ状粒子などを
挙げることができるが、本発明において特に立方体状粒
子、平板状粒子が好ましい。平板状ハロゲン化銀粒子を
用いる場合の平均アスペクト比は好ましくは2以上10
0以下、より好ましくは3以上50以下がよい。
【0037】平板状粒子に関しては例えば米国特許5,
264,337号、同5,314,798号、同5,3
20,958号等に記載されており、容易に目的の平板
状粒子を得ることができる。更に、ハロゲン化銀粒子の
コーナーが丸まった粒子も好ましく用いることができ
る。ハロゲン化銀粒子外表面としては特に制限はない
が、ミラー指数〔100〕面の占める割合が高いことが
好ましく、この割合が50%以上、更には70%以上、
特に80%以上であることが好ましい。
【0038】ミラー指数〔100〕面の比率は増感色素
の吸着における〔111〕面と〔100〕面との吸着依
存性を利用したT.Tani,J.Imaging S
ci.,29,165(1985年)により求めること
ができる。
【0039】ハロゲン組成としては特に制限はなく、塩
化銀、塩臭化銀、塩沃臭化銀、臭化銀、沃臭化銀、沃化
銀のいずれであってもよい。本発明においては臭化銀或
いは塩沃臭化銀を好ましく用いることができる。特に好
ましくは塩沃臭化銀であり、沃化銀含有率が0.1モル
%〜40モル%が好ましく、0.1モル%〜20モル%
がより好ましい。
【0040】粒子内に於けるハロゲン組成の分布は均一
であってもよく、ハロゲン組成がステップ状に変化した
ものでもよい。又、連続的に変化したものでもよいが、
好ましい例として粒子内部の沃化銀含有率の高い沃臭化
銀粒子を使用することができる。また、好ましくはコア
/シェル構造を有するハロゲン化銀粒子を用いることが
できる。本発明に用いられる写真乳剤は、P.Glaf
kides著Chimie et Physique
Photographique(Paul Monte
l社刊、1967年)、G.F.Duffin著 Ph
otographic Emulsion Chemi
stry(The Focal Press刊、196
6年)、V.L.Zelikman et al著Ma
kingand Coating Photograp
hic Emulsion(The Focal Pr
ess刊、1964年)等に記載された方法を用いて調
製することができる。即ち、酸性法、中性法、アンモニ
ア法等のいずれでもよく、又可溶性銀塩と可溶性ハロゲ
ン塩を反応させる形成としては、片側混合法、同時混合
法、それらの組合せ等のいずれを用いてもよい。このハ
ロゲン化銀はいかなる方法で画像形成層に添加されても
よく、このときハロゲン化銀は還元可能な銀源に近接す
るように配置する。又、ハロゲン化銀は有機酸銀とハロ
ゲンイオンとの反応による有機酸銀中の銀の一部又は全
部をハロゲン化銀に変換することによって調製してもよ
いし、ハロゲン化銀を予め調製しておき、これを有機銀
塩を調製するための溶液に添加してもよく、又はこれら
の方法の組み合わせも可能であるが、後者が好ましい。
一般にハロゲン化銀は有機銀塩に対して0.75〜30
重量%の量で含有することが好ましい。
【0041】本発明に用いられる感光性ハロゲン化銀粒
子には、Fe、Co、Ru、Rh、Re、Os、Irか
ら選ばれる金属の錯体を含有することが好ましく、1種
類でも同種あるいは異種の金属錯体を2種以上併用して
も良い。
【0042】好ましい添加量は銀1モルに対し1×10
-9〜1×10-2モルの範囲であり、1×l0-8〜1×l
-4モルの範囲がより好ましい。
【0043】本発明においては遷移金属錯体は、下記一
般式で表される6配位錯体が好ましい。
【0044】一般式〔ML6〕m 式中、Mは元素周期表の6〜10族の元素から選ばれる
遷移金属、Lは架橋配位子、mは0、1-、2-、3-
は4-を表す。Lで表される配位子の具体例としては、
ハロゲン化物(弗化物、塩化物、臭化物及び沃化物)、
シアン化物、シアナート、チオシアナート、セレノシア
ナート、テルロシアナート、アジド及びアコの各配位
子、ニトロシル、チオニトロシル等が挙げられ、好まし
くはアコ、ニトロシル及びチオニトロシル等である。ア
コ配位子が存在する場合には、配位子の一つ又は二つを
占めることが好ましい。Lは同一でもよく、また異なっ
ていてもよい。Mとして、ロジウム(Rh)、ルテニウ
ム(Ru)、レニウム(Re)、オスミウム(Os)及
びイリジウム(Ir)の場合の好ましい具体例を示す。
【0045】 1:〔RhCl63- 2:〔RhCl5(H2O)〕2- 3:〔Rh(NO)2Cl4- 4:〔Rh(NO)(H2O)Cl4- 5:〔Rh(NS)Cl52- 6:〔RuCl63- 7:〔RuBr63- 8:〔Ru(NO)Cl52- 9:〔Ru(NO)(H2O)Cl4- 10:〔Ru(NS)Cl52- 11:〔RuBr4(H2O)〕2- 12:〔Ru(NO)CN52- 13:〔ReCl63- 14:〔Re(NO)Cl52- 15:〔Re(NO)CN52- 16:〔Re(NO)ClCN42− 17:〔Re(NO)Cl- 18:〔Re(NS)Cl4(SeCN)〕2- 19:〔OsCl63- 20:〔Os(NO)Cl52- 21:〔Os(NS)Cl4(TeCN)〕2- 22:〔Os(NS)Cl(SCN)42- 23:〔IrCl52- 24:〔Ir(NO)Cl52- クロム、鉄、コバルトの化合物については六シアノ金属
錯体を好ましく用いることができ、以下にその具体例を
示す。
【0046】 25:〔Cr(NO)Cl52- 26:〔CrCl64- 27:[Fe(CN)64- 28:[Fe(CN)6]3- 29:[Co(CN)63- これらの金属のイオン又は錯体イオンを提供する化合物
は、ハロゲン化銀粒子形成時に添加し、ハロゲン化銀粒
子中に組み込まれることが好ましく、ハロゲン化銀粒子
の調製、つまり核形成、成長、物理熟成、化学増感の前
後のどの段階で添加してもよいが、特に核形成、成長、
物理熟成の段階で添加するのが好ましく、更には核形
成、成長の段階で添加するのが好ましい。最も好ましい
のは核形成の段階で添加することである。
【0047】添加に際しては、数回に渡って分割して添
加してもよく、ハロゲン化銀粒子中に均一に含有させる
こともできるし、特開昭63−29603号、特開平2
−306236号、同3−167545号、同4−76
534号、同6−110146号、同5−273683
号等に記載されている様に粒子内に分布を持たせて含有
させることもできる。好ましくは粒子内部に分布を持た
せることである。
【0048】これらの金属化合物は、水或いは適当な有
機溶媒(例えば、アルコール類、エーテル類、グリコー
ル類、ケトン類、エステル類、アミド類)に溶解して添
加することができるが、例えば金属化合物の粉末の水溶
液もしくは金属化合物とNaCl、KClとを一緒に溶
解した水溶液を、粒子形成中の水溶性銀塩溶液又は水溶
性ハライド溶液中に添加しておく方法、或いは銀塩溶液
とハライド溶液が同時に混合されるとき第3の水溶液と
して添加し、3液同時混合の方法でハロゲン化銀粒子を
調製する方法、粒子形成中に必要量の金属化合物の水溶
液を反応容器に投入する方法、或いはハロゲン化銀調製
時に予め金属のイオン又は錯体イオンをドープしてある
別のハロゲン化銀粒子を添加して溶解させる方法等があ
る。特に、金属化合物の粉末の水溶液もしくは金属化合
物とNaCl、KClとを一緒に溶解した水溶液を水溶
性ハライド溶液に添加する方法が好ましい。
【0049】ハロゲン化銀粒子表面に存在させたい時に
は、粒子形成直後又は物理熟成時途中もしくは終了時又
は化学熟成時に必要量の金属化合物の水溶液を反応容器
に投入して調製することが好ましい。
【0050】感光性ハロゲン化銀粒子はヌードル法、フ
ロキュレーション法、限外濾過法、電気透析法等の公知
の脱塩法により脱塩することができる。
【0051】本発明における感光性ハロゲン化銀粒子は
化学増感されていることが好ましく、増感方法としては
イオウ増感、セレン増感、テルル増感、貴金属増感、還
元増感等公知の増感法を用いることができる。また、こ
れら増感法は2種以上組み合わせて用いることもでき
る。イオウ増感にはチオ硫酸塩、チオ尿素化合物、無機
イオウ等を用いることができる。
【0052】セレン増感、テルル増感に好ましく用いら
れる化合物としては、特開平9−230527号記載の
化合物を挙げることがきる。貴金属増感法に好ましく用
いられる化合物としては、例えば塩化金酸、カリウムク
ロロオーレート、カリウムオーリチオシアネート、硫化
金、金セレナイド、あるいは米国特許2,448,06
0号、英国特許618,061号等に記載されている化
合物を挙げることができる。
【0053】還元増感法の貝体的な化合物としてはアス
コルビン酸、二酸化チオ尿素、塩化第一スズ、ヒドラジ
ン誘導体、ボラン化合物、シラン化合物、ポリアミン化
合物等を用いることができる。また、乳剤のpHを7以
上またはpAgを8.3以下に保持して熟成することに
より還元増感することができる。
【0054】本発明の熱現像感光材料には分光増感色素
としてシアニン、メロシアニン、コンプレックスシアニ
ン、コンプレックスメロシアニン、ホロポーラーシアニ
ン、スチリル、ヘミシアニン、オキソノール、ヘミオキ
ソノール色素等を用いることができる。これら増感色素
は例えば特開昭63−159841号、同60−140
335号、同63−231437号、同63−2596
51号、同63−304242号、同63−15245
号、米国特許4,639,414号、同4,740,4
55号、同4,741,966号、同4,751,17
5号、同4,835,096号などに記載されている。
また有用な増感色素は例えば(RD)17643.IV、
同18716.648〜649頁、同308119.9
96〜998頁IVAに記載もしくは引用された文献に記
載されている。
【0055】特に各種レーザーイメージャーやスキャナ
ーの光源の分光特性に適した分光感度を有する増感色素
を有利に選択することができ、例えば特開平9−340
78号、同9−54409号、同9−80679号記載
の化合物が好ましく用いることができる。
【0056】これらの増感色素は単独に用いてもよい
が、それらの組合せを用いてもよく、増感色素の組合せ
は、特に強色増感の目的でしばしば用いられる。増感色
素とともに、それ自身分光増感作用をもたない色素ある
いは可視光を実質的に吸収しない物質であって、強色増
感を示す物質を乳剤中に含んでもよい。
【0057】有用な強色増感を示す色素の組合せ及び強
色増感を示す化合物は(RD)17643.IVのJ項、
あるいは特公昭43−4933号、特開昭59−190
32号、同59−192242号等に記載されている。
【0058】本発明において有機銀塩は還元可能な銀源
であり、還元可能な銀イオン源を含有する有機酸及びヘ
テロ有機酸の銀塩、特に長鎖(10〜30、好ましくは
15〜28の炭素原子数)の脂肪族カルボン酸の銀塩が
好ましい。
【0059】配位子が4.0〜10.0の銀イオンに対
する錯安定度定数を有する有機又は無機の銀塩錯体も有
用であり、例えば次のものが挙げられる。
【0060】有機酸の銀塩(例えば、没食子酸、シュウ
酸、ベヘン酸、ステアリン酸、パルミチン酸、ラウリン
酸、オレイン酸、カプロン酸、ミリスチン酸、パルミチ
ン酸、マレイン酸、リノール酸等の塩);銀のカルボキ
シアルキルチオ尿素塩(例えば、1−(3−カルボキシ
プロピル)チオ尿素、1−(3−カルボキシプロピル)
−3,3−ジメチルチオ尿素等);アルデヒドとヒドロ
キシ置換芳香族カルボン酸とのポリマー反応生成物の銀
錯体(例えば、アルデヒド類(ホルムアルデヒド、アセ
トアルデヒド、ブチルアルデヒド等)、ヒドロキシ置換
酸類(例えば、サリチル酸、安息香酸、3,5−ジヒド
ロキシ安息香酸、5,5−チオジサリチル酸)、チオエ
ン類の銀塩又は錯体(例えば、3−(2−カルボキシエ
チル)−4−ヒドロキシメチル−4−(チアゾリン−2
−チオエン、及び3−カルボキシメチル−4−チアゾリ
ン−2−チオエン)、イミダゾール、ピラゾール、ウラ
ゾール、1,2,4−チアゾール及び1H−テトラゾー
ル、3−アミノ−5−ベンジルチオ−1,2,4−トリ
アゾール及びベンゾトリアゾールから選択される窒素酸
と銀との錯体または塩;サッカリン、5−クロロサリチ
ルアルドキシム等の銀塩及びメルカプチド類の銀塩。
【0061】好適な銀塩の例は、例えば(RD)170
29及び29963に記載されており、特に好ましい銀
源はベヘン酸銀である。
【0062】有機銀塩化合物は、水溶性銀化合物と銀と
錯形成する化合物を混合することにより得られるが、正
混合法、逆混合法、同時混合法、特開平9−12764
3号に記載されている様なコントロールドダブルジェッ
ト法等が好ましく用いられる。
【0063】本発明に用いることができる有機銀塩の形
状としては特に制限はないが、短軸と長軸を有する針状
結晶が好ましい。感光性ハロゲン化銀感光材料でよく知
られているように銀塩結晶粒子のサイズとその被覆力の
間の反比例の関係は本発明における熱現像感光材料にお
いても成立し、即ち熱現像感光材料の画像形成部である
有機銀塩粒子が大きいと被覆力が小さく画像濃度が低く
なることを意味することから有機銀塩のサイズを小さく
することが必要である。
【0064】本発明においては有機銀塩粒子は短軸0.
01〜0.20μm、長軸0.10〜5.0μmが好ま
しく、より好ましくは短軸が0.01〜0.15μm、
長軸が0.10〜4.0μmである。
【0065】有機銀塩の粒子サイズ分布は単分散である
ことが好ましい。単分散とは短軸、長軸それぞれの長さ
の標準偏差を短軸、長軸それぞれで割った値の百分率が
好ましくは100%以下、より好ましくは、80%以
下、さらに好ましくは50%以下がよい。有機銀塩の形
状の測定方法としては有機銀塩分散物の透過型電子顕微
鏡像より求めることができる。単分散性を測定する別の
方法として、有機銀塩の体積荷重平均直径の標準偏差を
求める方法があり、体積荷重平均直径で割った値の百分
率(変動係数)が好ましくは100%以下、より好まし
くは80%以下、さらに好ましくは50%以下である。
測定方法としては例えば液中に分散した有機銀塩にレー
ザー光を照射し、その散乱光のゆらぎの時間変化に対す
る自己相関係数を求めることにより得られた粒子サイズ
(体積荷重平均直径)から求めることができる。本発明
の熱現像感光材料における有機銀塩、特に有機酸銀の塗
布量は感光材料1m2当たり0.5〜5.0gが好まし
く、さらには1.0〜3.0gが好ましい。
【0066】本発明の熱現像感光材料に好適な還元剤の
例は、例えば米国特許3,770,448号、同3,7
73,512号、同3,593,863号、及び(R
D)17029に記載されており、次のものがある。
【0067】アミノヒドロキシシクロアルケノン化合物
(例えば、2−ヒドロキシピペリジノ−2−シクロヘキ
セノン);還元剤の前駆体としてアミノリダクトン類
(reductones)エステル(例えば、ピペリジ
ノヘキソースリダクトンモノアセテート);N−ヒドロ
キシ尿素誘導体(例えば、N−p−メチルフェニル−N
−ヒドロキシ尿素);アルデヒド又はケトンのヒドラゾ
ン類(例えば、アントラセンアルデヒドフェニルヒドラ
ゾン);ホスファーアミドフェノール類;ホスファーア
ミドアニリン類;ポリヒドロキシベンゼン類(例えば、
ヒドロキノン、t−ブチル−ヒドロキノン、イソプロピ
ルヒドロキノン及び(2,5−ジヒドロキシ−フェニ
ル)メチルスルホン);スルフヒドロキサム酸類(例え
ば、ベンゼンスルフヒドロキサム酸);スルホンアミド
アニリン類(例えば、4−(N−メタンスルホンアミ
ド)アニリン);2−テトラゾリルチオヒドロキノン類
(例えば、2−メチル−5−(1−フェニル−5−テト
ラゾリルチオ)ヒドロキノン);テトラヒドロキノキサ
リン類(例えば、1,2,3,4−テトラヒドロキノキ
サリン);アミドオキシン類;アジン類(例えば、脂肪
族カルボン酸アリールヒドラザイド類とアスコルビン酸
の組み合わせ);ポリヒドロキシベンゼンとヒドロキシ
ルアミンの組み合わせ、リダクトン及び/又はヒドラジ
ン;ヒドロキサン酸類;アジン類とスルホンアミドフェ
ノール類の組み合わせ;α−シアノフェニル酢酸誘導
体;ビス−β−ナフトールと1,3−ジヒドロキシベン
ゼン誘導体の組み合わせ;5−ピラゾロン類;スルホン
アミドフェノール還元剤;2−フェニルインダン−1,
3−ジオン等;クロマン;1,4−ジヒドロピリジン類
(例えば、2,6−ジメトキシ−3,5−ジカルボエト
キシ−1,4−ジヒドロピリジン);ビスフェノール類
(例えば、ビス(2−ヒドロキシ−3−t−ブチル−5
−メチルフェニル)メタン、ビス(6−ヒドロキシ−m
−トリ)メシトール(mesitol)、2,2−ビス
(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン、
4,5−エチリデン−ビス(2−t−ブチル−6−メチ
ル)フェノール)、紫外線感応性アスコルビン酸誘導体
及び3−ピラゾリドン類。中でも特に好ましい還元剤は
ヒンダードフェノール類である。ヒンダードフェノール
類としては下記一般式(A)で表される化合物が挙げら
れる。
【0068】
【化12】
【0069】式中、Rは水素原子、又は炭素原子数1〜
10のアルキル基(例えば、−C49、2,4,4−ト
リメチルペンチル)を表し、R′及びR″は炭素原子数
1〜5のアルキル基(例えば、メチル、エチル、t−ブ
チル)を表す。
【0070】一般式(A)で表される化合物の具体例を
以下に示す。ただし、本発明は、以下の化合物に限定さ
れるものではない。
【0071】
【化13】
【0072】
【化14】
【0073】前記一般式(A)で表される化合物を始め
とする還元剤の使用量は好ましくは銀1モル当り1×1
-2〜10モル、特に1×10-2〜1.5モルである。
【0074】本発明の熱現像感光材料に好適なバインダ
ーは、透明又は半透明で一般に無色であり、天然ポリマ
ー合成樹脂やポリマー及びコポリマー、その他フィルム
を形成する媒体、例えば:ゼラチン、アラビアゴム、ポ
リ(ビニルアルコール)、ヒドロキシエチルセルロー
ス、セルロースアセテート、セルロースアセテートブチ
レート、ポリ(ビニルピロリドン)、カゼイン、デンプ
ン、ポリ(アクリル酸)、ポリ(メチルメタクリル
酸)、ポリ(塩化ビニル)、ポリ(メタクリル酸)、コ
ポリ(スチレン−無水マレイン酸)、コポリ(スチレン
−アクリロニトリル)、コポリ(スチレン−ブタジエ
ン)、ポリ(ビニルアセタール)類(例えば、ポリ(ビ
ニルホルマール)及びポリ(ビニルブチラール))、ポ
リ(エステル)類、ポリ(ウレタン)類、フェノキシ樹
脂、ポリ(塩化ビニリデン)、ポリ(エポキシド)類、
ポリ(カーボネート)類、ポリ(ビニルアセテート)、
セルロースエステル類、ポリ(アミド)類がある。親水
性でも非親水性でもよい。
【0075】本発明においては、熱現像後の寸法変動を
防ぐ目的として感光性層のバインダー量が1.5〜10
g/m2であることが好ましい。さらに好ましくは1.
7〜8g/m2である。1.5g/m2に満たないと未露
光部の濃度が大幅に上昇し、使用に耐えない場合があ
る。
【0076】本発明においては、感光性層側にマット剤
を含有することが好ましく、熱現像後の画像の傷つき防
止のためには、感光材料の表面にマット剤を配すること
が好ましく、そのマット剤を乳剤層側の全バインダーに
対し、重量比で0.5〜10%含有することが好まし
い。
【0077】本発明に用いられるマット剤の材質は、有
機物及び無機物のいずれでもよい。例えば、無機物とし
ては、スイス特許第330,158号等に記載のシリ
カ、仏国特許第1,296,995号等に記載のガラス
粉、英国特許第1,173,181号等に記載のアルカ
リ土類金属又はカドミウム、亜鉛等の炭酸塩、等をマッ
ト剤として用いることができる。有機物としては、米国
特許第2,322,037号等に記載の澱粉、ベルギー
特許第625,451号や英国特許第981,198号
等に記載された澱粉誘導体、特公昭44−3643号等
に記載のポリビニルアルコール、スイス特許第330,
158号等に記載のポリスチレン或いはポリメタアクリ
レート、米国特許第3,079,257号等に記載のポ
リアクリロニトリル、米国特許第3,022,169号
等に記載されたポリカーボネートの様な有機マット剤を
用いることができる。
【0078】マット剤の形状は、定形、不定形どちらで
も良いが、好ましくは定形で、球形が好ましく用いられ
る。マット剤の大きさはマット剤の体積を球形に換算し
たときの直径で表される。本発明においてマット剤の粒
径とはこの球形換算した直径のことを示すものとする。
【0079】本発明に用いられるマット剤は、平均粒径
が0.5μm〜10μmであることが好ましく、更に好
ましくは1.0μm〜8.0μmである。又、粒子サイ
ズ分布の変動係数としては、50%以下であることが好
ましく、更に好ましくは40%以下であり、特に好まし
くは30%以下となるマット剤である。
【0080】ここで、粒子サイズ分布の変動係数は、下
記の式で表される値である。
【0081】 (粒径の標準偏差)/(粒径の平均値)×100 マット剤は任意の構成層中に含むことができるが、本発
明の目的を達成するためには好ましくは感光性層以外の
構成層であり、更に好ましくは支持体から見て最も外側
の層である。マット剤の添加方法は、予め塗布液中に分
散させて塗布する方法であってもよいし、塗布液を塗布
した後、乾燥が終了する以前にマット剤を噴霧する方法
を用いてもよい。また複数の種類のマット剤を添加する
場合は、両方の方法を併用してもよい。
【0082】本発明の熱現像感光材料は、熱現像処理に
て写真画像を形成するもので、還元可能な銀源(有機銀
塩)、触媒活性量のハロゲン化銀、ヒドラジン誘導体、
還元剤、及び必要に応じて銀の色調を抑制する色調剤を
通常(有機)バインダーマトリックス中に分散した状態
で含有している熱現像感光材料であることが好ましい。
本発明の熱現像感光材料は常温で安定であるが、露光後
高温(例えば、80℃〜140℃)に加熱することで現
像される。加熱することで有機銀塩(酸化剤として機能
する)と還元剤との間の酸化還元反応を通じて銀を生成
する。この酸化還元反応は露光でハロゲン化銀に発生し
た潜像の触媒作用によって促進される。露光領域中の有
機銀塩の反応によって生成した銀は黒色画像を提供し、
これは非露光領域と対照をなし、画像の形成がなされ
る。この反応過程は、外部から水等の処理液を供給する
ことなしで進行する。
【0083】本発明の熱現像感光材料は支持体上に少な
くとも一層の感光性層を有している。支持体の上に感光
性層のみを形成しても良いが、感光性層の上に少なくと
も1層の非感光性層を形成することが好ましい。感光性
層に通過する光の量又は波長分布を制御するために感光
性層と同じ側又は反対側にフィルター層を形成しても良
いし、感光性層に染料又は顔料を含ませても良い。染料
としては特願平7−11184号の化合物が好ましい。
感光性層は複数層にしても良く、また階調の調節のため
感度を高感層/低感層又は低感層/高感層にしても良
い。各種の添加剤は感光性層、非感光性層、又はその他
の形成層のいずれに添加しても良い。本発明の熱現像感
光材料には例えば、界面活性剤、酸化防止剤、安定化
剤、可塑剤、紫外線吸収剤、被覆助剤等を用いても良
い。
【0084】本発明の熱現像感光材料には、色調剤を添
加することが好ましい。色調剤は、米国特許第3,08
0,254号、同第3,847,612号および同第
4,123,282号に示されるように、写真技術にお
いて周知の材料である。好適な色調剤の例は(RD)1
7029号に開示されており、次のものがある。
【0085】イミド類(例えば、フタルイミド);環状
イミド類、ピラゾリン−5−オン類、及びキナゾリノン
(例えば、スクシンイミド、3−フェニル−2−ピラゾ
リン−5−オン、1−フェニルウラゾール、キナゾリン
及び2,4−チアゾリジンジオン);ナフタールイミド
類(例えば、N−ヒドロキシ−1,8−ナフタールイミ
ド);コバルト錯体(例えば、コバルトのヘキサミント
リフルオロアセテート)、メルカプタン類(例えば、3
−メルカプト−1,2,4−トリアゾール);N−(ア
ミノメチル)アリールジカルボキシイミド類(例えば、
N−(ジメチルアミノメチル)フタルイミド);ブロッ
クされたピラゾール類、イソチウロニウム(isoth
iuronium)誘導体及びある種の光漂白剤の組み
合わせ(例えば、N,N′−ヘキサメチレン(1−カル
バモイル−3,5−ジメチルピラゾール)、1,8−
(3,6−ジオキサオクタン)ビス(イソチウロニウム
トリフルオロアセテート)、及び2−(トリブロモメチ
ルスルホニル)ベンゾチアゾールの組み合わせ);メロ
シアニン染料(例えば、3−エチル−5−{3−エチル
−2−ベンゾチアゾリニリデン}{−1−メチルエチリ
デン}−2−チオ−2,4−オキサゾリジンジオン);
フタラジノン、フタラジノン誘導体又はこれらの誘導体
の金属塩(例えば、4−(1−ナフチル)フタラジノ
ン、6−クロロフタラジノン、5,7−ジメチルオキシ
フタラジノン、及び2,3−ジヒドロ−1,4−フタラ
ジンジオン);フタラジノンとスルフィン酸誘導体の組
み合わせ(例えば、6−クロロフタラジノン+ベンゼン
スルフィン酸ナトリウム又は8−メチルフタラジノン+
p−トリスルホン酸ナトリウム);フタラジンとフタル
酸の組み合わせ;フタラジン(フタラジンの付加物を含
む)とマレイン酸無水物、及びフタル酸、2,3−ナフ
タレンジカルボン酸又はo−フェニレン酸誘導体及びそ
の無水物(例えば、フタル酸、4−メチルフタル酸、4
−ニトロフタル酸及びテトラクロロフタル酸無水物)か
ら選択される少なくとも1つの化合物との組み合わせ;
キナゾリンジオン類、ベンズオキサジン、ナルトキサジ
ン誘導体;ベンズオキサジン−2,4−ジオン類(例え
ば、1,3−ベンズオキサジン−2,4−ジオン);ピ
リミジン類及びトリアジン類(例えば、2,4−ジヒド
ロキシピリミジン)、及びテトラザペンタレン誘導体
(例えば、3,6−ジメルカプト−1,4−ジフェニル
−1H,4H−2,3a,5,6a−テトラザペンタレ
ン)などが挙げられ、好ましい色調剤としてはフタラゾ
ン又はフタラジンである。
【0086】本発明には現像を抑制あるいは促進させ現
像を制御するため、分光増感効率を向上させるため、現
像前後の保存性を向上させるためなどにメルカプト化合
物、ジスルフィド化合物、チオン化合物を含有させるこ
とができる。本発明にメルカプト化合物を使用する場
合、いかなる構造のものでもよいが、ArSM,Ar−
S−S−Arで表されるものが好ましい。式中、Mは水
素原子またはアルカリ金属原子であり、Arは1個以上
の窒素、イオウ、酸素、セレニウムまたはテルリウム原
子を有する芳香環または縮合芳香環である。好ましく
は、複素芳香環はベンズイミダゾール、ナフトイミダゾ
ール、ベンゾチアゾール、ナフトチアゾール、ベンズオ
キサゾール、ナフトオキサゾール、ベンゾセレナゾー
ル、ベンゾテルゾール、イミダゾール、オキサゾール、
ピラゾール、トリアゾール、チアジアゾール、テトラゾ
ール、トリアジン、ピリミジン、ピリダジン、ピラジ
ン、ピリジン、プリン、キノリンまたはキナゾリノンで
ある。この複素芳香環は、例えば、ハロゲン(例えば、
BrおよびCl)、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、
アルキル(例えば、1個以上の炭素原子、好ましくは1
〜4個の炭素原子を有するもの)およびアルコキシ(例
えば、1個以上の炭素原子、好ましくは1〜4個の炭素
原子を有するもの)からなる置換基群から選択されるも
のを有してもよい、メルカプト置換複素芳香族化合物を
としては、2−メルカプトベンズイミダゾール、2−メ
ルカプトベンズオキサゾール、2−メルカプトベンゾチ
アゾール、2−メルカプト−5−メチルベンズイミダゾ
ール、6−エトキシ−2−メルカプトベンゾチアゾー
ル、2,2′−ジチオビスベンゾチアゾール、3−メル
カプト−1,2,4−トリアゾール、4,5−ジフェニ
ル−2−イミダゾールチオール、2−メルカプトイミダ
ゾール、1−エチル−2−メルカプトベンズイミダゾー
ル、2−メルカプトキノリン、8−メルカプトプリン、
2−メルカプト−4−(3H)キナゾリノン、7−トリ
フルオロメチル−4−キノリンチオール、2,3,5,
6−テトラクロロ−4−ピリジンチオール、4−アミノ
−6−ヒドロキシ−2−メルカプトピリミジンモノヒド
レート、2−アミノ−5−メルカプト−1,3,4−チ
アジアゾール、3−アミノ−5−メルカプト−1,2,
4−トリアゾール、4−ヒドロキシ−2−メルカプトピ
リミジン、2一メルカプトピリミジン、4,6−ジアミ
ノ−2メルカプトピリミジン、2−メルカプト−4−メ
チルピリミジンヒドロクロリド、3−メルカプト−5−
フェニル−1,2,4−トリアゾール、2−メルカプト
−4−フェニルオキサゾールなどが挙げられるが、本発
明はこれらに限定されない。これらのメルカプト化合物
の添加量としては乳剤層中に銀1モル当たり0.001
〜1.0モルの範囲が好ましく、さらに好ましくは、銀
1モル当たり0.01〜0.3モルの量である。
【0087】最も有効なカブリ防止剤として知られてい
るものは水銀イオンである。感光材料中にカブリ防止剤
として水銀化合物を使用することについては、例えば米
国特許第3,589,903号に開示されている。しか
し、水銀化合物は環境的に好ましくない。非水銀かぶり
防止剤としては例えば米国特許第4,546,075号
及び同第4,452,885号及び特開昭59−572
34号に開示されている様なカブリ防止剤が好ましい。
【0088】特に好ましい非水銀カブリ防止剤は、米国
特許第3,874,946号及び同第4,756,99
9号に開示されているような化合物、−C(X1
(X2)(X3)(ここでX1及びX2はハロゲンでX3
水素又はハロゲン)で表される1以上の置換基を備えた
ヘテロ環状化合物である。好適なカブリ防止剤の例とし
ては、特開平9−90550号段落番号〔0062〕〜
〔0063〕に記載されている化合物等が好ましく用い
られる。
【0089】更に、より好適なカブリ防止剤は米国特許
第5,028,523号及び英国特許出願922213
83.4号、同9300147.7号、同931179
0.1号に開示されている。
【0090】本発明における感光層には、可塑剤および
潤滑剤として多価アルコール(例えば、米国特許第2,
960,404号に記載された種類のグリセリンおよび
ジオール)、米国特許第2,588,765号および同
第3,121,060号に記載の脂肪酸またはエステ
ル、英国特許第955,061号に記載のシリコーン樹
脂などを用いることができる。
【0091】本発明の感光層、保護層、バック層など各
層には硬膜剤を用いてもよい、硬膜剤の例としては、イ
ソシアネート化合物類、米国特許4,791,042号
などに記載されているエポキシ化合物類、特開昭62−
89048号などに記載されているビニルスルホン系化
合物類などが用いられる。
【0092】本発明には塗布性、帯電改良などを目的と
して界面活性剤を用いてもよい。界面活性剤の例として
は、アニオン系、カチオン系、ベタイン系、ノニオン
系、フッ素系などいかなるものも適宜用いられる。具体
的には、特開昭62−170950号、米国特許第5,
382,504号などに記載のフッ素系高分子界面活性
剤、特開昭60−244945号、特開昭63−188
135号などに記載のフッ素系界面活性剤、米国特許第
3,885,965号などに記載のポリシロキサン系界
面活性剤、特開平6−301140号などに記載のポリ
アルキレンオキサイドやアニオン系界面活性剤などが挙
げられる。
【0093】本発明における熱現像用写真乳剤は、ディ
ップ塗布法、エアナイフ塗布法、フロー塗布法、または
米国特許第2,681,294号に記載の種類のホッパ
ーを用いる押出塗布法を含む種々の塗布方法を用いるこ
とができる。必要により、米国特許第2,761,79
1号および英国特許第837,095号に記載の方法に
より2層またはそれ以上の層を同時に塗布することがで
きる。
【0094】本発明で用いられる支持体は、現像処理後
に所定の光学濃度を得るため、及び現像処理後の画像の
変形を防ぐためにプラスチックフィルム(例えば、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリイミ
ド、ナイロン、セルローストリアセテート、ポリエチレ
ンナフタレート)であることが好ましい。
【0095】その中でも好ましい支持体としては、ポリ
エチレンテレフタレート(以下PETと略す)、ポリエ
チレンナフタレート(以下PENと略す)、及びシンジ
オタクチック構造を有するスチレン系重合体を含むプラ
スチック(以下SPSと略す)の支持体が挙げられる。
支持体の厚みとしては50〜300μm程度、好ましく
は70〜180μmである。
【0096】また熱処理したプラスチック支持体を用い
ることもできる。採用するプラスチックとしては、前記
のプラスチックが挙げられる。支持体の熱処理とはこれ
らの支持体を製膜後、感光性層が塗布されるまでの間
に、支持体のガラス転移点より30℃以上高い温度で、
好ましくは35℃以上高い温度で、更に好ましくは40
℃以上高い温度で加熱することがよい。但し、支持体の
融点を超えた温度で加熱しては本発明の効果は得られな
い。
【0097】次に用いられるプラスチックについて説明
する。
【0098】PETはポリエステルの成分が全てポリエ
チレンテレフタレートからなるものであるが、ポリエチ
レンテレフタレート以外に、酸成分としてテレフタル
酸、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸、イソフタル
酸、ブチレンジカルボン酸、5−ナトリウムスルホイソ
フタル酸、アジピン酸等と、グリコール成分としてエチ
レングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオー
ル、シクロヘキサンジメタノール等との変性ポリエステ
ル成分が全ポリエステルの10モル%以下含まれたポリ
エステルであってもよい。
【0099】PENとしては、ポリエチレン−2,6−
ナフタレート、及びテレフタル酸と2,6−ナフタレン
ジカルボン酸とエチレングリコールからなる共重合ポリ
エステル、およびこれらのポリエステルの二種以上の混
合物を主要な構成成分とするポリエステルが好ましい。
また、さらに他の共重合成分が共重合されていても良い
し、他のポリエステルが混合されていても良い。
【0100】SPSは通常のポリスチレン(アタクチッ
クポリスチレン)と異なり立体的に規則性を有したポリ
スチレンである。SPSの規則的な立体規則性構造部分
をラセモ連鎖といい、2連鎖、3連鎖、5連鎖、あるい
はそれ以上と規則的な部分がより多くあることが好まし
く、本発明において、ラセモ連鎖は、2連鎖で85%以
上、3連鎖で75%以上、5連鎖で50%以上、それ以
上の連鎖で30%以上であることが好ましい。SPSの
重合は特開平3−131843号明細書記載の方法に準
じて行うことが出来る。
【0101】本発明に係る支持体の製膜方法及び下引製
造方法は公知の方法を用いることができるが、好ましく
は、特開平9−50094号の段落〔0030〕〜〔0
070〕に記載された方法を用いることである。
【0102】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明の態様はこれに限定されない。
【0103】実施例1 〈下引済み写真用支持体の作製〉市販の2軸延伸熱固定
済みの厚さ175μmのPET(ポリエチレンテレフタ
レート)フィルムの両面に、8w/m2・分のコロナ放
電処理を施した。
【0104】(乳剤Aの調製)水900ml中にイナー
トゼラチン7.5g及び臭化カリウム10mgを溶解し
て温度35℃、pHを3.0に合わせた後、硝酸銀74
gを含む水溶液370mlと、モル比が98/2の臭化
カリウムと沃化カリウムを含む水溶液及び〔Ir(N
O)Cl5〕塩を銀1モル当たり1×10-6モルを、p
Ag7.7に保ちながらコントロールドダブルジェット
法で添加した。
【0105】その後、4−ヒドロキシ−6−メチル−
1,3,3a,7−テトラザインデン(TAI)を添加
し、NaOHでpHを5に調整して平均粒子サイズ0.
06μm、単分散度8、(100)面比率87%の立方
体沃臭化銀粒子を得た。
【0106】この乳剤にゼラチン凝集剤を用いて凝集沈
降させ、脱塩処理後フェノキシエタノール0.1gを加
え、pH5.9、pAg7.5に調整して、ハロゲン化
銀乳剤を得た。得られた乳剤を塩化金酸及び無機硫黄で
化学増感を行った。
【0107】(乳剤Bの調製)上記乳剤Aの調製におい
て、〔Ir(NO)Cl5〕塩と塩化ロジウムを除いた
以外は全て同様の方法で乳剤Bを調製した。平均粒子サ
イズ0.06μm、単分散度8、(100)面比率87
%の立方体沃臭化銀粒子を得た。
【0108】(ベヘン酸Na溶液の調製)340mlの
イソプロパノールにベヘン酸34gを65℃で溶解し
た。次に撹拌しながら0.25Nの水酸化ナトリウム水
溶液をpH8.7になる様に添加した。この際水酸化ナ
トリウム水溶液は約400ml必要とした。次にこのベ
ヘン酸ナトリウム水溶液を減圧濃縮を行いベヘン酸ナト
リウムの濃度が重量%で8.9%とした。
【0109】(ベヘン酸銀Eの調製)750mlの蒸留
水中に30gのオセインゼラチンを溶解した溶液に、
2.94Mの硝酸銀溶液を加え銀電位を400mVとし
た。この中にコントロールドダブルジェット法を用いて
78℃の温度下で前記ベヘン酸ナトリウム溶液374m
lを添加し、同時に2.94Mの硝酸銀水溶液を添加し
た。添加時のベヘン酸ナトリウム及び硝酸銀の使用量は
それぞれ0.092モル、0.101モルであった。
【0110】添加終了後さらに30分撹拌し限外濾過に
より水溶性塩類を除去した。できたベヘン酸銀は平均粒
子サイズ0.8μm、単分散度8%の針状粒子であっ
た。
【0111】(感光性乳剤の調製)このベヘン酸銀分散
物に前記ハロゲン化銀乳剤を表1の組合せになるように
それぞれ0.01モル加え、更に撹拌しながらポリ酢酸
ビニルの酢酸n−ブチル溶液(1.2wt%)100g
を徐々に添加して分散物のフロックを形成後、水を取り
除き、更に2回の水洗と水の除去を行った後、バインダ
ーとしてポリビニルブチラール(平均分子量3000)
の2.5wt%の酢酸ブチルとイソプロピルアルコール
の1:2混合溶液60gを撹拌しながら加えた後、こう
して得られたゲル状のベヘン酸及びハロゲン化銀の混合
物にバインダーとしてポリビニルブチラール(平均分子
量4000)及びイソプロピルアルコールを加え分散し
た。
【0112】前記の支持体上に以下の各層を順次形成
し、試料を作製した。尚、乾燥は各々75℃,5分間で
行った。
【0113】(バック層側の塗布液)以下の組成の液を
湿潤時の厚さが80μmになるように塗布した。
【0114】 ポリビニルブチラール(10%イソプロパノール溶液) 150ml 染料−B 70mg 染料−C 70mg
【0115】
【化15】
【0116】 (感光層側の塗布液) (但し下記の添加量は感光材料1m2当たりの量で表す。) 感光層1 感光性乳剤 表1記載 本発明に係る一般式(1)、(2)の化合物 表1記載 増感色素−1(0.1%DMF溶液) 2mg カブリ防止剤−1(0.01%メタノール溶液) 3ml カブリ防止剤−2(1.5%メタノール溶液) 8ml カブリ防止剤−3(2.4%DMF溶液) 5ml フタラゾン(4.5%DMF溶液) 8ml 硬調化剤−H(1%メタノール/DMF=4:1溶液) 2ml 以上の組成の液を塗布銀量が1.3g/m2、バインダ
ーとしてのポリビニルブチラールが3.5g/m2にな
る様に均一塗布した。
【0117】
【化16】
【0118】
【化17】
【0119】(表面保護層の塗布)以下の組成の液を湿
潤厚さ100μmになる様に感光層上に塗布した。
【0120】 アセトン 175ml 2−プロパノール 40ml メタノール 15ml セルロースアセテート 8.0g フタラジン 1.0g 4−メチルフタル酸 0.72g テトラクロロフタル酸 0.22g テトラクロロフタル酸無水物 0.5g マット剤:平均粒子サイズ4μmポリメチルメタクリレート 2.0g 《露光及び現像処理と感度の評価》上記で作製した熱現
像感光材料に760nmの波長を持つ半導体レーザース
キャナーを用いて、ステップウエッジ像を露光した。そ
の後ヒートドラムを有する自動現像機を用いて、110
℃で15秒熱現像処理した。その際、露光及び現像は2
3℃、50%RHに調湿した部屋で行った。
【0121】感度の値は「カブリ+1.0」の濃度を得
るために必要な露光量の逆数として求め、試料No.1
の感度を100として相対感度で表した。
【0122】《熱現像後のカブリ濃度の評価》上記で作
製した熱現像感光材料を2つに分け、片方を50℃、5
0%RHのサーモ機に5日間投入し、もう一方を23
℃、50%RHの部屋に保存し、その両方のカブリ濃度
を測定した。ここでいうカブリ濃度とは未露光部分の濃
度をいい、50℃のサーモ機に投入した試料と23℃の
部屋に保存した試料のカブリ濃度差を評価しており、値
の小さいものほど良いことになる。
【0123】《熱現像後の銀色調の評価》前記のように
50℃、50%RHのサーモ機に投入した試料の露光部
分の銀色調を目視でランク評価した。
【0124】冷黒色のものをランク5とし、温黒調にな
るにつれ徐々に4、3、2、1とランクを落とし、ラン
ク1は茶褐色で好ましくない銀色調である。ランク3以
上のものが実用可の色調である。得られた結果を表1に
示す。
【0125】
【表1】
【0126】表1から明らかなように、本発明の試料は
高感度を有し、かつ熱現像後の銀画像を、苛酷な条件下
に保存してもカブリ増加がなく、銀色調性に優れた黒白
熱現像感光材料を得られることが分かる。
【0127】
【発明の効果】本発明によれば熱現像後の銀画像を保存
してもカブリ増加がなく、かつ銀色調性に優れた高感度
の黒白熱現像感光材料を得られた。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に有機銀塩、感光性ハロゲン化
    銀粒子及び還元剤を含有する親水性コロイド層を少なく
    とも1層有する熱現像感光材料において、該親水性コロ
    イド層中に、下記一般式(1)で表される化合物を含有
    することを特徴とする熱現像感光材料。 【化1】 (式中、Z1、Z2は5〜6員の複素環を形成するに必要
    な非金属原子群を表す。)
  2. 【請求項2】 支持体上に有機銀塩、感光性ハロゲン化
    銀粒子及び還元剤を含有する親水性コロイド層を少なく
    とも1層有する熱現像感光材料において、該親水性コロ
    イド層中に、下記一般式(2)で表される化合物を含有
    することを特徴とする熱現像感光材料。 【化2】 (式中、Z3は少なくとも1つの窒素原子を含む複素環
    を形成するに必要な非金属原子群を表し、Yは窒素原子
    又はメチン基を表す。)
  3. 【請求項3】 上記の感光性ハロゲン化銀粒子に、元素
    周期表の6族〜10族に属する金属のイオン又は錯体イ
    オンを含有することを特徴とする請求項1又は2記載の
    熱現像感光材料。
  4. 【請求項4】 上記の感光性ハロゲン化銀粒子が、平均
    粒径0.005〜0.1μmの単分散粒子であることを
    特徴とする請求項3記載の熱現像感光材料。
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