JP2002098980A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JP2002098980A
JP2002098980A JP2000289986A JP2000289986A JP2002098980A JP 2002098980 A JP2002098980 A JP 2002098980A JP 2000289986 A JP2000289986 A JP 2000289986A JP 2000289986 A JP2000289986 A JP 2000289986A JP 2002098980 A JP2002098980 A JP 2002098980A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶表示装置の額縁の幅を小さくする。 【解決手段】 上側のガラス基板1の下面に樹脂からな
る柱状のスペーサ4をフォトリソグラフィ法により形成
すると同時に、上側のガラス基板1の下面端部にシール
材拡散防止壁6を形成する。そして、上側のガラス基板
1の下面においてシール材拡散防止壁6のすぐ内側にシ
ール材材料をディスペンサ法により描画し、シール材3
を形成する。これにより、額縁の幅を小さくすることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は液晶表示装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】図3は従来の液晶表示装置の一例の平面
図を示し、図4は図3のY−Y線に沿う断面図を示した
ものである。この液晶表示装置では、2枚のガラス基板
1、2がほぼ方形枠状のシール材3を介して貼り合わさ
れ、シール材3の内側における両ガラス基板1、2間に
シリカガラスや樹脂などの球状の粒子からなるスペーサ
4が介在され、シール材3の内側における両ガラス基板
1、2間に液晶5が封入された構造となっている。この
場合、下側のガラス基板2の右辺部および下辺部は上側
のガラス基板1から突出され、これらの突出部の上面は
端子部となっている。
【0003】ところで、従来のこのような液晶表示装置
において、シール材3を形成する場合、上側のガラス基
板1の下面にディスペンサ法によりエポキシ系樹脂など
からなるシール材材料を描画して形成している。この場
合、描画スピードの高速安定化に問題があり、時間をか
ける場合は別として、微細描画パターンの形成は困難で
ある。このため、ディスペンサ法により描画されたシー
ル材3の幅および高さは必ずしも均一とはならず、ある
程度の割合でばらついてしまう。そして、両ガラス基板
1、2をシール材3を介して熱圧着して貼り合わせた後
では、シール材3の幅方向外側におけるばらつきの段差
は最大で0.15mm以上となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の液
晶表示装置では、シール材3の幅方向外側におけるばら
つきの段差が最大で0.15mm以上となるので、2枚
の大型ガラス基板を複数のシール材を介して貼り合わ
せ、2枚の大型ガラス基板を切断して複数の液晶セルを
得る場合、シール材3が大型ガラス基板の切断ラインに
掛からないようにするために、シール材3の形成位置を
大型ガラス基板の切断ライン(特に、上側のガラス基板
1の端縁)から0.15mm以上離れた位置としなけれ
ばならず、額縁の幅が大きくなってしまうという問題が
あった。この発明の課題は、シール材の幅方向外側がば
らつかないようにすることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、2枚の基板がほぼ方形枠状のシール材を介して貼り
合わされ、前記シール材の内側における前記両基板間に
液晶が封入された液晶表示装置において、前記両基板間
において前記シール材の外側または内側に樹脂からなる
シール材拡散防止壁を設けたものである。請求項2に記
載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記シー
ル材の内側における前記両基板間に前記シール材拡散防
止壁と同一の樹脂からなる柱状のスペーサを設けたもの
である。請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発
明において、前記スペーサおよび前記シール材拡散防止
壁を、前記両基板のうちいずれか一方の基板の他方の基
板との対向面に一定の厚さに塗布された樹脂膜をパター
ニングすることにより形成したものである。請求項4に
記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記ス
ペーサの断面を約15μm角とし、前記シール材拡散防
止壁の幅を約15μmとしたものである。そして、請求
項1に記載の発明によれば、2枚の基板間においてシー
ル材の外側にシール材拡散防止壁を設けた場合には、シ
ール材が外側に向かって不要に拡散するのをシール材拡
散防止壁によって防止することができ、したがってシー
ル材の幅方向外側がばらつかないようにすることができ
る。なお、2枚の基板間においてシール材の内側にシー
ル材拡散防止壁を設けた場合には、シール材が内側に向
かって不要に拡散するのをシール材拡散防止壁によって
防止することができ、したがってシール材拡散防止壁の
すぐ内側が表示領域であっても、シール材が表示領域に
入り込まないようにすることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】図1はこの発明の一実施形態にお
ける液晶表示装置の平面図を示し、図2は図1のX−X
線に沿う断面図を示したものである。この液晶表示装置
では、2枚のガラス基板1、2がほぼ方形枠状のシール
材3を介して貼り合わされ、シール材3の内側における
両ガラス基板1、2間に樹脂からなる柱状のスペーサ4
が介在され、シール材3の内側における両ガラス基板
1、2間に液晶5が封入され、両ガラス基板1、2間に
おいてシール材3の外側にスペーサ4と同一の樹脂から
なるシール材拡散防止壁6が設けられた構造となってい
る。この場合も、下側のガラス基板2の右辺部および下
辺部は上側のガラス基板1から突出され、これらの突出
部の上面は端子部となっている。
【0007】次に、この液晶表示装置の製造方法の一部
について説明する。柱状のスペーサ4およびシール材拡
散防止壁6を形成する場合には、まず、図示していない
が、上側のガラス基板1を複数枚形成するための大型ガ
ラス基板の上面(図2では下面)にスピンコート法など
により樹脂膜を一定の厚さに塗布する。この場合、樹脂
膜の厚さは、形成すべき柱状のスペーサ4の高さ(例え
ば約5μm)と同じ厚さとする。次に、樹脂膜をフォト
リソグラフィ法によりパターニングすることにより、柱
状のスペーサ4およびシール材拡散防止壁6を形成す
る。
【0008】この場合、スペーサ4およびシール材拡散
防止壁6の高さは、塗布された樹脂膜の厚さにより決ま
り、均一であり、例えば約5μmである。また、フォト
リソグラフィ法は微細パターン化が可能であるので、一
例として、スペーサ4の断面が約15μm角となるよう
にし、シール材拡散防止壁6の幅が約15μmとなるよ
うにする。さらに、シール材拡散防止壁6の形成位置
は、大型ガラス基板の切断ライン(上側のガラス基板1
の端縁)になるべく近い位置となるようにする。
【0009】そして、大型ガラス基板の上面においてシ
ール材拡散防止壁6のすぐ内側にシール材材料をディス
ペンサ法により描画し、シール材3を形成する。次に、
この大型ガラス基板と、下側のガラス基板2を複数枚形
成するための大型ガラス基板(図示せず)とをシール材
3を介して熱圧着して貼り合わせる。この場合、シール
材3が外側に向かって不要に拡散するのをシール材拡散
防止壁6によって防止することができ、したがってシー
ル材3の幅方向外側がばらつかないようにすることがで
きる。次に、両大型ガラス基板を切断ラインに沿って切
断すると、複数の液晶セルが得られる。次に、液晶セル
に液晶5を封入すると、図1および図2に示す液晶表示
装置が得られる。
【0010】このようにして得られた液晶表示装置で
は、シール材3が外側に向かって不要に拡散するのをシ
ール材拡散防止壁6によって防止することにより、シー
ル材3の幅方向外側がばらつかないようにしているの
で、シール材3を上側のガラス基板1の端縁(大型ガラ
ス基板の切断ライン)になるべく近い位置に形成して
も、シール材3が大型ガラス基板の切断ラインに掛から
ないようにすることができ、この結果額縁の幅を小さく
することができる。すなわち、上記従来例の場合、シー
ル材3の形成位置を上側のガラス基板1の端縁から0.
15mm(150μm)以上離れた位置としているが、
この実施形態の場合、上側のガラス基板1の端縁になる
べく近い位置に幅約15μmのシール材拡散防止壁6を
形成し、そのすぐ内側にシール材3を形成しているの
で、額縁の幅を150−15=135μm程度小さくす
ることができる。
【0011】なお、上記実施形態では、シール材3の外
側にシール材拡散防止壁6を設けた場合について説明し
たが、これに限らず、シール材の内側にシール材拡散防
止壁を設けるようにしてもよい。このようにした場合に
は、シール材が内側に向かって不要に拡散するのをシー
ル材拡散防止壁によって防止することができ、したがっ
てシール材拡散防止壁のすぐ内側が表示領域であって
も、シール材が表示領域に入り込まないようにすること
ができ、ひいては表示領域のすぐ外側にシール材拡散防
止壁を介してシール材を形成することができ、この結果
額縁の幅を小さくすることができる。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、2枚の基板間においてシール材の外側にシール材拡
散防止壁を設けた場合には、シール材が外側に向かって
不要に拡散するのをシール材拡散防止壁によって防止す
ることができ、したがってシール材の幅方向外側がばら
つかないようにすることができ、ひいては額縁の幅を小
さくすることができる。また、2枚の基板間においてシ
ール材の内側にシール材拡散防止壁を設けた場合には、
シール材が内側に向かって不要に拡散するのをシール材
拡散防止壁によって防止することができ、したがってシ
ール材拡散防止壁のすぐ内側が表示領域であっても、シ
ール材が表示領域に入り込まないようにすることがで
き、ひいては額縁の幅を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態における液晶表示装置の
平面図。
【図2】図1のX−X線に沿う断面図。
【図3】従来の液晶表示装置の一例の平面図。
【図4】図3のY−Y線に沿う断面図。
【符号の説明】
1、2 ガラス基板 3 シール材 4 スペーサ 5 液晶 6 シール材拡散防止壁

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2枚の基板がほぼ方形枠状のシール材を
    介して貼り合わされ、前記シール材の内側における前記
    両基板間に液晶が封入された液晶表示装置において、前
    記両基板間において前記シール材の外側または内側に樹
    脂からなるシール材拡散防止壁が設けられていることを
    特徴とする液晶表示装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の発明において、前記シ
    ール材の内側における前記両基板間に前記シール材拡散
    防止壁と同一の樹脂からなる柱状のスペーサが設けられ
    ていることを特徴とする液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の発明において、前記ス
    ペーサおよび前記シール材拡散防止壁は、前記両基板の
    うちいずれか一方の基板の他方の基板との対向面に一定
    の厚さに塗布された樹脂膜をパターニングすることによ
    り形成されていることを特徴とする液晶表示装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の発明において、前記ス
    ペーサの断面は約15μm角であり、前記シール材拡散
    防止壁の幅は約15μmであることを特徴とする液晶表
    示装置。
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