JP2002098633A - 含水率測定装置 - Google Patents

含水率測定装置

Info

Publication number
JP2002098633A
JP2002098633A JP2000288563A JP2000288563A JP2002098633A JP 2002098633 A JP2002098633 A JP 2002098633A JP 2000288563 A JP2000288563 A JP 2000288563A JP 2000288563 A JP2000288563 A JP 2000288563A JP 2002098633 A JP2002098633 A JP 2002098633A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water content
light
measurement area
distribution
filter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000288563A
Other languages
English (en)
Inventor
Osamu Nakano
修 中野
Masaki Harada
雅樹 原田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP2000288563A priority Critical patent/JP2002098633A/ja
Publication of JP2002098633A publication Critical patent/JP2002098633A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な操作によって、測定エリアの含水率の
分布を測定することが出来る含水率測定装置を提供す
る。 【解決手段】 本発明に係る含水率測定装置1は、複数
のCCDをマトリクス状に配列して構成される光センサ
を具えたCCDカメラ11と、可視光透過フィルタ15と、
赤外光透過フィルタ16と、CCDカメラ11のレンズが可
視光透過フィルタ15で覆われた第1状態でCCDカメラ
11によって撮影された可視光画像の画像データとCCD
カメラ11のレンズが赤外光透過フィルタ16で覆われた第
2状態でCCDカメラ11によって撮影された赤外光画像
の画像データとに基づいて、測定エリアの含水率の分布
を算出するMPU12とを具えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、測定エリアの含水
率の分布を光学的に測定する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、含水率の測定方法としては、一対
の電極を測定対象物に接触させて、両電極間の電気抵抗
を測定することにより、含水率を検出する方法(特開平7
-33572号)や、発熱抵抗体を測定対象物に接触させて、
測定対象物の温度上昇を測定することにより、含水率を
検出する方法(特開平8-57458号)が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一対の
電極を用いた含水率測定方法においては、一対の電極間
に電解質の溶液や物質が介在した場合、これによって電
極間の電気抵抗が大きく変化するため、含水率の測定値
に大きな誤差を生じる問題がある。又、発熱抵抗体を用
いた含水率測定方法においては、発熱抵抗体と測定対象
物の密着性が悪いとき、含水率の測定精度が低下する問
題がある。
【0004】そこで、出願人は、測定対象物の含水率を
光学的に測定することによって測定精度の向上を図った
含水率測定装置を開発し、該装置を具えた生ごみ処理装
置を特許出願中である(特願2000-087235号等)。上記生
ごみ処理装置は、生ごみ処理材となる多孔質の木質細片
(ホールチップ)が充填されている処理槽内に、生ごみを
投入して、生ごみとホールチップとを攪拌して混合する
ことにより、該混合物に生息する微生物によって、生ご
みを水と炭酸ガス等に分解するものである。そして、該
生ごみ処理装置に搭載された含水率測定装置は、処理槽
内の生ごみ・チップ混合物に光を照射するタングステン
ランプと、生ごみ・チップ混合物から反射されてくる光
を検知するシリコンフォトダイオード及び焦電素子とを
具え、シリコンフォトダイオードを用いて検出される反
射光量と焦電素子を用いて検出される反射光量の比に基
づいて、生ごみ・チップ混合物の含水率を算出するもの
である。
【0005】尚、シリコンフォトダイオードは、水に対
する透過率が大きな第1の波長域(1μm未満)に感度を
有するのに対し、焦電素子は、水に対する透過率が小さ
な第2の波長域(1μm以上)に感度を有している。従っ
て、生ごみ・チップ混合物の含水率の違いに応じて、焦
電素子による光検知量に大きな変化が生じるのに対し、
シリコンフォトダイオードによる光検知量には殆ど変化
が生じない。そこで、シリコンフォトダイオードによる
光検知量と焦電素子による光検知量の比をとれば、後述
する公知のランベルト−ベールの式を用いて、前記光検
知量の比から生ごみ・チップ混合物の含水率を算出する
ことが出来る。
【0006】上記含水率測定装置によれば、処理槽の外
部から光学的に生ごみ・チップ混合物の含水率を測定す
ることが出来るので、上述した従来の含水率測定方法に
おける問題はなく、従来よりも高い測定精度が得られ
る。
【0007】しかしながら、上記含水率測定装置によれ
ば、1回の測定で1点のみの含水率が得られるに過ぎな
いため、上記含水率測定装置を用いて、例えば土壌など
の含水率の分布を測定する際には、測定エリア内の多数
点における含水率を得るために、測定エリア内でシリコ
ンフォトダイオード及び焦電素子を移動させて、該ダイ
オード及び焦電素子による光検知量を測定する作業を多
数回行なわねばならず、この作業が煩わしい問題があっ
た。本発明の目的は、簡易な操作によって、測定エリア
の含水率の分布を測定することが出来る含水率測定装置
を提供することである。
【0008】
【課題を解決する為の手段】本発明に係る含水率測定装
置は、水に対する透過率が大きな第1の波長域及び水に
対する透過率が小さな第2の波長域を含む光を測定エリ
アに照射し、測定エリアからの反射光の光量の大きさに
基づいて、測定エリアの含水率の分布を測定する装置で
あって、第1の波長域及び第2の波長域を含む波長域に
感度を有する複数の受光素子をマトリクス状に配列して
なる光センサと、第1の波長域に通過帯域を有すると共
に第2の波長域に通過阻止帯域を有する第1フィルタ
と、第2の波長域に通過帯域を有すると共に第1の波長
域に通過阻止帯域を有する第2フィルタと、光センサに
入射する光の光路中に第1フィルタを介在させた第1状
態における光センサの出力信号と、光センサに入射する
光の光路中に第2フィルタを介在させた第2状態におけ
る光センサの出力信号とに基づいて、測定エリアの含水
率の分布を算出する演算処理回路とを具えている。
【0009】本発明に係る含水率測定装置においては、
光センサは複数の受光素子をマトリクス状に配列して構
成されているので、該配列に応じた一定の拡がりを有す
る領域が測定エリアとなって、該測定エリアに対して、
太陽光、或いは必要に応じて配置された光源からの光が
照射され、各受光素子に対応する測定エリア内の各単位
エリアが測定点となって、各測定点からの反射光が各受
光素子に入射する。ここで、第1状態では、光路中に第
1フィルタが介在するため、前記反射光の内、第1波長
域の光成分が各受光素子によって検知される一方、第2
状態では、光路中に第2フィルタが介在するため、第2
波長域の光成分が各受光素子によって検知される。
【0010】測定エリア内の1点の含水率が大きい場合
と小さい場合の1つの受光素子による光検知量を比較し
たとき、第1状態において受光素子によって検知される
光成分の波長域(第1の波長域)では水に対する透過率が
大きいため、受光素子による光検知量に殆ど差は生じな
いが、第2状態において受光素子によって検知される光
成分の波長域(第2の波長域)では水に対する透過率が小
さいため、受光素子による光検知量に差が生じることに
なる。従って、例えば第1状態における受光素子による
光検知量と第2状態における受光素子による光検知量の
比をとれば、この比は、含水率の変化に応じて変化する
ことになる。
【0011】そこで、第1状態における受光素子による
光検知量と、第2状態における受光素子による光検知量
とに基づいて、測定エリア内の1点の含水率が算出され
る。従って、光センサを構成する複数の受光素子につい
て夫々、第1状態における光検知量と第2状態における
光検知量とに基づいて含水率を算出すれば、測定エリア
の含水率の分布が得られることになる。この様にして、
第1状態における光センサの出力信号と第2状態におけ
る光センサの出力信号とに基づいて、測定エリアの含水
率の分布が算出される。本発明に係る含水率測定装置に
おいては、第1状態における光センサによる光検知量の
測定と第2状態における光センサによる光検知量の測定
の2回の測定で、測定エリア内の複数点における含水率
が得られる。従って、測定エリア内でシリコンフォトダ
イオード及び焦電素子を移動させて、該ダイオード及び
焦電素子による光検知量を測定する作業を多数回行なわ
ねばならなかった従来の含水率測定装置に比べて、測定
エリアの含水率の分布を測定する際の作業が簡易とな
る。
【0012】具体的には、各受光素子は、CCDによっ
て構成される。
【0013】該具体的構成においては、例えば、複数の
CCDによって構成される光センサを具えたCCDカメ
ラを用いて、前記第1状態での測定エリアの撮影及び前
記第2状態での測定エリアの撮影が行なわれ、第1状態
でCCDカメラによって撮影された画像と、第2状態で
CCDカメラによって撮影された画像とに基づいて、測
定エリアの含水率の分布が算出される。
【0014】又、具体的には、前記演算処理回路によっ
て算出された測定エリアの含水率の分布を視覚的に表示
するための画像表示回路を具えている。
【0015】上記具体的構成においては、含水率測定装
置の出力端に例えばモニタ装置が接続され、該モニタ装
置に測定エリアの含水率の分布が表示される。従って、
ユーザは、モニタ装置の表示を見れば、測定エリアの含
水率の分布を容易に認識することが出来る。
【0016】
【発明の効果】本発明に係る含水率測定装置によれば、
簡易な操作によって、測定エリアの含水率の分布を測定
することが可能である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につ
き、図面に沿って具体的に説明する。本発明に係る含水
率測定装置(1)は、図1に示す如く、CCDカメラ(11)
を具えている。該CCDカメラ(11)は、複数のCCDを
マトリクス状に配列して構成される光センサを具えてお
り、各CCDは、図2に示す様に、0.1μmを越える
広い波長域にフラットな感度特性を有している。CCD
カメラ(11)には、MPU(12)が接続されている。
【0018】又、本発明に係る含水率測定装置(1)は、
可視光透過フィルタ(15)及び赤外光透過フィルタ(16)を
駆動するフィルタ駆動機構(17)を具えており、該フィル
タ駆動機構(17)は、フィルタ制御回路(14)を介して前記
MPU(12)に接続されている。フィルタ制御回路(14)
は、MPU(12)からの制御信号に基づいて、フィルタ駆
動機構(17)に対し第1指令或いは第2指令を発する。フ
ィルタ駆動機構(17)は、前記第1指令を受けて、赤外光
透過フィルタ(16)をCCDカメラ(11)のレンズ前方位置
から離間させて可視光透過フィルタ(15)をCCDカメラ
(11)のレンズ前方位置に移動させる一方、前記第2指令
を受けて、可視光透過フィルタ(15)をCCDカメラ(11)
のレンズ前方位置から離間させて赤外光透過フィルタ(1
6)をCCDカメラ(11)のレンズ前方位置に移動させる。
この様にして、CCDカメラ(11)のレンズは、可視光透
過フィルタ(15)或いは赤外光透過フィルタ(16)の何れか
一方のフィルタに覆われることになる。可視光透過フィ
ルタ(15)は、図3に示す様に、0.5μm〜1.0μmの
比較的狭い波長域に通過帯域を有する一方、赤外光透過
フィルタ(16)は、図4に示す様に、1.0μmを越える
広い波長域に通過帯域を有している。
【0019】MPU(12)には、後述の各種データを記録
するための記憶装置(13)が接続されている。又、本発明
に係る含水率測定装置(1)は、CRTディスプレイを接
続することが可能であって、MPU(12)には、CRTデ
ィスプレイ(2)が接続されている。
【0020】上記含水率測定装置(1)は、土壌の含水率
の分布を測定するためのものであって、測定対象となる
土壌の表面から所定距離だけ離れた高さ位置に固定さ
れ、CCDカメラ(11)のレンズが可視光透過フィルタ(1
5)に覆われた第1状態、及びCCDカメラ(11)のレンズ
が赤外光透過フィルタ(16)に覆われた第2状態で、CC
Dカメラ(11)によって測定エリアの土壌の撮影が行なわ
れる。撮影は、土壌の表面に太陽光が照射されている状
態で行なわれ、各CCDに対応する測定エリア内の各単
位エリアからの反射光が各CCDに入射する。ここで、
第1状態では、CCDカメラ(11)のレンズが可視光透過
フィルタ(15)に覆われているため、前記反射光の内、可
視光領域の光成分が各CCDによって検知される一方、
第2状態では、CCDカメラ(11)のレンズが赤外光透過
フィルタ(16)に覆われているため、赤外光領域の光成分
が各CCDによって検知される。
【0021】第1状態でCCDカメラ(11)によって撮影
された可視光画像の画像データ、及び第2状態でCCD
カメラ(11)によって撮影された赤外光画像の画像データ
は、MPU(12)に供給される。MPU(12)は、可視光画
像の画像データを構成する各画素データと、赤外光画像
の画像データを構成する各画素データとに基づいて、測
定エリアの各単位エリアの含水率を算出した後、測定エ
リアを複数の単位エリアからなる複数のエリアに分割し
て、各分割エリアの含水率の高低を判定し、該判定結果
をCRTディスプレイ(2)に出力する。この結果、CC
Dカメラ(11)によって撮影された土壌の含水率の分布が
CRTディスプレイ(2)に表示されることになる。
【0022】ここで本発明における含水率の検出原理
を、図5を用いて説明する。図5(a)は、太陽光の分光
分布特性を示しており、可視光領域と近赤外光領域とに
跨って光が分布している。又、図5(b)は、CCDカメ
ラ(11)のレンズが可視光透過フィルタ(15)に覆われてい
る第1状態で太陽光を直接に受光した場合のCCDによ
る光検知量の分光分布特性を表わし、図5(c)は、CC
Dカメラ(11)のレンズが赤外光透過フィルタ(16)に覆わ
れている第2状態で太陽光を直接に受光した場合のCC
Dによる光検知量の分光分布特性を表わしている。尚、
CCDによって検知される光検知量の大きさは、特性曲
線で囲まれる領域の面積に略比例する。
【0023】図5(d)は、可視光領域から近赤外光領域
にわたる波長域における光の水に対する透過率の分布を
表わしており、可視光領域では、略1の透過率となって
おり、殆ど光が吸収されないのに対し、近赤外光領域で
は、透過率が低下しており、多くの光が吸収されること
がわかる。
【0024】図5(e)は、太陽光が水分を含む物質を透
過してCCDに入射した場合の、前記第1状態における
CCDによる光検知量の分布Pn(n=0、40、80)
及び前記第2状態におけるCCDによる光検知量の分布
Qn(n=0、40、80)を表わしている。ここでn
は、前記物質の含水率(%)である。これらの分布は、図
5(b)及び(c)に示す分光分布特性と、図5(d)に示す
水の透過率特性の積として把握することが出来、第1状
態及び第2状態におけるCCDによる光検知量の大きさ
は、分布曲線Pn、Qnで囲まれる領域の面積に略比例
する。
【0025】図5(e)から分かる様に、可視光領域にお
いては、水の透過率が略1であるので、含水率が変化し
てもCCDによる光検知量には殆ど変化が見られない
が、近赤外光領域においては、含水率の変化に応じて光
が吸収される度合いが変化するため、CCDによる光検
知量は、含水率に応じて変化することになる。
【0026】前記第1状態におけるCCDによる光検知
量の大きさをPs、前記第2状態におけるCCDによる
光検知量の大きさをQsとすると、測定対象物の含水率
Wは、ランベルト−ベールの式を用いて、下記数1によ
って表わされる。
【0027】
【数1】X=−log(Qs/Ps) W=a・X+b a、b:定数
【0028】尚、上記数1の定数a、bは実験的に求め
られる。即ち、図6の如く、含水率が既知の複数の物質
について上記Xの値と含水率をプロットし、両者の関係
を直線近似することによって、その直線の傾きと接片か
ら定数a、bを決定することが出来る。
【0029】上述の原理説明は、光が測定対象物(水を
含む物質)を透過してCCDに入射する場合を前提とし
ているが、光が測定対象物(水を含む物質)にて反射され
て、その反射光がCCDに入射する場合にも成立する。
これは、測定対象物からの反射光には、その表面で反射
された光以外に、測定対象物の内部へ侵入して、内部の
粒子表面で反射された光、即ち拡散反射光が含まれてお
り、拡散反射光は、測定対象物の吸収特性の影響を受け
ているからである。
【0030】図7は、上記含水率測定装置における含水
率分布測定手続きを表わすフローチャートである。先
ず、ステップS1にて、可視光透過フィルタ(15)をCC
Dカメラ(11)のレンズ前方位置に移動させ、ステップS
2では、CCDカメラ(11)のレンズが可視光透過フィル
タ(15)に覆われた第1状態で測定エリアの土壌の撮影を
行なう。この結果、図8(a)に示す如き可視光画像が得
られる。
【0031】次にステップS3にて、赤外光透過フィル
タ(16)をCCDカメラ(11)のレンズ前方位置に移動させ
た後、ステップS4では、CCDカメラ(11)のレンズが
赤外光透過フィルタ(16)に覆われた第2状態で測定エリ
アの土壌の撮影を行なう。この結果、図8(c)に示す如
き赤外光画像が得られる。
【0032】続いてステップS5では、図8(b)に示す
如く可視光画像を構成する各画素データ、及び図8(d)
に示す如く赤外光画像を構成する各画素データに基づい
て、前記第1状態及び第2状態のそれぞれにおける各C
CDの光検知量を検出した後、上記数1を用いて、図8
(e)に示す如く画素ごとに含水率を算出する。この様に
して、測定エリアの各単位エリアの含水率が算出され
る。
【0033】その後、ステップS6では、上記可視光画
像を図9(a)に示す如く複数の領域に分割して、各領域
の位置を表わす位置情報を認識する。次にステップS7
では、図9(b)に示す如く、画素ごとに算出した含水率
に基づいて、各領域の含水率の高低を“高”、“中”、
“低”の3段階のレベルで判定する。この様にして、測
定エリアの各分割エリアの含水率の高低が判定される。
【0034】続いてステップS8では、可視光画像の画
像データ、前記複数の領域を識別するための領域デー
タ、各領域の位置を表わす位置データ、及び各領域の含
水率の高低を表わす判定データを記憶装置に記録する。
最後に、ステップS9では、図10(a)に示す可視光画
像に、同図(b)に示す領域情報及び同図(c)に示す含水
率判定情報を重畳して得られる画像を、同図(d)に示す
如くCRTディスプレイ(2)に表示して、手続きを終了
する。
【0035】本発明に係る含水率測定装置(1)において
は、CCDカメラ(11)のレンズが可視光透過フィルタ(1
5)に覆われた第1状態、及びCCDカメラ(11)のレンズ
が赤外光透過フィルタ(16)に覆われた第2状態で、測定
エリアの土壌の撮影を行なえば、土壌の含水率の分布が
算出される。従って、土壌の含水率の分布を測定する際
にシリコンフォトダイオード及び焦電素子の移動作業や
ダイオード及び焦電素子による光検知量についての多数
回の測定作業が必要であった従来の含水率測定装置に比
べて、その際の作業が簡易である。
【0036】又、上記含水率測定装置(1)によれば、該
装置(1)に接続されたCRTディスプレイ(2)に、図1
0(d)に示す如く含水率の分布の測定結果が表示され
る。従って、ユーザは、該表示を見れば、測定エリアの
土壌の含水率の分布を容易に認識することが出来る。
【0037】尚、本発明の各部構成は上記実施の形態に
限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の
変形が可能である。例えば、測定対象である土壌の表面
に照射する光として太陽光を利用しているが、可視光領
域と近赤外光領域とに跨る光を出射することが可能な発
光素子を配置して、該発光素子からの光を利用する構成
を採用することも可能である。又、本発明に係る含水率
測定装置は、生ごみ処理装置の処理槽内における生ごみ
・チップ混合物の含水率の分布を測定するためにも用い
ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る含水率測定装置の構成を表わすブ
ロック図である。
【図2】CCDの感度特性を表わすグラフである。
【図3】可視光透過フィルタのフィルタ特性を表わすグ
ラフである。
【図4】赤外光透過フィルタのフィルタ特性を表わすグ
ラフである。
【図5】本発明における含水率検出の原理を説明する一
連のグラフである。
【図6】含水率の実測値と、焦電素子とシリコンフォト
ダイオードの出力比の対数値との関係を表わすグラフで
ある。
【図7】本発明に係る含水率測定装置における含水率分
布測定手続きを表わすフローチャートである。
【図8】測定エリアの各単位エリアの含水率を算出する
手順を説明する図である。
【図9】測定エリアの各分割エリアの含水率の高低を判
定する手順を説明する図である。
【図10】CRTディスプレイに表示される画像を表わ
す図である。
【符号の説明】
(1) 含水率測定装置 (11) CCDカメラ (12) MPU (13) 記憶装置 (14) フィルタ制御回路 (15) 可視光透過フィルタ (16) 赤外光透過フィルタ (17) フィルタ駆動機構 (2) CRTディスプレイ
フロントページの続き Fターム(参考) 2G059 AA01 BB08 CC09 EE01 EE02 EE11 FF08 HH01 JJ02 JJ11 KK03 KK04 MM01 MM10 PP04 4D004 AA03 CA15 CA19 CC08 DA01 DA09

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水に対する透過率が大きな第1の波長域
    及び水に対する透過率が小さな第2の波長域を含む光を
    測定エリアに照射し、測定エリアからの反射光の光量の
    大きさに基づいて、測定エリアの含水率の分布を測定す
    る装置であって、 第1の波長域及び第2の波長域を含む波長域に感度を有
    する複数の受光素子をマトリクス状に配列してなる光セ
    ンサと、 第1の波長域に通過帯域を有すると共に第2の波長域に
    通過阻止帯域を有する第1フィルタと、 第2の波長域に通過帯域を有すると共に第1の波長域に
    通過阻止帯域を有する第2フィルタと、 光センサに入射する光の光路中に第1フィルタを介在さ
    せた第1状態における光センサの出力信号と、光センサ
    に入射する光の光路中に第2フィルタを介在させた第2
    状態における光センサの出力信号とに基づいて、測定エ
    リアの含水率の分布を算出する演算処理回路とを具えて
    いる含水率測定装置。
  2. 【請求項2】 各受光素子は、CCDによって構成され
    る請求項1に記載の含水率測定装置。
  3. 【請求項3】 前記演算処理回路によって算出された測
    定エリアの含水率の分布を視覚的に表示するための画像
    表示回路を具えている請求項1又は請求項2に記載の含
    水率測定装置。
JP2000288563A 2000-09-22 2000-09-22 含水率測定装置 Pending JP2002098633A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000288563A JP2002098633A (ja) 2000-09-22 2000-09-22 含水率測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000288563A JP2002098633A (ja) 2000-09-22 2000-09-22 含水率測定装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002098633A true JP2002098633A (ja) 2002-04-05

Family

ID=18772137

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000288563A Pending JP2002098633A (ja) 2000-09-22 2000-09-22 含水率測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002098633A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011122343A (ja) * 2009-12-10 2011-06-23 Chubu Electric Power Co Inc 風塵の発生防止方法
JP2015040851A (ja) * 2013-08-23 2015-03-02 富士通株式会社 情報処理プログラム、情報処理方法および情報処理装置
JP2016165424A (ja) * 2015-03-10 2016-09-15 富士フイルム株式会社 計測システム、計測方法及び計測プログラム
JP2019158256A (ja) * 2018-03-14 2019-09-19 川崎重工業株式会社 ごみ質推定システム及び方法、並びに、ごみ貯蔵設備

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011122343A (ja) * 2009-12-10 2011-06-23 Chubu Electric Power Co Inc 風塵の発生防止方法
JP2015040851A (ja) * 2013-08-23 2015-03-02 富士通株式会社 情報処理プログラム、情報処理方法および情報処理装置
JP2016165424A (ja) * 2015-03-10 2016-09-15 富士フイルム株式会社 計測システム、計測方法及び計測プログラム
WO2016143515A1 (ja) * 2015-03-10 2016-09-15 富士フイルム株式会社 計測システム、計測方法及び計測プログラム
US10724892B2 (en) 2015-03-10 2020-07-28 Fujifilm Corporation Measurement system, measurement method, and measurement program
JP2019158256A (ja) * 2018-03-14 2019-09-19 川崎重工業株式会社 ごみ質推定システム及び方法、並びに、ごみ貯蔵設備
JP7308016B2 (ja) 2018-03-14 2023-07-13 川崎重工業株式会社 ごみ質推定システム及び方法、並びに、ごみ貯蔵設備

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN102841197B (zh) 分析装置以及分析方法
US5820557A (en) Blood glucose measurement apparatus
Jones et al. An instrument to measure the dimensions of skin wounds
JP2780935B2 (ja) 散乱吸収体の吸収成分の濃度計測方法及び装置
EP0525107A1 (en) METHOD AND DEVICE FOR MEASURING THE CONCENTRATION OF ABSORBENT SUBSTANCES.
CN109313080B (zh) 用于无接触式确定温度的方法以及红外测量系统
US6456368B2 (en) Three-dimensional image capturing device
EP3380052A1 (en) Apparatus and method for protecting a user from blue light radiation
FR2881640A1 (fr) Optimisation de la quantite de rayons x recus par un patient dans un systeme d'acquisition d'image radiologique dentaire
JPH04328449A (ja) 水分測定方法および測定装置
JP2002098633A (ja) 含水率測定装置
JP2021021568A (ja) 光吸収量差分計測装置及び光吸収量差分計測方法、並びに光吸収量差分画像の撮影装置及び光吸収量差分画像の撮影方法
TW201704722A (zh) 光感測器設備、光感測器單元及光感測器系統
JP3423518B2 (ja) 含水分検知装置・含水分測定方法および含水分測定装置
JPH0346507A (ja) 距離測定装置
JP2009247473A (ja) エチルアルコール検知装置
CN113758900B (zh) 一种液体中可溶性固体物含量的多光谱检测方法、系统及存储介质
JP3462573B2 (ja) 液体試料の成分濃度等を測定する方法及び装置
JPS63266342A (ja) オイル劣化度検出装置
WO2022117611A1 (en) Spectral sensing device and method for measuring optical radiation
JP4467933B2 (ja) 屈折計
JPH0599627A (ja) 膜厚測定装置
JPH0648238B2 (ja) 噴射燃料の平均粒径計測装置
JP2008070293A (ja) 水質測定装置
JP2003501650A (ja) 分光計器具のための較正モード認識と較正アルゴリズム