JP2002098553A - 回転検出系異常判別方法及びその装置 - Google Patents

回転検出系異常判別方法及びその装置

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JP2002098553A
JP2002098553A JP2000287105A JP2000287105A JP2002098553A JP 2002098553 A JP2002098553 A JP 2002098553A JP 2000287105 A JP2000287105 A JP 2000287105A JP 2000287105 A JP2000287105 A JP 2000287105A JP 2002098553 A JP2002098553 A JP 2002098553A
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Yoshikazu Mikuriya
美和 御厨
Yoshiji Hiraga
義二 平賀
Masanori Suematsu
正典 末松
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Yaskawa Electric Corp
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Yaskawa Electric Corp
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  • Control Of Electric Motors In General (AREA)
  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 制御用回転信号が誤動作し、回転保持動作が
不可能となった状態の検出を簡単でかつ正確に行うこと
ができ、したがって、異常アラームの表示、緊急ブレー
キ動作等が可能となる回転検出系異常判別方法及びその
装置を提供する。 【解決手段】 制御用回転検出器1,2と、この制御用
回転検出器1,2の信号により出力を制御する出力制御
装置3と、を備えた回転電機において、前記制御用回転
検出器1,2とは別系統の回転検出器41,42を設置
し、制御用回転検出器1,2からの出力と別系統回転検
出器41,42からの出力とを演算装置5で比較して、
制御用回転検出器1,2からの出力が零回転の時に、別
系統回転検出器41,42が回転信号を出力したことに
より回転検出系が異常であると判別する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、制御用回転検出器
と、この制御用回転検出器の信号により出力を制御する
出力制御装置と、を備えた回転電機一般に適用可能な誤
動作防止に関するもので、特に、回転検出系の故障を簡
単かつ正確に判別できる異常判別に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図9は、本発明が対象とする従来の回転
電機の断面図とその回転検出系の全体構成図を示してい
る。図9において、1は回転電機の回転軸9Aに固定さ
れた制御用回転検出素子であり、2はこの制御用回転検
出素子1の回転を検出する回転検出回路である。制御用
回転検出素子1および回転検出回路2は、公知の電気
的、磁気的、光学的カプラーを用いる。3は回転電機制
御装置で回転検出回路2からの出力に応じて回転電機に
出力制御等を行なう。なお、8は回転電機の固定子、9
は回転電機の回転子を示す。回転検出器1,2の信号に
より制御される回転電機では、その機能の一つとして、
回転保持機能を有している。回転保持状態では、回転検
出素子1の信号は零近傍であり、外乱等によって生じ
た、微細な回転による回転検出回路2の出力(回転量と
方向)に応じ、その回転をうち消すようにするフィード
バック制御が3の回転電機制御装置で行われ、回転保持
を可能としている。また、回転電機に重力による負荷が
常に作動する状態でも、この回転保持機能により回転を
停止することを可能としている。ところが、この回転保
持状態において、何らかの不具合により回転検出器から
の信号の出力が途絶えると、上記フィードバック制御は
実行されず回転保持が不可能となる。この状態において
は、外乱や重力等による回転動作の防止ができず、機器
の損傷に結びつく危険性があった。この制御用回転検出
器の不具合では、多数の信号のごく一部、例えば、検出
器からB相のみの信号異常といった、自己故障診断の難
しい場合や、回転検出器の回転部のゆるみ等による回転
信号の欠如(この場合は電気回路的には正常となり、故
障診断が不可能となる)等が考えられ、故障検出が困難
な場合がある。従って、これの対策として、従来技術に
おいては、回転保持動作中に、意図的に回転電機の回転
動作を行い、その意図した回転方向と同一方向の回転信
号が制御用回転検出器から出力しているかを検査し、出
力していれば正常、出力が無ければ故障とするいわゆる
エコーバック方式が採用されていた。ところが、従来技
術のエコーバック方式では、本来、回転電機の回転を保
持したい状況下にあるにもかかわらず、わずかであると
はいえその回転電機を回転させなければならないことに
なってしまい、これには大きな問題点があった。また、
別の対策として、回転電機の回転によって誘起される誘
起起電力を測定することで、誘起電圧が有れば回転、誘
起電圧が無ければ停止とし、これで回転保持動作の成否
を確認していた。ところが、誘起電圧の測定による回転
状態の検出においては、この様な回転状況は低速回転で
あるため、誘起電圧が低く、ノイズとの識別が困難とい
う問題点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来技術
のエコーバック方式では、本来、回転電機の回転を保持
したい状況下で、わずかではあるが回転電機の回転を行
わなければならないという大きな問題点があり、また、
誘起電圧の測定による回転状態の検出においては、誘起
電圧が低く、ノイズとの識別が困難という問題点があっ
たのを、本発明はこれら問題点を解決するもので、本発
明によれば回転保持状態の監視を可能とし、機器の損傷
を未然に防止することができる回転検出系異常判別方法
とその装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の回転検出系異常判別方法の発明は、
制御用回転検出器と、この制御用回転検出器の信号によ
り出力を制御する出力制御装置と、を備えた回転電機に
おいて、前記制御用回転検出器とは別系統の回転検出器
を設置し、前記制御用回転検出器からの出力が零回転の
時に、前記別系統回転検出器が回転信号を出力したこと
により回転検出系が異常であると判別することを特徴と
する。請求項2記載の回転検出系異常判別装置の発明
は、制御用回転検出器と、この制御用回転検出器の信号
により出力を制御する出力制御装置と、別系統の回転検
出器と、を備えた回転電機において、前記制御用回転検
出器からの出力が零回転の時に、前記別系統の回転検出
器が回転信号を検出したことにより回転検出系が異常で
あると判別することを特徴とする。請求項3記載の発明
は、請求項2記載の回転検出系異常判別装置において、
前記別系統の回転検出器が、前記回転電機の回転子に設
置した永久磁石と、固定子に設置されて該永久磁石の磁
気を検出する磁気検出器とを含むことを特徴とする。こ
のように、制御用回転検出器とは別系統の回転検出器を
設置することで、制御用の検出回路が正常かどうかを簡
単かつ正確に確認することができるものである。
【0005】請求項4記載の回転検出系異常判別方法の
発明は、回転部と該回転部の回転を検出する回転検出部
を有する回転検出器と、この回転検出器の信号により出
力を制御する制御装置と、を備えた回転電機において、
前記回転検出部を微細に移動させたとき、前記回転検出
器が信号を出さないことにより回転検出系が異常である
と判別することを特徴とする。請求項5記載の回転検出
系異常判別装置の発明は、回転部と該回転部の回転を検
出する回転検出部を有する回転検出器と、この回転検出
器の信号により出力を制御する制御装置と、を備えた回
転電機において、前記回転部または前記回転検出部を微
細に移動させることのできる微動駆動手段を備えたこと
を特徴とする。請求項6記載の発明は、請求項5記載の
回転検出系異常判別装置において、前記微動駆動手段
が、電磁石、リニアモータ、圧電素子、熱反応素子、空
圧シリンダ、機械的ばねのひとつまたは組合せからなる
アクチュエータであることを特徴とする。請求項7記載
の発明は、請求項6記載の回転検出系異常判別装置にお
いて、前記熱反応素子が回転部に設けられた形状記憶合
金又は熱膨張素子であり、その加熱手段が非回転部に設
けられたヒータ、光源、レーザ源であることを特徴とす
る。このように、微動駆動制御装置により回転検出器の
回転部または固定部を微動させることで、回転検出回路
から正常な信号出力があるかどうかを確認するものであ
る。正常であればそのまま回転保持状態を継続させ、微
動時に対応した回転信号が出力されない場合は、非常停
止をかけることにより安全性の確保が可能となる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明について図に基づい
て説明する。図1は本発明の第1の実施の形態による回
転電機の断面図と回転検出系の全体構成図の一例であ
る。図1において、1は回転電機の回転軸9Aに固定さ
れた制御用回転検出素子であり、2はこの制御用回転検
出素子1の回転を検出する回転検出回路である。3は回
転電機制御装置で、回転検出回路2からの出力に応じて
回転電機に出力制御等を行なう。8は回転電機の固定
子、9は回転電機の回転子を示している。以上は、従来
の図9の各構成部と同じである。本発明の第1の実施の
形態によれば、別系統の回転検出系を設け、その出力と
従来の検出系の出力とを比較させているのが特徴であ
る。すなわち、41は別系統の回転検出素子で、この場
合、制御用回転検出素子1の近くに置かない。42は別
系統の回転検出回路、5は制御用と別系統の回転信号の
比較を行う演算装置である。別系統の回転検出部4には
いかなる形式の検出器の適用も可能であるが、制御用回
転検出素子1とは異なる形式のものを用いると、両者が
同じ原因で故障をするといったことが起きにくいので好
ましい。特に、回転電機が回転子に永久磁石を用いた形
式の場合には、固定子に磁気検出器41を設置して、こ
の永久磁石の磁気を検出するようにすると出力信号が簡
単に得られ、小型化等の面で有効である。さて、このよ
うな構成のものにおいて、回転保持動作においては、制
御用回転素子1および回転検出回路2が正常の場合は、
その信号は零近傍で、外乱や重力による変動による回転
変化によって生じた信号を回転電機制御装置3に伝達
し、回転保持動作の制御が行われることとなる。ところ
が、何らかの不都合で制御用回転素子1または回転検出
回路2が異常を生じた場合はその信号は零となり、外乱
や重力による変動による回転変化が生じてもそれに対応
した信号を回転電機制御装置3に伝達しない。従って、
回転保持動作は行われず、回転電機は外乱等によって回
転動作を行うことになる。本発明によると、この状態で
は別系統の回転検出素子41、別系統回転検出回路42
からの出力が生じるので、制御用と別系統の回転信号の
比較器5により、制御用回転信号と別系統回転信号を比
較することにより、回転検出系が異常状態であると判別
する。このように、制御用回転素子1がある原因で故障
しても、この制御用回転素子1の検出系とは異なる別系
統の回転検出素子41が正確に回転検出系の異常状態を
判別することができる。
【0007】図2は第1の実施の形態による異常判定の
フローチャートを示している。まず、ステップS1で制
御用回転検出器(制御用回転素子1および回転検出回路
2)から出力があるか見て、出力があれば正常であるか
ら、その出力に基づき通常の出力制御を行い(ステップ
S2)、出力がなければ、回転保持動作中か制御用
回転検出器の故障かのいずれかである。そこで、ステッ
プS3へ進んで、別系統の回転検出器(磁気検出器41
および回転検出回路42)から出力があるかを見て、出
力がなければ回転保持動作中ということになり正常であ
る。逆に、出力があれば回転子9は回転中ということに
なり、制御用回転検出器がこれを検出しないのは制御用
回転検出器の故障であることになる(ステップS4)。
異常判定により、警報ブザー鳴動や警報器点滅をしてオ
ペレーターに知らせると共に、回転電機の緊急ストップ
等の非常停止をかけることにより、安全性の確保をする
措置をとる。
【0008】次に、本発明の第2の実施の形態を図3〜
図5に基づいて説明する。図3は本発明の第2の実施の
形態による回転電機の断面図と全体構成図の一例であ
る。図3において、6が第2の実施の形態による回転検
出器で、6Aは回転検出器の回転部、6Bは回転検出器
の固定部、7が回転検出器6のどちらかを微動駆動させ
る微動駆動制御御装置である。他のブロックは図1と同
じで、2は回転検出回路、3は回転電機制御装置、8は
回転電機の固定子、9は回転電機の回転子、9Aは回転
軸を示す。正常時の回転保持動作においては、回転検出
回路2からの信号は零近傍で、外乱や重力による変動に
よる回転変化によって生じた信号を回転電機制御装置3
に伝達し、回転保持動作の制御が行われる。ところが、
この場合、回転検出器6の何らかの不都合で異常を生じ
た場合は、その信号は零となり、外乱や重力による変動
による回転変化が生じても信号の出力がなく、回転保持
動作は行われなくなり不都合である。この誤動作を防止
するために、この第2の実施の形態によれば、回転保持
動作シーケンスの直前、あるいは回転保持動作中に、微
動駆動制御装置7により、回転検出器の回転部6Aまた
は固定部6Bを微動させて、回転検出回路2から信号出
力があるかどうかを確認するものである。回転検出回路
2から信号出力があれば正常であり、そのまま回転保持
状態を継続させるが、微動時に対応した回転信号が出力
されない場合は回転検出回路2の故障であり、非常停止
をかけることにより、安全性の確保が可能となる。
【0009】図4〜図7は回転検出器6の回転部6Aお
よび固定部6Bのどちらかを微動移動させる具体的な実
施例を示すもので、図4および図5は固定部6Bを移動
させる例、図6〜図7は回転部6Aを移動させる例であ
る。図4は固定部6Bを移動させる具体的実施例で、図
4(a)は検出器部の一部断面図、図4(b)は図4
(a)の矢視A−A’図、図4(c)は図4(a)の矢
視B図である。図4において6Aは回転検出器の回転
部、6Bは回転検出器の固定部、6B1は回転検出素
子、6B2は微動アクチュエータ、6B3は取り付けベ
ースを示す。図4(b)および(c)に示すように、取
り付けベース6B3上に固定された微動アクチュエータ
6B2を微動駆動制御装置7(図3)で微動駆動するこ
とにより、回転検出素子6B1が僅か移動し、回転検出
素子6B1と回転検出器の回転部6Aが変位し、回転信
号が出力される。図5は回転検出器の固定部6Bが微動
移動した後の状態を示す検出器部の図で、図5(a)は
図4(b)、図5(b)は図4(c)にそれぞれ対応し
ている。このように、回転検出素子6B1が図4(b)
の状態から図5(a)の状態にまで変位すると、この変
位を回転検出器の回転部6Aが検知して回転検出回路2
(図3)へ出力する。出力がなければこの回転検出器系
は故障ということになる。従来装置では、回転検出素子
6B1の移動を回転電機の回転子の移動で行っていたの
が、この第2の実施の形態によれば、回転子はまったく
回転させずに、微動アクチュエータ6B2で行うので、
回転電機にとって安全であり、かつ停止状態を保持でき
る。微動アクチュエータとしては、それ自体公知の圧電
素子、形状記憶合金、熱膨張素子、空圧シリンダ、機械
ばね等が用いられる。回転信号の出力を取り出し、正常
状態を確認した後、アクチュエータの逆方向駆動や機械
ばねの復元力によって、回転検出素子6B1は診断前の
状態に復帰する。
【0010】図6および図7は回転部6Aを移動させる
具体的実施例で、図6(a)は検出器部の一部断面図
で、図6(b)は図6(a)の矢視C−C’図、図7
(a)は図6(a)の矢視D−D’図、図7(b)は図
6(a)の矢視E−E’図である。特にここでは微動ア
クチュエータ6A2(図7(a))として、熱エネルギ
を利用する場合の実施例を示している。図6および図7
において、6Aは回転検出器の回転部で、6A1は回転
軸9Aに固定された回転ディスクベースであり、6A2
および6A3は、それぞれこのの上に周方向に複数箇所
に配置固定された微動アクチュエータとばねヒンジであ
る。ばねヒンジ6A3はその先端に回転ディスク6A4
を固定してばねヒンジ6A3の剛性により回転ディスク
6A4を回転ディスクベース6A1に対して相対移動で
きるようになっている。回転ディスク6A4には、前周
に亘って回転スリット6A6が開けられている。また、
回転ディスク6A4には、対向して近接配置されている
回転ディスクベース6A1上に固定の微動アクチュエー
タ6A2の先端に接する微動アクチュエータ受け6A5
が固定されている。一方、6B(図6)は回転検出器の
固定部で、6B3が固定子側に固定された取り付けベー
スで、この取り付けベース6B3の上に、回転検出素子
6B1(図6(b))が固定されている。熱エネルギを
利用する場合の実施例では、さらに、加熱素子の取り付
けベース6B4、加熱用光源6B5が配置される。加熱
用光源としては光、レーザ等が適用可能である。また、
光源を設置せず、取り付けベースに加熱ヒータ6B4を
設置することで微動アクチュエータを駆動することも可
能である。そこで、加熱ヒータ6B4または光源6B5
からの熱エネルギは、図7(a)の矢視D−D’に示す
微動アクチュエータ6A2に伝達され、微動アクチュエ
ータを図の矢印のどちらかの方向に駆動する。微動アク
チュエータの変位は図7の矢視E−E’に示す微動アク
チュエータ受け6A5を移動させ、これによりスリット
6A6を有する回転ディスク6A4を変位させる。そし
て、回転ディスク6A4が変位することで、スリット6
A6が移動し、このスリット移動を回転検出素子6B1
が検出し回転信号が出力される。回転ディスク6A4の
変位は、ばねヒンジ6A3の弾性力により微動アクチュ
エータの動作終了後、復帰する。回転信号の出力を取り
出し後の処理は前述の、固定部の移動と同様である。以
上は、熱応動タイプの微動アクチュエータの例であり、
熱源としての加熱ヒータ6B4または光源6B5は、微
動アクチュエータ6A2を固定する側には置かずに離間
した固定部側に置いているので、熱伝導の影響が少なく
なる。熱エネルギ以外の微動アクチュエータの使用もも
ちろん可能であり、例えば圧電素子や電磁アクチュエー
タであれば集電環等によって電気エネルギを伝達し、圧
電素子や電磁アクチュエータ6A2を微動駆動し、回転
ディスク6A4を変位させることができる。また、空圧
シリンダなども有効である。
【0011】図8は第2の実施の形態による異常判定の
フローチャートを示している。出力制御をする前に、ま
ず、ステップS1で微動駆動装置を作動して、回転検出
回路が動作するかどうかをテストする(ステップS
2)。回転検出回路から出力がなければ回転検出回路系
統の故障であることになるので異常判定とする(ステッ
プS10)。出力があれば回転検出回路系統は正常であ
るから、微動駆動装置を停止して(ステップS3)、通
常の出力制御を開始する。まず、回転検出回路から出力
があるか見て、出力があればその出力にそった制御を行
う(ステップS5)。回転検出回路から出力がなけれ
ば、回転保持動作中か、回転検出回路系統の故障発
生かのいずれかである。そこで、所定の時間間隔で(ス
テップS6)繰り返し、微動駆動装置を作動して(ステ
ップS7)、回転検出回路が動作するかどうかをテスト
する(ステップS8)。出力があれば回転検出回路系統
は正常であるから、回転保持動作中ということになる。
この場合、微動駆動装置を停止して(ステップS9)、
通常の出力制御モードに戻る(ステップS4)。一方、
回転検出回路から出力がなければ回転検出回路系統の故
障発生ということになる(ステップS10)。異常判定
により、警報ブザー鳴動や警報器点滅をしてオペレータ
ーに知らせると共に、回転電機の緊急ストップ等の非常
停止をかけることにより、安全性の確保をする。
【0012】
【発明の効果】以上述べたように、発明の第1の実施の
形態によれば、制御用回転信号が誤動作し、回転保持動
作が不可能となった状態の検出が簡単でかつ正確に可能
なので、異常アラームの表示、緊急ブレーキ動作等が可
能となるという効果がある。リミットスイッチやメカニ
カルストッパでは防止し難い動作範囲内での安全対策と
して多いに効果がある。また、発明の第2の実施の形態
によれば、制御対象の回転電機を回転することなく、回
転検出器の診断が可能となり、回転保持動作での回転出
力が零の状態が、正常か否かの診断が容易となり、異常
アラームの表示、緊急ブレーキ動作等が可能となるとい
う効果がある。同じく、リミットスイッチやメカニカル
ストッパでは防止し難い動作範囲内での安全対策として
多いに効果がある。さらに、本回転検出器の診断は、回
転電機の回転保持動作での検知に有効であるとともに、
回転検出器の更正にも適用可能である。また、回転タイ
プに限らず、検出素子とスリットからなる直動スケール
における故障診断、更正にも有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す回転電機の断面図と回転
検出系の全体構成図の一例である。
【図2】第1の実施の形態による異常判定のフローチャ
ートを示している。
【図3】本発明の実施例を示す回転電機の断面図と回転
検出系の全体構成図の一例である。
【図4】回転検出器の固定部6Bを移動させる場合の実
施例を示す検出器部の図で、(a)一部断面図、(b)
は図4(a)の矢視A−A’図、(c)は図4(a)の
矢視B図である。
【図5】回転検出器の固定部6Bが移動した状態を示す
検出器部の図で、(a)は図4(b)、(b)は図4
(c)にそれぞれ対応している。
【図6】回転検出器の回転部6Aを移動させる場合の実
施例を示す検出器部の図で、(a)一部断面図、(b)
は図6(a)の矢視C−C’図である。
【図7】(a)は図6(a)の矢視D−D’図、(b)
は図6(a)の矢視E−E’図である。
【図8】第2の実施の形態による異常判定のフローチャ
ートを示している。
【図9】従来の回転電機の断面図とその回転検出系の全
体構成図を示している。
【符号の説明】
1:制御用回転検出素子 2:回転検出回路 3:回転電機制御装置 4:別系統の回転検出部 41:別系統の回転検出素子 42:別系統の回転検出回路 5:制御用と別系統の回転信号の比較器 6:回転検出器 6A:回転検出器の回転部 6A1:回転ディスクベース 6A2:微動アクチュエータ 6A3:ばねヒンジ 6A4:回転ディスク 6A5:微動アクチュエータ受け 6A6:回転スリット 6B:回転検出器の固定部 6B1:回転検出素子 6B2:微動アクチュエータ 6B3:取り付けベース 6B4:加熱素子取り付けベース 6B5:光源 7:微動駆動制御装置 8:回転電機の固定子 9:回転電機の回転子 9A:回転軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 末松 正典 福岡県北九州市八幡西区黒崎城石2番1号 株式会社安川電機内 Fターム(参考) 2F063 AA35 CA02 DA05 DD08 EA03 GA52 KA02 KA04 2F077 AA01 AA04 CC02 CC09 NN24 NN27 PP11 PP19 5H550 BB08 DD01 GG01 GG03 JJ03 LL08 LL35 LL54 LL56 MM09

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御用回転検出器と、この制御用回転検
    出器の信号により出力を制御する出力制御装置と、を備
    えた回転電機において、 前記制御用回転検出器とは別系統の回転検出器を設置
    し、前記制御用回転検出器からの出力が零回転の時に、
    前記別系統回転検出器が回転信号を出力したことにより
    回転検出系が異常であると判別することを特徴とする回
    転検出系異常判別方法。
  2. 【請求項2】 制御用回転検出器と、この制御用回転検
    出器の信号により出力を制御する出力制御装置と、別系
    統の回転検出器と、を備えた回転電機において、 前記制御用回転検出器からの出力が零回転の時に、前記
    別系統の回転検出器が回転信号を検出したことにより回
    転検出系が異常であると判別することを特徴とする回転
    検出系異常判別装置。
  3. 【請求項3】 前記別系統の回転検出器が、前記回転電
    機の回転子に設置した永久磁石と、固定子に設置されて
    該永久磁石の磁気を検出する磁気検出器とを含むことを
    特徴とする請求項2記載の回転検出系異常判別装置。
  4. 【請求項4】 回転部と該回転部の回転を検出する回転
    検出部を有する回転検出器と、この回転検出器の信号に
    より出力を制御する制御装置と、を備えた回転電機にお
    いて、 前記回転検出部を微細に移動させたとき、前記回転検出
    器が信号を出さないことにより回転検出系が異常である
    と判別することを特徴とする回転検出系異常判別方法。
  5. 【請求項5】 回転部と該回転部の回転を検出する回転
    検出部を有する回転検出器と、この回転検出器の信号に
    より出力を制御する制御装置と、を備えた回転電機にお
    いて、 前記回転部または前記回転検出部を微細に移動させるこ
    とのできる微動駆動手段を備えたことを特徴とする回転
    検出系異常判別装置。
  6. 【請求項6】 前記微動駆動手段が、電磁石、リニア
    モータ、圧電素子、熱反応素子、空圧シリンダ、機械的
    ばねのひとつまたは組合せからなるアクチュエータであ
    ることを特徴とする請求項5記載の回転検出系異常判別
    装置。
  7. 【請求項7】 前記熱反応素子が回転部に設けられた形
    状記憶合金又は熱膨張素子であり、その加熱手段が非回
    転部に設けられたヒータ、光源、レーザ源であることを
    特徴とする請求項6記載の回転検出系異常判別装置。
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