JP2002097683A

JP2002097683A - 水栓装置

Info

Publication number: JP2002097683A
Application number: JP2000291781A
Authority: JP
Inventors: Mitsuyoshi Seki; 充良関
Original assignee: Toto Ltd
Current assignee: Toto Ltd
Priority date: 2000-09-26
Filing date: 2000-09-26
Publication date: 2002-04-02

Abstract

(57)【要約】【課題】本発明は、このような問題点を解決するもの
であり、水栓を固定する作業の改善すること、及び、別
に操作基板を備える必要がないため防水性を気にせずに
アルカリ水と浄水の切替を可能にすることを目的とす
る。【解決手段】取付面に開けた水栓取付孔に取付面裏部
材及びボルトを用いて台座部材を固定し、この台座部材
に水栓を係合させて固定した水栓装置において、前記取
付面裏部材は、前記水栓取付孔を通過しうるように前記
水栓取付孔の径方向又は弦方向に変形可能とし、台座部
材には水栓とは独立し、かつ、水栓取付孔を貫通する通
水路部材を設けたことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は取付面に水栓を取り
付けた水栓装置に関する。詳しくは、本発明は、取付面
に固定した台座部材によって水栓を取付面の表側（水栓
操作をする側）からの作業で取り付けることができ、前
記台座部材には水栓とは独立し、かつ水栓取付穴を貫通
する通水路部材を設けた水栓装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】ビルトインタイプのイオン水生成器で生
成されるアルカリ水や酸性水の吐出部をもつ水栓をカウ
ンターなどの水栓取付孔に取り付ける場合、水栓はシン
クの奥側に配置されるため、水栓の固定作業（例えばナ
ット締め）をシンクの奥側の部分で行うことになり、固
定作業姿勢が苦しく、作業性が悪い。また、シンクをか
わしながらナット締めするための特殊なクランク状の専
用工具が必要になる。

【０００３】また、ビルトインタイプのイオン水生成器
の場合、アルカリ水と酸性水の吐出口がそれぞれ独立し
てあり、取出したい吐出口から出る水を選択するスイッ
チを備えているが、少なくとも、アルカリスイッチと浄
水スイッチを備えている。つまり、両者の切替はスイッ
チで行っていた。

【０００４】スイッチを有しているので、使い勝手をよ
くするため、カウンター上面にスイッチを設置するよう
にすることがあるが、操作基板をイオン水生成器本体の
基板とは別に備える必要があり、また、操作基板に水が
かからないように防水構造をとるなどコストをかける必
要があった。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】上記従来の水栓装置に
おいては、水栓の施工に時間がかかっているばかりでな
く、イオン水生成器とのセットでは、アルカリ水と浄水
のスイッチの切替の使い勝手を向上させるために基板を
別に備え、また、防水性を高める必要があり、コストを
かけていた。

【０００６】本発明は、このような問題点を解決するも
のであり、水栓を固定する作業の改善すること、及び、
別に操作基板を備える必要がないため防水性を気にせず
にアルカリ水と浄水の切替を可能にすることを目的とす
る。

【０００７】

【課題を解決するための手段】取付面に開けた水栓取付
孔に取付面裏部材及びボルトを用いて台座部材を固定
し、この台座部材に水栓を係合させて固定した水栓装置
において、前記取付面裏部材は、前記水栓取付孔を通過
しうるように前記水栓取付孔の径方向又は弦方向に変形
可能とし、台座部材には水栓とは独立し、かつ、水栓取
付孔を貫通する通水路部材を設けたことを特徴としてい
る。

【０００８】前記台座部材に形成された前記通水路部材
に開閉機構を設けたことを特徴としている。

【０００９】前記開閉機構が取付面の水栓側に設けたこ
とを特徴としている。

【００１０】前記開閉機構に操作レバーを設けたことを
特徴としている。

【００１１】流し台の天面下部にイオン水生成器本体を
設置し、前記イオン水生成器本体により生成されたアル
カリ水及び酸性水を吐出するアルカリ吐出部及び酸性吐
出部を流し台にそれぞれ独立して設けた水栓であって、
前記通水路部材にアルカリ水または酸性水が通ることを
特徴としている。

【００１２】

【作用】この様にすることで、通水路部材を設けた台座
部材の固定と水栓部の固定を水栓取付面の表側から簡単
にできる。

【００１３】また、ビルトインタイプのイオン水生成器
では、通水路部材に開閉弁を設けることにより、スイッ
チによるアルカリ水と浄水の切替を行わなくても、操作
レバーの開閉だけで可能になり、操作基板を削除でき
る。さらに、防水性を考慮せずに設計可能になるため、
安価にできる。

【００１４】開閉機構は取付面の表側にすることが望ま
しく、さらに操作レバーで開閉可能にできることが望ま
しい。

【００１５】

【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明を説明
すると、図１は本発明水栓装置とイオン水生成装置の取
付け状態を示す外観斜視図、図２は台座部材と水栓部の
断面図、図３は台座部材の外観斜視図、図４は台座部材
の固定部材を閉じた状態を示す平面図、図５は台座部材
の固定部材を開いた状態を示す平面図、図６は台座部材
と水栓部の固定を示す要部の断面図、図７は台座部材の
固定に必要な部分を示す要部の断面図、図８はイオン水
生成装置の模式図である。

【００１６】図１において、流し台のカウンター５０に
設けたシンク５１に臨む位置に水栓部１が配置され、キ
ャビネット５２の内部にはイオン水生成器２を備えてい
る。

【００１７】このイオン水生成器２は、水栓部１からの
原水を受けて、たとえば浄水，酸性水及びアルカリイオ
ン水等に生成処理するもので、その前面には処理対象に
設定したりするための操作パネル２ａを備え、電源コー
ド２ｂをコンセントに接続している。なお、この操作パ
ネル２ａに代えて、キャビネット５２の前面に設けたリ
モートコントローラ２ｃを用いることもできる。

【００１８】イオン水生成器２を図８に基づいて説明す
ると、止水栓３から供給された原水は、水栓部１、リリ
ーフ弁４、流量センサ５等を経て中空糸６に到り、この
中空糸６にてゴミ等が除去され、次いで塩素やトリハロ
メタンなどが活性炭７に吸着されて浄化され、その後温
度作動弁８を経由して電解槽９に供給される。

【００１９】この電解槽９へ通電しないときには、浄化
された原水をそのまま清水として吐水流路１０を経由し
て水栓部１側に還流させ、その吐水口部１１より吐出す
る。

【００２０】また、操作パネル２ａまたはリモートコン
トローラ２ｃによるアルカリイオン水の設定に従って、
電解槽９への通電が制御され、切換バルブ１２によって
このアルカリイオン水は吐水流路１０側に連絡して水栓
部１の吐水口部１１に供給され、酸性水は排出流路１３
側に連絡して水栓部１近傍に設けた台座部材１４の排出
口部１５に供給される。

【００２１】水栓部１及び通水路部材２１をもつ台座部
材１４は、図１に示すようにカウンター５０上に水栓部
１を上にして台座部材１４と水栓部１とを２段重ね状に
設置固定している。

【００２２】水栓部１は止水栓３と連絡する原水１次側
流路１６と、開閉バルブＡ１７より開閉されると共にイ
オン水生成器２へ連絡する原水２次側流路１８と、イオ
ン水生成器２を経由して吐水口部１１へ連絡する吐水流
路１０を備え、開閉ハンドル１９の操作で開閉バルブＡ
１７を開くと、吐水口部１１より浄水あるいはイオン水
が吐出する。

【００２３】台座部材１４は一角を切り欠いた金属製の
リング状台座部２０と、この切り欠き部分に取り付け固
定された断面クランク字状で例えばステンレス管製の通
水路部材２１と、この通水路部材２１の出口部分に回転
自在に取付けられた例えばステンレス管製の逆Ｕ字状の
パイプ２２と、このパイプ２２の出口部分に取付けられ
た例えばポリプロピレン樹脂等の硬質合成樹脂製の空気
導入部材２３と、この空気導入部材２３に接続され先端
部がシンク５１内に伸びる例えばシリコン樹脂等の軟質
合成樹脂管１５ａ製の排出口部１５とを備え、例えばポ
リアセタール樹脂等の硬質合成樹脂製のカバー２４でパ
イプ２２の先端部のみを突出させてパイプ２２の大部分
と通水路部材２１の出口部分を覆っている。

【００２４】カウンター５０に水栓取付孔４０が設けら
れ、この水栓取付孔４０に台座部材１４がボルト３６及
び固定部材３５によって固定されている。台座部材１４
は環状であり、内周面から凸部４１が突設され、この凸
部４１にボルト３６の挿通用の素孔４２が貫設されてい
る。また、この台座部材１４にはネジ孔４３が設けられ
ている。

【００２５】カウンター裏部材としての固定部材３５
は、右片３５ａ及び左片３５ｂとからなる。固定部材３
５には雌ネジ孔４５が設けられている。前記ボルト３６
がこの雌ネジ孔４５に螺合している。

【００２６】台座部材１４に固定されたストッパー４６
がボルト３６と平行に設置され、ストッパー右片４６
ａ、ストッパー左片４６ｂの下端を固定具４７で連結し
ている。

【００２７】ボルト３６の上面は例えば六角形状になっ
ており、六角レンチで回転すれば同時に固定部材３５も
回転する。ボルト３６を回転させ、固定部材３５を共周
りさせた際に、固定部材３５が水栓取付孔４０より広が
った位置になった時、それ以上回転させないように規制
する位置にストッパー４６が配設されている（図５）。

【００２８】固定部材右片３５ａ、左片３５ｂはその位
置により、水栓取付穴４０を貫通可能になる場合（図
４）と、貫通不可になる場合（図５）が存在する。

【００２９】台座部材の固定の際は、図４の状態でカウ
ンター５０の表側から台座部材１４を水栓取付穴４０に
入れ、その後、ボルト３６を六角レンチ等でＸ方向に回
転し、図５の通りにする。この位置まで固定部材３５が
きた場合、さらにボルト３６をＸ方向に回転させると、
固定部材３５はストッパー４６に規制されたまま固定部
材３５が上方向に移動し、やがて、カウンター裏面に当
たることになる。そこで、ボルト３６を十分に締め込む
ことにより、台座部材１４と固定部材３５とで水栓取付
孔４０の縁部が上下から強力に挟持される。左右のボル
ト３６ａ、３６ｂを同様に行うことにより台座部材１４
がカウンター５０に堅固に固定される。

【００３０】その後、第６図の如くこの台座部材１４に
水栓部１を取り付ける。水栓部１の底面には凹部５３が
設けられており、この凹部５３を台座部材１４に嵌合さ
せる。次いで、水栓部１の雌螺合孔４４にビス３４を通
し、このビス３４を台座部材１４のネジ孔４３にネジ込
むことにより、水栓部１が台座部材１４に固定される。

【００３１】台座部材１４のパイプ２２にはこの中を通
る水（例えば酸性水）の開閉を行う開閉バルブＢ３７と
その開閉バルブＢ３７の開閉操作を行う開閉レバー３８
を備えている。

【００３２】アルカリ水を吐出する場合は、電解槽９へ
通電されており、アルカリ水の吐出口部１１と酸性水の
排出口部１５からそれぞれ吐出される。

【００３３】その状態でこの開閉レバー３８により開閉
バルブＢ３７を閉止すると、電解槽９で一旦アルカリ水
と酸性水に電気分解されるが、酸性水の吐出口が塞がれ
ているため、アルカリ水と酸性水が同時に同じ吐出口部
１１から吐出される。つまり、中性水が吐出されること
になる。これは、通常の浄水と何ら変わりはないもので
ある。

【００３４】

【発明の効果】取付面に開けた水栓取付孔に取付面裏部
材及びボルトを用いて台座部材を固定し、この台座部材
に水栓を係合させて固定した水栓装置において、前記取
付面裏部材は、前記水栓取付孔を通過しうるように前記
水栓取付孔の径方向又は弦方向に変形可能とし、台座部
材には水栓部とは独立し、かつ、水栓取付孔を貫通する
通水路部材を設けるように構成したので、水栓部及び前
記水栓とは独立した通水路部材をもつ台座部材の施工性
が格段に向上する。

【００３５】前記台座部材に形成された前記通水路部材
に開閉機構を設けるように構成したので、水栓部の通水
の開閉と通水路部材の通水の開閉を独立に行うことがで
き使い勝手が良くなる。

【００３６】前記開閉機構が取付面の水栓側に設けるよ
うに構成したので、水栓部の通水の開閉と通水路部材の
通水の開閉が同じ側（表側）で可能になり、例えばわざ
わざシンク扉を開けスイッチをアルカリスイッチと浄水
スイッチを切替えなくても良いため、使い勝手が良くな
る。

【００３７】流し台の天面下部にイオン水生成器本体を
設置し、前記イオン水生成器本体により生成されたアル
カリ水及び酸性水を吐出するアルカリ吐出部及び酸性吐
出部を流し台にそれぞれ独立して設けた水栓であって、
前記通水路部材にアルカリ水または酸性水が通るように
構成したので、２つの吐出口をもつ水栓の施工が簡単に
なる上、通水路部材に開閉機構があることにより、アル
カリ水と浄水をスイッチの切替えではなく、開閉機構の
切替で可能になり、また、スイッチの操作盤をわざわざ
本体から取出す必要もなくなり使い勝手が良くなる。

【００３８】さらには、使い勝手を良くするためにスイ
ッチの操作盤をカウンター表面に設置する場合の防水性
の考慮をせずにすむので、コスト的に有利になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明水栓装置とイオン水生成装置の取付け
状態を示す外観斜視図である。

【図２】台座部材と水栓部の断面図である。

【図３】台座部材の外観斜視図である。

【図４】台座部材の固定部材を閉じた状態を示す平面
図である。

【図５】台座部材の固定部材を開いた状態を示す平面
図である。

【図６】台座部材と水栓部の固定を示す要部の断面図
である。

【図７】台座部材の固定に必要な部分を示す要部の断
面図である。

【図８】イオン水生成装置の模式図である。

【符号の説明】

１・・水栓部２・・イオン水生成器３・・止水栓４・・リリーフ弁５・・流量センサ６・・中空糸７・・活性炭８・・温度作動弁９・・電解槽１０・・吐水流路１１・・吐水口部１２・・切換バルブ１３・・排出流路１４・・台座部材１５・・排出口部１６・・原水1次側流路１７・・開閉バルブＡ１８・・原水２次側流路１９・・開閉ハンドル２０・・台座部２１・・通水路部材２２・・パイプ２３・・空気導入部材２４・・カバー３４・・ビス３５・・固定部材３５ａ・・固定部材右片３５ｂ・・固定部材左片３６・・ボルト３６ａ・・ボルト右片３６ｂ・・ボルト左片３７・・開閉バルブＢ３８・・開閉レバー４０・・水栓取付孔４１・・凸部４２・・素孔４３・・ネジ孔４４・・雌螺合孔４５・・雌ネジ孔４６・・ストッパー４６ａ・・ストッパー右片４６ｂ・・ストッパー左片４７・・固定具５０・・カウンター５１・・シンク５２・・キャビネット５３・・凹部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号ＦＩテーマコート゛(参考）Ｅ０３Ｃ 1/10 Ｅ０３Ｃ 1/10 1/18 1/18 Ｆターム(参考） 2D060 BB01 BE11 BE15 BE20 BF03 BF09 CA04 CD02 CD09 2D061 BA04 BE08 3B060 FA02 4D024 AA02 AB11 BA02 BB01 BC01 CA13 DB05 DB09 4D061 DA03 DB07 DB08 EA02 EB01 EB04 EB14 FA06 FA09

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】取付面に開けた水栓取付孔に取付面裏部
材及びボルトを用いて台座部材を固定し、この台座部材
に水栓を係合させて固定した水栓装置において、前記取
付面裏部材は、前記水栓取付孔を通過しうるように前記
水栓取付孔の径方向又は弦方向に変形可能とし、台座部
材には水栓とは独立し、かつ、水栓取付孔を貫通する通
水路部材を設けたことを特徴とする水栓装置。
【請求項２】前記台座部材に形成された前記通水路部
材に開閉機構を設けたことを特徴とする請求項１記載の
水栓装置。
【請求項３】前記開閉機構を取付面の水栓側に設けた
ことを特徴とする請求項２記載の水栓装置。
【請求項４】前記開閉機構に操作レバーを設けたこと
を特徴とする請求項３記載の水栓装置。
【請求項５】流し台の天面下部にイオン水生成器本体
を設置し、前記イオン水生成器本体により生成されたア
ルカリ水及び酸性水を吐出するアルカリ吐出部及び酸性
吐出部を流し台にそれぞれ独立して設けた水栓であっ
て、前記通水路部材にアルカリ水または酸性水が通るこ
とを特徴とする請求項１乃至４のいずれかに記載の水栓
装置。