JP2002097327A - 樹脂組成物及び樹脂成形品ならびに該成形品の製造方法 - Google Patents
樹脂組成物及び樹脂成形品ならびに該成形品の製造方法Info
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Abstract
樹脂成形品を製造するのに好適な樹脂組成物、該樹脂組
成物を成形してなる樹脂成形品及び該樹脂成形品の製造
方法を提供する。 【解決手段】 スチレン系熱可塑性樹脂(A)と、メチル
メタクリレートとアルキル(メタ)アクリレートとの共重
合体(B)と、ワックス(C−1)及び/又はアミド化合物
(C−2)とを含む樹脂組成物(I)、及び、マレイミド系
樹脂(D−1)、ポリカーボネート樹脂(D−2)、及びα
−アルキル置換芳香族ビニル系樹脂(D−3)のうちの少
なくとも一種を含む樹脂組成物(II)を含有する樹脂組成
物、その成形品及びその製造方法を提供する。
Description
成形品、及びその製造方法に関する。特に本発明は、建
材、建具、家具等に用いられる疑似木材として使用され
る熱可塑性樹脂組成物、木目模様入り成形品、及びその
製造方法に関する。
して、天然の木材の他に、従来から、表面に印刷フイル
ム等を貼った化粧合板が建材用に使用されてきた。しか
しながら、化粧合板は、複雑な形状の製品の製造には不
向きであったり、触感が不十分等の欠点があった。さら
に、作業者の高齢化、人手不足が進む中で、施工現場で
の加工を必要とせず当初から成形された異型押出製品を
大量に安定して供給することが望まれるようになった。
これらの目的のため、木目模様を有する樹脂成形品用の
樹脂組成物およびその製造方法が検討され、木粉入り塩
化ビニル樹脂を使用した技術が確立され実用化されてき
ている。しかしながらベースポリマーとして使用してい
る塩化ビニル樹脂は、焼却時にダイオキシンを発生する
という問題があり、塩化ビニル樹脂以外の樹脂の使用が
望まれている。そのような状況下、物性および加工性の
面でスチレン系樹脂が注目されており、木目模様を有す
るスチレン系樹脂材料として特開2000−63617
号公報に提案されているものがある。しかしながら、特
開2000−63617号公報に記載の樹脂組成物で
は、良好な木目模様の樹脂成形品を得るためには、成形
機のシリンダー温度やスクリュー回転数を低めに設定す
る等成形加工条件に制約が伴うため、量産性の向上や製
品形状の自由度が得られにくいという問題点がある。
広い成形条件で、良好な木目模様を有する樹脂成形品を
製造するのに好適な樹脂組成物、該樹脂組成物を成形し
てなる樹脂成形品及び該樹脂成形品の製造方法を提供す
ることを目的とする。
討を重ねた結果、主にスチレン系熱可塑性樹脂と、2種
以上のアルキル(メタ)アクリレートを含有してなる共
重合体との混合物に、ワックス及び/又はアミド化合物
を配合した樹脂組成物を用いて成形することより、幅広
い成形加工条件で明瞭な木目模様を発現できる樹脂成形
品が得られることを見出した。従って、
9〜93質量%と、メチルメタクリレートと、該メチル
メタクリレート以外のアルキル(メタ)アクリレートとの
共重合体(B)5〜50質量%と、ワックス(C−1)及び
/又は下記式: (式中、RはC5〜C17の炭化水素基、Xは水素又は
メチル基、Yは水素、ナトリウム又はカリウムであ
る。)で表されるアミド化合物(C−2)0.1〜15質
量%とを含む樹脂組成物(I)100質量部に対して、マ
レイミド系樹脂(D−1)、ポリカーボネート樹脂(D−
2)、及びα−アルキル置換芳香族ビニル系樹脂(D−
3)のうちの少なくとも一種を含む樹脂組成物(II)を1
〜100質量部、を含有することを特徴とする樹脂組成
物を提供する。本発明は、また、前記樹脂組成物を成形
してなる樹脂成形品を提供する。本発明は、更に、前記
樹脂成形品の製造方法であって、(1)前記樹脂組成物
(I)及び前記樹脂組成物(II)をそれぞれ着色された造粒
物にする工程;(2)前記樹脂組成物(I)及び(II)の各
造粒物をドライブレンドして混合物を得る工程;及び
(3)前記混合物を成形する工程;を有する方法を提供
する。
する。 [樹脂組成物(I)]本発明の樹脂組成物(I)は、スチレ
ン系熱可塑性樹脂(A)、共重合体(B)、ワックス
(C−1)及び/又はアミド化合物(C−2)、及び任意に
セルロース系物質(E)並びに金属石鹸(F)を含有す
る。 <スチレン系熱可塑性樹脂(A)>本発明において使用
されるスチレン系熱可塑性樹脂(A)とは、通常、ゴム
質重合体(A−1)に、芳香族ビニル単量体(A−2−
1)と、任意にシアン化ビニル単量体(A−2−2)、
アルキル(メタ)アクリレート単量体(A−2−3)及
びその他のビニル単量体(A−2−4)とを含む1種以
上のビニル系単量体(A−2)をグラフト重合して得ら
れるグラフト共重合体(A−3)、および必要に応じ
て、芳香族ビニル単量体(A−2−1)、シアン化ビニ
ル単量体(A−2−2)、アルキル(メタ)アクリレー
ト単量体(A−2−3)及びその他のビニル単量体(A
−2−4)から選ばれた1種の単量体あるいはこれら2
種以上の単量体混合物を(共)重合して得られる(共)
重合体(A−4)との樹脂組成物をいう。
えば、ブタジエンゴム、架橋アクリルゴム、ポリオルガ
ノシロキサンゴム、エチレン−プロピレンゴムからなる
群より選ばれた少なくとも一種のゴム、これらの2種以
上の混合物又はこれらゴム質重合体成分同士の複合ゴム
が挙げられる。特に、架橋アクリルゴム、ポリオルガノ
シロキサンゴム、ポリブタジエンゴムの外層にポリアル
キルアクリレートゴムを設けたポリブタジエン/ポリア
ルキルアクリレートゴムのような複合ゴム、ポリシロキ
サンゴムとポリアクリル酸ゴムとからなる複合ゴムは、
耐候性、耐薬品性の面から好ましい。
は、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、o−メチ
ルスチレン、1,3−ジメチルスチレン、p−メチルス
チレン、t−ブチルスチレン、ハロゲン化スチレン、p
−エチルスチレン等、及びこれらの混合物が挙げられ、
特にスチレンが好ましい。シアン化ビニル単量体(A−
2−2)としては、例えば、アクリロニトリル、メタク
リロニトリル、エタクリロニトリル、フマロニトリル
等、及びこれらの混合物が挙げられ、特にアクリロニト
リルが好ましい。アルキル(メタ)アクリレート単量体
(A−2−3)としては、例えば、メチルメタクリレー
ト、エチルメタクリレート、メチルアクリレート、エチ
ルアクリレート、ブチルアクリレート、2−エチルヘキ
シルアクリレート等、及びこれらの混合物が挙げられ、
特に、メチルメタクリレート、メチルアクリレートが好
ましい。その他のビニル単量体(A−2−4)として
は、例えば、N−フェニルマレイミド、N−ブチルマレ
イミド、N−シクロヘキシルマレイミド等のマレイミド
単量体、ビニルピリジン等のピリジン単量体等が挙げら
れる。
芳香族ビニル単量体(A−2−1)を必須成分とし、シ
アン化ビニル単量体(A−2−2)、アルキル(メタ)
アクリレート単量体(A−2−3)及びその他のビニル
単量体(A−2−4)を任意成分として含むビニル系単
量体である。また、その他のビニル単量体(A−2−
4)の含有量は、ビニル系単量体(A−2)の混合物全
体に対して、10質量%以下であることが、木目模様の
明瞭性を維持するためには好適である。グラフト共重合
体(A−3)は、このようなビニル系単量体(A−2)
を、前記ゴム質重合体(A−1)にグラフト重合するこ
とによって得られる。グラフト重合方法は、一般的な乳
化重合等、公知のグラフト重合方法が用いられる。
量体(A−2−1)、シアン化ビニル単量体(A−2−
2)、アルキル(メタ)アクリレート単量体(A−2−
3)、及びその他のビニル単量体(A−2−4)から選
ばれた1種の単量体あるいはこれら2種以上の単量体混
合物を(共)重合して得られる。ここで使用される芳香族
ビニル単量体(A−2−1)、シアン化ビニル単量体
(A−2−2)、アルキル(メタ)アクリレート単量体
(A−2−3)、及びその他のビニル単量体(A−2−
4)としては、既に例示したものを用いることができ
る。なお、その他のビニル単量体(A−2−4)の含有
量は、前記単量体混合物全体に対して、10質量%以下
であることが、木目模様の明瞭性を維持するためには好
適である。(共)重合体(A−4)に使用される単量体と
して好ましいものは、スチレン、アクリロニトリル、メ
チルメタクリレート、メチルアクリレートである。(共)
重合体(A−4)として好ましいものは、スチレン−ア
クリロニトリル共重合体、メチルメタクリレート−メチ
ルアクリレート共重合体である。(共)重合体(A−4)
は、溶液重合、懸濁重合、バルク重合、乳化重合等、あ
らゆる公知の方法によって製造され得る。スチレン系熱
可塑性樹脂(A)は、グラフト共重合体(A−3)および
必要に応じて(共)重合体(A−4)を配合することによっ
て得られるが、この場合、ゴム質重合体(A−1)がスチ
レン系熱可塑性樹脂(A)に対して、5〜60質量%、好
ましくは8〜45質量%であることが好適である。良好
な衝撃強度を得るためには5質量%以上であり、成形加
工性を損なわないためには60質量%以下であることが
好ましい。
グラフト重合に用いたビニル系単量体(A−2)のうち、
ゴム質重合体(A−1)にグラフト重合せずに(共)重合し
た(共)重合体部分と、(共)重合体(A−4)との混合物
のガラス転移温度と、後述するマレイミド系樹脂(D−
1)とのガラス転移温度との差が40℃以上であること
が、木目模様の発現には好ましい。さらに、グラフト重
合に用いたビニル系単量体(A−2)のうち、ゴム質重合
体(A−1)にグラフト重合せずに(共)重合した(共)重合
体部分と、(共)重合体(A−4)との前記混合物の、1
80℃、1(Rad/秒)における動的剛性率が、2N/cm2
以下であることが、木目模様の発現には好ましい。グラ
フト重合に用いたビニル系単量体(A−2)のうち、ゴム
質重合体(A−1)にグラフト重合せずに(共)重合した
(共)重合体部分の分離方法は、例えば、特開昭61−1
48258号公報に記載されている。
塑性樹脂(A)の含有量は、樹脂組成物(I)に対して
49〜93質量%、好ましくは55〜85質量%であ
る。49質量%以上であれば十分な成形加工性が得ら
れ、93質量%以下であれば良好な木目模様が得られる
ので好ましい。
れる共重合体(B)は、メチルメタクリレートと、メチ
ルメタクリレート以外のアルキル(メタ)アクリレート
との共重合体である。ここで、メチルメタクリレート以
外のアルキル(メタ)アクリレートとしては、例えば、
エチルメエタクリレート、ブチルメタクリレート、2−
エチルヘキシルメタクリレート等のアルキルメタクリレ
ート、及びメチルアクリレート、エチルアクリレート、
ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート
等のアルキルアクリレートがあり、1種又は2種以上で
あってもよい。
で示す3段重合体であることが好ましい。ここで3段重
合体とは、構成単位の少なくとも80質量%がメチルメ
タクリレートである(共)重合体(B−1)10〜45質
量部の存在下に、炭素数1〜18のアルキル基を有する
アルキルメタクリレート30〜70質量%と炭素数1〜
18のアルキル基を有するアルキルアクリレート30〜
70質量%とからなる混合物(B−2)40〜70質量
部を重合し、さらに、メチルメタクリレート50〜10
0質量%と、該メチルメタクリレートと共重合可能な単
量体50〜0質量%とからなる単量体(B−3)5〜4
0質量部を、(B−1)、(B−2)及び(B−3)の
各成分の合計が100質量%となるように重合して得ら
れる重合体をいう。以下、(B−1)、(B−2)及び
(B−3)の各成分について説明する。
少なくとも80質量%、好ましくは、88質量%以上が
メチルメタクリレートである。少なくとも80質量%で
あれば、得られる樹脂成形品の木目外観が良好になるの
で好ましい。また、前記(共)重合体(B−1)には、任
意にメチルメタクリレート以外のアルキルメタクリレー
トや、該メチルメタクリレート及び該アルキルメタクリ
レートと共重合可能な単量体を導入し得る。該アルキル
メタクリレートとしては、例えば、エチルメタクリレー
ト、ブチルメタクリレート、2-エチルヘキシルメタク
リレート、シクロヘキシルメタクリレート、ベンジルメ
タクリレート、フェニルメタクリレート等のメタクリル
酸と炭素数1〜18のアルキル基とのエステルが挙げら
れる。前記メチルメタクリレート及びアルキルメタクリ
レートと共重合可能な単量体としては、例えば、アクリ
ロニトリル、スチレン、α−メチルスチレン、酢酸ビニ
ル等の単官能性の単量体や、アリルメタクリレート、ト
リアリルシアヌルレート等の多官能性の単量体が挙げら
れる。なお、該多官能性の単量体を使用する場合には、
共重合体(B)に対して2質量%以下の量で含有するこ
とが好ましいが、これに限定されることはない。前記
(共)重合体(B−1)は、得られる樹脂組成物及びその
成形品の耐衝撃性向上等のため、その1gをクロロホル
ム1リットルに溶解した溶液の25℃で測定した還元粘
度ηsp/Cが、2(リットル/g)以上であることが好
ましい。なお、還元粘度ηsp/Cは、測定すべき組成物
1.0gをはかり取り、クロロホルム1リットルに加え
て1g/lクロロホルム溶液とし、25℃の温度で、例
えば、ウベローデ装置を使用して粘度を測定することに
より求められる。
〜18のアルキル基を有するアルキルメタクリレートと
しては、例えば、メチルメタクリレート、エチルメタク
リレート、ブチルメタクリレート、2−エチルヘキシル
メタクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、ベン
ジルメタクリレート、フェニルメタクリレート等が挙げ
られ、より好ましくは、ブチルメタクリレートである。
また、炭素数1〜18のアルキル基を有するアルキルア
クリレートとしては、例えば、メチルアクリレート、エ
チルアクリレート、プロピルアクリレート、ブチルアク
リレート、ヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシル
アクリレート、シクロヘキシルアクリレート、ベンジル
アクリレート、フェニルアクリレート等のアクリル酸と
炭素数1〜18のアルキル基とのエステルが挙げられ、
より好ましくは、ブチルアクリレートである。
アルキルメタクリレートは、混合物(B−2)に対し
て、30〜70質量%、好ましくは、45〜65質量%
であり、炭素数1〜18のアルキルアクリレートは、そ
の残部、即ち混合物(B−2)に対して、70〜30質
量%、好ましくは、55〜35質量%存在する。炭素数
1〜18のアルキル基を有するアルキルメタクリレート
及び炭素数1〜18のアルキルアクリレートは、それぞ
れ30質量%以上であると、得られる樹脂成形品の木目
外観が良好になるので好ましい。前記(共)重合体(B−
1)に前記混合物(B−2)を重合する場合、得られる
樹脂成形品の木目外観を良好にするためにも、該混合物
(B−2)を単独で重合した場合、1g/lクロロホル
ム溶液として25℃で測定したときの還元粘度η sp/C
が、1(リットル/g)以下になるような条件で行うこ
とが好ましい。該条件は、例えば連鎖移動剤、触媒、開
始剤の量、重合温度等を調節することに調整され得る。
単量体(B−3)としては、例えば、前記(共)重合体
(B−1)に導入し得るメチルメタクリレート及びアル
キルメタクリレートと共重合可能な単量体として列挙し
たものと同様の、アクリロニトリル、スチレン、α-メ
チルスチレン、酢酸ビニル等の単官能性の単量体や、ア
リルメタクリレート、トリアリルシアヌルレート等の多
官能性単量体が挙げられる。前記(共)重合体(B−1)
と前記混合物(B−2)との共重合体の存在下でメチル
メタクリレートと共重合可能な単量体(B−3)を重合
する場合、得られる樹脂成形品の木目外観を良好にする
ためにも、該単量体(B−3)を単独で重合した場合、
1g/lクロロホルム溶液として25℃で測定したとき
の還元粘度η sp/Cが、2(リットル/g)以上になる
ような条件で行ことが好ましい。該条件は、例えば連鎖
移動剤、触媒、開始剤の量、重合温度等を調節すること
に調整され得る。
ては特に制限はないが、乳化重合で製造されたものが好
ましい。このように、本発明の共重合体(B)を上記の
ごとく3段重合により製造することによって、木目の発
現性をより優れたものにすることが可能となる。本発明
の共重合体(B)の含有量は、本発明の樹脂組成物
(I)に対して5〜50質量%、好ましくは10〜40
質量%である。5質量%以上であれば良好な木目模様が
得られるので好ましい。50質量%以下であれば十分な
成形加工性が得られるので好ましい。
るワックス(C−1)は、幅広い成形加工条件を確保で
きるものであれば、その種類に限定されることはない
が、一般に石油、石炭等の化石燃料や動植物より得られ
るワックス又はロウと呼ばれるものであって、高級炭化
水素及び/又は高級エステル等を主成分とし、任意に高
級脂肪酸、高級アルコール及び/又は芳香族炭化水素等
を含むものをいう。本発明のワックス(C−1)は、良
好な木目模様を発現させるために、例えば、融点が14
0℃以下、好ましくは融点が120℃以下のものが好適
である。
しては、例えばパラフィンワックス、マイクロクリスタ
リンワックス、ペトロラタム、天然ワックス、モンタン
ワックス、オゾケライト等が挙げられ、好ましくは、パ
ラフィンワックス及びモンタンワックス、より好ましく
は、パラフィンワックスである。これらは高級炭化水素
を主成分とし、枝分かれや芳香族環を有する炭化水素等
を含むものである。動植物由来のワックスは、鯨油、魚
油、蜜蜂、羊毛、米殻、米糠、穀物殻、綿、パーム樹、
ハゼの実等から得られ、例えば、ライスワックス、カル
ナバワックス、綿ロウ、蜜ロウ、羊毛ロウ、木ロウ等が
挙げられる。このうち、好ましくは、ライスワックス、
蜜ロウであり、より好ましくはライスワックスである。
これらは高級エステルを主成分とし、高級脂肪酸や高級
アルコール、炭化水素等を含むものである。
れるアミド化合物(C−2)は、幅広い成形加工条件を
確保できるものであれば、その種類に限定されることは
ないが、本発明で使用されるアミド化合物としては、例
えば、下記式で表されるものが挙げられる。 式中、Rは、炭素数5〜17の炭化水素基を示し、直
鎖、枝分れ、環状の炭化水素基であってもよい。また、
飽和、又は官能基内に二重結合や三重結合を有する不飽
和の炭化水素であってもよい。好ましくは、炭素数11
の直鎖状飽和炭化水素基である。Xは、水素又はメチル
基を示す。Yは、水素、ナトリウム又はカリウムを示
す。アミド化合物(C−2)の好ましい具体例としては、
N−ラウロイルサルコシン酸、N−ラウロイルサルコシ
ン酸ナトリウム、N−ラウロイルサルコシン酸カリウ
ム、及びこれらの混合物が挙げられる。
−2)の添加>ワックス(C−1)及びアミド化合物(C−
2)は、それぞれ単独で、或いは両者併用で樹脂組成物
(I)に添加される。これらの含有量は、単独で添加され
る場合、樹脂組成物(I)に対して0.1〜15質量%、
好ましくは、0.5〜10質量%であることが適当であ
る。また、ワックス(C−1)及びアミド化合物(C−2)
を併用して添加する場合、これらの合計量で、樹脂組成
物(I)に対して0.1〜15質量%、好ましくは、0.
5〜10質量%であることが適当である。併用する場合
のワックス(C−1):アミド化合物(C−2)の質量比
は、例えば、10:90〜90:10、好ましくは、2
0:80〜80:20であることが適当である。ワック
ス(C−1)及びアミド化合物(C−2)が0.1質量%以
上であれば、良好な木目模様が得られる成形条件の幅が
広がるので好ましい。また、15質量%以下であれば、
成形加工性が向上するので好ましい。ワックス(C−
1)及びアミド化合物(C−2)は、樹脂組成物(I)中
に、他の成分とあらかじめ混合することによって添加し
てもよく、或いは、ワックス(C−1)及びアミド化合
物(C−2)以外の成分を含む樹脂組成物(I)を造粒し
た後、該樹脂組成物(I)の造粒物の外側表面に付着さ
せる形で添加してもよい。また、アミド化合物(C−2)
の好ましい例であるN−ラウロイルサルコシン酸ナトリ
ウムやN−ラウロイルサルコシン酸カリウムは、樹脂組
成物を構成する樹脂原料を乳化重合で製造する際の乳化
剤として樹脂組成物(I)中に添加されてもよい。
組成物(I)には、本発明の樹脂組成物に木の触感を付
与する等の目的で、任意にセルロース系物質(E)を添
加し得る。ここで、セルロース系物質(E)とは、栂、
檜、杉、松等の針葉樹木、ブナ、ナラ等の広葉樹木、パ
ルプ、もみ殻等の穀物殻、木屑等の粉末をいう。セルロ
ース系物質(E)の形状は、球形、繊維状、板状、不定
形等、いかなる形状でもよい。セルロース系物質(E)
の好ましい例としては、栂等の針葉樹やもみ殻等の穀物
殻を乾燥粉砕したものが挙げられる。これらセルロース
系物質(E)の平均粒径は、必ずしも制限されるもので
はないが、成形品の切削加工や、曲げ特性等の物性面か
ら200μm以下のものが好ましい。
組成物(I)に対して1〜50質量%、好ましくは、5
〜50質量%である。本発明の樹脂成形品に木の触感を
十分に与えるためには5質量%以上が好ましい。成形加
工性の面からは50質量%以下であることが好ましい。
セルロース系物質(E)は、スチレン系熱可塑性樹脂
(A)と混合し、溶融混練押出しをする前に乾燥するこ
とが好ましいが、ベント付き押出機であれば必ずしもそ
の必要はない。特に、セルロース系物質(E)として木
粉を使用する場合には、含水量が多いので注意が必要で
ある。
(I)には、木目模様のコントラストの強さを変化させ
る等の目的で、任意に金属石鹸(F)を添加し得る。こ
こで、金属石鹸(F)には、金属石鹸として公知のもの
が使用でき、例えば、ステアリン酸マグネシウム、ステ
アリン酸バリウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カ
ルシウム等が挙げられる。この金属石鹸(F)の含有量
は、得られる成形品に要求される木目模様のコントラス
トの強さによって変化するが、例えば、樹脂組成物
(I)に対して0.1〜15質量%、好ましくは1〜1
0質量%である。木目模様のコントラストの強さを十分
変化させるためには0.1質量%以上が好ましい。成形
加工性に影響を与えないためには15質量%以下である
ことが好ましい。金属石鹸(F)は、樹脂組成物(I)
中に配合されていてもよく、また、金属石鹸(F)以外
の成分を含む樹脂組成物(I)を造粒した後、該樹脂組
成物(I)の造粒物の外側表面に付着させる形で添加し
てもよい。
(II)は、マレイミド系樹脂(D−1)、ポリカーボネ
ート樹脂(D−2)及びα−アルキル置換芳香族ビニル
系樹脂(D−3)から選択された少なくとも1種の樹脂
又は2種以上の混合物を含む。 <マレイミド系樹脂(D−1)>本発明のマレイミド系
樹脂(D−1)は、N−フェニルマレイミド系単量体
と、該N−フェニルマレイミド系単量体以外のビニル系
単量体とのマレイミド共重合体を含むマレイミド系樹脂
である。前記N−フェニルマレイミド系単量体として
は、例えば、N−フェニルマレイミド、ベンゼン環の水
素原子の一部をアルキル基若しくはハロゲン基で置き換
えたN−フェニルマレイミド誘導体、及びこれら単量体
の2種以上の混合物が挙げられる。このN−フェニルマ
レイミド系単量体の含有量は、前記マレイミド共重合体
に対して22質量%〜70質量%、好ましくは26〜6
5質量%である。22質量%以上であれば、木目模様が
十分発現し、26質量%以上であれば、木目模様が更に
明瞭に発現するので好ましい。
のビニル系単量体としては、前述したような、芳香族ビ
ニル単量体(A−2−1)、シアン化ビニル単量体(A
−2−2)、アルキル(メタ)アクリレート単量体(A
−2−3)、及びその他のビニル単量体(A−2−4)
(但し、N−フェニルマレイミド系単量体を除く)から選
ばれた1種以上のビニル系単量体が挙げられる。このビ
ニル系単量体の含有量は、前記マレイミド共重合体に対
して30〜78質量%、好ましくは35〜74質量%で
ある。78質量%以下であれば、木目模様が十分発現
し、74質量%以下であれば、木目模様が更に明瞭に発
現するので好ましい。
ニルマレイミド系単量体と前記ビニル系単量体とを共重
合することによって得られる。ここで共重合は、溶液重
合、バルク重合等の通常公知の重合法によって行われ
る。このマレイミド共重合体の含有量は、マレイミド系
樹脂(D−1)に対して40質量%以上であることが、
木目の発現性からみて好ましい。
明のポリカーボネート樹脂(D−2)は、主鎖にカーボ
ネート結合−O−CO−O−を有する重合体であり、例
えば、直鎖又は枝別れのジヒドロキシジアリールアルカ
ンから得られ、好適には、ヒドロキシ基に関しオルト位
にアルキル基、塩素原子または臭素原子を有するジヒド
ロキシアリールアルカンから得られるものである。前記
ジヒドロキシジアリールアルカンとしては、例えば、4,
4'−ジヒドロキシ−2,2−ジフェニルプロパン(ビスフェ
ノールA)、テトラメチルビスフェノールA及びビス−
(4−ヒドロキシフェニル)−p−ジイソプロピルベンゼ
ン等が挙げられる。このポリカーボネート樹脂は、公知
の方法により製造され、一般にジヒドロキシ又はポリヒ
ドロキシ化合物を、ホスゲン又は炭酸のジエステルと反
応させることにより製造される。また、分岐したポリカ
ーボネートは、例えば、ジヒドロキシ化合物の一部、例
えば0.2〜2モル%をポリヒドロキシ化合物で置換す
ることにより製造される。ここで、ポリヒドロキシ化合
物としては、例えば、フロログリシノール、4,6−ジメ
チル−2,4,6−トリ−(4−ヒドロキシフェニル)−ヘプ
テン、4,6−ジメチル−2,4,6−トリ−(4−ヒドロキシ
フェニル)−ヘプタン、1,3,5−トリ−(4−ヒドロキシ
フェニル)−ベンゼン等が挙げられる。
(D−3)>本発明のα−アルキル置換芳香族ビニル系
樹脂(D−3)は、α−アルキル置換芳香族ビニル系単
量体と、該α−アルキル置換芳香族ビニル系単量体以外
のビニル系単量体とのα−アルキル置換芳香族ビニル系
共重合体を含むα−アルキル置換芳香族ビニル系樹脂で
ある。前記α−アルキル置換芳香族ビニル系単量体とし
ては、例えば、α−メチルスチレン、α−エチルスチレ
ン、ベンゼン環の水素原子の一部をアルキル基若しくは
ハロゲン原子で置き換えたα−メチルスチレン誘導体、
及びこれらの混合物が挙げられる。このα−アルキル置
換芳香族ビニル系単量体の含有量は、前記α−アルキル
置換芳香族ビニル系共重合体に対して、50〜90質量
%、好ましくは、60〜85質量%である。50質量%
以上であれば、木目模様が十分発現するので好ましい。
以外のビニル系単量体としては、前述したような、芳香
族ビニル単量体(A−2−1)(但し、α−アルキル置
換芳香族ビニル単量体を除く)、シアン化ビニル単量体
(A−2−2)、アルキル(メタ)アクリレート単量体
(A−2−3)、及びその他のビニル単量体(A−2−
4)から選ばれた1種以上のビニル系単量体が挙げられ
る。このビニル系単量体の含有量は、前記α−アルキル
置換芳香族ビニル系共重合体に対して10〜50質量
%、好ましくは15〜40質量%である。50質量%以
下であれば、木目模様が十分発現するので好ましい。
合体は、前記α−アルキル置換芳香族ビニル系単量体と
前記α−アルキル置換芳香族ビニル単量体以外のビニル
系単量体とを共重合することによって得られる。ここ
で、共重合は、乳化重合、懸濁重合、溶液重合、バルク
重合等の通常公知の重合法によって行われる。このα−
アルキル置換芳香族ビニル系共重合体の含有量は、α−
アルキル置換芳香族ビニル系樹脂(D−3)に対して4
0質量%以上であることが、木目の発現性からみて好ま
しい。
リカーボネート樹脂(D−2)及びα−アルキル置換芳
香族ビニル系樹脂(D−3)は、好ましくは180℃、
1(Rad/秒)での動的剛性率が10N/cm2以上であるこ
とが、木目の発現性からみて好ましい。さらに、本発明
の樹脂組成物(II)には、任意に前記スチレン系熱可塑性
樹脂(A)を添加し得る。なお、木目の発現性からは、
スチレン系熱可塑性樹脂(A)を60質量%以下の範囲
で添加することが好ましい。
(II)には、強化材、難燃化剤、高分子加工助剤、発泡
剤、改質剤、離型剤、光安定剤、熱安定剤、着色剤等の
種々の添加剤を配合し得る。ここで、強化材としては、
例えば、ガラス繊維、カーボン繊維等の無機繊維、ウオ
ラスナイト、タルク、マイカ粉、ガラス箔、チタン酸カ
リウム等の無機フィラー及びこれらの混合物が挙げられ
る。この強化材の添加量は、樹脂組成物(I)に対して
1〜50質量%、好ましくは5〜40質量%である。難
燃化剤としては、例えば、通常ABS樹脂及び熱可塑性
ポリエステル樹脂の難燃化に用いられるハロゲン化合
物、及びアンチモン化合物等の無機系難燃化剤が挙げら
れる。ここで、ハロゲン化合物としては、例えば、テト
ラブロモビスフェノールAや臭素化エポキシ系、ハロゲ
ン化ポリカーボネイト等が挙げられる。無機系難燃化剤
としては、三酸化アンチモン、四酸化アンチモン、五酸
化アンチモン、ピロアンチモン酸ソーダ、水酸化アルミ
ニウム等が挙げられる。この難燃化剤の添加量は、ハロ
ゲン化合物が、樹脂組成物(I)に対して1〜35質量
%、好ましくは5〜30質量%であり、アンチモン化合
物が、樹脂組成物(I)に対して1〜25質量%、好ま
しくは2〜20質量%である。
ルメタクリレート(メタブレンP−531A、P−53
0A等、三菱レイヨン(株)製)、芳香族ビニルとシアン
化ビニルの共重合体(ブレンディックス869、ジェネ
ラル・エレクトリック製)等が挙げられる。この高分子
加工助剤は、樹脂組成物(I)に対して0.1〜20質量
%、好ましくは0.2〜10質量%の範囲で添加され
る。発泡剤としては、公知の発泡剤、例えば、炭酸水素
ナトリウム、アゾジカルボンアミド等が挙げられる。着
色剤は、樹脂組成物(I)及び樹脂組成物(II)にそれぞれ
異なる着色剤を添加することにより、任意の木目模様を
発現させるために使用する。着色剤としては、例えば、
酸化チタン、ベンガラ等の無機顔料や染料が挙げられ
る。着色剤の添加量は、着色剤の種類、色の濃度等にも
よるが、例えば、各樹脂組成物に対して、0.1〜50
質量%、好ましくは、0.5〜30質量%である。その
他、加工特性の改良や、燃焼時のドリップ防止のため、
ポリテトラフルオロエチレン等の化合物も添加し得る。
成物は、前記樹脂組成物(I)及び樹脂組成物(II)を、そ
れぞれ別個に調製した後、樹脂組成物(I)100質量
部に対して、樹脂組成物(II)1〜100質量部、好ま
しくは、2〜30質量部となるように配合することによ
って得られる。木目の発現性等の面からは、樹脂組成物
(II)が1質量部以上とし、良好な成形加工性を得るた
めには100質量部以下とすることが好ましい。樹脂組
成物(I)及び樹脂組成物(II)の調製は、をそれぞれの構
成成分を別個に混合し、溶融混練し、乾燥した後又は前
に混合することによって行われる。混合は、例えば、ヘ
ンシェルミキサー等の高速ミキサー、タンブラー等の混
合装置によって行われる。溶融混練は、例えば、1軸押
出機、2軸押出機等の公知の混練装置によって行われ
る。なお、樹脂組成物(I)にセルロース系物質
(E)、特に木粉を添加する場合、セルロース系物質
(E)に含まれている水分等を除去するために、セルロ
ース系物質(E)をあらかじめ乾燥するか、ベント付き
押出機等で十分脱揮することが好ましい。
形品は、(1)本発明の樹脂組成物(I)及び樹脂組成物
(II)をそれぞれ着色された造粒物にする工程;(2)本
発明の樹脂組成物(I)及び樹脂組成物(II)の各造粒物を
ドライブレンドして混合物を得る工程;及び(3)前記
混合物を成形する工程;から製造される。
物(I)及び樹脂組成物(II)は、それぞれ別個に上記着色
剤を添加して着色され、例えば、公知の押出機やペレタ
イザー等によって造粒され、造粒物(例えば、ペレット)
となる。得られた前記樹脂組成物(I)及び(II)の各造粒
物は、工程(2)において、例えば、タンブラーによって
混合され、必要に応じて予備乾燥される。該混合物を、
工程(3)において、例えば、押出成形や射出成形等の公
知の成形方法によって成形することにより、本発明の樹
脂成形品が得られる。良好な木目模様を得るには、異形
押出し、シート押出又はパイプ押出によって押出成形す
ることが好ましい。以下、本発明を更に詳細に説明する
ために、具体的な実施例を示す。本発明は、これら実施
例に限定されるものではない。なお、特に断りがない限
り、以下において「部」及び「%」は、それぞれ「質量
部」及び「質量%」を意味するものとする。
製造>オクタメチルテトラシクロシロキサン96部、γ
−メタクリルオキシプロピルジメトキシメチルシラン2
部及びエチルオルソシリケート2部を混合してシロキサ
ン混合物100部を得た。これにドデシルベンゼンスル
ホン酸ナトリウム0.67部を溶解した蒸留水300部
を添加し、ホモミキサーにて10000回転/分で2分
間撹拌した後、ホモジナイザーに30MPaの圧力で1
回通し、安定な予備混合オルガノシロキサンラテックス
を得た。一方、試薬注入容器、冷却管、ジャケット加熱
器及び撹拌装置を備えた反応器内に、ドデシルベンゼン
スルホン酸2部と蒸留水98部とを注入し、2%のドデ
シルベンゼンスルホン酸水溶液を調製した。この水溶液
に、上記予備混合オルガノシロキサンラテックスを85
℃で4時間に亘って滴下し、滴下終了後さらに1時間8
5℃に維持した後、室温に冷却した。この反応液を室温
で48時間放置した後、苛性ソーダ水溶液で中和し、ポ
リオルガノシロキサンラテックス(L−1)を得た。こ
のラテックス(L−1)を170℃で30分間乾燥して
固形分を求めたところ、該ラテックス(L−1)に対し
て17.3%だった。また、このラテックス中のポリオ
ルガノシロキサンの質量平均粒子径は、0.08μmだ
った。
加熱器及び撹拌装置を備えた別の反応器に、上記ポリオ
ルガノシロキサンラテックス(L−1)179.2部、
N−ラウロイルサルコシン酸ナトリウム1.2部を入
れ、蒸留水を152部添加混合した後、n−ブチルアク
リレート39.7部、アリルメタクリレート0.2部、
1,3−ブチレングリコールジメタクリレート0.1部
およびターシャリーブチルハイドロパーオキサイド0.
12部からなる混合物を添加した。この反応器に窒素気
流を通じることによって、雰囲気の窒素置換を行い、6
0℃まで昇温した。内部の液温が60℃となった時点
で、硫酸第一鉄0.0001部、エチレンジアミン四酢
酸二ナトリウム塩0.0003部およびロンガリッド0.
24部を蒸留水10部に溶解させた水溶液を添加し、ラ
ジカル重合を開始せしめた。アクリレート成分の重合に
より、液温は72℃まで上昇した。1時間この状態を維
持し、アクリレート成分の重合を完結させポリオルガノ
シロキサンとブチルアクリレートゴムとの複合ゴムのラ
テックスを得た。反応器内部の液温を60℃とした後、
得られた複合ゴムラテックスを含む反応器中に、N−ラ
ウロイルサルコシン酸ナトリウム0.5部、ロンガリッ
ド0.4部を蒸留水15部に溶解した水溶液を添加し、
次いでアクリロニトリル7.5部、スチレン22.5部
及びターシャリーブチルハイドロパーオキサイド0.1
5部の混合液を約1時間に亘って滴下し重合した。滴下
終了後さらに1時間維持し、その後室温まで冷却し、ポ
リオルガノシロキサンとブチルアクリレートゴムとから
なる複合ゴムに、アクリロニトリル−スチレン共重合体
をグラフトしたグラフト共重合体のラテックスを得た。
合で溶解した水溶液150部を60℃に加熱し撹拌し
た。この中へ前記グラフト共重合体のラテックス100
部を徐々に滴下し、該ラテックスを凝固させた。次いで
析出物を分離、洗浄した後、乾燥し、スチレン系熱可塑
性樹脂A−1−[1]を得た。得られたスチレン系熱可
塑性樹脂A−1−[1]のうち、グラフト重合に用いた
ビニル系単量体が複合ゴムにグラフト重合せずに共重合
した共重合体部分のガラス転移温度は123℃であっ
た。また動的剛性率は0.6N/cm2であった。なお、本
実施例において、ガラス転移温度は、TA社製のDMA4.2
を使用してtanδのピークから求めた温度(℃)であ
る。また、動的剛性率は、Rheometrics社製RDA-IIを用
い、180℃、1(Rad/sec)で測定した動的剛性率(N
/cm2) である。
の製造>固形分含量が35%、平均粒子径0.08μm
のポリブタジエンラテックス20部(固形分として)
に、n−ブチルアクリレート単位85%、メタクリル酸
単位15%からなる平均粒子径0.08μmの共重合体
ラテックス0.4部(固形分として)を撹拌しながら添
加し、その後30分間撹拌して平均粒子径0.28μm
の肥大化ジエン系ゴムラテックスを得た。得られた肥大
化ジエン系ゴムラテックス20部(固形分)を反応器に
移し、n−ブチルアクリレート80部、アリルメタクリ
レート0.32部及びエチレングリコールジメタクリレ
ート0.16部の単量体混合物、N−ラウロイルサルコ
シン酸ナトリウム1部、イオン交換水150部を加え、
反応器内気相部を窒素で置換し、反応器内部を50℃に
昇温した。その後、該反応器に、硫酸第一鉄0.000
1部、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩0.00
03部及びロンガリッド0.24部をイオン交換水10
部に溶解した溶液を加えた。反応により反応器内部の温
度は約75℃まで上昇するが、さらに80℃に昇温し1
時間反応を続けた。反応終了後、肥大化ジエン系ゴムを
内部に含む多層構造アクリル系複合ゴムラテックスを得
た。重合率は、98.8%だった。
50部(固形分として)を別の反応器に取り、イオン交
換水140部とN−ラウロイルサルコシン酸ナトリウム
0.5部を加え、70℃に昇温した。これとは別の反応
器に、アクリロニトリル対スチレンの質量比が29:7
1であるグラフト単量体混合物を50部調製し、ベンゾ
イルパーオキサイド0.35部を溶解した後、該反応器
内気相部を窒素で置換した。このグラフト単量体混合物
を、定量ポンプを使用して、15部/時間の速度で上記
反応器に加えた。全ての該グラフト単量体を注入した
後、反応器の温度を80℃に昇温し、30分間撹拌しな
がら反応させ、グラフト重合体ラテックスを得た。重合
率は99%だった。こうして得た前記グラフト重合体ラ
テックスを、全ラテックスの3倍量の1%希硫酸水溶液
(90℃)中に撹拌しながら入れ、該ラテックスを凝固
槽中で凝固させた。該ラテックスの添加後、該凝固槽内
の温度を93℃に昇温し、この温度で5分間放置した。
その後冷却し、遠心脱水機で脱液し、洗浄し、乾燥し、
スチレン系熱可塑性樹脂A−1−[2]の乾燥粉末を得
た。得られたスチレン系熱可塑性樹脂A−1−[2]の
うち、グラフト重合に用いたビニル系単量体が複合ゴム
にグラフト重合せずに共重合した共重合体部分のガラス
転移温度は123℃であった。また、動的剛性率は0.
6N/cm2だった。
の製造>固形分含量が35%、平均粒子径0.08μm
のポリブタジエンラテックス50部(固形分として)
に、n−ブチルアクリレート単位85%、メタクリル酸
単位15%からなる平均粒子径0.08μmの共重合体
ラテックス1部(固形分として)を撹拌しながら添加
し、その後30分間撹拌して平均粒子径0.28μmの
肥大化ゴムラテックスを得た。得られた肥大化ゴムラテ
ックスを反応器に加え、さらに蒸留水50部、ウッドロ
ジン乳化剤2部、デモールN(商品名、花王(株)製、
ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物)0.2部、水
酸化ナトリウム0.02部、デキストローズ0.35部
を撹拌しながら加え、反応器内部を60℃に昇温した。
その後、該反応器に、硫酸第一鉄0.05部、ピロリン
酸ナトリウム0.2部、亜二チオン酸ナトリウム0.0
3部を加えた。その後、アクリロニトリル15部、スチ
レン35部、クメンハイドロパーオキサイド0.2部及
びtert−ドデシルメルカプタン0.5部の混合物を90
分間に亘って連続的に滴下し、さらに1時間保持した
後、室温まで冷却した。得られたグラフト重合体ラテッ
クスを1%希硫酸で凝析し、洗浄し、濾過し、乾燥して
スチレン系熱可塑性樹脂A−1−[3]を得た。得られ
たゴム質樹脂A−1−[3]のうち、グラフト重合に用
いたビニル系単量体がポリブタジエンゴムにグラフト重
合せずに共重合した共重合体部分のガラス転移温度は1
23℃だった。また、動的剛性率は0.6N/cm2だっ
た。
クリロニトリル単位29%、スチレン単位71%の組成
の共重合体を懸濁重合法によって得た。得られた共重合
体(A−2−[1])の25℃における還元粘度(ηsp
/C)を0.2g/dlジメチルホルムアミド溶液とし
て測定したところ、0.9(dl/g)だった。得られた
共重合体(A−2−[1])のガラス転移温度は、12
5℃であった。また、動的剛性率は1.4N/cm2だっ
た。 <共重合体(A−2−[2])の製造>メチルメタクリ
レート単位99%、メチルアクリレート単位1%の組成
の共重合体を懸濁重合法によって得た。得られた共重合
体(A−2−[2])のガラス転移温度は125℃であ
った。また、動的剛性率は1.8N/cm2だった。ここ
で、実施例で製造したスチレン系熱可塑性樹脂(A)の組
成等について表1にまとめる。
ビニル系単量体のうちゴム成分にグラフト重合せずに共
重合した共重合体部分の測定値。A-2-[1]〜[2]について
は、共重合体(A-2-[1]又は[2])の測定値。
クリレート以外のアルキル(メタ)アクリレートとの共
重合体(B)>下記に示す3段重合法により、メチルメ
タクリレートと、該メチルメタクリレート以外のアルキ
ル(メタ)アクリレートとの共重合体(B)を合成し
た。
み、反応器内を窒素で置換した後、撹拌しながら65℃
に昇温した。窒素雰囲気下、65℃にて4時間撹拌を続
けることにより重合させた(1g/lクロロホルム溶液
として25℃で測定したときの置換粘度ηsp/Cは、
5.0(リットル/g)であった)。続いてこの重合系を
窒素雰囲気下65℃の状態に保ったまま、 (B−[2]混合物の重合) ブチルメタクリレート 30部 ブチルアクリレート 20部 n-オクチルメルカプタン 0.5部 からなる混合物を1時間に亘って滴下し、その後2時間
撹拌した。このとき、別途(B−[2])成分のみを同様
の条件で重合したところ、得られた重合体の1g/lク
ロロホルム溶液として25℃で測定したときの還元粘度
ηsp/Cは、0.6(リットル/g)だった。
間撹拌することにより重合を終了させた。このとき、別
途(B−[3])成分のみを同様の条件で重合したとこ
ろ、得られた重合体の1g/lクロロホルム溶液として
25℃で測定したときの還元粘度ηsp/Cは、5.0
(リットル/g)だった。得られたラテックスを、塩化
アルミニウム水溶液で凝固し、洗浄し、乾燥することに
より粉末の共重合体(B)を得た。
a)として、パラフィンワックス(パラフリントH1−
N4、シューマン・サゾール社製、融点98℃)を使用
した。ワックス(C−1b)として、ライスワックス
(LAN−N−300P、シューマン・サゾール社製、
融点79℃)を使用した。ワックス(C−1c)とし
て、蜜ロウ(和光純薬製、融点64℃)を使用した。 <アミド化合物(C−2)>アミド化合物(C−2)とし
て、N−ラウロイルサルコシン酸ナトリウム(サルコシ
ネートLN、日光ケミカル社製)を使用した。
物質(E)として、栂の木粉を用い、栂の粉砕品を篩別
して、90%以上が100メッシュを通過するものを使
用した。 <金属石鹸(F)>金属石鹸(F)としてステアリン酸
マグネシウムを使用した。 <樹脂組成物(I)の製造>(A)〜(E)の各成分を、表2
及び3に記載の組成に従って配合し、樹脂組成物(I-
1)〜(I-18)を得た。但し、樹脂組成物(I-16)は、共
重合体(B)を含まず、樹脂組成物(I-17)は、ワックス
(C−1)及びアミド化合物(C−2)を含まず、樹脂組成
物(I-18)は、スチレン系熱可塑性樹脂(A)が49質量
%未満であり、ワックス(C−1)が15質量%より多い
ために参考例である。
成物(I)に対する質量%)
成物(I)に対する質量%) *1 I-16〜I-18は参考例
(D)成分として、マレイミド系樹脂(D−1−
[1])及び(D−1−[2])、ポリカーボネート樹
脂(D−2)、及びα−アルキル置換芳香族ビニル系樹
脂(D−3)を合成した。
造>アクリロニトリル単位15%、スチレン単位50
%、N−フェニルマレイミド単位35%の組成の共重合
体を、メチルエチルケトン溶液中で重合することによ
り、マレイミド系樹脂(D−1−[1])を得た。この共
重合体の25℃における還元粘度(ηsp/C)を0.2
g/dlジメチルホルムアミド溶液として測定したとこ
ろ、0.65(dl/g)だった。得られたマレイミド系
樹脂(D−1−[1])のガラス転移温度は170℃だっ
た。また、動的剛性率は20N/cm2だった。 <マレイミド系樹脂(D−1−[2])の製造>前記マレ
イミド系樹脂D−1−[1]70部と、前記スチレン系
熱可塑性樹脂(A−1−[2])30部とを、1軸押出機
で溶融混練することにより、マレイミド系樹脂D−1−
[2]を得た。
ポリカーボネート樹脂(D−2)には、三菱エンジニア
リングプラスチック(株)製のノバレックス7025A
を使用した。ガラス転移温度は170℃だった。また、
動的剛性率は18N/cm2だった。 <α−アルキル置換芳香族ビニル系樹脂(D−3)> 水 250部 デキストロース 0.5部 硫酸第一鉄 0.003部 ピロ燐酸ナトリウム 0.1部 パルミチン酸カリウム 3部 上記の混合物を窒素雰囲気下、60℃で撹拌した後、α
−メチルスチレン80部、アクリロニトリル9部、t−
ドデシルメルカプタン0.05部を加えた。これを十分
乳化させた後、クメンハイドロパーオキサイド0.3部
を添加し、次いでアクリロニトリル11部、クメンハイ
ドロパーオキサイド0.1部をそれぞれ連続的に3時間
に亘って滴下した。滴下終了後、さらに1時間半撹拌す
ることによって重合を終了した。生成した共重合体ラテ
ックスを1%硫酸マグネシウム水溶液で凝固し、洗浄
し、乾燥して、α−アルキル置換芳香族ビニル系樹脂
(D−3)の白色粉末を得た。ガラス転移温度は141
℃であり、動的剛性率は11N/cm2だった。ここで、実
施例で製造した(D)成分の組成等について表4にまとめ
る。
いずれの(A)成分に比べて40℃以上高いことがわか
る。
記載の樹脂組成物(I−1)〜(I−18)に、アデカスタブ
AO−50(アデカ・アーガス化学製)0.5部、アデ
カスタブC(アデカ・アーガス化学製)0.5部、及び
着色剤として酸化チタン1部を添加した。これをヘンシ
ェルミキサーで5分間混合し、40mm単軸押出機(ベ
ント無し、フルフライト型 L/D=25、圧縮比=2.0のスク
リュー使用)でペレット化した。上記樹脂組成物(II)
は、D−1−[1]〜[2]及びD−2、D−3につい
ては、それぞれ着色剤としてベンガラ1部を添加し、4
0mm単軸ベント付き押出機でペレット化した。樹脂組
成物(I)及び樹脂組成物(II)のペレットを表5〜7に示
す配合でドライブレンドし、40mm単軸押出機(ベン
ト無し)を用いて、押出機のシリンダー温度を180℃
又は220℃、スクリュー回転数を20rpm又は50
rpmとして、幅70mm×厚さ3mmのシート状成形品を
押出し、木目外観を評価した。なお、実施例19につい
ては、ワックス(C−1)及びアミド化合物(C−2)を
含まない参考例の樹脂組成物I−17のペレット95部
に、ライスワックス(C−1b)5部を後から添加する
ことによって、樹脂組成物I−17ペレットの表面にワッ
クス(C−1b)を付着させた。
られた成形品の木目模様を目視により観察し、木目模様
の明瞭さを中心として、次の基準で行った。 ◎:鮮やかな木目模様を有する。 ○:良好な木目模様を有する。 △:木目模様があるが薄い。 ×:木目模様が見られない。
イスワックス)を5質量部含有している。 1*は、樹脂組成物(I)として参考例I-16を使用するた
め、比較例である。 2*は、樹脂組成物(I)として参考例I-17を使用するた
め、比較例である。 3*は、樹脂組成物(I)として参考例I-18を使用するた
め、比較例である。押出成形性が悪く成形品が得られな
かったので、木目外観の評価は行っていない。
ー温度180℃及びスクリュー回転速度20rpmのよう
な狭い温度範囲及び狭い成形速度でしか成形できない。
一方、表5〜7に示すように、本発明の樹脂成型品を使
用した実施例は、幅広い温度範囲及び幅広い成形速度で
成形することができることがわかる。
広い成形条件幅で良好な木目外観を有する樹脂成形品を
得ることができる。得られた本発明の樹脂成形品は、ス
テアリングやコンソールボックス等の自動車の内装品、
椅子、机等の家具、階段、手すり、幅木、窓枠等の建
材、フェンス、パーテーション、垣根、デッキ等のエク
ステリア、家電ハウジング、OA機器ハウジング等に使
用できる。
Claims (8)
- 【請求項1】 スチレン系熱可塑性樹脂(A)49〜93
質量%と、メチルメタクリレートと、該メチルメタクリ
レート以外のアルキル(メタ)アクリレートとの共重合体
(B)5〜50質量%と、ワックス(C−1)及び/又は下
記式: (式中、RはC5〜C17の炭化水素基、Xは水素又は
メチル基、Yは水素、ナトリウム又はカリウムであ
る。)で表されるアミド化合物(C−2)0.1〜15質
量%とを含む樹脂組成物(I)100質量部に対して、 マレイミド系樹脂(D−1)、ポリカーボネート樹脂(D
−2)、及びα−アルキル置換芳香族ビニル系樹脂(D−
3)のうちの少なくとも一種を含む樹脂組成物(II)を1
〜100質量部、含有することを特徴とする樹脂組成
物。 - 【請求項2】 前記樹脂組成物(I)が、さらにセルロー
ス系物質(E)1〜50質量%を含有する、請求項1に記
載の樹脂組成物。 - 【請求項3】 前記共重合体(B)が、構成単位の少なく
とも80質量%がメチルメタクリレートである(共)重合
体(B−1)10〜45質量部の存在下に、炭素数1〜1
8のアルキル基を有するアルキルメタクリレート30〜
70質量%と炭素数1〜18のアルキル基を有するアル
キルアクリレート70〜30質量%とからなる混合物
(B−2)40〜70質量部を重合し、さらに、メチルメ
タクリレート50〜100質量%と、該メチルメタクリ
レートと共重合可能な単量体50〜0質量%とからなる
単量体(B−3)5〜40質量部を、(B−1)、(B−2)
及び(B−3)の各成分の合計が100質量%となるよう
に重合して得られる3段重合体である、請求項1又は2
に記載の樹脂組成物。 - 【請求項4】 前記樹脂組成物(I)が、さらに、金属石
鹸(F)0.1〜15質量%を含有する、請求項1〜3の
いずれか1項に記載の樹脂組成物。 - 【請求項5】 前記ワックス(C−1)が、パラフィンワ
ックス及びライスワックスから選択される1種以上のワ
ックスからなる、請求項1〜4のいずれか1項に記載の
樹脂組成物。 - 【請求項6】 前記アミド化合物(C−2)が、N−ラウ
ロイルサルコシン酸、N−ラウロイルサルコシン酸ナト
リウム及びN−ラウロイルサルコシン酸カリウムから選
択される1種以上のアミド化合物からなる、請求項1〜
5のいずれか1項に記載の樹脂組成物。 - 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1項に記載の樹
脂組成物を成形してなる樹脂成形品。 - 【請求項8】 請求項7に記載の樹脂成形品の製造方法
であって、(1)請求項1〜6のいずれか1項に記載の
樹脂組成物(I)及び樹脂組成物(II)をそれぞれ着色され
た造粒物にする工程;(2)前記樹脂組成物(I)及び(I
I)の各造粒物をドライブレンドして混合物を得る工程;
及び(3)前記混合物を成形する工程;を有することを
特徴とする方法。
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KR102465205B1 (ko) | 2018-05-23 | 2022-11-09 | 주식회사 엘지화학 | 이색 패턴이 구현되는 반투명 열가소성 수지 조성물, 이색 패턴이 구현되는 반투명 사출성형품의 제조방법 및 이로부터 제조된 사출성형품 |
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