JP2002097127A - 日焼け防止化粧料 - Google Patents

日焼け防止化粧料

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JP2002097127A
JP2002097127A JP2000282637A JP2000282637A JP2002097127A JP 2002097127 A JP2002097127 A JP 2002097127A JP 2000282637 A JP2000282637 A JP 2000282637A JP 2000282637 A JP2000282637 A JP 2000282637A JP 2002097127 A JP2002097127 A JP 2002097127A
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cosmetics
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JP2000282637A
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Saori Satou
さおり 佐藤
Misaki Ishida
実咲 石田
Hiroyoshi Murase
博宜 村瀬
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 新規な日焼け防止化粧料を提供すること。 【解決手段】 クロマノール配糖体と紫外線吸収剤とを
特定の割合で配合することにより、使用時および使用後
の感触に優れており、長時間テカリや化粧崩れを防止
し、耐水性に優れ、肌にはりを与える効果ならびにくす
み改善効果に優れるとともに、経時安定性にも優れる日
焼け防止化粧料が提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、日焼け防止用の化
粧料に関する。さらに詳しくは、顔、身体、毛髪などに
使用され、使用時および使用後の感触に優れており、長
時間テカリや化粧崩れを防止し、耐水性に優れ、肌には
りを与える効果およびくすみ改善効果に優れるととも
に、経時安定性にも優れた日焼け防止化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】太陽光線の紫外線のうち、中波長紫外線
(UV−B,280nm〜320nm)は皮膚の紅斑
(サンバーン)の、近紫外線(UV−A,320nm〜
400nm)は皮膚の黒化(サンタン)の誘因であるこ
とが知られている。これらは紫外線が皮膚の生理的許容
範囲を超えて作用した時に起こる急性反応である。ま
た、紫外線は、慢性反応として肌の光老化を導くことも
報告されている。光老化とは、紫外線曝露により発生す
る活性酸素が皮脂の酸化を誘導し、そのため血行不良、
色素沈着などによって色素斑(しみ)や肌のくすみが生
じたり、しわが生じてくる現象である。また、毛髪に対
してもケラチン繊維の切断などの悪影響を及ぼし、パサ
ツキやキューティクル剥離が生じて枝毛になり易くな
る。
【0003】このような現象に対処し、肌や毛髪への悪
影響を防ぐために、酸化亜鉛、酸化チタンなどの紫外線
散乱剤またはベンゾフェノン誘導体、ケイ皮酸誘導体な
どの紫外線吸収剤を配合した様々な日焼け防止化粧料が
開発されている。しかし、酸化亜鉛、酸化チタンなどの
紫外線散乱剤を配合した化粧料は、配合量を増加する
と、使用時ののびが悪く均一に塗布できずに「むら焼
け」をしたり、塗布後の肌や毛髪が白くなり、化粧のり
が悪く、外観が損なわれるといった問題があるだけでな
く、化粧料基剤への分散が困難であり、経時安定性も十
分ではない。一方、紫外線吸収剤を配合した化粧料は、
使用後のべたつき感が強く、汗や海水などに対する耐水
性に問題があり、紫外線防止効果の持続性が十分ではな
い。
【0004】そこで、これらの問題を解決するため、紫
外線吸収剤を吸油性粉体に担持させた二層型の紫外線防
御化粧料(特開平8−59446号公報)、炭化珪素粉
末と紫外線吸収剤とを組み合わせた紫外線防御組成物
(特開平7−101845号公報)、シリコーン系桂皮
酸誘導体と紫外線吸収剤または紫外線散乱剤とを組み合
わせた日焼け止め化粧料(特開平7−267842号公
報)などが提案されている。しかし、これらにおいても
問題は十分には解決されておらず、使用時および使用後
の感触が悪く、耐水性も十分ではなく、使用後に時間が
経過すると分泌された皮脂や汗などにより「テカリ」を生
じたり、化粧崩れを生じ易い。また、経時安定性にも問
題があり、さらには化粧料に求められる肌にはりを与え
る効果および色素斑(しみ)などに対するくすみ改善効
果も十分ではない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、紫外線散乱剤
または紫外線吸収剤を配合しても、使用時および使用後
の感触に優れており、紫外線防止効果の持続性が高く、
耐水性に優れ、肌にはりを与える効果およびくすみ改善
効果に優れるとともに、経時安定性にも優れた日焼け防
止化粧料が望まれている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために研究を重ねた結果、クロマノール配糖
体と紫外線吸収剤とを特定の比率で組み合わせることに
より、使用時および使用後の感触に優れており、紫外線
防止効果の持続性が高く、耐水性に優れ、肌にはりを与
える効果およびくすみ改善効果に優れるとともに、経時
安定性にも優れた日焼け防止化粧料を得られることを見
出し、本発明を完成させた。
【0007】すなわち、本発明の日焼け防止化粧料は、
(A)式(I)で示されるクロマノール配糖体を0.0
01〜20重量%、(B)紫外線吸収剤を0.1〜30
重量%含有することを特徴とする:
【0008】
【化2】
【0009】(式中、R、R、RおよびRは、
それぞれ独立して、水素原子または炭素数1〜6のアル
キル基、Rは水素原子、炭素数1〜6のアルキル基ま
たは炭素数1〜6のアシル基、Xは、単糖残基またはオ
リゴ糖残基であり、該糖残基中の水酸基の水素原子が炭
素数1〜18のアルキル基または炭素数1〜18のアシ
ル基で置換されていても良く、mは0〜6の整数、pは
1〜10の整数を表す)。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の日焼け防止化粧料の
(A)成分であるクロマノール配糖体は、代表的なビタ
ミンEであるα−トコフェロールのクロマン環の2位の
フィチル基をアルコールで置換し、さらに糖を結合させ
るなどの方法により得られる(特開平7−118287
号公報、特開平9−249688号公報、特開平11−
21291号公報)。式(I)においてR、R、R
およびRは、それぞれ独立して、水素原子または炭
素数1〜6のアルキル基であり、好ましくは、メチル基
またはエチル基である。そして、Rは水素原子、炭素
数1〜6のアルキル基、または炭素数1〜6のアシル基
であり、好ましくは、メチル基、エチル基、アセチル
基、プロピオニル基、またはブチリル基である。さら
に、Xは単糖残基またはオリゴ糖残基である。単糖とし
ては、例えば、グルコース、ガラクトース、フコース、
キシロース、マンノース、ラムノース、フルクトース、
アラビノース、リキソース、リボース、アロース、アル
トロース、イドース、タロース、デオキシリボース、キ
ノボース、アベクトースなどが挙げられる。オリゴ糖と
しては、これらの単糖が2〜4個結合したマルトース、
ラクトース、セロビオース、ラフィノース、キシロビオ
ース、スクロースなどが挙げられる。好ましくは、グル
コース、ガラクトース、フコース、キシロース、マンノ
ース、ラムノース、フルクトースの残基であり、さらに
好ましくは、グルコース、ガラクトース、フルクトース
の残基である。また、糖残基中の水酸基の水素原子は、
炭素数1〜18のアルキル基または炭素数1〜18のア
シル基で置換されていても良い。さらに、mは0〜6の
整数を示し、好ましくは1〜4の整数を示す。また、p
は1〜10の整数を示し、好ましくは1〜6の整数を示
す。
【0011】本発明の日焼け防止化粧料の(B)成分で
ある紫外線吸収剤としては、メチルアントラニレート、
ホモメンチル−N−アセチルアントラニレートなどのア
ントラニル酸系紫外線吸収剤;2,4−ジヒドロキシベ
ンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシ
ベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−
ジメトキシベンゾフェノン、2,2’4,4’−テトラ
ヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メト
キシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−
4’−メチルベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メ
トキシベンゾフェノン−5−スルホン酸、2−ヒドロキ
シ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸塩、
4−フェニルベンゾフェノン、2−エチルヘキシル−
4’−フェニルベンゾフェノン−2−カルボキシレー
ト、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノ
ン、4−ヒドロキシ−3−カルボキシベンゾフェノンな
どのベンゾフェノン系紫外線吸収剤;2,2’−ジヒド
ロキシ−5−メチルベンゾトリアゾール、2−(2’−
ヒドロキシ−5’−tert−オクチルフェニル)ベン
ゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチ
ルフェニル)ベンゾトリアゾールなどのベンゾトリアゾ
ール系紫外線吸収剤;パラアミノ安息香酸、パラアミノ
安息香酸モノグリセリンエステル、N,N−ジプロポキ
シパラアミノ安息香酸エチルエステル、N,N−ジエト
キシパラアミノ安息香酸エチルエステル、N,N−ジメ
チルパラアミノ安息香酸エチルエステル、N,N−ジメ
チルパラアミノ安息香酸ブチルエステル、N,N−ジメ
チルパラアミノ安息香酸アミルエステルなどのパラアミ
ノ安息香酸系紫外線吸収剤;サリチル酸ジプロピレング
リコール、サリチル酸ミリスチル、サリチル酸メチル、
サリチル酸アミル、サリチル酸メンチル、サリチル酸ホ
モメンチル、サリチル酸オクチル、サリチル酸フェニ
ル、サリチル酸ベンジル、p−イソプロピルサリチル酸
フェニルなどのサリチル酸系紫外線吸収剤;ケイ皮酸オ
クチル、4−イソプロピルケイ皮酸エチル、2,5−ジ
イソプロピルケイ皮酸メチル、2,4−ジイソプロピル
ケイ皮酸エチル、2,4−ジイソプロピルケイ皮酸メチ
ル、パラメトキシケイ皮酸プロピル、パラメトキシケイ
皮酸イソプロピル、パラメトキシケイ皮酸イソアミル、
パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、パラメトキ
シケイ皮酸2−エトキシエチル、パラメトキシケイ皮酸
シクロヘキシル、α−シアノ−β−フェニルケイ皮酸エ
チル、α−シアノ−β−フェニルケイ皮酸2−エチルヘ
キシル、2−エチルヘキシル−ジパラメトキシケイ皮酸
モノグリセリル、3,4,5−トリメトキシケイ皮酸−
3−メチル−[4−メチルビス(トリメチルシロキシ)
シリル]ブチル、p−ジメトキシケイ皮酸モノエチルエ
ステルなどのケイ皮酸系紫外線吸収剤;3−(4’−メ
チルベンジリデン)−3−ペンテン−2−オンなどのカ
ンファー誘導体;ウロカニン酸またはウロカニン酸エチ
ルエステル;2−フェニル−5−メチルベンゾオキサゾ
ール;ジベンザラジン;ジアニゾイルメタン;4−te
rt−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタンなど
が挙げられる。特に経時安定性および入手容易性の点
で、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイル
メタン、パラメトキシケイ皮酸−2−エチルヘキシル、
2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、または
2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−ス
ルホン酸が好ましい。
【0012】本発明の日焼け防止化粧料の(A)成分で
あるクロマノール配糖体は、組成物全量中に0.001
〜20重量%含まれ、好ましくは0.005〜15重量
%、さらに好ましくは0.01〜10重量%含まれる。
0.001重量%未満では使用時および使用後の感触が
悪く、テカリおよび化粧崩れ防止効果、耐水性、肌には
りを与える効果、経時安定性が十分ではなく、20重量
%を超えると経時安定性が悪くなり、コスト的に不利で
ある。
【0013】本発明の日焼け防止化粧料の(B)成分で
ある紫外線吸収剤は、組成物全量中に0.1〜30重量
%含まれ、好ましくは0.5〜25重量%、さらに好ま
しくは1.0〜20重量%含まれる。0.1重量%未満
では十分な日焼け防止効果は得られず、耐水性、くすみ
改善効果も十分ではない。30重量%を超えると経時安
定性に問題を生じる。
【0014】なお、本発明の日焼け防止化粧料には、化
粧料に常用されている添加剤を、本発明の性能を損なわ
ない範囲で配合することも可能である。例えば、以下の
化合物が配合され得る:エタノール、イソプロピルアル
コールなどの低級アルコール類;プロピレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリ
ン、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコ
ールなどの多価アルコール類;流動パラフィン、流動イ
ソパラフィン、スクワラン、ワセリン、固形パラフィン
などの炭化水素系油;牛脂、豚脂、魚油などの天然油脂
類;トリ2−エチルヘキサン酸グリセリルなどの合成ト
リグリセライド;ミリスチン酸イソプロピル、パルミチ
ン酸イソプロピル、パルミチン酸セチル、オレイン酸エ
チル、オレイン酸オレイル、ミリスチン酸オクチルドデ
シルなどのエステル油;ミツロウ、カルナバロウなどの
ロウ類;直鎖および環状のジメチルポリシロキサン、ポ
リエーテル変性ジメチルポリシロキサン、アミノ変性ジ
メチルポリシロキサンなどのシリコーン誘導体;セラミ
ド、コレステロール、蛋白誘導体、ラノリン、ラノリン
誘導体、レシチンなどの油性基剤;石鹸、アシルメチル
タウリン塩、アミドエーテル硫酸エステル塩などの陰イ
オン性界面活性剤;アミドアミノ酸塩、アミドプロピル
ジメチルアミノ酢酸ベタインなどの両性界面活性剤;ポ
リオキシエチレンアルキルエーテル、ポリエチレングリ
コール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポ
リオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキ
シエチレン硬化ひまし油、ポリグリセリン脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、グ
リセリンモノ脂肪酸エステル、アルキルポリグルコシ
ド、アルカノールアミドなどの非イオン性界面活性剤;
塩化アルキルトリメチルアンモニウムなどの陽イオン性
界面活性剤;アルキルジメチルアミンオキシドなどの半
極性界面活性剤;アルギン酸、カルボキシビニルポリマ
ー、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピル
メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、キサ
ンタンガム、ヒアルロン酸などの水溶性高分子;ピロリ
ドンカルボン酸塩、クエン酸塩、リンゴ酸塩、食塩など
の有機または無機塩類;pH調整剤である酸およびアル
カリ;殺菌剤、キレート剤、紫外線散乱剤、抗酸化剤、
動植物由来の天然エキス、色素および香料など。
【0015】
【実施例】次に実施例によって本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらの実施例に限定されることは
ない。 (クロマノール配糖体の調製)クロマノール配糖体を次
のようにして調製した。α−シクロデキストリンを、
0.5mMエチレンジアミン四酢酸二ナトリウムを含む
50mM酢酸緩衝液(pH6)300mLに、10(W
/V)%になるように溶解し、これに、ジメチルスルホ
キシドに溶解した4(W/V)%の式(II):
【0016】
【化3】
【0017】で示される2−ヒドロキシメチル−2,
5,7,8−テトラメチルクロマン−6−オール(以
下、TMという)溶液75mLを添加し、均一溶液とし
た。この溶液に、バチルスステアロサーモフィラス由来
のシクロマルトデキストリングルカノトランスフェラー
ゼ((株)林原生物化学研究所製)を6000U加え、
40℃で24時間反応させた。高速液体クロマトグラフ
ィーによる分析の結果、この時点でTMの約80%がα
−グルコシルTMに変換していた。次に、この反応液
を、水で平衡化したアンバーライトXAD−4(Roh
m&Haas社製)600gを充填したカラムに供し
た。カラムを蒸留水5000mLで洗浄することにより
非吸着物を溶出した後、吸着物をメタノール5000m
Lで溶出した。溶出液を、減圧濃縮してメタノールを除
去し、濃縮物を300mLの蒸留水に溶解した。この溶
液を酢酸エチル300mLで3回洗浄することにより、
未反応のTMを除去し、水画分を凍結乾燥した。
【0018】この操作により、式(III):
【0019】
【化4】
【0020】で示されるTMの2位ヒドロキシメチル基
にグルコシル基が1〜8個(n=1〜8)結合(α−
1,4結合)したα−グルコシルTM混合物(以下、T
MGnとする)を約12g得た。さらに、得られたTM
Gnを、NHカラムを用いた分取液体クロマトグラフ
ィーで単離することにより、その組成を求めた。結果を
表1に示す。なお、ここで得られた単体は、nの数によ
り以下TMG1〜TMG6とする。
【0021】
【表1】
【0022】(日焼け防止化粧料の評価)日焼け防止化
粧料の評価を、以下の項目(1)〜(8)に基づいて行
った。
【0023】(1)使用時の感触 20名の女性(20才〜35才)をパネラーとし、日焼
け防止化粧料を使用した時の感触について以下のように
評価した。 2点:使用時ののびがよくひっかからずに軽い感触であ
ると感じた場合。 1点:使用時ののびがやや悪くややひっかかると感じた
場合。 0点:使用時ののびが悪くひっかかると感じた場合。 20名の合計点を求めて、以下のように評価した。 ○:30点以上(使用時の感触が良好な化粧料であ
る)。 ×:30点未満(使用時の感触が良好でない化粧料であ
る)。
【0024】(2)使用後の感触 20名の女性(20才〜35才)をパネラーとし、日焼
け防止化粧料を使用して10分後の肌の感触について以
下のように評価した。 2点:べたつき感がないと感じた場合。 1点:べたつき感がややあると感じた場合。 0点:べたつき感があると感じた場合。 20名の合計点を求めて、以下のように評価した。 ○:30点以上(使用時の感触が良好な化粧料であ
る)。 ×:30点未満(使用時の感触が良好でない化粧料であ
る)。
【0025】(3)テカリおよび化粧崩れ防止効果 20名の女性(20才〜35才)をパネラーとし、日焼
け防止化粧料を使用した後、市販の固形ファンデーショ
ンでメイクし、5時間後の肌の状態を以下のように評価
した。 2点:テカリがなく、化粧崩れしていないと感じた場
合。 1点:ややテカリがあるもしくはやや化粧崩れしている
と感じた場合。 0点:明らかにテカリがあるもしくは化粧崩れしている
と感じた場合。 20名の合計点を求めて、以下のように評価した。 ○:30点以上(テカリおよび化粧崩れ防止効果が良好
な化粧料である)。 ×:30点未満(テカリおよび化粧崩れ防止効果が良好
でない化粧料である)。
【0026】(4)耐水性 20名の女性(20才〜35才)をパネラーとし、日焼
け防止化粧料を上腕外側部2箇所(2×2cm)に塗布
した後、一方を一定量の流水で洗浄した後、夏季晴天時
の日中に6時間外で活動した後の日焼け防止効果につい
て、目視で以下のように評価した。 2点:洗浄部位と未洗浄部位を比較して同程度の日焼け
防止効果があると感じた場合。 1点:洗浄部位よりも未洗浄部位の方がやや日焼け防止
効果があると感じた場合。 0点:洗浄部位よりも未洗浄部位の方が明らかに日焼け
防止効果があると感じた場合。 20名の合計点を求めて、以下のように評価した。 ○:30点以上(耐水性が良好な化粧料である)。 ×:30点未満(耐水性が良好でない化粧料である)。
【0027】(5)肌にはりを与える効果 20名の女性(20才〜35才)をパネラーとし、日焼
け防止化粧料を一日2回ずつ連続2週間使用した時の肌
の状態について、官能検査で以下のように評価した。 2点:明らかに肌にはりがあると感じた場合。 1点:やや肌にはりがあると感じた場合。 0点:肌にはりがでないと感じた場合。 20名の合計点を求めて、以下のように評価した。 ○:30点以上(肌にはりを与える効果のある化粧料で
ある)。 ×:30点未満(肌にはりを与える効果のない化粧料で
ある)。
【0028】(6)肌のくすみ改善効果 20名の女性(20才〜35才)をパネラーとし、日焼
け防止化粧料を一日2回ずつ連続2週間使用した時の肌
の状態について、官能検査で以下のように評価した。 2点:くすみが明らかに目立たなくなったと感じた場
合。 1点:くすみがやや目立たなくなったと感じた場合。 0点:くすみ改善効果が全く無いと感じた場合。 20名の合計点を求めて、以下のように評価した。 ○:30点以上(肌のくすみ改善効果に優れた化粧料で
ある)。 ×:30点未満(肌のくすみ改善効果に優れていない化
粧料である)。
【0029】(7)経時安定性(色相) 日焼け防止化粧料を透明ガラス容器に密封して、0℃、
25℃、40℃で3ヶ月間保存し、その外観を観察し
て、以下に示す3段階で評価した。 ○:安定性良好(色相の変化がない)。 △:安定性やや不良(やや着色が認められる)。 ×:安定性不良(著しい着色が認められる)。
【0030】(8)経時安定性(沈殿物・分離) 日焼け防止化粧料を透明ガラス容器に密封して、0℃、
25℃、40℃で3ヶ月間保存し、その外観を観察し
て、以下に示す3段階で評価した。 ○:安定性良好(外観の変化がない)。 △:安定性やや不良(若干、沈殿物または相分離が認め
られる)。 ×:安定性不良(沈殿物または相分離が認められる)。
【0031】(実施例1〜6、比較例1〜4)表2に示
す8成分を共通添加成分aとして配合し、水中油型乳液
である日焼け防止化粧料をそれぞれ表3に示すように調
製し、上記(1)〜(8)の項目について評価した。結
果を表3に示す。
【0032】
【表2】
【0033】
【表3】
【0034】表3の結果は、本発明の成分を用いた日焼
け防止化粧料は、いずれも保湿効果が持続しており、肌
荒れ改善効果、しわ抑制効果に優れるとともに、肌には
りを与える効果、肌のくすみ改善効果に優れ、経時安定
性にも優れていることを示している。
【0035】一方、比較例1〜4では十分な性能が得ら
れていないことが示されている。比較例1では(A)成
分が配合されていないことから、使用時および使用後の
感触が悪く、テカリおよび化粧崩れの防止効果、耐水
性、肌にはりを与える効果が悪くなるとともに色相が悪
くなっている。比較例2では(B)成分の配合量が少な
いことから、耐水性、肌のくすみ改善効果が悪くなって
いる。比較例3では(B)成分が配合されていないこと
から、使用時の感触が悪くなっており、くすみ改善効果
および耐水性、経時的安定性が悪くなっている。比較例
4では(B)成分が本発明の場合よりも多く配合されて
いることから、使用時および使用後の感触が悪く、経時
的安定性が十分ではない。
【0036】(実施例7〜9)表4に示す4成分を共通
添加成分bとして配合して水中油型クリーム(O/W
型)である日焼け防止化粧料をそれぞれ表6に示すよう
に調製し、上記(1)〜(8)の項目について評価し
た。結果を表6に示す。
【0037】
【表4】
【0038】(実施例10〜12)表5に示す3成分を
共通添加成分cとして配合して油中水型クリーム(W/
O型)である日焼け防止化粧料をそれぞれ表6に示すよ
うに調製し、上記(1)〜(8)の項目について評価し
た。結果を表6に示す。
【0039】
【表5】
【0040】
【表6】
【0041】表6に示すように、実施例7〜9の本発明
の日焼け防止化粧料(O/W型)および実施例10〜1
2の本発明の日焼け防止化粧料(W/O型)は、いずれ
も使用時および使用後の感触に優れており、紫外線防止
効果の持続性が高く、耐水性に優れ、肌にはりを与える
効果やくすみ改善効果に優れるとともに、経時安定性に
も優れていた。
【0042】(実施例13〜15)表7に示す10成分
を共通添加成分dとして配合して油中水型乳液状ファン
デーション(W/O型)をそれぞれ表9に示すように調
製し、上記(1)〜(8)の項目について評価した。結
果を表9に示す。
【0043】
【表7】
【0044】(実施例16〜18)表8に示す7成分を
共通添加成分eとして配合して水中油型ヘアクリーム
(O/W型)をそれぞれ表9に示すように調製し、上記
(1)、(2)、(7)、(8)の項目について評価し
た。
【0045】
【表8】
【0046】なお、表9の実施例16〜18の耐水性に
ついては、以下の方法(4’)により評価した。 (4’)耐水性 20名の女性(20才〜35才)をパネラーとし、日焼
け防止化粧料を頭髪に塗布し、右頭部頭髪のみ一定量の
流水で洗浄した後、夏季晴天時の日中に6時間外で活動
した後の日焼け防止効果(パサツキ・退色防止効果)に
ついて目視で以下のように評価した。 2点:洗浄部位と未洗浄部位を比較して同程度の日焼け
防止効果(パサツキ・退色防止効果)があると感じた場
合。 1点:洗浄部位よりも未洗浄部位の方がやや日焼け防止
効果があると感じた場合。 0点:洗浄部位よりも未洗浄部位の方が明らかに日焼け
防止効果があると感じた場合。 20名の合計点を求めて、以下のように評価した。 ○:30点以上(耐水性が良好な化粧料である)。 ×:30点未満(耐水性が良好でない化粧料である)。
【0047】実施例16〜18の結果も表9に示す。
【0048】
【表9】
【0049】実施例13〜15の本発明の日焼け防止化
粧料(ファンデーション)は、いずれも使用時および使
用後の感触に優れており、長時間テカリや化粧崩れを防
止し、耐水性に優れ、肌にはりを与える効果やくすみ改
善効果に優れるとともに、経時安定性にも優れていた。
【0050】実施例16〜18の本発明の日焼け防止化
粧料(ヘアクリーム)は、いずれも使用時および使用後
の感触に優れており、耐水性および経時安定性にも優れ
ていた。
【0051】
【発明の効果】以上記載のように、本発明の日焼け防止
化粧料は、使用時および使用後の感触に優れており、長
時間テカリや化粧崩れを防止し、耐水性に優れ、肌には
りを与える効果ならびにくすみ改善効果に優れるととも
に、経時安定性にも優れている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村瀬 博宜 岐阜県岐阜市長良2435番地の178 Fターム(参考) 4C083 AA082 AA122 AB032 AB212 AB232 AB242 AB362 AB442 AC012 AC022 AC072 AC122 AC212 AC342 AC352 AC402 AC422 AC432 AC442 AC482 AC532 AC542 AD092 AD172 AD201 AD211 AD352 BB46 CC05 CC12 CC19 CC32 DD32 DD33 EE01 EE06 EE07 EE17

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)式(I)で示されるクロマノール
    配糖体を0.001〜20重量%、(B)紫外線吸収剤
    を0.1〜30重量%含有することを特徴とする日焼け
    防止化粧料: 【化1】 (式中、R、R、RおよびRは、それぞれ独立
    して、水素原子または炭素数1〜6のアルキル基、R
    は水素原子、炭素数1〜6のアルキル基または炭素数1
    〜6のアシル基、Xは、単糖残基またはオリゴ糖残基で
    あり、該糖残基中の水酸基の水素原子が炭素数1〜18
    のアルキル基または炭素数1〜18のアシル基で置換さ
    れていても良く、mは0〜6の整数、pは1〜10の整
    数を表す)。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004107255A (ja) * 2002-09-18 2004-04-08 Shiseido Co Ltd 水中油型乳化組成物
JP2008088129A (ja) * 2006-10-04 2008-04-17 Shiseido Co Ltd 水中油型乳化化粧料
US7465018B2 (en) 2003-01-13 2008-12-16 Only The First Limited Technium Digital Printing system
JP2012149003A (ja) * 2011-01-18 2012-08-09 Kose Corp 乳化型整髪料

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