JP2002096938A - 給紙搬送用ロール - Google Patents

給紙搬送用ロール

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JP2002096938A
JP2002096938A JP2000286819A JP2000286819A JP2002096938A JP 2002096938 A JP2002096938 A JP 2002096938A JP 2000286819 A JP2000286819 A JP 2000286819A JP 2000286819 A JP2000286819 A JP 2000286819A JP 2002096938 A JP2002096938 A JP 2002096938A
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JP
Japan
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roll
paper
conveying
surface roughness
feeding
Prior art date
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Pending
Application number
JP2000286819A
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English (en)
Inventor
Tatsuya Kojima
達也 小島
Shin Iwamura
慎 岩村
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Hokushin Industries Corp
Hokushin Industry Co Ltd
Original Assignee
Hokushin Industries Corp
Hokushin Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特に紙粉成分の多い再生紙等の紙を使用した
際に紙粉の影響を受けないで安定した摩擦係数を維持す
ることのできる給紙搬送用ロールを提供する。 【解決手段】 紙葉類の給紙または搬送に用いられる給
紙搬送用ロールであって、ロール表面に、表面粗さRZ
が90μm〜140μmの研磨面を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、各種プリンター等の各種OA機器等の各種給紙ま
たは搬送ロールに用いられる給紙搬送用ロールに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、各種OA機器の給紙・搬送用のロ
ールは、搬送力が大きく、耐摩耗性に優れることが求め
られている。このような理由から、従来よりEPDM
(エチレン・プロピレン・ジエンゴム)あるいは塩素化
ポリエチレンゴム、シリコーンゴム、ポリウレタンゴム
などの機械的強度に優れ、高い摩擦係数を有する材料が
ロールの素材として用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、給紙搬
送用ロールに使用されるこれらの材料は、表面がローレ
ットあるいはプレス形成によりシボ加工を施したシボ面
で、表面粗さRZが30μm程度のものである。この程
度の表面粗さでは、長期使用により紙粉等の影響で摩擦
係数の変化の割合が大きく耐久性に欠けるという問題が
ある。
【0004】更に、酸化アルミニウム、炭酸カルシウ
ム、酸化チタン、シリカ等を成分として含む、再生紙を
使用した場合は紙粉付着のため摩擦係数が低下してスリ
ップ、無給紙等が生じるため、長期にわたり安定した給
紙を得ることは困難である。又、上述した理由のため、
紙送りスピードが速いと紙を送らなくなるという欠点も
有する。
【0005】本発明は、このような事情に鑑み、紙粉の
影響を受けず安定した摩擦係数を維持し、特に紙粉成分
の多い再生紙等の紙に安定した通紙を行うことのできる
給紙搬送用ロールを提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する本発
明の第1の態様は、紙葉類の給紙または搬送に用いられ
る給紙搬送用ロールであって、ロール表面が、表面粗さ
zが90μm〜140μmの研磨面であることを特徴
とする給紙搬送用ロールにある。
【0007】本発明の第2の態様は、第1の態様におい
て、前記ロール表面の初期摩擦係数が1.5〜2.5で
あり、30万枚通紙後の摩擦係数が1.1以上であるこ
とを特徴とする給紙搬送用ロールにある。
【0008】本発明の第3の態様は、第1又は2の態様
において、前記ロールが、ゴム硬度がJIS Aで40
°以下のEPDMからなることを特徴とする給紙搬送用
ロールにある。
【0009】本発明の第4の態様は、第1〜3の何れか
の態様において、前記ロールを構成する材質の反発弾性
が70〜90%であることを特徴とする給紙搬送用ロー
ルにある。
【0010】ここで、本発明の給紙搬送用ロールは、従
来から公知の、特に給紙搬送用ロールに用いられている
各種ゴム材質および熱可塑性エラストマから選択される
材質で製造することができる。具体的には、EPDM、
塩素化ポリエチレンゴム、シリコーンゴム、ポリウレタ
ンゴム等を用いるのが好ましい。
【0011】また、ゴム硬度がJIS Aで40°以
下、特に30〜35°の範囲のものを使用することが好
ましい。これは、一定の押圧加重における変形量(ニッ
プ量)を大きくとって給紙搬送特性を向上するためであ
る。
【0012】さらに、反発弾性が70〜90%であるの
が好ましい。これは所定の給紙搬送特性を得るために必
要であるからである。
【0013】本発明の給紙搬送用ロールの表面の研磨面
の凹部(溝部)は、表面粗さRZで90〜140μm、
好ましくは、100〜110μmのものである。表面粗
さR Zが90〜140μmだと、所定の初期摩擦係数が
得られ、表面に付着した紙粉等が研磨面の凹部(溝部)
内に入り込み、従来問題となっていた紙粉による摩擦係
数の低下を抑えることができる。表面粗さRZが上記範
囲を外れると、紙粉に摩擦係数の低下を抑え且つ安定し
た摩擦係数が維持できるという効果が得られ難くなる。
【0014】本発明の給紙搬送用ロール表面に所望の表
面粗さRZの値を有する研磨加工を施すには、研磨に使
用する砥石、研磨スピードを適宜選択すればよい。表面
粗さRZが90〜140μmの範囲とするには、例え
ば、研磨スピードを1500r.p.m.程度に設定し
て研磨すればよい。
【0015】また、本発明のロールの初期摩擦係数は
1.5〜2.5を確保できるようにゴム材質のゴム硬
度、反発弾性等を設計する。これにより所定の給紙搬送
特性が得られ、且つ表面粗さが上述したとおりであるの
で、30万枚通紙後の摩擦係数が1.1以上というレベ
ルを確保できる。
【0016】本発明の給紙搬送用ロールは、再生紙等の
酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、酸化チタン、シリ
カ成分を含有する紙に用いて特に好適である。
【0017】なを、再生紙でない紙葉類を使用した場合
においても本発明の給紙搬送用ロールが従来のロールと
同様、あるいはそれ以上の効果を奏することはいうまで
もない。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、実施例により本発明をさら
に詳細に説明するが、これらの実施例は本発明の範囲を
何ら限定するものではない。
【0019】EPDM200重量部に、下表に示す配合
により実施例1〜6及び比較例1〜8のロールを作製し
た。
【0020】
【表1】
【0021】(実施例1)表1に示した割合で各種配合
剤を添加混合し樹脂コア又は金属のシャフトにロールを
形成した後、表面を象面研磨し表面粗さRZが90μm
の給紙搬送用ロールを作製した。
【0022】(実施例2)実施例1と同様に給紙搬送用
ロールを作製したのち、研磨条件を適宜変化させること
により、表面粗さRZが100μmの給紙搬送用ロール
を作製した。
【0023】(実施例3)実施例1と同様に給紙搬送用
ロールを作製したのち、研磨条件を適宜変化させること
により、表面粗さRZが110μmの給紙搬送用ロール
を作製した。
【0024】(実施例4)実施例1と同様に給紙搬送用
ロールを作製したのち、研磨条件を適宜変化させること
により、表面粗さRZが140μmの給紙搬送用ロール
を作製した。
【0025】(実施例5)EPDM200重量部に対し
シリカを10重量部添加した以外は、実施例1と同様に
ロールを作製した後、研磨条件を適宜変化させることに
より、表面粗さR Zが100μmの給紙搬送用ロールを
作製した。
【0026】(実施例6)EPDM200重量部に対し
てシリカを35重量部添加した以外は、実施例1と同様
にロールを作製した後、研磨条件を適宜変化させること
により、表面粗さRZが90μmの給紙搬送用ロールを
作製した。
【0027】(比較例1)実施例1と同様にロールを作
製した後、ロール表面に研磨処理を施し、表面粗さRZ
が80μmの給紙搬送用ロールを作製した。
【0028】(比較例2)EPDM200重量部に対し
てシリカを10重量部添加した以外は実施例1と同様に
ロールを作製した後、表面に研磨処理を施し、表面粗さ
Zが30μmの給紙搬送用ロールを作製した。
【0029】(比較例3)実施例1と同様にロールを作
製した後、表面に研磨処理を施し、表面粗さRZが90
μmの給紙搬送用ロールを作製した。
【0030】(比較例4)実施例1と同様にロールを作
製した後、ロール表面にシボ加工を施し、表面粗さRZ
が90μmの給紙搬送用ロールを作製した。
【0031】(比較例5)実施例1と同様にロールを作
製した後、ロール表面にシボ加工を施し、表面粗さRZ
が110μmの給紙搬送用ロールを作製した。
【0032】(比較例6)実施例1と同様にロールを作
製した後、ロール表面にシボ加工を施し、表面粗さRZ
が130μmの給紙搬送用ロールを作製した。
【0033】(比較例7)シリカ含有量をEPDM20
0重量部に対して55重量部とした以外は、実施例1と
同様にロールを作製した後、ロール表面にシボ加工を施
し、表面粗さRZが90μmの給紙搬送用ロールを作製
した。
【0034】(比較例8)実施例1と同様にロールを作
製した後、ロール表面がローレットな給紙搬送用ロール
を作製した。
【0035】(試験例)実施例1〜6及び比較例1〜8
で作製した各給紙搬送用ロールについて、JIS−Aに
よるゴム硬度、反発弾性、初期摩擦係数、再生紙を用い
た30万枚実機通紙試験後の摩擦係数をそれぞれ測定し
結果を表2及び3に示した。なお、表1及び2に示す数
値は、両ロールの平均値を示す。
【0036】表2に示す結果より、本発明に係る表面研
磨ロールは、30万枚通紙後の摩擦係数には若干の低下
がみられるものの、何れのロールを使用した場合も給紙
ミスが発生しなかった。
【0037】一方、比較例1〜3のロールでは、平均表
面粗さRZが各ロールとも90より小さいか、平均表面
粗さRZが90でも反発弾性が60%と小さいと、実施
例のロールと比較して摩擦係数の低下が大きく、30万
枚実機通紙試験途中で通紙ミスが連続的に発生してしま
い、良好な試験結果は得られなかった。表面がシボ面の
比較例4〜7のロール、ローレット面の比較例8の各ロ
ールを用いた場合も、平均表面粗さRZが90〜130
であっても、30万枚実機通紙試験途中で通紙ミスが連
続的に発生して、良好な結果は得られなかった。
【0038】
【表2】
【0039】
【表3】 *試験例においては、何れの場合も30万枚に到達する
前に通紙ミスが連続して発生し良好な耐久性は得られな
かった。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の給紙搬送
用ロールは、特定の表面粗さを有する研磨面を有するの
で、特に紙粉成分の多い再生紙等の紙を使用した際の紙
粉等の付着による摩擦係数の低下が少なく、耐摩耗性も
良好で長期に亘って安定した給紙を維持することができ
る。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙葉類の給紙または搬送に用いられる給
    紙搬送用ロールであって、ロール表面が、表面粗さRz
    が90μm〜140μmの研磨面であることを特徴とす
    る給紙搬送用ロール。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記ロール表面の初
    期摩擦係数が1.5〜2.5であり、30万枚通紙後の
    摩擦係数が1.1以上であることを特徴とする給紙搬送
    用ロール。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、前記ロール
    が、ゴム硬度がJISAで40°以下のEPDMからな
    ることを特徴とする給紙搬送用ロール。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れかにおいて、前記ロ
    ールを構成する材質の反発弾性が70〜90%であるこ
    とを特徴とする給紙搬送用ロール。
JP2000286819A 2000-09-21 2000-09-21 給紙搬送用ロール Pending JP2002096938A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004277025A (ja) * 2003-03-12 2004-10-07 Ricoh Co Ltd 給紙装置及びその給紙装置を具備する画像形成装置
JP2005162350A (ja) * 2003-11-28 2005-06-23 Sumitomo Rubber Ind Ltd 紙送り用ゴムローラおよびその製造方法

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Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

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Effective date: 20070511