JP2002096628A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JP2002096628A
JP2002096628A JP2000288483A JP2000288483A JP2002096628A JP 2002096628 A JP2002096628 A JP 2002096628A JP 2000288483 A JP2000288483 A JP 2000288483A JP 2000288483 A JP2000288483 A JP 2000288483A JP 2002096628 A JP2002096628 A JP 2002096628A
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Satoshi Kamei
聡 亀井
Atsuo Inoue
敦雄 井上
Masato Tsuboi
政人 坪井
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Sanden Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】可変容量型圧縮機の回転数に応じて吐出圧力を
制御することで、高回転数時の冷媒回路の損傷を防止で
きるとともに、低回転数時の空調能力を確保できる車両
用空調装置の提供。 【解決手段】容量制御信号に応じて吐出容量を可変でき
る可変容量型圧縮機と、圧縮機の回転数検出手段と、圧
縮機の吐出圧力を検知する圧縮機吐出圧力検出手段と、
ダクト内を通過する空気を冷却および/または除湿する
蒸発器としての熱交換器を備えた冷媒回路と、熱交換器
の熱交換能力を表す温度検出手段と、温度検出手段から
の情報に基づいて圧縮機容量を制御し、熱交換能力を表
す温度を所定の温度とすることが可能な制御手段を備
え、制御手段は、予め設定した圧縮機回転数に対し変化
する圧縮機吐出圧力の上限値特性により画定される各制
御領域において、圧縮機回転数検出手段および圧縮機吐
出圧力検出手段からの情報に基づき、圧縮機容量を制御
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用空調装置に
関し、とくに可変容量型圧縮機を備えた冷媒回路を有
し、該圧縮機の高回転数時における損傷と低回転数時に
おける空調能力不足を解消できるようにした車両用空調
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の車両用空調装置は、主として固定
容積型圧縮機を用いており、たとえば図6に示すように
構成されている。図6において、101は車両用空調装
置全体を示しており、車室内に開口する通風ダクト10
2内の上流側には、内外気切替ダンパ103によって調
節された外気導入口104、内気導入口105からの吸
気を圧送する送風機106が設けられている。送風機1
06の下流側には、送風される空気を冷却する室内熱交
換器としての蒸発器107が設けられており、その下流
側には、加熱器としての温水ヒータ108が設けられて
いる。温水ヒータ108には、エンジン冷却水が循環さ
れる。温水ヒータ108の直下流側には、エアミックス
ダンパアクチュエータ109によって開度が調節される
エアミックスダンパ110が配置されている。温度調節
された空気は、ダンパ111、112、113を備えた
各吹出口114、115、116を通して車室内に吹き
出される。
【0003】117は、各機器が冷媒配管を介して接続
された冷媒回路を示しており、118は固定容積圧縮機
(固定容積コンプレッサ)を示している。圧縮機118
で圧縮された冷媒は、凝縮器119、受液器120、膨
張弁121を介して蒸発器107に送られ、蒸発器10
7からの冷媒が圧縮機118に吸入される。この例で
は、圧縮機118はクラッチ122を介して駆動され、
クラッチ122の作動はクラッチコントローラ123に
よって制御されるようになっている。クラッチコントロ
ーラ123には、メインコントローラ124からクラッ
チ制御信号が送られる。メインコントローラ124に
は、車内温度設定器125から目標車内温度の設定信号
が入力される。また、メインコントローラ124から
は、送風機電圧コントローラ126に信号が送られて送
風機106の電圧(回転数)が制御される。また、車室
内温度センサ127、日射センサ128、外気温度セン
サ129からの検知信号と、蒸発器出口空気温度センサ
130からの検知信号がそれぞれメインコントローラ1
24に入力される。また、エンジンECU131から、
エンジン回転数信号、スロットル開度信号等がメインコ
ントローラ124に入力されるようになっている。
【0004】メインコントローラ124により、蒸発器
出口空気温度センサ130に検知される温度が、そのと
きの各条件を考慮して算出された目標値となるように、
冷媒回路117が制御され、冷媒回路117では、クラ
ッチ122をオン/オフ制御することにより圧縮機11
8の吐出容量が制御されるようになっている。
【0005】このような従来の車両用空調装置101に
おいては、主として固定容積型圧縮機118が用いられ
ていたため、エンジン回転数が高いまま長時間運転され
た場合、それに比例して圧縮機回転数も同様に高くなる
ため、吐出圧力も高くなる。高圧、高回転数で長時間運
転されることになるので、吐出圧力が、予め設定された
ある制限値を越えた場合には、クラッチ122への通電
を切り、圧縮機118を停止させるという方法で、冷媒
回路内の各部品の損傷を防止するようにしていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の車両用空調装置においては、クラッチ12
2をオフとする設定制限値が高すぎると、圧縮機118
や冷媒回路内部品の損傷の原因となるおそれがあり、逆
に低すぎると、空調能力不足、つまり冷媒能力不足を生
じるという問題がある。
【0007】また、クラッチ122のオン/オフが比較
的頻繁にくり返されるため、このオン/オフ時に発生す
るトルクショックや吹き出し温度の変動という問題も同
時に抱えていた。
【0008】そこで本発明の課題は、従来広く用いられ
ていた固定容積型圧縮機によるクラッチオン/オフ制御
に代わり、可変容量型圧縮機を用いその回転数に応じて
吐出圧力を適切に制御することにより、高回転数時にお
ける冷媒回路の各機器の損傷を防止できるとともに、低
回転数時における空調能力を確保できる車両用空調装置
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る車両用空調装置は、容量制御信号に応
じて任意に吐出容量を可変できる可変容量型圧縮機と、
圧縮機の回転数検出手段と、圧縮機の吐出圧力を検知す
る圧縮機吐出圧力検出手段と、通風ダクト内に設けら
れ、ダクト内を通過する空気を冷却および/または除湿
する蒸発器としての熱交換器を備えた冷媒回路と、熱交
換器の熱交換能力を表す温度検出手段と、温度検出手段
からの情報に基づいて圧縮機容量を制御し、前記熱交換
能力を表す温度を所定の温度とすることが可能な制御手
段を備えた車両用空調装置であって、前記制御手段は、
予め設定した、圧縮機回転数に対し変化する圧縮機吐出
圧力の上限値特性により画定される各制御領域におい
て、前記圧縮機回転数検出手段および圧縮機吐出圧力検
出手段からの情報に基づき、圧縮機容量を制御すること
を特徴とするものからなる。
【0010】上記車両用空調装置においては、前記圧縮
機吐出圧力の上限値特性が、圧縮機の容量制御上限値特
性と、該容量制御上限値特性よりも高い圧縮機吐出圧力
上限値特性の2段階の特性として設定されていることが
好ましい。すなわち、圧縮機の容量制御上限値特性と、
圧縮機吐出圧力上限値特性の両特性が、圧縮機回転数に
対し変化する特性として設定され、各特性が、それ以下
とそれ以上の各制御領域を画定する。
【0011】このように各制御領域が画定された状態に
て、前記圧縮機回転数検出手段および圧縮機吐出圧力検
出手段からの情報が、前記容量制御上限値特性以下の制
御領域にある場合には、前記制御手段は、前記熱交換能
力を表す温度が目標値となるように圧縮機の容量を制御
するようにすることが好ましい。また、前記圧縮機回転
数検出手段および圧縮機吐出圧力検出手段からの情報
が、前記容量制御上限値特性を越える制御領域にある場
合には、前記制御手段は、圧縮機の吐出圧力が前記圧縮
機吐出圧力上限値特性以下となるように、前記熱交換能
力を表す温度の制御よりも優先させて、圧縮機の容量を
制御するようにすることが好ましい。さらに、前記圧縮
機回転数検出手段および圧縮機吐出圧力検出手段からの
情報が、前記圧縮機吐出圧力上限値特性を越える制御領
域に入ったときには、前記制御手段は圧縮機の作動を停
止するようにすることが好ましい。
【0012】上記のような本発明に係る車両用空調装置
においては、圧縮機の回転数に応じて、低回転数域では
極力高い圧縮機吐出圧力領域まで、熱交換器の温度が所
定の温度となるように圧縮機の容量制御が行われて目標
空調温度が達成され、高回転数域では、上限制限値を下
げて、吐出圧力がその上限値特性以内ならば上記と同様
の制御が行われるが、上限値特性を越えた場合には、上
記温度制御に優先させて圧縮機容量を低減するように制
御され、冷媒回路に望ましくない大きな負荷が加わるこ
とが防止される。さらに、それよりも高い吐出圧力が加
わろうとする際のみ、圧縮機がクラッチオフ等により停
止される。
【0013】したがって、高回転数時において冷媒回路
に大きな負荷が加わることが防止され、圧縮機や各機器
の損傷が適切に防止されるとともに、低回転数時におい
ては、比較的高い吐出圧力まで容量制御が可能となっ
て、空調能力が不足することが防止される。
【0014】また、圧縮機のクラッチがオフとされるの
は、基本的に吐出圧力が過大圧力となり冷媒回路に過大
負荷がかかる場合のみとなるから、不必要にクラッチを
オフすることがなくなり、クラッチのオン/オフによる
(とくにクラッチオン時の)トルクショックの頻度が大
幅に減少され、かつ、その際に生じる空調温度(吹き出
し温度)の急激な変動も防止することが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の車両用空調装置
の望ましい実施の形態について、図面を参照しながら説
明する。図1は、本発明の一実施態様に係る車両用空調
装置を示している。図1において、1は車両用空調装置
全体を示しており、車室内に開口する通風ダクト2内の
上流側には、内外気切替ダンパ3によって調節された外
気導入口4、内気導入口5からの吸気を圧送する送風機
6が設けられている。送風機6の下流側には、送風され
る空気を冷却する室内熱交換器としての蒸発器7が設け
られており、その下流側には、加熱器としての温水ヒー
タ8が設けられている。温水ヒータ8には、エンジン冷
却水が循環される。温水ヒータ8の直下流側には、エア
ミックスダンパアクチュエータ9によって開度が調節さ
れるエアミックスダンパ10が配置されている。温度調
節された空気は、ダンパ11、12、13を備えた各吹
出口14、15、16を通して車室内に吹き出される。
【0016】17は、各機器が冷媒配管を介して接続さ
れた冷媒回路を示しており、18は可変容量型圧縮機
(可変容量コンプレッサ)を示している。圧縮機18で
圧縮された冷媒は、凝縮器19、受液器20、膨張弁2
1を介して蒸発器7に送られ、蒸発器7からの冷媒が圧
縮機18に吸入される。本実施態様では、圧縮機18の
吐出圧力あるいはそれに対応する圧力が吐出圧力センサ
22によって検出され、圧縮機18の回転数が回転計2
3によって検出される。また、蒸発器7の出口空気温度
が、蒸発器出口空気温度センサ24によって検出され
る。これらの検出信号は、メインコントローラ25に送
られる。圧縮機18はクラッチ26を介して駆動され、
クラッチ26は、クラッチコントローラ27により、メ
インコントローラ25からの信号に基づいてオン/オフ
制御される。
【0017】可変容量型圧縮機18における容量制御機
構は、たとえば特開昭63−16177号公報に記載さ
れているように、先ず、クランク室圧力をバルブ通過の
ガス流量により制御し、次に、圧縮機斜板角度がクラン
ク室圧力により調節されるようにする。即ち、バルブに
よるガス流量制御により圧縮機容量制御が行われる。
【0018】メインコントローラ25には、車内温度設
定器28から目標車内温度の設定信号が入力される。ま
た、メインコントローラ25からは、送風機電圧コント
ローラ29に信号が送られて送風機6の電圧(回転数)
が制御される。また、本実施態様では、車室内温度セン
サ30、日射センサ31、外気温度センサ32からの検
知信号がそれぞれメインコントローラ25に入力され
る。また、エンジンECU33から、エンジン回転数信
号、スロットル開度信号等がメインコントローラ25に
入力される。
【0019】メインコントローラ25では、次のような
制御が行われる。図2は、圧縮機の容量制御のために予
め設定される、圧縮機回転数Ncに対する圧縮機吐出圧
力Pdの上限値特性の一例を示している。図2に示す例
においては、圧縮機回転数Ncの低回転数領域では比較
的高い上限値に設定され、回転数が高くなると低くなる
ように変化する圧縮機の容量制御上限値特性Pdlと、
該容量制御上限値特性Pdlよりも高く、同様に圧縮機
の回転数Ncが高くなると低くなるように変化する圧縮
機吐出圧力上限値特性Pduとの、2段階の特性として
設定されている。これら上限値特性は、圧縮機回転数N
cの関数として、つまり、Pdl=f1(Nc)、Pdu
=f2(Nc)として予め設定される。これらの上限値特
性設定の基本的な考え方は、低回転数時には冷凍能力確
保のために吐出圧力の高い領域まで容量制御できるよう
にし、高回転数時には、圧縮機や冷媒回路保護のため
に、吐出圧力の上限を低く制限するようにすることにあ
る。
【0020】上記2つの上限値特性PdlとPduによ
り、各制御領域が画定されることになるが、容量制御上
限値特性Pdl以下の制御領域では、蒸発器出口空気
温度が所定の目標温度となるように、圧縮機18の容量
制御が行われる。また、容量制御上限値特性Pdlを越
える制御領域では、圧縮機18の吐出圧力が圧縮機吐
出圧力上限値特性Pdu以下となるように、上述の温度
制御に優先させて、圧縮機18の容量制御が行われる。
さらに、圧縮機吐出圧力上限値特性Pduを越えると、
クラッチ26がオフとされ、圧縮機18の作動が停止さ
れる。
【0021】より詳細には、メインコントローラ25で
は図3に示すように制御される。図3に示す制御におい
ては、車内温度設定器28で設定された目標車内温度T
rsの信号、日射センサ31によって検知された日射量
RAD、車室内温度センサ30によって検知された車内
温度TR、外気温度センサ32によって検知された外気
温度AMBの各信号から、目標吹出温度TOsが次式に
よって演算される。 TOs=Kp1(TR−Trs)+f(AMB,RA
D,Trs) Kp1は係数である。
【0022】演算された目標吹出温度TOsを用いて、
送風機の送風量に対応する送風機電圧BLVが、 BLV=f(TOs) によって演算される。演算されたBLVの信号は、送風
機電圧コントローラ29に送られる。
【0023】また、エアミックスダンパ開度AMDが、 AMD=f(TOs,TW,TV) によって演算される。TWは温水ヒータ8入口のエンジ
ン冷却水温、TVは蒸発器出口空気温度目標値である。
演算されたAMDの信号は、エアミックスダンパアクチ
ュエータ9に送られる。
【0024】蒸発器出口空気温度目標値TVは、外気温
度AMBより、 TV=a・AMB+b によって演算される。a、bは定数である。
【0025】圧縮機の容量制御においては、先ず、蒸発
器出口空気温度センサ24によって検出された蒸発器出
口空気温度Teが、上記蒸発器出口空気温度目標値TV
となるように制御するための圧縮機容量制御信号Ic’
が、Ic’=f(TV,Te)によって演算される。そ
して、圧縮機回転数信号Ncと圧縮機吐出圧力信号Pd
から、現在の制御領域が図2に示したどの領域にあるか
が判定される。Pd≦Pdlの場合には(つまり、図2
の制御領域にある場合には)、上記演算によるIc’
が用いられ、圧縮機容量制御信号Icは、 Ic=Ic’ とされる。Pd>Pdlの場合には(つまり、図2の制
御領域にある場合には)、 Ic=f(Pd−Pdl) とされ、上述の温度制御に優先させて、圧縮機容量制御
信号Icが低く抑えられる。このとき、Icは、図2に
示した圧縮機吐出圧力上限値特性Pdu以下となるよう
に制御される。このような演算、決定された圧縮機容量
制御信号Icが、圧縮機18に内蔵された圧縮機容量コ
ントローラ機構に送られる。
【0026】圧縮機回転数信号Ncと圧縮機吐出圧力信
号Pdによる制御領域が、圧縮機吐出圧力上限値特性P
duを越えようとする場合、圧縮機18および冷媒回路
各機器の保護のためクラッチ26がオフとされる。この
クラッチ制御信号の演算は、たとえば図4にも示すよう
に、 Pd=Pdu になったときクラッチ26がオフとされ、Pduに対し
一定量αのヒステリシスをもたせて、 Pd=Pdu−α になったとき、クラッチ26がオンに復帰される。
【0027】なお、前述のPd>Pdlの場合の、圧縮
機容量に制限を加える場合の圧縮機18の容量制御用バ
ルブの制御電流値Icは、先に本出願人が特願平11−
309962号で提案したように、2位置制御を行えば
制御に伴ってトルクショックや吹き出し空気温度が変動
することが抑えられる。
【0028】すなわち図5に示すように、圧縮機の容量
制御用バルブの制御電流値を、予め設定されている第一
設定値Aと第二設定値Bに対応させて、圧縮機の容量制
御信号値をIcntと0の間で2位置制御する。この2
位置制御における第一設定値Aと第二設定値Bの差を小
さく設定すれば、変動は極めて小さく抑えられ、圧縮機
の運転継続状態における容量に関する2位置制御である
から、制御に伴って大きなトルクショックや吹き出し空
気変動が発生することが防止される。
【0029】このように本発明に係る車両用空調装置の
制御においては、図2に示したような各上限値特性Pd
l、Pduにより画定される各制御領域において、各々
最適な制御が行われる。圧縮機の低回転数領域では、蒸
発器出口空気温度が所定の空気温度となるように制御さ
れて、空調能力不足(冷凍能力不足)が解消され、高回
転数、高吐出圧力領域では、温度制御に優先させて吐出
圧力の適切な低減制御が行われ、圧縮機18や冷媒回路
の各機器が適切に保護される。
【0030】また、固定容積型ではなく、可変容量型の
圧縮機18を使用し、過大な吐出圧力となる場合以外
は、クラッチ26をオン/オフさせなくてよいので、オ
ン/オフ作動に伴うトルクショックや急激な吹き出し温
度変動の発生が防止される。また、図5に示したような
2位置制御により圧縮機容量制御を行えば、容量変更に
伴う吹き出し空気温度変動やトルクショックの発生も防
止される。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の車両用空
調装置によれば、圧縮機の高回転数域における圧縮機や
冷媒回路各機器の損傷防止と、低回転数域における冷凍
能力不足の解消をともに達成でき、安定した空調装置の
作動を達成できる。
【0032】また、不必要にクラッチをオン/オフさせ
ることがないため、クラッチオン時のトルクショックの
頻度を大幅に低減でき、オン/オフによる急激な吹き出
し空気温度変動も防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様に係る車両用空調装置の全
体構成図である。
【図2】本発明に係る制御の例を示す上限値特性図であ
る。
【図3】図1に示した車両用空調装置の制御ブロック図
である。
【図4】図1のクラッチの制御条件の例を示す特性図で
ある。
【図5】図2の制御領域における圧縮機の容量制御用
バルブの制御電流値の例を示す特性図である。
【図6】従来の車両用空調装置の全体構成図である。
【符号の説明】
1 車両用空調装置 2 通風ダクト 3 内外気切替ダンパ 4 外気導入口 5 内気導入口 6 送風機 7 室内熱交換器としての蒸発器 8 加熱器としての温水ヒータ 9 エアミックスダンパアクチュエータ 10 エアミックスダンパ 17 冷媒回路 18 可変容量型圧縮機 19 凝縮器 20 受液器 21 膨張弁 22 吐出圧力センサ 23 回転計 24 蒸発器出口空気温度センサ 25 メインコントローラ 26 クラッチ 27 クラッチコントローラ 28 車内温度設定器 29 送風機電圧コントローラ 30 車室内温度センサ 31 日射センサ 32 外気温度センサ 33 エンジンECU

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容量制御信号に応じて任意に吐出容量を
    可変できる可変容量型圧縮機と、圧縮機の回転数検出手
    段と、圧縮機の吐出圧力を検知する圧縮機吐出圧力検出
    手段と、通風ダクト内に設けられ、ダクト内を通過する
    空気を冷却および/または除湿する蒸発器としての熱交
    換器を備えた冷媒回路と、熱交換器の熱交換能力を表す
    温度検出手段と、温度検出手段からの情報に基づいて圧
    縮機容量を制御し、前記熱交換能力を表す温度を所定の
    温度とすることが可能な制御手段を備えた車両用空調装
    置であって、前記制御手段は、予め設定した、圧縮機回
    転数に対し変化する圧縮機吐出圧力の上限値特性により
    画定される各制御領域において、前記圧縮機回転数検出
    手段および圧縮機吐出圧力検出手段からの情報に基づ
    き、圧縮機容量を制御することを特徴とする車両用空調
    装置。
  2. 【請求項2】 前記圧縮機吐出圧力の上限値特性が、圧
    縮機の容量制御上限値特性と、該容量制御上限値特性よ
    りも高い圧縮機吐出圧力上限値特性の2段階の特性とし
    て設定されている、請求項1の車両用空調装置。
  3. 【請求項3】 前記圧縮機回転数検出手段および圧縮機
    吐出圧力検出手段からの情報が、前記容量制御上限値特
    性以下の制御領域にある場合には、前記制御手段は、前
    記熱交換能力を表す温度が目標値となるように圧縮機の
    容量を制御する、請求項2の車両用空調装置。
  4. 【請求項4】 前記圧縮機回転数検出手段および圧縮機
    吐出圧力検出手段からの情報が、前記容量制御上限値特
    性を越える制御領域にある場合には、前記制御手段は、
    圧縮機の吐出圧力が前記圧縮機吐出圧力上限値特性以下
    となるように、前記熱交換能力を表す温度の制御よりも
    優先させて、圧縮機の容量を制御する、請求項2の車両
    用空調装置。
  5. 【請求項5】 前記圧縮機回転数検出手段および圧縮機
    吐出圧力検出手段からの情報が、前記圧縮機吐出圧力上
    限値特性を越える制御領域に入ったときには、前記制御
    手段は圧縮機の作動を停止する、請求項2の車両用空調
    装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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