JP2002096276A - 釘打ち機の釘マガジン - Google Patents

釘打ち機の釘マガジン

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JP2002096276A JP2000283755A JP2000283755A JP2002096276A JP 2002096276 A JP2002096276 A JP 2002096276A JP 2000283755 A JP2000283755 A JP 2000283755A JP 2000283755 A JP2000283755 A JP 2000283755A JP 2002096276 A JP2002096276 A JP 2002096276A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 連装形釘マガジンの薄型化を図る。 【解決手段】 釘ガイドレール8の上面角部で一列目の
連結釘N1の頭を支え、圧力板6の上に設けた釘頭サポー
ト5にて二列目の連結釘N2の頭を支える。釘ガイドレー
ル8の上面よりも釘頭サポート5の高さを高くして、一列
目の釘N1と二列目の釘N2とを段違いに収容する。上下方
向へ回動する釘セットレバー14を連結釘収容部の上方に
配置し、バネにより釘セットレバーの先端を一列目の連
結釘の上面に対向させる。釘セットレバーは一列目の連
結釘の上方移動を規制するとともに、二列目の連結釘が
前列へ移動する際に連結釘を下方へ押し下げて所定の高
さにセットする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、釘打ち機の釘マ
ガジンに関するものであり、特に、複数枚の連結釘を装
填できる釘マガジンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】多数の釘を硬質紙等の帯で連結したステ
ィック釘或いはシート釘等とよばれる連結釘を使用する
釘打ち機の釘マガジンにおいて、連結釘装填の手間を省
くために二枚以上の連結釘を装填できるようにした連装
形釘マガジンが知られている。
【0003】此種の釘マガジンは、複数の連結釘を並列
に装填する釘収容室と、釘収容室内の連結釘の側面に弾
接して釘収容室の一方の内壁面(釘ガイド面)に押し付
けるバネ式圧力板を備えている。
【0004】釘収容室に装填された複数の連結釘は、圧
力板により釘打ち機のノーズへ通じる釘ガイド面へ押し
付けられる。釘ガイド面に接している一列目の連結釘
は、釘打ち機の釘打ちピストンに連動する釘送り爪によ
り釘打ち機のノーズ方向へ送られ、先頭の釘がノーズ内
へ装填されて釘打ちピストンにより射出される。
【0005】一列目の連結釘の最後尾が二列目の連結釘
の先頭よりも前方へ進むと、二列目の連結釘が圧力板に
押されて釘収容室の釘ガイド面に圧接し、二列目の先頭
の釘が一列目の最後尾の釘に接する状態となり、二列目
の連結釘が釘送り爪により送られて釘打ち機のノーズへ
連続的に釘が供給される。
【0006】また、釘の長さが異なる種々の連結釘に対
応するために、連結釘を下方から支える上下スライド式
の釘ガイドテーブルが釘収容室内に備えられていて、釘
の長さに合わせて釘ガイドテーブルの位置を変更して釘
の頭の高さを一定に調節するように構成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の連装形釘マガジ
ンは、釘ガイドテーブルに載った複数の連結釘の釘頭が
同じ高さで隣り合うので、釘収容室の横幅を釘の頭径×
連結釘の枚数とほぼ等しくしなければならず、釘マガジ
ンの横幅が大きくなるという問題がある。
【0008】釘マガジンを小型化するためには、釘マガ
ジン内で隣接する連結釘を上下に変位させて段違いに収
容すれば、釘マガジンの横幅を可及的に薄型化すること
ができるが、各列の連結釘を安定的に保持するととも
に、後列から前列へ移動する際に上下方向の移動が確実
に行われるように構成する必要がある。
【0009】そこで、複数の連結釘を段違いに収容し、
且つ各列の連結釘の上下位置を確実に制御できる釘マガ
ジンを提供するために解決すべき技術的課題が生じてく
るのであり、本発明は上記課題を解決することを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記目的を
達成するために提案するものであり、複数の連結釘を並
列に収容し、圧力板にて連結釘の側面を押圧して釘マガ
ジン内の釘ガイド面と圧力板とにより複数の連結釘を挟
んで保持し、釘ガイド面に接している連結釘を釘送り爪
により釘打ち機のノーズへ供給するように構成した釘打
ち機の釘マガジンにおいて、釘ガイド面の上端の角部に
て一列目の連結釘の釘頭を支え、圧力板の上に設けた釘
頭サポートにて二列目の連結釘の釘頭を支え、釘ガイド
面の上端よりも釘頭サポートを高位置に配置して、一列
目の連結釘と二列目の連結釘の各釘頭が上下に変位して
収容されるように形成するとともに、上下方向へ回動す
るレバーを連結釘収容部の上方に配置し、バネによりレ
バーの先端を一列目の連結釘の上面に対向させて一列目
の連結釘の上方移動を規制するとともに、二列目の連結
釘が前列へ移動する際に釘頭がレバーの側面に当接し、
レバーのバネ力により下方へ押し下げられて釘頭がガイ
ド面の上端の角部に掛かるように構成した釘マガジンを
提供するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
図に従って詳述する。図1は空気圧駆動型の釘打ち機1を
示し、ノーズ2の背面に釘マガジン3が結合されている。
釘マガジン3は、連結釘の形状に合わせて前下がりに傾
斜しており、釘マガジン3内に装填された連結釘Nは、釘
送り爪4によりノーズ方向へ送られて先頭の釘がノーズ2
内へ挿入される。
【0012】図2乃至図4は釘マガジン3を示し、図2に示
す5は釘頭サポートであり、図3に示す6は圧力板であ
る。図4に示す背面の釘装填口7へ連結釘を挿入する際
は、連結釘Nが圧力板6を横方向へ押し下げて釘マガジン
3内へ進入し、二枚の連結釘Nを並列に装填可能となって
いる。
【0013】図2及び図3に示すように、釘マガジン3の
釘ガイドレール8の右側面にはバネ復帰式の空気圧シリ
ンダ9が設けられており、空気圧シリンダ9のピストンロ
ッド10にラチェット式釘送り爪4が取付けられている。
【0014】空気圧シリンダ9は、釘打ち機1のブローバ
ックチャンバから供給される圧力空気によって、図2に
示す前方待機位置から図3に示すストローク端へ後退
し、その後にバネ11の力によって前方待機位置へ戻り、
このとき釘送り爪4が一列目の連結釘N1に係合して前方
へ送る。一列目の連結釘N1が送られて、その最後尾が二
列目の連結釘N2の前端部よりも前位置に進むと、圧力板
6の押圧力により二列目の連結釘N2の前端部が一列目の
連結釘N1の最後尾につながり、一列目と二列目の連結釘
N1,N2が途切れることなくノーズへ送られる。また、図3
に示すように、圧力板6の前部には逆止爪12が設けられ
ていて、釘送り爪4が後退する際の連結釘の後方への移
動を防止している。
【0015】図5乃至図8に示すように、釘マガジン3の
釘ガイドレール8の断面形状はJチャネル形であり、釘ガ
イドレール8の釘ガイド面8aに対向する圧力板ホルダ13
にバネ(図示せず)を介して圧力板6が装着されてい
る。圧力板6の上には圧力板と同様に横方向へスライド
可能な釘頭サポート5が取付けられており、釘頭サポー
ト5はバネ(図示せず)によって釘ガイド面8aに向かっ
て突出する方向に付勢されている。釘頭サポート5のス
ライドストロークは、圧力板6のスライドストロークよ
りも短く制限されていて、図8に示すように、釘マガジ
ン3内の連結釘が一枚の場合は釘頭サポート5に釘頭が掛
からず、圧力板6と釘ガイドレール8のそれぞれの上面角
部に釘頭を掛けて支持するように形成してある。
【0016】また、一列目の連結釘の直上位置に配置し
た釘セットレバー14は、バネ(図示せず)により図5乃
至図8において時計方向に付勢されており、先端が一列
目の連結釘の上面に対向する位置で停止している。
【0017】次に、釘マガジン3の動作を説明する。図5
は二枚の連結釘N1,N2を装填した状態を示し、一列目の
連結釘N1と二列目の連結釘N2は、釘頭の位置が上下に変
位した状態で収容されるので、釘頭が同一高さで並ぶ従
来の釘マガジンよりも横幅を狭くすることができる。
【0018】一列目の連結釘N1が消費されて二列目の連
結釘N2よりも前方へ進むと、図6に示すように、釘頭サ
ポート5に釘頭が掛かっている二列目の連結釘N2は、圧
力板6と釘頭サポート5とに押されて釘ガイドレール8の
釘ガイド面8a方向へ移動し、釘頭が釘セットレバー14を
押して反時計方向へ回す。
【0019】釘頭サポート5は図6に示す位置で停止し、
圧力板6は更に前進して連結釘を釘ガイド面8aに押し付
けて停止する。図7に示すように、このとき連結釘N2の
釘頭は釘頭サポート5から外れ、釘セットレバー14の回
転トルクにより下方へ押されて、図8に示すように圧力
板6と釘ガイドレール8の上面角部に掛かって支持され、
図5に示す一列目の連結釘N1と同一位置にセットされ
る。
【0020】また、空の釘マガジン3へ釘を装填する際
は、最初の連結釘が上記の図6、図7、図8の過程を経て
セットされ、続いて二列目の連結釘を挿入すると、二列
目の連結釘の釘頭は釘頭サポート5に掛かって、図5に示
すように二列目の連結釘N2は一列目の連結釘N1よりも高
い位置に保持される。
【0021】尚、この発明は上記の実施形態に限定する
ものではなく、この発明の技術的範囲内において種々の
改変が可能であり、この発明がそれらの改変されたもの
に及ぶことは当然である。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の釘マガジ
ンは、複数の連結釘が上下に変位して段違いに並ぶの
で、連結釘の釘頭が隣り合って並ぶ従来の構成よりも釘
マガジンの横幅を狭くして小型軽量化できる。また、二
列目の連結釘が一列目へ移動する際に、連結釘収容部の
上方に配置したレバーが連結釘を押し下げて所定の高さ
にセットし、且つ上方への移動を規制するので、連結釘
の上下位置が正確に制御され、且つ安定的に保持され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示し、空気圧釘打ち機
の側面図である。
【図2】本発明の釘マガジンを示し、図1のA-A線矢視断
面図。
【図3】本発明の釘マガジンを示し、図1のB-B線矢視断
面図。
【図4】釘マガジンの背面図。
【図5】二枚の連結釘を装填した釘マガジンの断面図。
【図6】釘マガジンの作動過程を示す断面図。
【図7】釘マガジンの作動過程を示す断面図。
【図8】釘マガジンの作動過程を示す断面図。
【符号の説明】
1 釘打ち機 3 釘マガジン 4 釘送り爪 5 釘頭サポート 6 圧力板 8 釘ガイドレール 8a 釘ガイド面 12 逆止爪 14 釘セットレバー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の連結釘を並列に収容し、圧力板に
    て連結釘の側面を押圧して釘マガジン内の釘ガイド面と
    圧力板とにより複数の連結釘を挟んで保持し、釘ガイド
    面に接している連結釘を釘送り爪により釘打ち機のノー
    ズへ供給するように構成した釘打ち機の釘マガジンにお
    いて、 釘ガイド面(8a)の上端の角部にて一列目の連結釘の釘頭
    を支え、圧力板(6)の上に設けた釘頭サポート(5)にて二
    列目の連結釘の釘頭を支え、釘ガイド面の上端よりも釘
    頭サポートを高位置に配置して、一列目の連結釘と二列
    目の連結釘の各釘頭が上下に変位して収容されるように
    形成するとともに、上下方向へ回動するレバー(14)を連
    結釘収容部の上方に配置し、バネによりレバーの先端を
    一列目の連結釘の上面に対向させて一列目の連結釘の上
    方移動を規制するとともに、二列目の連結釘が前列へ移
    動する際に釘頭がレバーの側面に当接し、レバーのバネ
    力により下方へ押し下げられて釘頭がガイド面の上端の
    角部に掛かるように構成したことを特徴とする釘マガジ
    ン。
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