JP2002096254A - 平版印刷版用金属板の予備研磨方法、及び平版印刷版用金属板の予備研磨装置 - Google Patents

平版印刷版用金属板の予備研磨方法、及び平版印刷版用金属板の予備研磨装置

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JP2002096254A
JP2002096254A JP2000285887A JP2000285887A JP2002096254A JP 2002096254 A JP2002096254 A JP 2002096254A JP 2000285887 A JP2000285887 A JP 2000285887A JP 2000285887 A JP2000285887 A JP 2000285887A JP 2002096254 A JP2002096254 A JP 2002096254A
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printing plate
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Masahiro Endo
雅弘 遠藤
Hirokazu Sawada
宏和 澤田
Akio Uesugi
彰男 上杉
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 平版印刷版用金属板を長時間予備研磨した場
合に、研磨すじが発生せず、長尺安定性に優れ、その後
の本研磨において均一な粗面化が可能となる平版印刷版
用金属板の予備研磨方法を提供する。 【解決手段】 平版印刷版用金属板12を本研磨して粗
面化する前処理として、接着用樹脂を用いて研磨材を固
着してなる不織布26を外周面に設けた不織布ローラ1
4で、走行するウエブ状の平版印刷版用金属板12を予
備研磨する平版印刷版用金属板12の予備研磨方法であ
り、不織布26に付着した接着用樹脂の塊1個当たりの
面積が、0.3mm2以下である平版印刷版用金属板1
2の予備研磨方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は平版印刷版用金属板
の予備研磨方法、及び平版印刷版用金属板の予備研磨装
置に関し、詳しくは、走行するウエブ状の平版印刷版用
金属板を不織布ローラで予備研磨する際に、表面に研磨
すじが発生しない平版印刷版用金属板の予備研磨方法及
び平版印刷版用金属板の予備研磨装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ウエブ状の印刷版用金属板、例えばアル
ミニウム原板或いはアルミニウム合金原板の薄板は、そ
の表面を研磨して砂目と称する微細な凸凹を形成して粗
面化することにより印刷版用金属板の印刷適性を向上さ
せている。
【0003】現在、印刷版用金属板の粗面化を行なうた
めに一般に行なわれている研磨方法としては、ローラ状
ブラシを用いた機械的研磨(例えば、特公昭50−40
047号公報)、電解液中で電気分解を行なう電気化学
的研磨、又は薬品中に浸漬する化学的研磨がある。
【0004】しかし、局所的に凹部のあるアルミニウム
原板等の印刷版用金属板に機械的研磨、電気化学的研
磨、又化学的研磨を行った場合、凹部の部分においては
均一な粗面化ができず、その部分の印刷性能が低下する
という不具合がある。
【0005】このような不具合を解消する対策として、
本研磨の前に表面の凹部を除去するため、不織布を用い
て予備研磨を行うことが提案されているが、予備研磨の
際に段上むらや研磨すじが発生する問題がある。
【0006】特開平11−254856号公報には、平
版印刷版用金属板を本研磨して粗面化する前処理とし
て、回転する不織布ローラで前記平版印刷版用金属板の
表面を研磨する予備研磨を行うと共に、該予備研磨の際
に、走行する印刷用金属板の一方側に配置した前記不織
布ローラを、他方側に所定間隔をおいて離間配置して、
前記平版印刷版用金属板を支持する一対の支持ローラ同
士の間に押し込むことにより、前記平版印刷版用金属板
に前記不織布ローラを面接触させた状態で研磨すること
が提案されている。しかし、この方法では、段状むらの
防止には効果が認められるが、研磨すじの防止の面で
は、予備研磨の途中で研磨すじが発生してしまい不十分
である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記問題点を解決すべ
く、特願平2000−127793号明細書において
は、不織布に研磨材を固着させるための接着用樹脂の量
と、不織布に付着された後の接着用樹脂の塊について、
粒径及び数を規定しているが、この方法では、予備研磨
初期には研磨すじが発生しなかったが、長時間予備研磨
を行うと研磨すじが発生し、ウエブ状の平版印刷版用金
属板における研磨面の安定性(以下、「長尺安定性」と
称する。)に欠けるという問題がある。
【0008】従って、本発明は、以下の目的を解決する
ことを課題とする。本発明は、平版印刷版用金属板を長
時間予備研磨した場合に、平版印刷版用金属板表面に研
磨すじが発生せず、長尺安定性に優れ、その後の本研磨
において均一な粗面化が可能となる平版印刷版用金属板
の予備研磨方法、及び平版印刷版用金属板の予備研磨装
置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する手段
は以下の通りである。即ち、 <1> 平版印刷版用金属板を本研磨して粗面化する前
処理として、接着用樹脂を用いて研磨材を固着してなる
不織布を外周面に設けた不織布ローラで、走行するウエ
ブ状の平版印刷版用金属板を予備研磨する平版印刷版用
金属板の予備研磨方法であって、前記不織布に付着した
前記接着用樹脂の塊1個当たりの面積が、0.3mm2
以下であることを特徴とする平版印刷版用金属板の予備
研磨方法である。
【0010】<2> 平版印刷版用金属板を本研磨して
粗面化する前処理として、接着用樹脂を用いて研磨材を
固着してなる不織布を外周面に設けた不織布ローラで、
走行するウエブ状の平版印刷版用金属板を予備研磨する
平版印刷版用金属板の予備研磨装置であって、平版印刷
版用金属板を搬送する搬送手段と、前記不織布に付着し
た前記接着用樹脂の塊1個当たりの面積が、0.3mm
2以下である不織布を外周面に設けた不織布ローラと、
前記不織布ローラを回転させる回転手段と、を有するこ
とを特徴とする平版印刷版用金属板の予備研磨装置であ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の平版印刷版用金属板の予
備研磨方法は、平版印刷版用金属板を本研磨して粗面化
する前処理として、接着用樹脂を用いて研磨材を固着し
てなる不織布を外周面に設けた不織布ローラで、走行す
るウエブ状の平版印刷版用金属板を予備研磨する平版印
刷版用金属板の予備研磨方法であり、前記不織布に付着
した前記接着用樹脂の塊1個当たりの面積が、0.3m
2以下であることを特徴とする。
【0012】また、本発明の平版印刷版用金属板の予備
研磨装置は、平版印刷版用金属板を本研磨して粗面化す
る前処理として、接着用樹脂を用いて研磨材を固着して
なる不織布を外周面に設けた不織布ローラで、走行する
ウエブ状の平版印刷版用金属板を予備研磨する平版印刷
版用金属板の予備研磨装置であり、平版印刷版用金属板
を搬送する搬送手段と、前記不織布に付着した前記接着
用樹脂の塊1個当たりの面積が、0.3mm2以下であ
る不織布を外周面に設けた不織布ローラと、前記不織布
ローラを回転させる回転手段と、を有することを特徴と
する。
【0013】以下添付図面に従って、本発明に係る平版
印刷版用金属板の予備研磨方法、及び平版印刷版用金属
板の予備研磨装置の好ましい実施の態様を詳しく説明す
る。
【0014】(平版印刷版用金属板の予備研磨方法及び
予備研磨装置)図1は、本発明に係る平版印刷版用金属
板の予備研磨装置の概略図である。該予備研磨装置は、
本発明に係る平版印刷版用金属板の予備研磨方法に適用
される。
【0015】図1において、予備研磨装置10は、平版
印刷版用金属板12を挟んだ一方側に配置した不織布ロ
ーラ14と、他方側に配置されて平版印刷版用金属板1
2を支持する一対の支持ローラ16a及び16bと、不
織布ローラ回転軸22に連結するモーター32を駆動す
ることにより不織布ローラ14を回転させる回転手段
と、予備研磨量を調整する進退装置18と、巻取装置3
0の巻取速度を可変して平版印刷版用金属板12の走行
速度を調整しながら、平版印刷版用金属板12を搬送す
る搬送手段と、平版印刷版用金属板12の表面に給水す
る給水装置20とで構成される。
【0016】不織布ローラ14においては、不織布ロー
ラ回転軸22に円筒状の芯部材24が嵌入固定され、そ
の芯部材24の外周面に不織布26が被覆され、不織布
ローラ回転軸22は、回転速度が調整可能なモーター3
2に連結される。
【0017】不織布ローラ14は、進退装置18により
矢印A−B方向に400mm程度進退可能に構成され、
後記する一対の支持ローラ16aと16bとの間に押込
み可能なように構成される。この押込み量を変えて研磨
圧力を制御することにより予備研磨量を調整する。
【0018】また、不織布ローラ14を、平版印刷版用
金属板12を介して一対の支持ローラ16aと16bと
の間に押し込むことにより、不織布ローラ14を印刷版
用金属板に面接触させた状態で予備研磨することができ
る。
【0019】平版印刷版用金属板12を支持する一対の
支持ローラ16a及び16bは、支持ローラ回転軸28
a及び28bに円筒状の硬質ゴムあるいは金属筒を嵌入
固定して構成される。また、一対の支持ローラ16aと
16bとの離間距離(L)は、前記不織布ローラ14の
直径(D)よりも短くなるように配置される。
【0020】この一対の支持ローラ16a及び16bは
平版印刷版用金属板12の走行方向と同方向に、また、
平版印刷版用金属板12の走行速度と同速度で回転す
る。一方、不織布ローラ14は、平版印刷版用金属板の
走行方向と同方向に回転させるのが好ましい。
【0021】供給水装置20は、平版印刷版用金属板1
2の走行方向において不織布ローラ14の上流側と下流
側に一対配置される。表面への給水は、走行する平版印
刷版用金属板12に直接給水する。
【0022】平版印刷版用金属板12は、巻きほぐし装
置(図示せず)から導かれて、前記不織布ローラ14
と、支持ローラ16a及び16bとの間に挿入されてか
ら、巻取装置30に巻き取られる。そして、巻取装置3
0が平版印刷版用金属板12を巻き取ることにより、平
版印刷版用金属板12を走行させるとともに、巻取装置
30の巻取速度を可変することによって、平版印刷版用
金属板12の走行速度を調整し、予備研磨する。
【0023】平版印刷版用金属板12としては、例えば
アルミニウムや、アルミニウム合金からなる薄板等が使
用される。アルミニウム合金板としては、JIS105
0材、JIS1100材、JIS1070材が好適に挙
げられ、Al−Mg系合金、Al−Mn系合金、Al−
Mn−Mg系合金、Al−Zr系合金、Al−Mg−S
i系合金等がその素材として適用し得る。
【0024】不織布ローラ14は、回転軸22に円筒状
の芯部材24が嵌入固定され、その芯部材24の外周面
には、円筒状の不織布26が被覆されてなる。そして、
不織布26は、粒子状の研磨材を、接着用樹脂を用いて
不織布26の表面に固着させることにより形成される。
【0025】不織布26の材料としては、スパンボンド
布のような乾式不織布、及び湿式不織布等が好適に挙げ
られ、また、ナイロン等のポリアミド、ポリエステル、
レーヨン、及びリンター等の不織布も好適に挙げられ
る。また、芯部材24の外周面に被覆した状態での、不
織布26の表面硬度としては、20度〜70度が好まし
く、30〜50度がより好ましい。前記表面硬度は、例
えば、スプリング式硬さ試験機等で測定できる。
【0026】前記研磨材としては、通常の研磨布紙に使
用される粒子状の研磨材が挙げられ、具体的には、金剛
砂、珪砂、アルミナ粉末、カーボランダム(SiC)粉
末、ガラス粉末、ダイヤモンド粉末、石英粉末、及び酸
化タングステン粉末等が挙げられる。研磨材の平均粒径
としては、5〜40μmが好ましく、8〜20μmがよ
り好ましい。
【0027】前記接着用樹脂としては、通常の研磨布紙
において、研磨材を布又は紙の表面に固着させるのに使
用される樹脂が挙げられ、具体的には石油樹脂、エポキ
シ樹脂、フェノール樹脂、ポリウレタン樹脂、及びポリ
アミド樹脂等の接着性を有する耐水性の樹脂が好適に挙
げられる。その中でも、フェノール樹脂がより好まし
い。
【0028】前記研磨材を、接着用樹脂を用いて不織布
26の表面に固着させる方法としては、浸漬法が好まし
い。浸漬法とは、フェノール樹脂と研磨材を混ぜた液の
中に不織布シートを浸漬し、その後、ニップロールでニ
ップする工程により、研磨材を不織布26に固着させる
ものである。
【0029】また、不織布26に付着した接着用樹脂の
塊1個当たりの面積としては、0.3mm2以下である
ことが好ましく、0.1mm2以下であることがさらに
好ましく、0.05mm2以下が特に好ましい。ただ
し、研磨材を固着するという機能の観点から、0.01
mm2以上であることが好ましい。
【0030】ここで、「接着用樹脂の塊1個当たりの面
積」とは、不織布に付着している接着用樹脂の塊につい
て、顕微鏡(マイクロスコープ)により10倍に拡大し
て20ヶ所の異なる視野(20視野)につき観察した場
合に、視野内に存在する接着用樹脂の塊それぞれの面積
を測定して、20視野全てについての接着用樹脂の面積
を平均した値と定義する。なお、「接着用樹脂の塊の面
積」は、接着用樹脂の形状が鋭角三角形に類似している
ことから、鋭角三角形の底辺にあたる線分aと、高さに
あたる線分hとを測定し、両者の積を2で割った値(a
×h/2)として求めることとした。
【0031】また、不織布26において接着用樹脂の含
有量は、不織布100cm3当たり2g以下が好まし
く、0.4〜2gがより好ましく、0.8〜2gが特に
好ましい。なお、接着用樹脂の含有量の測定法について
は、特願2000−127793号明細書に詳しく記載
されている。
【0032】さらに、粒径が100μm以上である接着
用樹脂の塊の個数としては、研磨面1cm2当たり10
個以下が好ましい。接着用樹脂塊の個数は、例えば、不
織布26の表面を顕微鏡(マイクロスコープ)等によ
り、所定の倍率、たとえば100倍に拡大して観察し、
粒径が100μm以上である接着用樹脂の塊を目視等に
より数えることにより求めることができる。
【0033】前記のごとく構成された本発明の平版印刷
版用金属板の予備研磨装置、ならびに本発明に係る平版
印刷版用金属板の予備研磨方法によれば、不織布に付着
した接着用樹脂の塊1個当たりの面積が、0.3mm2
以下と十分小さいので、予備研磨の際に研磨すじが発生
せず、さらに長時間予備研磨しても研磨すじが発生せず
に良好な研磨面を得ることができる。また、平版印刷版
用金属板における長尺方向の研磨面の安定性も高く、そ
の後の本研磨においても、均一な粗面化が可能となる。
【0034】
【実施例】次に、本発明の平版印刷版用金属板の予備研
磨方法、及び本発明の予備研磨装置について実施例を具
体的に説明するが、本発明はこれらに何ら限定されるも
のではない。
【0035】(実施例1〜3及び比較例1〜3)実施の
形態で説明した予備研磨装置を用いて、以下に説明する
予備研磨を行った。
【0036】<不織布の作製>まず、番手#2000の
不織布を用意し、研磨材として平均粒度10μの炭化珪
素を、接着用樹脂としてフェノール樹脂を使用して、不
織布ローラ用の不織布を作製した。不織布に接着用樹脂
を用いて研磨材を固着する方法としては、浸漬法を用い
た。具体的には、フェノール樹脂と研磨材を混ぜた液の
中に、不織布シートを浸漬し、その後、ニップロールで
ニップする工程により、研磨材を不織布に固着させた。
その際、浸漬後のニップローラ圧を調整し、前記不織布
に付着した接着用樹脂の塊1個当たりの面積が、実施例
1〜3として、0.05mm2、0.1mm2、及び0.
3mm2のものを作製し、比較例1〜3として、0.4
mm2、0.6mm2及び0.8mm2のものを作製し
た。
【0037】前記接着用樹脂の塊1個当たりの面積は、
不織布に付着している接着用樹脂の塊について、顕微鏡
(マイクロスコープ)により10倍に拡大して20ヶ所
の異なる視野(20視野)につき観察し、視野内に存在
する接着用樹脂の塊それぞれの面積を測定して、20視
野全てについての接着用樹脂の面積を平均した値として
求めた。また、接着用樹脂の塊の面積は、接着用樹脂の
形状が鋭角三角形に類似していることから、鋭角三角形
の底辺にあたる線分aと、高さにあたる線分hとを測定
し、両者の積を2で割った値(a×h/2)として求め
た。
【0038】<平版印刷版用金属板の予備研磨装置を用
いた予備研磨>実施例1〜3及び比較例1〜3に用いる
前記不織布を、それぞれ円柱形の胴の外周面に固定し、
直径400mm、全長1000mmの不織布ローラと
し、実施の形態で説明した予備研磨装置に組み込んだ。
【0039】平版印刷版用金属板としては、厚さ0.2
4mm、幅800mmのアルミニウム板を用い、このア
ルミニウム板を、リール装置(図示せず)から巻き戻し
て研磨ローラと支持ローラとの間に挿入し、毎分60m
の走行速度(ラインスピード)になるように巻取リール
に巻き取った。
【0040】研磨ローラの周速度を1000m/分にな
るように設定し、且つ進退装置により研磨圧力が13.
5kW(上記幅800mmのアルミニウム板を研磨中の
研磨ローラの仕事量<研磨ローラ駆動用モータの負荷回
転時の消費電力−無負荷回転時の消費電力>)になるよ
うに加圧した。
【0041】一対の支持ローラとしては、直径200m
mのゴム製ロールを、離間距雛(L)が、研磨ローラの
軸方向中間部の直径(D)よりも短くなるように配置
し、平版印刷版用金属板の走行速度と同速度で回転する
ようにした。
【0042】また、平版印刷版用金属板への水の供給量
は200L/分で運転した。
【0043】<評価及び結果>不織布に付着した接着用
樹脂の塊1個当たりの面積が、下記表1に示した実施例
1〜3及び比較例1〜3の条件で、予備研磨装置の運転
を開始した時の研磨面、及び24時間連続運転した後の
研磨面について、研磨すじの発生の有無を目視にて評価
した。その結果を、表1に示す。
【0044】なお、評価のランクは、、○…良好、○△
…やや良好、△…やや劣る、△×…劣る、X…極めて劣
るの5段階とし、全ての項目で○△以上を合格とした。
【0045】
【表1】
【0046】実施例1及び2では、不織布に付着した接
着用樹脂の塊1個当たりの面積が、0.05mm2及び
0.1mm2であることから、接着用樹脂の塊として
は、十分小さいので、予備研磨の際の研磨すじの発生が
なく、また長時間(24時間)予備研磨した後において
も研磨すじの発生がなく、長尺安定性に優れた良好な研
磨面が得られた。
【0047】実施例3は、不織布に付着した接着用樹脂
の塊1個当たりの面積が、0.3mm2であることか
ら、長時間(24時間)予備研磨した後における研磨す
じの発生が少しあり、実施例1及び2に比較すると劣っ
ていたが、十分実用範囲内の研磨面が得られた。
【0048】一方、比較例1は、不織布に付着した接着
用樹脂の塊1個当たりの面積が、0.4mm2であるこ
とから、予備研磨開始時には研磨すじは発生しなかった
ものの、長時間(24時間)予備研磨後には研磨すじが
発生し、実施例と比べて劣った結果となった。
【0049】さらに、比較例2及び3は、不織布に付着
した接着用樹脂の塊1個当たりの面積が0.6mm2
び0.8mm2でかなり大きいため、研磨すじが発生
し、特に長時間(24時間)予備研磨した後における研
磨面のばらつきが大きく、実施例と比べて大幅に劣った
結果となった。
【0050】
【発明の効果】本発明によると、平版印刷版用金属板を
長時間予備研磨した場合に、平版印刷版用金属板表面に
研磨すじが発生せず、長尺安定性に優れ、その後の本研
磨において均一な粗面化が可能となる平版印刷版用金属
板の予備研磨方法、及び平版印刷版用金属板の予備研磨
装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る平版印刷版用金属板の予
備研磨方法において使用される、平版印刷版用金属板の
予備研磨装置の概略図である。
【符号の説明】
10…予備研磨装置 12…平版印刷版用金属板 14…不織布ローラ 16a…支持ローラ(上流側) 16b…支持ローラ(下流側) 18…進退装置 20…給水装置 22…不織布ローラ回転軸 24…円筒状芯部材 26…不織布 28a…支持ローラ回転軸(上流側) 28b…支持ローラ回転軸(下流側) 30…巻取装置 32…モーター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上杉 彰男 静岡県榛原郡吉田町川尻4000番地 富士写 真フイルム株式会社内 Fターム(参考) 3C058 AA05 AA09 AA16 AB03 CA01 CB02 CB10

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平版印刷版用金属板を本研磨して粗面化
    する前処理として、接着用樹脂を用いて研磨材を固着し
    てなる不織布を外周面に設けた不織布ローラで、走行す
    るウエブ状の平版印刷版用金属板を予備研磨する平版印
    刷版用金属板の予備研磨方法であって、 前記不織布に付着した前記接着用樹脂の塊1個当たりの
    面積が、0.3mm2以下であることを特徴とする平版
    印刷版用金属板の予備研磨方法。
  2. 【請求項2】 平版印刷版用金属板を本研磨して粗面化
    する前処理として、接着用樹脂を用いて研磨材を固着し
    てなる不織布を外周面に設けた不織布ローラで、走行す
    るウエブ状の平版印刷版用金属板を予備研磨する平版印
    刷版用金属板の予備研磨装置であって、 平版印刷版用金属板を搬送する搬送手段と、 前記不織布に付着した前記接着用樹脂の塊1個当たりの
    面積が、0.3mm2以下である不織布を外周面に設け
    た不織布ローラと、 前記不織布ローラを回転させる回転手段と、を有するこ
    とを特徴とする平版印刷版用金属板の予備研磨装置。
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