JP2002096217A - ブローチ盤 - Google Patents

ブローチ盤

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JP2002096217A
JP2002096217A JP2001127692A JP2001127692A JP2002096217A JP 2002096217 A JP2002096217 A JP 2002096217A JP 2001127692 A JP2001127692 A JP 2001127692A JP 2001127692 A JP2001127692 A JP 2001127692A JP 2002096217 A JP2002096217 A JP 2002096217A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速でラム4を移動させることが可能なブロ
ーチ盤を提供する。 【解決手段】 ブローチ盤におけるラム4の駆動手段と
してリニアモータを使用する。具体的には、固定部材で
あるフレーム2とこのフレーム2に対して相対移動可能
にされたラム4とを有し、フレーム2またはラム4のい
ずれか一方にリニアモータを構成する部材の一つである
磁石板5を設け、他方にリニアモータを構成する部材の
一つであり前記磁石板5と対をなしてリニアモータの推
力を発生する電機子6を設けるようにした。これによ
り、ラム4はリニアモータが発生する推力により固定部
材であるフレーム2に対して相対移動されることにな
り、その結果、加工時における最大切削速度として10
0m/minを超える速度を得ることが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】各種の機械部品や電気部品な
どの工作物と刃具としてのブローチを相対移動させるこ
とにより、工作物の内面あるいは外面を所定形状に加工
するようにされたブローチ盤に関し、特に、工作物ある
いはブローチを高速に移動可能にされたブローチ盤に関
する。
【0002】
【従来の技術】立形の内面ブローチ盤(例えばドーナツ
状の工作物の内面を加工するブローチ盤)には、工作物
と刃具としてのブローチの相対移動において、工作物を
移動させるようにしたワーク移動式と、ブローチを移動
させるようにした刃具移動式とがある。このうちワーク
移動式のブローチ盤では、ブローチの前つかみ部をフレ
ームに固定されたプルヘッドで把持し、工作物はラムと
呼ばれる移動体に取り付けられたボルスタと呼ばれる工
作物を受ける台上に置かれ、ラムがフレームに対して移
動することにより、移動体である工作物が静止状態にあ
るブローチにより加工される。一方、刃具移動式のブロ
ーチ盤では、工作物はフレームに固定されたボルスタ上
に置かれ、ラムに取り付けられたプルヘッドにブローチ
の前つかみ部を把持し、ラムがフレームに対して移動す
ることにより、移動体であるブローチが静止状態にある
工作物を加工する。
【0003】また、上述の内面ブローチ盤とは異なり工
作物の外面(表面)を加工する所謂外面ブローチ盤で
は、工作物はフレームと対峙して設けられたテーブル上
に固定され、一方、ブローチはフレームに設けられたガ
イドに案内されて移動するラムに対してこのラムの移動
方向とブローチの長手方向を合わせて固定され、ラムが
フレームに対して移動することにより、移動体であるブ
ローチが静止状態にある工作物を加工する。よって、こ
れらのいずれの方式によるブローチ盤でも、ラムを移動
させることにより加工が行われることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このラムを移動させる
ための駆動手段としては、油圧シリンダ装置を用いる
か、あるいはサーボモータとボールねじを組み合わせた
装置を用いるかしている。近年、ブローチ加工において
も切削速度の高速化の要求が高まってきたが、上述の駆
動手段では、比較的高速駆動が可能なサーボモータとボ
ールねじを組み合わせた装置を使用した場合でも、サー
ボモータの回転数向上やボールねじの大リード化といっ
た対策では、実用切削速度としては60m/min程度
が限界であり、100m/minを超えるような高速で
ラムを移動させることはできなかった。
【0005】本発明は、上記従来技術の問題点を解決す
るためになされたものであり、100m/minを超え
るような高速でラムを移動させることが可能なブローチ
盤を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明では、ブローチ盤におけるラムの駆動手段
としてリニアモータを使用することとした。
【0007】すなわち、請求項1に係る発明では、固定
部材であるフレームとこのフレームに対して相対移動可
能にされたラムとを有し、フレームまたはラムのいずれ
か一方にリニアモータを構成する部材の一つである磁石
板を設け、他方にリニアモータを構成する部材の一つで
あり前記磁石板と対をなしてリニアモータの推力を発生
する電機子を設けるようにしたことを特徴とするブロー
チ盤とした。なお、請求項1おけるリニアモータは、一
つの軸線方向に多数の磁石片を延設してなる磁石板と、
この磁石板と作用空隙を介して対設されるとともに磁石
板と電磁相互作用する巻線を有し磁石板に対して前記軸
線方向に可動な電機子6と、を備えたものである。
【0008】請求項1に係る構成としたことにより、ラ
ムはリニアモータが発生する推力により固定部材である
フレームに対して相対移動されることになり、その結
果、加工時における最大切削速度として100m/mi
nを超える速度を得ることが可能になる。
【0009】請求項2に係る発明では、請求項1に係る
発明のより具体的な形態の一つとして、固定部材である
フレームとフレームに対して相対移動可能にされたラム
とを有し、フレームは少なくともラムと相対移動する箇
所については相対移動の方向に対して直交する断面形状
が略長方形を呈し、ラムは相対移動の方向に対して直交
する断面形状が略ロの字の枠型を呈し、ラムはその枠型
の内部に少なくともフレームの相対移動する箇所を所定
の間隙を介してフレームに対して挿通して配置され、フ
レームのラムに対向した面またはラムのフレームに対向
した面のいずれか一方にリニアモータを構成する部材の
一つである磁石板を設け、他方にリニアモータを構成す
る部材の一つであり前記磁石板と対をなしてリニアモー
タの推力を発生する電機子を設けるようにした。係る構
成としたことにより、固定部材であるフレームに対して
挿通して配置されたラムはリニアモータが発生する推力
によりフレームに対して相対移動されることになる。
【0010】請求項3に係る発明では、請求項1に係る
発明のより具体的な形態の他の一つとして、固定部材で
あるフレームとフレームに対して相対移動可能にされた
ラムとを有し、フレームは少なくともラムと相対移動す
る箇所については相対移動の方向に対して直交する断面
形状が凹型を呈し、ラムは相対移動の方向に対して直交
する断面形状が凸型を呈し、ラムはその凸型部分がフレ
ームの凹型部分に対して所定の間隙を介して対向して配
置され、フレームのラムに対向した面またはラムのフレ
ームに対向した面のいずれか一方にリニアモータを構成
する部材の一つである磁石板を設け、他方にリニアモー
タを構成する部材の一つであり前記磁石板と対をなして
リニアモータの推力を発生する電機子を設けるようにし
た。係る構成としたことにより、固定部材であるフレー
ムに対して対向して配置されたラムはリニアモータが発
生する推力によりフレームに対して相対移動されること
になる。
【0011】請求項4に係る発明では、請求項1乃至3
のいずれかに係る発明において、ラムはフレームに対し
てリニアガイドを介して摺動可能にされるようにした。
前述したように、リニアモータでは磁石板と電機子とを
空隙を介して対設させる必要がある。そこで、請求項4
においては、ラムとフレームの間にリニアガイドを介在
させることにより、磁石板と電機子との間に必要な空隙
を確保し、さらにはラムがフレームに対して安定して移
動されるようにした。
【0012】請求項5に係る発明では、請求項1乃至4
のいずれかに係る発明において、工作物を載置可能にさ
れるとともにラムに連動して移動可能にされたボルスタ
を有するようにした。係る構成は、移動体である工作物
が静止しているブローチにより加工される所謂ワーク移
動式のブローチ盤に関する構成である。係る構成によ
り、ラムに連動して移動可能にされたボルスタに載置さ
れた工作物は、固定部材であるフレームに対してリニア
モータが発生する推力により移動されることになり、こ
れにより工作物は静止状態にあるブローチにより所定の
加工が施されることになる。
【0013】ところで、立形のブローチ盤における工作
物またはブローチを動かす手段としてリニアモータを使
用してラムを駆動する装置を構成する場合、所望の最高
速度に到達後、速度一定の範囲内で少なくとも10kN
以上の加工をするためには、最高速度に到達後の一定速
度中に加工に必要な引き抜き力を確保しなければならな
いが、リニアモータの移動側となる電機子あるいは磁石
板を含む移動体としてのラムは相当の重量を有してお
り、加えてリニアモータ自身を構成する磁石板と電機子
の間に常時存在する、最大推力の約3倍の磁気吸引力
が、使用するリニアガイドの摩擦損失を大きくする現象
が発生する。
【0014】さらに、リニアモータは最高速度に近づく
につれて発生可能な最大推力が低下するという特性を持
っているため、特に、ラムが上方へ移動するワーク移動
式の場合、ラムを動かすための推力に加えて上述の加工
に必要な引き抜き力となる推力を確保しなければならな
いこと、及びラムが移動可能な全スロークのうち最高速
度で一定となる範囲をできるだけ長くするために、加工
前の加速時に必要な加速度を確保しなければならないと
いう点において、また、ラムが下方に移動する刃具移動
式の場合、ワーク移動式とは逆に、ラムを下向きの最高
速度から停止させるための減速時に必要な負の加速度に
対抗する上向きの力を確保しなければならないという点
で、リニアモータのみでは推力不足となる場合が生ず
る。これに対処するためには推力の大きなリニアモータ
を採用すればよいが、これでは装置が大型化してラム等
の移動体の重量が増大し、さらには価格も高額化するこ
とになる。
【0015】そこで、請求項6に係る発明では、請求項
1乃至5のいずれかに係る発明において、フレームとラ
ムとの相対移動方向が上下方向である所謂立形ブローチ
盤において、フレームとラムとはバランスシリンダを介
して連結され、このバランスシリンダは常時上方向の力
をラムに対して付勢するようにされるようにした。係る
構成としたことにより、ラムには下向きの重力に反する
向きすなわち上向きにバランスシリンダからの付勢力が
常時加わることになるので、リニアモータがラムを動か
すための推力が軽減されることになる。
【0016】特に、請求項7に記載のように、バランス
シリンダが少なくともラムの重量以上の推力を発生する
ようにすれば、実質的に、ラムの重量を無視することが
できるので、リニアモータの推力は横型のブローチ盤の
場合と同様にして算定することができることになる。
【0017】さらに、請求項8に係る発明では、請求項
1乃至7のいずれかに係る発明において、フレームとラ
ムとの間にアシストシリンダを介在させ、このアシスト
シリンダは刃具が工作物を切削している間はその時のラ
ムの移動方向に対して力を付勢するようにされるように
した。係る構成としたことにより、切削中はリニアモー
タの推力に付加するようにアシストシリンダが作用する
ので、上述したリニアモータ固有の特性を補完すること
ができることになる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て、図面を参照して説明する。なお、本実施形態におけ
るリニアモータは、一つの軸線方向に多数の磁石片を延
設してなる磁石板5と、この磁石板5と作用空隙を介し
て対設されるとともに磁石板5と電磁相互作用する巻線
を有し磁石板5に対して前記軸線方向に可動な電機子6
と、を備えたものである。
【0019】図1は、本体フレーム2、ラム4、リニア
モータを構成する部材としての磁石板5と電機子6、及
びバランスシリンダ16とアシストシリンダ17の配置
を示す断面図である。また、図2は、図1に示した断面
図の構成が適用される本体フレーム2、ラム4の外形及
び配置の一例を示した斜視図である。なお、図2に示し
た矢印は、固定部材としての本体フレーム2に対するラ
ム4の相対移動方向である。この図1及び図2に示した
ものは、断面形状が略ロの字の枠型を呈する可動部材と
してのラム4が、断面形状が略長方形を呈する固定部材
としての本体フレーム2に挿通して相対移動する形態の
ものである。すなわち、前述の相対移動方向に対して直
交する断面形状が略長方形を呈する固定部材としての本
体フレーム2には、リニアモータを構成する部材の一つ
である磁石板5が本体フレーム2の左右に取り付けられ
ている。また、相対移動方向に対して直交する断面形状
が略ロの字の枠型を呈する可動部材としてのラム4に
は、リニアモータを構成する部材の一つで磁石板5と対
をなす電機子6が前述の磁石板5の各々に対して対向し
て取り付けられている。
【0020】さらに、磁石板5と電機子6との間には、
リニアモータの機構上必要となる空隙を確保するととも
に、ラム4が本体フレーム2に対して直線的に動作する
ための補助部材として、リニアガイド7がラム4と本体
フレーム2の互いに対向する面の数カ所に設けられてい
る。リニアガイド7の構成としては、例えば、リニアガ
イド7を、直線状に延在するガイドレールと、このガイ
ドレールに画成された溝部に摺接して転動するボールを
介してガイドレールに沿って変位するガイドブロックと
から構成するようにし、ガイドレールを本体フレーム2
に設けるとともに、ガイドブロックをラム4に設けるよ
うにする。なお、磁石板5、電機子6、及びリニアガイ
ド7の配置や個数については、図1に示した形態に限定
されるものではない。
【0021】係る構成により、リニアモータ5、6が駆
動されると、ラム4が本体フレーム2に対して図2に示
した矢印の方向に直線的に相対移動し、例えばワーク移
動式の内面ブローチ盤であればラム4に連結されたボル
スタ(工作物置き台)8上に載置された工作物が刃具に
対して相対移動し、また刃具移動式の内面ブローチ盤で
あればラム4に連結された刃具が工作物に対して相対移
動することにより、それぞれ所定の加工が行われること
になる。
【0022】ところで、上述の構成は断面形状が略長方
形を呈する本体フレーム2に断面形状が枠型のラム4を
組み合わせたものであったが、本発明はこの形状のもの
に限定されるものではない。例えば、図3に示すよう
に、断面形状が凹型の本体フレーム2に断面形状が凸型
のラム4を組み合わせたものであってもよい。なお、図
3(a)に示した矢印は、固定部材としての本体フレー
ム2に対するラム4の相対移動方向である。以下、この
図3の形態について詳述する。前述の相対移動方向に対
して直交する断面形状が凹型を呈する固定部材としての
本体フレーム2には、リニアモータを構成する部材の一
つである磁石板5が、本体フレーム2の凹部の対向する
面の2か所に取り付けられている。また、相対移動方向
に対して直交する断面形状が凸型を呈する可動部材とし
てのラム4には、リニアモータを構成する部材の一つで
磁石板5と対をなす電機子6が前述の磁石板5の各々に
対して対向して取り付けられている。さらに、磁石板5
と電機子6との間には、リニアモータの機構上必要とな
る空隙を確保するとともに、ラム4が本体フレーム2に
対して直線的に動作するための補助部材として、リニア
ガイド7がラム4と本体フレーム2の互いに対向する面
の数カ所に設けられている。
【0023】なお、上述した2つの構成では、いずれ
も、本体フレーム2に磁石板5を設けラム4に電機子6
を設けるようにしていたが、磁石板5と電機子6とはリ
ニアモータの対をなす部材なので、上述の構成とは逆
に、本体フレーム2に電機子6を設けラム4に磁石板5
を設けるようにしてもよい。
【0024】図1に示したように、本実施形態において
は、リニアモータ5、6の推力を補うために、バランス
シリンダ16やアシストシリンダ17を備えているが、
これらのシリンダの構成と機能については、以下にあげ
る本発明に係る構成が適用されるブローチ盤の実例にお
いて説明する。
【0025】図4は、本発明が適用される立形のワーク
移動式の内面ブローチ盤における加工開始前の各部材の
配置を示した機構図であり、(a)図は正面図、(b)
図は右側面図をそれぞれ示しており、一方、図5は、加
工終了後の各部材の配置を示した機構図であり、(a)
図は正面図、(b)図は右側面図をそれぞれ示してい
る。また、図4(a)のA−A矢視断面図は前述した図
1である。なお、以下の説明においては、説明の便宜
上、フレームは下フレーム1、本体フレーム2、及び上
フレーム3に分割して記述している。
【0026】設置面に載置された下フレーム1上には、
これに対して直立して水平断面形状が長方形を呈する固
定部材としての本体フレーム2が設けられている。本体
フレーム2の両側面にはリニアモータを構成する部材の
一つである磁石板5が取り付けられている。本体フレー
ム2の上部には上フレーム3が設けられており、この上
フレーム3にはリフタガイド15を介してリフタ本体1
4が取り付けられており、リフタ本体14がリフタガイ
ド15上を上下に移動することにより、リフタ本体14
に連結されたリトリュービングヘッド10が上下に移動
するようにされている。一方、下フレーム1にはプルヘ
ッド台13が固定載置され、このプルヘッド台13に載
置されたプルヘッド9が加工中に刃具11の前つかみ部
(刃具11の下部)を把持するようにされている。
【0027】ラム4は水平断面形状が枠型を呈してお
り、この枠型の内部に前述の本体フレーム2が挿通され
る配置となっている。図1に示すように、ラム4の枠型
の内面すなわち本体フレーム2に対向した面には、リニ
アモータを構成する部材の一つであり前述の磁石板5と
対をなす電機子6が、2枚の磁石板5の各々に対向して
設けられている。また、ラム4の枠型の内面と本体フレ
ーム2の間には摺動部材としてのリニアガイド7が6箇
所に設けられており、このリニアガイド7の作用によ
り、磁石板5と電機子6との間にリニアモータの機構上
必要となる空隙が確保されるとともに、固定部材として
の本体フレーム2に対して可動部材としてのラム4が上
下に安定して移動されることになる。さらに、ラム4に
は工作物12の置き台としてのボルスタ8が連結されて
おり、加工中に工作物12を載置したボルスタ8がラム
4とともに上昇することにより、静止状態にある刃具1
1により工作物12が切削加工されることになる。
【0028】次に、バランスシリンダ16の構成につい
て説明する。図1に示すように、バランスシリンダ16
は、ラム4の両側面の前方側にそれぞれ1本ずつ設けら
れており、ラム4を含む移動体の重量を常時保持するよ
うにされている。各バランスシリンダ16は、その本体
下部が下フレーム1に載置され、ラム4の移動方向と同
じ方向にシリンダロッドが伸縮するように配設されてい
る。このシリンダロッドとラム4との結合に関しては、
図6を参照して説明する。バランスシリンダ16による
バランス力を受けるためのブラケット25が、ラム4の
両側面に突き出すようにして固定されている。このブラ
ケット25には、カプラ本体23、及びこのカプラ本体
を内包するようにカプラフランジ24が取り付けられて
いる。カプラ本体23はバランスシリンダ16のロッド
端部とは螺結合されているが、カプラ本体23はカプラ
フランジ24に対して横方向には心ずれ可能な構造とな
っているので、カプラ本体23はこれに作用するシリン
ダロッドから受ける力を上方向のみに伝えることにな
る。この2本のバランスシリンダ16は、少なくともラ
ム4の重量以上の推力を発生するようにされており、し
かもラム4の移動や停止に関わらず常時ラム4の重量バ
ランスをとるように作用する。したがって、2本のバラ
ンスシリンダ16はラム4を含む移動体の重量を常時安
定して保持することができるものとなっている。
【0029】次に、アシストシリンダ17の構成につい
て説明する。図1に示すように、アシストシリンダ17
は、ラム4の両側面の後方側にそれぞれ1本ずつ設けら
れており、加工中にはラム4を付勢することにより、リ
ニアモータ5、6の推力を補助するようにされている。
各アシストシリンダ17は、その本体下部が下フレーム
1に固定された取付けベース18に固定され、ラム4の
移動方向と同じ方向にシリンダロッドが伸縮するように
配設されているが、前述のバランスシリンダ16とは異
なり、そのロッド端部をラム4とは結合させずに、図7
に示すような構造としている。すなわち、ブラケット2
6がラム4の両側面に突き出すようにして固定されてい
る。アシストシリンダ17のロッド端部は刃具11が工
作物12を切削しているときのみ、詳細にはラム4の上
方(切削方向)への移動開始後から刃具11の切れ刃が
工作物12を切削加工し終るまでの間だけブラケット2
6に圧接し、これによりアシストシリンダ17がラム4
を上方(切削方向)に付勢することになるが、それ以外
ではロッド端部はブラケット26とは離れた状態にあ
り、アシストシリンダ17はラム4を付勢しないよう
に、シリンダのストロークを限定した構造とされてい
る。
【0030】このアシストシリンダ17を設ける点につ
いて、さらに詳細に述べる。図8に示すように、使用す
るリニアモータの到達できる最高速度になる前の特性上
決まる特定の途中速度から最高速度にかけての領域で発
生可能な最大推力が、リニアモータの移動開始から前記
特性上決まる特定の途中速度に至るまでの領域で発生可
能な一定の最大推力に対して漸次低減する特性を持ち、
前記特性上決まる特定の途中速度から最高速度にかけて
の領域の速度で加工しようとする場合は、バランスシリ
ンダ16とは別に、推力補助専用のシリンダすなわちア
シストシリンダ17を、このアシストシリンダ17のシ
リンダロッドが、バランスシリンダ16のシリンダロッ
ドと同じ方向に出入りするように併設する。
【0031】アシストシリンダ17のシリンダロッドと
移動体となるラム4とは機械的に締結させず、ラム4が
加工のために移動開始する前は離れていて、加工サイク
ルの開始に合わせてラム4と同時にアシストシリンダ1
7を作動させ、刃具11が工作物12を切削し始める前
には、リニアモータ5、6が加工中での速度で発生可能
な推力すなわち制御可能な推力の範囲内に調整された推
力でラム4を付勢し始める。次いで、ラム4が刃具11
の最終切れ刃が加工完了する位置まで移動した直後に、
アシストシリンダ17のシリンダロッドがラム4と再度
離れて付勢をやめるようにアシストシリンダ17のスト
ロークを規制するか、予めストロークの短いシリンダを
使用することによりラム4の減速時には付勢しないよう
にさせる。最後に、加工サイクル終了後、ラム4が加工
開始位置へ戻る前にアシストシリンダ17のシリンダロ
ッドを縮めておくよう制御することにより、ラム4の戻
り動作中及び無負荷運転中はアシストシリンダ17を作
動させないで、バランスシリンダ16のみ有効となるよ
うにする。
【0032】なお、本発明の要旨とは直接関係はない
が、本実施形態におけるブローチ盤には、本体フレーム
2とラム4との間への切屑侵入防止のために、ラム4と
上フレーム3との間に取付けられた上ジャバラ19と、
ラム4と下フレーム1との間に取付けられた下ジャバラ
20と、さらに装置全体を囲むように設けられた全体カ
バー21とが設けられている。以上、本実施形態におけ
るワーク移動式の内面ブローチ盤の構成について説明し
た。
【0033】次に、上述のワーク移動式の内面ブローチ
盤におけるブローチ加工工程について、加工開始前の各
部材の配置を示した図4、及び加工終了後の各部材の配
置を示した図5を参照して説明する。
【0034】まず、加工前の機械の所謂原位置状態で
は、ラム4は下降端に位置しており、刃具11の後ろつ
かみ部(以下「刃具11の上端部」と記す)を把持した
リトリュービングヘッド10が上昇端に位置して、刃具
11の,前つかみ部(以下「刃具11の下端部」と記
す)の端面がラム4に取付けられたボルスタ8の上面に
工作物12を置いた場合のこの工作物12の上面よりも
高くなるように設定されている。すなわち、ボルスタ8
の上面に工作物12を設置する際に、刃具11が工作物
12と干渉しないように、刃具11が上方に逃げている
状態にある。この状態から加工作業を行う場合、予め、
手動または図示しない自動ローディング装置により、工
作物12をボルスタ8上の所定の位置に置くことにな
る。
【0035】次に、加工起動によって、刃具11の上端
部を把持したリトリュービングヘッド10とともにリフ
タ本体14をリフタガイド15にガイドさせて、刃具1
1の下端部がボルスタ8上に置かれた工作物12の加工
前の穴を貫挿して、プルヘッド9の把持用の穴に挿入さ
れるまで下降させて、刃具11の下端部をプルヘッド9
で把持させ、しかる後、本体フレーム2の両側面に貼り
付けられたリニアモータの磁石板5と、ラム4に磁石板
5に対向するように取付けられたリニアモータの電機子
6との作用により、ラム4に上向きの推力を付与し、工
作物12の下面が刃具11の上端部の端面よりも上にな
るまでラム4を上昇させ、これにより工作物12の内面
を切削加工する。この際、加工途中で、リトリュービン
グヘッド10による刃具11の上端部の把持をやめ、リ
トリュービングヘッド10をリフタ本体14とともに、
図示しないリフタシリンダによって上昇させる。
【0036】一方、カプラフランジ24に内包されたカ
プラ本体23にシリンダロッドの端部を螺結させた2本
のバランスシリンダ16により、ラム4の両側面に突き
出すように設けられたバランス力を受けるためのブラケ
ット25の下面に対してカプラ本体23を常時押し付け
ながら、バランスシリンダ16によるバランス力をラム
4に対して上向きに付勢させ続けている。
【0037】さらに、2本のアシストシリンダ17を加
工起動とほぼ同時に作動させ、アシストシリンダ17の
シリンダロッドの端部を上昇中のラム4の両側面に設け
られたアシスト力を受けるブラケット26の下面に追い
付くようにして押し付けさせて、切削中はこの状態を続
けさせ、刃具11の最終切刃が工作物12の切削を終え
た直後からラム4が加工のための上昇動作を完了するま
での間には、アシストシリンダ17のシリンダロッドの
端部がアシスト力を受けるブラケット26の下面から離
れるように、アシストシリンダ17のシリンダロッドの
ストロークを限定することにより、リニアモータの推力
にアシストシリンダ17の推力を加工中のみ付加させ
る。
【0038】加工終了後は、手動または図示しない自動
ローディング装置のアンローディング動作により加工済
みの工作物12をボルスタ8上から取り除き、戻し動作
を手動もしくは自動で起動させる。ここで、戻し動作
は、戻し起動により、アシストシリンダ17のシリンダ
ロッドを縮めて下降させ、次いでラム4を下降させ、次
にリトリュービングヘッド10をリフタ本体14と伴に
図示しないリフタシリンダによって下降させて、刃具1
1の上端部を把持させ、続いてプルヘッド9による刃具
11の下端部の把持をやめ、再びリトリュービングヘッ
ド10を刃具11の上端部を把持させたまま上昇端まで
上昇させ、前述の原位置状態とさせてブローチ加工作業
が終了することになる。なお、加工作業に先立ってブロ
ーチ盤本体に刃具11をセットする必要があり、これは
手動または自動によりプルヘッド9に対して行われる
が、本発明の要旨ではないので詳細な説明は省略する。
【0039】以上、本実施形態に係るリニアモータ駆動
のブローチ盤の構成によれば、仮にバランスシリンダ1
6のみを設置した場合でも、リニアモータ5、6の発生
する推力をラム4を含む移動体の重量を移動させること
自体に浪費することなく、リニアモータ5、6の発生す
る推力をすべて加工に使えることになる。さらに、バラ
ンスシリンダ16に加えてアシストシリンダ17を併設
することにより、図8に示すように、例えばリニアモー
タ5、6の推力が小さくなる最高速度で加工する場合で
も、リニアモータ5、6が発生する推力(B)とアシス
トシリンダ17で発生する推力(A)との合力が加工に
必要な推力(C)となるようアシストシリンダ17で発
生する推力を調整することにより、リニアモータ5、6
の高速性を維持しつつ大きな引き抜き力での加工も可能
になる。
【0040】なお、リニアモータ5、6の高速性に対応
するために、本実施形態のバランスシリンダ16及びア
シストシリンダ17はすべてエアシリンダを採用してい
るが、リニアモータ5、6の高速性に対応可能であれば
油圧シリンダを採用してもよい。また、バランスシリン
ダ16及びアシストシリンダ17のラム4に対する設置
位置について、これは本実施形態の図1に示した設置位
置に限定されず、ラム4に対して安定して力を付勢でき
る設置位置であればよい。さらに、加工中の推力を補助
する方法として、バランスシリンダ16のエア圧力をア
シストシリンダ17がラム4を付勢するのと同様なタイ
ミングで必要な推力を発生するよう制御させてもよい。
なお、本実施形態においては、リニアモータ5、6の制
御に必要となる図示及び説明していない高速対応のリニ
アスケールを、固定側の本体フレーム2と移動側のラム
4との間に設置していることは言うまでもない。
【0041】ところで、上記実施形態は工作物12を移
動させるようにしたワーク移動式の内面ブローチ盤に本
発明を適用したものであったが、刃具11を移動させる
ようにした刃具移動式の内面ブローチ盤や外面ブローチ
盤に本発明を適用することも可能である。すなわち、こ
れらのブローチ盤においては、リニアモータ5、6によ
り移動されるラム4に連動させて刃具11を動作させ、
固定部材としてのフレーム2に載置された工作物12に
対して所定の加工を行わせるようにすればよい。
【0042】
【発明の効果】請求項1乃至3に係る発明によれば、固
定部材であるフレームとこのフレームに対して相対移動
可能にされたラムとを有し、フレームまたはラムのいず
れか一方にリニアモータを構成する部材の一つである磁
石板を設け、他方にリニアモータを構成する部材の一つ
であり前記磁石板と対をなしてリニアモータの推力を発
生する電機子を設けるようにしたことを特徴とするブロ
ーチ盤としたので、ラムはリニアモータが発生する推力
により固定部材であるフレームに対して相対移動される
ことになり、その結果、加工時における最大切削速度と
して100m/minを超える速度を得ることが可能に
なった。そのため、実加工時間が大幅に減少し、切削抵
抗の減少効果も得られることから、刃具寿命の延長が可
能となり、合わせて省エネルギー効果も奏することとな
った。また、元来、断続切削であるブローチ加工中のラ
ムの速度変動についても、従来のボールねじ駆動に比べ
てモータが直接負荷変動を制御するため、高速加工に伴
なう速い負荷変動に対しても反応が速く、ラムの速度変
動を比較的少なくできることとなり、その結果、安定し
て高速高出力な加工が可能となるブローチ盤を提供でき
ることとなった。
【0043】請求項4に係る発明によれば、ラムはフレ
ームに対してリニアガイドを介して摺動可能にされるよ
うにした。そのため、ラムとフレームの間に介在された
リニアガイドにより、磁石板と電機子との間にリニアモ
ータの機構上必要となる空隙が確保されるとともに、ラ
ムはフレームに対して安定して移動されるようになっ
た。
【0044】請求項5に係る発明によれば、工作物を載
置可能にされるとともにラムに連動して移動可能にされ
たボルスタを有するようにした。そのため、ラムに連動
して移動可能にされたボルスタに載置された工作物は、
固定部材であるフレームに対してリニアモータが発生す
る推力により移動されることになり、これにより工作物
が静止状態にあるブローチにより所定の加工が施される
所謂ワーク移動式のブローチ盤を構成できるものとなっ
た。
【0045】請求項6に係る発明によれば、フレームと
ラムとの相対移動方向が上下方向である所謂立形ブロー
チ盤において、フレームとラムとはバランスシリンダを
介して連結され、このバランスシリンダは常時上方向の
力をラムに対して付勢するようにされるようにした。そ
のため、ラムには下向きの重力に反する向きすなわち上
向きにバランスシリンダからの付勢力が常時加わること
になるので、リニアモータがラムを動かすための推力が
軽減されることになる。特に、請求項7に係る発明のよ
うに、バランスシリンダが少なくともラムの重量以上の
推力を発生するようにすれば、実質的に、ラムの重量を
無視することができるので、リニアモータの推力は横型
のブローチ盤の場合と同様にして算定することができる
ものとなった。
【0046】請求項8に係る発明によれば、フレームと
ラムとの間にアシストシリンダを介在させ、このアシス
トシリンダは刃具が工作物を切削している間はその時の
ラムの移動方向に対して力を付勢するようにされるよう
にした。そのため、切削中はリニアモータの推力を補う
ようにしてアシストシリンダが作用するので、リニアモ
ータ固有の特性をカバーすることができるものとなっ
た。すなわち、リニアモータの特性上、最高速度で加工
する場合に推力が低下しても、加工のために必要な引き
抜き力を確保することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における本体フレーム2、ラム4、及び
リニアモータを構成する部材としての磁石板5と電機子
6の配置を示す断面図である。
【図2】本発明における本体フレーム2、ラム4の外形
及び配置の一例を示した斜視図である。
【図3】本発明における本体フレーム2、ラム4、及び
リニアモータを構成する部材(磁石板5と電機子6)等
の外形及び配置を示す他の例であり、(a)図は斜視
図、(b)図は断面図をそれぞれ示している。
【図4】本発明が適用されるワーク移動式の内面ブロー
チ盤における加工開始前の各部材の配置を示した機構図
であり、(a)図は正面図、(b)図は右側面図をそれ
ぞれ示している。
【図5】本発明が適用されるワーク移動式の内面ブロー
チ盤における加工終了後の各部材の配置を示した機構図
であり、(a)図は正面図、(b)図は右側面図をそれ
ぞれ示している。
【図6】本発明におけるラム4とバランスシリンダ16
の結合構造を示した機構図である。
【図7】本発明におけるラム4とアシストシリンダ17
の結合構造を示した機構図である。
【図8】リニアモータの推力と、バランスシリンダ16
及びアシストシリンダ17の推力との関係を示した図で
ある。
【符号の説明】
1 下フレーム(フレーム) 2 本体フレーム(フレーム) 3 上フレーム(フレーム) 4 ラム 5 磁石板(リニアモータ) 6 電機子(リニアモータ) 7 リニアガイド 8 ボルスタ(工作物置き台) 9 プルヘッド 10 リトリュービングヘッド 11 刃具(ブローチ) 12 工作物 13 プルヘッド台 14 リフタ本体 15 リフタガイド 16 バランスシリンダ 17 アシストシリンダ 18 取付けベース 19 上ジャバラ 20 下ジャバラ 21 全体カバー 23 カプラ本体 24 カプラフランジ 25 ブラケット 26 ブラケット

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定部材であるフレームと該フレームに対
    して相対移動可能にされたラムとを有し、 前記フレームまたはラムのいずれか一方にリニアモータ
    を構成する部材の一つである磁石板を設け、他方に前記
    リニアモータを構成する部材の一つであり前記磁石板と
    対をなしてリニアモータの推力を発生する電機子を設け
    るようにしたことを特徴とするブローチ盤。
  2. 【請求項2】固定部材であるフレームと該フレームに対
    して相対移動可能にされたラムとを有し、 前記フレームは少なくとも前記ラムと相対移動する箇所
    については前記相対移動の方向に対して直交する断面形
    状が略長方形を呈し、 前記ラムは前記相対移動の方向に対して直交する断面形
    状が略ロの字の枠型を呈し、 前記ラムはその枠型の内部に少なくとも前記フレームの
    相対移動する箇所を所定の間隙を介して前記フレームに
    対して挿通して配置され、 前記フレームの前記ラムに対向した面または前記ラムの
    前記フレームに対向した面のいずれか一方にリニアモー
    タを構成する部材の一つである磁石板を設け、他方に前
    記リニアモータを構成する部材の一つであり前記磁石板
    と対をなしてリニアモータの推力を発生する電機子を設
    けるようにしたことを特徴とするブローチ盤。
  3. 【請求項3】固定部材であるフレームと該フレームに対
    して相対移動可能にされたラムとを有し、 前記フレームは少なくとも前記ラムと相対移動する箇所
    については前記相対移動の方向に対して直交する断面形
    状が凹型を呈し、 前記ラムは前記相対移動の方向に対して直交する断面形
    状が凸型を呈し、 前記ラムはその凸型部分が前記フレームの凹型部分に対
    して所定の間隙を介して対向して配置され、 前記フレームの前記ラムに対向した面または前記ラムの
    前記フレームに対向した面のいずれか一方にリニアモー
    タを構成する部材の一つである磁石板を設け、他方に前
    記リニアモータを構成する部材の一つであり前記磁石板
    と対をなしてリニアモータの推力を発生する電機子を設
    けるようにしたことを特徴とするブローチ盤。
  4. 【請求項4】前記ラムは前記フレームに対してリニアガ
    イドを介して摺動可能にされていることを特徴とする請
    求項1乃至3のいずれかに記載のブローチ盤。
  5. 【請求項5】工作物を載置可能にされるとともに前記ラ
    ムに連動して移動可能にされたボルスタを有することを
    特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のブローチ
    盤。
  6. 【請求項6】前記フレームと前記ラムとの相対移動方向
    が上下方向である所謂立形ブローチ盤において、 前記フレームと前記ラムとはバランスシリンダを介して
    連結され、 該バランスシリンダは常時上方向の力をラムに対して付
    勢するようにされていることを特徴とする請求項1乃至
    5のいずれかに記載のブローチ盤。
  7. 【請求項7】前記バランスシリンダは少なくとも前記ラ
    ムの重量以上の推力を発生するようにされていることを
    特徴とする請求項6に記載のブローチ盤。
  8. 【請求項8】前記フレームと前記ラムとの間にアシスト
    シリンダを介在させ、 該アシストシリンダは刃具が工作物を切削している間は
    その時の前記ラムの移動方向に対して力を付勢するよう
    にされていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれ
    かに記載のブローチ盤。
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