JP2002094841A - 電子撮像カメラ - Google Patents

電子撮像カメラ

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JP2002094841A
JP2002094841A JP2000278805A JP2000278805A JP2002094841A JP 2002094841 A JP2002094841 A JP 2002094841A JP 2000278805 A JP2000278805 A JP 2000278805A JP 2000278805 A JP2000278805 A JP 2000278805A JP 2002094841 A JP2002094841 A JP 2002094841A
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Japan
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image
electronic
camera
electronic imaging
monitor
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JP2000278805A
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English (en)
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Atsushi Maruyama
淳 丸山
Takashi Kindaichi
剛史 金田一
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】カメラに所望とするカスタマイズを施す事を可
能とすると共に、撮像された電子画像を記憶すべくカメ
ラに着脱自在に設けられた記憶媒体が取り外されていて
も当該カスタマイズを可能とする電子撮像カメラを提供
する。 【解決手段】本発明は、被写体像を光電変換し記録する
電子撮像カメラであって、カメラのパワーオンに連動し
て、上記画像指定ボタン54によって予め指定されてフ
ラッシュメモリ50に記憶されている画像を所定時間だ
けLCDモニタ8に表示することを特徴とするものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被写体像を電気信
号に変換するための電子撮像素子を備え、撮像した電子
画像を表示することが可能な電子撮像カメラに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、種々の機能を備えたデジタルカメ
ラが市場に出されている。
【0003】更には、被写体像を電気信号に変換するた
めの電子撮像素子を有する電子撮像装置や電子撮像装置
と被写体像を銀塩フィルムに写し込む銀塩撮影装置の両
方の機能を有する、銀塩撮影及び電子撮像兼用のカメラ
も開発されている。
【0004】例えば、特開平1−114169号公報、
更には本出願人による特開平10−108054号公報
では、被写体像を電気信号に変換する為の電子撮像装置
と、被写体像を銀塩フィルムに写し込む銀塩撮影装置の
両方を具備し、銀塩撮影に同期して電子撮像を行い、撮
像した電子画像をモニタ画面上に表示するようにした銀
塩撮影・電子撮像兼用のカメラに関する技術が開示され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たように市販されている一般的なカメラでは、当該カメ
ラを所有する人が、例えばLCD表示画面に所望とする
画像を通常状態で表示してカメラの外観の一部とすると
いった「カスタマイズ」をする機能は備えられていな
い。これは、上記特開平1−114169号公報、更に
は本出願人による特開平10−108054号公報によ
り開示された技術でも同様である。
【0006】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、カメラに所望とするカス
タマイズを施す事を可能とすると共に、撮像された電子
画像を記憶すべくカメラに着脱自在に設けられた記憶媒
体が取り外されていても当該カスタマイズを可能とする
電子撮像カメラを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1の態様では、被写体像を光電変換し記
録する電子撮像カメラにおいて、上記被写体像を光電変
換して電子画像を得る電子撮像手段と、上記電子画像を
表示するためのモニタ手段と、上記電子画像を記憶する
カメラに内蔵された画像記憶手段と、上記画像記憶手段
に記憶されている電子画像を指定する画像指定手段と、
を有し、カメラのパワーオンに連動して、上記画像指定
手段によって指定された画像を上記モニタ手段に表示す
ることを特徴とする電子撮像カメラが提供される。
【0008】第2の態様では、上記第1の態様におい
て、上記モニタ手段は、上記画像指定手段によって指定
された画像を所定時間表示することを特徴とする電子撮
像カメラが提供される。
【0009】第3の態様では、上記第1の態様におい
て、上記撮像された電子画像がモニタ手段に表示されて
いる間に上記画像指定手段が作動した場合は、当該作動
時に表示されている画像が指定されることを特徴とする
電子撮像カメラが提供される。
【0010】第4の態様では、上記第1の態様におい
て、上記画像記憶手段は、第1と第2の書き換え可能な
メモリ素子を有し、上記撮像された電子画像は第1のメ
モリ素子に記憶され、上記画像指定手段によって指定さ
れた画像は第2のメモリ素子に記憶されることを特徴と
する電子撮像カメラが提供される。
【0011】上記第1乃至第4の態様によれば以下の作
用が奏される。
【0012】即ち、本発明の第1の態様では、電子撮像
手段により被写体像が光電変換されて電子画像が得ら
れ、モニタ手段により上記電子画像が表示され、画像記
憶手段により上記電子画像が記憶され、画像指定手段に
より上記画像記憶手段に記憶されている電子画像が指定
され、特に、カメラのパワーオンに連動して、上記画像
指定手段によって指定された画像が上記モニタ手段に表
示される。
【0013】第2の態様では、上記第1の態様におい
て、上記モニタ手段により、上記画像指定手段によって
指定された画像が所定時間表示される。
【0014】第3の態様では、上記第1の態様におい
て、上記撮像された電子画像がモニタ手段に表示されて
いる間に上記画像指定手段が作動した場合は、当該作動
時に表示されている画像が指定される。
【0015】第4の態様では、上記第1の態様におい
て、上記画像記憶手段において、上記撮像された電子画
像は第1のメモリ素子に記憶され、上記画像指定手段に
よって指定された画像は第2のメモリ素子に記憶され
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明を
銀塩撮影装置と電子撮像装置を兼用したカメラに適用し
た場合の一実施の形態について説明する。
【0017】図1は本発明の実施の形態に係る電子撮像
カメラの正面上部の斜視図である。
【0018】図1に示されるように、ポップアップユニ
ット1の所定位置には、不図示の電子撮像素子に被写体
像を形成する為の撮像光学系2の一部が配設されてい
る。さらに、当該撮像光学系2に近接した位置には、ス
トロボ光を透過させるパネル3が配設されている。これ
ら撮像光学系2とパネル3は、上記ポップアップユニッ
ト1のポップアップ動作に連動するように、一体化され
ている。
【0019】さらに、カメラの所定位置には、パワース
イッチ4が配設されている。このパワースイッチ4のオ
ン動作に連動して、上記ポップアップユニット1が図示
の如く機械的にポップアップされるような構成となって
いる。この他、カメラには、撮影モードを選択するピク
トボタン5と、不図示の銀塩撮影装置又は電子撮像装置
の動作開始を指示するレリーズスイッチ6が配設されて
いる。
【0020】図2は実施の形態に係る電子撮像カメラの
背面図の斜視図である。
【0021】ここでは、ポップアップユニット1は収納
されている。
【0022】図2に示されるように、カメラの背面に
は、不図示の撮影レンズを透過した被写体光に基づいて
被写体像を観察するための光学式のファインダの接眼窓
7が配設されている。さらに、当該接眼窓7の下方に
は、不図示の電子撮像素子から取り込まれた電子画像を
表示するためのモニタ部8が配設されている。
【0023】また、当該モニタ部8の右側には、カメラ
に装填されたフィルムの種類を確認可能とする確認窓9
が配設されている。さらに、カメラの背面の右上部に
は、不図示のズームレンズの焦点距離を手動で変更する
ためのズームアップ・ダウン操作ボタン10が配設され
ている。そして、本発明に関わる画像指定手段に相当す
る画像指定ボタン54が設けられている。
【0024】本発明では、上記画像指定ボタン54によ
り指定された画像をカメラのパワーオン時に所定時間だ
け表示し、その後、消灯する。このようなカスタマイズ
を実現する点に特徴を有している。
【0025】図3は実施の形態に係る電子撮像カメラの
構成を更に具現化して示したブロック構成図である。
【0026】尚、請求項記載の電子撮像手段はエリアセ
ンサ15に相当し、画像記憶手段はフラッシュメモリ4
9,50に相当し、画像指定手段はスイッチ入力部42
に含まれる画像指定ボタン54に相当し、モニタ手段は
LCDモニタ8に相当する。そして、第1のメモリ素子
はフラッシュメモリ49に相当し、第2のメモリ素子は
フラッシュメモリ50に相当する。
【0027】先ず、銀塩撮影装置に関する部分について
説明する。
【0028】被写体を結像させるための撮影レンズは、
正レンズ21と負レンズ23で構成されている。そし
て、この撮影レンズ(21,23)中に、絞り駆動回路
35により駆動制御される絞り機構22が配置されてい
る。
【0029】さらに、上記撮影レンズ(21,23)の
光路上で、且つ負レンズ23の後方には、その略中央部
分がハーフミラー状となっている可動ミラー24が設け
られている。この可動ミラー24の中央背面部分には、
サブミラー25が、下方に被写体光を反射するように所
定の角度をもって配設されている。
【0030】上記サブミラー25の反射光軸上であっ
て、図面垂直方向には、2つの光学系からなる、2像分
離のためのセパレータ光学系29が配置されている。
【0031】このセパレータ光学系29による被写体像
の結像位置には、ラインセンサ駆動回路37により駆動
制御されるラインセンサ30が配置されている。上記サ
ブミラー25、セパレータ光学系29、ラインセンサ3
0等によって、公知の位相差法による焦点検出系が構成
されている。
【0032】かかる構成の下、CPU41は、上記ライ
ンセンサ駆動回路37を介して得た信号に基づいて、2
像の間隔を求めて、合焦位置に駆動する為の撮影レンズ
(21,23)の駆動量データを演算する。この駆動量
データは、後段のズーム・ピント駆動回路34に送られ
る。そして、このズーム・ピント駆動回路34におい
て、上記撮影レンズ(21,23)の焦点位置が変更さ
れる。
【0033】尚、このズーム・ピント駆動回路34に
は、不図示の電磁モータ、超音波モータ等の駆動源や、
これらの駆動源を制御する為のドライバ回路、レンズの
位置を検出する為のエンコーダ装置等が含まれているこ
とは勿論である。
【0034】一方、上記可動ミラー24の反射光路上に
は、焦点板31、ペンタプリズム32、及びファインダ
接眼光学系33が配置されている。
【0035】本実施の形態では、カメラ操作者が、LC
Dモニタ8を見ながら撮影を行うよりも、光学ファイン
ダを覗きながら撮影を行った方が、カメラのホールディ
ング性能が向上し、手ぶれ等の発生を防ぎ易い事に鑑み
て、被写体モニタ用として後述のLCDモニタ8に加え
て上記光学ファインダ系を設けている。
【0036】上述の可動ミラー24は、ミラー駆動回路
36によって駆動され、シャッタ26は、シャッタ駆動
回路38によって駆動される。上記可動ミラー24がク
イックリターン方式で上昇し、上記シャッタ26が開放
状態となると、銀塩フィルム27上に被写体像が形成さ
れ、露光がなされる。
【0037】尚、CPU41は、後述の信号処理回路4
5から出力される被写体輝度値、不図示のフィルム感度
検出回路によって検出されたフィルム感度、不図示のプ
ログラム線図に基づいて、適正露光の得られる絞り機構
22の絞り値、及びシャッタ速度を演算する。上記シャ
ッタ26は、このCPU41により演算されたシャッタ
速度で駆動制御されることになる。
【0038】ところで、銀塩フィルム27上には、磁気
記録層が形成されており、この磁気記録層と接するよう
に磁気ヘッド28が配置されている。この磁気ヘッド2
8は、種々の情報を上記磁気記録層に磁気記録し、磁気
ヘッド駆動回路40の出力により駆動される。また、カ
メラ本体内には、フィルム駆動回路39が設けられてお
り、1駒の撮影が終了すると上記フィルム27の巻き上
げ動作を行う。上記磁気ヘッド28による磁気記録は、
この巻き上げ動作中に実行される。
【0039】以上の他、スイッチ入力部42は、レリー
ズスイッチ6の半押し操作に連動してオンする第1レリ
ーズスイッチと、レリーズスイッチ6の深押しに連動し
てオンする第2レリーズスイッチをはじめ、スライドス
イッチに連動するパワースイッチ4、本発明に関わる画
像指定手段たる画像指定ボタン54などの各種操作スイ
ッチ、不図示のメカ機構動作の検出スイッチなどからな
る。
【0040】また、EEPROM43は、工場において
カメラ個々のばらつきを抑えて出荷するために、カメラ
毎に調整値を格納するために用いられる不揮発性メモリ
である。
【0041】次に、電子撮像装置に係る部分について説
明する。
【0042】被写体像をICチップ15のCMOSイメ
ージャ上に結像させるための撮像用レンズとして、正レ
ンズ11,13と負レンズ2,14が配設されており、
この撮像用レンズ(2,11,13,14)中に、固定
の絞り機構12が配置されている。これらは、前述の如
くポップアップユニット1に内蔵されている。
【0043】上記撮像用レンズ(2,11,13,1
4)によりCMOSイメージャ上に結像された被写体像
は、アナログ映像信号に変換され、さらにICチップ1
5上に形成された制御回路(詳細は後述する)によっ
て、デジタル・イメージ・データに変換されて、信号処
理回路45へと出力される。
【0044】この信号処理回路45は、内部にRISC
プロセッサ、カラープロセッサ、JPEGコアを有して
おり、ICチップ15の制御回路から得られたデジタル
映像信号の圧縮・伸張処理、ホワイトバランス処理、エ
ッジ強調処理、文字情報との合成処理、LCDモニタ8
に出力される、輝度信号、色差信号を含むコンポジット
信号への変換処理等を行う。
【0045】EPROM47には、上記信号処理回路4
5に含まれるプロセッサで処理されるプログラムが格納
されている。DRAM(ダイナミックRAM)48は、
画像処理前の画像や、画像処理中の画像を一時的に記憶
するメモリである。
【0046】さらに、フラッシュメモリ49は、最終的
に確定された画像を記憶する為の不揮発性のメモリであ
って、カメラの電源がオフされても記憶内容は保存され
ている。このフラッシュメモリ49は、カメラからの取
り外しも可能である。
【0047】フラッシュメモリ50は、画像指定手段た
る画像指定ボタン54によって指定された画像を格納す
るための不揮発性メモリで、カメラに固定されている。
【0048】また、上記撮像用レンズ(2,11,1
3,14)の撮像画角は、撮影用レンズ(21,23)
の最も短焦点、即ち所謂ワイド端の撮像画角と略同一に
なっており、撮影用レンズ(21,23)の焦点距離が
ズーム・ピント駆動回路34によって変更された場合
は、上記信号処理回路45によって電子画像を拡大・縮
小(以下、電子ズームと称する)することで、LCDモ
ニタ8に表示される電子画像と銀塩フィルム27に記録
される潜像の画角を略一致させている。
【0049】次にストロボ発光装置について説明する。
【0050】ストロボ発光装置では、少なくとも不図示
のトリガトランスを含むトリガ回路44から出力される
トリガ信号によって発光管19内に封止されているキセ
ノンガスが励起されて発光し、その光は、反射傘18で
反射され、さらにパネル3を通過して被写体に照射され
る。上記トリガ回路44、発光管19、反射傘18、フ
レネルレンズ3は、ポップアップユニット1に内蔵され
ている。
【0051】尚、ストロボの発光画角は、撮影用レンズ
(21,23)の最も短焦点、即ち所謂ワイド端の撮像
画角と略同一になっている。
【0052】上記ストロボ制御回路46は、不図示のス
トロボ用メインコンデンサの充電処理及びトリガ回路4
4への発光指示を行うものである。
【0053】以上説明したストロボ回路46、ズームピ
ント駆動回路34、絞り駆動回路35、ミラー駆動回路
36、ラインセンサ駆動回路37、シャッタ駆動回路3
8、フィルム駆動回路39、磁気ヘッド駆動回路40、
EEPROM43、スイッチ入力部42、CPU41
は、データバス52を介してデータ通信自在に接続され
ている。各駆動回路の動作は、CPU41により統括制
御される。
【0054】さらに、信号処理回路45、EPROM4
7、DRAM48、フラッシュメモリ49,50は、デ
ータバス51を介して相互に通信自在に接続されてい
る。これらの回路の動作は、信号処理回路45により統
括制御される。
【0055】上記CPU41と信号処理回路45は、通
信ライン53を介して相互に通信自在に接続されてお
り、イメージ信号の取り込みタイミングや電子撮像と銀
塩撮影のタイミングを合わせる等といった動作を行う。
【0056】以下、図4のフローチャートを参照して、
実施の形態に係る電子撮像カメラのメインシーケンスを
詳細に説明する。
【0057】この電子撮像カメラに電源(電池)が装填
されると、CPU41が動作を開始し、本メインシーケ
ンスがコールされ、以下の動作が行われる。
【0058】即ち、先ず、カメラのパワースイッチ4が
オンしているか否かが判断される(ステップS1)。こ
こで、オンしている場合はステップS4以下の処理が実
行され、オフの場合はステップS2以下の処理が実行さ
れる。
【0059】ステップS2では、信号処理回路45にL
CDモニタ8を表示オフするように指示がなされる。続
いて、スタンバイ処理1が行われる(ステップS3)。
【0060】このスタンバイ処理1は、所謂CPU41
の作動を停止する前に、停止後にCPU41が再び作動
を開始するための条件設定を行うものである。このスタ
ンバイ処理1では、パワースイッチ4のオンで作動開始
をするように設定される。そして、CPU41の作動が
停止される。スタンバイ状態が解除された場合は、本メ
インシーケンスの先頭から動作が再び実行される。
【0061】一方、ステップS4に進むと、撮影レンズ
21,23を不図示の沈胴位置からワイド位置に繰り出
す。そして、予め画像指定がなされたか否かが判断され
る(ステップS5)。ここで、指定された画像がある場
合はステップS7のサブルーチンが実行され、指定され
た画像がない場合はステップS6が実行される。
【0062】即ち、ステップS6では、フラッシュメモ
リ49に保存されている最新画像が読み出されてLCD
モニタ8に表示される。
【0063】これに対して、ステップS7では、フラッ
シュメモリ50に保存されている最新の指定画像が読み
出されてLCDモニタ8に表示されることになる。
【0064】続いて、CPU41に内蔵されたタイマ1
のカウントが開始される(ステップS8)。このタイマ
1は、所定時間毎にカウントアップされるカウンタであ
る。カウンタ値が0クリア(リセット)されて、カウン
トが開始される。
【0065】そして、ストロボ回路46に含まれる不図
示のメインコンデンサに充電が行われる(ステップS
9)。続いて、レリーズスイッチ6が押されることによ
って第1レリーズスイッチがオンしたか否かが判断され
る(ステップS10)。
【0066】ここで、第1レリーズスイッチがオフして
いる場合はステップS15の判断が実行され、オンして
いる場合はステップS11以下の処理が実行される。ス
テップS11以降の処理に進むと、CPU41は、先ず
IC15上のイメージャからイメージ信号を取り込むよ
うに、通信ライン53を介して指示する(ステップS1
1)。そして、CPU41では、イメージ信号に基づい
て撮像画面内の平均輝度が算出される。尚、測光値は平
均輝度ではなく、各画素の電気信号を重みづけして中央
重点測光値にしてもよい。
【0067】そして、CPU41は、ラインセンサ駆動
回路37を介して入力された信号に基づいて、2像の間
隔を求め、合焦位置に駆動するための撮影レンズの駆動
量データを演算する(ステップS12)。前記駆動量
は、ズーム・ピント駆動回路34に転送され、前記撮影
レンズの各レンズ21,23の焦点位置が変更される。
【0068】そして、ステップS8で得られた被写体輝
度値と、撮影モードに応じたプログラム線図等と、不図
示のフィルム感度検出回路によって検出されたフィルム
感度に基づいて、公知の技術によって適正露光の得られ
る絞り22の絞り値及びシャッタ速度が演算される(ス
テップS13)。
【0069】次いで、サブルーチン「露光シーケンス」
がコールされCMOSイメージャによる撮像及びフィル
ム27へ露光が行われる(ステップS14)。
【0070】一方、ステップS15では、カメラのパワ
ースイッチ4がオンしているか否か判断される。ここ
で、オンしている場合は、ステップS16以下の処理が
実行され、オフの場合はステップS2以下の処理が実行
される。
【0071】ステップS16では、画像指定ボタン54
がオンされたか否かが判断されることになる。ここで、
画像指定ボタン54がオンされた場合は、ステップS1
7が実行され、オフされている場合はステップS18以
下が実行される。
【0072】即ち、ステップS17では、LCDモニタ
8に表示されている画像のデータが、フラッシュメモリ
49からフラッシュメモリ50に転送され、保存され
る。
【0073】このフラッシュメモリ50に保存される画
像データは、1駒のみではなく、画像指定ボタンが押さ
れる毎に順次保存してもよい。
【0074】ステップS18では、CPU41により、
タイマ1のカウントがスタートしてから所定時間経過し
たかどうか判断される。ここで、所定時間が経過したと
判断された場合はステップS19が実行され、所定時間
経過していないと判断される場合はステップS20の判
断が実行される。
【0075】ステップS19では、CPU41により、
指定画像の表示開始又は撮像後の最新画像の表示を開始
した後、所定時間経過したので、信号処理回路45にモ
ニタ8を表示オフするように指示がなされる。
【0076】ステップS20では、CPU41により、
タイマ1のカウントが開始されて所定時間が経過したか
否かが判断される。このステップS20で、タイマ1が
オーバーフローした場合は、ステップS21以下の処理
が実行され、オーバーフローしていない場合はステップ
S10以下の処理が繰り返し実行される。
【0077】これは、所定時間経過してもパワースイッ
チ4などの操作スイッチが操作されない場合は、省エネ
のためにCPU41をスタンバイ状態にするためであ
る。
【0078】ステップS21では、スタンバイ処理2が
行われる。
【0079】このスタンバイ処理2では、ステップS3
と同様にCPU41の作動を停止する前に、停止後にC
PU41が再び作動を開始するための条件設定を行う。
【0080】スタンバイ処理2では、各種操作ボタンに
連動するスイッチの変化によって作動開始をするように
設定される。そして、CPU41の作動が停止される。
【0081】スタンバイが解除された場合はステップS
8から動作が実行される。
【0082】次に、図5のフローチャートを参照して、
図4のステップS14で実行されるサブルーチン「露光
シーケンス」の動作を詳細に説明する。
【0083】本サブルーチンがコールされると、先ず、
CPU41により、信号処理回路45にLCDモニタ8
を表示オフするように指示がなされる(ステップS2
2)。
【0084】続いて、レリーズスイッチ6の深押しに連
動してオンする第2のレリーズスイッチの状態をチェッ
クし(ステップS23)、オンしていればステップS2
5以下の処理が実行され、オンしていなければステップ
S24の判断が実行される。
【0085】ステップS24では、第1レリーズスイッ
チの状態をチェックし、オンされていなければステップ
S35が実行されてメインルーチンにリターンし、オン
されていれば、再度ステップS23の判断を繰り返す。
【0086】一方、ステップS25では、絞り駆動回路
35の出力によって、絞り22が設定された絞り値に絞
り込まれる。
【0087】この絞り値は、メインルーチンにおいて予
め被写体輝度、フィルム感度、プログラム線図等に基づ
いて公知の技術によって決定される。
【0088】次いで、ミラー駆動回路36の出力によっ
て可動ミラー24が撮影光路外に退避される(ステップ
S26)。
【0089】そして、信号処理回路45に撮像指示がな
される(ステップS27)。さらに、シャッタ駆動回路
38の出力によって、シャッタ26が駆動されて設定さ
れたシャッタスピード値になるように制御される(ステ
ップS28)。このシャッタスピード値は、絞り値と同
様にメインルーチンにおいて予め決定される。
【0090】続いて、撮像が終了して、信号処理回路4
5による一連の画像処理が終了したかどうか判断される
(ステップS29)。
【0091】この一連の画像処理は、CMOSイメージ
ャから得られたイメージ信号をデジタル・イメージ・デ
ータに変換し、そのデジタル・イメージ・データを圧縮
する、拡大や縮小処理する、文字合成することを示す。
【0092】これらの終了コマンドが、通信ライン53
を介して信号処理回路45から転送されてきたら、ステ
ップS30以下の処理が実行される。
【0093】ステップS30では、ステップS26の
「ミラーアップ」で退避された可動ミラー24を撮影光
路中の正規の位置に復帰させる。
【0094】続いて、ステップS25の「絞り込み」で
絞り込み状態になった絞り機構22を開放状態に復帰さ
せる(ステップS31)。
【0095】さらに、フィルム駆動回路39の出力によ
って、フィルム27が1駒分巻き上げられる(ステップ
S32)。その際には、磁気ヘッド28によって、フィ
ルム27の磁気記録層に所定のデータが磁気記録される
が、それ自体は公知の技術なので詳細な説明は省略す
る。
【0096】次いで、信号処理回路45に表示動作が指
示され(ステップS33)、LCDモニタ8に撮像され
た画像が表示される。そして、圧縮されたデジタルイメ
ージデータがフラッシュメモリ49に記憶される(ステ
ップS34)。
【0097】こうして、タイマ1が再スタートされて
(ステップS35)、メインルーチンにリターンする。
【0098】以上説明したように、本発明の被写体像を
電気信号に変換するための電子撮像素子を有する電子撮
像カメラは、以下の効果を奏する。
【0099】即ち、第1に、カメラ所有者が気に入った
画像を指定してカメラに記憶することができ、カメラの
パワーオン時にその画像が表示されるため、所有者が楽
しめるカメラを提供することができる。
【0100】第2に、カメラ所有者が気に入って指定し
た画像はカメラに着脱可能なメモリではなくカメラに固
定されたメモリに記憶されるため、メモリがカメラから
はずされても、指定画像を見ることができる。
【0101】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
カメラに所望とするカスタマイズを施す事を可能とする
と共に、撮像された電子画像を記憶すべくカメラに着脱
自在に設けられた記憶媒体が取り外されていても当該カ
スタマイズを可能とする電子撮像カメラを提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る電子撮像カメラの正
面上部の斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る電子撮像カメラの背
面図の斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る電子撮像カメラの構
成を更に詳細に示したブロック図である。
【図4】実施の形態に係る電子撮像カメラのメインシー
ケンスを示す図である。
【図5】図4のステップS14で実行されるサブルーチ
ン「露光シーケンス」の動作を詳細に説明するための図
である。
【符号の説明】
1 ポップアップユニット 2 撮像光学系 3 パネル 4 パワースイッチ 5 操作部材 6 レリーズスイッチ 7 接眼窓 8 モニタ 9 確認窓 10 ズームアップ・ダウン操作ボタン 54 画像指定ボタン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体像を光電変換し記録する電子撮像
    カメラにおいて、 上記被写体像を光電変換して電子画像を得る電子撮像手
    段と、 上記電子画像を表示するためのモニタ手段と、 上記電子画像を記憶するカメラに内蔵された画像記憶手
    段と、 上記画像記憶手段に記憶されている電子画像を指定する
    画像指定手段と、を有し、カメラのパワーオンに連動し
    て、上記画像指定手段によって指定された画像を上記モ
    ニタ手段に表示することを特徴とする電子撮像カメラ。
  2. 【請求項2】 上記モニタ手段は、上記画像指定手段に
    よって指定された画像を所定時間表示することを特徴と
    する請求項1に記載の電子撮像カメラ。
  3. 【請求項3】 上記撮像された電子画像がモニタ手段に
    表示されている間に上記画像指定手段が作動した場合
    は、当該作動時に表示されている画像が指定されること
    を特徴とする請求項1に記載の電子撮像カメラ。
  4. 【請求項4】 上記画像記憶手段は、第1と第2の書き
    換え可能なメモリ素子を有し、上記撮像された電子画像
    は第1のメモリ素子に記憶され、上記画像指定手段によ
    って指定された画像は第2のメモリ素子に記憶されるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の電子撮像カメラ。
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