JP2002094581A - 階層化伝送方式による送信装置および受信装置 - Google Patents

階層化伝送方式による送信装置および受信装置

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JP2002094581A JP2000321991A JP2000321991A JP2002094581A JP 2002094581 A JP2002094581 A JP 2002094581A JP 2000321991 A JP2000321991 A JP 2000321991A JP 2000321991 A JP2000321991 A JP 2000321991A JP 2002094581 A JP2002094581 A JP 2002094581A
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正稔 浜田
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】信号空間ダイヤグラムで第1のデータ群を、フ
ェザー遷移で第2以降のデータ群を階層化伝送する送信
装置、および受信装置。 【構成】第1のデータ群をシリアル/パラレル変換10
01し、第2以降のデータ伝送を制御するテーブル10
03によってそれぞれのバッファメモリ1004に蓄積
された第2以降のデータを読み出し、マッピング100
2に第1のデータ群をパラレル変換した信号と共に入力
する。マッピング1002により、数7と表1に従い、
同相軸、直交軸の信号をそれぞれエンコード1005、
1006し、直交変調で直交多重する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、データを階層化
伝送する送信装置および受信装置において、第1のデー
タ群を信号空間ダイヤグラムの標本点で伝送し、第2以
降のデータ群をフェザー遷移で階層化伝送する伝送方式
による送信装置および受信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】 図1は、従来から知られている4相P
SK(QPSK)方式の変調器の構成を示す。ベースバ
ンドデータとして入力された送信符号は、分配器2によ
って、1ビットずつ交互にI軸データ(i)とQ軸デ
ータ(q)に分けられ、各軸のロールオフフィルタ
4、6を介して、平衡変調器8、10にそれぞれ入力さ
れる。各平衡変調器8、10の出力では、2相PSK
(BPSK)信号が得られる。搬送波発生器12から出
力された搬送波と、これを位相器14で位相を90度シ
フトした搬送波とは、位相が90度ずれている。したが
って、二つのBPSK信号を合成器(加算器)16でベ
クトル合成し、バンドパスフィルタ18で不要な周波数
成分を除去することによってQPSK信号が得られる。
なお、QPSKの変調信号は、ωを搬送波の角周波数
とし、数1で表される。
【0003】
【数1】
【0004】また、BPSKの変調信号は、1図の一方
の平衡変調器8または10の出力として得られ、数2で
表される。
【0005】
【数式2】
【0006】2図は、QPSKのフェザー遷移が所定時
間ゼロで行われる場合を示す図である。2図のように、
フェザー遷移が所定時間ゼロで行われる場合、フェザー
遷移は信号空間ダイヤグラムの各点を結んだ線上を入力
データに従って移動する。しかし、実際は3図に示すよ
うに、フィルタなどの影響によりフェザー遷移の所定時
間がゼロでないため、フェザー遷移は2図の線上だけを
移動することはなく、ふくらみを生じていた。
【0007】情報の伝送に関与する信号は、2図で示し
た標本時の位置での信号であるため、このようなフェザ
ー遷移のふくらみは情報の伝送に関与するものではない
欠点があった。
【0008】一方、PSKに類似した技術として、MS
Kがある。MSKの変調信号は、データ周期をTとし、
数3のように表される。
【0009】
【数式3】
【0010】MSKは、1図に示すQPSKの変調回路
で入力信号の矩形パルスの代わりに、位相が90度ずれ
た半周期の正弦波を用いたことに等しい。このため、M
SKは、搬送波の位相のとびがなく、エンベロープが一
定である特徴を有している。このMSKの信号空間ダイ
ヤグラムは、データの0、1に応じて円周上を時計回
り、あるいは半時計回りに回転するフェザー遷移を描
く。
【0011】このため、MSKにおいては、情報の伝送
に関与する信号は、信号空間の円周上のみにあり、1シ
ンボル当り1ビットの情報しか伝送できない欠点を有し
ていた。
【0012】また、本発明と類似した技術として、特開
平5−810612号公報(1993年11月4日)の
「位相変調変調方式による送信装置および受信装置」の
ように、PSK方式、またはMSK方式を改良し、フェ
ザー遷移の回転方向を正、負、および回転しないという
3通りとし、この3通りのフェザー遷移を情報の伝送と
して使用する伝送方式がある。この伝送方式の変調信号
は、数4のように表わされ、同公報の変調のブロックを
4図に、復調のブロックを5図に示す。
【0013】
【数式4】
【0014】数4において、f(t)はフェザー遷移を
決定する関数で、位相が円周上を遷移する場合、数5で
表される。
【0015】
【数式5】
【0016】特開平5−810612号公報によると、
同伝送方式は、伝送すべき入力データを所定ビット数毎
に区切り、分割データの各々を位相回転方向の正、負お
よび回転しないという3値で表現したフェザー遷移制御
信号を発生させ、このフェザー遷移制御信号に応じて伝
送信号の位相を変化させている。3値の位相回転方向を
利用することによって、データの伝送速度を減少させる
ことを特長としている。
【0017】しかし、同公報を参照すると、同伝送方式
は、位相連続になる入力データ系列は伝送可能である
が、位相が不連続となる入力データ系列は伝送できない
ため、特定の入力データ系列しか伝送できない欠点があ
る。また、伝送すべきデータを全て一律で処理をしてい
るため、階層化伝送に対応していない欠点がある他、空
間ダイヤグラムの標本点に比べ、フェザー遷移で伝送す
るデータの誤り率特性が大きく悪いため、伝送するデー
タの誤り率特性は、特性の悪いフェザー遷移で伝送する
誤り率特性に近くなり、伝送特性が劣化する。さらに、
同伝送方式は、6図、7図のように、フェザー遷移制御
のテーブルを切り替える信号(dX1およびdX2)を
伝送する必要があり、シンボル伝送速度を一定にできな
い欠点がある。このほか、同伝送方式の多値化は、位相
回転量で行っており、振幅の多値化に対応していない欠
点がある。
【0018】フェザー遷移の回転方向を正、負、および
回転しないという3通りとして伝送する伝送方式は、特
開平5−810612号公報の他、特開平2−2523
42号公報などがある。同伝送方式は、入力2値データ
を3値データに変換して伝送することにより、エンベロ
ープを一定に保持しつつ側帯波スペクトラムを狭くする
特長を有している。
【0019】しかし、特開平2−252342号公報の
2図(a)、(b)(同伝送方式の周波数と位相の遷
移)、および7図(a)、(b)(GMSK方式の周波
数と位相の遷移)のように、同伝送方式のシンボル間の
信号間距離は、GMSK方式の信号間距離に比較して小
さく、例えば同公報の2図(b)の位相遷移で見ると、
GMSKの信号間距離はπ/2であり、同伝送方式の信
号間距離は半分のπ/4である。このため、雑音等の影
響を受けやすく、同伝送方式はエンベロープを一定に保
持しつつ側帯波スペクトラムを狭くする反面、雑音等の
影響に対しては弱くなる欠点を有している。また、同伝
送方式は、特開平2−252342号公報を参照する
と、伝送すべきデータを全て一律に処理をしているた
め、階層化伝送に対応していない欠点がある。
【0020】階層化伝送方式としては、参考文献1を参
照すると、同期データなどの最重要データはBPSK、
最低限の情報はQPSK、通常の情報は8相PSKを使
用し、これらの伝送方式を時分割多重で伝送する伝送方
式がある。このため、同階層化伝送は、伝播路によるC
N比(搬送波電力対雑音電力比)の劣化など、伝送品質
が劣化した場合は最低限の情報を伝送できる特長があ
る。
【0021】しかし、同階層化伝送方式は、時分割多重
するBPSK、QPSK、および8相PSKは、それぞ
れ信号空間ダイヤグラムの標本点だけで情報を伝送し、
各変調波のフェザー遷移は情報の伝送に関与していない
欠点があった。
【0021】
【参考文献1】 佐々木、「地上デジタル放送」、NH
K技研R&D、No.57、1999年8月、pp1
3、27
【0022】一方、QPSKなどの位相変調方式の電力
スペクトラム特性において、伝送帯域外のスペクトラム
を大きく減衰する特長を有する伝送方式として、参考文
献2を参照すると、入力データに従って発生する波形を
矩形波以外にエンコードする方法がある。同参考文献2
を参照すると、エンコードする波形は、数6のように、
定数と余弦波の引き算であり、同文献の第3図を複写し
た8図に変調ブロックを、同文献の第13図を複写した
9図に復調ブロックを、および同文献の第9図を複写し
た10図に伝送波形パターンを示す。
【0023】
【数6】
【0024】
【参考文献2】MARK C.AUSTIN,et
c,”QuadratureOverlapped R
aised−CosineModulation”,I
EEE Trans.COM.,Vol.COM−2
9,No.3,March 1981,pp237−2
49
【0025】同伝送方式は、帯域外スペクトルを大きく
減衰できる特長を有している。しかし、10図の波形パ
ターンによってデータを伝送し、9図のように、波形パ
ターンの相関によって復調するため、フェザー遷移での
階層化伝送を行えない欠点がある。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、位相変調と
比べ、信号空間ダイヤグラムの標本点を使用することは
類似している。しかし、位相変調は、フェザー遷移を連
続に遷移させておらず、また、信号空間ダイヤグラムの
標本点とフェザー遷移を使用した階層化伝送をしていな
い課題があった。
【0027】また、本発明は、MSKと比べ、フェザー
遷移を使用することは類似している。しかし、MSKは
円周上のフェザー遷移のみを使用しており、円の内周り
のフェザー遷移は使用しておらず、円周上と円の内周り
のフェザー遷移で0、1のデータに対応する伝送を行っ
ていない欠点、および、信号空間ダイヤグラムの標本点
とフェザー遷移で階層化伝送をしていない課題があっ
た。
【0028】また、本発明は、特開平5−810612
号公報の位相と位相軌跡による送信装置および受信装置
と比べ、空間ダイヤグラムの標本点とフェザー遷移を使
用することは類似している。しかし、同伝送方式は、階
層化伝送をしていない課題、特定の入力データ系列しか
伝送できない課題、誤り率が特性の悪いフェザー遷移の
誤り率特性になる課題、一定のシンボル伝送速度で伝送
不可能な課題、および振幅の多値に対応できない課題が
あった。
【0029】また、本発明は、特開平2−252342
号公報の伝送方式による送信装置および受信装置と比
べ、3値でフェザー遷移が連続に遷移する点は類似して
いる。しかし、同伝送方式は、信号空間ダイヤグラムの
標本点で情報を伝送していないため、階層化伝送をして
いない課題、および誤り率が劣化する課題があった。
【0030】また、本発明は、時分割で位相変調を多重
する伝送装置と比べ、階層化伝送できる点は類似してい
る。しかし、時分割で位相変調を多重する伝送方式は、
位相変調の相(2相、4相、8相)の信号空間ダイヤグ
ラムでの標本点によって階層化伝送を行っているため、
フェザー遷移による情報の伝送はしておらず、また、フ
ェザー遷移が連続に遷移していない課題があった。
【0031】さらに本発明は、入力データに従って発生
する波形を矩形波以外にエンコードし伝送する装置と比
べ、伝送帯域外の電力スペクトルを大きく減衰できる点
は類似している。しかし、同伝送装置は、波形パターン
の相関によって復調するため、フェザー遷移での階層化
伝送を行えない課題があった。
【0032】
【課題を解決するための手段】信号空間ダイヤグラムの
標本点とフェザー遷移で階層化伝送を行うため、本発明
の送信装置は、第2以降のデータ群をバッファーメモリ
に蓄積し、第1のデータ群を参照するテーブルにより、
バッファーメモリに蓄積した第2以降のデータ群を読み
出し、この読み出したデータと、第1のデータ群をシリ
アル/パラレル変換したデータにより、第1のデータ群
は信号空間ダイヤグラムの標本点で伝送し、第2以降の
データ群はフェザー遷移を使用し、信号空間ダイヤグラ
ムの標本点と異なる標本点で階層化伝送する変調のマッ
ピングを行い、このマッピングのデータを使用して直交
座標上の同相軸、直交軸の各軸でそれぞれ変調し、変調
した信号を直交多重する手段を備えている。
【0033】上記の手段に加え、本発明の送信装置は、
信号空間ダイヤグラムでデータを伝送する送信装置にお
いて、標本点の信号空間ダイヤグラムを位相変調の信号
空間ダイヤグラムと一致させ、シンボル伝送周波数を時
間に乗じた変数により、フェザー遷移が位相連続で遷移
する手段を備えている。
【0034】また、本発明の送信装置は、第2以降のデ
ータによりフェザー遷移を直交座標上の振幅方向に制御
し、振幅の閾値によりデータを伝送する手段、第2以降
のデータによりフェザー遷移を直交座標上の角度方向に
制御し、角度の閾値によりデータを伝送する手段、第2
以降のデータによりフェザー遷移を直交座標上の振幅と
角度の双方に制御し、振幅と角度を組み合わせた閾値に
よりデータを伝送する手段、および第2以降のデータに
よりフェザー遷移を直交座標上の振幅、角度、振幅の微
分、振幅の積分、角度の微分、角度の積分を組み合わせ
た演算で制御し、これらの振幅、角度、および各微分と
積分で組み合わせた閾値によりデータを伝送する手段を
備えている。
【0035】さらに、本発明の送信装置は、第2以降の
データによりフェザー遷移を直交座標上の振幅方向、角
度方向、および振幅と角度の双方に多値で制御し、第2
以降のデータ群を多値で伝送する手段、第1のデータ群
を信号空間ダイヤグラムの振幅、角度、振幅の微分、振
幅の積分、角度の微分、角度の積分の組み合わせで伝送
し、第2以降のデータ群をフェザー遷移で伝送する手
段、および第1のデータ群を伝送する信号空間ダイヤグ
ラム、および第2以降のデータ群を伝送するフェザー遷
移をそれぞれ振幅、角度、振幅の微分、振幅の積分、角
度の微分、角度の積分の組み合わせで伝送する手段を備
えている。
【0036】次に、本発明の受信装置は、直交分解した
同相軸、直交軸の各軸において、階層化伝送した第1の
データ群による信号空間ダイヤグラムの標本点で検波し
た信号をデマッピングし、パラレル/シリアル変換する
手段により、第1のデータ群を検出し、第2以降のデー
タ群が伝送されたことを検出する第1のデータ群による
信号空間ダイヤグラムの標本点で検波した信号をデマッ
ピングしたデータをテーブルで参照した信号により、階
層化伝送した第2以降のデータ群によるフェザー遷移を
検波する手段により、第2以降のデータ群を検出する手
段を備えている。を解決するため、本発明は、入力デー
タ系列によらず、一定のシンボル伝送速度で、振幅と角
度の多値に対応し、フェザー遷移を連続に遷移させ、帯
域外電力スペクトルを減衰する信号空間ダイヤグラムの
標本点とフェザー遷移で階層化伝送する手段を有してい
る。
【0037】上記に加え、本発明の受信装置は、直交分
解した同相軸、直交軸の各信号から、振幅の偏差、角度
の偏差、および振幅の偏差と角度の偏差の組み合わせで
信号空間ダイヤグラムの標本点を検出し、この標本点を
検出した信号により、信号空間ダイヤグラムの信号を標
本する手段を備えている。
【0038】また、本発明の受信装置は、信号空間ダイ
ヤグラムでデータを伝送する受信装置により検出した標
本点から、信号空間ダイヤグラムとフェザー遷移の標本
点の差を補正してフェザー遷移で伝送するデータを標本
する手段を備えている。
【0039】また、本発明の受信装置は、直交座標上の
振幅方向に制御されたフェザー遷移を振幅の閾値により
検出する手段、直交座標上の角度方向に制御されたフェ
ザー遷移を角度の閾値により検出する手段、および直交
座標上の振幅と角度の双方に制御されたフェザー遷移か
ら振幅と角度を組み合わせた閾値によりデータを検出す
る手段を備えている。
【0040】また、本発明の受信装置は、直交座標上の
振幅、角度、振幅の微分、振幅の積分、角度の微分、角
度の積分を組み合わせた演算で制御された振幅、角度、
振幅の微分、振幅の積分、角度の微分、角度の積分を組
み合わせた閾値によりデータを検出する手段を備えてい
る。
【0041】また、本発明の受信装置は、直交座標上の
振幅方向、角度方向、および振幅と角度の双方に多値で
制御したフェザー遷移を、振幅と角度の多値の閾値で検
出する手段を備えている。
【0042】また、本発明の受信装置は、振幅、角度、
振幅の微分、振幅の積分、角度の微分、角度の積分の組
み合わせで伝送した信号空間ダイヤグラムの標本点を振
幅、角度、振幅の微分、振幅の積分、角度の微分、角度
の積分の組み合わせで設定した閾値で検出し、階層化伝
送した第2以降のデータ群によるフェザー遷移を検波す
る手段を備えている。
【0043】さらに、本発明の受信装置は、空間ダイヤ
グラムで伝送する第1のデータ群、およびフェザー遷移
で伝送する第2以降のデータ群をそれぞれ振幅、角度、
振幅の微分、振幅の積分、角度の微分、角度の積分の組
み合わせで伝送した信号を各振幅、角度、振幅の微分、
振幅の積分、角度の微分、角度の積分の組み合わせで設
定した閾値で検出する手段を備えている。
【0044】
【発明の実施の形態】本発明を理解しやすく説明するた
めに、具体例によって説明する。11図は、本発明によ
り、信号空間ダイヤグラムの標本点で伝送する第1のデ
ータ群をQPSKの信号空間ダイヤグラムにと一致さ
せ、第2のデータ群をフェザー遷移の振幅による閾値で
伝送する一例の信号空間ダイヤグラムである。11図の
信号空間ダイヤグラムを発生するため、本発明は、第1
のデータと第2のデータにより、数7、および表1の信
号を発生している。本具体例では、信号空間ダイヤグラ
ムの標本点で伝送するフェザー遷移が遷移しない場合、
および同相軸と直交軸の両軸とも同時に0を横切る遷移
の場合は、フェザー遷移によるデータ伝送は行わない。
【0045】
【数7】
【0046】
【表1】
【0047】数7と表1で発生した信号は、15図の最
下部のように信号空間ダイヤグラムの標本点で第1のデ
ータを、第1の標本点の中間でフェザー遷移による第2
のデータを伝送できる。
【0048】15図には比較のため、QPSK、および
第2のデータを階層化伝送しない場合の波形、すなわ
ち、第1のデータを信号空間ダイヤグラムの標本点でフ
ェザー遷移を連続で遷移する波形を示す。第1のデータ
を信号空間ダイヤグラムの標本点でフェザー遷移を連続
で遷移する波形は、数8のように標本点の信号空間ダイ
ヤグラムを位相変調の信号空間ダイヤグラムと一致さ
せ、シンボル伝送周波数を時間に乗じた変数によって発
生することもできる。数8において、kは+1、−
1、0の3値、k2は+1、−1の2値を入力データに
より決定する。
【0049】
【数8】
【0050】
【実施例】本発明の送信装置の実施例は、図13のよう
に第1のデータ群をシリアル/パラレル変換1001
し、第2以降のデータ伝送を制御するテーブル1003
によってそれぞれのバッファメモリ1004に蓄積され
た第2以降のデータを読み出し、マッピング1002に
第1のデータ群をパラレル変換した信号と共に入力す
る。マッピング1002により、数7と表1に従い、同
相軸、直交軸の信号をそれぞれエンコード1005、1
006し、直交変調で直交多重する。
【0051】本発明の受信装置の実施例は、図14のよ
うに、直交同期検波2001で直交分解し、第1のデー
タ群を復調するサンプルホールド2002,2003、
閾値との比較で判定する判定2004,2005の結果
をデマッピング2006して得られる。サンプルホール
ド2002、2003のサンプリングは同期再生201
1で行う。第2以降のデータ群は、同期再生2011出
力を遅延2012した信号でサンプルホールド200
7、2008し、演算2009の結果を閾値と比較判定
する判定2010で検波する。演算2009は、例えば
振幅によるデータ伝送であれば同相軸、直交軸のそれぞ
れを絶対値に変換し加算するものである。
【0052】フェザー遷移が微分、積分の場合は、図1
5に示したように、各検波出力を微分、積分する演算2
014、2016を、フィルタ2015、2017によ
り通過特性を持たせ判定に入力する。
【0053】
【発明の効果】本発明により、信号空間ダイヤグラムの
標本点で第1のデータ群を、フェザー遷移で第2以降の
データ群を階層化伝送することが可能である。また、本
発明は、入力データ系列に左右されず、フェザー遷移を
連続に遷移することにより伝送帯域外の電力スペクトル
を大きく減衰させ、第1のデータ群の誤り率特性を劣化
させることなく、振幅と角度の多値に対応する階層化伝
送が可能である。
【0054】本発明による階層化伝送による送信装置お
よび受信装置は、マルチメディア通信、テレビジョン放
送、電話、パソコン通信等の通信、放送分野全体にわた
って、広く利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】はQPSKの変調を表した図。
【図2】はQPSKのフェザー遷移を表した図。
【図3】はQPSKのフェザー遷移を表した図。
【図4】は位相と位相軌跡による送信を表した図。
【図5】は位相と位相軌跡による受信を表した図。
【図6】は位相と位相軌跡によるマッピングを表した
図。
【図7】は位相と位相軌跡によるマッピングを表した
図。
【図8】は伝送帯域外スペクトル特性を抑圧する変調の
図。
【図9】は伝送帯域外スペクトル特性を抑圧する復調の
図。
【図10】は伝送帯域外スペクトル特性を抑圧する波形
の図。
【図11】は本発明による信号空間ダイヤグラムの図。
【図12】は本発明による伝送波形の図。
【図13】は本発明による変調の図。
【図14】は本発明による復調の図。
【図15】は本発明による復調の図。
【表2】

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第2以降のデータ群をバッファーメモリ
    に蓄積し、第1のデータ群を参照するテーブルにより、
    バッファーメモリに蓄積した第2以降のデータ群を読み
    出し、この読み出したデータと、第1のデータ群をシリ
    アル/パラレル変換したデータにより、第1のデータ群
    は信号空間ダイヤグラムの標本点で伝送し、第2以降の
    データ群はフェザー遷移を使用し、信号空間ダイヤグラ
    ムの標本点と異なる標本点で階層化伝送する変調のマッ
    ピングを行い、このマッピングのデータを使用して直交
    座標上の同相軸、直交軸の各軸でそれぞれ変調し、変調
    した信号を直交多重する機能を具えた送信装置。
  2. 【請求項2】 信号空間ダイヤグラムでデータを伝送す
    る送信装置において、標本点の信号空間ダイヤグラムを
    位相変調の信号空間ダイヤグラムと一致させ、シンボル
    伝送周波数を時間に乗じた変数により、フェザー遷移が
    位相連続で遷移する機能を具備した送信装置。
  3. 【請求項3】 請求項1の階層化伝送のフェザー遷移で
    データを伝送する送信装置において、第2以降のデータ
    によりフェザー遷移を直交座標上の振幅方向に制御し、
    振幅の閾値によりデータを伝送する機能を具備した送信
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1の階層化伝送のフェザー遷移で
    データを伝送する送信装置において、第2以降のデータ
    によりフェザー遷移を直交座標上の角度方向に制御し、
    角度の閾値によりデータを伝送する機能を具備した送信
    装置。
  5. 【請求項5】請求項1の階層化伝送のフェザー遷移でデ
    ータを伝送する送信装置において、第2以降のデータに
    よりフェザー遷移を直交座標上の振幅と角度の双方に制
    御し、振幅と角度を組み合わせた閾値によりデータを伝
    送する機能を具備した送信装置。
  6. 【請求項6】請求項1、請求項3、請求項4、請求項5
    のフェザー遷移でデータを伝送する送信装置において、
    第2以降のデータによりフェザー遷移を直交座標上の振
    幅、角度、振幅の微分、振幅の積分、角度の微分、角度
    の積分を組み合わせた演算で制御し、これらの振幅、角
    度、および各微分と積分で組み合わせた閾値によりデー
    タを伝送する機能を具備した送信装置。
  7. 【請求項7】 請求項1の階層化伝送のフェザー遷移で
    データを伝送する送信装置において、請求項3、請求項
    4、請求項5、請求項6の閾値を多値で設定し、第2以
    降のデータによりフェザー遷移を直交座標上の振幅方
    向、角度方向、および振幅と角度の双方に多値で制御
    し、第2以降のデータ群を多値で伝送する機能を具備し
    た送信装置。
  8. 【請求項8】 請求項1、請求項2の階層化伝送におい
    て、第1のデータ群を信号空間ダイヤグラムの振幅、角
    度、振幅の微分、振幅の積分、角度の微分、角度の積分
    の組み合わせで伝送し、第2以降のデータ群をフェザー
    遷移で伝送する機能を具備した送信装置。
  9. 【請求項9】請求項1、請求項2の階層化伝送におい
    て、第1のデータ群を伝送する信号空間ダイヤグラム、
    および第2以降のデータ群を伝送するフェザー遷移をそ
    れぞれ振幅、角度、振幅の微分、振幅の積分、角度の微
    分、角度の積分の組み合わせで伝送する機能を具備した
    送信装置。
  10. 【請求項10】 直交分解した同相軸、直交軸の各軸に
    おいて、階層化伝送した第1のデータ群による信号空間
    ダイヤグラムの標本点で検波した信号をデマッピング
    し、パラレル/シリアル変換する機能により、第1のデ
    ータ群を検出し、第2以降のデータ群が伝送されたこと
    を検出する第1のデータ群による信号空間ダイヤグラム
    の標本点で検波した信号をデマッピングしたデータをテ
    ーブルで参照した信号により、階層化伝送した第2以降
    のデータ群によるフェザー遷移を検波する機能により、
    第2以降のデータ群を検出する機能を備えた受信装置。
  11. 【請求項11】 信号空間ダイヤグラムでデータを伝送
    する受信装置において、直交分解した同相軸、直交軸の
    各信号から、振幅の偏差、角度の偏差、および振幅の偏
    差と角度の偏差の組み合わせで信号空間ダイヤグラムの
    標本点を検出し、この標本点を検出した信号により、信
    号空間ダイヤグラムの信号を標本する機能を具備した受
    信装置。
  12. 【請求項12】 階層化伝送のフェザー遷移でデータを
    伝送する受信装置において、請求項12の信号空間ダイ
    ヤグラムでデータを伝送する受信装置により検出した標
    本点から、信号空間ダイヤグラムとフェザー遷移の標本
    点の差を補正してフェザー遷移で伝送するデータを標本
    する機能を具備した受信装置。
  13. 【請求項13】 請求項11の階層化伝送のフェザー遷
    移でデータを伝送する受信装置において、直交座標上の
    振幅方向に制御された信号を振幅の閾値により検出する
    機能を具備した受信装置。
  14. 【請求項14】 請求項11の階層化伝送のフェザー遷
    移でデータを伝送する受信装置において、第2以降のデ
    ータによりフェザー遷移を直交座標上の角度方向に制御
    した信号を角度の閾値により検出する機能を具備した受
    信装置。
  15. 【請求項15】 請求項11の階層化伝送のフェザー遷
    移でデータを伝送する受信装置において、第2以降のデ
    ータによりフェザー遷移を直交座標上の振幅と角度の双
    方に制御した信号から振幅と角度を組み合わせた閾値に
    よりデータを検出する機能を具備した受信装置。
  16. 【請求項16】請求項11、請求項14、請求項15、
    請求項16のフェザー遷移でデータを伝送する受信装置
    において、第2以降のデータによりフェザー遷移を直交
    座標上の振幅、角度、振幅の微分、振幅の積分、角度の
    微分、角度の積分を組み合わせた演算で制御した信号か
    ら振幅、角度、振幅の微分、振幅の積分、角度の微分、
    角度の積分を組み合わせた閾値によりデータを検出する
    機能を具備した受信装置。
  17. 【請求項17】 請求項11の階層化伝送のフェザー遷
    移でデータを伝送する受信装置において、請求項14、
    請求項15、請求項16、請求項17の閾値を多値で設
    定し、第2以降のデータによりフェザー遷移を直交座標
    上の振幅方向、角度方向、および振幅と角度の双方に多
    値で制御した信号から、第2以降のデータ群を多値で検
    出する機能を具備した受信装置。
  18. 【請求項18】 請求項11、請求項12の階層化伝送
    の受信装置において、空間ダイヤグラムの振幅、角度、
    振幅の微分、振幅の積分、角度の微分、角度の積分の組
    み合わせで伝送した第1のデータ群を振幅、角度、振幅
    の微分、振幅の積分、角度の微分、角度の積分の組み合
    わせで設定した閾値で検出し、階層化伝送した第2以降
    のデータ群によるフェザー遷移を検波する機能により、
    第2以降のデータ群を検出する機能を備えた受信装置。
  19. 【請求項19】請求項11、請求項12の階層化伝送の
    受信装置において、空間ダイヤグラムで伝送する第1の
    データ群、およびフェザー遷移で伝送する第2以降のデ
    ータ群をそれぞれ振幅、角度、振幅の微分、振幅の積
    分、角度の微分、角度の積分の組み合わせで伝送した信
    号を各振幅、角度、振幅の微分、振幅の積分、角度の微
    分、角度の積分の組み合わせで設定した閾値で検出する
    機能を具備した受信装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010239272A (ja) * 2009-03-30 2010-10-21 Panasonic Corp Ofdm送信装置、ofdm受信装置、ofdm伝送システム及びofdm通信方法

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